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オッレルス「安価でいちゃらぶ旅行…?」フィアンマ「…ん」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 21:44:33.00 ID:yCdBdQ+AO

◆H0UG3c6kjA改め◆2/3UkhVg4u1Dです。





・(元)右方のフィアンマさんがオッレルスさんとくっつくお話

・フィアンマちゃんはデレデレ、オッレルスさんはヤンデレ

・時間軸不明、平和な世界観

・キャラ崩壊注意






※注意※
当スレのフィアンマさんは女性です。
メインCPは『オレフィア』です。
他CP等は安価次第。
エログロ展開の可能性があります。




感想・雑談・考察・予想はお気軽にどうぞ。


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ぶらじる @ 2024/04/19(金) 19:24:04.53 ID:SNmmhSOho
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旅にでんちう @ 2024/04/17(水) 20:27:26.83 ID:/EdK+WCRO
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木曜の夜には誰もダイブせず @ 2024/04/17(水) 20:05:45.21 ID:iuZC4QbfO
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いろは「先輩、カフェがありますよ」【俺ガイル】 @ 2024/04/16(火) 23:54:11.88 ID:aOh6YfjJ0
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【MHW】古代樹の森で人間を拾ったんだが【SS】 @ 2024/04/16(火) 23:28:13.15 ID:dNS54ToO0
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こんな恋愛がしたい  安部菜々編 @ 2024/04/15(月) 21:12:49.25 ID:HdnryJIo0
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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2 @ 2024/04/14(日) 19:38:35.87 ID:kch9tJed0
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アテム「実践レベルのデッキ?」 @ 2024/04/14(日) 19:11:43.81 ID:Ix0pR4FB0
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2 :安価について  ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 21:47:06.12 ID:weLRz/Dm0



○連続取得・連投は良識の範囲内でご自由に
○基本的に雑談の時は最後に『kskst』や『安価下』と付け加えていただければ嬉しいです
○どうしても捌けない場合のみ、適宜安価下や最安価で対応していきます
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 21:47:09.98 ID:yCdBdQ+AO
+
4 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 21:47:41.11 ID:weLRz/Dm0

オッレルスに拾われてから、早二ヶ月。
右方のフィアンマは、悩んでいた。
彼女は、今まで友人というものが居た試しが無い。
部下の扱いには慣れているのだが、いかんせん、目上に目上扱いをしたことも無い。
そもそも、誰かと仲良くなろうと思ったことがほとんど無かった訳で。
別に、フィアンマは家主だから、オッレルスと仲良くなりたい訳ではない。
紆余曲折あって、様々な事情があって。
簡潔に言えば、恋愛感情が発露してしまったが故に、仲良くなりたいのである。

フィアンマ「……」

別に、身体が欲しい訳ではない。
だから、下劣ながらも手っ取り早い『色仕掛け』を用いるつもりは、ない。
そもそも、そんなことをしたところで何の意味もない訳で。

フィアンマ「…、…」

困った。
彼女は、恋をしたことがない。
だけれど、オッレルスを見る度にうまく言葉が出てこないこの症状を、恋だとは、知っている。
たかが手が触れ合っただけで、視線が合っただけで、意味も無く嬉しい気分になるのも。

フィアンマ「…相談が、あるのだが」

彼女が悩み迷った結果、相談相手に選択したのは、シルビアだった。
何だかんだで優しい彼女は真面目に考えてくれたらしく。

シルビア「…んー。第三者が介入しない状況を作ればいいんじゃないの?」

フィアンマ「…第三者不介入…?」

となると、監禁だろうか。
恐ろしい事を思考しているフィアンマの様子に気がついて、シルビアは言葉を付け足す。

シルビア「例えば、旅行に誘ってみる…とかね」

フィアンマ「旅行、か」

シルビア「よく知らないけど、見聞を広めるっていう目的があるんでしょ? アイツお人好しだから、多分ついてきてくれると思う」

肩を竦めてそう述べるシルビアに、フィアンマはこくりと頷いた。
そもそも、自分は旅をするつもりでいたのだから、良いタイミングかもしれない。

フィアンマ「すまないな」

シルビア「いいよ、別に」
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 21:47:42.06 ID:yCdBdQ+AO
+
6 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 21:48:10.45 ID:weLRz/Dm0


フィアンマを拾ってから、早二ヶ月。
オッレルスは、悩んでいた。
彼は、恋をした経験が非常に少ない。
そもそも、恋愛にかまけている暇など無かった。
別に、フィアンマは居候なので、関係を良くしておく必要はない。
しかし。
紆余曲折あって、様々な事情があって。
簡潔に言えば、恋愛感情が発露してしまったが故に、仲良くなりたいのである。

オッレルス「……」

別に、身体だけが欲しい訳ではない。
だから、下劣ながらも手っ取り早い『夜這い』を用いるつもりは、ない。
そもそも、そんなことをしたところで嫌われてしまう訳で。

オッレルス「…、…」

困った。
彼は、恋に奥手なのだ。
だけれど、フィアンマの笑顔を見る度にうまく言葉が出てこないこの症状を、恋だとは、知っている。
たかが手が触れ合っただけで、視線が合っただけで、意味も無く嬉しい気分になるのも。

オッレルス「…シルビア、相談があるんだけど、良いかな」

彼が悩み迷った結果、相談相手に選択したのは、シルビアだった。
まったく同じ相談内容に辟易しながらも、彼女は真面目に答える。

シルビア「第三者が介入しない状況を作ればいいんじゃないの?」

オッレルス「…第三者不介入…」

となると、軟禁だろうか。
ナチュラルに歪んだ思考を持つオッレルスの様子に気がついて、シルビアは言葉を付け足す。

シルビア「例えば、旅行に誘ってみるとか」

オッレルス「旅行、か」

シルビア「よく知らないけど、フィアンマには見聞を広めるっていう目的があるんじゃなかったっけ? 身の安全を保障してあげる、とか何とか言えば、後はトントン拍子に進むと思うけど?」

肩を竦めてそうアドバイスするシルビアに、オッレルスはいたって真面目な様子で頷いた。
確か、彼女は上条当麻とそのような約束をしていたような気が…する。

オッレルス「ありがとう」

シルビア「私も介入しないから、好きにやんなさい」

自分はオッレルスの姉か何かか、と思いながらも、彼女はクールにそう告げた。
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 21:48:11.44 ID:yCdBdQ+AO
+
8 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 21:48:29.17 ID:weLRz/Dm0

夜。
入浴を終え、口と左手を駆使して髪をタオルで拭きながら、フィアンマは話を切り出す。
彼女には珍しいことに、緊張していた。

フィアンマ「話があるのだが」

オッレルス「私も、君に話があるんだ」

切り出したタイミングは、ほぼ同時。

オッレルス(……出て行くんだろうか…?)

