【FGO/SS】カルデア妖精騎士杯II ~妖精騎士親子の親子喧嘩~

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/22(火) 09:31:06.20 ID:q+TxKEqf0
*注意事項

一部のキャラ崩壊・キャラ違いあり。

気まぐれ投稿(かなり遅い方)

FGO本編に未実装のサーヴァントの登場あり

これらが嫌な方々はすぐにブラウザバック、並びに無視して結構です
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イベント:カルデア妖精騎士杯II ~妖精騎士親子の親子喧嘩~


参加条件:第1部序章・特異点F『炎上汚染都市 冬木』クリア後(ストーリー以外)、ストーリー解放条件:奏章II『不可逆廃棄孔イド』クリア後

イベント内容:フリークエスト、BOXガチャ、レイド
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あらすじ


戦闘シュミレーターの不具合により発生した微少特異点にいつものように赴こうとするマスターたち。

しかし同行したサーヴァントの1騎が同名の真名を持つ妖精騎士であり、彼女はこう告げる。


「あなたを外征妖精騎士とは認めない。認めたくば私を倒してからにしろ!」

初代妖精騎士たる彼女の追跡を振り切るかのように彼女は孤島・『妖精亞渦勅彌死魔境(ようせいアカデミア)』へと姿を消す。



力を奪われ、真名さえも取り上げられてしまった二代目妖精騎士。彼女の傷つき心とプライドと力を取り戻す為、自身が真の妖精騎士となるために、

彼女とそのマスターたちは微少特異点に展開せし数多くの仕掛けと試練、そして数多の英傑たちが集う孤島へと足を踏み入れる!


秩序を担う裁定者 虚ろな罪を自覚する巡礼の旅―――の、前に・・・

第二回妖精騎士杯、ここに開幕です!

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1745281865
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/22(火) 10:43:44.36 ID:q+TxKEqf0
どこかの世界、何処かの花畑にて・・・



ガシン、ガシン、ガシン、ガシン・・・。


花の魔術師(プロトマーリン)「・・・・・星見の砦?まあ正しくは星見台と呼んでいるのだけど、あれもアレで立派な人類にとっての最後の砦のようだけどね?」

花の魔術師(プロトマーリン)「まさかとは思ったけど、あなたもその星見台に行きたいと思ってもいなかったさ。ボクも含めてね。」

花の魔術師(プロトマーリン)「それで、あなたはどのような理由で星見台へと行くんだい?その様子から何かしらの用事を抱えていそうに見えるのだけど・・・」


???「――――――――」

花の魔術師(プロトマーリン)「・・・そう。わかった、ならば君を星見台の所まで案内してあげよう。少々非合法なやり口ではあるのだけどね。」

花の魔術師(プロトマーリン)「それに、この事はあっちの花の魔術師には内緒にしてくれないかな?君の介入については、星見台の為にならない事例だからね・・。」

???「―――――(頷く)」

―――――――――――――――――――――
次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー:管制室にて――――


ダ・ヴィンチちゃん「さて、来たるべき「オーディール・コール」の準備で忙しいだが、緊急事態だ!」

【ちょっと待って!】←
【いきなりだけど急すぎる!】

マシュ「はい。突然の緊急招集のサイレンが鳴り出していたので早急にオルテナウスを着てここに来たのですが、やはりアレなのですね?」

マシュ「特異点が発生したのですね。今回はどのような場所に?」


ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・/////(面目ない顔)」

【おっといきなりのお詫び顔】
【もしかしてだと思うが】←


ダ・ヴィンチちゃん「うん、そうなんだ・・・。君たちになんと説明ものかと思ってたのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「以前にもこのような事が一件あって、その時は藤丸ちゃんたちの活躍でなんとか最小限に留められたのだけどねぇ・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「覚えているかい?あの時――カルデア内のシュミレーションルームで起きた異常事態のことを。ストーム・ボーダー全体が、あの森に浸蝕されたあの時を・・」

