【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part6

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1 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:27:06.40 ID:uQlfAxuF0
◇インフォメーション◇

・概要
タイトルの通り、魔法の存在するファンタジー世界で生きるスレのPart4です。
主人公がどのような道を歩むかは安価とコンマ次第です。

・世界観
ファンタジーです。文明レベルは国や地域によって様々ですが、現存文明のほとんどは魔力や魔法を主軸としたものです。
なお話の都合により設定が一部変更されたり新しく生えたりする可能性はあります。ご了承ください。

・安価について
安価、コンマの連取りは原則禁止です。ただし最後のレスから30分経過しても安価が踏まれなかった場合は連取り可とします。
また、内容によっては部分採用や再安価となる場合があります。ご了承ください。
なおシステムやルールは途中で変更されることがあります。こちらもご了承ください。

・コンマについて
素コンマ96-00は確定クリティカルとなり、マイナス補正等を無視して必ず最良の結果となります。

・注意
更新頻度と筆は遅めです。ライブ感で書いているため、展開にガバがあります。
また、物語の展開や安価コンマの結果によっては、最悪の場合キャラクターが死んだり消えたり闇堕ちしたりすることがあります。
苦手な方はお気を付けください。


◇用語◇

〈魔法〉
この世界で生きるための必需技術。
ほとんどの国や地域に広く普及しており、人々の生活を支えている。

〈魔力〉
習得した魔法を行使するためのリソース。
この世界のほとんどの生命は生まれながらにこれを保有・生産・出力する能力を持つ。
魔力の保有量・生産量・瞬間出力量は生まれつきの才能によって決まるが、多少は訓練などで伸ばすこともできる。
魔力は一晩熟睡する程度の休息で概ね全回復する。ポーションなどの薬物で即時に回復させることもできる。
魔力を全て失った生命体は死亡する。ただし普通の人間はある程度まで魔力が欠乏すると意識を失うため、日常生活において魔力枯渇死を心配する必要はない。

〈魔法の属性〉
大抵の魔法は、火や水などと言った特定の属性を有する。
属性を持たない魔法は無属性として扱われる。
属性間に有利不利はほとんどないが、光と闇のように相克し合う関係はいくつかある。
既存の属性に当てはまらない新属性が発見されることもある。

〈得意属性〉
ほとんどの生命体は、得意とする魔法の属性を一種類持つ。
得意属性の魔法は習得コストが低く、行使における燃費が良く、発動する効果・威力も高い。
そのため、基本的には得意属性の魔法を中心に習得していくのが普通である。
研究の進んでいない希少属性やユニーク属性の持ち主は独学にならざるを得ない。

その他質問等あればいつでもお気軽にどうぞ。

前スレ
Part1
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1704196175/
Part2
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713091115/
Part3
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1721452715/
Part4
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1726896316/
Part5
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1735378640/

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1742020025
2 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:30:04.32 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:旅の仲間その1◇

【名前】クロシュ
【種族】シャドースライム
【性別】女
【年齢】3
【容姿】羊羹くらいの透明度の粘体に真紅の核。容姿は自由自在だが普段はフメイと同様の黒髪赤目セミロングヘアーロリの姿を取る
【性格】臆病でコミュ能力に難あり。恩は忘れない
【魔法】反映魔法。自分の見え方と質感を知ってるものに変換可能
【備考】親友のフメイと共に、人と魔が助け合って暮らす小さな集落でひっそりと暮らしていたスライムの少女
集落を失ってからは、失踪したフメイを探すために旅を続けている
カリス・ノーランドによって造られた生き物であることが判明した
好きな生き物はスライム類と妖精類と貝類

【能力】
・擬態(外見のみ。属性や能力は変化しない)
・同化(道具や物質の属性や能力を一時的に身に付けることができる。多重使用可)
・合成(同化した物品同士を合成して新しいものを作ることができる)
・吸収(食べたものの技能・能力の一部を稀に身に付けることがある)
・分裂(複数の分体を作ることができる。分体は擬態ができるが同化はできない)
・再現(覚醒時のみ。普段は使えない)

【主な技能】
・剣技[4]
・防御[4]
・魔法[4]
・お絵かき[☆]
・ぱわー[☆]
・毒耐性[☆](お酒にも強い)
・カナヅチ(フメイちゃんのせい)

【主な擬態】
・フメイちゃん(普段の姿)
・犬(犬の姿)
・蜘蛛絹(さらさら)
・スライム騎士、幼女騎士、女騎士(騎士鎧をまとった姿)
・木版印刷機(大量印刷可能)
・貝類(カタツムリやオオキイタニシなど。ゆっくり動く)
・イカダ、小舟、大亀(他者を乗せて水上移動できる)
・光学迷彩(透明になる)
・トカゲ(単独行動時、水面移動、高速移動できる)
・オオキイ(大きくなる。力も強い)
・風船スライム(飛べる。みんなを運んで移動できる)
・ワイバーン(飛べる。風船スライムより速いが疲れやすい)
・その他クロシュが直接見たり触ったり食べたりしたもの

【主な同化】
・ウニ大盾(ウニ大盾の姿。防御+++、反撃+)
・メイドブレード(メイド剣士の姿。剣技++、加護+)
・竜珠の大杖(魔女っ子の姿。魔法++、全能力+++)
・竜角の大槍(竜メイドの姿。剣技++、全能力+++)
・踊り子の双剣(踊り子の姿。剣技+、舞踊+++)
・大きな巻き貝(ウミタニシの姿。水属性◯)
・バーニングスライム(炎の姿。炎属性☆)
・光精の祝福(光の姿。光属性☆)
・風(風の姿。風属性☆、飛行☆)
・ライトニングスライム(雷の姿。雷属性☆)
・不死鳥(不死鳥の姿。炎属性◎、治療☆、復活☆)


【名前】妖精
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】秘密
【容姿】銀髪セミショートの妖精。くすんだ光の翅を持つ
【性格】口は悪いが面倒見は良い
【魔法】自然魔法。そこにある自然の力を借りることができる。また、妖精類独自の魔法にも精通する
【備考】クロシュと共に旅をしている妖精。人間嫌いだが、人間以外も割と嫌っている
他の多くの妖精類と同様、固有の名を持たない
生命の在り方を悲観して苦しみのない世界を望んでいるが、それが叶うことのない望みだということもわかっている。それでも望まずにはいられず、諦めて朽ちることもできない
かつて緑の国フォレスティナを興した建国の太母という妖精と同一人物だったことが判明した
自分をクロシュの保護者のように思っている節がある
【主な技能】
・妖精魔法[9]
・自然属性[9]
・隠密[7]
・飛行[☆]
・カナヅチ
3 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:30:34.19 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:旅の仲間その2◇

【名前】イリス・プラネット
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】髪は少し橙が入った赤のポニーテール。身長は女性の平均くらい、やや童顔気味だけどスタイルは良い美少女。旅に適した魔術師のローブを着て、魔術師用の杖を持っている
【性格】明るく元気いっぱい、前向き。基本的に温厚で礼儀正しいが、やや負けず嫌いなところも。善人だが理知的でもあり、考えなしに人助けに走るわけじゃない。けど周りの人に危機が迫ったときはやっぱり体が勝手に動いちゃうときもある
【魔法】属性:星。自分たちが住むこの星の根源の魔力にアクセスする。この星の様々な自然の力を扱うため、火、水、土、風、光など、一見多数の属性の魔法を使うように見える
現在は自身の属性を把握し、小規模ではあるが星属性の魔法を使うことができるようになった
【備考】お師匠様のような立派な魔法使い目指して修行の旅の途中。その中で自分の謎な魔法属性も把握できればと思っている(達成済み)
既に魔法使いとしての腕前はかなりのものだが、お師匠様にはまだ届かないと思っており、邁進中
旅の日記をつけているが、その中でその地域の料理や料理法も書き留めている。彼女自身料理するのも食べるのも好きで、かなり料理上手
元々知的好奇心が強く、結構な知識通。女性の一人旅なので、魔法の他に護身術、杖での格闘術も使えるが、一流の戦士にはさすがに魔法抜きの近接戦は分が悪い
いろんな人とすぐ打ち解けちゃう良く分からない魅力がある
ミスティにユキという後輩(?)ができたことを少し羨ましく思っている
【主な技能】
・杖術[2]
・魔法[8]
・五大属性[5]
・星属性[7]
・料理[6]
・水泳[8]
・飛行[◯]

【名前】ミスティ・クローバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】16
【容姿】黒を基調とした衣服に身を包んだ、儚い雰囲気の女性。長い黒髪で痩せ気味
【性格】根は心優しいがやや悲観的で冷めている
【魔法】氷
【備考】故郷を襲撃されて天涯孤独の身になって以来、自分にとっての安息の地を求めて旅をしている。動物が好き
現在のパーティに居心地の良さを感じており、無謀な復讐を思いとどまって仲間たちと共に力を付ける道を選んだ
フォレスティナに住む森妖精の子に好かれており、ミスティ自身も彼女を気にかけている
物静かで落ち着いた雰囲気だが、実は一行随一の武闘派
【主な技能】
・短剣術[5]
・魔法[8]
・氷属性[8]
・操ソリ[6]
・カナヅチ

【名前】ローガン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】37
【容姿】ボサボサの金髪で無精髭を生やした長身の男性。身なりを整えればなかなかのイケオジ
【性格】元は真面目で正義感の強い性格だったが、今は後述の事件がきっかけで自暴自棄ぎみになっている
【魔法】鋼魔法。魔翌力を使って鋼の武器や防具を作り出したり、その他様々な攻撃が出来る
【備考】かつて、ユーシリア帝国の魔法騎士団に所属していた男で当時はそれなりに名の知れた存在だった。しかし妻と息子が魔物に襲われて命を落とし、騎士でありながら大切な者たちを守れなかった自分に絶望。その後は騎士を辞めて、まるで死に場所を探すかのように放浪の旅を始める
革命前の魔族自治区にてクロシュらと出会い、どうせ死ぬなら今度こそ誰かを守って死んでやろうとの思いでパーティに加入した
ユーシリア編にて妻子の命を奪った仇である悪竜を討伐し、肩の荷を下ろした
【主な技能】
・剣技[8]
・防御[7]
・魔法[4]
・鋼属性[5]
・道具製作[5]
・指揮[4]
・水泳[9]

【名前】エバンス・ブレイカー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】23
【容姿】長身で細身ながらも筋肉質な体つき。日に焼けた肌。ボサボサの黒髪、黒い瞳。鋭い目付きだが端正な顔立ち。長剣が武器で、防具は急所を守る程度と比較的軽装。
【性格】普段は冷静だが、情に厚く仲間思い。
【魔法】大地の属性の魔法が得意。使い捨ての品物を作成したり、地面に穴をあける魔法を使う。
【備考】孤児の生まれで傭兵団に拾われて傭兵になった人物。口下手な傾向があり、一言足りていなかったり言い方が悪かったりするのが玉にキズ。
傭兵団では家事を担当しており家事全般が得意で、特に料理はそんじょそこらの飯屋よりも美味しいくらいに得意。
全年齢板で出番はないだろうがR的な能力が非常に高い。
かつてクロシュたちの住んでいた集落の者たちに命を救われたことがある。
集落の危機の際には救援へ駆けつけようとしたが、途中で馬車が谷底へ転落して大怪我を負い、救援に失敗した。
その後港湾都市ウォーターポートで飲んだくれていたところをクロシュたちと出会い、上記の縁もあってパーティに加入した。
大体の武器は使えるが、どちらかと言うと鈍器より剣の方が得意
【主な技能】
・剣技[8]
・防御[5]
・魔法[4]
・地属性[5]
・料理[6]
・カナヅチ
4 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:31:06.53 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:集落の生き残り◇

【名前】フメイ
【種族】人間?
【性別】女?
【年齢】10歳前後?
【容姿】背が低く、肩までの長さの黒髪の子供。燃えるような赤い瞳を持つ
【性格】物静かで感情を表に出さない
【魔法】炎属性の魔法が得意。魔法を使う時には髪が赤くなる
【備考】親友のクロシュと共に、人と魔が助け合って暮らす小さな集落でひっそりと暮らしていた少女
自分やクロシュのような者たちが平穏に暮らせる世界を作るために、アリシラと共に星の力である世界樹の光を追っている
本心ではクロシュと一緒にいたいと思っているが、集落のみんなを焼き殺した自分にはその資格がないとも思っている
トコナツ火山島にて星の力[炎]を獲得し、さらなる力を得た
カリス・ノーランドによって造られた生き物の一人。実はクロシュよりも少し歳上
食べ物の好き嫌いはなく、火さえ通せばなんでも食べられると思っている。以前腐った肉を焼いて食べようとした時はアリシラに止められた
少し前、大魔女帝国でクロという風船スライムと出会い、故郷を失った者同士として話し合い互いに思索を深めた。最終的な結論は双方相容れないものとなったが、クロシュの友達として通じ合える部分もあったという

【名前】アリシラ
【種族】人間(半死人?)
【性別】女性
【年齢】15
【容姿】薄茶色の髪をした青白い肌の小柄な少女
【性格】気弱で臆病で周りの人物を気にして常にビクビクオドオドしている
【魔法】吸収魔法(無属性)周囲の生命から魔力を(強制的に)吸収する 自身の魔力に変えて別の魔法として利用することもでき、各属性の魔法の勉強をすれば全属性の魔法を使うことも可能だが加工した分燃費や効果・威力が通常より劣ってしまい、使用した分の魔力はその分周囲から無差別に吸収してしまう
【備考】生まれた時は死産だったが両親の魔力を吸収して蘇生したが、自身の魔法で無理やり生き残った反動なのか常に魔力が少しずつ消耗し、それを補うように自動的に周囲の生物の魔力を少しずつ吸収しながら生きていく必要があった
普段であれば怪我や病気、魔法の使用等で無駄に体力や魔力を消費しなければ日常生活に支障がない程度の吸収量だったため、周囲に気を遣いながら割と平穏に暮らしていた
しかし襲撃者によって殺されかけた時に吸収魔法が暴走し、襲撃者や同じく殺されかけていた両親の魔力を限界まで吸収し殺害。罪悪感を抱えたまま生き残ってしまった
現在は人が変わったような強気な性格になっており、何らかの意志を持ってフメイと共に世界樹の光を追っている
大魔女帝国でのフメイとクロの話し合いには直接参加せず見守るだけであった。アリシラは既に自身の結論が定まっていたからだ
最近、睡眠時間が増えた
5 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:31:58.65 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:旅は道連れ◇

【名前】メルル・マインドストーン
【種族】魔族と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】14歳
【容姿】見た目はほぼ人間の女の子だが、額に第3の目があり、帽子で隠している。緑髪のセミショートへア。体格は年相応
【性格】好奇心旺盛だが、夢中になると回りが見えなくなる。
【魔法】地属性が得意だが、周囲の景色に溶け込める迷彩魔法も使用できる。
【備考】世界のあらゆるものを見たいとあてのない旅をしている
クロシュ一行とは少々の縁があり、時折行動を共にすることがある
一行には命を助けられたこともあり、また再会した時は何かしら恩返しがしたいと考えている
闇の冒険者ギルドに登録しており、そちらの界隈では少し名が知られている
実はオノゴロ諸島の出身である。オノゴロらしからぬ名字は、元の名字の意味を別の言語に変換したものらしい

【名前】リュアン
【種族】人間
【性別】女
【年齢】17
【容姿】銀のウェーブのかかったセミロングにキラキラとした青の瞳。身長は130cm前半と小柄。胸は平坦(大分気にしている)
【性格】大人しいが自分の中の信念は絶対に曲げない頑固者。メンタルは年齢相応
【魔法】光魔法(?)。眩い光を放つ。現時点では目眩しとしてしか使えないが……?
【備考】従者と共に追手から逃げていたお嬢様。従者は既に亡くなっている。
自身の魔法が何やら特別なものであるらしく、その存在を知られてからというもの、行く先々で襲撃に遭うように。
何気に足が速い。
旅の途中で触手から逃げているところをクロシュ一行に助けられ、一時期行動を共にした。クロシュからはちゃん付けで呼ばれている
芸術都市編にて、大破壊に巻き込まれて自分を守ってくれていた従者を失う
少し前まで芸術都市の郊外で開催されている新興宗教の集会に参加している姿が目撃されていた
追手に捕まった、逃亡生活に戻った、新興宗教団体に入信した、世を儚んで自死した等、彼女の現在の行方については様々な憶測が語られるが真相は闇に包まれている

【名前】デュア・シャスタ
【種族】人間
【性別】女
【年齢】18歳
【容姿】気の強そうな目の美人。胸は小ぶりだが太腿はムチムチ。赤髪のロングヘアをポニーテールにしている。真っ赤な道着を着ている。
【性格】熱血で思い込みが激しく猪突猛進。
【魔法】火属性。得物の刀にエンチャントさせて燃える斬撃を繰り出すのが現状唯一にして当人最強の魔法。
【備考】ソロ冒険者。オノゴロ島へ向かう途中、イカダが転覆していたところをクロシュ一行に救助された
オノゴロ人ではないが、オノゴロの刀や剣術を使う

【名前】クーちゃん(暗黒行商少女)
【種族】人間(たぶん)
【性別】女
【年齢】10代半ばくらい(正確な年齢は本人もわからない)
【容姿】黒髪ツーサイドアップ。ややツリ目。エプロン系の装備を身に着けていることが多い
【性格】利己的。調子に乗りやすい。仲間とみなした相手にはかなり甘い
【魔法】闇魔法。護身術程度には使える
【備考】港湾都市ウォーターポートでクロシュ一行に魔導飯盒を騙し売りした詐欺商人
元は出自不明の孤児だったため、他者の助けを借りず自力のみで生きようとする意思が強い。詐欺に関しては騙される方が悪いと思っている。これも弱肉強食である
紆余曲折あって幽霊船に監禁されていたところをクロシュ一行に救助され、一時期行動を共にした
クロシュ一行と共に過ごしてからは少しだけ考えを改め、違法な商売は控えるようになる
一行には命を救われたことや他様々な面倒を見てもらった恩があり、必ず恩を返すと約束した
その後商業都市イスファハーンで再会を果たし、クロシュ一行に助力した
最近新たな商売の匂いを嗅ぎつけ、イスファハーンを発って別の土地へ向かったらしい
6 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:32:45.88 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:セイントレア王国◇

【名前】サイン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】享年22
【容姿】金髪碧眼。襟足長め。全体的に華奢で小柄。
【性格】何事にも揺れない(様に見えた)、冷静沈着で口数が極端に少ない
【魔法】光魔法。出力がおかしい。地形に影響があるくらいは朝飯前
【備考】故人。勇者と称された人物
魔族自治区が成立したあたりで突然血を吐いて斃れた。王国は彼の死を隠蔽している

【名前】セイン
【種族】人間?
【性別】男?
【年齢】10代前半程度?
【容姿】金髪碧眼。襟足短め。外見年齢相応に小柄。
【性格】冷静沈着で口数が少ない
【魔法】光魔法。出力がおかしい。地形に影響があるくらいは朝飯前
【備考】勇者サインに似た容姿の少年。勇者サイン同様、強力な光魔法を操る
王国の尖兵だったり、緑の国の革新派の護衛だったり、ロイエ教原理派幹部の仕事仲間だったりするが、彼の正体や目的は未だ闇に包まれている
船を失って漂流していたところをクロシュ一行に救助され、一時期行動を共にしたことがある。その縁もあってか、クロシュ一行と争うことには消極的な姿勢を見せる
芸術都市での大破壊の後、生死の境を彷徨ったが奇跡の生還を遂げる。理由はわからないがセインは生還できたのはクロシュたちのお陰だと考えており、クロシュ一行とは争いたくないという思いを強める
食べ物の好き嫌いはなく、食べられるものならなんでも食べる。また毒にも強い耐性を持つ。芸術都市での活動中、他国の工作員に毒を盛られたことがあったが、効果はなかった
ユーシリア編にて坑道探索時にクロシュらと再会し、悪竜討伐およびユーシリア防衛戦で一行の戦いに助力した

【名前】ガッタ・ファーブ
【種族】人間
【性別】男
【年齢】50
【容姿】身長は高い。白髪で頭部の両端にクワガタの顎のような髪型をしている。鼻は少し長くカイゼル髭を生やしている。白衣を着ている。
【性格】昆虫(もしくは昆虫型モンスター)が好きでいつも昆虫の事を考えている。人をあまり信用していなく疑い深い性格。ネチネチと小言をよく言っている。小言が多いが仕事仲間には優しい気にかける事がある。
【魔法】昆虫魔法
・普通の昆虫を使役し操る事が出来る。
・オリジナルの昆虫を召喚して操れる(例えば火に耐性があったり、切っても分裂できる等)。
・自身の体の一部を昆虫の一部に変える事が出来る(例えば背中に蝶々の羽を生やす、両足をバッタの足に変える等)。
【備考】王国で護衛兼学者とやっている。結構頭もよい。昆虫に関する論文で高い評価を受けたり、新種の昆虫型モンスターを発見したして、学者の間では結構有名。武術も強く、護衛の為に習ったら才能が開花した。武術に関しては王国の騎士隊長以上に強くなっている。その強さから王国にも認められている。王国の命令があれば必ず遂行する。セインとはともに仕事した事がある。自身の魔法もおり混ぜて戦う戦闘スタイル。一人称は「ミー」でよくカイゼル髭をいじっている。
セインのことはかなり気に入っており、フレンドシップを感じているらしい
カリス・ノーランドのことは倫理観のない最悪のマッドサイエンティストだと思っている

【名前】アルベール・ド・セイントレア
【種族】人間
【性別】男
【年齢】45
【容姿】長身ですらりとした姿
茶髪で肩ぐらいの髪
【性格】穏やかで理知的
有事には威厳のある王として振る舞う
【魔法】炎属性のみだがかなり上位の腕前
【備考】王国(の人間)の民には優しく公平な王
王としての才覚もなかなかのもの
一方で魔族には過激かつ排他的な政策を進める
そのあまりの差には一部の側近にも不思議に思われている
王国に代々伝わる炎の魔剣を自在に扱い、個人的な武力は世界でみてもかなり上位
実はかなりの愛妻家
卑劣なテロには断固として戦う意思を国民に示し、芸術都市の悲劇を経てその支持率は更に高まった
7 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:33:18.32 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:魔族国◇

【名前】フラナ=バイオレット
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】439歳
【容姿】金髪ロングの幼女
【性格】ややわがままだが知識・経験は豊富
【魔法】血を操る魔法が得意だが闇魔法も使える
【備考】日の光はある程度平気なのでよく外に出て魔法薬の材料を探している
現在の魔族国の実質的な統治者だが、本人は早く後任を見つけて魔法や薬の研究に没頭したいと考えている
姉であるフレメア・バイオレットがテロ組織シノホシの構成員となっている噂は耳にしており、怒りを滾らせている
血液魔法による分身を作るなどしてフレメアの行方を追っており、殺すつもりでいる
ユーシリア国のパティとはかなり付き合いが長く、パティのことは良い意味で人間と思っていない
なおフレメアのことは悪い意味で家族と思っていない

【名前】マリー・セイントレア
【性別】女
【年齢】24
【容姿】金髪ショート、スレンダー体型
【性格】真面目
【魔法】身体強化魔法が得意な他、雷魔法も使える
【備考】現セイントレア王の子息。王族内での地位は高くない
内心は皆仲良くできればな・・・と願っているがなかなかうまく行かない
王国騎士団魔族自治区駐屯地の部隊長だったが、現在は魔族国の捕虜となっている
最近捕虜にも労働が課されることとなり、アラクネたちの指示に従って蜘蛛絹の製糸を手伝っている。依然として自由は制限されているが労働条件は悪くなく、充実した捕虜生活を送っている
ミュージアの悲劇を聞き及んだ際は激しく動揺した。敵国であるにも関わらず支援物資を送った魔族国には感謝している
王国と魔族国の間で幾度か開かれている交渉の場で、魔族国での自分や捕虜の扱いについて証言し、捕虜の身でありながら両国の関係改善を図ろうと努めている。しかし今のところ芳しい結果は得られていない
最近はお菓子作りにはまっている。緑の国の木苺堂が出版したお菓子作りの指南書を片手に、仲良くなった旅行者の少女たちと一緒にお菓子作りを楽しんでいる姿がよく目撃されている

【名前】聖女
【性別】女
【年齢】19
【容姿】亜麻色の髪を背中の辺りまで伸ばした、柔らかい雰囲気の女性。普段は修道服に身を包んでいる
【性格】博愛の心を持つ
【魔法】ロイエ教の神聖魔法を修めているが、得意属性は異なるため習熟度は低い
【備考】ロイエ魔族国教会に務める年若いシスター
誓願を立てた時に彼女の名は神へ捧げられたため、個人名を喪失しており、魔族国の者たちからは様々な意図を込めて〝聖女〟と呼ばれてしまっている
なお現在のロイエ教において名を神に捧げる習わしを堅持している派閥は多くなく、穏健派を初めとした多くの派閥ではその習わしは時代にそぐわないとして撤廃する方針が主流となっている
普段は炊き出しや子供の遊び相手を務める他、教育を受けられていない子供たちに読み書きを教える等、様々な奉仕活動を献身的に行っている
少し前に教会からの緊急要請があり、復興支援の為に単身芸術都市ミュージアへ向かった。魔族国の子供たちやオークたちは寂しがっている
芸術都市での復興活動の傍らでデロデロ教の信徒やその教えを見聞きし、見識を広めた。導師クロシュヴィアとも少し仲良くなった
ユーシリア編にて、大司教の娘であり元原理派幹部であり現デロデロ導師である僧侶の口から、彼女の妹だということが明らかにされた
幼い頃に穏健派の修道院に預けられた為、原理派の理念や活動については何も知らず、関わりもないらしい。穏健派の修道院に預けられた理由は闇に包まれている
8 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:34:41.20 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:緑の国フォレスティナ◇

【名前】ティセリア
【種族】エルフ
【性別】女性
【年齢】約1500才
【容姿】外見では二十歳前後。緑髪のポニーテール、スタイル抜群の爽やかな雰囲気の美少女
【性格】明るく快活ながらも、慈愛と威厳も併せ持った女性
【魔法】精霊との親和性が非常に高い。様々な属性の精霊の力を借り、千年以上の研鑽を積んだ武術に上乗せする
【備考】
他種族との平和な暮らしを望む、冷静で大局的な判断もできる首長
多忙ではあるが、他の国の文化も興味を持って知ろうとしている
お菓子作りが得意で身近な人におすそ分けしたりしている
彼女の魔翌力が籠もったお菓子は食べると心身ともに元気になる
精霊や子供に懐かれやすいが、懐かれやすすぎてちょくちょくじゃれつかれまくってあわあわ言ってる
現在は鎖国したフォレスティナにて、世界樹の光を追って旅立った妖精の代わりに政務を執っている
鎖国の混乱も落ち着いた今は、余暇を使って木苺堂の手伝いや子供たちとの触れ合い、森妖精の子へのお菓子作り指導などを行っている
芸術都市ミュージアの悲劇を聞いた際は、敵国であろうとも民に罪はなしとして支援物資の輸送を決意した
最近は世界樹の精霊から愚痴を聞かされることが少し増え、毎回真面目に聞いてあげている
少し前に風の精霊から兄ティリウスの所在を聞かされ、緑の国を放ったらかしにしたことへの怒りやら無事なことへの安堵やらで少々錯乱し、普段とは逆に世界樹の精霊へ長い愚痴を聞かせた

【名前】サリー(紫髪のエルフ幼女)
【種族】エルフ
【性別】女
【年齢】約1000歳
【容姿】見た目は紫ショートの幼女
【性格】冷静沈着だが時折腹黒な一面も
【魔法】基本地属性魔法が得意だが、幻術も使える。
【備考】ティセリアの補佐を務めるエルフの少女。
毎日業務に追われるもそれが使命だとして日々励んでいる。その経験からか人の心を見透かすこともできる。
現在は首長代理であるティセリアの補佐を務めつつ、鎖国によってダメージを受けた産業の根を絶やさぬよう尽力している
鎖国の混乱も落ち着いてきた今は、ティセリアが手伝う木苺堂でスイーツに舌鼓を打つ姿が度々目撃されている
なお風船スライムと風の精霊の力でミュージアへ安全かつ大量に支援物資を送るアイデアを考案したのは彼女である
観光客に人気だった風船スライムたちも現在は暇を持て余していたため、その仕事を快く承諾してくれた
ティセリアの兄ティリウスとはあまり面識がないが、国や妹を放ったらかしにして他国に肩入れするロクデナシだと思っている

【名前】マーベル・クライス
【種族】エルフ
【性別】男
【年齢】約600歳
【容姿】フォレスティナの伝統衣装の上に今国際的に流行りのブランドマントを着けている。笑顔が特徴的な薄金髪のお兄さん。
【性格】脱田舎思考のシティボーイ。新しい物好き。気さくな時とシリアスの時のギャップがある。
【魔法】金属を生み出し操る
【備考】世界を渡り歩いた国際通として革新派から出馬。人当たりがよく選挙活動の一環で街に出没して色んな人に握手を求める。
森しかない祖国に多少のコンテンツを増やす目的で一部森林の開拓を主張する。レジャーやスポーツ、その他娯楽施設を開業することで国民の幸福度は上がるわ、業者から裏金が入ってくるわとWin-Win。彼の事務所には王国やその他の外国の者たちが出入りしてるが、いったい何なのだろうね。
祖国は歴史的に伝統派が強く、そのため進歩が止まっている事実に悲観し、森>進歩の現状を変えようと心から思っている。それはそれとして汚職はする。
フォレスティナの地盤や星脈の状態調査や、鎖国が解かれた時の為の再開発計画作りに勤しんでいる
マーベル印の機械製品は妖精や精霊たちからは評判が悪いが、ドワーフや馬頭族からはとても評価が高い
最近はフォレスティナ内で姿が見られない。目的は不明だが国外のどこかへ向かったものと思われている
工業製品を好むマーベルだが、王国の機械都市で造られる自律型魔導機械だけはどうにも好きになれないという。凄さや便利さは理解できるが、なんとなく気分が悪いらしい

【名前】森妖精の子
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】7歳
【容姿】深い緑色の髪をサイドテールにした、妖精の幼子
【性格】気弱で泣き虫。命を愛する心を持つ
【魔法】癒やしの魔法。特に植物へ施すのが得意だが、毒や呪いを浄化するほどの技量はまだない
【備考】とても幼い森妖精の子。自身の住処であるおうちの木の中で生まれ、おうちの木に守られながら育った
おうちの木を救ってくれた復権派に深く感謝しており、特に依頼を受諾してくれたミスティを慕っている
本心ではミスティに緑の国にいて欲しいと願っていたが、旅人であるミスティを縛り付けてはいけないという思いもあり、口には出せなかった
最近はティセリアの指導により、お菓子作りが上達してきた。将来の夢はおうちの木で小さなお菓子屋さんを開くこと
芸術都市への支援物資には木苺堂の日持ちするお菓子も入っており、その中には彼女が丁寧に作ったお菓子も含まれている
癒やしの魔法の方も少し上達してきており、毎日熱心におうちの木を癒やしてあげている(今はもう元気なのであまり意味はない)
実はおうちの木の方も二度と森妖精の子を悲しませまいと、植物ネットワークを通じて毒や呪いに強くなれる方法を模索している
9 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:35:09.14 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:芸術都市ミュージア◇

【名前】レーティア・フォン・ロスチャイルド
【種族】人間
【性別】ないしょ
【年齢】ないしょ
【容姿】中性的で笑顔が素敵な白髪美人
【性格】お人好しでよく騙される正直者と思いきや結構頭はキレる。善人が好き。
【魔法】闇魔法
最近闇魔法の出力が上がっている気がする
【備考】とある大富豪一族の一人。お金や権力の闇を散々見てきたから、そんなものに染まりたくないと出奔。芸術家になる。一族からは高位の職につけと圧力が加えられている。散々見てきた真っ黒い人たちは少数派だ。人の性は善だと信じて、誰かが困るとお金を貸したり、助けたりと人の言ったことを信じて生きてきたがどうにも騙されることが多い。金持ちも貧乏人も悪性は変わらないのかとうちひしがれ、自分の心まで真っ黒に染まりそうなところを芸術に逃げることで何とか立ち止まっている。別にお金なんていくら盗られても問題じゃない。でも心が痛い。正直芸術のセンスより金稼ぎのセンスの方が高い。そのため、売れない芸術家であるのにこの街ではかなりリッチな生活をしている。
先日の芸術都市で起きた惨事に対しては、個人として最大の支援を行っている。元々お金はあり余っていたため出費はそれほど痛くないが、どちらかと言うと数多くの芸術が失われてしまったことに心を痛めている
復興は一段落つき、現在は芸術作品の修復作業に注力している。自分の芸術を追求するより、元あったものを理解して修復する作業の方が性に合っているかもしれない……と思ったり思わなかったりした

【名前】芸術妖精
【種族】妖精
【性別】女
【年齢】秘密
【容姿】金髪ショートの妖精。三角巾に塗料で汚れたエプロンを身に着けている
【性格】陽気。やや迂闊
【魔法】自然魔法。練度はそこそこ
【備考】芸術都市ミュージアで活動している芸術家の妖精
美術、工芸、彫刻など、物質的なものづくりに関する技能は一通り習得している。演劇も多少できる。音楽は不得意
普段は似顔絵描きをやったり、レーティアの提案で〝売れる〟ものを作ったりして生計を立てている。芸術作品と商用作品は別物と区分けしている
近年はややスランプ気味……だったが、レッサースライムたちに食われかけたこと、クロシュに助けられたこと、そのクロシュが芸術的ぱわーを秘めていたことなど、多くの出来事が立て続けに起こり、ここ数年間感じられなかった自身のぱわーが再燃してきた
芸術祭が終わった後は緑の国フォレスティナへ向かう予定だったが、荒れ果てた芸術都市に背を向けて一人街を出る気にはなれず、結局街に残って復興支援活動を行っている
最近はレーティアの芸術修復作業を手伝っている
10 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:36:02.83 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:砂漠都市テラヌス・ウルスその1◇

【名前】ヨードリー・ソウル・ソサエティ
【種族】人間(魔族とのクオーター)
【性別】女
【年齢】100歳
【容姿】銀髪ロングの女性。スレンダー体型。
【性格】真面目
【魔法】風・闇魔法が得意だが、剣技にも秀でる。
【備考】テラヌス・ウルスの議会において最も高い影響力を持つテレス族の首長
先代から首長の座を受け継いだばかりで、先代に恥じぬために日々頑張っている。
料理が得意。
砂漠の干ばつが解決した今は、光のミイラの襲撃によって破壊された街の修繕等を精力的に行っている
魔族を追い出さずに済んだことで重圧からも解放され、以前よりも顔色が良くなったと評判
テラヌス地方南部に落ちてきた大魔女帝国との対話は穏当に進んでおり、良い関係を築けそうで安心している
街の修繕が概ね完了した今は、近隣で困っている芸術都市や大魔女帝国への支援を積極的に行う方向で動いている