フィアンマ(……出て行けという話、か?)

同じ様な事を考えて、しばし沈黙する。
十分近く黙り込んで。
先に口を開いたのは、オッレルスだった。

オッレルス「君の目的は、世界を見て回り、見聞を広めることだったね」

フィアンマ「…そうだが」

オッレルス「私も旅行しようと考えていたところなんだ。ついでだし、一緒に行かないか? 身の安全は保障するよ」

誘おうとしていたのだから、当然、彼女は拒否しない。
フィアンマはこくりと頷いて、場所を切り出した。

フィアンマ「…奇遇なことに、俺様は行き先を決めたところだったんだ」

オッレルス「何処に行くんだ?」

フィアンマ「日本へ行こうと思っている。学園都市では無いぞ?」

見聞を広める。
フィアンマにあたっては、それは世界の良い面を見るということと同義。
今まで見てきた汚い部分全てが世界ではないと、知る為に。
どれだけの人々が、世界中で笑っているのかを、知る為に。
なので、彼女が選択したのは、観光地だった。
端的に言えば、日本の温泉である。温泉旅館である。

オッレルス「温泉か」

フィアンマ「長閑な場所について捜していたらそうなった。…嫌いか?」

オッレルス「いや、悪く無い」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 21:48:30.09 ID:yCdBdQ+AO
+
10 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 21:48:47.11 ID:weLRz/Dm0

元々世間知らずならぬ世界知らずのフィアンマよりは、オッレルスの方が様々な事に詳しい。
それは彼が彼女よりも年上だということも関係しているのかもしれないが。
そんな訳で、詳細についてはオッレルスが調べていた。

ちなみに、フィアンマは17歳、オッレルスは26歳である。

最初の旅行地を温泉旅館と定めただけであって、以降は決めていない。
交互に決めようという話になり、フィアンマは決定権をオッレルスに委ねた。
一体どれだけ長く世界を回るかどうか、戻って来るまでに少しでも仲が深まっていれば良い。
十字教徒として酷く曖昧な場所に立っているフィアンマはそれでも神に祈りつつ、荷物を詰めていく。
一般的な女の子より荷物が少ないのは、彼女に洒落っ気が少ないからだろう。
今までは『右方のフィアンマ』として、防御を兼ねた一張羅を着ていれば良かった。
修道服の下には原則下着を着けないものだし、少女の頃はいつもそうしていた。
未だに、下着を身につけるというのは慣れない。流石に下は穿くが。

フィアンマ「……」

ぺた。
自分の胸元に触り、フィアンマは沈黙する。
現在、彼女は伸びしろほぼゼロのBカップだった。
オッレルスの好みはわからない。聞いてみる勇気も無い。

フィアンマ「……」

シルビアのことを考えてみた。
彼女はなかなか胸が豊かな女性だ。
あくまで推定だが、Dはありそうな感じである。
ツーカップも上位。

フィアンマ「……、」

今の今まで、バストサイズというものについて悩んだことは無かった。
そして、同時にその事を悔いる。
幼少期に悩んでいれば、きっともう少し胸が大きくなる為の努力をした筈なのに、と。

フィアンマ「…問題あるまい」

Bカップがダメだというのなら、Bカップが好みだと思う人間にしてしまえば良いのだから。
そう自分に言い聞かせてみて。

フィアンマ「………」

やっぱりダメかもしれない。
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 21:48:48.92 ID:yCdBdQ+AO
+
12 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 21:49:04.64 ID:weLRz/Dm0

想像してみる。
同じ部屋に、二人きり。
それも、このアパートメントではなく、旅館という少々特殊な場所で。
入浴を終えて、彼女は髪を纏める。
項につい見とれている間に、振り返って微笑んでみせて。

『…オッレルス?』

少しだけ照れた様な顔。
旅館なのだから、きっと浴衣を纏っているだろう。
白くて細い手足が覗く中、控えめな胸元。
控えめとはいっても、彼女の体格に見合ったサイズだろう。
実際に服を通さずに見たことは無いものの、想像は自由だ。
手を伸ばし、髪に触れる。石鹸と、甘い匂いがする。

『んん、…』

こそばゆそうに身じろいで、隻腕が伸びる。
それを掴んで、押し倒し

オッレルス「…い、いや、それはダメだ」

そこまで想像し、オッレルスはぶんぶんと首を横に振った。
ついつい邪念が混ざってしまう。
身体の関係から始めたい訳ではない。

こんな精神状態で大丈夫なのだろうか。

思いながら、オッレルスは荷物を詰め込んだ。
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 21:49:05.58 ID:yCdBdQ+AO
+
14 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 21:49:25.10 ID:weLRz/Dm0

計画を立ててから出発するまでに、あまり時間はかからなかった。
フィアンマは自らの幸運を悪用することで、莫大な富を得ることが出来る。
彼女が望めば、"偶々"札束が落ちていることもあるのだから。
なので、期間は定めず、とりあえずポンと旅館側にお金を渡してから考えたのである。
移動手段は飛行機なども考えたものの、テロなどの恐れを危惧し、移動魔術でやって来た。

オッレルス「…どうしたんだ。借りてきた猫みたいに」

フィアンマ「…こうした状況に違和感が生じているだけだ」

フィアンマが移動するということは、大概問題の解決の為だった。
暴力によって解決出来るということは、要するに物騒な出来事だ。
なので、こうして何処かへ移動して、そこが戦場でないことに違和感が生じるのも仕方のないことだ。
ましてや、交渉を行うなどの修羅場染みたことでもない訳で。

まごまごしていても埒があかないので、入館。
金を多量に積んだ事が功を奏したのか、何の詮索も無く入ることが出来た。
この旅館で一番か二番目に良い部屋なのだろう、結構な広さがあった。
部屋に備え付けの風呂があり、和室が三つ。
クローゼットと思われる場所は、荷物及び上着収納場所のようだ。
場所の役割を把握した後、座標から魔術的意味を算出しながら、フィアンマは荷物を片付ける。
オッレルスも適当に片付けながら、内装に何となく視線を向けた。

フィアンマ「…セオリー通りでいけば、入浴か。…どうする?」

オッレルス「>>16
15 :仲間由紀恵 [sage]:2013/01/15(火) 21:54:14.78 ID:Jlk5SshH0
ま た お ま え か
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 22:12:18.53 ID:3lSfJzsSO
そう急がずとも、もう少しゆっくりでいいんじゃないか?