【あの時・・・?】
【あぁ~~あの時の事だよね!】←

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ダ・ヴィンチちゃんが言うあの時の緊急事態(ミスティックアイズ・シンフォニー)
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―――――――――――――――――――――――――――

マシュ「カルデア内のシュミレーションルームで起こった異常事態によるボヤ騒ぎ、別名を【ミスティックアイズ・シンフォニー】事件でしたね。」

マシュ「確かにあの時は先輩とセイバーのメドゥーサさんとの活躍で事なきを終えたのですが、まさか今回も・・・・・」
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/22(火) 12:02:21.83 ID:q+TxKEqf0
修正:シュミレーションルーム内→シュミレーター室
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ダ・ヴィンチちゃん「うん。まあシュミレーター室内での微少特異点の発生は何度かあったのだけど、その都度に藤丸ちゃんたちが解決しているんだけどね。」

ダ・ヴィンチちゃん「何度か言っているけど、カルデアのシミュレーターは最新の霊子技術に基づいた仮想空間構築システムなのだが、システムはあくまでシステムだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「精密機械と同様、システム酷使をすればするほど、システムは劣化の一途を辿り、それにより大きな不具合が起きることがある。」

ダ・ヴィンチちゃん「まあそうならないためにこっち厳密な体制で管理はしているのだけど、いざという時は結局後手に回っているのが多いからねぇ~・・・」

【まあ9年以上も立てばそうなるよね?】
【(どっかの無能なゲーム会社と同じかな?)】←


ダ・ヴィンチちゃん「・・まあいい。それで今現在、そのシュミレーターのシステムの不具合によってある一種の微少特異点が発生していて、観測した限りではさぞ問題は無さそうに見えるのだけど・・」

ダ・ヴィンチちゃん「シオンの見込みだと、頬って置いたらその微少特異点が拡大して、こちらの悪影響に繋がりかねない事が予想されている。」

マシュ「はい。それで今回わたしたちを呼んだのはその不具合によって発生した微少特異点を調査し、その原因を突き止めて解決することですよね?」

ダ・ヴィンチちゃん「そう。今回のこのシュミレーターの不具合は単なる故障とは思えない程に不自然さがあるからね。技術顧問の私がそう断言するのだから。」

【了解です】←


ゴルドルフ「ふん。まあ要はカルデア内のシュミレーター室の不具合のせいで微少特異点が発生したと言っても言うべきかな。まあ言ったところで起きてしまった事に変わりはないのだが、」

ゴルドルフ「それで今回の微少特異点、同行するサーヴァントについてはもう既に選別は済ませてあるんだろうな?これでも彼女は来たる「オーディール・コール」への準備に忙しい身ではあるのだから。」

ゴルドルフ「それでこそイザという時に彼女の身に何が起これば、こちらの被害は甚大ではない。早急に不安要素の種は積んでおくに他ならないからな!」

【私を心配してくれるの?】
【お気遣いありがとうございます、所長!】←


ゴルドルフ「べ、別に・・・藤丸立香の心配をした訳ではない!あくまでカルデア全体の安全を考慮したまでであってなぁ~~・・」

ダ・ヴィンチちゃん「フゥ・・・。まあそれで今回の異常事態の解決に対して有効なサーヴァントについて、特異点の性質による制限とかは存在しないんだけど・・・」



ウィーン、ガチャン。ガシン、ガシン、ガシン、ガシン・・・

マスターたちの前に現れた者
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ハァ~シュゥゥ~・・・

鎧姿のブリトマート「それについては問題ない。異常事態の対処については、私が適任でしょうね。」


【ブリトマート!】←

マシュ「ブリトマートさん!・・・えぇ~と、今日は鎧をしっかり纏ってのご登場で・・・」
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/22(火) 21:35:26.19 ID:q+TxKEqf0
鎧姿のブリトマート「ダ・ヴィンチ殿。今回の微少特異点、この私とマスター殿の2人でなれば直ぐにでも解決に至ると思い、ここに参られました。」