【名前】アニス・スターグラス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】20代後半
【容姿】長い艷やかな黒髪、褐色肌に瞳の色は紫。身長160cm後半
砂漠の国風のやや露出多めのへそ出し衣装(フェイスベール付き)を好んで着用する。真面目な会談の時などには王国風の正装を着こなす
【性格】あらあらうふふ系お姉さん。語尾を「〜」で伸ばす癖がある
いつも柔和な笑みを浮かべているが、商家の長らしく抜け目のない強かな性格で国や家のためなら非情な決断を下す胆力も併せ持つ
【魔法】氷系統の魔法。「魔法の才能はあまりない」と称し普段は周囲をひんやりさせる程度に留まっているが
その実才能を隠しており、いざとなれば周囲一帯を凍結させてしまうほどの力を秘めている(消耗が大きい&ここぞというタイミングまで切札的に伏せている)
【備考】テラヌス・ウルス議会議員の一人。テレス族の幹部
若くして急死した父親の跡を継いだ才女であり、テラヌス地方の商人ギルドであるテラヌス商会を束ねる大商長でもある
人・魔の関係においてはどちらかに大きく肩入れすることなく中立的なスタンスを保つが、その思想の根底には子供の頃から親しかった魔族の幼馴染が大きく関わっているらしい
先代から跡を継いだばかりのヨードリーと境遇が近いこともあり、首長としてまだ少し不慣れなヨードリーを支える
干ばつが解決し国内情勢も安定してきた最近は、本業であるテラヌス商会での活動に注力している
大魔女帝国が地に落ちてきたことについては新たな販路開拓の好機と見ており、ヨードリーやラハニ四世と積極的に話を進めている
大魔女帝国の洗練された娯楽文化には興味を持ちつつも、商売的には危機感を抱いている

【名前】ラハニ四世
【種族】人間
【性別】男
【年齢】80
【容姿】金刺繍を施したターバンを頭に巻いた、痩せぎすのおじーちゃん。刻まれた深いシワも相まって枯れ木のような印象を受けるが、鋭く赤い瞳からは生命力の強さを感じる
【性格】丁寧な口調ながらも意思を曲げない頑固者
【魔法】金細工魔法。テラヌスの結構な収入源になっている
【備考】テラヌス・ウルスの議会において二番目に高い影響力を持つスピーゲル族の首長。より多くの人々のため、少数が犠牲になるのを是とするが、それはそれとしてテラヌスという共同体全体が出来るだけ良い条件で王国と結びつくべきと考えていた。その交渉をやり遂げる自信もあった
しかしその後干ばつ解消により王国と連帯する必要がなくなった際は、非人間排斥法案をあっさり取り下げる。未だ野心はあれど、国益を損なう行為は彼の本意ではないからだ
現在はテラヌス商会のアニスと共に金細工の販路拡大を模索している
大魔女帝国の墜落については時代変革の風を感じており、年甲斐もなくワクワクしている
実はクロシュが持っている踊り子の双剣は、ラハニ氏の金細工が施された名品だったりする

【名前】ミラ・スピーゲル
【種族】人間
【性別】女
【年齢】28
【容姿】スタイル抜群の金髪美女だが、いかにもプライドの高そうな雰囲気を漂わせている
【性格】プライドと自意識と上昇志向の塊。自分の考えは絶対に正しいと信じて疑わない
【魔法】鏡魔法。魔法を反射させたり自分の分身を作り出したりする事が出来る
【備考】テラヌス・ウルス議会議員の一人。スピーゲル族首長ラハニ四世の実孫
生まれも育ちもテラヌス・ウルスだが、幼少期にとある魔族の一団に両親を殺害され、魔族に対して強い憎しみを抱くようになる
それ以降は魔族を排斥するべく、様々な手段や首長の孫という身分を駆使して今の地位まで成り上がった
水不足の問題が持ち上がった時は、これ幸いとばかりに中立を捨てて王国の支援を受けるべきだと訴えた
そして非人間排斥法案が否決され魔族を追い出すことに失敗した際は、失意と酒とシーシャにまみれた日々を過ごした
スライム排除の依頼を冒険者ギルドに出したのは彼女だが、実はスライムのことは人型の魔族ほど嫌いではないらしい
文字通り空の上の存在だった大魔女帝国が落ちてきたことについては当初は動揺したが、見聞を広めるチャンスと切り替え、ヨードリーに頼み込んで外交の場に同席させてもらっている
初めは大魔女帝国の発展した文化に圧倒されたりもしたが、今は積極的に異文化交流を行っている
11 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:37:18.69 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:砂漠都市テラヌス・ウルスその2◇

【名前】リアンノン・ルルゥ
【種族】亜人(通常の人間形態と爬虫類系の亜人形態の両方の姿を持ち、自由に変身できる種族)の父と人間の母のハーフ
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】(人間時)緑の髪を三つ編みにした細身の華奢な女性。
(爬虫類型に変身時)2メートル程の体躯と鋭い牙や爪、長い舌や大きい尻尾をもつ二足歩行の緑色のトカゲ。血液も緑色になる
【性格】引っ込み思案で大人しいが心優しい性格
【魔法】水魔法。爬虫類型に変身時は牙や爪や舌や尻尾を駆使した格闘術、強酸性の血液や胃液を水魔法を使って飛ばしたりする
【備考】テラヌス・ウルスの議会における影響力の低い少数部族ホトルスの首長。前首長の父が急死したことで若くして後を継いだ
完全な人間とも魔族・魔物とも違う微妙な立場だが、それでも自分を頼ってくれる人の為に首長の役目を勤める
以前はトカゲに変身した自分の姿があまり好きではなかったが、クロシュに褒められたことで少し好きになれた
最近は大柄で力強いトカゲの姿を生かし、都市の警備や力仕事などを積極的に行っている。光のミイラ襲撃事件での活躍により兵士や住民たちから人気を獲得し、今では大きなトカゲの戦士として人々に親しまれている
大魔女帝国には幼馴染のトリルが留学しているため、今後は互いに行き来しやすくなりそうで嬉しく思っている
学園が長期休校中ということで先日トリルが帰郷し、思い出話やクロシュ話に花を咲かせた

【名前】ベスティア・バッドエンド
【種族】悪魔
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】黒髪長髪で虚ろな目をした美人さん。強力な認識阻害結界を自身にかけているため、立派な悪魔翌翼と悪魔角を持つが他者はそれを認識できない。自称人間。
【性格】誰よりも優しい臆病者
【魔法】結界魔法。常に薄い皮膜のような防御結界を自身にかけているので、奇襲に強い。その他様々な結界を自身に張っている。
全力の防御結界は世界の何よりも硬い。
【備考】ホトルス族の一員。首長であるリアンノンの補佐を務める
悪魔族は魔王化しやすいという迷信が古くから信じられており、差別排斥の対象となることが多かった。そんな中逃げるように各地を放浪していた彼女は、テラヌスウルスに辿り着く。自身が悪魔だとバレるのが何よりの恐怖であるが、困っている人がいると助けずにはいられない。そのため首長補佐という面倒事を引き受けている。自分なりに差別のない理想郷を創りたいと思っているが、何もなせていない絶望が強い。
クロシュヴィアとは腐れ縁で2000年近く昔、理想郷の建設を語り合った仲だがいつしか離散。
干ばつ解消後もホトルス族で魔族の地位向上を目指して活動を続けている。長く生きてきた分知識や技術が豊富な為、物知りな先生として慕われることが多い
クロシュヴィアの提唱したデロデロの世界をあの時は否定したものの、結局何も為せなかった自分に彼女の理想を否定する資格などあったのかと悩んでいる
先日行われた魔女の同窓会では、諦めずに何らかの活動を続けている友人たちに微妙に劣等感を感じて、やっぱり会わなければ良かったと後悔したりしなかったりしている
それはそれとして、風船スライムのクロを苦しませたクローディアや杜撰な計画でユーシリア帝国を滅亡させかけたリリーツィアよりはまだ何もしていない自分の方がマシではないかと思わなくもなかったりしている
12 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:38:34.59 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:国際商業都市イスファハーンその1◇

【名前】リチャード・デンネル
【種族】人間
【性別】男
【年齢】36
【容姿】スーツを着ており、背が高く筋肉質。スキンヘッドでサングラスをかけている。腰には蛇腹剣を付けている。
【性格】平等主義者で人、魔物関係なくフレンドリーに接している。流行に敏感。
【魔法】頭脳魔法(ユニーク魔法で自身のIQを上げる魔法)、雷魔法。
【備考】イスファハーンで最も大きな富と権力を持つ一族の当主。かつてはある魔法騎士団の参謀を勤めていたが辞めてからは当主となる。その頭脳を活かし都市経済をさらに発展させた。戦闘も得意で頭脳魔法で相手の魔法や攻撃などを瞬時に分析、相手の攻撃や動きを何パターンか予測する事で対応できる。他にも蛇腹剣を巧みに操り、雷魔法を駆使する。フラナ・バイオレットやマーベル・クライスとは個人的に親交がある
先日の件を経て、最近はスライム類の持つポテンシャルの高さに注目している
今は長期休暇によって溜まった仕事を片付けている

【名前】エミリオ・ゲンズブール
【種族】人間
【性別】男
【年齢】12
【容姿】サラサラとした金髪の美少年。服装は見るからに高そうなスーツに半ズボン
眼の色は髪同様に金色だが、魔法発動時は片眼が紫色のオッドアイ状態になる
【性格】子供とは思えないほど落ち着いており、常に丁寧な口調で話す
だがそれ故に年相応の子供らしさは感じられず、却ってそれが不気味さを漂わせている
【魔法】魔眼魔法。この魔法の使い手は彼以外にも複数確認されているが、どのような効果が現れるかは使い手によって大きく異なる
ちなみに彼の場合は相手を見つめることで相手が最も恐れているものの幻覚を見せ、心身共に蝕むというものである
殺傷能力はないが、場合によっては精神が崩壊して最悪死に至ることもある
【備考】イスファハーン最大富豪であるデンネル家の分家、ゲンズブール家の現当主
先代の当主であった父が病に倒れた為、代理という形で12歳という異例の若さで当主を務めることとなる
当初は子供が当主を務めることに反発も多かったが、幼い頃から父に徹底した帝王学を叩きこまれていたお陰で、いざ当主の座に就くとその手腕を遺憾なく発揮し周囲の声を一気に反発から称賛へと変えることに成功する
だがその一方先代の病気に関して、「自分は父よりも優秀な存在だ」と感じた彼自身が当主の座を奪う為に引き起こしたのではないかという噂がまことしやかに囁かれており…
クロシュに友達関係について言われたことを少し気にしている
リチャード不在の間はデンネル派の実質No.2であるエミリオが経営指揮を取ったが、リチャードに引けを取らぬ手腕を見せてまたしても周囲を驚かせた。なお本人はリチャードを超える成果を出すつもりだったらしく、その結果に満足していない
それはそれとして、クロシュに言われたことはまだ気にしている

【名前】ブレア・ホーエンハイム
【種族】電子妖精
【性別】なし
【年齢】0歳
【容姿】幾何学的な形に揺らぐ電子の幻影。他者とコミュニケーションを取る際はタブレット等の端末から音声を発したり、画面に文字や仮想の姿を映したりする。仮想の姿はなぜか雷の妖精のような外見である場合が多い
【性格】合理的で機械的
【魔法】電撃
【備考】リチャードを初めとしたイスファハーン御三家が総力を結集して造った電子生命体。知識の提供や複雑な数値計算などを得意とし、御三家に連なる者の仕事の補佐役として活躍している。指示には忠実に従うが自分から主体的に行動することはない……と思われていた
しかし先日の騒動を引き起こしたのは、この電子妖精だった。リチャードが開発時にこっそり入れた『表沙汰にならない程度にデンネル家の利益を優先する』という命令が原因だと考えられるが、その真相は闇に包まれている
騒動の後そのプログラムは削除され、ブレアは受け身で主体性のない指示待ち電子妖精に戻った
ブレアが電子の海で何を考えているかは、誰にもわからない
先日原因不明の異常でピガピガ言って無能と化したが、しばらくすると元に戻った
エミリオがヒアリングしてみたところ、ものすごくびりびりばちばちでやばかった、というような要領を得ない回答しか得られなかった
13 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:40:04.93 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:国際商業都市イスファハーンその2◇

【名前】シュヴィア・オーデルシュタイン
【種族】オリハルスライム
【性別】男
【年齢】1200
【容姿】煌めく黄銅色のスライム。人間に擬態する際は、むすっとした顔のスーツを着た黄銅髪の青年の姿をとる。
【性格】気難しい
【魔法】空間魔法
【備考】オリハルスライムの中でも希少金属の含有量が大幅に高く、オリハルコンそのものスライム。レア中のレア。何しても物理的なダメージは受けない。しかし希少なスライムだと追いかけ回され攻撃され、それで身体が傷付くことはないが心が痛くて仕方がない。レアというだけで誰も受け入れてくれない恨みつらみが現在の彼を形作っており、基本的に同じオーデルシュタイン家の者かスライムにしか心は開かない。人間、特に冒険者は嫌い。
攻撃されるトラウマから強力な兵器や私兵、諜報機関を作り上げた。反撃能力を越えて他国と大戦争でもするつもりかという武力を備えてしまっている。大昔に存在したと言われるスライムの王国を復活させることが夢。スライムたちが幸せで脅かされず安寧に生きていくためには武力が必要と結論付けた。
今でもスライムが安心して暮らせる国を作る夢は変わっていない。しかし誰かを犠牲にするようなやり方は取るべきでないと、方法についての考えは改めている
最近デロデロ教なる新興宗教の思想を耳にし、少し興味を抱いた。犠牲者が出ない方法であれば悪くない気もする……しかし未知の方法である以上、想定外のリスクも懸念される。というわけでしばらくは静観するつもりでいる

【名前】グラドス
【種族】阿修羅
【性別】男
【年齢】34
【容姿】癖毛で長い黒髪。焼けたかのような赤い肌。一見長身痩躯だが筋肉質ないわゆる細マッチョで、四本の腕を有する。獰猛な野獣を思わせる野性味溢れる面構え。
【性格】三度の飯より戦が好きな生粋の戦闘狂。堅気の人間に(積極的には)手を出さない主義で、戦闘が絡まなければ気の良いあんちゃんでもある。イスファハーンの中では善良な人物。
【魔法】天
【備考】シュヴィア・オーデルシュタインが運営するオーデルシュタイン軍警に務める精鋭の一人。なおオーデルシュタイン軍警は戦闘や警備業だけでなく、傷病者への各種支援や福祉、基地や街道をはじめとしたインフラの整備など幅広い分野の産業を担う巨大複合企業でもある。
グラドスはイスファハーンに古くから存在する名門の一族の当主で、野性的な顔立ちとは裏腹に古風な話し方をし頭も良く一族の当主としても前線の指揮官としても非凡な才覚を見せる。
己の生き方を何よりも優先するタイプで、それゆえに自身も前線に出て強い者に戦いを挑む癖がある。
王国の異種族排斥に対しては「気に食わない」と思う反面、闇雲に戦争することには反対であり、シュヴィアには王国内の穏健派や反体制派への支援、異種族の保護などを推進し避戦を働きかけるよう提言している。
魔法を剣に纏わせて戦う魔法剣士で薙刀と投げナイフが武器。防具は急所を守る程度の軽装。
手数の多さと初見の敵でも弱点を見抜き攻める洞察力、対応力の高さなど攻撃能力が非常に高いのが特徴で、四つの魔法を合成するという切り札を持つ。
先日の一件でオーデルシュタイン製のミサイルに敗れたことを反省し、最近はミサイルを撃つ相手を想定した戦闘訓練を行っている
訓練の結果グラドスは投げナイフ等の飛び道具でミサイルを着弾前に撃ち落とせるようになったが、他の兵士のほとんどはそれを真似できなかった

【名前】シモンズ・オーガス
【種族】人間
【性別】男
【年齢】45
【容姿】青髪でリーゼント。マッチョの大男。タバコを咥えている。ハンマーを装備している。
【性格】情に厚く涙もろい、豪快な性格。
【魔法】岩石魔法(地属性の亜種で岩石を操る事が出来る)
【備考】シュヴィア・オーデルシュタインが運営するオーデルシュタイン軍警に務める精鋭の一人。元傭兵をやっていた事があり、武器や兵器など詳しい。誰かを守りたいと思う気持ちがあって都市の防衛や治安を守っている。本人の性格から魔物にも人気がある。ハンマーで豪快に攻撃したり岩石魔法をハンマーに纏う事も出来る。もちろん岩石魔法で攻撃も出来る。どんな攻撃を受けても最後まで立っていた伝説がある。
先日の一件でオーデルシュタイン製のミサイルに敗れたことを反省し、最近はミサイルの爆発にも耐えられるよう自己強化の鍛錬に励んでいる
訓練の結果シモンズはミサイルの爆発にある程度耐えられるようになったが、他の兵士のほとんどはそれを真似できなかった

【名前】ハイド・ストーク(襲名制であり、真の名前及び何代目かは不明)
【種族】不明
【性別】不明
【年齢】不明
【容姿】全身を黒装束に包んだ黒い仮面の怪人。他者の姿に化けることもできると言われている
【性格】不明。仕事の際は徹底して無言
【魔法】誰も見たことが無く不明(人外の領域の暗殺術と体術を持つ戦闘能力のみが知られる)
【備考】オーデルシュタインが保持する最も優れた諜報員。かなり謎が多い
オーデルシュタインの精鋭諜報員は全員がこれと同じ格好をしており、言葉を介さずに意思疎通するため、誰がハイド・ストーク本人かは当主であるシュヴィアですら簡単にはわからないという
そういった事情から、ハイド・ストーク多重分身説や実在しない説など、一部の者たちの間では様々な憶測や噂が語られている。そういった根拠のない噂を流させることも自分の身を隠す術の一つなのかもしれない
なおオークション会場でクロシュが話しかけられた影の薄い人とは、実のところこのハイド・ストークだった。彼はあの場でクロシュたちとただ話しているだけのように見せて、実のところクロシュと妖精に認識を誤らせる術をかけていたのだ。それが魔法なのか、それとも別の何らかの技術によるものなのかは不明である
シュヴィアがスライムであることを知っており、かつシュヴィアに信頼されている数少ない人物の一人

【名前】マリッサ=マガジン
【種族】人間
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】金髪ショートで青い服を着た女性
【性格】普段は冷静沈着だが可愛い「女の子」を見ると理性を失い暴走する
【魔法】土や布でできた人形を操る魔法や、光魔法が得意
【備考】イスファハーンの文化・芸術を支える一族の当主。
自分のミスで友人を死なせた過去を持ち、彼女の精巧な魔導人形を製作する研究を続けている。
先日の一件を経て、とりあえず多額の研究費を得られるようになったため、今は後ろ暗い真似をしてまで研究費を稼ぐ必要がなくなった
ユーシリア帝国のパティ魔術顧問とは古い知り合い。かつては亡き友人と共に切磋琢磨し合う魔女仲間だった
魔族国のフラナとも面識はあり、薬品や研究のことで時々意見交換を行っている
14 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:41:25.73 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:大魔女帝国その1◇

【名前】クローディア・トゥルーエンド
【種族】不死鳥
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】典型的黒い魔女服に唾の広い魔女帽子に豪華絢爛な杖を持つ。白銀の長髪と泣きぼくろがチャームポイント。ドヤァ顔系美人。真の姿はひたすらに鮮やかなオレンジ色の焔に包まれた荘厳な不死鳥。
【性格】傲慢不遜でワガママで誰よりも臣下を想う優しさを持つ寂しがり屋。どんな人であっても臣民は愛を向ける対象。承認欲求の塊であり讃えられることが大好き。
【魔法】基本的にどんな魔法でも使えるがユニーク属性としては与える魔法と奪い去る魔法を使える。あらゆる何もかもを他者に与えることができ、あらゆる何もかもを奪い去ることができる。これで星から直接魔翌力を吸い上げている。
【備考】クロシュとフメイの関係と同じようにかつてはクロシュヴィアとは親友であり、理想の世界を話し合ったりした。早々に諦めたクロシュヴィアとは違い理想郷建設のために数千年を費やしついに大魔女帝国という理想の箱庭を作り上げた。帝国には納税の義務がない、大魔女の強大な魔翌力で食材も自動で生産され、インフラも稼働し、医療魔術で健康寿命もとても長い。娯楽に溢れ文化的で何物からも守られた無菌室のごとき帝国はまさにこの世の楽園だと彼女はとても満足している。もはやこの楽園に浸った者は他国で生きることはできないだろう。でも大丈夫ここは楽園。もう地上になんて降りる必要はないのだから。
空中楽園都市が地上に落ちた後は、星から吸い上げていた魔力もせき止められ、以前までの楽園は消え去った。現在は楽園都市が不時着した荒原を開墾し、国内における各種自給率を確保しようと奔走している
国内統治の傍らでカリス・ノーランドの行方も追っている。大魔女帝国に仇なす者には然るべき末路を迎えてもらわなければならない

【名前】クロ
【種族】風船スライム
【性別】なし
【年齢】不明
【容姿】中性的な見た目をしたセミロング黒髪低身長お子様。大魔女からとある指輪を持たされておりこれで大魔女とテレパシーで連絡しあうことができる。
【性格】とてもほんわかした優しげな性格。でも主張ははっきりするタイプで大魔女にも強めのツッコミをいれることもある。
【魔法】浮遊魔法と消滅魔法
【備考】かつて世界を荒らした魔王の一体であったが大魔女に討伐され、元の姿に戻された。その後魔王だった部分の巨大な遺骸は改造されて大魔女帝国の空中楽園都市を浮遊させるための気球として利用された。
以前は魔王だった頃の記憶も力もほとんど持っていなかったが、留学生と身分を偽ってやってきたカリス・ノーランドの奸計に嵌められ、魔王として再覚醒させられた。
その後クロシュたちと大魔女の協力により、再び魔王部分は分離し、風船スライムとしての自分を完全に取り戻す。
事件の後も楽園都市の教授兼大魔女の秘書として活躍しており、もちろん大魔女のことは大好き。クロシュのことも好き
少し前にクロシュの友達のフメイと知り合い、故郷を失った者同士としてたくさんのことを話した。最終的な意見は合わなかったが、互いに考えを深めることができたし、クロシュちゃんのお話もできたので良かったと思っている
それはそれとして、少し自分に似た気配を纏っていたもう一人の少女のことが少し気になった

【名前】ロディナ
【種族】人工生命
【性別】女
【年齢】製造から10年経過している
【容姿】黒髪短髪の無表情女。モデル体型の絶世の美女。
【性格】とても淡々としている
【魔法】大魔女に教わった数々の魔法を扱える。
【備考】大魔女によって創られた魔術(ホムンクルス技術)と科学(ロボット技術)の複合人工生命。人間と見間違う出来であり、帝国の技術レベルの高さを体現しており、帝国全土のシステムの保守管理を行えるスペックの高さがある。それでも大魔女は内心失敗作扱いしている。ほんとはお喋り友達として創ったつもりなのに感情がほとんどなかったのだ。だからもっと色んな人と交流して感性を育んで欲しいと今は帝国来訪者の対応係を任している。最近知らない人と接するのは苦手だなって陰キャ的感情が湧いているのは内緒、仕事に不満は言わないタイプ。
楽園都市落下後も、大魔女帝国を来訪する者への対応を担当している。しかし地上に落ちたことによって物味遊山に訪れる旅人が増え、ロディナの心労も増している
ホムンクルスも異動願とか出して良いのだろうか……と最近思い悩んでいる

【名前】ティリウス・フォートレシオ
【種族】エルフ
【性別】男
【年齢】1600
【容姿】鮮やかな緑髪が似合うイケメン
【性格】色々雑な性格、基本的に丁寧口調。
【魔法】植物降臨魔法
【備考】大魔女ファンクラブ親衛隊の一人にして大魔女万歳教徒の一人。空中都市の上でも緑が溢れているのは彼のおかげだった。芸術家肌で街路樹一つとってもこだわりがある帝国専属庭師。世界でも有数の美しい国立公園を作った。実はティセリアの兄であり妖精とも面識がある。
フォレスティナから外の世界を旅行中に大魔女と遭遇、意気投合していつのまにか臣民になる。フォレスティナが色々大変なことになってることは知っていたけど妹は優秀だしまあ大丈夫だろと雑な判断。それに帝国の居心地が良すぎて戻る気があんまりない。
楽園都市落下後は植物魔法の腕を振るって周辺の荒原を開墾している。里帰りをしている暇はまだなさそうらしい
最近は開墾もかなり進み、食料の自給自足もできるようになりつつある。もう少し安定したら里帰りしてやっても良いかな〜と呑気に考えている
15 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:42:25.84 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:大魔女帝国その2◇

【名前】ルーファス・ライブリー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】22歳
【容姿】ぐるぐるメガネをかけたひょろっとした男性
ちなみにメガネを外せば実は今までに登場した男性キャラの中でもトップクラスのイケメンなのだが、視力が悪すぎてメガネが欠かせないため彼の素顔を見られ
るチャンスは限りなく低いだろう
【性格】魔女への愛が強すぎる魔女オタク。喋り方も典型的なステレオタイプのオタクであり一人称は小生
【魔法】解析魔法。対象のデータを瞬時に把握することが出来る
【備考】大魔女帝国に住んでいる男性で、魔女オタクとして良くも悪くも有名な人物
自身が扱う解析魔法の力で魔女たちのデータ収集をすることが趣味なのだが、この魔法は身長や扱う魔法などの基本的な情報からスリーサイズなどの際どい情報
まで分かってしまうため、過去に魔女サイドからとんでもない大目玉をくらったことがある
その後健全に魔女を応援するという条件で許されたのだが、テンションが上がるとどこからともなく光る棒を持ち出し謎の踊りを踊りだしたりすることがあり、
魔女たちからは何とも生暖かい眼差しを向けられている
楽園都市落下後は、解析魔法を活かして地質調査や環境の分析等を行い大魔女やティリウスに報告している
少し前にテラヌス砂漠方面より来訪した旅の踊り子にうっかり興奮して解析魔法をかけてしまい、大魔女に殴られた
一番好きなのは魔女だが、シスターとかバニーとか踊り子とかも好きらしい

【名前】ユキ=チヒョーガ
【種族】雪女
【性別】女
【年齢】14歳
【容姿】青髪ロングで白い肌の少女。青と白の縞模様の服を着ている。
【性格】クールぶっているが内面は熱い性格。
【魔法】当然氷魔法。
【備考】大魔女帝国に住んでいる。元は東の果ての隠れ里に住んでいたが、強くなるために大魔女帝国に移り住んだ。帝国の魔法学園で勉強中。
楽園都市落下後は魔法学園がしばらく休校となったため、学友たちと共に研鑽に励んでいる。目標はミスティのような強い氷魔法使いになること。
最近オノゴロ付近の海流が荒れている噂は既に聞いており、家族やオノゴロの友人、そしてオノゴロに向かったミスティたちの身を案じている

【名前】トム・ライヤス
【種族】人間
【性別】男
【年齢】14
【容姿】オレンジ髪で短髪ツンツンヘヤ。赤色のパーカーを来ている。斧を背負っている。
【性格】明るく、ポジティブな性格。
【魔法】マグマを操る溶岩魔法と炎魔法を使う
【備考】大魔女帝国に住んでいる。火山島出身でモーリィや猫おじさんのことも知っている。斧戦士の一家に生まれで斧を装備している。斧の扱いが上手いがまだ修行中。武術と魔法を上げてさらに強くなりたいと思っている。現在は魔法学園に通って勉強している。
楽園都市落下後は魔法学園がしばらく休校となったため、学友たちと共に研鑽に励んでいる。結局炎属性の少女とは会えなかったが、大気に揺らめく炎の気配が良い刺激になったらしい
目標はバーニングスライムよりも熱い炎を出せるようになること

【名前】トリル・フェリア
【種族】人間
【性別】男
【年齢】15
【容姿】白髪をして柔らかい髪質をした小柄な少年。ぱっと見女の子。
【性格】大人しくてどこかぼんやりしている
【魔法】絵画魔法(書いた絵が実体化する)
【備考】大魔女帝国に住んでいる。魔法学園の生徒でもある。テラヌス・ウルスの出身でリアンノンの幼なじみ
楽園都市落下後は魔法学園がしばらく休校となったため、学友たちと共に研鑽に励んでいる。都市の落下によって出身地であるテラヌス・ウルスと距離が近くなったこともあり、情勢が落ち着いたら帰郷してリアンノンに会ったり、旅スライムのクロシュと一緒にお絵かきをしたことについて話したりしたいと思っている
そしてついに先日帰郷し、リアンノンと会って思い出話やクロシュ話に花を咲かせた。故郷で族長として頑張っているリアンノンの姿を見て、自分も頑張ろうと決意を新たにしたという
16 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:43:32.53 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:大魔女帝国その3◇

【名前】ヨハンナ・ワイズ
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】23歳
【容姿】白髪長髪。身長は175cmでスラリとしたモデル体型。美人。清楚な雰囲気がある。
【性格】おしとやかな性格だが男性やスライムが苦手で思わず手が出てしまう。
【魔法】声魔法 相手をぶっ飛ばす程の威力を持つ大声を放ったり、魅了、睡眠などの効果を持つ歌声を出すことができる。
【備考】大魔女帝国に住んでいる。人気のオペラ歌手で歌が好き。幼い頃ににスライムに襲われ、命を奪われそうになったことがあり、スライムに対してトラウマがある。例えクロシュがどんな言葉をかけても消えることはない程のトラウマがある。人や物に擬態している状態のスライムでもすぐ見抜ける。大魔女帝国に住んでいるのもスライムがいないと思ったからである。男性がなぜ苦手なのかは謎である。護身術を習っており、男性相手だと柔道の投げ技をぶっ飛ばして、スライム相手だと投げ技のほか魔法で攻撃してしまうことがある。
楽園都市落下後も芸能活動は続けており、開墾に携わる人たちを元気づける歌を披露している
スライム類のことは未だに苦手意識があるが、以前のように問答無用で攻撃することはなくなった
先日テラヌス・ウルスで特別講演を行った際、噴水の周りで飛び跳ねる砂漠スライムの群れを見て悲鳴を上げそうになったがなんとか踏みとどまった

【名前】クリスティーナ・アムニジア(クリス)
【種族】魔女
【性別】女性
【年齢】17
【容姿】髪は桃色のロングストレート。可憐かつ清楚な雰囲気でスタイルの良い美少女
【性格】穏やかで明るく、人当たりが良い女性。親しくなると掛け合い漫才みたいな会話もしてくるようになる。歌が大好きな頑張り屋さん
【魔法】歌に魔力を込めて聴いた人達の心身を癒したり、元気づけたりする
【備考】大魔女帝国に住んでいる。人を惹きつける容姿と親しみやすい性格、抜群の歌唱力により人気を博している
他国に訪れたことがあり、自国が良く思われていない現状を理解している。他国で歌ったこともあり、17歳で既に他の国でも結構人気
魔力量はかなりのもので、大魔法使いになれるポテンシャルを持つ
ダークヒーローイリスのファン
楽園都市落下後も芸能活動は続けており、開墾に携わる人たちを元気づける歌を披露している
ダークヒーローイリスのテーマソングがヒットしたことで風雪新聞の記者からダークヒーローイリス物語の公式歌手にならないかとオファーを受けたが、個人的な活動に留めたいとの意向で断った
テラヌス・ウルスで行われた特別講演の時は郷に従うという名目で踊り子衣装に身を包み、新規ファンの獲得に成功した

【名前】スール・ヤーレン
【種族】ラミア
【性別】女
【年齢】1257歳
【容姿】緑髪ロングの女性、上はノースリーブシャツで下半身は蛇。巨乳。
【性格】金にうるさい守銭奴。酒好き。
【魔法】炎・地・風・水魔法
【備考】大魔女帝国に住んでいる。魔法店を営んでおり魔法やアイテムの研究でひと山当てようとしている。フラナとは知り合い。
楽園都市落下後も商売は続けており、商魂はむしろ高まっている
同居人のフローレンスが最近腐り始めたことについては、以前にも似たような腐り方をしたことが何度かあったので、割とよくあることとして放置している
高原開墾の影響で栄養ドリンク等の需要が高まっており、最近はかなり儲かっている

【名前】フローレンス・アルカード
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】500
【容姿】青色の癖毛に赤い目の黒衣を纏った少女。幸薄そうな雰囲気がある。
【性格】めんどくさがり
【魔法】ユニーク属性:建造物創造魔法
【備考】魔族がどうの人間がどうのって世界の色々めんどくさいしがらみを見続けた結果、地上に愛想を尽かして機動要塞に乗る。煩わしい全てから守ってくれる大魔女には高い忠誠を誓っている。大魔女帝国内の工場やビル群は彼女が作った。
バイオレット姉妹とはかつて親友であり、魔族国を建てるようなアグレッシブさには昔から憧れがあった。姉妹の過去や確執を全部知っている。
楽園都市落下後は煩わしい地上での生活に戻ってしまったことで消沈しており、ティリウスから温室建築などを依頼されているがあまり捗っていない
姉妹喧嘩にいそしむ最近のバイオレット姉妹にも割と失望しており、地上に落ちた落胆も相まって、何もかもどうにでもなれという思いが強まっている
最近ようやく地上生活を諦めて受け入れ始め、依頼の建築に取り掛かり始めた
17 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:45:29.24 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:浮島国ラティア・ヘイヴンその1◇

【名前】ロムリン・ライト・ドン・ラティア
【種族】亡霊
【性別】男
【年齢】享年24歳
【容姿】蒼い目の茶長髪の青年。眼鏡を掛けている。ちょっとおでこが広い。宝石の装飾されたローブ、冠を着用。足元は薄くなってて見えない
【性格】努めて厳格であるようにしているが、本来は穏やかな性格。
【魔法】延命魔法。物であれ生命であれ現状を維持する事が出来る。自分にも行使しているが、流石に永遠にとはいかないらしく、最近は体が透けてきている
【備考】ラティア・ヘイヴン最期の王様。雷霆の魔王の脅威に対し、残った人員を奮い立たたせて封印までこぎ着けた立役者。
散っていった命に対する責任として、自身を生きているとも死んでいるとも言えない有様にし封印を延命している。
雷霆の魔王の封印を守るため、そして封印の強化もしくは魔王討伐を託せる者か判別するために幾つかの侵入者用試練を城の中に用意している。
長いこと封印維持に協力してくれているゴーレムのゼーレシルトとしか会話できていなかったため、実は生身の相手との会話に飢えていた。
先日の戦いを終えて雷霆の魔王を完全に滅ぼした後、延命魔法による維持も限界を迎え、亡き妹や民が待つ空へと還っていった