ほら、窓の外がいい景色だ
17 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/15(火) 22:27:39.96 ID:weLRz/Dm0
>>15様 つい……つい…》


オッレルス「そう急がずとも、もう少しゆっくりでいいんじゃないか?」

着いたばかりなのだから、と言葉を付け足して。
オッレルスはいたってマイペースに、窓を見やる。

12月。
雪の積もった庭は、歩くには不便でも、景観としては悪く無い。

オッレルス「ほら、窓の外がいい景色だ」

見聞を広めるのであれば、美しいものを見るべきで。
フィアンマは密かに一度だけ深呼吸をすると、オッレルスと同じく、窓の外を見た。
確かに、良い景色だ。
庭に置いてある石に、雪が積もって、白い帽子の様に被さっている。

フィアンマ「……、…」

綺麗だ。
率直に思って、手を伸ばす。
ぺた、と左手のひらを、窓ガラスにくっつけた。
ひんやりとした感触が、手のひらを通して伝わる。
窓一枚隔てた外。
昔もよく見ていた筈なのに。
昔は、憂鬱の象徴でしか無かった。自分は、脚が弱かった。
壁に手をついて歩く事が多く、時には車椅子で移動した。
そんな自分は、誰かと遊べる訳が無いと、諦めて。

フィアンマ「…美しいな」

庭園。
整えられながらも、自然を取り入れている分、決して無機質ではない。
実用を第一に芝を刈り取ってしまったゴルフ場よりも、草原の方が美しい様に。
ありのままと、それでいて必要な分だけ、不要なものだけを片付けてある。
これが所謂"ワビサビ"というものだろうか、とフィアンマは小首を傾げてみる。

フィアンマ「……綺麗だ」

自分が見ようとしていなかっただけで。
世界はこんなにも美しかったのか、とぼんやりと思う。
思えば、昔から外に出た事は無かった。
体調を気遣われ、友人など一人も居ないまま、暖炉の傍で、積もっただけのつまらない雪景色を見ていた。
隣に誰が居る事もなく、一人ぼっちのままで。

『なら、これからたくさん確かめてみろよ』

そう言った少年は、きっとこんな景色を、知っていたのだろう。
少なくとも、こういった景色に似た何かを、沢山知っていたんだろう。
隣に誰かが居る温かみだとか、言葉には出来ない、説明なんて出来ない、概念的なものを。
手を伸ばさなかったから、得られなかったものでもある。

フィアンマ「…お前は、雪が好きなのか?」

オッレルス「嫌いじゃないよ。部屋の中から見る分には、好きだ」

フィアンマは相槌を打って、息を窓ガラスに吹きかける。
そして、細い指先で、何かを描いた。
しばらくその何かを見つめた後、また息を吐きかけて、ぐしゃぐしゃに消してしまう。

フィアンマ「……お前は、活動的な子供だったのか?」

オッレルス「>>19
18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/15(火) 22:29:41.34 ID:3lSfJzsSO
…活動的過ぎた、かな…よく遠くまで遊びに行って叱られたよ
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 00:57:21.07 ID:ND6RW9FIO
ゴキブリSOってなにしてる人?マジで友達居なそう…
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 10:50:38.00 ID:dHIOgoVSO
>>18
21 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/16(水) 12:49:58.59 ID:y9VlGV4I0

オッレルス「…活動的過ぎた、かな…よく遠くまで遊びに行って叱られたよ」

でも、毎日遊んでた。

回想しているのか、彼はどこかぼんやりとした様子で言う。
ほんの少しの羨ましさが湧き、フィアンマは薄く笑む。
自分とはほぼ正反対に位置する彼は、自分の幼少期ともやはりほぼ正反対のようだ。
幼少期に彼と出会っていれば、或いは自分も外に出たかもしれない。

オッレルス「…君は?」

フィアンマ「俺様は、…脚が弱かったからな。いつも室内に居たよ」

御蔭で今も身体は強くない、と小さく笑って、フィアンマは自分の両脚を見やる。
細い。ともすれば、頼りない。少なくとも、運動的なイメージはゼロだ。

フィアンマ「……、」

しばらく黙っていると、きゅるる、という音がした。
発生源は、彼女のお腹だった。
要するに、気づかずしてお腹が空いていたのである。

フィアンマ「…今のは無かったことにしろ」

オッレルス「わかった」

言いながらも、オッレルスは小さく笑っている。
笑われても腹が立たないのは、やはり惚れた弱みというものか。
ちなみに、彼の笑顔は嘲笑の類のものではなく、可愛いなあという愛玩の意味合いである。

オッレルス「先に食事にしよう。時間も時間だ」

時計を見やれば、現在時刻六時。
ちょっと待っていれば、ご飯が運ばれてきそうな時間である。



旅館の御飯というだけあって、ご馳走もご馳走だった。
豊富なメニューである。何が売りなのかよくわからないが。





提供された食事メニュー(複数可)>>22-24
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:55:00.47 ID:M0ccIofZ0
ゴキブリSO
携帯落としてデータが全部パーになったり
酔った勢いでバイトだかの先
輩に告白しちゃう
気持ち悪い安価クソつまらん独りよがりの安価連発して叩かれる
参加時間が有り得ない

その他諸々
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:59:05.43 ID:dHIOgoVSO
厚焼き玉子、天ぷら盛り合わせ
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 12:59:21.18 ID:M0ccIofZ0
佐天さんのすくいなげスレを見ればわかると思うけど
とにかく気持ち悪い
あとめちゃくちゃ>>1に絡んでくる

kskst
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 14:14:12.36 ID:dHIOgoVSO
ひじきやおひたし

以上で
26 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/16(水) 14:31:36.63 ID:y9VlGV4I0
《申し訳ありません、罵倒・>>1の文章以外への批判関係は自治スレ辺りにお願いします》


