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松田「や、柔さん・・・・・」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 16:13:22.88 ID:1fYrnhS40

松田がアメリカに行って数か月後。
オリンピック後の余韻も落ち着き、柔は平凡な日常に戻りつつあった。


とはいっても、自宅・会社での柔道練習は続いており
滋悟朗の時期オリンピックへの期待はあいかわらずだ。


次の世界選手権に向け、ライバルたちも打倒柔に向け始動をはじめるのだが、
柔本人は・・・

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22歳女、暇だから雑談しよー @ 2025/08/12(火) 16:18:37.86 ID:ce9qWuS6o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1754983117/

ジャン「ミカサの笑顔が見たい」 @ 2025/08/12(火) 04:52:24.63 ID:KmKpdut6O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1754941944/

めいどさんロックンロール @ 2025/08/10(日) 16:12:40.31 ID:/sYuiwypO
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【陰の実力者になりたくて!SS】2人のシャドウ、異空間で出会う。 @ 2025/08/10(日) 15:48:29.23 ID:1dcnLo7o0
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はじめまして @ 2025/08/10(日) 12:47:52.99 ID:SPyz6LR6o
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【劇場版安価】佐天「Alive A」鴻野江「Life is Beautiful」【禁書】 @ 2025/08/09(土) 14:08:22.00 ID:6T1ZbNrG0
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コナン「ラブホテル殺人事件!」 @ 2025/08/09(土) 13:37:02.81 ID:Ti0xhs2mO
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2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 16:32:17.80 ID:1fYrnhS40

滋悟朗「こりゃ柔、なんぢゃ今日の試合は!! 最近たるんどる!!
    やはりおまえは西海大学に入ってぢゃな・・・」

柔「はいはいその話はもう何100回と聞きました。私だって家と会社での稽古と仕事で忙しいんです。」

滋悟朗「もうすぐ世界選手権の代表を選ぶ体重別選手権があるんぢゃぞ!! 
    そんな柔道しとったらさやか嬢にも勝てんのぢゃぞ!!」


柔「あ、遅刻しちゃうもう行かなきゃ。」

滋悟朗「こりゃー、柔!!!  行ってしまったか・・・・。やる気がないのはあいかわらずぢゃが、
    ありゃ重傷ぢゃわい。どうしたものか・・・・  」


柔は相変わらず試合では無敗をつづけているのだが、オリンピックでの試合で見せた試合とは
程遠い調子だった。
連勝記録からのプレッシャーもあるが、やはりずっとそばにいた松田の存在が大きかったのだろう。
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 16:58:12.28 ID:1fYrnhS40

柔「さぁて、今日は仕事も練習も終わったし・・・
  西海大学にでも寄って久しぶりに富士子さんに会ってこようかな」


オリンピック後、柔の親友花園(伊東)富士子は一度は引退を考えたものの、周りの励まし、
そして松田や滋悟朗のお願いもあり、次の世界選手権・時期オリンピックに向けて猛特訓を開始していた。


祐天寺「や、や、柔さんじゃないですか・・・。お久しぶりです。相変わらずお、お美しい・・・。
    今日はうちの大学にひょっとして、出稽古ですか!!!」

柔「あ、こんにちは祐天寺監督。今日は富士子さんに会いにきました。」

祐天寺「花園なら今日は軽めのメニューなんでもう練習終わって、着替えてるんじゃないですかね。」

柔「そうですか。でわ待たせていただきます・・・。」


富士子「あ、猪熊さんじゃない!! 久しぶり!! 今日はどうしたの?」

柔「ちょっと久しぶりにお話とかしたくなって・・・今日予定あった?」

富士子「ううん、なんにもないわよ。よかったらアパートで久しぶりにご飯でも食べていかない?
    フクちゃんと花園さんもいるけど。」

柔「じゃぁそうしようか!!帰りになんか買っていきましょう」


花園夫婦のアパートは西海大学から30分の場所にあり、
花園は結局引越しの仕事をそのまま続けていた。


花園「おぅ、猪熊ひさしぶりだな。まぁ狭いけどあがってくれ。」

柔「ごめんね花園くん、急に押しかけちゃって。」

富士子「いいのいいの、ちょうど昨日猪熊さんの話してたところなのよ。
    まぁすわってて、今二人で食事の準備するから。」

4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 17:23:56.28 ID:1fYrnhS40

花園と富士子が仲良く食事の準備をしているのを柔は羨ましく眺めていた。
フクちゃんは少し大きくなって、ハイハイは出来るようになったみたいだ。

富士子「さ、食べましょ食べましょ。」

柔「わー美味しそう、花園君も料理ができるようになって・・・・富士子さんうらやましいな」

富士子「何言ってんの猪熊さん、あなたには松田さんがいるじゃないのよ~。
    TVの前で駆け落ちまでしちゃって、ねえ花園さん」

花園「そうだぞ猪熊、あのあと二人の仲を聞かれてほんと大変だったんだから。」

柔「そんな駆け落ちって・・・まぁでも二人には感謝してます///]