鎧姿のブリトマート「マスター殿、急ではありますが直ぐにでも私とそのシュミレーター室へと向かいましょう。そう、善は急げというモノなので。」

【え、いま行くの?】←
【善は急げと言われましても・・・】


マシュ「ちょっと待ってください!いくら早急の案件であれど、そんなにすぐに急いで行く必要はないかと思うのですが・・・」

鎧姿のブリトマート「いいえ。そうこうしている間にもその微少特異点が拡大し、いつカルデアへの被害が甚大になるかわかったモノではないとの思いまして、」

鎧姿のブリトマート「それに聞くところではマスター殿は来たる「果たすべき責務の呼び声(オーディール・コール)」の準備に忙しいの事。であればこのような事態に道草を喰っている場合ではないかと。」

ダ・ヴィンチちゃん「ま、まあ確かに藤丸ちゃんの用事のことも考えると、このような案件は早急の対処が必要なのは間違いないのだが、」

ダ・ヴィンチちゃん「かといって今すぐに行くのはちょっと気が早すぎるという事もある。場合によっては特異点の性質による罠に嵌まる事態になりかねないし・・」

鎧姿のブリトマート「心配ご無用。この私であれば、例えどのような危ない事態になろうと、私の鎧に掛かれば増差もありません。」

鎧姿のブリトマート「故に今回の微少特異点の解決は私とマスターの2人で十分であり、他に同行するサーヴァントは不要であるかと。」

【不要ってそんな・・・・】
【私とブリトマートだけで十分って言いたいの?】←

鎧姿のブリトマート「はい。ではそういう事で、参りましょう我がマスター。」


ガシッ、ドサッ!(マスターを肩に担ぐブリトマート)

【ちょ、ちょっとま・・・・】←

鎧姿のブリトマート「・・・・・・・」


ガシン、ガシン、ガシン、ガシン・・・


マシュ「あ、待ってくださいブリトマートさん!話がまだ・・・・。・・・・・・」

ゴルドルフ「なぁ!?我々の話も聞かずに彼女だけを連れ出すとは、今日はエラいせっかちのようだな、ブリトマートの奴・・・」

ゴルドルフ「まあ確かに藤丸の事も考えれば、このような事態に道草を取る訳にもいかんのだが、アレはアレで特異点に関わる事態であってなぁ~。」

マシュ「はい。それに今日のブリトマートさん、私たちの話を聞かずに先輩と2人だけで向かわれるなんて、こうあまりにも無謀と言いますが・・・」
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/22(火) 22:36:36.96 ID:q+TxKEqf0
ダ・ヴィンチちゃん「うん。来たるオーディール・コールの事といい、今回の微少特異点といい、色々ピリピリした状況があって焦りたい気持ちはあるのだけどねぇ・・」

ダ・ヴィンチちゃん「だがしかし、いくら急いだところで状況が良くなるとは限らないし、こちらの話を聞かずに異常事態に突入するのはあまりにも無謀と言うべきか・・」

ダ・ヴィンチちゃん「だが状況は状況だからね。とにかく今はシュミレーター室に向かった藤丸ちゃんとブリトマートのサポートをするのが先決と言うべきかな。」

ダ・ヴィンチちゃん「マシュ、ブリトマートのあの態度でモヤモヤする気持ちはわかるが、マシュにはこちらで藤丸ちゃんのサポートに回って―――」



ウィーン、ガチャン。スタタタタタァァーー!