メニュー内容としては、厚焼き玉子と、天ぷら。
ひじきの煮付けと、ほうれん草や小松菜のおひたし。
天ぷらに使えということなのか、大根おろしが添えられている。

フィアンマ「…塩と、…大根をすりおろしたものか…?」

どれを付けて食べるべきなのか、とフィアンマは悩む。
彼女が一番親しみがあるのは、パスタ料理だ。
そして、パスタ料理というものは、基本的に一種類のソースに絡ませてある。
故に、こうした『何につけて食べてもいい』メニューはよくわからない。
とりあえず、箸休めと思しき厚焼き玉子に箸を伸ばしてみる。
右手が無い今、左手で箸を使うのはなかなか難易度が高い。
しかし、彼女には彼女のプライドがある。格好悪いところは見せるまい、と一生懸命だ。
だが、なかなか掴めない。落としこそしないものの、箸が滑ってしまう。
怒りは湧かないが、無気力感は何となく漂う。
はぁ、とため息を吐き出し、箸使いに悩む彼女の口元に、塩を少し付けたエビの天ぷらが運ばれた。

フィアンマ「……、」

オッレルス「食事は無理をすることじゃないからね」

言いながら、彼はフィアンマへ天ぷらを食べさせようとする。
既にオッレルスは二口程食べているので、なぶり箸はしていないものの、多少なりとも唾液は付着しているはずだ。
フィアンマが固まっているのは、そこまで思考が至ったからだ。そしてその硬直は嫌悪感によるものではない。

フィアンマ「……すまない」

言いながら、フィアンマはぱくりと天ぷらを口に含む。
味が把握出来ない程、緊張していることを自覚した。
悪い緊張ではない。心臓が高鳴るこれは、恋愛感情に基づく、甘酸っぱくて良いものだ。
羞恥を無言で振り払い、フィアンマは箸を置いて強請ってみる。
あれが食べたい、と言われるまま、オッレルスは食べさせてあげた。
お互いの顔が赤いことに、しかし顔を見ていない為わからないまま、食事を進めていく。

フィアンマ「…純和食、といったところか」

オッレルス「そうだね。お浸しは日本料理独特だったように思うよ」

マリネとはまた違う、親しみのないもの。
出汁の味についてはよくわからないものの、ひじきの煮付けの甘しょっぱい味は悪く無い。

フィアンマ「………どっちに入るんだ」

彼女が問いかけているのは、部屋の風呂か、大浴場に移動するのか、というもの。
彼女はオッレルスに合わせる気でいるのか、じっと、見つめている。

オッレルス「…>>27
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 15:07:30.28 ID:ND6RW9FIO
ゴキブリSOやべぇwwww
居場所がネットにしか無いのかなぁ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 15:29:17.08 ID:dHIOgoVSO
せっかくだし、大浴場行こうか
29 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/16(水) 15:52:21.63 ID:y9VlGV4I0

オッレルス「…せっかくだし、大浴場行こうか」

別に、一泊二日という訳ではないのだし、とりあえず。
そう述べたオッレルスに賛同し、食事の膳を片付けてもらった後、フィアンマは入浴準備を始めた。
入浴の準備とはいっても、必要なものはタオルと替えの下着、加えて、浴衣位なものだ。

オッレルス「…そういえば、一人で浴衣は着られるのか?」

フィアンマ「人目につかない場所で『聖なる右』を使いつつどうにかするさ」

"困難を乗り越える力"はそういう風に使うものではないような、とオッレルスは思い。
しかし、ツッコミは入れないままに、自分も用意を済ませて移動した。
時刻は午後八時。入浴するには調度良いだった。


オッレルスと別れ、浴場で身体を丁寧に洗い。
さほど人が居ないことを有り難く思いながら、フィアンマはお湯に浸かった。
ぺたんと座って浸かるも、肩が露出すれば、肌寒い。
露天風呂には少し興味が湧いたものの、季節を考慮してやめておいた。
如何に熱い風呂といえど、浸かるまでに凍えてしまう。
魔術を用いない彼女の身体は、いたって普通の女の子のものだ。

フィアンマ「…っくし」

軽くくしゃみを漏らし、フィアンマはお湯を手で掬って自分の身体にかけた。
電気風呂などもあったが、彼女が浸かっているのは黒いお湯の美肌温泉だ。
ぬるぬるするのがかえって効果を生むのか、とフィアンマは首を傾げる。


フィアンマと別れ、浴場で身体を洗って。
さほど人が居ないな、と思いながら、オッレルスはお湯に浸かる。
彼が悩んで選択したのは、電気風呂だった。
元より、刺激に対して彼は強すぎる。耐性があるというべきか。
ピリピリとした刺激があるものの、弱いそれに、これは何か効果があるのか、とオッレルスは首を傾げた。
お湯に浸かって考えるのは、フィアンマのことだ。
天ぷらを食べていた時、咀嚼の仕方が細やかで愛らしかったように思う。
小動物的といえば良いのか。身長の高い彼女には不釣り合いな単語かもしれない。

一時間程経過してから、オッレルスは周囲を見、正しく浴衣を着た後、部屋へ戻って来た。
既にフィアンマは上がっており、窓の外の景色を眺めていた。浴衣を着ている。

フィアンマ「ん、」

フィアンマが、ちらりと振り返った。
持ってきたのか購入したのか、セミロングの赤い髪は一つに束ねられていた。
一つに捻った上で、後頭部の髪を挟んで止める。簡単なまとめ髪スタイルだった。
のぼせが抜けないのか、白い肌に僅かながら赤みがさしている。
実際には、照れが先行しているのだったが。

フィアンマ「に、…似合う、……か?」

白に近い灰の浴衣。
一生懸命やったのだろうが、少しばかり乱れた胸元から、鎖骨が覗いている。
右腕が肩から無いので、服としての体裁が保ちにくいのかもしれない。
少しぐいと引っ張れば、脱げてしまいそうだった。
そもそも、和服とはそんな衣服なのだが。
いつもの衣装であっても鎖骨は見えるが、衣装が変わると違って見える。

オッレルス「>>30
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 16:01:11.94 ID:ao2pfIaAO
似合ってる
31 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/16(水) 16:15:24.92 ID:y9VlGV4I0