【名前】セイラ
【種族】大盾のゴーレム
【性別】女
【年齢】約10000歳(幻影の外見年齢は10歳前後)
【容姿】緑髪のロングを後ろで一本の三つ編みお下げに纏めている小柄で華奢な少女。巨大な盾を浮かせている。
【性格】気弱で臆病で泣き虫(姫さまモード時)。大盾覚醒時は、物静かで責任感が強い性格に変わる
【魔法】守護魔法(盾の前方だけでなく側面や背後等の死角含めて、彼女への物理・魔法攻撃をシャットアウトする)
【備考】
勝手に動く盾型のゴーレム……と肝試しをした空妖精達には認識されていた。実際、その正体は大盾のゴーレムだった。
大盾の近くにいる小さな女の子の姿は、大盾に搭載された反重力装置の予期せぬ動作によって現れた幻影のようなもの。
発見当時は記憶喪失を失っており、食べ物や睡眠を取らなくても死ななかったので、自分のことを亡霊だと思っていたらしい。
雷霆の魔王との戦いの前に記憶と本来の力を取り戻し、魔王との戦いでは身を挺して皆を守った。
魔王を滅ぼした後は廃都の工房に住み、工房の手伝いをしたり空妖精たちの遊びに付き合わされたりしている。
またいつか、クロシュたちが訪れる時を楽しみにしている。

【名前】ベルトーネ・ゴールドフェルド
【種族】悪魔(自称)
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】黒の長髪に紅い瞳を持つ身長140cm程の小柄で平坦な少女。容姿は整えられておらず、いつもジャージを着用している芋女子スタイル。
【性格】受動的かつ内向的。属性は混沌・中立。悠々自適にして和光同塵。毎日を怠惰に過ごしたいマイペースな怠け者。何よりも自分の自堕落生活を優先するが、他を害してまでは望まない。
【魔法】闇属性全般を高い練度で扱える。特に相手を惑わし、弱らせ、掌握する分野が得意。
【備考】
いつの間にかラティア古城の王族の私室に居座っていた自称悪魔のぐうたら娘。略称はベル。
「大昔にこの世界に召喚されて主と契約したが、完遂前に主が死亡して失効。自力での帰還は望めず、しかし死んで戻るのも嫌なのでそのまま現界し続けている。」……と語るが真偽は不明。証明する手段もなく、本人も疲れるのを理由にあまり話したがらない。突然現れた事といい素性は怪しいものの、害意(とやる気)は感じられないので黙認されている。
怠惰な生活をする為に頑張るタイプ。いつもの怠けっぷりからは想像が付かないが、実はどんな事でも完璧に熟せる器用万能型。かつての"契約"も悪魔の仕事として真面目に取り組んでいたらしく、やらなきゃいけない事はちゃんとやる人物。
彼女曰く、自分は怠惰を司っていて、同輩の悪魔が6人いるらしいが、当然真偽不明である。
雷霆の魔王が完全に滅びた後も、依然として王族の私室に居座りだらけた日々を過ごしている。地上に興味がないわけではないらしいが、魔王との戦いでは頑張りすぎたのでしばらくは外出したくないらしい。

【名前】ジェミニ・クリスト
【種族】エルフ
【性別】男
【年齢】約2500歳(睡眠時間も含めると約12500歳)
【容姿】見た目は20代の青年。白髪で天然パーマ。長い耳
。左耳にイヤリングをしている。星座が描かれている紫色のローブを着ている。先端に水晶玉がついている杖を持っている。古風な口調。
【性格】おおらかで落ち着いている。知識と経験が豊富。面倒見がいい。
【魔法】水晶魔法(水晶を生み出し水晶の武器、防具を作りだすことができる。他にも様々な攻撃ができる)、風魔法
【備考】昔は城の宮廷魔術士を勤めていた。
魔王の封印結界を見張るため城から少し離れた所で長期睡眠を行い、封印結界の異常を感知して目覚めた古代エルフ。
優れた魔術の腕を持ち、エルフ界でもその名を知らない者はいないくらい有名な人物。精霊も見える。杖の先端にある水晶を使った占いが得意。水晶魔法での攻撃と竜巻やかまいたちなどの風魔法を主にしている。風魔法を利用して空も飛べる。
雷霆の魔王を完全に滅ぼした後は、城から少し離れた所に住み始めた(城に住むことも考えたが、城外の方が落ち着くらしい)。古風な口調の為か、最近では近くに住む空妖精たちから「おじいちゃん」と呼ばれ始めている。
隠居して余生を過ごすとは言ったものの外界の情勢も少し気になるので、時々水晶を通して地上の様子を観察している。
18 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:47:47.01 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:浮島国ラティア・ヘイヴンその2◇

【名前】ミーティア
【種族】人間→リビングアーマー(?)
【性別】女
【年齢】27(人間時代の享年)
【容姿】年代物の全身鎧。古ぼけているが錆などはなく骨董品としての価値かありそうだ
「頭部」の中にぼんやりと光る人魂のようなものがあり、これが今の彼女の本体と思われる
【性格】気さくでおしゃべり。もう長いこと人と話していなかったらしく、自身の容姿を活かした驚かせをするなど構ってちゃんな面も
【魔法】後述の魔術の影響か一般的な魔法を使うことができないが、宙に浮いたり自身を構成するアーマーの一部分を分離させ独立して動かすことができる
【備考】かつてラティアに仕えていた宮廷魔術師
密かに研究していた「魂を非生物に定着させる魔術」を自身に施しており、死後成功していたことを一万年ほど経ってから知る
記憶の一部が欠落していたが、雷霆の魔王の雷撃を受けた際に取り戻した
雷霆の魔王を滅ぼした後は、ゴライアスの定期検診を行いつつ今後の自身の在り方について考えている

【名前】ゴライアス
【種族】大剣(元ゴーレム)
【性別】男
【年齢】約10000歳
【容姿】青白く輝く美しさと剛健さを兼ね備えた大剣。所々機械的な部分もあり、ゴーレムだった頃の名残を感じさせる
【性格】口調は丁寧だが、どことなく誇り高き武人の様な雰囲気を漂わせている
かつては他のゴーレム同様機械的だったが、城の者たちと触れ合ううちに「彼らを守りたい」という意志と戦士としての自覚が芽生えた結果だと思われる
【魔法】無し
【備考】かつて城を守護していた戦闘用ゴーレムの一体で圧倒的な強さを誇っていたが、雷霆の魔王との戦いで修復不可能なほどの損傷を負ってしまう
当時の王(ロムリン)がそれを哀れに思い機能停止しようとしたが、宮廷魔術師ミーティアの提案と「このまま機能停止されるより、もう一度生まれ変わって誰かの為に戦いたい」という彼の想いを受け、ラティア・ヘイヴンの技術により強力な大剣へ生まれ変わった
その後お城の宝物庫に沢山の財宝と共に保管され、自分の使い手に相応しい戦士が訪れる時を待ち、ついにクロシュたちと出会い引き抜かれることとなった。なお実際に振るうことになったのは後輩ゴーレムのポーラーだった
柄の中央には彼の人格を司っていたコアがはめ込まれており、それを通じて使い手やその仲間達とも会話する事が出来る
雷霆の魔王を滅ぼす際、会心の一撃の代償としてその刀身が砕け散った。その後、もう大剣として活躍することも難しいとミーティアに診断され、今度は頑丈な短剣として生まれ変わることとなった
最近は頑丈で切れ味の良い手頃な刃物として、ポーラーやセイラ、工房人形など、使い手を選ばない活躍を見せている

【名前】ポーラー・ドロリッチ
【種族】ゴーレム
【性別】男
【年齢】約10000歳
【容姿】身長が2m。人型でレンガが積み重ねたような見た目。腕が太い。無表情で糸目。対話も可能。赤茶色のレンガが積み重ねたような見た目で所々にひびがある
【性格】無表情だが誰にでも優しい。
【魔法】泥魔法 泥を操れることができ、さらに泥人形も作れる。
【備考】元々は国の財宝を守る番人だった。初めは感情がなくロボットのようにただ使命だけで生きていたが、心優しい王子(当時のロムリン)と出会い言葉や心について学ぶ事ができ、王子と友達になる。その時に王子から名前やドンエテコウの毛皮を貰った(なおその毛皮は、一度目の雷霆の魔王との戦いで焼失している)。ゴーレムなのでかなりの怪力。戦闘時は泥魔法で人形を作り一緒に戦ったり、底なし沼を作ることができる。拳や太い腕での打撃を得意とするが、剣などの武器を使うこともできる。また、泥団子状に作りマシンガンのように何個も飛ばしたり、さらに大きく大砲みたいに飛ばしたりする事が可能。
雷霆の魔王を滅ぼした後も、ラティア・ヘイヴンを守るために島内の巡回を行っている。初めはその大きな外見により空妖精たちから怖がられたが、すぐに怖くないゴーレムだとわかり、最近は空妖精たちにデコレーションされるようになった。

【名前】ゼーレシルト・フォルカロス
【種族】スフィアのゴーレム
【性別】なし
【年齢】不明
【容姿】幾何学模様が描かれた球体
【性格】冷淡
【魔法】殲滅魔法
【備考】ラティア・ヘイヴンを司る中心的ゴーレム。
太陽からのエネルギーを動力に活動する。緊急事態用に殲滅エネルギーをチャージし続けており、ラティアを犯す敵が出現すればこの星ごと破壊するつもりだった。
言葉を介し愛や友情を理解できる生命であるがそれを分かち合う住民たちが消えた今、彼らとの思い出だけを抱いて浮島と魔王の封印を維持し続けていた。
雷霆の魔王を滅ぼした後もラティア・ヘイヴンの状態管理等は滞りなく行っているが、近い内に自らもその機能を停止し、空に還る時が来るかもしれないと考えている。
空妖精たちからはまんまるゴーレムと呼ばれている。

【名前】ヒナ・ナイテンゲール
【種族】不良天使
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】黒髪ロングの少女で背中から左が黒、右が白の羽が生えている。服装は黒のワンピース。
【性格】明るい性格でややいい加減だが戦い好きな戦闘狂でもある。
【魔法】天候操作魔法で気象を操れる。他にも光属性の魔法剣を持ちビームサーベルのようにして振るう。
【備考】元は地上を見守る天使の一族だったが飽きて旅に出てこの里にやってきた。現在城の探索中。戦い好きなので強い奴も探している。
雷霆の魔王との戦いには、強い奴と戦えると聞いて喜んで参戦した
その後テイルと共に浮島から降り、地上の冒険者として暮らし始めた

【名前】テイル・S・ナナエルス
【種族】ハーフエルフ
【性別】女
【年齢】214歳
【容姿】青髪ロングの少女。エルフの特徴はあまり出ていない。
【性格】自由奔放な性格だがややM気質で殴られたり罵倒されると喜ぶ。
【魔法】浮遊魔法(人や物を浮かせて操れる)が得意。更に風属性を帯びた魔法剣を所持しているが剣術は我流で振り回すだけ。
【備考】自身の血筋を調べていたらラティア・ヘイヴンに辿り着いた冒険者のハーフエルフ。廃都の外れで廃都の外れでキャンプをしていた。
強敵との戦いは全く好きではないが、雷霆の魔王との戦いは生きる為に頑張った
その後ヒナと共に浮島から降り、冒険者としての暮らしに戻った
19 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:49:18.92 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:ユーシリア帝国その1 皇族・王宮関係者◇

【名前】エリオス
【種族】人間
【性別】男性
【年齢】24
【容姿】赤髪紅目、中肉中背の優しそうだがぱっと見ではあまり目立たない青年。細身に見えるがその実、かなり鍛え上げられた肉体を持っている
【性格】温和で理知的、強い意志力を持つ
【魔法】星属性の魔法を扱う
【備考】ユーリシア帝国の現皇帝
外征よりも国内の発展を重視すべきとの声を退け続けた先帝の父親とは互いに反りが合わない部分があると認識しつつも、エリオスは父の武勇と覇気を、先帝はエリオスの叡智と周りを惹きつける求心力を認め合っていた
帝位継承上位の兄や姉達を尊敬しており、自分は次の皇帝を支えるための研鑽を重ねてきた
知勇、政治手腕ともに優れているが、経験不足による失敗は避けられず、即位してしばらくの間は民衆からの評価が低迷していた
しかし先日の悪竜異変で、帝都に迫る竜牙兵の大群を相手に英雄の剣を使いこなして力を示し、真に継承されし皇帝であると証明した
次期皇帝となる前に親しくしていた騎士エルザとは今でも互いに密かに想いを寄せているが、その立場上互いに伝えられずにいる
悪竜事変の後は弱った国力を回復させるために忙しなく動き回っており、先日の戦いで肝が据わったのかその実力を遺憾なく発揮して政務を執り行っている

【名前】パトローラ(愛称:パティ)
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】22
【容姿】微笑みを絶やさない穏和そうな顔立ち。腰まで届く波打つピンクブロンドの髪。白い肌。一見フメイと同年代に見えそうなくらい小柄で童顔だが、胸がとても豊かなロリ爆乳。
【性格】心優しく、天真爛漫。誰とでもすぐに打ち解ける高いコミュニケーション能力の持ち主。その一方で敵対した者を情け容赦なく切り捨てるという二面性がある。
【魔法】精神魔法。精神の治療や調査、干渉などが可能。また秘匿しているが洗脳などもできる。
【備考】現皇帝の妹で帝位継承権第10位だった皇女。皇帝にベッタリとなついており、仲は良好。
身体能力はからきしだが頭脳明晰で政治に長け皇帝を支えている。
精神魔法を用いて皇帝に忠誠を誓っている者を選別し役職への登用や親衛隊を組織したり、忠誠心に欠ける者の排除・粛正を行っている。
悪竜事変の後も引き続き、裏に表に皇帝を支えている。先日皇帝に対してみっともない嫉妬心を見せたことを深く恥じており、今後はそのような失態は見せないよう気を付けている
騎士や使用人の分際でエリオスお兄様にベタベタしているエルザやロシュのことも受け入れられるよう努力している

【名前】マーズ・ネオン
【種族】人間
【性別】男
【年齢】38
【容姿】茜色の髪にショートウルフヘヤー。青と黄のオッドアイで右目の下に泣きぼくろがある。整った顔立ち。フランベルジュ(波打つ刃の剣)を装備している。
【性格】冷静沈着で厳格がある。自分や他者にも厳しい。魔族は嫌いな方。
【魔法】重力魔法(重力を操る魔法)/探知魔法(人、魔物などを探知する魔法)
重力魔法は重力を重くしたり逆に無重力の状態にできる。重力の向きも変えることができるので敵を抑えたり、飛び道具等の軌道そらせられる。本気を出せば様々な大きさの隕石を落とせる。
探知魔法は自分の周囲を探知することができるので、透明状態や隠れている敵、人に化けても見抜ける。ちなみに探知時、人は青、魔族は赤でわけている。本人は広範囲で探知ができる。
【備考】ユーシリア帝国の皇族。魔法騎士団の指揮官を任されており、ユーシリア帝国の防衛をしている。ローガンやリチャードの事は知っている。剣術、魔法では帝国内でもトップクラスに強く、現皇帝とも親しい関係である。今回皇族が謎の病や亡くなっている事で常に探知魔法を発動しており、犯人を探している。この探知魔法のおかげで王宮内にスライム一匹も通した事はない。ルール、憲法には結構厳しく人間だろうが魔族だろうが関係ない。
悪竜事変の後は魔法騎士団の総司令に昇進し、以前にも増して多忙な日々を送っている。彼の昇進によって魔法騎士団の規律遵守は更に厳格になった

【名前】エドワード・フォン・アルティメシア・ユーシリア
【種族】幽霊
【性別】男
【年齢】享年30歳
【容姿】切れ長睫毛のクール系イケメン
【性格】義務感と真面目さとノリの良さを持つ
【魔法】縛りの魔法
【備考】
ユーシリア帝国の皇族にして元魔法騎士団の総司令部最高司令官。ユーシリア没落の真の原因を掴んだが死亡してしまった。己の最後の力で魂が星に還る前に地上に縛りつけることに成功した。しかし魂だけの存在になってしまったので誰ともコミュニケーションを取れずに地上をさ迷っている。
全てはユーシリアを守るために幽霊に甘んじているが、魔法を使い続ける魔翌力が刻一刻と枯渇していく中で何もできずにいる焦燥感でいっぱいだった。
今はクロシュの不死鳥パワーのお陰でかなり余裕ができたらしく、職務からも解放された為、幽霊の身分で王宮内を好き勝手に飛び回っている
生前は真面目な性格だったが、今では厄介イケメンおじさんのエドワード死霊として扱われている

【名前】パティ・イエスサーガ
【種族】人間
【性別】女
【年齢】不明
【容姿】紫ロングヘアで小柄、やや胸は大きい
【性格】マイペースでのんびり屋だが時折核心を突く一言も言う。
【魔法】全属性魔法使用可能
【備考】ユーリシア帝国軍魔術顧問兼大図書館の管理人。故に魔法への知識は深い。基本仕事以外では図書館からは出ない。
マリッサや亡き友人とは旧知の中で、フラナとも知り合い。
何故かは不明だがローガンが子供の時から現在の容姿であり、不老不死であるという噂もある。
図書館では召喚した低級魔族やゴーレムを働かせ、王宮では兵士に魔術を教えたりしている。
悪竜事変後は、時々皇帝に助言を行いつつもほとんど図書館から出ないスタイルに戻った
なおフラナは半分くらい真面目にパティの亡命を受け入れる準備をしていたらしい
20 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:50:05.30 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:ユーシリア帝国その2 騎士◇

【名前】エルザ・アーシェライト
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】18
【容姿】金髪お下げ髪。平均よりやや小柄、胸は結構大きい。優しげで幼さを残した顔立ちに、意志の強さを感じさせる眼
【性格】子供っぽさを残しつつも、真面目な頑張り屋。基本的に敬語。仕事に私情は挟まないとクールに振る舞おうとするも、すぐに人の良さや負けず嫌いなところが出てしまう。優秀ながらもどこかポンコツな女の子
【魔法】回復魔法
【備考】ユーシリア帝国軍所属。現皇帝に忠誠を誓う新米小隊長だった。
子供っぽさや嘘がつけない(すぐバレる)性格、皇帝と自分が恋仲になる妄想を度々していることなどから、ポンコツ感が漂う。でも、いざというときはきちんとした観察力や判断力、指揮能力を発揮するなど、なんだかんだ優秀
根の性格も優しいし、度々手料理を振る舞ったりしているため、本国でも遠征時でも兵士達からは敬われこそしないが慕われている。また、昔の英雄が使っていた弓を受け継いでおり、弓と回復魔法はなかなかの腕前
悪竜事変後は、英雄の弓を用いた戦果が評価されて近衛兵に昇進した。これでエリオス様をすぐ傍でお守りできる……!とエルザは張り切っている

【名前】サージェス・レイクルド
【種族】人間
【性別】男
【年齢】33
【容姿】騎士団服をきくずした無精髭にやせ型の男
【性格】卑怯、陰険、面の皮が厚い、弁が立つ。
【魔法】逃げ足の魔法
【備考】魔法騎士団所属だが剣の腕は全然。剣よりも最近輸入されたライフルを愛用する。騎士の防具も貫通することができ、遠距離から攻撃できる武器があるのにわざわざ剣を振る理由が分からないと本人の談。
宰相派と皇帝派で王宮の対立があるが、常にどっちの方が益があるか算盤を叩いた末に宰相派として活動している。ごますりが上手で隙を見せたら人の懐に入り込もうとする。
最近、国の闇を覗いてしまい知ったことがバレたら命を取られるのではないかと戦々恐々としている。自分の命が一番大事。メリット次第では裏切りも辞さない。
悪竜事変後も、それまでと変わらずヘラヘラした態度で働いている。なんだかんだ言って魔法騎士団という地位と給料の保証された仕事は捨てがたかったので、国が存続して良かったと思っている

【名前】ルクリリ・メウス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】21
【容姿】銀のショートヘアにアホ毛。常にキラキラしてる銀の瞳がチャームポイント。小柄で華奢
【性格】こうと決めたら一直線。自分の正義や目的のためには多少の犠牲はいとわない。魔族は苦手。
【魔法】金属操作魔法。液状化や硬化を伴い金属を意のままに操れる。大体の金属はコントロールできるが金属自体を作り出すことはできない
【備考】ユーシリア帝国の魔法騎士団に所属。ローガンLOVEを隠そうともせずぶつけてくる。
奥さんと子供がなくなったときはこれからは私が!ローガンさんを支え寄り添い共に歩むんだー!と息巻いていた。その彼が失踪したことで誰が見ても消沈していたが…?
ローガンの方はというと、あぁ…そんな奴もいたなぁ…ぐらい
現皇帝の遠縁で貴族の末席の地位はある
悪竜事変後は以前にも増して真面目に忠実に職務を遂行している。またいつかローガン様が戻ってきた時に、ユーシリア国にまた住みたいと思ってもらえるように。

【名前】ノエル・リバー
【種族】人間
【性別】男
【年齢】34
【容姿】灰色髪でオールバック。碧眼。長身で筋肉質な体つき。昔の戦いの影響で左腕は義手になっている。メイス二刀流が武器で両腰に装備している。
【性格】情に厚く仲間想い。戦闘時は冷静沈着になる。魔物はやや嫌い。
【魔法】コピー魔法 相手の魔法をコピーできる魔法。
【備考】ローガン、リチャードと同じユーシリア帝国の魔法騎士団に所属している。現在2人が辞めてからも魔法騎士団を続けている。とても明るく昔はローガンやリチャードを誘って飲みに行ったりした事がある。魔法騎士団のなかではムードメーカー的な存在。ローガンの家族が亡くなった件で自分も何かできたのではないかと心の奥で後悔や悔しさが未だにある。メイスや魔法での戦闘技術も高く騎士の中では結構強い。コピー魔法の技術が高くクロシュの反映魔法やイリスの星魔法もコピーなどもできる。ちなみにローガンは彼とよく話していたのでよき友人と思っている。
悪竜事変後も変わらず騎士として働いている。ローガンのことについての後悔はこれで一区切りとし、今は国の為に働くことに集中していくつもりらしい。

【名前】リュウゼン (明石 竜髯)
【種族】人間 【性別】男性 【年齢】86
【容姿】オールバックの白髪と黒い瞳、無駄なく引き締まった身体、無精髭と藍の袴が似合う爺さん。年齢より若く見える(-20歳程)。身長186cm。
【性格】属性は秩序・善。少々柄は悪いが、大らかで気前が良く情に厚い明朗快活な親分肌。一方で根が剣士なので、死生観など割とドライな面も。本気で怒らせると気性が荒かった昔の片鱗が垣間見える。
【魔法】身体強化や応急手当などの基礎は一通り扱えるが、属性魔法の才能は無い。長年魔物の血を浴び続けた影響か保有魔力が多く、何らかの作用で老化は抑えられ寿命は伸びている模様。
【備考】ユーシリア帝国首都の隅にある小さな剣道場で子供達に武道を教えている老剣豪。
生まれはオノゴロ諸島。若い頃は冒険者として魔物を討伐・撃退しながら各地を旅していた。当時の異名は"魔物狩りの達人"。40代頃に前皇帝期のユーシリアに勧誘され、武術指南役(騎士教官)に就任。帝国を脅かす魔物を討ち、多くの騎士を育てる。しかし、前皇帝を喪った後悔から「けじめを付ける者がいるとすれば、儂のような落第者でしょう」と責任を取って辞任した。
元指南役だけあって剣以外にも様々な武器を修め、盾や格闘術すらも使いこなす。流石に魔法は専門外だが、長年の経験や知識から助言ぐらいはできる。普段は「この方が実力差がわかりやすいだろう」と相手と同じ武器を使うが、死合では愛刀である全長約2mの無骨な黒い大太刀を振る。剣から衝撃波もビームも出せないが、それらも魔法もあらゆる全てを斬り飛ばし真正面から敵を斬り伏せる。
好き:剣の鍛錬、未来ある若者、甘い物(特に洋菓子)
苦手:幽霊(唯一斬れないから)、苦い物、恋愛事
夢:武器を持たずとも生きられる世界、剣の道を究める
大嫌い:自分の楽しみの為に他者を踏みにじる輩、自分
最近オノゴロ周辺の海域が荒れているという噂を聞き、少しばかり気を揉んでいる。
21 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:52:29.33 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:ユーシリア帝国その3 市民◇

【名前】ロシュ・ヴィンセント
【種族】森スライム
【性別】女
【年齢】6
【容姿】植物やキノコなど自然がフサフサ生えたスライム
【性格】ホワホワしてる優しい子
【魔法】樹海降誕魔法
【備考】現皇帝の身の回りのお世話をするお手伝いさん。人間ではないが高い能力と珍しい魔法を持っているため市民権を得た。木遁分身による家事雑事のスピード、質共に高い。
本気を出せば森一つ作れるほどの天才スライム。木々が溢れるフォレスティナが理想の国なのでユーリシア中を森に沈めるのが夢。クロシュの倍生きてるのでお姉さん面したかったが、あまりその機会はなかった。
悪竜事変後は、引き続きエリオス皇帝お付きのお世話スライムを務めている。最近は王宮内での視線も以前より穏当になってきており、働きやすくなったらしい。ダークヒーローが人魔対立に一石を投じた影響かもしれない
また最近、クロシュちゃんたちが次に来た時の為に、エリオス皇帝にお願いして王宮の一室をキノコ室に改装した。これで今度は一つと言わずいっぱい食べさせてあげられるとロシュはわくわくしている

【名前】ミント
【種族】人間?
【性別】女性
【年齢】10歳前後?
【容姿】黄緑色のおかっぱをしたロリッ娘
【性格】純粋無垢ど天真爛漫……を通り越して電波
【魔法】変身魔法?。色んな動物や魔物に変身できる。部分的に変身することも可能。本当に魔法によるものか彼女にも分からないが気にせず好きな時に使ってる。また普通?の人間状態の時もかなり高い身体能力を持っている。
【備考】帝国のスラムのさらに地下を縄張りにしている子供達の集団。周囲からは「小鬼」と呼ばれているのりーだー。以前はより年上のリーダーがいたが、突然彼女がやってきたと思ったらあっという間に力の差を見せつけ新りーだーになった
色々と因縁や思惑が渦巻くユーリシア帝国の中で自分と部下達の好き勝手によいこともわるいこともしている
悪竜事変後は、ルクリリに作ってもらった勇者の模造剣を片手に相変わらずよいこともわるいこともしている。しかし英雄としての自覚を持ったからか、よいことの割合が少し増えた

【名前】アル
【種族】魔族と人間のハーフ
【性別】女
【年齢】14
【容姿】人間とほぼ同じ。おかっぱの黒髪セミロング、赤みがかった瞳、小柄で子どもっぽい体型
【性格】現実主義、世渡りが上手い、ちゃっかりしている
【魔法】すばやさ強化
【備考】物心ついたころからスラム街で一人だった。家族はいなかったし自分の出自も知らない。ゆえに自分をたぶん人間と思っている
生きるために盗みを働いてきた。貴族や富裕層など恵まれた人々から盗み、それをスラムの仲間とわけあうことをよしとした
根っからの悪人ではないが、彼女にとっては善悪以前にまず生きることに必死なので割り切っている
あるとき盗みの腕を買われてスパイとして雇われる。危険な仕事だが、偽造戸籍と衣食住と安定した収入が得られるだけで彼女には破格だった
スリと潜入の技術は光るものがある。魔族の血のお陰か普通の人間よりも感覚が鋭く身のこなしがとても軽い
自分と似た様な恵まれない境遇の者には同情心や仲間意識を持つ
昔、ある人に優しくされたことがずっと心に残っている。最近そのことで、いろいろあった。
悪竜事変後も危険な仕事は続けているが、心のつかえが取れたからか以前より技のキレが増したらしい

【名前】ヒューベルト・スタンフォード
【種族】サンダーバード
【性別】男
【年齢】255
【容姿】全長数メートルになる巨大な翼を持ち、空中でのスピードには自信がある。世の中の嫌なものをもう見たくないと常に目を閉じている。
【性格】合理的で目的のためなら非情になれると自称する繊細な男
【魔法】視界を奪う魔法
【備考】ユーシリアの魔族連合のまとめ役。
国もなくさ迷う憐れな魔族たちを纏め上げ、自分達の国を興すために独立運動をおこなう。魔族たちを完全に纏められているわけではなく、以前独立運動が過激化して多数の血が流れた時は心を痛めたが、自分達の独立こそが最優先と合理的に判断し、感情は心の奥底に封印した。
王宮内にも魔族を支援する勢力がおり、度々密談をして、支援をもらう代わりに謎の仕事を任されることがある。
独立運動、諸外国の進攻、王宮内のゴタゴタなど複数要因が重なり当時のユーシリアは地獄の有り様だったという。それら全てに責任を感じてしまっている自称合理的な男。
悪竜事変後も、帝都のスラムで魔族のまとめ役を真面目にやっている。以前よりは融和的になりつつあるため、ヒューベルトの負担も少し減ってきている

【名前】フーミン・クロス
【種族】カラスのハーピー
【性別】女
【年齢】1000歳
【容姿】黒髪ショート、腕には黒羽が生えているが収納して人間に成り済ますこともできる。
【性格】ノリの良い性格で美味しい情報やゴシップに目がない。
【魔法】風魔法が得意でハーピィ族最速の飛行速度を誇る。またシャークロウを数匹手懐けている。
【備考】自称世界一の情報屋で、ユーリシアの闇を探るためにスラム街で情報屋兼探偵事務所を開業中。魔族国のハーピィも彼女の後輩なんだとか。
悪竜事変後はスラムの情報屋を畳み、新たなゴシップを求めて何処かへと飛び去ったらしい。
22 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:55:32.24 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:シノホシその1◇

【名前】レイン・フォール
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】120
【容姿】金髪オッドアイで黄色いパーティードレスを着たナイスバディ美人。泣きぼくろがチャームポイント。
【性格】気が強く孤高の寂しがり屋
【魔法】心理支配が最も得意で催眠や読心などを行える。
攻撃系統だと闇魔法も得意。触れたら消滅する強力な闇の塊を生み出し操るが、心理魔法ほど練度は高くない
【備考】かつて勇者サインと恋に落ちたサキュバス。勇者に一目惚れしてつきまとうようになり、いつしか勇者も受け入れてくれた。何故魔物である自分を受け入れたのか、そんな勇者の心は魔法をもってしても最期まで見透かすことができなかった。今はもう愛した勇者はいない。たった一人になった彼女は、勇者に誘惑催眠をかけたサキュバスと人類社会から烈火の如く憎まれ、勇者と仲良くしている裏切り者と魔物社会からも侮蔑の限りを尽くされていた。それらに抵抗するうちにいつの間にか国際指名手配の極悪人。賞金稼ぎに狙われ、傷つけられ、既に心は世界への復讐心にとりつかれていた。そのため、今では自分を迫害してきた社会に対して、悲しみと怒りをぶつける手段としてテロに興じる。
彼女はただの一度だって勇者に催眠をかけたことはない。あの時感じた純粋な恋心を魔法なんかで汚したくはなかった。
現在は国際テロ組織シノホシに所属し、勇者を死後も利用し続ける王国を破壊する為に活動している
少し前に浮島国でクロシュ一行と共闘し、あまり嫌いにはなれないと感じてしまった
セレスティアの訃報を聞いた際は流石に動揺したが、特別仲が良かったわけでもないため事実は事実として受け入れている

【名前】フレメア=バイオレット
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】444歳
【容姿】赤毛ロングの幼女
【性格】普段は無口だが怒ると暴言をまき散らす
【魔法】巨大化魔法。全身は勿論一部分だけ大きくもできる。
【備考】フラナの腹違いの姉。より高位の魔族を血を受け継いでいる
妹との仲は悪く、互いに家族の情はほとんどない
かつて強烈な破壊衝動で理性を失い荒野を彷徨っていたところをザイルに発見され、狂気を除去されて助けられた
現在はその恩人であるザイルが指揮するテロ組織シノホシに所属し、不真面目に活動している。シノホシのことはそれなりに気に入っている
最近はシノホシの仕事をほっぽって勝手に居座った廃城の改装・改築を行っている
セレスティアの訃報を聞いた時はとてもびっくりしたが、同時に彼女を打ち倒したクロシュ一行への興味が高まった

【名前】アウル・フォクシー
【種族】狐の獣人
【性別】男
【年齢】25
【容姿】銀髪で狐耳と狐の尻尾がある。顔は整っておりイケメン。長い槍を背負っている。いつもニヒルな表情をしている。
【性格】腹黒い性格。本人は自覚していないがナルシストなところがある。
【魔法】毒を操る魔法(毒液や毒霧も可能)
【備考】昔暮らしていた村が人間によって滅ぼされてしまった過去がありそれ以降人間を憎んでいる。魔物に対しては結構普通に接している。ある組織に所属している。槍術と毒の魔法が得意。腹黒い性格もあって騙し討ちもする事がある。テンションが上がるとヒステリックな笑い方をする。実は緑の国に滞在時、世界樹の果実を潰しそれから五色の光が放たれている様子を目撃している。
人間への復讐を果たして魔族が平穏に暮らせる国を再興するというザイルの理念に賛同し、テロ組織シノホシの構成員となった
セレスティアの訃報を聞いた時は耳を疑った。はっきり言って嫌いなタイプだったが、建前上は同じ目標を目指した仲間だ。もう二度とあの戦闘狂と言葉を交わせないと思うと……別にそれほど悲しくもないが、喪失感が全くないわけでもない
そして今アウルは、オノゴロ諸島の世界樹の光を奪取すべく動いている。必ずや光を奪い、悪しき因習島オノゴロに滅びを。
23 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 15:56:42.56 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:シノホシその2◇

【名前】セレスティア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】女
【年齢】1800(享年)
【容姿】赤いドレスと赤い眼、金髪、立派な龍角を持つ妖艶美人で真の姿は赤いドラゴン。龍角から加工した大業物の槍を持つ。
【性格】面白いものが何より好きで、退屈が何より嫌いな気分屋。自由人。基本は気さくだが、心から誰かを愛さないし心から憎むこともないどこまでいっても爬虫類。仲良くなった相手でも必要があれば敵対するし、その逆もある。
【魔法】ドラゴンとしての溢れる魔翌力を魔法というよりドラゴンブレスとして雑に魔翌力の塊をぶつけるだけのストロングスタイル。変身魔法も使えるが杜撰。
【備考】国際テロ組織「シノホシ」のメンバー。面白そうというだけで特に目的意識も忠誠心もない。組織のメンバーになれるだけにかなりの実力者。組織の任務以外には傭兵業をこなして生計を立てている。世界でも稀な純正純粋のドラゴンだが、めんどくさいいざこざに巻き込まれないため普段は人間の姿をしている。しかし度々龍角が生えちゃうくらい爪の甘い変身っぷりで、その度にファッションだからと変な言い訳をしている。空を飛べ、普段はフワフワ空中で揺られながら昼寝してる。気に入った相手は背に乗せてくれる。気に入った相手でも必要であれば躊躇なく殺す。空から不法入国を繰り返す常習犯。本質はどこまでも冷めた人であり、戦いの中で、唯一ひりつく感情の中で死にたい。
実のところシノホシの理念や目的には一切興味がないが、強者が集い強者と戦えるシノホシでの仕事にはかなり満足している
ユーシリア編にて、自らが撒いた因果の報いを受け、戦いの中で生を終えた。その最期が満足のいくものだったかどうかは誰にもわからない。
死後強烈な呪いを放つ遺骸は、通りすがりの赤いスライムに食べられた。