富士子「で、その後は?」

柔「う~ん、手紙がたまに送られてくるぐらいかな。結構忙しいみたいだし。」

富士子「もー貴方達は中学生みたいな恋愛しちゃって・・・・。
    でも猪熊さん、実は会いたいんじゃないの?」

柔「え、まぁいずれはアメリカに行こうかとは思ってるけど・・・・」

富士子「も~あなたも分かりやすい子ね。試合を見ていたら分かるわよ。
    ユーゴの時と同じね。」

柔「いや別にそんなんじゃ・・・・」

富士子「いいえ、私には分かります。よーく分かります。あなたには松田さんが必要なんです。
    今すぐ会いに行ってらっしゃい!」

柔「え、でも急には・・・仕事もあるし・・・・」

富士子「も~あなたは旅行代理店に勤務なんだから、それぐらいちょちょいのちょいでしょうが!
    いい、今週中には行ってくるのよ!!」

花園「そうだぞ猪熊、松田さんもきっと会いたがってるはずだし、二人でゆっくりすればいいじゃないか」

柔「そ、そうね・・・・今週中には無理かもしれないけど、会ってくる!!」

富士子「そうよ、その気合いよ! 松田さんにあってしっかり抱かれてきなさい!!」

柔&花園「ふ、富士子さ~ん!!」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 17:42:49.79 ID:1fYrnhS40

自宅に帰った柔は、先程の話を思い出していた。
職場の休みはなんとかなるが、問題は滋悟朗。黙って行くわけにもいかず・・・・


柔「おじいちゃん、ちょっと話があるんだけど・・・・」

滋悟朗「なんぢゃ、やっと本腰入れて今度の世界選手権目指す気持ちになったか?」

柔「アメリカに旅行に行きたいんだけど・・・。1週間ぐらい」

滋悟朗「はぁ、アメリカなんぞ自分で行かんでも、今度の世界選手権はアメリカじゃから
    いくらでもいけるではないか!!」

柔「今すぐ行きたいのよ!!」

滋悟朗「ま~たこのわがまま娘はこまったもんぢゃ。
    まぁオリンピックも金メダルとったし、いいぢゃろ。」

柔「本当、ありがとう」

滋悟朗「ただし、一日受身・はらばい・乱取etc・・・・・」

柔「あ~分かったから。そうときまれば早速準備しなきゃ」

滋悟朗「あ~またんか、まだ練習のメニューをいっとらんぞ!!   全く!!
    さて、玉緒さんに預かったものを遣う時が来たようぢゃな。」



2週間後、無事柔がアメリカに発つときが来た。
試合に行くわけではないが、見送りにはいつものメンバーが・・・


柔「じゃ、いってくるね富士子さん。みんなにもお土産買ってくるから」

富士子「いいのよそんなもの、さっさといってさっさと松田さんに会いに行ってきなさい!!」

滋悟朗「まつだ?」

富士子「あ~なんでもないのよ先生。さ、猪熊さんもうすぐ時間よ!!」

柔「じゃあ行ってきます。おじいちゃん家よろしくね。」

滋悟朗「柔、これをお前に渡しておく。持っていけ。」

柔「え、これってお金じゃない。どうしたのおじいちゃんこれ。」

滋悟朗「玉緒さんから預かったものぢゃ。柔が本当に必要な時だけに渡してくれって言われてのう。」

柔「お母さん・・・・。ありがとう」

こうして無事にアメリカに行くことができたのであった
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 18:12:45.18 ID:1fYrnhS40

無事アメリカに到着した柔だったが、不安と緊張でいっぱいだった。
自分が来たことで迷惑をかけてしまったのではないかとか、
実はもう私のことは忘れて新しい彼女が居るのではとか。
タクシーで、松田の職場に向かった。