オッレルス「似合ってる」

素直に答えて、オッレルスは襖を閉めた。

フィアンマ「…そうか」

単調な相槌。
照れを隠した結果、冷たい声音になってしまった。
密かに後悔しながら膝を抱え、フィアンマは窓の外を見つめる。

フィアンマ「……お前も似合っているぞ」

オッレルス「…ありがとう」

礼を言い、オッレルスはフィアンマの隣に座る。
椅子とベッドの生活に慣れている分、畳と座椅子の生活には慣れない。
慣れないから出来ないという訳でもなく。
フィアンマは体育座りをしたまま、窓の外を見つめていた。
うまく言葉が出てこない。何を話せば良いのか。
揶揄、嫌味なら幾らでも出てくるのに、好かれる為の会話というものは浮かばなくて。
迷走しながらも思考を続けるフィアンマの様子を眺め、オッレルスは薄く笑みを浮かべる。
何を考えているのかはわからないが、可愛らしい。
フィアンマが自分に対してドキドキしていることにも気づかないまま、オッレルスはそう思う。

フィアンマ「……」

右側がずり落ちてしまわないよう、時折左手で戻し。
フィアンマは窓の外の景色から、オッレルスへ視線を移した。

金色の髪は、僅かに濡れている。
緑がかった碧眼は、その視線を風景へ向けていた。
一枚の完成された人物画の、様な。

水も滴る良い男、とは誰が言った言葉だったか。
窒息した様な錯覚を覚え、フィアンマは浴衣の裾をぎゅっと握る。

フィアンマ「……、…お、…なじ、部屋で。良かったのか」

寝る、場所。
たどたどしい言い方に、オッレルスは首を傾げる。
一緒に旅行をすれば、一緒の部屋で寝るものではないのか。

フィアンマ「…二人きりなら、…シルビアと来た方が、良かったんじゃないか?」

嫉妬こそしていないものの。
フィアンマは、オッレルスはシルビアを好きなのだろうと考えている。
今更ながら思ったことを口に出して、フィアンマは自虐的な気分で目を伏せた。
こんな、ロクに話題も出せない女と一緒に居るよりも。

フィアンマ「……お前は、シルビアが好きなのではないのか?」

オッレルス「>>32
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/16(水) 22:39:49.01 ID:dHIOgoVSO
勿論彼女の事は好きだとも。

…ああ、文頭に"友人として"がつくがね

彼女には悪いが、俺は君と一緒の方が気楽で居心地がいいんだ。だから、そんなに気にしなくても大丈夫だよ
33 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/16(水) 23:05:16.29 ID:6XjfpGID0

オッレルス「勿論、彼女の事は好きだとも」

ズキリ、と。
ガラスが胸に突き刺さったかの様な錯覚を覚え、フィアンマは押し黙る。
思わず、左拳を握り締めた。予想はついていた。
だって、彼は自分なんかよりもずっと長く、シルビアと共に過ごしていたようなのだから。
人の関係は、関わりあった年数と、その内容の濃淡に比例する。
後者はともかく、前者に関しては、自分は絶対にシルビアに叶わない。
加えて、シルビアの様に女性として望ましい人間ではないと、フィアンマは自覚している。
オッレルスは言い切った上で、誤解の無い様に、と言葉を付け加えた。

オッレルス「…ああ、文頭に"友人として"がつくがね」

フィアンマ「…友人」

オッレルス「彼女には悪いが、俺は君と一緒の方が気楽で居心地がいいんだ。だから、そんなに気にしなくても大丈夫だよ」

それは、言外に意識されていないということだろうか。
そこまで思考して、フィアンマは唇を噛み締めた。
否、仕方が無い。自分の一人称や、体つきを考慮すれば当然のことだ。
ただ、ひとまず、オッレルスがシルビアに恋愛感情を抱いていない、それがわかっただけでも良い。良い、収穫だ。
恐らくオッレルスは、彼よりも実力の劣った魔術師として自分を見ている。
フィアンマはそう自分の存在を捉え、それでも好意的に見てくれてはいるのだから、と自分を奮い立たせた。

オッレルス(何か間違った言い方、だったかな…? 誤解させない様に最大限気を遣ったつもりなのだが…)

もしかして、言葉が足りなかった。
焦りながら、しかし告白をする勇気がある訳もなく、オッレルスは無言で焦燥感を呑み込む。
フィアンマは体育座りをやめ、脚を伸ばして座る。
そして時計を一瞥し、思い出した様に問いかけた。

フィアンマ「…そろそろ寝るか?」

二人が入浴している間に、布団は敷かれていた。
カップルと判断したらしく、布団は横に並べて敷いてある。

フィアンマ(……物理的な距離は、心理的な距離に繋がる)

経験上、それは如何なる場面でも活用出来た。
仲良く無い人間に近寄れば、パーソナルスペースを侵害したとして嫌な顔をされる。
反対に、少しでも好意的な部分を持ってくれているのなら、近づいた方が良い。
寝相を言い訳にして接近出来るかもしれない、と可愛らしい打算を行った上で、フィアンマはそう問うた。
オッレルスも時計を見やり、少しだけ悩んだ後、頷く。

オッレルス「急に移動してきたというのもある、疲れが残っては明日に支障があるからね」

言うなり、彼はフィアンマから離れ、布団に入る。
フィアンマは視線を彷徨わせ、電灯を静かに消し、オッレルスの隣の布団に潜り込んだ。
ベッドと違って、床に寝ているかの様な違和感。
だが、良い布団ではあるらしい。そんなに辛くは無い。
ただし、それが眠れるかどうかと直結する訳ではなく。
初日は徹夜になってしまうかもしれない、と思いながらも、フィアンマは目を瞑った。
何も見えなくなる。呼吸が二人分、部屋の中へ放られた。今までにない、物理的距離の近さ。
一度意識してしまうと、うまく呼吸が出来なくなる。苦しい。恋煩いとは、よく言ったものだと、思う。

フィアンマ(……何も、考えるな)

考える必要は無い。
言い聞かせ、一度深呼吸をした。甘いような、温かい匂いがする。要するに、オッレルスの体臭なのだった。

フィアンマ「………、…」

この程度で動揺していては身が保たない。寝ろ。寝てしまえ。自己暗示。

そんな、内心で葛藤を繰り返すフィアンマは、既に眠っているように見えた。
演技が完璧なのである。呼吸は既に寝息ペースで、実に緩やかなものだ。

オッレルス(あどけない寝顔だ)