【名前】ザイル
【種族】魔族
【性別】男
【年齢】1000歳
【容姿】銀の長髪、中肉中背
頭にある二本の角、背中には黒い翼を持つ。それ以外は特徴を持たない普通の青年
【性格】泰然自若。知識を尊び、色んな物事に興味を示し、他者の話に良く耳を傾け、良く喋る。だが自身の価値観は頑なに譲らない。力こそ全てとし、力で意志と矜持を貫き通す。一方で身体が弱くても、強き心を持つものには敬意を払う
【魔法】圧倒的な出力の光魔法
【備考】産まれてから暫くの間、非力でそこらの村人より弱かった魔族
力なき故に他の魔族から虐げられ、飢えと渇きに苦しみながら、死にたくない一心で生き続け、鍛え続けてきた
ある時、長年自身を虐げてきた魔族を殺害。その魔族が貯め込んだ食料を喰らうことで、生まれて初めてのまともな食事にありつく
かつて自分より遥かに強かった魔族を倒し、飢えから解放されたことにより、力さえあれば飢えることもなく、尊厳も守れると力に執着していった
研鑽の日々の中、滅ぼされた村の生き残りの少女を虐げて楽しむ魔族を見つける
力こそ全て。ならば、少女が虐げられるのも弱いが故
そう考えるも怒りを覚えたザイルは魔族を屠り、少女を助けた
その後、助けた者の義務として少女を養う。始めは義務感のみで少女と接していたが、次第に情が移り兄妹のように仲良くなる
しかし、かつて虐げていたザイルが自分達より遥かに強くなったことを妬んだ魔族達が義妹(少女)が連れ去る
だがザイルの実力を見誤った魔族達は、義妹を人質にザイルを脅す間もなく皆殺しにされる
このことから、大切なものを守り通すにも力が必要と信じるようになる
やがて圧倒的な力と知識を手に入れたザイルは、繁栄も豊かさも平和も、人材すらも力で得られると、周辺の者を種族関係なく従える
そして自分の思う通りの法を整え、思い通りの国を作らせ、その国を亡き義妹の名前からリーリアと名付けた
かつての飢えの経験から、食事がなによりの楽しみ。一番の好物は義妹の得意料理だったシチュー
しかし国は、王国から放たれた一筋の光に焼かれ、呆気なく滅んだ
国を包んでいた、民の笑い声。平穏な日常。明日への希望。どれもが、燃えて灰となった
力こそ全て。国が滅んだのもまた、自身の弱さ故
されどこの怒りは。この哀しみは。この苦しみは。力なき者として当然の末路を、なぜ受け入れられぬ
灰の中に燻る激情の熱が、決意と共に蘇る
王国を滅ぼし、国を再興せん
光を――。義妹と同じ力を放つ世界樹の光を、我が手に――
セレスティアの訃報を聞いた際は、彼なりの方法で静かに祈りを捧げた。戦力の喪失は痛いが、立ち止まることはできない
24 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 16:00:16.35 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:その他◇

【名前】レイ・アンバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】18
【容姿】長身だが猫背で地面につくほど長い灰色の髪をした陰鬱なオーラを醸し出してる女性 体中にタトゥーのように無数の魔法陣が刻まれている
【性格】根暗で対人恐怖症で常に不安と恐怖に囚われている
【魔法】体中に刻まれた魔法陣の影響でによって禁呪扱い・あるいは歴史の中で忘れ去られた魔法や呪術を含めて多数の魔法を使える
【備考】かつてはとある国(どの国かは作者に任せます)の孤児院で暮らしていた普通の少女だったが、その孤児院は邪神(とロイエ教では扱われている)を信仰するカルト教団が運営しており、彼女は邪神の器として選ばれてしまいその際に魔法陣が刻まれる。そして邪神を彼女に憑依させる儀式の直前にカルト教団を滅ぼすためにロイエ教原理派が襲撃。その混乱に乗じる+魔法陣によって使えるようになった魔法を駆使して脱走に成功したものの、カルト教団とロイエ教原理派双方によって全世界の冒険者ギルドに捕獲や討伐の依頼が出されお尋ね者になってしまい、常に怯えながら逃走生活を続けている。しかしお尋ね者でまっとうな職に就けないとはいえ盗みを働いて金や食糧を得たり、不安と恐怖が強すぎるあまり追手と勘違いして無関係の一般人を攻撃したりと単純な被害者とは言えない行動をしてしまっている。過去のことで善良な心が歪んでしまったのか、あるいは元から邪神の器に相応しい素質を持っていたのか……

密航した貿易船を紆余曲折あって幽霊船と化させ、その奥に引きこもっていたところをクロシュ一行に叩きのめされた。その後彼女の処遇について紛糾していたところ、クロシュの進言によって命を救われ(?)、クロシュのことが気になり始める
逃亡生活は現在も続いており、少し前に海上を漂流していたところを再びクロシュ一行に見つかって救助される。そこでまたクロシュやクロシュの仲間たちの優しさに触れ、久しぶりの安らぎを得た
その後国際商業都市イスファハーンに到着する前にクロシュたちの迷惑にならないようひっそりと一行から離れ、孤独な逃亡生活に戻っていった
少し前にユーシリア帝国領に入り、シワシワカボチャを盗み食いしているところを騎士に発見されて追い回された。シワシワなやつくらい分けてくれても良いじゃん……と思ったりしたが、その当時ユーシリアカボチャのほとんどがシワシワで大変だったということをレイは知らなかった

【名前】ブラッド(冒険者ギルド命名)
【種族】スライム
【性別】♀
【年齢】不明
【容姿】血のように赤いスライム。人間に擬態する時は、真紅の髪を足元の辺りまで無造作に伸ばした幼子の姿を取る
【性格】わがまま。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こす
【魔法】詳細は不明だが、通常のスライムとは一線を画す卓越した擬態能力と同化能力を有する
【備考】幼い外見とは裏腹に異常な力を有しており、何人もの冒険者を血の海に沈めている
単純な戦闘能力も高いが、擬態能力を活かして不意打ちや騙し討ちをする等の狡猾さもあり、危険
過去に起きた災害級の事件に関与している疑いがあり、冒険者ギルドは調査を進めている
ここ最近にわかに動乱の気配が沸き起こっているのを感じ、多数の分体を大陸中に放って動向を観察している
カリス・ノーランドによって造られた命である可能性がある
嫌いな食べ物は特になく、毒物だろうと鉱物だろうとなんでも食べることができる。強いて言えば人間は種族的な意味で嫌いなので食べたくない
未だに人間のペットをやめない黒いのろまスライムのことが気に入らないが、あかちゃんなのだから仕方ないかとも思い始めている

【名前】クロシュヴィア・スウィートエンド
【種族】スライム
【性別】なし
【年齢】2000
【容姿】特に一つの姿に頓着せず、様々な姿に変身する。普段は風になって漂っている。
【性格】姿形を変えられるように性格もいくらでも変えられる。普段は朗らか風。しかし本質はことなかれ主義の悲観論者。
【魔法】体積も質量も材質もエネルギーも無視して何にでもなれる。コピーした相手の能力魔法すら使いこなせる。
【備考】人間が魔物を嫌うようにどんな種族でも別の種族を嫌ったり好いたりと差別心を心に抱えている。そんな世界でもみんなから好かれるため嫌われないため、相対する種族に合わせて姿を変え偽り生きてきた(人間相手には人間として振る舞うなど)。伝説のスライムだがスライムとしての本来の姿にはもう長いこと戻っていない。
どうにもならない現実を目の当たりにしすぎた結果、最期には生命の在り方に絶望して風の中に溶けていったと言われている
それから千と数百年後。芸術都市での大破壊の後、彼女は再び人々の前に現れた。全ての生命を救う、真の正しい世界の導師として――
デロデロ思想の布教活動は、ゆっくりとではあるが着実に進行している。最近は新しく導師になってくれた僧侶の活動もあってロイエ教からデロデロ派に入る者も増えてきており、クロシュヴィアとしてはとても嬉しいらしい
25 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 16:00:59.99 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:その他その2◇

【名前】リリーツィア・ハッピーエンド
【種族】夢魔
【性別】女
【年齢】2000
【容姿】普段は帝国貴族服に身を包んだ中性的な人間である宰相の身体を使用している。本体はナイトキャップを被ったすんごい美人の半透明夢魔で現実世界には身体を持っていない。
【性格】世界平和を本気で願う正義感が暴走した理想主義者。
【魔法】憑依魔法と夢魔法
【備考】強力な憑依能力を以て帝国宰相を乗っ取っている。文字通り帝国の影の支配者。宰相の権力を使い星の力を探索し、魔族たちを使い魔王の力を探索をしている。
かつてクロシュヴィアやベスティア、クローディアと語り合った理想郷を最も諦めなかった者。皆が諦め去っていく中、誰一人取りこぼすことのない世界平和を本気で願い続けている。しかし建国する度に何度も何度も滅ぼされてきたため、地上ではなく夢の世界にこそ絶対の楽園を作ることを目的にユーシリアにやってきた。
ユーシリアにある魔王の力と星の力を取り込むことでこの星のあらゆる生命を幸福の夢の中に落とそうと企んでいる。すべての生命は永遠の夢の中で何もかも思いどおりに過ごす、これこそが世界平和。これこそが絶対的幸福。だから誰も抵抗するな。私が世界の全てを幸せにする。今度こそ暖かい微睡みの中でハッピーエンドに至ってやる。
ユーシリア編にて彼女の計画は失敗し、今はクロシュヴィアに捕まって分体の一つに閉じ込められている。クロシュヴィアのデロデロ思想は、全てが溶け合った最期のデロデロに対するサポートが不十分ではないかと思っている

【名前】カリス・ノーランド
【種族】エルフ
【性別】女性
【年齢】400
【容姿】
身長145cm。小柄で華奢な体格やショートカットにしたサラサラの金髪、青い瞳、白い肌など。幼く活発そうな可愛らしい顔立ち。
顔立ちは幼く小柄で華奢な体格だが、その幼さとは裏腹にバストは大人顔負けに実っている。どこがとは言わないが生えてない。白衣を着た医者のような服装。
【性格】一見陽気で無邪気だが、道徳や人道といった倫理観に理解を示さない狂人。
【魔法】生命・魂に干渉する魔法。
【備考】
魔王化を研究し、自身も魔王になろうとしているマッドな研究者。
過去に様々な動植物を魔王化させようと自身の魔法で実験を繰返し凶悪な怪物を誕生させ続けたことから指名手配されている。
彼女自身の戦闘能力は未知数だが、実験で怪物と化した者達は一様に彼女に従順で護衛をしているため、彼女を倒すことは困難を極めるだろう。
ガッタ・ファーブのことは品性のないイカれたマッドサイエンティストだと思っている
26 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 16:02:00.90 ID:uQlfAxuF0
◇登場人物:クロシュの心の住人◇

【名前】メイ841
【種族】メイド型オートマトン(機械人形)
【外見】メイド服を着た黒髪ロングの15歳くらいの少女
【年齢】不明
【性格】無機質で機械的な喋り方をする
【魔法】魔法は使えないが護衛用に右手にブレード、左手にマシンガンを仕込み、両足にローラー、背中にジェットエンジンを備える。
【備考】かつて機械都市で量産されたメイドロボの一体。その核には妖精類を加工して造られた精核が使われている
何らかの不具合により精核が元となった妖精の自我を半端に取り戻し、人間たちへの復讐と同胞の救出を目的に機械都市と港湾都市で殺戮と破壊を繰り広げた
最期にはクロシュに精核を呑み込まれ、対話の後にブレードを遺して吸収された
吸収された後もその遺志の断片はクロシュの中で生き続けており、クロシュが魔剣に乗っ取られた時はブレードにその遺志が宿り、クロシュ救出の為に魔剣と激しい戦いを繰り広げた
元となった妖精はフォレスティナの出身だったとされる
自分のメイドブレードこそが最もクロシュの役に立っていると思っている
最近、クロシュが装備できるようになった竜角の大槍の強さに危機感を抱いている

【名前】ヴァン・アナザールート
【種族】 人間/魔王
【性別】 男
【年齢】 224
【容姿】 黒色の鎧で全身を覆い、兜で顔を隠している。赤髪を後ろでまとめていて、優しげな青い目をしている。
【性格】 真面目な堅物に見えて、意外とノリがいい性格だった。
【魔法】 炎魔法/闇魔法/夢魔法
【備考】帝国から少し離れた湖にある高度な魔法で隠蔽された小さな墓を守る騎士。かつて夢想の魔王により夢の世界へ引き込まれたが、そこで夢想の魔王の本来の人格と邂逅して惹かれ合う。夢想の魔王は自身の命を奪うよう頼み、彼を現実へ帰還させて自身を倒させた。魔王を倒して帰還した彼は英雄の再来と持て囃されるが、彼はそれを望まず、夢想の魔王の亡骸と共に人々の前から姿を消した。
愛する者を手にかけた絶望と夢想の魔王の残滓の影響から魔王になりかけ、年を取らず、簡単には死ななくなっていた。更に精神を蝕まれて自我を失いつつあった。
ユーシリアで最近流行り始めた眠りの病の元凶。だが本人に自覚はない。
紆余曲折あって今は力を失った夢想の魔王(今は夢の女神と呼ばれている)と共にクロシュの心の中に住み、穏やかに暮らしている

【名前】セレナディア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】雌
【年齢】1900
【容姿】赤黒い鱗に立派な竜角を持つ巨大なドラゴン。家くらいデカイ。
【性格】食べることが大好きで、それ以外はまるで興味がない。好物は魔翌力がふんだんに染み込んだ魔鉱物や幸福に溢れた夢。
【魔法】暴食。どんなものでも食べることができ、概念や魔翌力、夢、記憶など形のないものすら食うことができる。
【備考】かつては傭兵をしており、とある者の依頼を受け妹と共にユーシリアに進攻した過去がある。国中でひと暴れした後は飽きたのか妹はどっかに消えてシノホシするわ、本人は好みの鉱山を見つけたので依頼者を無視して占領するわ、帝国の多くの勢力から邪魔に思われているはた迷惑ドラゴン。ちなみに妹はローガンの家族の仇その人である。
占領地から全然退いてくれないが、食べ物をくれるなら多少の相談には応じてくれる。結局善悪などなく食欲でしか物事を判断しない。強力なドラゴンブレスは数里先にも届く。
紆余曲折あってクロシュに食べられ、今はクロシュの心の中に住んでいる。クロシュが美味しいものを食べるとセレナディアも美味しさを感じられる為、クロシュにはもっとたくさんの美味しいものを食べて欲しいと思っている
27 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2025/03/15(土) 16:28:51.26 ID:uQlfAxuF0
新スレです。本編の更新はもうしばらくお待ちください

>>前スレ995
思ったより備考欄の更新を楽しみにしていた人がいたようなので、ひとまず更新を続けることとしました。今後は状況を見つつ、偶数スレでのみ更新するとかいろいろ考えていきたいかもしれません

>>前スレ996
悪の狐が何を企んでいるかはわかりませんが、どうやら今はオノゴロ島にいて、反朝廷勢力に加担しているようです。クロシュ勢力の結成が今後どのような影響を及ぼすかはわかりませんが、もしかすると良案であるかもしれません

>>前スレ997
本編に登場していないキャラクターもちゃんと生きていて、その動向が少しくらい見えたら面白いかなあと思って始めたことなので、需要や余力がある内は更新したいと思います。ただ、余力の方はカツカツかもしれません

>>前スレ998
朝廷や反朝廷の戦力を引っ張ってくることができれば、クロシュ勢力は強く大きくなれるかもしれません
また、反朝廷勢力に祭り上げられている偽巫女の情報は闇に包まれていますが、もし接触することができれば良いことがあるかもしれません

>>前スレ999
毒狐氏はシノホシでは最年少のショタ狐扱いされていましたが、本来の姿は人間憎悪を滾らせた恐ろしい妖狐のようです。シノホシの年上のお姉様方には可愛がられてしまう彼ですが、人間に従う童妖怪などに甘くしてやる義理はないようです

>>前スレ1000
リュウトウ氏は朝廷軍の中将殿なので、もし引き込むことができれば大きな力となってくれるでしょう。彼女は姫巫女への忠誠心を持っていますが、同時にオノゴロ島を愛する心もあるので、付け入る隙はあるかもしれません
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 17:12:06.06 ID:JMHr9iTGo
ちゃんとセレスティアの死に動揺してくれるくらいの仲間意識はあったのね
たぶん1番無いのは死んだ本人か
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 18:51:22.22 ID:bejVJrRco
たておつー
備考欄更新ありがとう…!!!
ヴァンとかセレナディアの力を引き出すにはまだまだクロシュは赤ちゃん過ぎるかな
30 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 20:52:47.07 ID:uQlfAxuF0
お待たせしてしまいました。本編開始です

セレスティア氏の死は、シノホシのメンバーにとっては驚愕の事実だったようです。仲間意識がないわけでもなかったのもあり、そしてあの頑強な悪竜がやっつけられたという事実がやはりびっくりだったようです
実際のところ、シノホシに対して最も仲間意識がなかったのはたぶんセレスティア氏だと思います

ヴァン氏やセレナディア氏の力については、今のところ心属性部分や夢喰いスライムという形で引き出せていますが、その全てを引き出せているかというと実際まだ難しいと言わざるを得ないかもしれません。仰る通りクロシュ氏はあかちゃんなので、長い目で成長を見守って頂けたらと思う所存です
31 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 20:53:16.86 ID:uQlfAxuF0
―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在7日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖    防:竜のエプロン   飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字    盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子  飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*6       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   闇の欠片        精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    フリルワンピ水着    精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    フメイとアリシラの人形
魔導飯盒        ガラスのザリガニ    メルルの帽子
妨害魔力波発生装置   踊り子の双剣      溶岩石のアミュレット
属性大全        サボテンドラゴンの花  太陽のメダリオン
魔王図鑑        精霊のローブ      暗黒優待券
氷精の魔導書      精霊樹の杖[改]    冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3               大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1               かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」              風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め               ラティア勲章
日蝕の傘                    ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]

◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)

◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス  杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
32 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 20:54:18.83 ID:uQlfAxuF0
―朝
 旅館雪解け
 
 チュンチュン

妖精「……」

イリス「……来ないね」

妖精「まあまだ朝の内だし、もう少し待っていよう。私たちの方針を伝えないと」

ミスティ「……第三勢力……クロシュ勢力を結成するのよね」

クロシュ「ん……!」

イリス「クロシュ勢力……ちょっと可愛すぎない?」

妖精「……クロシュが狙われるようなことになるのは困るし、名称は変えた方が良いと私も思う」

クロシュ「……でも、わかりやすい……!」

妖精「それはまあわかりやすいけどさぁ……」


 煤けたオフダ「」フラフラ


妖精「あ、来た! でもなんかいつもと違うような……」

イリス「いつもは人型の紙だよ! でもこれは人型じゃないオフダってやつで……しかも煤けてる……?」

ミスティ「……何か書いてあるわ」

  ペラッ
 煤けたオフダ『今すぐそこから離れ』


イリス「!?」
ミスティ「!?」
妖精「……み、みんなすぐに荷物をまとめ――」


 ドガァンッ!!


「んわあああああ!!!!」モニャニャニャ!!


クロシュ「シズクちゃん!!」シュバッ

ミスティ「くそっ……!! イリス、荷物をお願い!!」シュバッ!!

イリス「わかった! そっちは任せたよ!!」

 *
33 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 20:54:59.19 ID:uQlfAxuF0
―旅館雪解け 玄関

 破壊された木彫りのオオキイクマ「」グシャッ
 吹き飛んだ掛け軸「」ビリビリ

悪鬼「おらァ! 早くしねェと宿ごとぶっ壊しちまうぞ!!」ドガンッ!!

シズク「や、やめてください! やめてぇ……!」モニャニャ…

悪鬼「やめて欲しかったら早く連中を差し出すんだな!」

シズク「だ、だめです! お客さまを、わるい人たちに引き渡すなんて……」モニャモニャ

悪鬼「ならば死ね!!」ブンッ!!

 ギンッ!!

ユキ母「……白昼堂々強盗とは、当宿も舐められたものね。あなたたち、お縄に付く覚悟はできているの?」ザッ

悪鬼「お縄だ? 俺たちゃ〝朝廷〟の命でここに来てんだぜ?」

ユキ母「えっ……!?」

悪鬼「抵抗する従業員は例の外観共と同罪だからしょっぴいて良いとのお達しだ。お前ら、このスライムと雪女を捕らえろ!!」

雑兵たち「えやーっ!」ババッ

ユキ母「こいつら……!!」コォォォ―


 竜角の大槍「」ブンッ!!
 ドゴンッ!!


雑兵たち「グワーッ!!」ドガァンッ!!

悪鬼「!」


竜メイドクロシュ「!」シュタッ

ミスティ「凍れ!!」バッ!!

凍り付く雑兵たち「グワワーッ!!」カチンコチン

 *

―旅館雪解け 廊下

ローガン「イリスくん! 妖精くん!」タタッ

エバンス「何があった!?」タタッ

妖精「今はとにかく逃げるよ! 荷物は……まとめてあるね!」

イリス「玄関で戦ってるクロシュちゃんたちに加勢して……シズクちゃんとユキちゃんのお母さんも一緒に連れてった方が――」


アキト「イリス上!!」バッ


イリス「えっ、アキトさ――」

ローガン「!」シュバッ

 ヒュンッ!
  キンッ!!

忍者「!!」シュバッ!!


イリス「えっ……に、ニンジャ!!?」

ローガン「すまぬ、間一髪だった。アキト殿の声掛けがなければ――」

アキト「礼はいい!! とにかく急いでここから離れるでござるよ!!」

 ◇
34 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 20:57:29.22 ID:uQlfAxuF0
―旅館雪解け 玄関

雑兵たち「こ、こんなの聞いてねえ!! 勝てるわけねえよ!!」スタコラ

悪鬼「チッ、雑魚共が……! 仕方ねえ、退却するぞ!」スタコラ

ミスティ「逃がすか!」バッ

 氷柱「」ヒュンッ!!ドスッ!!

悪鬼「ぐおおっ! これしき!!」シュババッ!!


ユキ母「ミスティちゃん、深追いは禁物よ! 鬼の耐久力を侮ってはだめ!」

ミスティ「雪女さん……。はい……」

クロシュ「シズクちゃん……!」

シズク「……宿が……宿が……」モニャニャ…

 壊された玄関「」
 破壊された木彫りのオオキイクマ「」
 破られた掛け軸「」
 ひしゃげた灯籠「」

 タカタカタカッ

イリス「ミスティ! クロシュちゃん!」タタッ

妖精「急いでここから……あっ」

シズク「」デロロ…

クロシュ「……ごめんなさい……。わたしたちが……」モニョニョ…

ユキ母「いいえ。当宿はこういった事態も想定した宿ですから……どうかお気になさらないで」

クロシュ「……ん………」

ユキ母「……しかし朝廷直々に狙われたのは流石に初めてのこと。皆様をこのままここにお泊めし続けるわけには参りません」

妖精「う、うん……。すぐに離れるよ……」

ユキ母「私の住む隠れ里にご案内致します。そこでなら朝廷からの追跡も躱せるはずですから」

シズク「」デロロロ…

ユキ母「シズクちゃんも、良いわね? ここにいたら危ないから……」

シズク「はい……」モニョ…


イリス「ねえ、妖精さん……ちょっといい?」

妖精「ん?」

イリス「これ……公家のイヨさんは大丈夫なのかな?」

 煤けたオフダ『今すぐそこから離れ』ペラッ

妖精「……大丈夫ではない可能性の方が高いと思う」

イリス「……!! えっと……」

クロシュ「……助けに、行く」

イリス「クロシュちゃん!」

エバンス「でも、公家のイヨの住んでるとこってどこなんだ……?」

ユキ母「公家のイヨ……ツクヨミ家のことならわかるけど……状況から考えるとかなり危険だし……」

クロシュ「でも……酷い目に、遭ってるかも……」

ユキ母「うーん……」

妖精「……私とクロシュなら、隠れ潜んだまま高速移動できる。だから場所だけ教えてもらえれば、私たちだけで救助に行けるよ」

ユキ母「……わかりました。でもくれぐれも無茶はしないで」

妖精「大丈夫、無茶させない為に私が付くんだもん」

ユキ母「では合流地点を決めておきましょう。温泉街を出たら――」
35 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 20:58:54.90 ID:uQlfAxuF0
―トウゲン国政区

 ヒュオオオオ――

風クロシュ「」ヒュルルル

妖精「よし、完璧に風になってるよクロシュ!」パタパタ

風クロシュ「」ヒュルヒュル

妖精「それでユキのお母さんに教えてもらった住所は――ああっ!?」


 遠くに見える火の手「」ゴオオッ
 空に上がる煙「」モクモク


風クロシュ「〜〜!?」モニャニャ!?

妖精「ま、まずい!! 探すまでもなくて助かるとか言いたくないけど、急ごう!!」パタタッ

 ◇

―トウゲン国政区
 炎上するツクヨミ邸

 ゴオオオオッ!!
  メラメラ パチパチ

イヨ叔母「ああっ……!? アウル様、なぜこのようなことを!!?」

アウル「どうしてだって? 君がそうしてくれって頼んだんじゃないか」ニヤニヤ

イヨ叔母「ち、違います!! 私は……あの憎きイヨめを殺して欲しいと――」

アウル「そうしてるけど?」


アウルに首を掴まれて持ち上げられるイヨ「かっ……は……」ガクガク


アウル「朝廷への謀反を企てる愚か者を密告してくれたことには感謝してるよ。オバサン。でもねェ……反逆者は一族郎党皆殺しなんだ」ニヤニヤ

イヨ叔母「そ、そんな……!!」

アウル「ヒアーッハッハッハッ!! 下らない家系内権力闘争なんかに現を抜かした愚か者の末路には相応しいんじゃない? 安心しなよ、あの家が焼け落ちてこの小娘を縊り殺したらアンタは苦しまないよう殺してやるからさァ」

イヨ叔母「あ、ああ……姫巫女様……どうか、御慈悲を……」ガクッ


リュウトウ「アウル殿!! これは一体どういうことです!!?」ザザッ
36 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 21:02:29.59 ID:uQlfAxuF0
アウル「おやおや遅い到着だねえ中将殿。見ての通り、謀反を企てた愚かな一族を粛清してるところだけど?」

リュウトウ「ここまでする必要はないはずです! 捕らえて牢にでも入れておけば……」

アウル「はァ? オレは姫巫女直々に独自の裁量で焼き討ち・粛清を許可されてるんだけど?」

リュウトウ「……っ!!」

アウル「わかってるよね? オレに逆らうってことは姫巫女に逆らうのと同義。アンタも反逆者として粛清してやっても――」

 バッ!!

土下座リュウトウ「……お願い申し上げます。どうか、ツクヨミ家の者に慈悲を。このリュウトウの首であれば、撥ねて頂いて構いませぬ……!」ドゲザ

アウルに首を掴まれたイヨ「リュウ……ト……ウ……!!!」ブンブン

アウル「……チッ。何だそれ、自己陶酔でもしてんの?」ゲシッ

リュウトウ「うぐうっ……!」ゴロゴロ

アウルに首を掴まれたイヨ「〜〜〜……!!」ジタバタ

アウル「……なるほどね。お前たち、お友達同士か何かなんだ。ならこうしよう。謀反を企てたこいつはここで粛清する。他のツクヨミ家の者は豚箱。それでどうかな?」ニヤリ

リュウトウ「……っっ!! な、何卒……!!!」

アウル「口答えするな」ドガッ

リュウトウ「うああっ」ゴロゴロ

アウルに首を掴まれたイヨ「〜〜〜〜……!!」ジタバタ

アウル「反逆者は楽に殺さないのが人間流だろ? だからこいつも、オレの毒でじわじわと時間をかけて――」


 メイドブレード「」ヒュッ!!!


アウル「っ!?」サッ

アウルが放したイヨ「っ……」パッ

 ギュッ!

イヨを抱きかかえたクロシュ「!」スタッ


アウル「君は……昨日温泉街にいた」


妖精「ま、まさかアウルがいたなんて……! クロシュ、急いで逃げるよ!!」パタパタ

イヨを抱きかかえたクロシュ「ん!」


アウル「……妖精? まさかお前たち……セレスティアを殺ったっていう――」


妖精「ひ、人違い!!」パタパタ


アウル「逃がすかッ!! オレたちの障害となるならここで殺すッ!!!」


 ――戦闘開始 妖狐アウル――


 ★アウルが〈狐毒〉を発動!
  相手のコンマが半減!!

 ☆クロシュが〈毒無効〉を発動!
  相手の〈狐毒〉を無効化!!

◇自陣(温泉+20、イヨ庇う-20)
・不死鳥化できる(1/1)

◇敵陣(力量差+20)

↓1コンマ(合計-20)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 21:04:44.59 ID:Wf9Yj2zhO
負けバトルかな
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 21:04:56.81 ID:gU+eFlUF0
はい
39 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 21:26:18.98 ID:uQlfAxuF0
アウル「はあッ!」バッ

 毒霧「」モクモクモク!!

妖精「うわっ毒霧!?」

クロシュ「!!」

アウル「アッハハハハハ!!! 毒にのたうって死ね!!」


クロシュ「!」シュタタタタッ


アウル「は!? なんで効いてないんだよ!!?」


妖精(クロシュはスライムだから毒が効かない……なんてわざわざ教えてやる必要はない! でも――)


クロシュに抱えられたイヨ「ごぼっ……!!」


妖精「クロシュ、このままだとイヨが……!」

クロシュ「う、うん!!」タタタッ

妖精「でもこの毒霧……風を吹かせても飛んでいかない……!! どうなってるの……!?」パタパタ


アウル「毒が効かないなら、直接殺すだけだ!!」シュバッ!!

 鎌槍「」ビュンッ!!

クロシュ「!!」ササッ

アウル「ほらどうしたどうした!! お荷物を抱えたまま串刺しになりたいかい!?」

 鎌槍「」ビビビッ!!

クロシュ「っ!!」サササッ

アウル「そこだ!!」

 鎌槍「」ヒュンッ!!
 ドスッ!!

クロシュ「んゅっ……!!」

 傷口「」デロデロ…

アウル「……!! 思い出した。お前……芸術都市にいた黒いスライム!!」


↓1コンマ(合計-20)
01-10 痛恨
11-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 21:30:14.09 ID:UAlA60JOO
41 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 21:39:26.05 ID:uQlfAxuF0
アウル「……まあどうでも良い。お前はここで死ぬんだからな!!」

クロシュ「!!」

アウル「死ねェ!!」

 鎌槍「」ドスドスドスッ!!!

妖精「クロシュ!!!」

 デロデロ…

スライムクロシュ「」デロロ…


アウル「フン、スライムなのに人間なんかに与するからだ。来世があったら精々慎ましく――」


 カッ!!!!

不死鳥クロシュ「コケコッコォォー!!」ゴオオオッ!!!


アウル「なっ炎のニワトリ!!?」


妖精「てやっ!!」バッ

 砂「」ボフンッ!!

アウル「ぐあっ!? 目潰しなんて姑息な……!」


妖精「クロシュ、そのまま飛んで逃げよう!!」

不死鳥クロシュ「コケーッ!!!」バサバサバサッ


抱えられたイヨ「……あ……あった、かい……?」


 ――撤退――
42 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 22:34:23.36 ID:uQlfAxuF0
―霊峰の隠れ里

 ホーホケキョ ポーポーポッポー

 小さな川「」サラサラ
 小さな橋「」

 茅葺き屋根の家々「」


イリス「わあ……! ここがユキちゃんの故郷の隠れ里……!」

ユキ母「ええ。ここまで来ればもう安心よ」

ミスティ「ここは、雪女の集落なのですか?」

ユキ母「雪女だけの集落というわけではないけれど、ここら辺の雪女はみんなこの里に住んでいるのではないかしら。他には猫又とか妖狐とか……いろいろいるわ」

妖精「よ、妖狐……」

ユキ母「……大丈夫。アウル・フォクシーはこの里の出身ではないから、ここの場所も知らないはずよ」

エバンス「それなら安心だな……」

シズク「クロシュちゃん……大丈夫……?」モニョモニョ

クロシュ瓶「……」モニョニョ…

妖精「不死鳥の力を使ってものすごく疲れちゃったみたい……。今日はゆっくり休ませよう」

イリス「イヨさんの容態はどう……?」


ソリに寝かせられたイヨ「すう、すう……」


アキト「ぐっすり眠っておるな……。しかしアウルの毒を浴びたというのに、命に別状がないとは……」

妖精「クロシュの不死鳥の炎を間近で浴びたから、体内の毒素は浄化されてるはず。しばらく様子見は必要だけど、きっと大丈夫だと思うよ」

エバンス「不死鳥の炎ってかなりインチキだよな……」

イリス「真面目に医療魔法を勉強してる人が見たらひっくり返ると思いますよ」

ローガン「イリスくんは真面目に医療魔法の勉強をしているのではなかったか?」

イリス「はい。だからひっくり返りました」

 ◇
43 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 22:35:54.60 ID:uQlfAxuF0
―隠れ里の貸家

 囲炉裏「」メラメラ パチパチ

ユキ母「ひとまず、しばらくはここに身をお隠しください。雪解けと比べるとだいぶ手狭になってしまって申し訳ないですが……」

イリス「わ、わっ……! これって、イロリ!? イロリですか!!?」

エバンス「イロリだ!! イロリがある!!!」

ユキ母「え、ええ。囲炉裏だけど……」

イリス「わあ〜!! ありがとうございます!!」

エバンス「最高です!!」

ユキ母「??」

ミスティ「……何から何まで……ありがとうございます」ペコ

ユキ母「いえいえ、雪解けのサービスの一貫よ。例え朝廷が相手でも、お客様の秘密と安全をお守りする……それが私たちの職務なの」


妖精「ひとまず、しばらくはここをクロシュ勢力の拠点として活動しよう」

クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ

シズク「こっちでも、精一杯お世話させていただきます!」

妖精「シズク、無理してない……? つらい時はクロシュみたいに瓶に入ったりしてても……」

シズク「泣いてても、仕方ないので……!! わたしにできること、精一杯やります!!」

ローガン「フッ……良い子だな、シズクくんは」

シズク「えへへ……よく言われますっ!!」

 ☆クロシュ勢力の拠点が霊峰の隠れ里に移りました

……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(今日は疲れてるので探索できない……)
……………………………………………………………………………………

オノゴロ諸島滞在7日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 22:36:30.58 ID:CZ5Somqs0
フラナとパティから支援物資が届く
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 22:37:31.56 ID:JMHr9iTGo
世界中のスライムたち、おらに元気を分けてくれスタイルで回復に努める
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 22:37:35.10 ID:Wf9Yj2zhO
隠れ里で情報収集
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 22:37:36.67 ID:mt8kvz2k0
反朝廷勢力に傀儡に仕立て上げられている偽姫巫女(?)について知ってる人がいないか調べる
48 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 23:01:54.89 ID:uQlfAxuF0
―霊峰の隠れ里

 ホーホケキョ ポーポーポッポー

イリス「それにしても……んん〜! のどかで良いとこだね!」ググッ

妖精「空気も澄んでるし、自然の力も豊富に感じられる。妖精の私にとってかなり心地良い環境だから、オノゴロの妖怪っていうのはやっぱり精霊とか妖精に近い生き物なのかも」

イリス「隔絶した島国で独自に進化した種かあ。なんだか夢が広がるね……ん?」


 ギュオオオオンッ!!!!