日本とは違って、やや大きめのビルの一角に日刊エブリーのアメリカ支店はあった。
あわただしいオフィス内。日本とは変わらない編集部があった。



松田「柔さん・・・」

不意に後ろから声を掛けられた。

松田「やっぱり柔さんだ、本当に来ちゃったんだ!! 」

松田の変わらない笑顔とふるまいを見て、柔は安心してしまい泣いてしまった。

松田「おいおい、どうぢちゃったんだよ!! ちょ、ちょっと・・・」

柔「ごめんなさい。松田さんの顔見たら安心しちゃって・・・・」

松田「あ、そうだ、俺まだ少し仕事が残ってんだ!!すぐ済ますから
   先にアパートに行ってて!!」

そういうと、松田は柔は鍵を渡してアメリカ人スタッフ達と仕事に戻った。


支店のすぐ近くに松田のアパートはあった。

中に入ると・・・・相変わらず掃除は苦手な様子だったが、
逆に柔は安心してしまった。そしてあのポスターを見つけてしまった。


柔「もう松田さんまだこのポスター持ってたんだ。まったく・・・。」



そういいながら、テキパキと部屋をかたずける柔であった。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 18:44:06.51 ID:1fYrnhS40

ちょうど2時間ぐらいして、松田が帰ってきた。

松田「うわぁ~、これが俺の部屋かよ~」

柔「松田さん、その台詞前にも聞きましたよww」

松田「そ、そうだったっけ。やっぱ俺は掃除は向いてないのかな~はは。
   もうすぐ晩飯の時間だけど、柔さんおなか空いてる?近くのレストランでも行こうか?」

柔「松田さん何時も何食べてるんですか?」

松田「やっぱりこっちは日本食は少ないから、ファーストフードが多いかなぁ。」

柔「だめですよ。そんな事だろうと思って、日本から食材持ってきたんで今から作りますね。」

松田「本当に?さすが柔さん気が利くや!! お、富士子さんの実家のお茶もあるや。」


松田は滋悟朗の茶菓子と日本茶を飲みながら、料理を作る柔を眺めていた。
手紙のやり取りはあるとはいえ、彼女をほったらかしにしてしまってるのを申し訳なく感じていた。



柔「できましたよ。これ覚えてますか?」

松田「えっと、ビーフ・・・ストロングだったっけ?」

柔「ビーフストロガノフですww 」

松田「あーそうだった。うわぁ懐かしいな~、いっただきーまーす!!」


そういいながら、松田は相変わらず早食いでがつがつと柔の料理をおいしそうに食べていく。
久しぶりにたわいもない話をして、松田もすっかり日本にいるような感覚になっていた。

松田「ふー、久々にちゃんとした料理を食べたよ。美味しかった!!
   旅で疲れてるのにごめんね。」

柔「いえいえ、私の方こそ急に押しかけてごめんなさい。でも松田さんの元気な姿を見て安心しました。」

松田「柔さん・・・・やっぱり試合も不安だったの?」

柔「ええ、オリンピックのあと何回か試合にでたんですけど・・・もうさんざんでした。」

松田「実はさ、、滋悟朗さんがエブリーに電話してきて少し話したんだけど、
   スランプだから記事にして発破をかけろとか、さやか嬢は今何してるとか」

柔「ええ、おじいちゃんが・・・・全く。  でも、心配かけちゃいけないとは思ってるんです。
  おじいちゃんも、最近は昔ほどうるさく言わなくなったし逆に不安になってるとこもあったんです。」

松田「そうだったのか・・・・・なぁ柔さん。せっかくだから散歩しないか?
   この近くの川沿いに綺麗な夜景スポットがあるんだけど。」

そういうと、松田は柔の手をとり外に出かけた。
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 18:53:53.38 ID:1fYrnhS40

ロシア・モスクワ

打倒柔に燃えるテレシコワとフルシチョワは激しいトレーニングを行っていた。


テレシコワ「ふう、今日はここまでにしておこう。」
フルシチョワ「そうだな、そろそろ試合も近いしね。」


そういうと二人はシャワールームへ向かった。


フルシチョワがシャワーを浴びていたら、テレシコワがとんでもないものを出してきた!!