悪夢は見ていないらしい。
そう判断しながら、オッレルスは眠っている(演技を続けている)彼女の顔を見つめていた。元より、眠るつもりは無い。
熟睡しているようだ。少なくとも、そんな風に見える。多少触っても、何かを言っても、きっと目を覚ます事は無いだろう。





オッレルスはどうする?>>+1
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/17(木) 00:18:15.54 ID:TS3wQw4IO
ゴキブリ退治ww
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/17(木) 00:43:04.73 ID:TS3wQw4IO
居室のゴキブリ退治、大事だよー?wwww
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/17(木) 03:13:52.23 ID:cn684Gn00
頭を撫でる
37 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/18(金) 22:50:35.38 ID:A8LUTjqy0

ふと、視線をズラす。
昆虫綱ゴキブリ目(Blattodea)の、シロアリではない虫が居た。
冬には珍しいが、日本は最もゴキブリが潜む国と言われている。
完璧に整えられた居室だとしても、一匹や二匹居ても仕方が無いだろう。
オッレルスはぼんやりとそう思いながら、視線を向けるだけで潰す。
逃げる間もなくすり潰され、害虫は僅かに震えた。
すり潰した上で、横着して『北欧王座』を使い窓を開け、外に放って燃やしながら、オッレルスはふと思い返す。
そういえば、この目の前の少女に恋をしたきっかけの一つが、アレだったように思える。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 22:50:36.50 ID:UbWdZOgAO
+
39 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/18(金) 22:51:00.27 ID:A8LUTjqy0

風呂場。
入浴というのは、基本的に一人でするものだ。
片腕が無いといえど、プライドの高いフィアンマはシルビアに頼ることもなく、一人で入った。
それは拾われて一週間後からずっとそうだった。
動けないのであればともかく、動ける間は誰に世話をされることも気に入らない。
完全な自立でもあり、完全な拒絶でもあった。
今まで居た立場的にも仕方ないか、と肩を竦めて、シルビアは思い出した様に買い出しへ出かけ。
オッレルスはまだフィアンマを意識していなかった為、暇を持て余していた。

バーンッ、とドアが開き。
中から、咄嗟にバスタオルを巻いたフィアンマが飛び出てきた。

襲撃者だろうか、と思わず身構えたオッレルスに対し、フィアンマは半泣きで助けを求めた。
"あの"右方のフィアンマが、ほとんど泣きながら。

『ご、ごき、ご、ごご、』
『ご……?』
『ごき、…ごき、…ご…』

ロクな言葉を発さないまま、フィアンマはぐし、と目元を拭う。
ぶんぶんと首を横に振ってオッレルスに抱きつく彼女を追う様に、ゴキブリが浴室から出てきた。
シャンプーの匂いがする濡れた髪やら、胸元に感じるほんのりと柔らかい感触やら、普段の矜持はいずこへ、泣きじゃくる彼女やら。
様々なものに気を取られながらも、ゴキブリ自体は別にそこまで怖くないオッレルスは、淡々と処理をした。

『…もう片付けたよ。……フィアンマ?』
『…も、…戻れん』
『? もう居ないのに?』
『…ヤツが伝ったと思うと、裸足では立てん』

身体に巻いたバスタオルの胸元部分をぎゅうっとキツく握って。
震えた声でそう言う彼女は、紛れもなく頼りない細身の少女だった。
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 22:51:01.37 ID:UbWdZOgAO
+
41 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/18(金) 22:51:19.37 ID:A8LUTjqy0

ギャップ萌え、と言えば良いのか。

とにかく、その姿はオッレルスの琴線へ触れた。
有り体に言えば、彼をときめかせた。
何だかんだで宥めすかし、風呂場へ戻し。
再び、今度はきちんと服を着て出てきた彼女は、いつも通りだった。

『先程は惨めな所を見せたな。無様な姿だったという自覚はある。すまなかった』
『不快にはなっていないから、謝らなくても良いよ』
『そうか』

女性扱いをされるというのが、嫌な訳ではなく。
だからといって女性として生きるつもりはないのか、フィアンマは淡々とそう言って。
その後は、いつも通り、普通に過ごしていた。
取り繕った様なその態度も可愛いと思える程度には、オッレルスは軽く惚れていたのかもしれない。
42 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 22:51:20.27 ID:UbWdZOgAO
+
43 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/18(金) 22:51:36.60 ID:A8LUTjqy0

回想を終え、オッレルスはフィアンマの寝顔へ視線を戻した。
彼女は、んん、と寝言を漏らして、オッレルスに抱きつく。
抱きついてしっくり来たのか、そのまま離れなくなった。
実際には、勇気を出したのである。
振り絞って握り絞って、抱きついたのだった。

オッレルス「……、」

困った。
動けない。
それ以前に。
うまく、呼吸が出来ない。

抱きしめる力が強すぎるのではない。
そもそも、隻腕且つ体格に見合った細腕である彼女本人の腕力は弱々しい。
そこに『天使の力』を封入して運用すれば別だが。
彼が動けないのは、呼吸ペースがおかしくなるのは、心が反応しているからだ。
どうにか股間は反応させまい、と耐えているが。

フィアンマ(……拒否はされない、か)

オッレルス(…寝相…寝相だ、そうだ、これは寝相なんだ…)

寝相の抱きつき癖。
ならば、意識してはいけない。
彼女は自分に気は無いのだから、疚しいことを考えてはいけない。
一緒に同じ部屋に、一緒の布団に居るだけで良いのだから。




両者眠れないままに、夜は更けていく。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/18(金) 22:51:37.68 ID:UbWdZOgAO
+
45 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/18(金) 22:52:01.47 ID:A8LUTjqy0

翌朝。
寝不足を隠し隠し、二人は食事をした。
朝食の内容は実にさっぱりしたもので、徹夜に荒れた胃にもキツいものではない。

食事を終えて。
オッレルスとフィアンマは、外へ出た。
近くのふれあい園へ来たのである。
端的に言えば、動物園の一種。
ただし、動物園程の広さは無いし、室内なので動物公園とも違う。

フィアンマ「…オッレルス、モップが捨ててあるのだが。使い捨てモップか?」

オッレルス「うん? ……いや、それ兎だよ。イングリッシュアンゴラの」

アンゴラウサギ。
本来は被毛を利用するために生み出された長毛種。
非常におとなしい性格で我慢強く、人形のように動かない個体が多い。
もふもふとした手触りと、温かな体温。
フィアンマはその綿の塊の様なウサギを抱き上げ、もふもふと愛でる。
手を埋め、薄く笑みを浮かべながら、撫でて可愛がる。

フィアンマ「……、…」

もふ
もふもふ。
もふもふもふ。
もふもふもふもふ…。

オッレルス(気に入ったんだろうか?)