ダ・ヴィンチちゃんたちの前に急いで現れた人物
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鎧無しのブリトマート「――――。ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・」

マシュ「ブリトマートさん!?確かあなたは先程、先輩と2人だけでシュミレーター室へと向かわれて・・・・」


ブリトマート「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・すみません!今、私の鎧がそっちに来ていませんでしたか!?」

ダ・ヴィンチちゃん「来てたって・・・君、こっちの作戦や話も十分に聞かずにさっさと藤丸ちゃんと一緒にシュミレーター室へと向かってたはず・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「なのに今度はご自慢の鎧を脱いでご登場とは、最近の君は私たちの事を舐めているのかい?」

ブリトマート「な、舐めてはいませんよ!私はダ・ヴィンチ女史やカルデアの皆さんにはちゃんと敬意を払ってお話をされてはいるのですが・・・」


ブリトマート「・・・って、それどころではありません!大変なんですよ!実はその・・・私の鎧が・・・その・・・」

ブリトマート「私のあの鎧、女王要塞・波濤鎧殻(フォートレス・アンジェラ)が・・・私が装着してもいないのに勝手に動き出しているんです!」

マシュたち「―――!?」

――――――――――――――――――――――――――――
ある日のカルデア。突如としてカルデア内のシュミレーター室での不具合により、微少特異点が発生した。

カルデアのマスターは来たるオーディール・コールの準備に備えている中、急な微少特異点の存在の事でミーティングを開いていたのだが、


微少特異点への同行サーヴァントとして、何故か鎧姿で登場したブリトマート?がマスターを強引に問題のシュミレーター室へと向かっていったのだが、

その数秒後に現れたブリトマート(本物)が現れ、彼女は自身の鎧たる女王要塞・波濤鎧殻(フォートレス・アンジェラ)が、彼女の意思もなくひとりでに動いている事を暴露し、

管制室にいたマシュたちはその事で驚きの表情を見せるのであった。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/23(水) 21:58:47.42 ID:FLqlpza70
カルデア内・シュミレーター室(微少特異点の空間):深い密林の中


ガシン、ガシン、ガシン、ガシン・・・

鎧姿のブリトマート「・・・・・・・・・・・・」

【あの、ちょっと降ろしてくれない?】
【自分で歩けるから降ろしてくれる?】←

鎧姿のブリトマート「・・・・・・・・・・・・」

スッ、ドサッ・・・


【どうしたのブリトマート?】
【今日のあなたは変だよ!】←

鎧姿のブリトマート「変ですか?私は普通にあなたの妖精騎士として、あなたのサーヴァントとして仕えていますよ。今もずっと・・」

鎧姿のブリトマート「それとも私の何が変だというのですか?変でしたらすぐにでも直しますが・・・」


【変と言ってもその・・・】←

【なんかいつもよりテンションが低いというか―――】
【なんかすぐに息切れする素振りがないというか―――】←
【人の話を聞かずに突っ走ることとか―――】


鎧姿のブリトマート「・・・・・・」

【それにその・・・特に怪しい事があるのが・・・】←

【あなたから令呪の繋がりが感じられていないというか・・・】←

鎧姿のブリトマート「――――!?」


鎧姿のブリトマート「マスター、急用を思い出しました。すぐにでもこの微少特異点の原因を解決し、さっさと帰りましょう!」

【待って!まだ話はまだ・・・】←

鎧姿のブリトマート「いいから早く先に行こうって―――!!」


ガシッ!!グググゥゥ~~~!(マスターの腕を強く握り引っ張る鎧姿のブリトマート)

【―――!?】
【(令呪を持って命じる!)】←


【キャア~助けて~~~!!】←
【やめて~痴漢よぉぉ~~!!】


ギィィン、ジャキィィン!(令呪を一つ消費)
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/23(水) 22:36:34.70 ID:LtSqlugY0
>ガシッ!!グググゥゥ~~~!(マスターの腕を強く握り引っ張る鎧姿のブリトマート)
>ギィィン、ジャキィィン!(令呪を一つ消費)
こんな書き方してる限り感想は来ないよ
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/23(水) 22:44:50.77 ID:FLqlpza70
シュタタタタァァァ~~!ビュゥゥゥ~~ン!


密林奥から現れた者の正体
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マシュ(オルテナウス)「ハァァァ~~~!!」

鎧姿のブリトマート「!?」


ガァァァンッ、ガコォォォ~ン!