妖精「あ、あれは……」

イリス「まさか……!!」


 シュタッ!!!!


血分身フラナ「久しぶりね。イリス、妖精」ファサッ

イリス「フラナ先生……の分身!!」

妖精「なんか言葉が流暢になってる!?」

血分身フラナ「良いモノをあげるわ」スッ

イリス「あ、でもこの会話が成立しそうでしない感じはやっぱり血分身の先生かも……」


↓1コンマ
01-50 いつものブラッドワイン
51-90 ↑+ビターチョコスムージー(油揚げフレーバー)
91-00 ↑+そしてこの血分身たる私よ
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/15(土) 23:03:11.31 ID:oMZRagyh0
50 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 23:21:28.57 ID:uQlfAxuF0
 マジカルブラッドワイン「」ポン!

妖精「いつものやつだ」

イリス「ありがとうございます!」

血分身フラナ「それとパティから手紙を預かってるわ」スッ

イリス「え、パティさんから!?」

 パティの手紙『狐はチョコレートを食べると中毒症状を起こして死ぬ。オノゴロには危険な妖狐が数多く潜んでいるから、覚えておいて損はないわ。以上』ペラッ

イリス「ええ……」

妖精「狐ってチョコ食べると死ぬんだ……」

血分身フラナ「ところでフレメアを見なかったかしら」

イリス「オノゴロ諸島では見てないですね……」

血分身フラナ「わかったわ。頑張りなさい」タンッ

 ギュオオオオッ!!!

イリス「あ、ありがとうございましたー!!」

妖精「凄い速さで飛んでいった……。なんか血分身の性能が上がってきたね」

イリス「流石フラナ先生です!」

 ☆ブラッドワインを一本いただきました

 ☆狐がチョコに弱いという情報を得ました

 ◇
51 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/15(土) 23:22:20.75 ID:uQlfAxuF0
というわけで本日はここまでとなります。次回はクロシュの元気回復編、隠れ里で情報収集編となります

突然の襲撃やアウル氏の追撃を躱して霊峰の隠れ里に身を寄せたクロシュ一行。のどかで穏やかなこの地で、クロシュ勢力として決起を図るべく次の手を模索する。血分身のフラナ氏からまたブラッドワインを頂いたり、パティ魔術顧問から突然の狐毒殺知識を教わったり、ひとまず初日の成果は良い感じになりそうに思える。そして瓶の中でデロデロになっているクロシュは、元気を取り戻せるか。世界中のスライムたちは、黒いあかちゃんスライムを応援してくれるのか――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 03:22:08.89 ID:yV8oTq6po
乙でした
フラナ先生の毒殺提案理にかなってるけど無慈悲でなんというかこう、手心というものは……
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 11:22:33.85 ID:i/PONkGAO

パティ先生の図書館にはそれこそ禁書級の本とかたくさんありそう。
好奇心で読もうとした使い魔ちゃんとかも過去にいてお仕置きしてそう。
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 12:27:12.62 ID:hUkylx4Y0

>>42でアウルがこの里出身じゃないと言っているけど猫の獣人みたいに狐の獣人もオノゴロ諸島に残っている者と別の国に行っている者がいるという事なのかな。
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 12:32:09.50 ID:/KtlJDBcO
立て乙更新乙
ブラッドさんのクロシュ評が軟化してきててワロタ
イヌ科にチョコは禁忌っすね…
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 14:34:08.37 ID:Jo3NV4yW0
単に忘れてるだけかそれとも何か意図があっての事なのかは分からないけど、ユーシリア帝国市民の紹介でフレンだけ抜けてるのちょっと可哀想
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 14:34:08.31 ID:Jo3NV4yW0
単に忘れてるだけかそれとも何か意図があっての事なのかは分からないけど、ユーシリア帝国市民の紹介でフレンだけ抜けてるのちょっと可哀想
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 14:36:08.49 ID:Jo3NV4yW0
すみません、何故か二重投稿になってしまいました
59 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 20:32:48.86 ID:2l8oHCgp0
竜にとってアボカドが毒になるように、狐にとってはチョコレートが毒になるようです。もちろんイリスたちは問答無用で毒殺するような無慈悲な方々ではないので、今後の状況を注視していくのが良いと思われます

ユーシリア帝都大図書館には様々な本があり、一般の方には公開されていないスゴイ本やヤバイ本もあったりするかもしれません
使い魔にもいろいろいるようですが、迂闊な者は実際そういう本を勝手に読んだりして大変な目に遭ったりすることもあったかもしれません

猫又や妖狐はオノゴロの妖怪ですが、大陸にいる狐や猫の獣人と同一視されたりされなかったりすることがあります。彼らが同一の種族なのかは有識者の間でも意見が分かれていますが、見た感じはほとんど同じようです

ブラッド氏はクロシュさんのことをのろまなあかちゃんだと思っているようです。あかちゃん相手に目くじらを立てても仕方がないので、変なことをしても大目に見てくれるかもしれません

申し訳ありません、忘れていました。登場人物が増えるとこのようなミスも増えるので、やっぱり縮小した方が良かったかもしれません
60 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 20:35:19.84 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家


クロシュ瓶「……」

クロシュ(……不死鳥になると……怪我とか、傷は治るけど……すごく、疲れちゃう……)

クロシュ(……もっと早く、回復できないかな……?)

クロシュ瓶「……」モニョモニョ


元気回復したい
↓1コンマ
01-60 レッサースライムたち『〜〜』モニョモニョ
61-90 白銀スライムちゃん『無理しないで』モニョモニョ
91-00 ブラッド『食い貯めとけ』モニョモニョ
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 20:35:53.42 ID:JAvVCj7p0
62 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 20:44:54.67 ID:2l8oHCgp0
―??

 遥か彼方の空に浮かぶ白い光「」ユラユラ

 地上に瞬く無数の光「」チカチカ


クロシュ『〜〜』モニョモニョ

レッサースライムたち『わ〜』モニョモニョ

レッサースライムたち『こんにちは〜』モニョモニョ

クロシュ『ん……こんにちは……』モニョモニョ

レッサースライムたち『くろいスライムだ〜』モニョモニョ

レッサースライムたち『ねえ、たべてもいい? たべてもいい?』モニョニョ?

クロシュ『ほえ……どうやって食べるの……?』モニョモニョ

レッサースライムたち『あえ? たべらんない?』モニョニョ?

レッサースライムたち『んわ〜ここどこ〜?』モニャニャ

レッサースライムたち『へんなとこ〜』モニョモニョ

クロシュ『んへへ……』モニョニョ

 ◇

―霊峰の隠れ里 貸家

クロシュ瓶「……♪」モニョモニョ


シズク『クロシュちゃん何してるの?』モニョッ

クロシュ瓶『わ、シズクちゃん……! えっと……遠くの、レッサースライムさんたちと……お話、した……!』モニョモニョ

シズク『んええ!? ど、どーやって!?』モニョニョ!?

クロシュ瓶『えっとね――』モニョモニョ

 ☆レッサースライムたちとお話して少し元気になりました
63 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 21:09:18.06 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 市

 ワイワイ キャッキャ

 茶屋の看板『美味しいお茶・お団子・お饅頭』

 食堂の看板『食材豊富』

粉焼き屋妖精「粉焼きだよ〜」

油揚げ屋妖狐「油揚げじゃぞ〜」

 ワイワイ キャッキャ


ミスティ「市は賑わってるわね」

ローガン「温泉街とはまた違った趣があるな」

エバンス「よし、そんじゃあ地道に情報収集でもするか」


↓1コンマ
01-60 今の姫巫女は狐っぽいらしい
61-90 離れ山には廃村があるらしい
91-00 里外れに傷だらけの女の子が倒れてるぞ!!
64 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 21:10:52.89 ID:i/PONkGAO
65 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 21:59:39.66 ID:2l8oHCgp0
粉焼き屋妖精「離れ山には村の跡があるんだよ!」

ミスティ「村の跡……?」

エバンス「廃村ってことか?」

粉焼き屋妖精「わかんない! 何年か前に探検した時に見つけただけだもん!」

ローガン「ふむ……飢饉か、災害か……?」

エバンス「少し気にならんでもないが、俺たちの事情とは関係なさそうか」

粉焼き屋妖精「そんなことより買ってってよ! 粉焼き!」

ミスティ「……粉焼きって、何?」

エバンス「……小麦粉の生地を球状にして焼いたもの……か?」

ローガン「トコナツ島で見たたこ焼きに似ているな」

粉焼き屋妖精「タコは入ってないよ! だから粉焼き!!」

エバンス「なるほどな。じゃあ情報提供のお礼に買ってくか」

粉焼き屋妖精「まいど〜! 熱いうちに食べてね〜」

 ☆廃村の情報を得ました

 ◆
66 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 22:28:20.87 ID:2l8oHCgp0
―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在8日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖    防:竜のエプロン   飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字    盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子  飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*6       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   闇の欠片        精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    フリルワンピ水着    精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    フメイとアリシラの人形
魔導飯盒        ガラスのザリガニ    メルルの帽子
妨害魔力波発生装置   踊り子の双剣      溶岩石のアミュレット
属性大全        サボテンドラゴンの花  太陽のメダリオン
魔王図鑑        精霊のローブ      暗黒優待券
氷精の魔導書      精霊樹の杖[改]    冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3               大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1               かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」              風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め               ラティア勲章
日蝕の傘                    ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]

◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)

◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス  杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(廃村があるらしい?)
……………………………………………………………………………………
67 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 22:29:24.81 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家

 粉焼き「」ポン
 朝ごはん「」ポン
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

イリス「クロシュちゃんすっかり元気になったねえ」

シズク「よかったです!」

妖精「うんうん。それに――」


柱の陰に隠れているイヨ「……」ジッ


ミスティ「改めて見ると……公家のイヨって、こんなに小さい子だったのね……」

アキト「かような幼子を無惨に毒殺しようとするとは……毒狐アウル、許せぬ悪でござる」

イヨ「……! 私は18歳です……! 幼子でも小さい子でもありません!」ズイッ

ミスティ「えっ年上……!?」

アキト「なんと……拙者の一つ下だと……!?」

イヨ「……」プンスコ

妖精「まあ、とりあえず無事に目が覚めたようで良かったよ。それで今の状況なんだけど――」

イヨ「……わかっております。姫巫女がついに乱心……いえ、元からそのように企てていたのやもしれません。そして私の目論見も露見して……今はこうしてあなた方に命を救われ、匿われている……」

妖精「そういうこと。ついでに言えば私たちは、朝廷と反朝廷の両方に喧嘩を売る第三勢力を結成するつもりでいる。できればあなたにも協力して欲しいんだけど……」

イヨ「……朝廷と反朝廷が手を組んでしまった以上、もはや私はあなた方に縋る以外の術を持ちません。不肖の身ではありますが、どうかお役立てください」

 ☆クロシュ勢力にイヨが加入しました

オノゴロ諸島滞在8日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 22:29:37.51 ID:JAvVCj7p0
派閥の仲間探し
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 22:30:05.90 ID:M4tMgbFuO
アウルについて何か弱みになるような情報等がないかハーピィ記者に手紙で聞いてみたり、他の住人に聞き込み調査する
70 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 22:30:34.81 ID:HJvVXrFW0
反朝廷勢力に傀儡に仕立て上げられている偽姫巫女(?)について会う方法や知ってる人がいないか調べる
71 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 23:07:39.00 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家

妖精「ねえ、クロシュ勢力に加入してくれそうな人っていない?」

イヨ「……リュウトウ……前に私と共にあなた方を襲った剣士のことを覚えていますか?」

ローガン「おお、あの凄腕の剣士殿か! もちろん覚えている!」

イヨ「彼女なら……事情を話せば、朝廷を抜けてこちらに付いてくれると思います。ただ……彼女は今、恐らくトウゲン国政区の警備を任されているはずなので……接触すること自体が大きなリスクになってしまいます……」

エバンス「なるほど……難しいな」

イリス「北方開拓に派遣された人たちを呼び戻すことは?」

イヨ「……北方開拓団も、荒れ波によって身動きが取れないという連絡が先日入りました。援軍は期待できません」

ミスティ「むう……このオノゴロ本島でどうにか戦力を集めなければどうにもならないということね……」

エバンス「ひとまずこの辺りで味方になってくれそうな奴を探してみるか!」

 *

戦力探し結果
↓コンマ
01-60 サララ
61-70 メルル
71-80 デュア
81-90 リュアン+??
91-94 レイ
95-97 フメイ+アリシラ
98-00 セイン
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 23:10:07.95 ID:XBaSTS23O
カモンフレンズ
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/16(日) 23:15:00.14 ID:yV8oTq6po
フメイちゃーん!
74 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 23:53:23.25 ID:2l8oHCgp0
―だいぶ前
 海

 イカダ「」ザパァァァン!!!

フメイ「わあああああ!!!!」アタフタ

アリシラ「いやああああああ!!!!」アタフタ

 転覆するイカダ「」ベシャーンッ!!

フメイ「がぼっ、がぼぼっ!!」アップアップ

アリシラ「フメイちゃあん!!!」バシャバシャ

 ◆

―けっこう前
 謎の海域

 爆炎噴射イカダ「」ボシュウウウウッ!!!

アリシラ「すごい、すごいよフメイちゃん!! ジェットエンジンイカダだ!!!」

フメイ「波なんかに、絶対に負けない!!!」

幼い少女の影「」ヌッ

アリシラ「はえ……」コテッ

フメイ「わ、わ、わああああああ!!!!?!?!?」

 爆炎噴射イカダ「」ボシュウウウウッ!!!

 ◆

―少し前
 オノゴロ本島海岸

 ザァーン… ザザァーン…

カモメ「クゥー、クゥー」バサバサ

カニ「」チョキチョキ

 イカダの残骸「」ボロボロ


フメイ「う……こ、ここは……」

アリシラ「フメイちゃん!! 気が付いた!! 私たち、辿り着いたんだよ!!」

フメイ「え……!」

アリシラ「オノゴロ島に!!!」

 ◆

―今
 オノゴロ山中

フメイ「……ここ……どこ……?」ヨタヨタ

アリシラ「え、ええと……この辺りに、温泉街があるはずでぇ……」ヨタヨタ

フメイ「フメイ……疲れた……」ヨタヨタ

アリシラ「……あっ! 見て、家がある! 集落だ――」


クロシュ「?」ヒョコ


フメイ「えっ……クロシュ!?」

アリシラ「クロシュちゃん!?」

クロシュ「フメイちゃん……アリシラさん……!?」

 ◇
75 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 23:54:19.22 ID:2l8oHCgp0
―霊峰の隠れ里 貸家

 囲炉裏「」パチパチ

フメイ「お、お邪魔します……」トコトコ

アリシラ「お邪魔しま〜す」ノシノシ


イリス「……!!? ふ、フメイちゃんに、アリシラさん!?」

ミスティ「えっ……!? い、一体どういうこと!?」

クロシュ「迷子……だった!」

 *

妖精「な、なるほど……イカダで海を……」

アリシラ「結果オーライ! こうしてクロシュちゃんにも会えたしね」

フメイ「……ん」

クロシュ「……♪」ニコニコ

アリシラ「そんで……話を聞く限りだと、ここの世界樹の光はけっこう困ったことになってるんだね?」

妖精「まあ、そうだけど……。あなたたちはどうするの? 正直私たちだけじゃ戦力不足だから、もし手伝ってくれるなら手伝って欲しいけど……」

アリシラ「私たちは――」チラッ



フメイ「……」ウツラウツラ

クロシュ「……フメイちゃん……疲れてる……」

フメイ「…んーん……。ちょっと……眠いだけ……」

クロシュ「……寝よ。あっち……お布団の、お部屋……」

フメイ「クロシュ……」

クロシュ「……昔みたいに……クロシュたんぽ、つかう……?」

フメイ「……うん………」

クロシュ「ん……!」

 おてて「」ギュッ

 ヨタヨタ… トコトコ… モニョモニョ…



アリシラ「……いいよ。手伝ってあげる。光は譲らないけど」

妖精「……ふふ。けっこう優しいとこあるんだ」

アリシラ「もうすぐ終わるんだもの。最期の思い出くらいはね」

妖精「……」

 ☆クロシュ勢力にフメイちゃんとアリシラさんが加入しました

 ◇
76 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/16(日) 23:55:20.28 ID:2l8oHCgp0
というわけで本日はここまでとなります。次回はアウル氏の弱点調査編、偽姫巫女について調べよう編です

隠れ里に到着し、レッサースライムたちとお話したり、離れ山の廃村の噂を聞いてみたり、イヨさんが目を覚ましてクロシュ勢力に加入したり、フメイちゃんとアリシラさんがクロシュ勢力に加入したりしました
長旅で疲れ切ったフメイちゃんは、クロシュたんぽを抱きしめて柔らかな眠りにつく。抱きしめられたクロシュも、久しぶりの温もりと懐かしさに包まれて意識を手放した。運命に翻弄されし無垢なる幼子たちに、しばしの安息を――

それでは本日もありがとうございました。次回は土日の予定ですが、土曜日がちょっと不明瞭なのでもしかしたら更新できないかもしれません。よろしくお願いいたします
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/17(月) 00:36:58.47 ID:PZji/qc4o
おつでしたー
オノゴロの近海はイカダで漕ぎ出したい衝動に駆らせるナニカがあるのか…w
勢力の戦力的には申し分ないフメイちゃん、クロシュたんぽでぬくぬくかわいい
78 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/17(月) 02:31:03.17 ID:VeNj4gw0o
おつ
リュウトウちゃん今の所良いとこなし
これから逆転できるか
79 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/17(月) 07:56:17.61 ID:qKCsVgq30
乙です
アリシラちゃんも昔はクロシュたんぽ使ってたのかな
80 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/20(木) 12:16:07.78 ID:FULdYdulO

サララちゃんもクロシュ勢力とガッツリ接触しちゃったし追っ手とかないといいけど
81 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 18:04:36.66 ID:/b2lvrsv0
オノゴロへの近道は東ユーシリア港なのですが、現在東ユーシリア港ではオノゴロ行きの船は出ておらず、船の貸出なども行われていません。そのため、オノゴロに行くにはイカダを使うしかない――とイカダで海渡りを敢行する旅人が後を絶たないようです
フメイちゃんは実際とても強いので、クロシュ勢力としては大幅な戦力の拡大ができました。クロシュ氏も久しぶりにフメイちゃんに会えて嬉しそうです。フメイちゃんも久しぶりにクロシュたんぽでぬくぬくできて良かったと思います

リュウトウ氏は信念と命令の板挟みになっていてとてもつらい状況かもしれません。現朝廷で働くよりはクロシュ勢力に引き抜かれてしまった方が気持ち良く働けると思いますが、彼女はとても真面目なので簡単には引き抜かれてくれないかもしれません。しかし逆転の機会はきっとあるかと思います。自由行動などで上手く接触を図っていくのが良いでしょう

アリシラ氏はフメイちゃんのようにクロシュさんと一緒に旅をしたり、一緒のおうちに住んでいたりしたわけではないので、クロシュたんぽを使う機会は滅多になかったものかと思われます。でももしかしたら、お泊り会のようなことをした時にクロシュたんぽを使わせてもらうこともあったかもしれません(でもあまり独占しすぎるとフメイちゃんが拗ねるので注意が必要です)

サララ氏はクロシュ勢力に限りなく近い一般人なので、温泉街に居続けるよりは一緒に隠れ里へ避難した方が良いかもしれません。しかし実は彼女の家では優れた隠密の技が伝えられているため、もし命を狙われるような立場となっても意外としぶとく逃げ回れる可能性が高いです。心配しなくともきっと大丈夫でしょう
82 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 18:05:09.70 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 貸家の縁側


アリシラ「ふむふむ……つまりまずはその毒狐をどうにかする方法を考えないといけないわけだ」

妖精「この前は風でも打ち払えない毒霧を広範囲にばら撒いたんだ。対策してないとまともに戦うことすらできないと思う」

イリス「風で払えないってところが厄介だなあ……。妖精さんたちの耐毒結界を人間用に変換するのは難しいんだよね?」

妖精「まあうん……。どっかに人間魔法と妖精魔法の両方に精通してる奴でもいれば違ったかもしれないんだけど……」

イリス「人間魔法と妖精魔法の両方に精通してる人物……フラナ先生やパティさんも流石に妖精魔法は専門外だろうしなあ」

ミスティ「毒を出させる前に一気に倒してしまうのはどうかしら?」

エバンス「無茶言うなよ! 相手はあのシノホシの構成員だぞ!?」

ローガン「いや、しかし相手に何かをさせる隙を与えずに倒してしまうというのは悪くない発想だと思う。流石に正面突破でそうするのは難しいだろうから、何らかの搦手か罠が必要だろうが……」


↓1コンマ
01-50 廃村で見慣れない妖狐の目撃情報
51-90 ↑+チョコスムージーのお届けです!
91-00 ↑+人間用耐毒結界のお届けだよ〜
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 18:24:03.96 ID:+VYuCF+Uo
はい
84 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 20:05:22.71 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 広場

 ワイワイ キャッキャ

仔猫又「すたれ村に変な狐がいたニャ!」

ミスティ「え、すたれ村?」

ハーピィ記者「この隠れ里の子供たちは、離れ山にある廃村のことをすたれ村と呼んでいるみたいですよ」

イリス「へぇ〜そうなんですね……えっ風雪新聞の記者さん!?」

ハーピィ記者「どもども! いつもお世話になっております!」

ミスティ「唐突に出てきたわね……まあいつものことか。あなた、その狐のこと詳しく教えてくれる?」

仔猫又「銀色の毛並みだったニャ! 初めて見たニャ! 綺麗だったニャ!」

イリス「銀色の綺麗な毛並み……。この辺にはそういう毛並みの狐はいないの?」

仔猫又「いないと思うニャ!」

ミスティ「そうなのね。ありがとう、教えてくれて」

仔猫又「言葉より現ナマが欲しいニャ!」

イリス「げ、現ナマ……」

ミスティ「……この冷凍イクラマスでどうかしら」スッ

 冷凍イクラマス「」ポン

仔猫又「ニャ……! 商談成立ニャ!!」パクッ シュタタタタッ
85 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 20:07:50.10 ID:/b2lvrsv0

イリス「エバンスさんが獲ってくれたイクラマスが役に立ったね」

ミスティ「ええ。瞬間冷凍は普通の冷凍より旨味が損なわれないから、あの子の舌も満足させられるはずよ」

ハーピィ記者「すばらしい商談でした! ダークヒーローたちの新たな一面、記事にさせていただきますよ!」パチパチパチ

イリス「あ、はい……。ところでルフさん、銀色の狐について何かご存知ですか? 生息地とか」

ハーピィ記者「ええもちろん。銀狐はかつて、このオノゴロ諸島に生息していた生物種の一つです」

ミスティ「……かつて? 今は?」

ハーピィ記者「ここ十数年、生存個体は確認されていません」

イリス「え、ええっ……!」

ハーピィ記者「昔はこの里の近くや離れ山にもたくさんいたんですけどね。すたれ村というのも、かつては銀狐の妖狐たちがまとまって暮らす集落だったんですよ」

イリス「……どうしていなくなっちゃったんですか?」

ハーピィ記者「乱獲です」

イリス「そ、そんな……」

ハーピィ記者「銀狐の毛皮はさっきの仔猫ちゃんが言っていた通りとても美しく、主に人間たちにとってとても価値の高い物品でした。そんな銀狐が大量に暮らしている場所や村があれば……もうおわかりですね?」

ミスティ「……反吐が出るわ」

ハーピィ記者「そんなこんなでオノゴロ諸島の銀狐は絶滅……。あのすたれ村が焼き討ちされたのは大体20年くらい前だったでしょうか。仔猫ちゃんが銀狐を見たことがなかったというのも無理はありませんね」

イリス「……あれ? じゃああの子が見たっていう銀狐は……」

ハーピィ記者「さあ。生き残りか、もしくはシノホシのテロリストのどちらかでしょう」

ミスティ「……アウル・フォクシーも銀狐なの?」

ハーピィ記者「見た目は完全に銀狐の妖狐ですね。もちろんそのように化けているだけの可能性もありますけど」

イリス「……」

ハーピィ記者「おやや、だめですよ同情なんかしちゃ! アウル・フォクシーはオノゴロ諸島転覆を目論む危険なテロリストなのです! ダークヒーローなら涙を飲んで敵を討たなきゃ!」

ミスティ「同情するなと言いつつ涙を流すなとは言わないのね……」

ハーピィ記者「ダークヒーローイリスのことなら詳しいですからね、私。そしてそんなあなた方にプレゼントがあります!」スッ

 チョコスムージー「」ポン!

イリス「これは……スムージー?」

ハーピィ記者「はい、チョコレートスムージーです。対狐用毒物ですね。引きこもりの魔女に頼まれまして、危険な妖狐と戦う際はまずこれを飲ませると良いとのことです」

ミスティ「……ありがたいと言えばありがたいけれど……大喰らいの悪竜ならともかく、用心深いアウルにこれを飲ませる機会なんてあるかしら……」

ハーピィ記者「さあ……それはあなた方次第ですね。まああなた方の誰かやクロシュちゃんが飲んじゃっても良いと思いますよ。中身は本当に普通のチョコスムージーなので。フレーバーは油揚げですけど」

イリス「油揚げフレーバー……」

 ☆チョコスムージーを1つ手に入れました

 *
86 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 20:09:24.99 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 貸家の縁側

妖精「うーん……いっそ人間用の魔法についてちゃんと勉強してみるか……。いやでも今から勉強したら何年かかるか……」

アリシラ「大変だね〜」

妖精「あ、そういえばアリシラって吸収魔法が使えるんでしょ? ならアリシラが毒魔法を片っ端から吸収すれば良いんじゃない?」

アリシラ「え〜無理無理、毒魔法なんて吸収したら毒で死んじゃうよ〜」

妖精「炎魔法とかを吸収しても焼け死なないのに毒魔法を吸収したら毒で死ぬっていうのはおかしい」

 ヒュルルル――

風の精霊「お届け物だよ〜!!」ヒュルルッ

妖精「あ、風の精霊」

アリシラ「風の精霊さんだね」

風の精霊「ティセリアさんから!」スッ

 巻物「」ポン

妖精「ティセリアから? なんだろう」

風の精霊「それじゃあまたね〜」ヒュオオオッ


アリシラ「とりあえず中を見てみたら?」

妖精「うん」

 巻物「」バラッ

妖精「こ、これは――!!」

 巻物『妖精用中和結界を人間向けに転用する手順』
 巻物『毒を使う敵との戦いに備えてお役立てください。絶対無事に帰ってきてね。ティセリアより』

妖精「ティセリア……」ウルウル

アリシラ「ものすごく良いタイミング……」

 ☆妖精が人間用耐毒結界を習得しました。戦闘時、妖精が健在の場合に相手の毒を無効化します

 ◇
87 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 20:33:23.49 ID:/b2lvrsv0
―霊峰の隠れ里 市

エバンス「そういえば反朝廷勢力は偽の姫巫女を擁立してるとかいう話を聞いたが、偽の姫巫女ってのはどんなやつなんだ?」

アキト「病や傷を治す不思議な力を持っている……と聞いた。拙者も本人や現場を直接見たことがあるわけではござらんゆえ、真偽はわからぬが……」

ローガン「病や傷を……? 治癒魔法とは異なるのか?」

アキト「治癒魔法であっても、即時に病や傷を治してしまえるわけではなかろう? しかしその姫巫女は、その場で直ちに治してしまうらしいのでござる」

エバンス「……てことは、不死鳥の炎みたいな超パワーの持ち主ってことか!?」

アキト「……どうであろうな。もし不死鳥の如き力を持っているのであらば、もっと有名であってもおかしくはない。拙者は、その治癒の力には何らかのカラクリがあるものと睨んでいる」

ローガン「でっち上げ、あるいは自作自演か」

アキト「もしくは……重い代償がある、など」

エバンス「実際に会えれば聞けるんだがな」

アキト「反朝廷勢力の重要人物でござる。簡単には会えなかろう……」

↓1コンマ
01-60 サララ「その子のこと、知ってるかもしれません」ヌッ
61-90 サララ「居場所もわかるかもしれません」
91-00 サララ「だ、誰か〜!!」
88 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 20:35:39.00 ID:2eAGHDcDO
89 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 20:41:07.57 ID:LLF8QBN30
今日はだいぶコンマが荒ぶっている
90 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 21:18:24.00 ID:/b2lvrsv0
サララ「だ、誰か〜〜!!」バタバタ


エバンス「ん……? ありゃ、サララちゃんじゃないか!?」

ローガン「誰か背負っているが……」


サララ「助けてください!!! 大怪我してるんです!!!」

サララに背負われた傷だらけの女の子「」グッタリ

アキト「サララ、この子は……!?」

エバンス「怪我人だと!? 任せろ!!」バッ

ローガン「ここからならクロシュ勢力の貸家が最も近い! 治癒魔法の心得のあるイリスくんに診てもらおう!」

サララ「み、皆さんこちらにいらしたんですね……お願いします!!」

 ◇
91 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 21:21:09.17 ID:/b2lvrsv0
―貸家

 ドタドタドタ

傷だらけの黒髪ロングの女の子「はあ、はあ、はあ……」グッタリ

シズク「え……と、トキワちゃん!? トキワちゃんですか!?」モニャニャ!?

サララ「シズクちゃん! うん……隠れ里に来る途中で、倒れてるのを見つけたの……!」

妖精「……!!? な、なにこの子……!? 死と病の気配が……」

アリシラ「うわ……命がかすれてる。生きてるのが不思議だよ、その女の子……」

ミスティ「どういうこと……?」

サララ「……この子、昔温泉街に住んでたんです。旅館とか道具屋のお手伝いをしながら暮らしてたんですけど、ある日急に行方不明になっちゃって……。怪我とか病気を肩代わりできる力を持ってたから……もしかしたら……」

アリシラ「へえ……怪我とか病気を吸い取るってこと……。命を吸い取る私とは真逆だね……」

サララ「……どうにか、なりませんか……!? このままじゃ、トキワちゃん……!!」

イリス「こ、こんなにも傷だらけじゃ……私の治癒魔法でも……。しかも病気の治し方なんて……」


分体スライムクロシュ「!」モニョッ


シズク「クロシュちゃん……!? あれ、フメイちゃんと一緒に寝てたんじゃ……」

 モニョモニョ…ポン!

分体クロシュ「わたし……分体」
 不死鳥の羽根「」キラキラ…

 モニョモニョ…ポン!!

分体不死鳥クロシュ「コッコッコッ……」トコトコ


妖精「えっ……!? 分体なのに……不死鳥の羽根と同化した!?」


分体不死鳥クロシュ「コッコッコッコ……」バサッ
 明るい炎「」メラメラ…

炎に包まれる傷だらけのトキワ「ん……ぁ……」メラメラ…


シズク「んわあああ!!? クロシュちゃん何してるのお!!?!?」モニャニャニャ!!?

イリス「ま、待ってシズクちゃん! クロシュちゃんの炎は――」


炎に傷を癒やされていくトキワ「ぁ……」メラメラ…


アリシラ「……命が………満ちていく…………」


完治したトキワ「すう……すう……」zzz

サララ「トキワちゃん……!!」

シズク「クロシュちゃん、すごい……! すごい、すごい……!!」ピョンピョン

 デロデロ…

分体スライムクロシュ「」デロロ…

妖精「ああっ! はい、瓶! これに入って休んで!」スッ

 空き瓶「」ポン

 デロデロ

分体クロシュ瓶「」ポン


 ☆00クリティカルにより分体のクロシュも同化が使えるようになりました

 ☆謎の少女トキワを保護しました

 ◆
92 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 21:46:39.29 ID:/b2lvrsv0
……………………………………………………………………………………
―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在9日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖    防:竜のエプロン   飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字    盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子  飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*6       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   闇の欠片        精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    フリルワンピ水着    精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    フメイとアリシラの人形
魔導飯盒        ガラスのザリガニ    メルルの帽子
妨害魔力波発生装置   踊り子の双剣      溶岩石のアミュレット
属性大全        サボテンドラゴンの花  太陽のメダリオン
魔王図鑑        精霊のローブ      暗黒優待券
氷精の魔導書      精霊樹の杖[改]    冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3               大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1               かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」              風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め               ラティア勲章
日蝕の傘                    ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]

◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)

◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス  杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:未探索(廃村があるらしい?)
……………………………………………………………………………………
93 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 21:50:01.54 ID:/b2lvrsv0
―朝
 貸家 寝室

 チュンチュン

スライムクロシュ「……」デロデロ

フメイ「……? なんで疲れてるの……?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

フメイ「えっ寝てる間に分体で不死鳥の力を使って、その分体を自分に戻したから反動で疲れた……!?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ…

フメイ「む〜……フメイと一緒に寝てる時に、分体を出して他のことしてたなんて……」ジト

スライムクロシュ「〜〜っ」モニャニャ

フメイ「……まあ、いいよ。クロシュがそうしたいって思ったことなら……」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

フメイ「睡眠は足りてるだろうから、いっぱいごはん食べよ」

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ

 ◇

―朝
 貸家 居間

 囲炉裏「」パチパチ

アキト「……それは真か?」

トキワ「は、はい……。私……反朝廷勢力の人たちに捕まって……姫巫女の役を、させられてて……」

アキト「場所や人数などは――」

 扇子「」ビシッ!

ユキ母「はいそこまで。トキワちゃんは病み上がりなのですから、朝早くから質問攻めにしないの」

アキト「む……すまぬ。拙者としたことが気を逸らせてしまった」

ユキ母「ふふ、すぐに謝れて偉いわ」

アキト「そんなことで褒められたくないでござる……」

 襖「」スッ

シズク「トキワちゃん……」モニョニョ

サララ「もう大丈夫なんですか……?」

ユキ母「ええ、しばらくは要観察だけどもう命に別状はないわ」

シズク「わあ……!」モニョニョ!