フル「テ、テレシコワなんだいそのパンツ・・・・男の・・・アレが付いてるじゃないか!!」
テレ「これは前に日本の合宿に行ったときに買ったものだが、なかなかはく機会がなくてな・・・
   たしかペニスパンツとかなんとか行ってたな。チラッ」

フル「テレシコワ早くそんなもの捨てなよ、え、ぇ、 きゃ、  な、なにすんだい」

テレ「こいつを試したくなった。日本にこれがあったということは、イノクマもこれを使っているかもしれない。
   われわれはハードな練習はしているがなぜイノクマに勝てない。ひょっとしたらこれが彼女の
   強さの秘密かもしれない。だからお前で試してみる。安心しろ」

フル「ちょ、ちょっと待てって。アッ」

テレシコワはおもむろに突起したそれをいきなりフルシチョワにぶち込んだ。

フル「うわぁぁぁぁっぁぁぁ・・・・・・  ブクブク」


フルシチョワはあまりにも激痛に耐えられず、失神してしまった。
テレ「ゆるせフルシチョワ・・・多分これで強くなれる・・・と思う。」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2012/08/16(木) 19:13:32.09 ID:oDB2hqFAO
おい、なんだよ、この夢にまで見たSSは…


GJすぎる
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 19:15:47.84 ID:1fYrnhS40

本阿弥家


自宅トレーニングルームでさやかは、次回の世界選手権に向けて猛トレーニングを積んでいた。


さやか「ふぅ、今日はここまでにしましょうか。もうだいぶ強くなった気がしますね。
    早く試合がしたいわ。」

風祭「さやかさん、お疲れ様です。この調子だと世界選手権の座はいただきですね。」

さやか「ええ、もうそれは間違いないところまで来てると思います。
    でもね、もうそんな金メダルだの世界選手権だのどうでもよくなってきた気がしますのよ」

風祭「ええ、どういうことですか?」

さやか「だって、、、もうあなたが手に入ったんですもの///

風祭(うわぁ、きっつー)

さやか「ねぇ風祭さん。私ほしいものがあるんですけど、どうしてもお金では買えないものがあるの。」

風祭「さやかさんに手に入らないものなんてないじゃないですか~。」

さやか「あなたの子供です///]

風祭「えっ」

さやか「私はもう24ですわ。結婚もしましたし、後は子供を授かるだけです。
    そして今は最高のパートナーがいるじぁありませんか。 チラッ

風祭「と、とにかく今は世界選手権だけを考えましょう。ねっ。」

さやか「ダメですわ。今ほしくなりましたわ。」

風祭「あっ、だめですって!!!」


日頃寝技で鍛えているさやかにとって、並の男ではもう叶わなかった。
何が何だか分からない状況から、すぐに全裸にされ、さやかの口は風祭のアレを咥えていた。

風祭「うっ。だめだ。今ここで勃起してしまっては・・・強制的に入れられてしまう。しかし・・・しかし・・・
   今日はなんかおかしい。 さては徳永さんに入れてもらったコーヒーが・・・あっ」

さやか「ま、風祭さんったら・・・いやいや言っても体は正直ですわよ。さて。」


さやかは騎上位の体制になり、強引に風祭のイチモツを自分に入れる。
風祭の体の上で、一人喘ぐさやか。

風祭(だめだ、ここで逝ってしまっては・・・や、やわらさーん) ああぁぁ」

さやか「入ってきますわ!!入ってきますわ!! 私の中に風祭さんのDNAが入ってきますわ!!
    オーホッホッホッホ!!! 猪熊柔!!どうやら私の一本勝ちのようですね。」


徳永「お嬢様~おめでとうございます。」
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2012/08/16(木) 19:42:36.86 ID:1fYrnhS40