フィアンマ「…お前は、兎は好きなのか」

オッレルス「>>47
46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 11:42:05.32 ID:SFHBaq280
かそく
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 15:54:56.74 ID:qJppztGSO
噛まないのならね
48 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/19(土) 18:37:14.18 ID:akJnz3aP0

オッレルス「噛まないのならね」

相槌の様に答え、オッレルスは兎に触れる。
もふもふと柔らかなその個体はやはり大人しく。
噛むでもなく、暴れるでもなく、おっとりと震えた。
隻腕で抱えているのは辛いので、膝上へ。
フィアンマの膝上で兎は丸まり、動かない。
眠いのだろうか。先程は放られていたので、恐らく眠いのだろう。

フィアンマ「……噛まれた経験があるのか? 兎に?」

オッレルス「こういう大人しい兎でなければ、噛む事もあるよ」

一度だけ指先を噛まれた事がある、と肩を竦め。

オッレルス「…そもそもあれは俺が構い過ぎたからかもしれないが」

ぼやいて、彼は足元に落ちていたロメインレタスの葉っぱを拾う。
兎の口元へ持っていくと、毛に埋もれた口がぽりぽりと食べた。
ときめきに似た感動を覚えながら、フィアンマは兎を見つめる。
当然、口元を見るべく体勢を少し崩したものだから、オッレルスへ軽く寄りかかる様な形になった。

フィアンマ「兎はロップイヤーにしか触った事が無くて、な」

オッレルス「ああ、あの耳が垂れてる品種か」

可愛いあれだ、と珍しく幼い、そして抽象的な言い方をするフィアンマ。
君の方が可愛いけど、と押し黙りながら、オッレルスは餌を与える。
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 18:37:15.12 ID:rLMNQsiAO
+
50 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/19(土) 18:37:30.86 ID:akJnz3aP0

兎と戯れるのをやめた二人は、猫と戯れることにした。
スコティッシュフォールド。
イギリスにその起源を有する、猫の一品種だ。
折れ曲がったその独特の耳を何よりも際立った特徴としている、丸っこいフォルム。
性格は、のんびり。穏やかで、感情を表に出さない。
見知らぬ人間に甘えてゆくほどに人懐っこく、人間と一緒にいるのが大好きで、とても遊び好きである―――とされている。
フィアンマが膝に抱き上げたこの猫も類に漏れず、ごろごろと喉を鳴らして甘えていた。
スコティッシュフォールドの一般的な性格を思い浮かべ、フィアンマは小さく笑う。

フィアンマ「……お前に似ているな」

オッレルス「…俺に?」

フィアンマ「…感情を表に出さない穏やかさ、…遊び好き」

オッレルス「……遊び好きという程でも、…まぁ、生真面目とは違うか」

猫に似ていると評され、喜ぶべきか判断に迷い、オッレルスは首を傾げる。
指先は猫のあご下をくすぐっている。彼は猫好きだ。

魔神の座を、逃してしまう程に。

オッレルス(……無限の可能性があれば、少しは強気に出られただろうか)

否、性格というものは変わらないだろう。
どれだけの力を持っていたにせよ、彼女に対しては臆病なままに違い無い。
恋愛とは、そういうものだ。
どれだけの腕力や知性を持っていても、相手は自分を好きになってくれるという自信だけは、持てない。
51 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 18:37:31.66 ID:rLMNQsiAO
+
52 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/19(土) 18:37:48.84 ID:akJnz3aP0

持って帰りたい、という思いを堪え、猫と別れ。
時刻が夕方のそれを示していたので、二人は旅館へ戻って来た。
入浴するにも、食事をするにも、非常に中途半端な時間。
ひとまず、今日の体験で話題は出来たので、そのことを中心として言葉を交わし。
自然と話せる様に戻れた、とお互いに胸をなでおろす。

フィアンマ「…一つ、お前に質問がある」

オッレルス「質問? 何でもすれば良い」

魔術関連の事だろうか、といつでも知識を引き出せる様にしておいて、彼はそう返答する。
フィアンマは自らの思考をよくよく吟味した後、こう問いかけた。

フィアンマ「お前の好みの女のタイプは、何だ?」

オッレルス「……、というと?」

思わずむせ込みそうになりながら、反則とは知りつつも聞き返した。

フィアンマ「…例えば、…容姿だとか、色々とあるだろう。髪色、瞳色、性格…その傾向の話だよ」

オッレルス「>>54
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/19(土) 21:00:21.82 ID:qJppztGSO
あくまで今まで好きになった人の傾向だが…

髪型がボブ、セミロング、ロング、髪色は金、茶、黒、赤っぽい色。
顔は…まぁ、整ってる方が。スタイルは高身長スレンダー、多少はふくよかでも。ある程度はお洒落で頭いい人だったかな
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/21(月) 20:28:56.56 ID:Y5kqhh0SO
テンプレートみたいで嫌だけど君みたいな子かな?
55 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/21(月) 21:37:15.97 ID:MP0bEL680

「テンプレートみたいで嫌だけど、君みたいな子かな?」

強いて言えば、と。
敢えて、彼は付け加えないでおいた。
これはこれでなかなか綱渡りだ。
少しでも言葉に冗談以外の感情が混じれば、バレることになる。

だけれど、何故だか。

今なら、彼女なら、受け入れてくれる気がした。

「…ところで、君は?」
「……俺様は…」

フィアンマは口ごもった。
便乗して軽く返せば良いということくらい、わかっている。
そもそも、オッレルスだってきっと、冗談半分に言ったのだ。



五分程黙って。
フィアンマは悩むことをやめた。
恋愛感情に振り回されることに疲れたと、そう言えば良いのかもしれない。

「…俺様も、お前の様なタイプが好きだよ」
「……、」

今度は、オッレルスが沈黙する番だった。
フィアンマは視線を彷徨わせる。
不安定なその様子は、如何にも本気ですと述べているかの様だった。
彼女はしばし深く呼吸を繰り返し、思い出したかの様に、告げる。