鎧姿のブリトマート「ヌゥゥッ!?クゥゥ・・・・」

マシュ「―――!」シュッ、スタッ!


マシュ「大丈夫ですか!マシュ・キリエライト、マスターの叫び声と令呪により、即時救援と現着に参りました!」

【マシュ!来てくれたのね】←
【ナイスレスキューだったよ!】

マシュ「はい!」


スタタタタタタァァァ―――!!

後から密林の奥から現れた者たち
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ブリトマート「ハァハァハァ・・・マスター!無事ですか~~!」

牛若丸「主殿!サーヴァント・ライダー、牛若丸。遅れながらダ・ヴィンチ女史とマシュ殿の命の元、助太刀に参りました!」

ブリュンヒルデ「マスター。ランサー・ブリュンヒルデ、マシュさんたちと共に救援に参りました。」

シグルド「同じくセイバー・シグルド。我が妻の招集に巻き込まれる形ではあるが、マスターの危機と知り、共に救援に参られた。」

マリーオルタ「・・・・・・ふん。(なんで私もこんな・・・)」


【牛若、ブリュンヒルデ、シグルドも!】
【って、ブリトマート!?なんであなたがここに!?】←
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/24(木) 23:07:27.35 ID:yoGngqEf0
ブリトマート「マスター、今は驚いている場合ではありません!今そこにいる私の鎧を着ているのは私ではありません!あの者は私の偽者です!」

ブリトマート「どうやって盗んだかわかりませんが、私が目を離した隙に私の鎧たる女王要塞・波濤鎧殻(フォートレス・アンジェラ)を奪って着こなすなんてぇ~!」

シグルド「うむ。マシュとブリトマート嬢から聞いた話の通り、奴はブリトマートの鎧を盗み、それを本人に似せるように着こなしていき、」

シグルド「あわや白昼堂々とマスターの誘拐を謀るとはな。本物であるブリトマート本人がここにいなければ、皆がその鎧を着こなす者があわやブリトマートと錯覚する所だったなぁ。」

【それじゃあ、あの鎧を着たブリトマートは偽者!?】←
【道理で様子がおかしかったわけだ・・・】


ブリトマート「はい、それも只の偽者のブリトマートではありません。確か名前は・・・その、えぇ~~とぉぉ・・・・」

マリーオルタ「ちょっと!さっき私が教えたあいつの真名、もう忘れたというのかしら?ほんと使えない妖精騎士というか。」

マリーオルタ「マスターが人攫いにあったって聞いて、その攫った人物に心当たりがあったからその人物の真名だけ教えて部屋に帰ろうとしたのだけど・・・」

マリーオルタ「よもや復讐者(アヴェンジャー)である私に力を貸してほしいとこの子(ブリトマート)がせがんできて、強引にこっちに連れてこられて、ほんと嫌になっちゃうわ!」

ブリトマート「ウゥゥゥ・・・・」


【今はそう言っている場合じゃないよ!】
【あの偽者に心当たりがあるの?】←

マリーオルタ「ええ。というよりかは、あなたもあの偽者の鎧ブリトマートの事について心当たりがよろしくてよ、藤丸立香。」

マリーオルタ「思い出しなさい。あなたはあの時、あの場所で、あの状態の妖精騎士と一戦をまみえていたはずよ。私と同じ復讐者のサーヴァントと共にね?」

【心当たりがあるって・・・】
【あの時・・・あの場所・・・、復讐・・・】←


ザザッ、ザザザァァァ~~~!
―――――――――――――――――――――――――――
マスターが思い出した、あの時、あの場所で、あの状態の妖精騎士の事(イメージ)
https://blog-imgs-173.fc2.com/r/i/m/rimadiary165/2024032220432538e.png
―――――――――――――――――――――――――――