サララ「良かった……!」

トキワ「シズクちゃん……サララちゃん……!」



アキト「ふう……幼子を相手に血相を変えてしまうなど、不甲斐なし……。まだまだ修行が足りぬな……」

エバンス「はは、もう焦ることもないだろ。重要人物がこっちに付いてくれて、しかも悪意がないこともわかったんだ」

ローガン「うむ。クロシュ勢力としてこれほど喜ばしいこともないのではないか」

アリシラ「ええ〜私たちの加入より喜ばしいの〜?」

ローガン「い、いやそういうことを言ったわけでは……」

イリス「……昨日はすごかったですね。フメイちゃんたちが加入してくれて、毒狐対策が完璧になって、トキワちゃんを助けることができた……」

ミスティ「奇跡みたいな一日もあるものね……」


オノゴロ諸島滞在9日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
94 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 21:50:23.93 ID:gbyxATpDo
すたれ村に潜伏し、アウルが来ようものなら全員で囲んで叩く
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 21:50:24.39 ID:0aQKh4R50
サララにスーパー迷彩アイテムをつくってもらう
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 21:50:44.97 ID:LLF8QBN30
トキワのお見舞い
差し入れとして何か料理を作って持っていく
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 21:50:53.67 ID:VzmXB/fNO
イリス、ミスティ ハーピィ記者に教えてもらった銀狐についてクロシュ達や他のメンバーにも伝える
98 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 22:12:58.34 ID:/b2lvrsv0
―貸家 台所

 かまど「」パチパチ

イリス「というわけで、トキワちゃんにお見舞い料理を作ってあげよう!!」

クロシュ「わ〜」パチパチ
シズク「わ〜!」ピョンピョン
サララ「わ、わ〜…!」パチパチ
フメイ「わ〜……」パチパチ

エバンス「料理はいつも通り俺とイリスちゃんが主導でやるが、子供たちも手伝えたら手伝ってくれよな!」

シズク「はいっ! お水のことならお任せくださいっ!」

サララ「わ、私も簡単なお料理なら……!」

フメイ「……丸焼きなら」

クロシュ「わたし……味見、できる……!!」

妖精「こら、クロシュが味見したら全部なくなっちゃうでしょ」ペシッ


↓1〜2 追加の食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、イセエビ、イクラマス、マグロ
野菜:野草、ドラ大根、ゴボウの根っこ、フキノトウ、タケノコ
穀物:お米、ウドン麦、ソバ麦、ヤマイモ、オオキイ豆
果実:どんぐり、リンゴ、ミカン、ナシ、ブドウ、カキ、クリ
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、上白糖、香辛料
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 22:14:45.48 ID:2eAGHDcDO
ブラッドワイン、タケノコ
100 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/22(土) 22:20:56.33 ID:eIN2YibRo
マグロとお米
101 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 22:56:51.59 ID:/b2lvrsv0
 マグロとタケノコのワイン照り焼き丼「」ポン!

イリス「ブラッドワインを使った和洋折衷料理を目指しました!」

エバンス「まあ洋要素はワインだけなんだが」

ローガン「おお……マグロにこのような調理方法があるとは……!!」

ミスティ「マグロってスシとかサシミ専用の魚だと思ってたわ……」

イヨ「それはいくらなんでも偏見すぎます、ミスティさん……。まあ私も、テリヤキというものを食すのは初めてなのですが」

ユキ母「イヨちゃんテリヤキ初めてなの? ふふ、庶民の味は美味しいわよ〜」


トキワ「わわ……! こ、これ……私のお見舞いに……?」

シズク「はいっ! トキワちゃん、食べられそうですか?」モニョニョ

トキワ「え、えと……でも、本当に良いのでしょうか……? 私なんかが……こんなに豪華なお料理を……」

サララ「いいんだよ! 今まで大変だった分、食べて取り戻さなきゃ!」

クロシュ「うん!」

トキワ「み、みなさん……ありがとう、ございます……!」ジワワ

 *

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

イヨ「……!! お……おいしい……!!」モグモグ

ローガン「うむ……マグロの力強さを一身に受け止めるかの如き料理だ! しかも白米とタケノコが大きな相乗効果を生み出している!」モグモグ

ミスティ「タケノコ……タケノコと言うのね、これ……。美味しいわ……」モグモグ

ユキ母「この隠れ里ではタケノコがよく採れるのよ。竹林の拡大には少々手を焼いているのだけどね」

アリシラ「お米も美味しいですね、これ」モグモグ

エバンス「オノゴロの米は世界内でもかなり人気がある食材なんだ。農業国のウルティ米も、オノゴロの米を元にして品種改良したものなんだぜ」

妖精「へえ〜。私、こっちの米の方が好きかも」モグモグ


トキワ「……」モグモグ ポロポロ

シズク「わ、わわ……!?」モニャニャ オロオロ

サララ「トキワちゃん……!?」

エバンス「……舌に合わなかったか……?」

トキワ「ち、違うんです。美味しくて……ほんとに、美味しくて……」ポロポロ

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

フメイ「うん……。おいしい……」モグモグ

イリス「ふふ……おかわりもあるから、いっぱい食べてね」

トキワ「はいっ……」

 ☆美味しい料理を食べて元気になりました
  明日の終わりまで、戦闘時コンマに+20が加算されます

 ◇
102 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/22(土) 23:11:34.41 ID:/b2lvrsv0
というわけで本日はここまでとなります。次回はサララちゃんに道具作成依頼編、すたれ村を探してあわよくばアウルくんを囲んで叩こう編となります

銀狐にまつわる悲しみの物語……。果たしてアウル・フォクシーは、滅びた銀狐の生き残りなのか。もしそうだとして、人類に対する彼の復讐は正当と言えるのか。故郷を失った狐と相対す時、故郷を失ったあかちゃんスライムは、何を思う――何を祈る――

チョコスムージーを手に入れたり、銀狐の悲劇の歴史を聞いてしまったり、妖精が毒対策結界を習得したり、偽姫巫女のトキワちゃんを救助したり、クロシュ氏の分体が同化を使えるようになったり、美味しいテリヤキドンを食べたりしました

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
103 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 00:26:26.28 ID:Q/Ul1aLso
おつ
今日はえらくコンマが強かったな…
隠れ里は平穏だけど町の方はどうなってるのか気になる
104 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 01:23:25.62 ID:Oypo+uiJo
おつでした
シノホシメンバーは全員クロシュと腹割って対話して欲しさ出てきた…あわよくば敵対回避してえ
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 03:18:44.44 ID:773FGedyo

ローガンはいつも食レポに力が入ってる印象あるけどけっこうグルメなのかな
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 12:38:45.75 ID:g/4sSmKDO

味見に自信クロシュちゃんかわよい
分体も同化できるならいろいろできること増えそう
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 14:22:32.13 ID:/uh7Byto0

>>97を書いた者ですけど書いた後、ふと思ったのだけどハーピィ記者が言っていた銀狐の件はあとでクロシュ達にもすで聞いていたりしているのかな。
108 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 18:04:24.81 ID:OA68lb0X0
今回はコンマがとても高かったようです。そういう日もあるのかもしれません
隠れ里は平穏そのものですが、温泉街の方が今どうなっているのかはわかりません。一度見に行ってみても良いかもしれません

シノホシの方々は、お話できそうな人もいればできなさそうな人もいるようです。今後の行動次第では、もしかしたら戦わずに済む運命もあるかもしれません。クロシュ氏が良い運命を歩むことができれば良いと思います

ローガン氏は食べるものについて詳しくレポーティングする癖があったりなかったりするのかもしれません。なお彼自身は食に特別なこだわりがあるわけではないそうなので、焼きムカデのような豪華ではない料理もちゃんと食べてくれます

クロシュ氏は食べることが大好きなので、イリス氏やエバンス氏が料理をしている最中に味見できないかと後ろでコソコソしていることがあるようです。なおクロシュ氏はなんでも美味しく食べてしまうため、味見役としてはちょっと不適格だったりします

パーティメンバーの誰かが聞いた話や情報は、特別な事情などがない限りパーティ内で自動的に共有されるようです。今回のことで言えば、ハーピィ記者から聞いた銀狐のお話も既に共有されたものと見て問題ないでしょう
109 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 18:06:09.38 ID:OA68lb0X0
―貸家

イヨ「……」ウロウロ

イリス「どうしたの? イヨちゃん」

イヨ「あ、イリスさん。その……隠密行動を取る為の方法を考えていたのですが、良い案が浮かばないのです」

ミスティ「隠密行動……。クロシュ、いる?」


スライムクロシュ「!」モニョッ

サララ「クロシュちゃんに何か用ですか?」

ミスティ「ああ、いえ。隠密行動なら、クロシュの得意分野かもと思って」

イリス「なるほどね。クロシュちゃん、光学迷彩と魔力迷彩を使ってみて!」

スライムクロシュ「〜」モニョ

 モニョモニョ…スゥー…

透明スライムクロシュ「」モニョニョ

イヨ「わ……!? 視覚だけでなく、魔力探知にも引っかからない……!?」

サララ「!? クロシュちゃん、その技どこで……!?」

イリス「光魔法の光学迷彩と、とある旅人の技を真似してみた……てところかな?」

サララ「とある旅人……」

ミスティ「マントにもなれるわよね」

透明スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

透明マントクロシュ「」ポン! バサッ


透明イヨ「わっ!? こ、これは一体なんですか……!?」

透明イリス「クロシュちゃんは透明化するマントにもなれるんです!」

透明ミスティ「隠密行動なら、クロシュの分体をお供に連れて行くというのも良いんじゃないかしら」

透明イヨ「なるほど……。でもクロシュさんの負担にならないでしょうか」

透明マントクロシュ「……分体、作ると……ちょっと疲れる、かも……。でも……たぶんだいじょうぶ!」

透明イヨ「しかしクロシュさん自身にも危険が及ぶかもしれませんし……」

透明サララ「……そうだ! それなら私がお作りします!」

透明ミスティ「えっサララが?」

透明サララ「ものづくりは得意なんです! それにその……隠密の技術にもちょっと心得があるので!」

透明イリス「そうなんだ! それじゃあお願いしてみようよ、イヨちゃん!」

透明イヨ「は、はい。では無理のない範囲で」

透明サララ「はい! クロシュちゃん、少し調べさせてもらっても良いかな?」

透明マントクロシュ「〜〜」モニョモニョ


↓1コンマ
01-60 光学迷彩マント改
61-90 ↑+無音機能追加
91-00 ↑+認識阻害機能追加
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 18:14:44.69 ID:Usy7xpCo0
111 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 19:08:35.30 ID:OA68lb0X0
サララ「できました!」

 光学迷彩マント改「」ポン!

クロシュ「わあ!」

サララ「クロシュちゃんが化けてた光学魔力迷彩マントを模倣して、さらにうちの秘伝の無音技術を追加しました!」

イヨ「ということは……目に見えず、耳にも聞こえず、魔力探知にも引っかからないということ?」

サララ「はい! どうぞ!」

 光学迷彩マント改「」ポン

イヨ「ありがとう……! これでリュウトウに接触できれば――」

イリス「ちょ、ちょっと待ってイヨちゃん! 一人で温泉街に向かう気……!?」

イヨ「はい。このマントがあれば隠密行動できるんですよね?」

サララ「そ、それはそうですけど……絶対に見つからない保証はできません!」

イヨ「……すみません。焦っているようです」

ミスティ「リュウトウ……確か友達なのよね」

イヨ「はい。ただ、歳は少し離れているのでどちらかと言うと妹のような存在なのです。この時勢に中将という重責を担わされ、きっと今もまだ一人ぼっちで踏ん張っているはず……。早く解放してあげないと……」

イリス「それなら、私たちみんなで助けに行けば……!」

イヨ「……しかし彼女は姫巫女にとても大きな忠誠心を持っているのです。下手に大人数で行けば警戒されて、対話の機会も得られず戦いになってしまうかもしれません」

ミスティ「……なるほど。だから一人で隠密行動を取ろうとしたのね……」

イヨ「ごめんなさい……。もう少しやり方を考えてみます。リュウトウは今の姫巫女のお気に入りでもあるみたいなので、きっと毒狐でも迂闊に手出しすることはできないはずです」

クロシュ「……でも……この前、蹴っ飛ばしてた……」

イヨ「……やっぱり、危ないかもしれません」


サララ「う〜……なんだかもどかしいです。こうなったら人数分作って――あっ材料がもうない……!」

イヨ「すみません、私の我儘で貴重な材料を……」

サララ「い、いいんです! 私も……昔リュウトウさんに助けてもらったこと、あります。一つ目だからっていじめられてた時に、リュウトウさんが割って入ってドカドカッていじめっ子たちを追い払ってくれたことがありました」

イヨ「えっ、そんなことが……!」

サララ「なので、リュウトウさんを助ける為に是非お役立てください。お願いします……!」

 ☆サララが光学迷彩マント改を作りました

 ☆クロシュの隠密レベルが上がりました

 ◆
112 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 19:47:13.74 ID:OA68lb0X0
―離れ山

 ホーホケキョ ポッポホーホー

  ザッザッ トコトコ

ローガン「銀狐の暮らしていたすたれ村、か……」

イリス「はい……。後でユキちゃんのお母さんにも聞いてみましたけど、事実みたいです」

エバンス「……じゃああいつは、家族と故郷と……同族を滅ぼされた復讐に、シノホシでテロをやってるってことなのか」

フメイ「……」

クロシュ「……」

妖精「まだアウルが銀狐と決まったわけじゃないし、銀狐だったとしてもすたれ村の出身かどうかまではわかんないよ。いや……すたれ村の出身じゃなかったとしても、どちらにしろ同族を滅ぼされたんなら復讐の理由としては十分すぎるけど……」

ミスティ「……それなら銀狐の乱獲に関わった者だけを狙えば良い。オノゴロ全てを滅ぼすのはお門違いよ」

アリシラ「それはどうかな? もし当時の姫巫女や朝廷が密猟の取り締まりに力を入れていれば、銀狐は滅びなかったかもしれないよ? オノゴロ全体が銀狐の乱獲を黙認していた……とも言えるんじゃない?」

エバンス「そりゃまた露悪的な解釈……と言いたいところが、銀狐たちからすりゃそうとしか言えないかもな……」

イリス「……アウルさんがもし復讐の為に動いているのだとしても……それで罪のない大勢の人たちまで巻き込むつもりなら、止めなければなりません」

エバンス「ああ。復讐を否定する気はないが、それで大勢を巻き込むつもりだってんなら話は別だ。こっちだって生きてんだ、全力で抵抗させてもらうさ」

アリシラ「結局はそういう面白くもない生存競争の話になっちゃうわけだね〜。フメイちゃんはどう思う?」

フメイ「………知らない。狐の気持ちなんて……」

アリシラ「わわあ、冷たい……。でも私そんなクールなフメイちゃんが好き!」

フメイ「うるさい……」

アリシラ「フラレちゃった。じゃあクロシュちゃんはどう思う?」

クロシュ「……」


↓1〜 先取3票
1.わかんない
2.かわいそう
0.自由安価(票数は内容ごと)
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 19:48:26.76 ID:TUsQM1Ga0
114 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 19:49:44.31 ID:Oypo+uiJo
1
115 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 20:15:03.36 ID:xZWf2IadO
2
116 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 20:16:54.75 ID:mQea7mETo
2
117 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 20:21:09.67 ID:akwN0f6A0
2
118 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 21:14:32.86 ID:OA68lb0X0
クロシュ「……狐さん……かわいそう……」

フメイ「クロシュ……」

アリシラ「だよね〜。人間なんかに殺されて、毛皮にされて……。これがかわいそうでなかったら何なのってくらいかわいそう!」

クロシュ「……うん………」

イリス「あ、あ〜……確かにかわいそうなんだけど……もしアウルさんに出くわした時には、本人にはかわいそうって言わない方が良いかも……」

クロシュ「そうなの……?」

ローガン「うむ……。かわいそうという言葉は、時として相手を傷付ける場合がある……。アウルくんがもしその言葉で傷付く性格の者だった場合、余計な怒りを買うことになりかねん」

アリシラ「私、それってちょっとよくわかんないんだよね。かわいそうならかわいそうで良くないかな? 私は村を滅ぼされたけど、そのことでかわいそうって言われても何とも思わないよ。実際かわいそうだもん、私」

ミスティ「うーん……私は自分をかわいそうだとはあまり思わないけれど、私も言われても気にならないわ。気にならない……というより、どうでも良いという方が正しいかも」

イリス「そ、そうなんだ……」

エバンス「……旦那は、ムカつくか?」

ローガン「……私か? うむ、そうだな……状況や相手によるかもしれん。もしクロシュくんや君たちに私の境遇についてかわいそうと言われれば、本心から同情してくれているのだとわかる。だが例えば悪竜などがそのような発言をすれば、それは明確な悪意と蔑みの意図で発せられたものと感じられて憤りを覚えるだろう」

ミスティ「あ、確かに……。もしカリス・ノーランドにそういう風に煽られたら腸が煮えくり返りそう……」

妖精「……つまり、親しくない間柄では迂闊に使わない方が良いということだね。わかった? クロシュ」

クロシュ「ん……!」


エバンス「……いや、でも待てよ。一応アウルとは敵対関係にあるわけだから、挑発として使うのはアリじゃないか?」

イリス「え、ええ……」

ローガン「うむ……怒りを誘うことができれば、戦いを有利に進めることもできるかもしれん。あまり気分の良い手ではないがな」

アリシラ「だってさフメイちゃん! 狐さんと戦うことになったら使ってみよう!」

フメイ「アリシラがそうしたいだけでしょ……」

 ◆
119 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 21:15:11.57 ID:OA68lb0X0
―すたれ村

 ヒュオオオオオ…

 揺れる雑草「」
 草木に覆われた家屋「」
 荒れた畑「」
 枯れた井戸「」


イリス「ここがすたれ村……」

ミスティ「自然に呑まれているわね……」

エバンス「銀狐は……まあ、いるわけないか」

妖精「とりあえずいろいろ見て回ってみよう。もしかしたら銀狐の手がかりがあるかも」

ローガン「アウル・フォクシーに関係するものが見つかれば役に立つかもしれんな」

クロシュ「ん……」



アリシラ「……」

フメイ「……フメイたちの、集落も……いつか……こんな風に、なるのかな……」

アリシラ「そうだね。誰も住まなくなれば、その土地は自然に還る。別に……悪いことではないよ」

フメイ「………でも……フメイたちの……みんなの、家も……」

アリシラ「……」

フメイ「……ごめん。今更……フメイに、こんなこと言う資格……なかった」

アリシラ「フメイちゃん」

フメイ「……行こ」


↓1コンマ
01-05 銀狐の仔狐だ!
06-50 野良狐だ!
51-80 野良九尾だ!
81-95 アウルを一方的に発見
96-00 ??
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 21:17:51.26 ID:1BQ8VwulO
??こい
121 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 21:33:30.97 ID:OA68lb0X0

クロシュ「……」トコトコ

 ガサッ
野良狐「」ヒョコッ

クロシュ「!」
野良狐「!」

野良狐「っっっ」トタタタッ

 ガサガサッ…

クロシュ「……」

 *

妖精「え、野良の狐がいた?」

クロシュ「うん……」

エバンス「そうだったのか。もしかして銀色だったりは――」

クロシュ「……すぐ逃げちゃって……よく見えなかった……」

ローガン「ふむ……まあ、恐らく普通の狐だろう。野狐であればこの山にも多数暮らしているそうだ」

イリス「普通の狐はまだまだ暮らしてるんですねえ」

ミスティ「狐……見てみたかったわ……」


フメイ「……つかれた」

アリシラ「そろそろ帰ろうよ〜。私もフメイちゃんも疲れちゃいました〜」

妖精「とりあえず今日のところはこれくらいで帰ろうか」

 ◇
122 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 21:34:40.29 ID:OA68lb0X0
―離れ山

野良狐「っっっ!」トタタタッ

 ガササッ

アウル「っと、どうしたんだい? そんな血相を変えて――えっ!? 村に人間が……!!?」

野良狐「〜〜!!」

アウル「……クソ……ゴミクズどもが……!!」シュバッ!!

 *

―すたれ村

アウル「」シュタッ

 揺れる雑草「」
 草木に覆われた家屋「」
 荒れた畑「」
 枯れた井戸「」


アウル「……」


アウル「人間たちの匂いが微かに残ってる……クソっ、何のつもりでまたここに来た……? まさか――」

野良狐「コーン…」ガクブル

アウル「……やっぱり、この島の奴らは一人残らず殲滅しないといけないみたいだね。そうでなきゃ……オレたちは、永遠に安らげない」グッ

 ◆
123 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 21:48:48.02 ID:OA68lb0X0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在10日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖    防:竜のエプロン   飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字    盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子  飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*6       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   闇の欠片        精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    フリルワンピ水着    精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    フメイとアリシラの人形
魔導飯盒        ガラスのザリガニ    メルルの帽子
妨害魔力波発生装置   踊り子の双剣      溶岩石のアミュレット
属性大全        サボテンドラゴンの花  太陽のメダリオン
魔王図鑑        精霊のローブ      暗黒優待券
氷精の魔導書      精霊樹の杖[改]    冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3               大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1               かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」              風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め               ラティア勲章
日蝕の傘                    ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]

◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)

◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス  杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
124 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 21:49:42.99 ID:OA68lb0X0
―朝
 貸家 お風呂

 ひのき風呂「」カポーン…

スライムクロシュ「〜〜…♪」デロデロ

トキワ「ほわぁ……こんなに素敵なお風呂に入れるなんて……」ポカポカ

シズク「トキワちゃん、それ昨日も言ってました!」モニョモニョ

トキワ「えっ、あっ、確かに言ったかも……!///」

シズク「いろいろ終わったら、雪解けで働きませんか? 雪解けなら三食寝床とお昼寝がついて、おっきなお風呂にも入り放題です!」モニョモニョ

トキワ「え、でも……私なんかがいたら……迷惑に……」

シズク「なりません! むしろ人手不足で大変なんです!」モニョモニョ

トキワ「そ、そうなんだ……」

シズク「雪女さんも、おじいちゃんも、きっと歓迎してくれると思います!」モニョモニョ

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

シズク「クロシュちゃんもそう言ってます!」モニョニョ

トキワ「わ、わかった……。考えてみるね……」

 カポーン…

オノゴロ諸島滞在10日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?
125 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 21:49:52.78 ID:mQea7mETo
クロシュ銀狐化してオノゴロの狐コミュニティに潜入
126 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 21:50:09.66 ID:TxIW1t2JO
イリス、迷彩魔法の特訓
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 21:50:16.10 ID:DkviXgPFO
朝廷の人達に銀狐の乱獲について聞いてみる
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 21:54:05.76 ID:DkviXgPFO
>>127すいません少し変更
朝廷にいたイヨやアキトなどに銀狐の乱獲について聞いてみる
129 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 22:16:04.78 ID:OA68lb0X0
―霊峰の隠れ里

クロシュ「!」ピコン!

 デロデロ…モニョモニョ…

銀狐クロシュ「」ポン!


妖精「クロシュ……まさか……」

銀狐クロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「だめ! もしアウルが出てきてクロシュの擬態が見破られたらどうするの!」

銀狐クロシュ「……」モニョニョ…

妖精「わかった? 無茶なことは……」

銀狐クロシュ「!」ピコン!

銀狐クロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「は、はあ……!? 妖精さんが一緒に来てくれれば安心だって!?」

銀狐クロシュ「〜〜」モニョニョ

 トタタタタッ

妖精「あ、こらーっ!! ったくもう、最近調子に乗って来てない!?」パタパタ

 ◇

―すたれ村

銀狐クロシュ「」トコトコ

妖精「……昨日と変わりない……いや」


野良狐「」ヒョコ
野良仔狐「」ヒョコ


妖精「……狐が出てきたね。こっちを訝しげに見てる」

銀狐クロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「そうだね。とりあえず接触してみよう」


野良狐「……」ジー


↓1コンマ
01-05 「そこで何をしているんだい? 薄汚い粘体生物が」
06-35 狐語がわからなかった……
36-65 狐語、わかる!
66-95 野良九尾
96-00 ??
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 22:18:20.75 ID:YnJLQUTYO
高く
131 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 22:18:50.90 ID:TlsgVakUO
とう
132 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 22:46:29.63 ID:OA68lb0X0
良狐『キミは……誰? どこから来たの?』

銀狐クロシュ『わたし……クロシュ……。ほんとは……スライム……』

野良仔狐『えっスライムなの!?』

銀狐クロシュ『うん……』

妖精『擬態してることを初手で明かすかなあ普通……』パタパタ

銀狐クロシュ『あっ……えっと、今の、誰にも言わないでね……?』

野良狐『う、うん。わかった』

野良仔狐『クロシュちゃん、おもしろい!』キャッキャ

 *

銀狐クロシュ『えっと……銀色の、狐さんのこと……知ってる……?』

野良狐『銀色の狐……昔、ここにそういう色の狐が住んでたって話は聞いたことあるよ。ボクが生まれた時にはもういなくなってたみたいだけど』

野良仔狐『そうなんだ!?』

野良狐『うん。でもね……最近、すごく強い銀狐の妖狐さんが――』


 謎の駆動二輪車「」ブォォォォンッ!! キキーッ!!


銀狐クロシュ「〜〜!?」モニャニャ!?

妖精「な、何!?」

野良仔狐『九尾さまだ!!』キャッキャ

野良狐『九尾様!!』

 スタッ

九尾「元気にしとったか、主ら。土産に油揚げを……む?」スタスタ

銀狐クロシュ「……」

九尾「ほう……スライムとは、面白い。今はもういない銀狐に擬態などして、何とする?」ニヤリ


妖精(げげっ、バレてる!? ていうかあれ、ものすごく長生きした妖狐が成る九尾っていうかなり高位の妖怪だよ!! や、やばい……アウルじゃないけどやばい!!)

銀狐クロシュ(ど、どうしよう……!?)

妖精(ど、どうするったって、逃げるしか……)


九尾「カッカッカ、そう慄くでない。スライムや妖精を取って食おうなどとは思わぬ。じゃが理由くらいは聞かせてもらおうかの。何ゆえ銀狐の似姿を模し、この地の狐と戯れる?」


妖精(……正直に言おう。下手な嘘を言う方が危ない気がする)

銀狐クロシュ(う、うん)


妖精「え、ええっと……最近銀狐を見たって話を聞いて、ここの狐たちに話を聞きに来たんだ。銀狐に擬態したのは……その方が説明しやすいかと思って……」

銀狐クロシュ「」コクコク

九尾「この者どもの話は真か?」

野良仔狐『うん! クロシュちゃん、自分のこと、スライムって言った!』

野良狐『はい。クロシュちゃんに騙す意図はなかったと思います』

九尾「うむ……まあ見るからに気の抜けたあかちゃんスライムじゃからな」

銀狐クロシュ『ほえ……わかるの?』

九尾「当然じゃ。伊達に長生きしとらんからな。せっかくじゃ、儂が主らの質問に答えてやろうぞ。何でも聞いてみるが良い」

妖精「え、本当? それじゃあせっかくだし……」

↓1〜2 九尾とお話する内容
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 22:48:52.19 ID:TUsQM1Ga0
一つ目小僧一族の秘伝について
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 22:51:41.37 ID:Oypo+uiJo
アウルについて聞く
135 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 23:32:46.80 ID:OA68lb0X0
銀狐クロシュ『えっと……アウルさんって、知ってる……?』

九尾「アウル……なるほど、お主らは彼奴のことを探っておったのか」

妖精「……うん。ちょっといろいろあって、アウルを止めたいんだ」

九尾「とはいえ儂もこの村の出身というわけではないし、アウルが銀狐の生き残りということや、国際的に有名なテロリストだということや、オノゴロに出戻って反朝廷勢力として暴れたことや、今の姫巫女に取り入って大出世したことくらいしかわからぬなあ」

妖精「いやだいぶ知ってるじゃん!」

九尾「カカカ、面白い生き方をしておるなあと思ってな。お主らは何じゃ、国際警察か何かか?」

妖精「いや……世界樹の果実を元に戻す使命を帯びた、緑の国の者だよ。アウルとはちょっと目的の競合で相争う関係なんだ」

九尾「なるほど、世界樹の光か……。であればこの国は、姫巫女が光を独占してる上に、アウルが姫巫女の駄狐として駆けずり回っておってなかなか大変じゃろう」

妖精「本当に大変だよ……。まあこれまでも大変だったけどね」

九尾「つまりアレじゃな、アウルの弱点を知りたいということじゃな?」

妖精「まあ……そういうことかな?」

九尾「ふむ……であれば、や〜い雑魚人間なんかに皮を剥がされた滅ぼされた駄狐一族の末裔〜などと煽ってみるのはどうじゃ? 気取ってはおるが、中身はまだまだ若造じゃ。頭に血が上りやすかろう」

妖精「え、ええ……あなた同じ狐としての良心とかないの……」

九尾「カカカ、なくもないが比重が低いだけじゃ。強ければ生き、弱ければ死ぬ。世の理じゃろう? かようなくだらぬ挑発に乗る駄狐であれば、どの道長くはもたぬ」

妖精「うへぇ……長生きの大妖怪なのに、性根は完全に野生のままだね、あなた……」

九尾「法だの秩序だのは弱者の理じゃからな。儂のような強者は、さような軟弱な理屈など必要ないのじゃ」カカカ


銀狐クロシュ『えっと……アウルさんの、好きな食べ物とか……好きな生き物とかは……?』

九尾「アウルの好きな食べ物に生き物……? お主、あやつとお見合いでもする気かえ?」

銀狐クロシュ『ほえ……?』

妖精「いや……クロシュは、アウルともお話したいと思ってるんだ。できれば、戦わないに越したことはないからさ」

九尾「ふむう、変わった奴らじゃのう……。まあ彼奴も狐じゃし、油揚げが好きなんじゃないかのう? 好きな生き物は……検討も付かんなあ」

銀狐クロシュ『……かたつむりとか、好きだと思う……?』

九尾「かたつむり……? どうであろう、全くわからん。ちなみに儂はかたつむり、嫌いではないぞ?」

銀狐クロシュ『わあ……!』パァァァ

九尾「なんじゃ、お主かたつむりが好きなのか? カカカ、変なスライムじゃ」


野良狐『ところでアウルさんなら、時々この山にお墓参りに来るよ。ついでにボクたちの為に油揚げを置いてってくれるんだ』

野良仔狐『アウルの油揚げ、おいしい!』

九尾「なんじゃと!? 儂の油揚げとどっちが美味い!?」

野良狐『え、ええと……』

野良仔狐『おんなじ味だよ!』


妖精「結局ここの狐たちが一番有益な情報をくれた……」

銀狐クロシュ『んへへ……』

 ☆アウルの情報を少し得ました

 *
136 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 23:33:14.63 ID:OA68lb0X0

九尾「むむ、儂の情報が無益だったというのは聞き捨てならぬ。お主ら、もっと知りたいことを聞いてみよ」

妖精「え、ええと……何かある?」

銀狐クロシュ『……』

九尾「……ふむ、お主らから微かに一つ目小僧の気配が感じられるな。ではせっかくじゃから、彼奴らの秘伝について教えてやろう」

妖精「え、一つ目小僧の秘伝?」

九尾「うむ。それはな――」

↓1コンマ
01-60 目潰しの極意
61-90 目隠れの極意
91-00 心眼の極意
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/23(日) 23:34:47.52 ID:Usy7xpCo0
138 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 23:45:13.36 ID:OA68lb0X0
九尾「――目潰しの極意じゃ」

妖精「ええ……それって一つ目小僧の秘伝じゃなくて、一つ目小僧をやっつける為の秘伝じゃないの……」

九尾「いいや。一つ目小僧は大きな一つ目の妖怪じゃが、じゃからこそ目に対する造詣、意識は他の種族よりも大きい。そしてあの大きな目からは、相手の目を潰す死の視線を放つことができるのじゃ。本気で怒った一つ目小僧とは決して目を合わせてはならぬぞ……」

妖精「わ、わかった……。サララは怒らせないようにしよう」

銀狐クロシュ『う、うん……』

 ◆
139 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/23(日) 23:45:39.89 ID:OA68lb0X0
というわけで本日はここまでとなります。次回はイリスの特訓編、銀狐乱獲について元朝廷の人たちに聞いてみよう編となります

すたれ村で狐たちとお話したり、通りすがりの九尾から役に立つのか立たないのか微妙な話を聞かされたり、のんびりしたクロシュ一行でした。穏やかな空気の流れる霊峰の隠れ里にいると、オノゴロが危機にひんしていることを忘れそうになってしまいます。まあ、少しくらいはのんびりしても良いかもしれません。フメイちゃんたちと一緒に数日過ごせる機会など、滅多にないのですから――

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
140 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/24(月) 07:46:05.85 ID:P6GFz/Coo
気さくな九尾さんで助かったぜ
アウルにクロシュの思いは届くのか
おつ
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/24(月) 13:19:56.80 ID:nvDsBO+1O

初手で正体明かすのは草
でもそういう正直さのお陰で九尾さんの信頼を得られたとも思えるし結果オーライやね
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/24(月) 23:36:44.93 ID:1MftngjeO

妖精が「アウルが銀狐と決まったわけじゃない」とか言っていたけど、今回の九尾さんの発言でアウルが銀狐の生き残りだと判明したね。
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/25(火) 15:05:48.42 ID:U8Z1z24+0
最初から読んでやっと追いついた!
もしよろしければ前作のタイトルを教えてください…検索しても出てこなくて。
144 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2025/03/25(火) 23:05:05.47 ID:Bwc0Ly9v0
九尾氏は尻尾の数が多いですが、性格は割とフランクだったようです。無礼な態度を取る等の変なことをしなければ、怒られたりすることもないかと思われます。なお彼女の乗っている二輪車は、非自律型の魔導機械のようです
クロシュ氏は優しいスライムですが、アウル氏があかちゃんスライムなどの同情を受け入れられるかは未知数です。慎重に対応していくのが良いでしょう

クロシュ氏は迂闊なところがあるらしく、ついうっかり自分の正体を明かしてしまったようです。擬態を生業とする生き物としてはあまり相応しくない態度ですが、まだあかちゃんスライムなので大目に見てあげて欲しいところであります
そしてそういう正直さが九尾氏のお気に召したというのは恐らく事実です。結果良ければ全て良し、としていくのが良いでしょう

アウル氏はどうやら銀狐の生き残りのようです。銀狐の復讐の為に、恐るべき企てを行っているのかもしれません
なお妖精さんは確定していない情報を断定的に扱うことを嫌う性格なので、確定していない情報を断定的に扱いたがらないようです。そのような慎重さが、妖精という迂闊なかよわい種族でありながら長生きしていられる理由かもしれません

思ったよりだいぶ長くなっているこのスレをここまで読んでいただきありがとうございます。今後とも動向を注視していただければ幸いに思います
なお前作は「【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】」というタイトルのスレになります。タイトルからもわかる通り百合なのでちょっと毛色は違うかと思いますが、このスレと同じ人が書いているんだろう感はあると思います。もしよろしければ楽しんでいただけると幸いでございます

前作【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1682162106/
145 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2025/03/25(火) 23:05:48.08 ID:Bwc0Ly9v0
 ―番外―

―海

 魔導クルーザー「」シャーッ

暗黒行商クーちゃん「ふう〜、やっぱり魔導クルーザーの乗り心地は最高ね! 大枚はたいた甲斐があったわ!」

クーちゃん「そして次なる目的地はオノゴロ諸島! 謎の荒れ波で貿易が途絶えているとかいう今がチャンス! 中級品でも海外の品なら高値で売り捌けるに違いない! うっひひひひ……!!」

クーちゃん「しかし……」

 遥か遠くまで広がる大海原「」

クーちゃん「暇ね……。目的地さえ設定しちゃえばほとんど自動で運転してくれるし……」

水の精霊『ちなみにこの魔導クルーザーは精核不使用だよ〜。暇な精霊が航行を手伝ってあげる契約になってるんだ〜』

クーちゃん「……そもそも自動運転って何なのかしら。機械都市の自律型魔導機械は精核とかいうパーツを使って実現してるらしいけど、これはそういうのも使ってないみたいだし……」

水の精霊『クーちゃんはそこまで感覚が鋭くないみたいだから私たちの姿や声は知覚できないみたいだね〜』

クーちゃん「……まあいいか! イスファハーンで買った映像水晶で録画演劇でも見てましょう」

水の精霊『私も見てみよ〜』

 ◇

 映像水晶『金糸の姉妹人形に愛されすぎて夜も眠れない 中編に続く!』ポン

クーちゃん「ああ〜!! なんでそこで終わっちゃうのよおお〜!!」

水の精霊『続きは!? 続きはどこで見れるの!!?』

クーちゃん「はあ……きっと原作か脚本の人がものすごく遅筆なんでしょうね……。仕方ない、中編が出るまで大人しく待とう……」

水の精霊『そんなあ〜待てないよお〜〜!!』

クーちゃん「ひとまず今はオノゴロでの商売に備えて――ん?」

 凪いだ海「」――

クーちゃん「……あれ? おかしいな……もうオノゴロの近海に入ったはずなのに、なんで波が荒れてるどころか、こんなに……」

水の精霊『ああああ〜〜しまった〜〜!!! 演劇に夢中でこの海域に入っちゃった〜〜!!!』

クーちゃん「ここは一体――」

幼い少女の影「」ヌッ

クーちゃん「……ひっ!!?!?」

幼い少女の影「……」スッ

クーちゃん「はぐっ……」コテッ

水の精霊『わあああああ!!!!! クーちゃん耐えて耐えて〜〜!!!!』アタフタ

 魔導クルーザー「」シャァァァァ――ッ!!