「…交際について軽い考えは持っていないのだが、」
「…?」
「……誰かの代理でも良い。俺様を、恋人にしてくれないか」

掠れた声は、ともすれば泣きそうな声にも思えた。
誰かの代理でも良いという前に置かれた言葉が、彼女の自信の無さを悲壮感で彩り、表している。

「……いや、駄目だと言うならば別に構わん。忘れてくれ」

オッレルスは手を伸ばし、フィアンマの左手を触った。
細い指。白い、頼りない腕。

>>57
56 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/21(月) 21:55:04.80 ID:Y5kqhh0SO
結構急いじゃったな安価↓
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/22(火) 12:59:50.65 ID:wIFfiP3SO
喜んで
58 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/22(火) 18:36:20.64 ID:SAuyb9qj0

「喜んで」

柔らかな歓喜の笑みと共に応え。
そうして、代理ではないということを表す様に、彼女の手をきゅっと握る。
フィアンマもおずおずと握り返し、オッレルスの表情を窺った。
気弱なのか傲慢なのか、よくわからない少女だと、思う。

「……後からするのは、男らしくないとも思うんだけどね」
「…ん?」
「……俺は、先月半ばから、君の事が好きだった」
「…、」
「…勿論、"そういう意味"で」

苦く笑うオッレルスに心拍数が加速したことを感じ取って、フィアンマはほんの少しだけ泣きそうになり。
安堵の感覚を確かめる様に、しっかりと手を握り返した。



恋人になったから何か特別なことをする必要は無い。
だからといって何もしないというのも、何か物足りない。
考え込んだ思考の果てに、フィアンマは室内の風呂を指差した。
一緒に入りたい、とそういう訳である。

「……いや、でも」
「……嫌、か?」
「…嫌じゃないよ」

警戒されていないのか。
はたまた、襲われてしまっても構わないと思っているのか。
或いは、襲われても撃退出来る自信があるのか。

何にせよ、フィアンマはオッレルスに対して無防備である。
身の安全を保障すると自分から言い出した彼としては、何も言えない。


そんな訳で、一緒の湯船(とはいえ、部屋付き室内温泉なので大きい)に浸かり。
胸元まできちんとバスタオルを巻いているものの、やや色っぽいフィアンマから、オッレルスは距離を取っていた。

「……何故離れるんだ」
「…真面目な言い方をすると、…劣情を催すと、君も困るだろう?」

んー、と曖昧な声を漏らし、彼女は言葉を返す。

>>60
59 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/24(木) 15:22:06.67 ID:xlZQDWWSO
劣情を催しても構わん。だから、側にいてくれ
60 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 16:27:28.57 ID:XzkIbQij0
別に構わない
61 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/25(金) 21:36:38.63 ID:gdQdWQXQ0

「別に構わない」

薄い笑みすら浮かべて、彼女は首を横に振る。
別に露出癖は無くとも、好きな相手に見られるのであれば、女性は存外自分の身体に関する羞恥へ無頓着になれるものである。
綺麗な笑みに僅かな困惑を得ながら、オッレルスはひとまず近づく。
近づいて来た彼の腕に左手を伸ばし、フィアンマはそっと掴んだ。
そのままゆっくりと手元まで移行し、指を絡ませる。
そうして、その手を自分の胸元まで持っていく。
ふに、とオッレルスの手のひらへ、柔らかい感触が伝わった。

「……、」
「…隻腕でバランスが悪い上、大してメリハリも無いこの身体でもお前が性的興奮を出来るというのなら、…それはそれで、自己の価値を認識出来る。だから、不快にはならん」
「もっと自分を大切にした方が良いよ」
「しているじゃないか。……誰彼構わず、この様な痴女染みた事はせんよ」
「………」
「お前は自己評価が低すぎる」

呟いて、彼女は赤い顔をそのままに、改めて言った。

「俺様は、お前を愛しているんだ。だから、何でも許容出来るんだよ」

62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 21:36:39.67 ID:mRMRMNSAO
+
63 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/25(金) 21:36:59.18 ID:gdQdWQXQ0

そのまま18禁行為へ突入…という訳でもなく。
二人は風呂から上がった後、少し出かけてきた。
買ってきたものはフルーツ牛乳といちご牛乳である。

「……とてもフルーツ要素があるとは思えんのだが」
「単純に風味だけだと思うよ。ほら」

ストローを咥えさせられ、フィアンマは少しずつ呑み込む。
過分な甘さと、フルーツの香料の匂いと。
僅かな酸っぱさと、味とは別種の部分に感覚的な甘さを感じた。
フィアンマが手にしているいちご牛乳とは違い、甘みはベタベタとしていない。

「…砂糖と練乳と生乳と香料か。安っぽい飲み物だな」
「本物を望むのなら、牛乳に苺ジャムを溶かして自作するしか無いね」
「わかってはいるが。…まあ、百円程度の商品だからな。価格に見合った出来も納得だ」

飲み終えて、すっかり湯冷めした身体をもたれる。
オッレルスはそんな彼女の赤い髪を撫で、指先で遊んだ。

「…この旅行は、君にアプローチをかけようと思って誘ったものなんだ」
「…俺様も誘おうと思っていた。お前から申し出られて驚いたが」
「好意の返報性だったかな。通じるものだね」
「そうだな」

軽い眠気を覚えて、フィアンマは目を瞑る。
唇に柔らかい感触があった。接吻か、と思う。

「……明日は、水族館へ行きたい。…お前と、デートがしたい」
「……良いよ」




―――穏やかに幸せに、夜は更けていった。
64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 21:37:00.20 ID:mRMRMNSAO
+
65 : ◆2/3UkhVg4u1D [saga]:2013/01/25(金) 21:37:21.71 ID:gdQdWQXQ0


というところで、余韻を残しつつ終わりです。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
66 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 22:06:45.61 ID:YJaitEgi0
今日は終わりなの?
このSS終わりなの?
67 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2013/01/25(金) 22:24:00.81 ID:gdQdWQXQ0

このSSが終わりです…。
68 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/25(金) 22:34:36.81 ID:aOQ1aJUSO
乙。まぁ出だしでドヤレスの人がきたからなぁ…

俺のせいでもあるから本当に>>1には申し訳ない…
69 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2013/01/28(月) 17:17:11.15 ID:j20LWxIO0
なんか今回めちゃくちゃ早いな
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