【あ、あぁぁぁぁぁーーーー!?】←

鎧姿のブリトマート?「???」


【(戦闘態勢を取る)】
【みんな、戦闘態勢を取って!】←


【彼女は私を殺そうとするサーヴァントよ!】←

鎧姿のブリトマート?「――――――は?」
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/26(土) 07:30:06.39 ID:xEenFL6R0
マリーオルタ「そう。あれこそはあなたが対峙せし第1の試練の再来。あなたを[ピーーー]叫びがここにいる。」

ブリトマート「は、はい!私の鎧を奪った挙げ句、二度もお母様の姿を利用して現界するなど、許されるはずがありません!」

マシュ「はい。それにあろう事か、再びマスターを殺そうとするなど言語道断です!マスター。マシュ・キリエライト、いつでも戦闘は可能です!指示を!」


【よし!行くよみんな!】
【覚悟しろ、ブリトマート・オルタ!】←

マシュ、ブリトマート「はい!」ガキンッ!

シグルド、ブリュンヒルデ「はい(おう!)。」ジャキンッ!

牛若丸、マリーオルタ「はい!(フッ。)」スッ!


鎧姿のブリトマート?→ブリトマート・オルタ?「ちょっ、お前たちは何を言って・・・・・・」


ダダダダダァァァァーーー!!
―――――――――――――――――――――――――――――
戦闘態勢を取り、マスターがブリトマート・オルタと呼称する目の前の鎧姿のブリトマート?へと攻撃を始める

一方のブリトマート・オルタと呼ばれし鎧姿のブリトマート?は、ただマスターたちの言われように困惑しつつも、迎撃に向かうのであった
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/26(土) 07:39:04.08 ID:xEenFL6R0
FATAL BATTLE 1/1


敵編成

ブリトマート・オルタ?(クラス:アヴェンジャー)x1 ゲージx3


行動パターン
『第1の試練?』発動 『混乱』(1ターンスタン)

スキル
【第1の試練?】防御をアップ(6T)&クリティカル率アップ(6T))



1回目のブレイク時:『私はオルタではない!!』敵味方陣営・行動不可(スタン)、バトル終了
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/26(土) 08:49:22.29 ID:xEenFL6R0
ジャキジャキジャキンッ、ガキガキガキンッ!


牛若丸「ハァァァ―――!」シャキィィーン!

シャキーン、ガキィィーン!


シグルド「フゥゥン!」ブゥゥン!ジャキン!

ジャキン、ガキィィン!


ブリトマート・オルタ?「・・・・・・・・・」

シグルド「・・ッ、固いな。これがカルデアのアーカイブでも記載されていた奴の能力の一部、こっちのブリトマート殿にはないとされる伝承防御の1つとされるもの」

ブリトマート・オルタ?「察しが良いな、北欧の英傑よ。そうこの我が概念(ユメ)たる絶対の護りは『大地の加護』。」

ブリトマート・オルタ?「・・・我が手本、大地に生きた旧き女王の鎧。地を踏みしめる偉容、穿たれることなし。」

シグルド「ご説明をありがとう。つまりおまえがこの地面に踏み込んでいる限り、当方らの刃は通らないって事だよな?」

シグルド「だがな異霊(オルタ)の妖精騎士よ、おまえがその護りは絶対と言っているようだが、世の中に、絶対というモノは存在しないって事を!」

グオンッ、バシュン!


ビュゥゥン、ガキンッ!

ブリトマート・オルタ?「フン・・・・・・汝の刃は届かず。」

シグルド「否。ハァァァ!」


ガキンッ、グォン!

ブリトマート・オルタ?「!?。ヌァァ!?」ガコンッ、フワッ!

シグルド「今だ、ブリトマート殿!」

ブリトマート「はい。ハァァァ~~~!!」


ジャキン!ガコォォォーーン!

ブリトマート・オルタ?「ヌワァァッ!?」ガコォォォン!

ヒュゥゥーン、ドゴォォォーン!