松田と柔は車で川沿いに向かっていた。
車中、柔は少したくましくも頼りがいが増したような松田を見ていた。



柔さん「松田さんって、車も運転できたんですね。」

松田「ああ、日本だとお金がなくてバイクばっかりだったけど、
   やっぱりこっちは移動距離が多いからね。」

柔さん「松田さんの後・・・結構怖かったですもんねww」

松田「だいたい柔さん乗せてるときって、切羽詰まった時多かったしな~。
   最初は確か家まで迎えに行ったんだよな~」

柔「そうそう、記者がいっぱい詰めかけちゃって。あとは、葉山まで柔道着のまま連れられたり・・・」

松田「今考えると無茶ばっかりしてたよな~。そうそう、羽衣さんからいきなり電話が会って・・・」

柔「旅行とブッキングした試合の時ですよね!!あの時は本当に松田さん見直しました!!」

松田「おいおい~ww ってそろそろ着いた。ここなんだ。」




二人は車を降りた。
松田が案内した場所は、オフィス街が対岸にみえる綺麗な夜景の見える公園だった・・・
あたりは似たようなカップルがちらほらと夜景を眺めている。



柔「うわー、すごいビルの夜景!!」

松田「だろぉ! 俺もたまたま見つけたんだ。こっちに来たばっかりの時、ちょっと息抜きしたい時は
   ここでぼーっと夜景見てたんだ。」

柔「松田さんも、仕事していて不安な時ってあるんですか?」

松田「俺でも不安はあるさ~ww まぁ俺の場合はノー天気だから、すぐ忘れちまうんだけどなww
   そうそう、こっちでも柔道の取材を最近出来るようになったんだけど、日本人だと
   みんな柔道できるって思ってるらしくて・・・バーンと投げられちゃったよww」

柔「松田さんよく投げられますねww」

松田「ああそうかもなww でも柔さんの話すると、みんな目の色変えて真剣に質問をしてくるんだ。
   彼女は何故強いのかとか、普段何食べてるのかとか・・・やーやっぱりアメリカでも
   柔さんの知名度はすごいやー」

柔「松田さんって・・・・やっぱり強いですよね。意味で。」

松田「えっ?」
12 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/16(木) 19:59:29.81 ID:1fYrnhS40

花園夫婦・アパート


富士子「猪熊さん、今頃どうしてるかしらね~オホホ」


花園「松田さんのことだ、うまくやってるさ。」


富士子「猪熊さん柔道はあんなに強いのに、恋愛のことになるとまるで駄目なんだから。」


花園「富士子さんも明日早いから、そろそろ寝ましょうか・・・」


富士子「そうね、寝ましょうか・・・・・」


花園「・・・・・ふ、ふ、」


富士子「?」


花園「ふ、ふ、ふじこさーーーん」


富士子「花園さーん、だめ、だめ(ふふ、今日の料理のあれが効いてきたみたいね)」


花園「うぉーーー うぉーーーーー うぉーーーーーーー」


富士子「は、花園さん今日は激しいわ!!! 」


花園「うぉーーー うぉーーーー  うぉーーーーーーー」


富士子「あぁっー い、い、 アン・ドォウ・トロワァァァッァッァァァァァッァ」



福ちゃん(またやってるよ)
13 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/16(木) 22:50:15.20 ID:1fYrnhS40

柔「私なんて、松田さんが居ないとやっぱり試合の時、不安なんです。
  克服しなきゃって思うんですけど、やっぱり強くなれないな・・・」


松田「そんなことはないさ・・・・そんなことは・・・・ないよ。
   ジョディーだって素敵な旦那さんがサポートしてたし、 
   フランスのマルソーだってコーチの彼氏がいただろう?
   やっぱり戦う女性には、ちゃんとしたパートナーが
   必要なのかもしれないな・・・・・」


柔「・・・・・・・」


松田「それでさ、実は俺来月日本に帰ることになったんだ!!」


柔「えっ?」


松田「もともと俺がアメリカに来たのは、こっちの人が怪我して代理で来ただろう?
   その人がもうすぐ復帰するんだ!!」


柔「そうなんですか!!   でも、松田さんせっかくだからこっちで本場の
  スポーツに触れ合いたいって言ってませんでした?」



松田「ああ、確かに年中大きな大会があちこちでやってるし、
   やりがいはあるかもしれない。
   でもね、、他にも大切なことがあるんじゃないかなってやっと気づいたんだよ。」


柔「大切なもの」


松田「俺は日本に帰って、その、、、だな、、、なんだ」



柔「・・・・・・・・」


松田「俺は君のそばに居ようと決めたんだ・・・・。」


柔「・・・・・・・・・・・」



松田「もちろん仕事じゃなくて、、、、ずっと支えていきたいんだ!!」



柔「・・・・・・・・松田さん」



松田「・・・・・ごめん、急にこんな話しちゃって・・・・」




松田が言い終わる前に、柔は小さな体で松田にギュッと抱きついた。







14 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/16(木) 23:23:34.26 ID:1fYrnhS40