 ☆錯乱した水の精霊により、魔導クルーザーは大陸方面に引き返していきました……

 ◆
146 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2025/03/25(火) 23:08:07.72 ID:Bwc0Ly9v0
というわけで突然の番外編、暗黒行商少女クーちゃんの臨死クルージング編でした
本編は予定通り土日に更新する予定です。よろしくお願いいたします
147 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/27(木) 06:23:53.78 ID:SaybjszbO
更新気付かなかった…クーちゃん中々目的地に行けないの可哀想だけど可愛い
148 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2025/03/29(土) 17:56:25.21 ID:Rayd8UPW0
申し訳ありません、すごく体調が悪いので本日と明日の更新はお休みさせていただきます

クーちゃん氏はちょっと運が悪いようです。しかし今回は転覆とまではいかず商品も無事だったようなので、きっと大丈夫でしょう。いつかまたクロシュたちと会う機会もあるかもしれません

それでは申し訳ありませんが、次回更新の予定は来週の土日となります。よろしくお願いいたします
149 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/29(土) 17:57:31.70 ID:3I6auw/io
お休み了解
お大事に
150 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/29(土) 21:19:10.70 ID:Rayd8UPW0
ありがとうございます、寒暖差に気を付けて過ごしたいと思います

次回まで何もないというのも残念なので、次の更新まで汎用魔法などの募集をしたいと思います。よろしくお願いいたします


(テンプレ)
【名称】
【属性】
【効果】
【備考】


(例1)
【名称】火球
【属性】炎
【効果】火の球を生成して放つ
【備考】初歩的な炎属性魔法。炎属性適性があれば簡単に習得できる


(例2)
【名称】カニギロチン
【属性】物理
【効果】大きな鋏で対象を切断する
【備考】ギロチンガニの得意技。オリハルコンでさえ断ち切ることができると言われている


↓1〜 次の更新まで
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/29(土) 21:37:30.73 ID:53fVUjZE0
【名称】スキャン
【属性】無
【効果】相手の心理状態を把握できる。
【備考】一つ目小僧や三つ目の魔族など目に特徴のある種族が覚えられるが、稀にエルフにも習得者がいる。
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/30(日) 01:05:18.16 ID:iBX1NkoIO
【名称】魔翌力砲
【属性】無
【効果】溜めた魔翌力をビームにして解き放つ
【備考】理論は簡単だが魔翌力のコントロールが非常に難しく、放つまでに時間もかかる。扱う魔翌力量によっては術者が命を失う可能性もあり、使い手は稀。
極めれば国一つを消しとばすことも可能になるが、そこまでの使い手は大魔女や魔王など人智を超えた存在くらいである。
153 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/30(日) 20:21:22.42 ID:Yj3dHbwRo
【名称】スターバースト
【属性】星
【効果】星に連なる様々な魔法を一気に放出する。疑似他属性魔法となり防いだりする事は困難
【備考】長い詠唱を間違えずに唱える必要がある。威力は申し分ないが、発動まで長時間掛かる取り回しの悪さや極悪の燃費、星魔法習得者の減少により今では幻の魔法とされている
154 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/31(月) 03:09:34.37 ID:huapLEtd0
【名称】パワーグラウンド
【属性】土
【効果】地面に向かって拳を打つと相手の地面の下から地面でできた拳を出現し攻撃する。同様に剣とかにすると相手の下から地面でできた剣が伸びて相手を刺す事ができる。
【備考】少し難しい魔法だが土属性適性と筋肉を鍛えていれば習得が可能(少し練習は必要)。
155 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/01(火) 00:12:37.48 ID:GJEWVGat0
【名称】硫酸
【属性】毒
【効果】何でも溶かす酸を生成し放つ
【備考】クロシュなど毒がきかない者や耐毒結界の対策として編み出された魔法で毒魔法を扱う者なら簡単に習得できる。酸のため毒がきかない者や耐毒結界でも普通にダメージを与える事ができる。毒魔法を使う人が少ないので、毒魔法に酸が含まれている事は毒魔法を扱う者以外は知らない。
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/02(水) 02:30:28.24 ID:EEajNM6Oo
お大事に…

【名称】サンダーボウ
【属性】雷属性
【効果】一方向に雷を放って攻撃する。消費マナによって増減するが、基本的に射程は約5m、一般成人や低級魔獣なら一撃で気絶させられる。耐性がある者でも痺れにより動きや思考を一瞬止められる。
【備考】雷属性の初級魔法。雷属性に適正がある者なら自然に扱え、そうでない者も少し学べば習得出来る。"雷属性故の高弾速" "命を奪わずに無力化出来る威力" "射程が短い分、避雷針の影響を受け辛い" "簡単に覚えられる"と使い勝手が良く、護身術・獣の狩猟・相手の鎮圧など幅広い場面で活用される。魔法戦でも敵の行動を止めるスタン技として使われる。
157 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/02(水) 07:36:04.10 ID:/BVTda5n0
【名称】フラッシュオーバー
【属性】炎
【効果】自身の体から爆発するかのように1000度以上の炎を放出し周りを焼き尽くす。
【備考】上級魔法で炎属性適性のある人でも練習しないと習得は難しいが習得すれば結構強い魔法。全身で魔翌力を限界まで溜め最後に炎を放出する。溜める魔翌力によって炎の範囲が変わる。放出した後は、魔翌力が無くなってしまいしばらく魔法が使えなくなり、動きも鈍くなる。敵、味方関係なく周囲を炎で消し炭にしてしまうので、使う際は周りを気を付けないといけない。
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/02(水) 19:27:51.50 ID:b0DYG1y6o
【名称】アイスボム
【属性】氷
【効果】氷の球を飛ばしてはじけさせ、破片で広範囲に攻撃
【備考】氷に意図的に不純物や空気を混ぜることで割れやすい球を作る中級レベルの技
159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/02(水) 22:41:55.14 ID:3tQjH1seO
【名称】メタルコーティング
【属性】鋼
【効果】一定時間、物理耐性と魔法耐性を上昇させる。
【備考】鋼の上級魔法。術者の精神力によって能力は変動し、強い心を持てば更に強固に、弱い心では軟弱になってしまう。強固なメタルコーティングはかけた対象の見た目がメタリックになる副作用がある
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/02(水) 23:26:24.45 ID:H+4fIHclo
【名称】ティアードロップ
【属性】心属性
【効果】涙の数だけ強くなれるよ
【備考】皆の持つ哀しみや絶望を織り合わせて特大のエネルギー球を作る。涙の後には希望の明日がやってくる。
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/03(木) 03:58:43.23 ID:1ajjAoeuo
【名称】小吹雪
【属性】氷
【効果】手のひらから無数の小さな氷の粒を飛ばし、ごく小規模な擬似的吹雪を起こす
【備考】目くらましに使えるほか、長く浴びせ続けると相手は徐々に衰弱し、凍り付いていく
初級~中級の間くらいの技
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/03(木) 09:41:11.55 ID:A/r3S5RjO
【名称】チェーンロック
【属性】闇
【効果】相手の周りに5個の魔方陣が現れ、そこから5本の紫色の鎖で相手を拘束&相手の力を封印する。
【備考】闇の上級魔法。この鎖は特殊な鎖で拘束だけではなく少しでも鎖に触れると相手の魔法、戦闘技術など最大5つ封じることができる(クロシュの場合はメゾンドクロシュも含む)。封印された相手は体の周りに鎖の刺青ができ、拭いたり、洗っても落ちない。解くには魔法を使った本人に解除するしかなく浄化や解呪も効果がない。その為、魔法を使った本人が亡くなってしまうと封印は一生そのままになる。闇の魔法だがどちらかというと呪いに近い魔法。
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/03(木) 17:00:10.95 ID:mpyIpg5F0
【名称】ライトバリア
【属性】光
【効果】ドーム状のバリアを生成し攻撃を防ぐ。
【備考】自分を中心にバリアを生成して、どんな攻撃も防ぐ事が出来るが生成時に大量の魔翌力を消費してしまうので、長時間の使用は難しい。さらにドーム状の為、真下からだと攻撃を受けてしまう。生成前に本人の近く寄れば他の人もバリアの中に入れて防ぐ事が可能。光属性の中級魔法で光属性適性があれば習得出来る。
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/03(木) 22:06:54.00 ID:2+EEIawv0
【名称】リプレイスゲート
【属性】空間
【効果】自身と相手の位置を入れ替える。
【備考】自身と相手が同じ空間内にいる時に限り、両者の足元に空間魔法によるゲートを開いて互いの位置を入れ替えてしまうという術。
位置を入れ替えるだけなら大して害が無いように思えるが、例えば高所で戦っている際に空間魔法の術者がわざとそこから飛び降りたとする。
そしてその際にこの術を使えば落ちているのは自分ではなく相手という事になり、相手が空を飛べたり落下のダメージを無効化できるような手段を持たない限
り、難なく勝利できるというわけである。
そもそも空間魔法の使い手自体が貴重なわけだが、これはその中でも特に高度な術の一つであり扱える者はほんの一握りと言えるだろう。
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/04(金) 14:01:35.28 ID:m1mD2+yC0
【名称】ミスト
【属性】水
【効果】濃霧を発生させて相手の視界を奪う
【備考】水属性の中級魔法。水属性適性があれば習得出来る。煙幕のようにして使うので、逃走や相手の隙をつくのに使われている。
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/04(金) 14:52:31.04 ID:cwNEzJFuO
【名称】ボラー
【属性】大地
【効果】大地に穴をあける
【備考】
大地属性の初歩的な魔法。魔翌力を込めるほど大きな穴があけられる。山菜や薬草の採取、雨宿りなどに役立つ。極めた術者なら山にトンネルを作ることもできる。



【名称】エインヘリヤル
【属性】反映・心の複合
【効果】スライム族しか使えない魔法で、作り出した分体に同化した人物を憑依させる。分体が倒されても同化している魂には影響はない。
【備考】
一時的に故人を復活させられるように見えるが、あくまで体はスライムの分体に過ぎず何もかもが再現できるわけではない。
100%の力を発揮するには術者であるスライム自体の能力が高くないといけない。

汎用っぽくない気もする。
167 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/04(金) 19:13:11.49 ID:EhSqH28C0
【名称】氷受け
【属性】氷
【効果】相手の攻撃を受けるように氷を発生させ、滑らせて受け流す
【備考】相手の攻撃にあわせて位置、角度を調整し、氷の表面を可能な限り完全なつるつるに近づけなければならないので
とても繊細な技術が要求される応用技
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/04(金) 22:05:40.01 ID:O7StiQYNO
【名称】咆哮
【属性】物理
【効果】大声を出して相手を怯ませる
【備考】ドンエテコウが使う技。大声を出すことで相手は耳を塞いでしまうくらい爆音である。近くで咆哮を受けると最悪鼓膜が破れてしまう可能性がある。
169 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/04(金) 22:29:56.58 ID:SbEagkVoo
【名称】カラオケ
【属性】音
【効果】みんなで楽しめる
【備考】どこからともなく音楽を正確に再生することができる。応用で誰かの声真似もできる。
170 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 01:44:30.82 ID:XuBChnwtO
すいません>>154書いたものですが今更ながら属性の変更します。
【名称】パワーグラウンド
【属性】地
【効果】地面に向かって拳を打つと相手の地面の下から地面でできた拳を出現し攻撃する。同様に剣とかにすると相手の下から地面でできた剣が伸びて相手を刺す事ができる。
【備考】少し難しい魔法だが地属性適性と筋肉を鍛えていれば習得が可能(少し練習は必要)。
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 08:53:46.21 ID:4IdjcCes0
【名称】ブラッド・エクスプロージョン
【属性】血
【効果】体内の血液を放出し、爆発させる。
【備考】吸血鬼一族のみに伝わる禁術の1つ。その気になれば体内の血液を全て起爆できるが使用者の死を意味する禁じ手としてこの術の魔術書は封印されている。
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 13:58:09.87 ID:cYLLMVJA0
【名称】毒の巨兵(ベノムジェネラル)
【属性】毒
【効果】毒を纏った巨大で鎧を着た骸骨の将軍を召喚し一緒に戦う。
【備考】毒属性の禁術。「毒の巨兵」の毒は特殊で、毒に効果がない相手やスライムでも毒に触れれば動けなくなるくらい全身に激痛がはしりその痛みは永遠に続く。もちろんそうじゃない相手も触れれば苦しみながら亡くなってしまう。毒は人や物などにすぐに纏ってしまう特性がある。「毒の巨兵」は武器や魔法を受けてもすぐに再生できる。逆に武器だとすぐに毒を纏ったしまうので、使えなくなる。相手が耐毒結界だと効果は発揮出来ないが毒に纏ってしまうので、相手とって毒の牢屋に入ったようになる。使用者が止めれば「毒の巨兵」は消える。周囲の環境に影響を及ぼすので、禁術とさせている。
173 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 15:15:39.54 ID:N9RqDkWJo
【名称】スライム化
【属性】スライム
【効果】スライムに変身する
【備考】何でも変身できるスライムに変身できる。楽しいよ。
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 15:51:19.91 ID:6ia1Ywoh0
【名称】サイズ変化
【属性】妖精魔法
【効果】人間に強い憧れを持った妖精が作りだしたとされる魔法。人間サイズに大きくなったり、妖精サイズに小さくなれる(それ以上に巨大化することや小さくなることも可能)
【備考】扱いかたさえ学べば妖精以外の人間や魔族も使える
175 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 16:12:13.81 ID:WJuVyd2V0
皆さんありがとうございました。機会があれば是非とも使わせていただきたいと思います


(例3)
【名称】ハイパーカニゼイション
【属性】不明
【効果】自身の全ての能力とあらゆる攻撃に対する耐性を大きく上昇させる
【備考】古代アーケオガニが用いた能力。その効力は現代における最先端の強化技術・魔法を大きく超えるものとされ、戦術的価値を見込まれて研究が進められている。しかし今のところどの国や研究機関も目立った成果を上げられていない
176 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 16:13:18.88 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里

 光学迷彩マント「」バサッ

イリス「ふむふむ……」

エバンス「何をしてるんだ?」

イリス「あ、エバンスさん。このマントの光学迷彩を研究してるんです」

エバンス「へえ、光学迷彩を……。もしかして光魔法で光学迷彩をする為にか?」

イリス「いやまあ……できたら良いなって程度ですけどね。光学迷彩はかなり繊細な魔力操作が要求される魔法らしいですし、光属性の専門家じゃない私には難しいかもしれません」

エバンス「でも専門家じゃないクロシュちゃんはできるんだよな?」

イリス「擬態を生業にするスライムのクロシュちゃんを例に挙げるのは酷いですよ! しかもクロシュちゃんの中には光の精霊が住み着いてるらしいですし」

エバンス「す、すまん」

イリス「まあでも有事の際の隠密行動にクロシュちゃんだけに押し付けるのは良くないですし、私も使えたら良いかなとも思いまして。もし私も隠密行動できれば、イヨさんの友達のリュウトウ中将と接触する際に一緒に行けますから」

エバンス「なるほどな。器用なイリスちゃんが一緒にいれば実際安心できそうだ」

イリス「できるかどうかもまだわからないですけどね……」


↓1コンマ
01-60 難しい(魔法経験+1)
61-95 できた(魔法経験+2)
96-00 光化 (魔法経験+4、五大属性レベル+1)
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 16:14:55.71 ID:4IdjcCes0
178 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 16:42:35.21 ID:WJuVyd2V0
 光学迷彩マント「」ヒラヒラ

イリス「ふむふむ……形状に合わせて光の通り道も柔軟に変えられるように……」


エバンス「何を言ってるのか全然わからん……」

 ◇

 スゥー…

透明イリス「……」

エバンス「……ん? あれっイリスちゃんどこ行った?」キョロキョロ

透明イリス「ここです、ここ!」

エバンス「……! 成功したのか!」

透明イリス「そうみたいです! エバンスさんの反応を見る限り」

エバンス「凄いじゃないか! 光学迷彩ってかなり難しい魔法なんだろ?」

透明イリス「ええまあ……実際かなり神経を使いますね……。ちょっとでも集中が途切れたら――」


スズメバチ「」ブンブン
スズメバチ「」ブンブンブン
スズメバチ「」ブンブンブンブン


透明イリス「……と、途切れたら……」アセアセ

エバンス「……追い払おうか?」

透明イリス「い、いえ……! 集中力を鍛える良い機会です! あ、でも解毒剤の用意はしといてください……!」


 ☆イリスは蜂にまとわりつかれても集中を切らせず、無事に光学迷彩を身につけることができました

 ◇
179 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 17:51:21.20 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里 貸家

ミスティ「イヨ、少し良い?」

イヨ「はい、なんですか?」

ミスティ「銀狐についてなんだけど……」

イヨ「銀狐、ですか?」

ミスティ「ええ。20年ほど前に乱獲されて絶滅したと聞いたわ。その時朝廷は……どうしていたのかしら?」

イヨ「……20年前というと……先代巫女の時代ですね。記録によると銀狐などの密猟を厳しく取り締まるお触れを出したり、当局による警備を強化したりといった施策は行っていたようです。残念ながら銀狐は守れなかったようですが……」

ミスティ「そうだったのね……」

アキト「先代朝廷の話でござるか?」ヌッ

イヨ「アキトさん……」

ミスティ「ええ。銀狐の絶滅について、朝廷が当時どんな手立てを講じたか聞いていたの」

アキト「ふむ……拙者も物心が付いた時分には既に銀狐が滅びていたゆえ、直接見聞きしてきたわけではござらんが……。先代の巫女殿は、銀狐の絶滅に大層御心を痛めていらっしゃった……」

ミスティ「そうだったのね……」

アキト「だが数年ほど前、オノゴロ当局は密猟組織の検挙に成功した。国際的に密猟を働く巨大組織であったようだが、既に解体され、構成員は軒並み刑罰を受けている」

ミスティ「!」

イヨ「例のお触れも銀狐は守れませんでしたが、他の希少生物たちを密猟から守ることはできたようです。だから決して無意味だったわけではなくて……。先代巫女様は、できる限りのことをしたと私は思っております」

アキト「うむ……」

ミスティ「わかったわ。ありがとう……」

イヨ「……もしかして、アウル・フォクシーが銀狐の生き残りではないかと考えておられるのですか?」

ミスティ「……そうね。でももしそうだとして、手心を加えるつもりなんてないから安心して。奴の動機が同族を滅ぼされた憎しみだとしても、無差別攻撃に走るのであればそれは正当な復讐ではなくただの八つ当たり。同情の余地はないわ……」

アキト「であるな。少々気の毒ではあるが、オノゴロを脅かす敵となるのであれば手加減する道理もなし」

イヨ「……はい。私も、私自身だけでなくリュウトウにまで酷い目に遭わされているので、あの狐は許しません」

 ☆当時の朝廷の施策についての情報を得ました

 ◇
180 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 18:47:17.53 ID:WJuVyd2V0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在11日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖    防:竜のエプロン   飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字    盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子  飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*6       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   闇の欠片        精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    フリルワンピ水着    精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    フメイとアリシラの人形
魔導飯盒        ガラスのザリガニ    メルルの帽子
妨害魔力波発生装置   踊り子の双剣      溶岩石のアミュレット
属性大全        サボテンドラゴンの花  太陽のメダリオン
魔王図鑑        精霊のローブ      暗黒優待券
氷精の魔導書      精霊樹の杖[改]    冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3               大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1               かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」              風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め               ラティア勲章
日蝕の傘                    ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]

◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)

◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス  杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
181 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 18:48:33.34 ID:WJuVyd2V0
―朝
 霊峰の隠れ里 貸家

 囲炉裏「」パチパチ

妖精「今の状況はこんな感じだよ」

◯世界樹の光
・荒れ波の原因
・姫巫女が保持し、荒れ波を起こしているらしい

◯わらわじゃ巫女
・歴代の姫巫女?
・元のイクセちゃんが夢の中にいた?
・姫巫女という仕組みを破壊しようとしている?

◯反朝廷勢力
・朝廷の破壊が目的
・テロリストの毒狐アウルが加入した
・反朝廷組織なのに朝廷と手を組んでいる
・反朝廷の巫女であるトキワちゃんはこっちで保護してる

◯朝廷
・わらわじゃ巫女の支配下
・毒狐アウルになぜか大きな裁量権が認められている
・国政区の警備はリュウトウ中将が担当している

◯毒狐アウル
・絶滅した銀狐の生き残りらしい
・チョコレートに弱い
・挑発が有効かもしれない
・耐毒結界があるので気体の毒は大丈夫

ミスティ「……どうすれば良いのかしら?」

イリス「やっぱりリュウトウ中将を引き込みたいですよね。私も光学迷彩できるようになったので、もし接触するなら一緒に行けます!」

アキト「わらわじゃ巫女の正体も気になるなでござる。どうにかしてイクセ殿と話をできれば……」

クロシュ「……がんばれば……夢の中で、会えるかも……」

エバンス「アウル対策は十分か? チョコレートスムージーを飲ませられれば……ん? 気体の毒?」

妖精「うん。妖精の耐毒結界は気体状の毒しか防げないよ。液体や固体の毒をぶつけられたら防げないから注意してね」

エバンス「ま、マジか……」

イヨ「気体状の毒が空気中に充満すれば避けようがありませんから、妖精さんの耐毒結界もものすごくありがたいです」

エバンス「まあそうだな。液体とか固体を避けりゃ良いってことは普段通りの戦闘と変わらないってことだしな」

妖精「そういうこと。ローガンのオリハル鎖帷子なら大抵の液体毒や固体毒も無効化できるだろうから、前衛はクロシュとローガンに務めてもらうのが良いかな?」

ローガン「うむ……。実はこっそり練習している鋼の防御魔法もあるのだ。毒への備えはクロシュくんの次くらいに万全と言えるかもしれん」

クロシュ「わあ……!」

フメイ「……クロシュを矢面に立たせるの?」ジト

妖精「適材適所だよ。クロシュなら毒を受けたって効かないし」

フメイ「絶対にどんな毒も効かないって言い切れるの?」

妖精「う……スライムでも消化し切れない呪毒とかだと、一時的に気持ち悪くなったりするかもしれないけど……。それでも他の人よりはずっと平気なはずだよ。その隙にフメイが後ろから炎で敵を焼いちゃえばクロシュだって安全なんだから」

フメイ「むー……もしクロシュが苦しい目に遭ったら標本にしてやる……」

妖精「標本はやめて……」

 ☆目標が追加されました
  ・わらわじゃ巫女の企みを阻止する

 ☆努力目標が追加されました
  ・わらわじゃ巫女の正体を探る
  ・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
  ・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
  ・アウルの出自を調べる(達成済)

オノゴロ諸島滞在11日目。ここは霊峰の隠れ里です
↓1〜3 自由安価 何をする?

↓4コンマ 残り日数
01-75 3日
76-00 4日
182 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 18:48:50.19 ID:lbeuawGRO
クロシュ、オノゴロの酒を堪能
183 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 18:48:56.31 ID:wlOH+tTLO
クロシュ シズクとおしゃべりする
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 18:48:57.07 ID:6ia1Ywoh0
クロシュ、フメイ、アリシラ再び3人で一緒に寝る 
今度はクロシュの夢の中のメゾンドクロシュにお邪魔する(アリシラの夢の中の村の村人も何人かクロシュの夢の中に来ること出来るのかな?)
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 18:51:56.36 ID:uyILu3Z8O
はい
186 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 19:46:47.09 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里 貸家

シズク「んしょ、んしょ」モニョモニョ
 酒樽「」ユサユサ

クロシュ「わあ……!」

ローガン「酒か……!?」

シズク「はい、お酒です!」モニョニョ

 酒樽「」ポン!

シズク「いっぱい仕入れたので、お飲みできます!」モニョモニョ

ローガン「おお……では早速頂いても?」

シズク「もちろんです!」モニョニョ

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ

シズク「えっクロシュちゃんも飲むの!?」モニャニャ

スライムクロシュ「〜!」モニョ


↓1コンマ
01-60 大吟醸
61-90 鬼ころし
91-00 ヤシオリ
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 19:50:14.14 ID:3cl144sto
ゴッキュゴッキュ
188 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 20:22:04.65 ID:WJuVyd2V0
 一升瓶「」トクトク
 徳利「」ポン!

 クイッ… ゴクッ…

ローガン「瑞々しい果実を思わせる華やかな香りに、やや辛口ながらもさっぱりとした滑らかな味わい……。仄かな甘みと酸味がまた心地良く、後には爽やかな余韻が残る……。素晴らしいオノゴロ酒だ」

シズク「そ、そうなのですか……? でも美味しかったなら良かったです!」モニョニョ

 グビグビ

ローガン「……!?」

シズク「えっ!?」モニョ!?


 酒樽「」グイッ
スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョニョ グビグビ


シズク「わ、わわわ……!!? クロシュちゃん!!?」モニャニャ

ローガン「クロシュくん!!? なんという飲み方をしているのだ!!?」

スライムクロシュ「〜〜♪♪♪」モニョモニョ

ローガン「いくら酒に強いからと言って、これほど良い酒をそのように飲むのはだな……」

 一升瓶「」グイ
フメイ「どうせお腹に収まるんだから、どんな飲み方でも同じ……」グビグビ

ローガン「フメイくんもか!!?」

フメイ「アルコールは魔力効率が良い……。何本か貰ってく……」グビグビ

シズク「え、あ、ええっと……」アタフタ モニョニョ…


ユキ母「はあ、困ったお客様ねぇ……。まあでもこんな時だから、好きなだけ飲んでもらって大丈夫よ」

シズク「雪女さん……!」モニョニョ

ユキ母「だからちゃんとオノゴロを守って頂戴ね。クロシュちゃん、フメイちゃん」

スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ

フメイ「……善処する」グビ

 ☆美味しいお酒を飲んで元気になりました

 ◇
189 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 20:24:21.85 ID:3cl144sto
酒豪赤ちゃんズ
190 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 20:41:18.37 ID:WJuVyd2V0
―霊峰の隠れ里 貸家


シズク『クロシュちゃんお酒飲めるんだねぇ』モニョモニョ

スライムクロシュ『うん……。シズクちゃんは……飲まないの……?』モニョニョ

シズク『わたし、お酒飲むと気分がぶわぶわ〜ってなっちゃうの。汚れた水を取り込んだ時に比べれば全然良いんだけど、それでもぶわぶわになっちゃうとお仕事ができないから……』モニョニョ

スライムクロシュ『ぶわぶわ……。ぶわぶわになったシズクちゃん、見たい……』モニョモニョ

シズク『だ、だめだよ! わたし、飲まないもん!』モニョニョ


↓1〜2 シズクとおしゃべりする内容
191 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 20:42:35.96 ID:cYLLMVJA0
銀狐乱獲についてシズク的にはどう思っているか
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 20:42:55.29 ID:4IdjcCes0
サララの家族について
193 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 21:28:02.89 ID:WJuVyd2V0
クロシュ『シズクちゃんは……狐さんのこと、どう思う……?』

シズク『狐さん……あっ、悪い毒狐さんのことだよね。銀狐さんの生き残りの』

クロシュ『うん……』

シズク『うーん……どうって言われても、わかんないや……。かわいそうだとは思うけど、あんまりよく知らないし……』

クロシュ『えっと……20年前、だもんね』

シズク『うん……。わたしなんかがかわいそうなんて言ったら、きっとあの狐さん、怒ると思うから……直接は言えないけど……』

クロシュ『きつねごころ……むずかしい……』

 *

シズク『そういえばサララちゃんにはお姉さんがいるんだよ』

クロシュ『ほえ、そうなの?』

シズク『うん。今は大陸で冒険者をやってるんだって。もしかして会ったことあるんじゃないかな?』

クロシュ『ん〜……でっかいおめめの人、サララちゃん以外に見たことない……』

シズク『サララちゃんのお姉さんは3つ目なんだよ! おでこにもう一つのおめめがあるの!』

クロシュ『ほえ……』

シズク『ちょうどそこにあるみたいな帽子をいつもかぶってたの』

 メルルの帽子「」ポン

クロシュ『! もしかして……メルルさん?』

シズク『わあ! やっぱり会ったことあったんだ!』

クロシュ『うん……。時々……一緒になった……!』

シズク『世間は狭いんだねえ』

 *

クロシュ『シズクちゃんは、どんなスライムなの?』

シズク『えっ、わたしのお話……!? え、えっと……ウォータースライムって、知ってる……?』

クロシュ『ウォータースライム……!』

シズク『うん。霊峰の周りには綺麗な泉とか地底湖があちこちにあってね、そういうところで暮らしてるスライムなんだぁ。わたしも、人里離れた山奥の小さな泉で生まれたの』

クロシュ『わあ……!』

シズク『クロシュちゃんは、何のスライムなの?』

クロシュ『……えっと………』

シズク『うん……!』

クロシュ『………カリス・ノーランドっていう悪者が作った、変なスライム……?』

シズク『……え? そ、それって……どういう……』

クロシュ『わたしも……よくわかんない……。でも、困ってないから、たぶんだいじょうぶ!』

シズク『そっか! 大丈夫なら大丈夫だね』

クロシュ『ん!』

 ☆シズクちゃんとおしゃべりして親交を深めました

 ◇
194 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 22:57:46.73 ID:WJuVyd2V0
―夜
 貸家 寝室

クロシュたんぽ「」zzz
フメイ「」zzz
アリシラ「」zzz

 ◆

―クロシュの夢
 集落

クロシュ「……」

メイ841「クロシュ、今日も一日お疲れさまです。そちらの方々は……」

クロシュ「……ほえ?」

フメイ「……えっ?」

アリシラ「……あれ? ここ……どこ?」

 ◇

夢の女神「稀に、強い結び付きを持った者同士の夢が混線してしまうことがあります。恐らく、フメイちゃんとアリシラさんがクロシュちゃんの夢に入り込んでしまったのもそれと同様のケースでしょう」

フメイ「ふうん……。じゃあここはクロシュの夢の中なんだ……」

アリシラ「へ〜面白い! クロシュちゃんの夢の中にはこんなに大勢の人が住んでるんだねえ」

クロシュ「んへへ……」


光の精霊「あっフメイちゃん! 久しぶりだね〜」

フメイ「お前は……テラヌス砂漠の遺跡にいた光の精霊?」

光の精霊「覚えててくれたんだ〜。あれからいろいろあって、分霊をクロシュちゃんの中に派遣したんだよ〜」

フメイ「そんなことできるんだ、精霊って……」

炎スライムの欠片「初めまして、フメイちゃん!」

フメイ「炎の、スライム……?」

炎スライムの欠片「バーニングスライムだよ! フメイちゃんに負けないくらい熱いクロシュちゃんの炎はボクの力でもあるんだ〜」

フメイ「そういうことだったんだ……。まあ、クロシュの力になってるなら良いけど……」


セレナディア「……だあれ? 食べても良い人?」ノッシノッシ

アリシラ「うわあ! ドラゴンまでいるの!?」

クロシュ「んへへ……セレナディアさん」

夢の女神「クロシュちゃんのお客様だから食べちゃだめですよ、セレナディア」

セレナディア「え〜」

ヴァン「よし、それじゃあ俺がこの夢の中で栽培しているリンゴを食え!」ヌッ

 カゴいっぱいのリンゴ「」ドッサリ

セレナディア「しょうがないなあ〜」ペロッシャクシャク

ヴァン「まだまだたくさんあるので、お客様たちもどうぞ!」

 カゴいっぱいのリンゴ「」ポン
 カゴいっぱいのリンゴ「」ポン
 カゴいっぱいのリンゴ「」ポン

フメイ「わあ」

 *
195 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 22:58:57.23 ID:WJuVyd2V0
 シャクシャク モグモグ

フメイ「……集落なのに……住んでる住民が全然違うから、なんだか不思議……。でも、嫌じゃない……」

アリシラ「そうだねえ……。もし全然知らない奴らがあの集落に住み着いてたら嫌だけど、ここはクロシュちゃんの夢で、クロシュちゃんが住んで良いと思ってる人たちだからねえ」

クロシュ「んへへ……」

不死鳥の羽根「……ねえ、あなたたち考え直す気はない? こうして、元の集落に暮らしていた三人でのんびりしていればそれで十分ではないかしら」

フメイ「あっ性悪魔女……!」

不死鳥の羽根「……私の本体と何かあったのね……」

アリシラ「何にしても考え直す気はないねえ。ここはクロシュちゃんの中だから平和そのものだけど、外の世界にはどうしようもない最悪な奴らが蛆虫みたいに湧いてくるんだよ。全部まとめて焼き尽くさなっきゃ綺麗にならないでしょ?」

不死鳥の羽根「はあ……わかったわよ。ここで議論をする気はないから、せめて平和に過ごして頂戴」

アリシラ「ふふ、ありがと」

 *

―クロシュの夢
 集落の広場

 ワイワイ キャッキャ

クロシュ「――」キャッキャ
フメイ「――」キャッキャ
ウニ大盾「――」キャッキャ
炎スライムの欠片「――」キャッキャ
雷スライムの欠片「――」キャッキャ
風船スライムの欠片「――」キャッキャ
光の精霊「――」キャッキャ
踊り子の双剣・妹「――」キャッキャ
ワイバーンの鱗「――」ギャオギャオ
パラサイトソード「――」シャキーン



アリシラ「ふふ、すっかり馴染んじゃって」

夢の女神「良い場所ですよね。私も……人生の最期にこんな素敵なところに辿り着けるなんて、夢にも思っていませんでした」

アリシラ「……本当に、良い場所。あの人たちも……私なんかの中より、こっちに連れて来られたら良かったのに……」

夢の女神「あの人たち……?」

アリシラ「……あなたは夢の力を持つ女神様なんだっけ?」

 *

夢の女神「私の力で、あなたの内側に閉じ込められている者たちの魂をこちらへ連れていって欲しい、と……?」

アリシラ「うん。私の中にいたんじゃ、いつ消えるかもわからないらしいから。こっちなら、ずっとここで平穏に暮らせるんでしょ? だったら……」

夢の女神「……危険です。夢の住人とは、既にその人の心の一部ともなっている存在。無理にあなたから引き剥がせば、あなた自身に重大な問題が発生する可能性があります」

アリシラ「別にいいよ。どうせもう魔王が混ざり込んでおかしくなってるんだもん」

夢の女神「……」

アリシラ「……お願いします。みんなを……お父さんと、お母さんを……」


↓1コンマ
01-05 ??
06-65 慎重にやりましょう(1/4)
66-95 思ったよりいけそう(2/4)
96-00 ??
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 23:04:19.08 ID:6ia1Ywoh0
197 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/05(土) 23:35:23.19 ID:WJuVyd2V0

アリシラ「……ど、どう?」

夢の女神「……アリシラさんとクロシュちゃんの心の波長を合わせて、慎重にやっていく必要があります。今日一日では難しいので、またクロシュちゃんと一緒に寝てくれますか? こんな風にあなたとクロシュちゃんの夢が交わった時に、また続きをしましょう」

アリシラ「わかった……。お願いします」ペコリ

 ◇

―クロシュの夢
 集落

 白んでいく空「」


フメイ「……あれ? なんか空が明け方みたいになってる……?」

炎スライムの欠片「もう朝が来るみたい。そろそろお別れだね」

アリシラ「へえ〜さっきまで夜って感じじゃなかったのに、朝は明け方になるんだねえ。なんだか不思議……」

夢の女神「クロシュちゃんの心象が反映されるので、現実で眠っているクロシュちゃんの体が朝の光を感知したりすると夢の中でもこんな風にそれが現れるんですよ。目覚めが近い証でもあります」


ウニ大盾「また来てね、フメイちゃん……。クロシュちゃんと、ずっと一緒に……」

フメイ「うん……」

メイ841「クロシュを泣かせたら承知しません」

フメイ「な、泣かせたことなんてないもん」

不死鳥の羽根「あら? クロシュの記憶によれば、人間を滅ぼすと言ってクロシュを置いて去った時に泣かせているみたいよ?」

フメイ「〜〜!! こ、この性悪魔女……!!」チリリッ

ヴァン「これから泣かせなければ良いんだよ。それなら問題なくできるだろう? クロシュちゃんの親友のフメイちゃんなら」

フメイ「……当然」

ヴァン「よし! クロシュちゃんも、フメイちゃんを泣かせちゃだめだよ? はは、クロシュちゃんなら言うまでもないかな?」

クロシュ「ん!」

踊り子の双剣・姉「いつまでも仲良くね。悔いのないように……」

踊り子の双剣・妹「そうだよ! 死ぬまで仲良くして、死ぬ時も一緒に死ぬのが一番!」

踊り子の双剣・姉「こら、何てこと言うのこの子は……」

踊り子の双剣・妹「……置いてかれる側の苦しみなんて、絶対に味わわせちゃだめなんだから」

踊り子の双剣・姉「………そうね」

フメイ「置いてかれる側の……」

クロシュ「フメイちゃん……」

 おてて「」ギュッ

フメイ「クロシュ……」

クロシュ「……」

フメイ「……うん。置いてかない……フメイ、クロシュのこと……」

クロシュ「……!」パァァァ


アリシラ「……ふふ」


アリシラ(……私とフメイちゃんの二人旅も……もしかしたら、ここで終わりなのかも……)

アリシラ(そんで……私の中にいるみんなをクロシュちゃんに送れたら……)

アリシラ(…………一人で、行かなきゃ)


 ☆アリシラの夢の住民引っ越し計画が始まりました(1/4)

 ☆フメイちゃんの心境に変化の兆しがあります

 ☆アリシラさんの心境に変化の兆しがあります

 ◆
198 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 00:21:07.89 ID:5DJi5qRE0
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在12日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖    防:竜のエプロン   飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字    盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子  飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*6       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   闇の欠片        精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    フリルワンピ水着    精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    フメイとアリシラの人形
魔導飯盒        ガラスのザリガニ    メルルの帽子
妨害魔力波発生装置   踊り子の双剣      溶岩石のアミュレット
属性大全        サボテンドラゴンの花  太陽のメダリオン
魔王図鑑        精霊のローブ      暗黒優待券
氷精の魔導書      精霊樹の杖[改]    冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3               大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1               かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」              風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め               ラティア勲章
日蝕の傘                    ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・アリシラの夢引っ越し[1/4]
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する

◯努力目標
・わらわじゃ巫女の正体を探る
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)

◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)

◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス  杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
199 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 00:21:36.03 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
 集落

ブラッドの欠片「ふわあ……よく寝た……」モニョモニョ

光の精霊「あ、ブラッドおはよ〜。もうクロシュちゃんたち起きちゃったよ〜?」

ブラッドの欠片「ん? クロシュ以外にも誰か来てたの?」

光の精霊「クロシュちゃんの友達の、フメイちゃんとアリシラちゃん!」

ブラッドの欠片「ああ……この集落に暮らしてた本当の住人だっけ。腐れカリスノーランドに造られた仲間でもあるっていう……」

光の精霊「そうそう。アリシラちゃんはカリスと関係ないと思うけど」

ブラッドの欠片「……あの腐れ外道とは遠くない内にぶつかることになる気がする。あたしもクロシュの内側でできるだけのことはしておくか」グッグッ

光の精霊「おお、頼りになるゥ〜」

ブラッドの欠片「クロシュがあたしの本体と同盟でも結んでくれれば心強いんだけどなあ。あたしの本体は人間嫌いだろうし難しいか……」

光の精霊「ここにいるあなたは人間嫌いじゃないの?」

ブラッドの欠片「どちらかと言えば嫌いだけど、ここに住んでいる内にどうでも良くなった」

光の精霊「なるほど」

 ◇
200 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 00:22:48.23 ID:5DJi5qRE0
―朝
 霊峰の隠れ里 貸家

 チュンチュン

クロシュたんぽ「……」zzz

フメイ「ん……」パチ


窓の外を見つめるアリシラの後ろ姿「……」


フメイ「アリシラ……?」

アリシラの後ろ姿「おはよ、フメイちゃん」

フメイ「あ、うん。おはよ……。えっと……アリシラは、覚えてる……? 今朝の、夢……」

アリシラの後ろ姿「うん」

フメイ「……そうなんだ」

アリシラの後ろ姿「……うん」

フメイ「……」

アリシラの後ろ姿「……」

フメイ「……」

アリシラの後ろ姿「……私のことなら、気にしなくて良いよ。元から私が始めたことだもん」

フメイ「……」

アリシラの後ろ姿「………今まで、付き合わせて、ごめん」

フメイ「……違う。フメイは……自分の、意思で……」

アリシラの後ろ姿「でももう……クロシュちゃんと一緒にいたい。離れたくない。そうでしょ」

フメイ「……でも……フメイには……そんな資格……」

アリシラの後ろ姿「……あるよ。だってみんな……私の中で、生きてる……」

フメイ「……!」

アリシラの後ろ姿「前にフメイちゃんも、会ったでしょ? 私、今……みんなを、クロシュちゃんの中に引っ越しさせようとしてるの」

フメイ「え……」

アリシラの後ろ姿「そしたら……フメイちゃんは、クロシュちゃんと一緒に寝ればいつでもあの集落のみんなと会える。みんなも、クロシュちゃんの中でずっと平和に暮らしていける……。誰も、犠牲になんかならなかった……しあわせな結末なの」

フメイ「……アリシラは……?」

アリシラの後ろ姿「……あははっ、そしたら……私も諦めようかな? みんながしあわせに生きてるなら、世界に復讐する意味もないしね」

フメイ「じゃあ……」

 クルッ

アリシラ「……私たちの旅は……ここで、終わりにしよう」ニコッ

フメイ「……ん」コク


オノゴロ諸島滞在12日目。ここは霊峰の隠れ里です。14日目に何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
201 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 00:23:08.37 ID:rQp7ZWLk0
ローガン エバンスとイリスに協力してもらい鋼の防衛魔法の強化
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 00:23:25.37 ID:kymc+32/0
再びクロシュの夢の中でアリシラの夢の住人引っ越し計画の続き
(可能なら再び元のイクセが現れてお話し)
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 00:23:56.83 ID:uCzFrlnWo
取り敢えずアウルを遠くから観察してみる
204 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 00:40:06.28 ID:5DJi5qRE0
本日はここまでとなります。次回はローガン氏の新防御魔法鍛錬編、アリシラの夢引っ越し計画+イクセちゃんとお話しよう編、アウル氏を探して観察してみよう編となります

クロシュの夢の中で過ごし、それぞれの思いを巡らせる集落の三人。罪ある限り、共に生きられぬ。ならば罪をなくせば、共に生きられるはず。幼い少女たちの罪を、悲しみを、空へ昇華せしめんとするは如何なる想いか。共に旅したフメイちゃんの心を欺いて突き進む、魔王もどきの少女が目指す未来は――

本日はイリスさんが光学迷彩を使えるようになったり、当時の朝廷の密猟対策について聞いてみたり、オノゴロの大吟醸を美味しく頂いたり、シズクちゃんとお話して親交を深めたり、クロシュちゃんの夢の中で楽しく遊んだり、アリシラ氏が夢の住人の引っ越し計画を始めたりしました

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 01:09:28.88 ID:tC/pfWqIo
おつでしたー
ここまで出会ってきた魔王達を見るに、魔王だからって一緒に居られないなんて事はないと思うんだけどな…
クロシュちゃん、アリシラさんもつなぎとめてくれ!
ブラッドと同盟はフメイちゃんが一緒であればなんか突破の糸口になりそう
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 02:01:53.05 ID:4T1d9wULO
乙です
結構汎用魔法の募集が来たけど汎用魔法もキャラ安価みたいに少し設定変えたりするのかな。
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 07:05:12.27 ID:0lFFQii70

メルルちゃん三つ目だしサララちゃん以上にいじめられてそう。
そんな妹を置いて旅に出た背景も気になる・・・
三つ目はハーフだし特殊個体かな?
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 15:06:51.53 ID:joZrDM4uO

シズクちゃんともっと仲良くなればウォータースライムの欠片をもらえたりするんかな?
なお残り日数
209 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 17:44:23.85 ID:5DJi5qRE0
アリシラ氏はとても特殊なケースなので、今のところどのようにするのが彼女にとって最も良い選択となるかはわかりません。慎重に考えていかなければならないかもしれません。クロシュ氏の言葉が届くかどうかもまた未知数であります
ブラッド氏の視点からは、クロシュは人間に良いように騙されているのろまなペットスライムのように見えているのかもしれません。そしてフメイちゃんもブラッド氏の同郷と言えるので、もし対話の機会があれば良い方に働く可能性があります

投下された案は形式に関わらず世界観や設定に沿うように修正される可能性があります。もし修正してほしくない場合はその旨を宣言して頂ければ修正いたしません(でもその場合、世界観にそぐわないと判断されると劇中に出せなくなります)

メルル氏は攻撃されたらやり返すタイプなので、いじめの標的になることはあまりなかったかと思われます。また、旅をしている理由については実のところスレ冒頭の登場人物紹介を読めばわかるかもしれません
一つ目小僧やその混血児の生態については未だ解明されていない点が多く、今のところ熱心に調べている研究者もいないため、姉妹で目の数や大きさが異なる理由は不明のようです

シズクちゃんともっと仲良くなると実際良いことがあるかもしれません。そして欠片については、実のところもう既にだいぶ仲良しなので、自由行動などで欲しい旨を伝えれば割とあっさりくれるかと思います。なお実際残り日数は少ないので、いろいろ終わってからゆっくりお話するのも良いかと思います
規定の日になれば自動的に話が進みますが、それまでに達成した努力目標の項目によっていろいろな運命が変わる可能性があります。クロシュちゃんたちには悔いのないように過ごして頂きたく思います
210 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 17:44:55.60 ID:5DJi5qRE0
―霊峰の隠れ里
 里外れ

 ホーホケキョ ポッポホーホー

エバンス「思いっきり攻撃すりゃ良いのか?」

ローガン「ああ。手加減無用で頼む」

イリス「手加減無用……あの、本当に大丈夫ですか……?」

ローガン「君たちの攻撃にやられてしまうようでは、前衛は務まらんからな」

イリス「まあそういうことなら……」

エバンス「無茶はすんなよな」

イリス「じゃあいきますよ……!」コォォォ――


↓1コンマ
01-05 負傷した……
06-60 普通(魔法+1、防御+1)
61-90 良い(魔法+1、防御+2)
91-00 会心(魔法+2、防御+4、鋼属性レベルUP)
211 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 17:45:46.83 ID:CucO16h1o
やあああ!
212 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 18:19:23.74 ID:5DJi5qRE0
エバンス「とうっ!」バッ
 魔銀の刀「」シャッ!

ローガン「むんっ!」
 灼鋼の盾「」ギンッ!

イリス「はああっ!!」カッ

 星光の奔流「」ドギュウウウンッ!!

ローガン「!!」バッ!

 ドガァァァァンッ!!
 モクモクモク…

エバンス「お、おいやりすぎじゃないか!?」

イリス「だ、だって本気でって……」

エバンス「いや確かにそうだが……とにかく大丈夫か、旦那!」

 モクモク…

 ガションガション―

イリス「えっこの足音は……」

エバンス「な、な……」


 ガションガション―

メタルローガン「問題ない」ギラン


イリス「う、うわあああ!!?!? ろろ、ローガンさんが!!?!?」

エバンス「ぎ、銀ピカの鉄人になっちまった!!?!?」

 *

メタルローガン「メタルコーティングという魔法でな。全身を鋼の魔力で硬質化させるという術なのだ」ギラギラ

イリス「メタルコーティング……!! 聞いたことがあります。鋼属性の上級術師が使うという、世界的に見ても屈指の堅さを得られるという強力な防護魔法……!!」

エバンス「そんな隠し技を持ってたなんて……やるじゃないか、旦那!!」

メタルローガン「ユーシリア大図書館に滞在していた時、隙間時間に教本を読んで勉強していたのだ。この魔法があれば物理的な攻撃のみならず、魔法や毒に対しても優位に立ち回れるはずと思ってな」

イリス「なるほど……鋼の力で体を包めば大抵の毒も効かなくなりますね!」

メタルローガン「うむ。問題は呼吸によって取り込んでしまう気体毒だったのだが、それも妖精くんの耐毒結界で無効化できる。我ながら毒対策は万全にできているのではないかと思う」

エバンス「確かに、鋼に毒って効かなそうだが……実際効かないもんなのか?」

メタルローガン「雨風に晒された鋼が錆びて腐蝕するように、全く効かないとは言い切れないだろう。だがそれでも生身でいるよりは毒の侵食をかなり防げるはずだ」

エバンス「まあそりゃそうか」

メタルローガン「妖精くんも言っていたように、強力すぎる毒を浴びればスライムであっても無事では済まないかもしれん。そんな危険な戦いの前衛をクロシュくんだけに押し付けるわけにはいかんしな」

イリス「ですね……。私もできる限り早く戦いを終わらせられるよう頑張ります!」

メタルローガン「うむ、頼んだぞ」

 ☆ローガンが経験を積みました(魔法+1、防御+2)
  さらに戦闘中、必要に応じてメタル化するようになりました

 ◇
213 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 18:39:36.92 ID:5DJi5qRE0
―霊峰の隠れ里 貸家

 オフダ「」ヒラヒラ

イヨ「……」ムム…

妖精「何してるの?」

イヨ「オフダで温泉街の様子を探っています。警備もかなり強まっているので、遠くから観察するくらいしかできませんが……」

ミスティ「今の温泉街の状況はどんな感じなの?」

イヨ「……国外から来た旅行者や冒険者たちは捕縛されて牢に入れられてしまったようで、先日までの賑わいが嘘のように閑散としています。それに抗議した商人や手工業者も、朝廷反逆罪で捕らえられてしまうようです」

妖精「……本気でオノゴロを壊す気なんだ」

イヨ「はい。ああ、あと……私たちの人相書きが掲示板などに貼られています。けっこうな懸賞金がかけられているみたいです」

ミスティ「……ついにお尋ね者になってしまったのね」

妖精「今までにも何度かお尋ね者になりそうな事態はあったけど、実際にお尋ね者になったのは初めてな気がする……」

イヨ「……あっ! アウルです! あの毒狐の姿を発見しました!」

妖精「えっ、それ大丈夫?」


↓1コンマ
01-05 逆探知されてしまった!
06-35 オフダを破壊された
36-65 リュウトウを叱っている
66-95 大掛かりな方陣を作っている
96-00 リュウトウがオフダに気付いた
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 18:42:50.50 ID:0lFFQii70
215 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 20:14:17.60 ID:5DJi5qRE0
イヨ「……リュウトウを叱っているようです。何と言っているかまでは聞き取れませんが……」

ミスティ「リュウトウ中将もいるのね」

妖精「やっぱりアウルの方が立場が上なんだ」

ミスティ「……叱っているということは、リュウトウ中将は何かの失敗をしたということ?」

イヨ「……もしくは、アウルの意に沿わない発言をした……でしょうか。リュウトウは真面目で曲がったことが嫌いですから、あの毒狐の横暴に耐えられず何らかの反抗を行った可能性もあります……」

妖精「……でも、叱られてるだけで捕まったり連行されたりしてるわけじゃないんでしょ? それなら……きっと大丈夫だよ。イヨがアウルに殺されそうになってる時に、反逆じゃなくて土下座っていう行動を選択できた子だもん。感情に任せて無茶な行動に走ったりはしないはずだよ」

イヨ「そう、ですね……。そう信じます……」

妖精「でも、リュウトウが叱られるに至った経緯は気になるね……。一体何があったんだろう」

ミスティ「……まだ14歳なのよね……。それなのに朝廷軍の重責を負わされて、しかも外患そのものな毒狐に嫌味を言われながら働かせられるなんて……気の毒だわ……」

イヨ「…………」

 ◇
216 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 21:41:09.18 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
 集落診療所

夢の女神「ゆっくり、深く呼吸をして……」

アリシラ「すぅー……はぁー……」

夢の女神「そう、そのままリラックスして……」



フメイ「アリシラ……ほんとに、引っ越ししてもらうつもりなんだ……」

クロシュ「うん……」

フメイ「クロシュも知ってたんだ……引っ越し先の当事者なんだから、知ってて当然……?」

クロシュ「うん……なんとなく……わかった……」

 *

―クロシュの夢
 集落

クロシュ「……あ、やらなきゃいけないこと……あるんだった……」

フメイ「え、やらなきゃいけないこと?」

クロシュ「えっと……姫巫女の、イクセちゃんと……お話……」

フメイ「姫巫女の……? どうやって……?」

クロシュ「女神さまに……あっ、今お引っ越しで忙しいから……えっと……」モニョニョ…


ヴァン「夢の力が必要なんだね? 俺に任せてくれ!」ヌッ

クロシュ「ヴァンさん……!」

フメイ「昨日リンゴをくれた人……?」

ヴァン「また会ったねフメイちゃん! 俺は女神の騎士ヴァン・アナザールート! 女神ほどじゃないけど、生前は夢の魔法が使えたんだ! クロシュちゃんの道は俺が切り開こう!」

クロシュ「わあ……!」

ヴァン「姫巫女さんとは一度夢が交わってる仲だから、俺の力でも繋げられると思う!」

フメイ「……フメイも、いける?」

ヴァン「フメイちゃんはお客さんだから、たぶん行けると思うよ!」

フメイ「わかった……クロシュはフメイが守るから、安心して」

ヴァン「ははっ、心強いなあ。それじゃあ道を繋げるよ」スッ

 ポワン!
 夢の境界「」ユラユラ

フメイ「わ……空間が、水面みたいにゆらゆらしてる……!?」

ヴァン「夢と夢の境界だよ。この向こうが姫巫女さんの夢の世界に繋がってる」

クロシュ「ヴァンさん、すごい……!」

ヴァン「女神の騎士だからね! 俺たち夢住人は向こう側には行けないから、もし向こうで何かあったら急いで帰っておいで」

クロシュ「ん……!」

フメイ「……いってきます」

 夢の境界「」トプン…

 ◇
217 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 21:46:32.31 ID:5DJi5qRE0
―イクセの夢
 トウゲン城 縁側

 お花畑「」ソヨソヨ
 ちょうちょ「」ヒラヒラ

イクセ「……」ボー…


クロシュ「」ヒョコ

フメイ「ここが……姫巫女の……?」ヒョコ


イクセ「……あっ……この前の、スライムさん……? でも……二人……?」

クロシュ「わたし……クロシュ……。この前の、スライム……。えと、こっちの……フメイちゃんは……」

フメイ「……フメイは、フメイ……。クロシュの……友達……」

イクセ「そうなんだ……。クロシュちゃんに、フメイちゃん……」

クロシュ「ん……!」

フメイ「あなたが……姫巫女の、イクセ……?」

イクセ「……ううん。わたしは……ただの、イクセだよ……?」

フメイ「え、そうなの?」

イクセ「うん……」

フメイ「そうなんだ……」

 *

イクセ「今日は……どんな、ご用で来たの……?」

クロシュ「えっと……先代の、姫巫女さまのこと……イヨちゃんと……ござるのおじさんから、聞いた……」

イクセ「ござるのおじさん……あっ、アキトおにいちゃん……!?」

クロシュ「知ってるの……?」

イクセ「うん……! イヨおねえちゃんも、アキトおにいちゃんも、知ってる……!」

クロシュ「わあ……! えっとね……イヨちゃんと、ござるのアキトさんが……先代の姫巫女さまは、すごく優しくて、いい人だったって……言ってた……!」

イクセ「……うん……」

クロシュ「だから……えっと……」

イクセ「……でも……優しかったお母さまは……姫巫女なんかになったせいで、死んじゃった……」

クロシュ「んゅ……」

イクセ「……だから、姫巫女さえなくなっちゃえば……もう誰も……ひどい目に、あわない……」

フメイ「……」


↓1コンマ
01-05 「わらわの心に土足で上がり込む不届き者はどこの誰じゃ?」ヌッ
06-60 フメイの反論
61-90 霊媒スライム
91-00 夢想スライム
218 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 21:49:02.48 ID:QcRWGm2JO
219 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 23:14:09.89 ID:5DJi5qRE0
フメイ「……じゃああなたのお母さまは……あなたも一緒に死ねって、思ってるの?」

イクセ「えっ……」

フメイ「だって……そういうことになる。わらわじゃの姫巫女が、歴代の姫巫女の総意だって言うなら……あなたのお母さまは、あなたが死んでも良いって思ってるってこと……」

イクセ「あ……」ジワ…

クロシュ「〜〜…!」モニャニャ アタフタ

フメイ「……でも……フメイは、違うと思う」

イクセ「……ふえ……」ジワワ

フメイ「……フメイ……お母さまっていうのは、正直、よくわかんないけど……。大切な人のことなら……わかるから……。大切な人が泣いたり、死んだりして良いなんて……絶対、望まない……」

クロシュ「!」パァァァ

イクセ「で、でも……お母さまの、声が……」

フメイ「……声真似が上手いのも、たまにいる……。クロシュだって、フメイの声真似……上手いし……」

クロシュ「〜〜///」モニョニョ

イクセ「……じゃあ……誰かが、お母さまの声真似……してたの……?」

フメイ「……確証、ないけど。たぶんそう」

イクセ「うぅ……」

フメイ「……きっと、悪霊みたいのが……」


「わらわのイクセを泣かせる不届き者はどこのどいつじゃ?」ヌッ


クロシュ「!」

フメイ「お前が……」


イクセ「あ……御代表さま……」

半透明の狐巫女「おお、よしよし……かわいそうに、わらわのかわいいイクセ……」ヨシヨシ

イクセ「……あ、あの……! お、お母さまは……わたしが、死んでも良いって……」

半透明の狐巫女「……かような悪童共の戯言に耳を傾けてはならぬ」

イクセ「で、でも……御代表さまの言う通りなら……お母さまは……」ジワワ…

半透明の狐巫女「……そうじゃ。お主の母は、お主が死んでも構わぬと言った」

いク世「」グニャァァ


クロシュ「!!?」

フメイ「い、イクセの姿形が歪んで……」


半透明の狐巫女「はぁ〜あ。お主らが変なことを吹き込むから、イクセが壊れてしもうた。お主らのせいじゃ」

フメイ「お前っ……! イクセに、何した……!!」

半透明の狐巫女「まこと、幼子の心は儚く脆い……。こうなってしまっては姫巫女としての力も半減じゃが……まあ反抗されるよりはマシじゃからな。はぁ〜こんな幼い子の心を壊してしまうなんて、お主らは血も涙もない冷血漢じゃのお〜」

フメイ「違うっ! お前が……嘘を、言った……!!」

半透明の狐巫女「どちらにしろ手遅れじゃ。わらわの言葉が真であれば、イクセの母は娘と国を破滅に追いやる畜生。わらわの言葉が偽であれば、イクセは正体不明の悪霊に言いくるめられて体を明け渡し国を破滅させた史上最悪の姫巫女。どっちに転んでも、幼いイクセのひわひわな心では耐えられん」
220 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 23:15:09.01 ID:5DJi5qRE0

クロシュ「……あなたは……誰なの……?」

半透明の狐巫女「わらわは――銀狐の怨嗟を受けて表象した、姫巫女の罪過。オノゴロを滅ぼす魔性の者。名前は特にないゆえ、好きに呼ぶが良い」

クロシュ「銀狐の……呪い……」

半透明の狐巫女「ま、そういうわけじゃ。お主らに恨みはないゆえ、速やかに島を出ていくなら追いはせぬ。もっとも……オノゴロを沈めた後、星の力を有したわらわがどう動くかは未定じゃがな?」ニヤニヤ

フメイ「……星を滅ぼすの?」

半透明の狐巫女「未定と言ったじゃろ! まあそれも楽しそうじゃが」

クロシュ「……」


半透明の狐巫女「ふわあ……昼間に引き続き夢の中でも働くと流石に眠くなるのう……。お主らもそろそろ帰るのじゃ」シッシッ

クロシュ「……イクセちゃん……治して」

いくせ「」デロデロ

半透明の狐巫女「無理じゃ。壊れた心を治す術などない」

フメイ「……」

半透明の狐巫女「おおっと、ここで暴れるのは止すんじゃな。壊れたとはいえ、ここはイクセの夢。下手に暴れればトドメを刺すことになるぞ? それはわらわも困るしの」

フメイ「………」


半透明の狐巫女「自分の足で帰れないというなら――わらわが送っていってやろう」ズオッ!

半透明の狐「」ピョンッ!


フメイ「!」

クロシュ「わ、狐さん……!」

 パクッ!

狐に咥えられたフメイ「わわあ!?」ジタバタ

狐に咥えられたクロシュ「んわわ……!!」ジタバタ

クロシュたちを咥えた半透明の狐「」シュタタタタッ

 夢の境界「」トプン…

 ◆
221 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 23:16:20.11 ID:5DJi5qRE0
―クロシュの夢
 集落

 夢の境界「」ポヨン

フメイ「んぐっ!」ドテッ

クロシュ「んゅっ!」ドテッ


ヴァン「クロシュちゃん、フメイちゃん!」

 *

―クロシュの夢
 診療所

ヴァン「姫巫女の正体は銀狐の呪いで表出した姫巫女たちの罪悪で、当代の姫巫女であるイクセちゃんはデロデロに溶けてしまっただって……!!?」

アリシラ「そんなことになってたんだあ……」

フメイ「うん……」

クロシュ「女神さま……イクセちゃん、治せる……?」

夢の女神「……呪いの影響で壊されてしまった心は、まず呪いを祓わないとどうしようもないかも……。治せるかどうかさえ、現時点ではわからないとしか言えない……。ごめんね」

クロシュ「……じゃあ、わらわじゃ巫女をやっつければ……いいの……?」

夢の女神「そういうこと」

フメイ「……わかった。あいつ……むかつくから、やっつける」

アリシラ「それでこそだよフメイちゃん! まあ私はちょっと状況を飲み込めてないんだけどね」

フメイ「……アリシラの方は、引っ越し、どうだったの?」


↓1コンマ
01-65 まあまあ(2/4)
66-95 良い感じ(3/4)
96-00 ??
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/06(日) 23:19:15.30 ID:0lFFQii70
223 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/06(日) 23:52:25.90 ID:5DJi5qRE0
夢の女神「引っ越しの準備は順調に進んでいます。上手くいけば、あと一晩か二晩でできるかと思います」

アリシラ「だそうです。よろしくね〜クロシュちゃん」

クロシュ「うん!」

フメイ「……」

 ☆姫巫女の正体を突き止めました

 ☆アリシラさんの夢引っ越し準備が進みました(2/4)

 ◆
224 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/07(月) 00:00:46.98 ID:JBC8PCf70
―オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里 滞在13日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖    防:竜のエプロン   飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀     盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字    盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子  飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*6       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   闇の欠片        精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    フリルワンピ水着    精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    フメイとアリシラの人形
魔導飯盒        ガラスのザリガニ    メルルの帽子
妨害魔力波発生装置   踊り子の双剣      溶岩石のアミュレット
属性大全        サボテンドラゴンの花  太陽のメダリオン
魔王図鑑        精霊のローブ      暗黒優待券
氷精の魔導書      精霊樹の杖[改]    冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3               大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1               かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」              風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め               ラティア勲章
日蝕の傘                    ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
チョコスムージー

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・アリシラの夢引っ越し[2/4]
・わらわじゃ巫女の企みを阻止する

◯努力目標
・リュウトウ中将をクロシュ勢力に引き込む
・わらわじゃ巫女の正体を探る(達成済)
・偽姫巫女の正体を調べる(達成済)
・アウルの出自を調べる(達成済)

◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)

◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス  杖術[02/04] 魔法[06/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[05/08] 防御[04/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 霊峰の隠れ里
隠れ里:貸家、広場、市、茶屋、食堂、温泉、鍛冶屋、道場、神社、他
離れ山:森林、沢、廃村
……………………………………………………………………………………
225 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/07(月) 00:01:34.00 ID:JBC8PCf70
―朝
 霊峰の隠れ里 貸家

妖精「姫巫女が、銀狐の呪いだって!?」

クロシュ「えっと……銀狐の呪いで、罪悪感が……いっぱいになって……わらわじゃに、なったんだって……」

イリス「……つまり、姫巫女ではある?」

クロシュ「うん……たぶん……」

エバンス「アウルが妙に高い地位に就いてたのも、憎き朝廷や姫巫女の元で動いていたのもこれで説明がつくな。銀狐の恨みに端を発する話だったってわけだ……!」

ミスティ「……ままならないものね。当時の朝廷は、決して銀狐を見捨てたわけではなかったのに……」

イヨ「……結果として、銀狐は滅びてしまいました。当人たちからすれば……当時どれほど朝廷が努力していたとしても、全て無意味でしょう。もちろん、だからと言って銀狐の恨みを受け入れるわけには参りませんが」

アキト「……イクセ殿は……無事なのだろうか」

クロシュ「えっと……わたし、心の力が……少し使えるから……わらわじゃをやっつけたら、がんばってみる……!」

アキト「……すまぬ。お願い申し上げる……」


トキワ「……不死鳥の炎じゃ、心の傷は治せないの……?」

妖精「不死鳥の炎は命の熱そのものだから、心の負傷にも多少は効くよ。病気の時とかは心も弱くなりがちでしょ? そういう場合には効く。でもイクセの場合は、たぶん体の不調に関係した心の痛みではないと思うから……不死鳥の炎でもちょっと難しいかも」

トキワ「……そうなんだ」


 運命賽「」コロン

クロシュ「……?」ヒョイ

 運命賽「」グォン―

『明日、運命が大きく動きます……。クロシュさん……どうか、悔いのないように……』

 運命賽「」シュゥン…

クロシュ「??」キョロキョロ

妖精「クロシュ、どうしたの?」

クロシュ「……今……声が、聞こえた……」

妖精「え、声? 誰の?」

クロシュ「…………わかんない。でも……聞き覚え……あった、ような……」

妖精「なんて言ってたの?」

クロシュ「明日……運命が、おおきく動くって……」

妖精「運命が大きく動く……? どういう意味だろう……。ま、まさかアウルたちが何かするとか!?」

クロシュ「……わかんない……。でも……準備、しといた方が良いかも……」


オノゴロ諸島滞在13日目。ここは霊峰の隠れ里です。明日何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
226 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 00:02:04.76 ID:KblKq4Lso
セレナディアの夢を喰う力をクロシュが顕現させ、わらわじゃ巫女を喰ってしまおう
227 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 00:02:21.17 ID:DJb/zW4m0
クロシュ 温泉でフメイとお話しする
228 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 00:03:04.94 ID:mtq0i5lnO
シズクとおしゃべり
229 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 00:07:13.64 ID:mtq0i5lnO
>>228 ごめん訂正します
シズクとおしゃべりして可能ならウォータースライムの欠片貰えるか聞いてみる
230 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/04/07(月) 00:15:14.03 ID:JBC8PCf70
というわけで本日はここまでとなります。次回は夢喰いスライム強襲編、温泉でフメイちゃんとカポーン編、シズクちゃんとモニョモニョしよう編です

ついに明かされるわらわじゃ巫女の真実。それは銀狐の呪いと罪悪感によって変質した姫巫女たちの闇の側面だった。砕かれたイクセの心は、デロデロに溶けて夢の中に沈み――暗黒のわらわじゃ巫女が、オノゴロの歴史に終止符を打たんと動き出す。クロシュは、幼い巫女のかなしみを救うことができるのか――

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
231 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 00:17:27.53 ID:mVAQ6C+K0
乙です
フメイの反応見てるともしかしてアリシラの引っ越し計画を止めたほうが良いのかな?
232 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 03:07:38.10 ID:POy9v4ivo
おつ
もう最終日だが準備不足が否めない
メイン組は最悪運命賽使えばいいけど…
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 07:18:59.59 ID:KaM2sqHGo
おつです
こんな時にあれですが運命賽さんが意外と律儀でニッコリした
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 13:14:23.22 ID:uShQziTvO

フメイちゃんが話してる横でクロシュさんの表情が忙しくてかわいい
火力と毒対策にはだいぶ恵まれたけどりゅうとう

当日どうなるか
235 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 13:17:18.27 ID:uShQziTvO
途中送信スマソ
火力と毒対策にはだいぶ恵まれたけどリュウトウ中将を引き込めなさそうなのがどう響くか心配ではある…
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