カナダ・トロント


ルネ「ジョディ、今日はもう終わりにしよう。
   そろそろ選考大会も近いし、足に負担がかかるよ」


ジョディ「そうだわねダーリン、今日はこれでおわりにするだわよ。」



ルネ「あぁ、今日も大変だったね。今日は俺が夕食を作るから
   家でゆっくりしてて。」



ジョディ「ありがとうダーリン、じゃそうさしていただきまーす」



食後の寝室


ルネ「さぁて、寝るか・・・・」



ジョディ「フンッ  フンッ  ハー ハー」



ルネ「どうしたジョディ、そんなに興奮して?」



ジョディ「試合前だから我慢してただけど、やっぱりダメダワサ
     わたし要求不安でーす。」


ルネ「ジョディ、試合前なんだし今日はもう寝よう!!ナッ!!」


ジョディ「だめでーす。今日はダーリンのカラスメンコダイコいただきまーすぢゃだわさ」


ジョディはルネにのっかった。


ルネ「ジョディ・・・・仕方ない。今日は付き合うよ!!」



ジョディ「ジャパンでは、えいべんと言うプレイがはやってるだわさ。
     この前アダムスに教えてもらっただわさ。ダーリンならできるだわよ」


ルネ「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」


ジョディ「わぉぉぉぉおぉぉっぉぉぉ!!!!!」

15 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/16(木) 23:40:39.06 ID:1fYrnhS40

松田「柔さん・・・・・・ずっとそばにいてもいいかな?」



柔「はい、ずっとそばにいてください。わたしのお父さんみたいにはならないでね!」


松田「・・・・・大丈夫だよ・・・・ずっと、一緒にいるさ。」


柔「はい!!」



松田はそっと柔の手をとると、薬指に指輪をはめた。



松田「まぁ、俺の給料はあんまり高くないから、これで精いっぱいなんだけど
   これを受け取ってくれ!!」


柔「ありがとう松田さん。。いや耕作さん・・・・。」



松田さん「柔さん・・・・。おれ、幸せにするよ、絶対!」




16 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/17(金) 00:04:48.04 ID:oa+myD+C0

柔がアメリカから帰ってきてから1カ月後。

松田が正式に帰ってくることになった。


花園アパート


富士子「あらまーよかったじゃない。で、どうすんの。」


柔「どうするって、、、、何を?」


富士子「何をってあなた松田さんよー。帰ってくるんでしょ?ちょうどいいタイミングじゃないのよ!!」


柔「実はね・・・・・・・なの」


富士子「えぇぇ、松田さんにプロポーズされたぁ!! 良かったじゃないの!!猪熊さん・・・じゃなくて
    松田さん!!」


柔「まだ早いってば・・・・それに・・・・少し問題が・・・・あるの。」



富士子「どーせ先生でしょうが!!大丈夫よ!! 」


柔「どうして分かるの?」



富士子「なんだかんだいっても、先生松田さんを信頼してたから。
    だから後は貴方達がきっちり先生と話すれば大丈夫よ。」


柔「そっか、、、、そうだよね。松田さん帰ってきたら、二人で話してみるわ。」


富士子「でもひょっとしたら松田さん投げられるかもね~ww」


柔「も~ 富士子さんったら~。」


富士子「冗談よ冗談、まぁ頑張りなさい。これでや~っと猪熊さんにも春が来るのねぇ。長かったわ」

17 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/17(金) 00:20:57.97 ID:oa+myD+C0

そして数日後、無事松田は帰国し日刊エブリーに復帰した。
相棒の鴨田はあいかわらずで、邦子は芸能班に移り
タレントを追っかけまわす日々だった。


そして、とうとう滋悟朗と母の玉緒に結婚の話をする時が来たのであった。




猪熊家



松田「なんか緊張するな今になって・・・・何回も家には来てるのに。」


柔「大丈夫ですよ松田さん。お母さんだっているし大丈夫。」


松田「それだといんだけど・・・・・」




柔「ただいま~。」


玉緒「おかえりなさい。ささ、松田さんどうぞどうぞ上がってください。
   おじいちゃんは奥でテレビ見てますよ。」



居間


滋「おぉ、松田、アメリカから帰ってきたのか!! どれどれもらおうか?」

そういうと滋悟朗は松田が渡そうと思っていたお土産を勝手に開け始めた。



松田「あの、、、滋悟朗さん・・・・」


滋「なんぢゃ松田急に改まって、、、アメリカ行って頭でも打ったのか?」


柔(松田さん、、、頑張って、、、、)


ちょうどその時、玄関を開ける音がし、誰かがやってきた。


玉緒「虎滋郎さん!!!   どうしたんですか急に帰ってきて!!!」
18 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/17(金) 00:30:37.83 ID:oa+myD+C0

そこにはフランスのナショナルチームのコーチとなった虎滋郎の姿があった。


虎「ただいま。」


柔「お、おとうさん!!」


松田「こ、虎滋郎さん・・・・」



滋「放浪息子がめずらしく帰ってきたわい!!」


虎「フランスのナショナルチームがちょうど日本で合宿をすることになった。
  だから一緒についてきて、帰ってきた。」



玉緒「まぁまぁそれはよかったですわね。ちょうど今松田さんがいらしてて、
   おじいさんに大事な話をしに来てるんですよ。」


松田(玉緒さん・・・・ハードルを上げないで・・・・)



滋「で、松田よ。さっき言いかけたのはなんぢゃ?  わしの取材か?」



松田「実は・・・・柔さんと結婚します・・・・。」



滋「・・・・・・・・・・」


玉緒「・・・・・・・・・」


柔「・・・・・・・・(松田さん、言っちゃった)」
19 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/17(金) 00:45:30.68 ID:oa+myD+C0

すると、黙って見ていた虎滋郎が、松田の前に立った。


虎「松田君!!」

ぐっと松田の両肩をつかむ



松田「は、はいぃ!」


虎「娘を・・・宜しくたのむ!!  柔道家ではなく、一人のパートナーとして。」


松田「わ、分かりました。絶対幸せにします。」

柔「お、お父さん・・・・ありがとう。

柔は泣きながら虎滋郎に抱きつく。


玉緒「おじいさんはどうしますか?」


滋「父親があー言うとるんぢゃ、わしがどうこういうても聞かんじゃろて。」


松田「あ、ありがとうございます滋悟朗さん!!」


滋「その代わりぢゃ松田、日刊エブリーで毎日わしの特集を組め。柔道相談なんてどうぢゃ??」


松田「そ、それはー かんべんしてくださいよ~!!」


滋「そんなもんなんとかなるぢゃろ!!   ところでお前ら結婚するとして
  どこで暮らすんぢゃ? 」


松田「まだそこまでは決まってませんが・・・・どっかアパートでも借りようかと」


20 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/17(金) 00:56:14.74 ID:oa+myD+C0

1カ月後・・・・・・


猪熊家の早朝。 いつも通り畳を打つ音が鳴り響く。


滋「よし、今朝はこれまでぢゃ。」


柔「あ~もうこんな時間。急がなきゃ」


あわてて柔は台所に向かう。


玉緒「あら柔、今日は早く切り上げたのね。」


柔「うん、今日は耕作さん早めに出社するから・・・あ、起きてきた。」


松田「柔さん、お母さんおはようございます。」


玉緒「あら松田さん、今朝食準備するんで待ってて下さいな。」


松田「どうもすいません。今日はちょっと早いんで。」




結局松田は、道場があるこの家の方が柔が落ち着くだろうと思い、
マスオさん状態として猪熊家にお世話になっていた。



柔は鶴亀トラベルを退社し、今は西海大学の女子部の臨時コーチをする傍ら、
主婦としての生活も始めた。
もちろん柔道は次のオリンピックまでは全力で。




21 :1 ◆wa/jbCkCug :2012/08/17(金) 01:05:00.62 ID:oa+myD+C0

滋「松田よ!!なんじゃ今日の記事は!!」


松田「あ、滋悟朗さんおはようございます。どうしました?」


滋「わしの写真の撮る角度、鴨田の奴あれほど言ったのに反対を撮っとる!!」


柔「もーおじいちゃん!! 無理やりコーナー作ってもらったんだから文句言わないの!!」


松田「ごちそうさま。それじゃぁ今日はちょっと早いけど行ってくるよ!!」


柔「耕作さん、はいお弁当。今日も頑張ってきてね!!」


松田「ああ、柔さんも試合近いけど無理せずに・・・・じゃ、行ってくるよ!!」


二人は軽くキスをして、松田は会社へと向かった。


あの巴投げから約7年・・・・こうして二人は一緒に道を歩き始めた。



おわり
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [age]:2012/08/18(土) 11:02:20.06 ID:G0UKRjHa0

なんだ・・・この完成度は!!

全ての台詞が脳内再生される。

浦澤さん続編書かないかな~
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/19(日) 11:12:24.14 ID:V1B7v2Wlo
YAWARA!
OTU!
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2012/08/20(月) 01:09:02.58 ID:sYveLNAPo
おつ
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