【良いわよブリトマート!】
【流石はテコの原理!】←

シグルド「うむ。大地の加護の効力が彼女が地面に踏み込んでいる事で発動している以上、彼女の足を地に踏み込ませなければ、その加護も消える。」

シグルド「故に彼女を浮かせてやれれば、そこが当方らの攻撃のスキであるのは間違いないようだな。」
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/04/28(月) 23:10:14.11 ID:Jukvrl3H0
ガシャァァ~~ン・・・、ドサッ・・・


ブリトマート・オルタ?「ツゥゥ・・・・。」ハァ~シュゥゥ~・・・

ブリトマート「!。切り込みが浅い・・・大地の加護がないとはいえ、やはりあの鎧は元から硬いのは間違いない。いつも着ている自分が言うのもアレですが・・・」

牛若丸「だが、だからとてあの異霊(オルタ)となりしブリトマートのニセモノに勝てないわけではない。奴はあくまで防御が硬いだけであって、攻撃が通用しないって訳じゃない。」

牛若丸「それに先ほどの大地の加護の弱点がわかった以上、我々の攻撃を総出で奴に喰らわせ続ければ、奴を打ち倒すことが出来る。そうだろ!」

【うん!】
【それに一度、私はアイツを倒しているからね】←


ブリトマート・オルタ?「・・・・・・・・・」

シグルド「(先ほどの攻撃が効いているか?或いは様子見か?)敵が怯んでいる。このまま奴を浮かせられるのならば今しかない!」

マシュ「はい!このまま追撃を続けます!皆さん、行きますよ!」

4人のサーヴァント達「はい!(おう!)」

マリーオルタ「・・・フン!」



スタタタタタタァァァ~~~!

マシュ+サーヴァント5名「ハァァァァァ~~~~!!」

ブリトマート・オルタ?「・・・・・・・・・!!」

ブリトマート・オルタ?「・・・いったいどういう理由で私の事を知ったかは知らないが、これだけは言わせて貰う・・・」



スンッ、ガシンッ!

ブリトマート・オルタ?「――――私は異霊(オルタ)となりしブリトマートなどではなぁぁぁ~~い!!」バァァァァ~~~ン!!


【――――!?】
【ちょっとみんなストップストップ!】←

6名「―――!!??」キキィィーー!



ブリトマート・オルタ?「少しは私の話を聞け!私はお前たちの言う異霊(オルタ)などではない!」

ブリトマート・オルタ?「第1の試練?復讐?――お前たちはいったいなんの話をしたらそうなるのだ、このアホ共が!」

マシュ「!。とぼけても無駄です。またマスターである先輩を殺しに来たあなたの話を信じることなど出来ません!」

ブリトマート「はい!少し前にマスターから聞いた話ではありますが、あなたは前にマスターの夢の中で、復讐者(アヴェンジャー)のクラスとなって召喚されました。」

ブリトマート「その身を女王要塞・波濤鎧殻(フォートレス・アンジェラ)に包み、その鎧の内に復讐の炎を燃え盛らせ、その慟哭と炎を用いてマスターに襲いかかりました。」


【そうとも!】
【アレは私の中で出来た特異点の中の出来事だった・・・】←
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/04/29(火) 20:42:52.40 ID:Ax2UiOyx0
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:不可逆廃棄孔イド 第五節:慟哭城塞(前編)にて――――(解説:藤丸立香(マスター))


・・・・・・我は炎。・・・・・・我は怨。・・・・・あなたは愛奪われたが故に咽び泣く心の果て。

我が慟哭は止まず、鎧には炎が満ちて、我が美徳のすべてはかの地(ブリテン)にて灰と化した。

復讐者。異霊(オルタ)なりしブリトマート。 あなた/わたしを殺す為に現れた恩讐の叫び。

あなた(ブリトマート・オルタ)は自身の事をそう呼んでいた。


マリーオルタ(解説)「ええそうね。彼女(ブリトマート・オルタ)は自身の悲嘆であなた(マスター)を呑み込み、彼女の慟哭であなたを打ち砕こうとしていた。」

マリーオルタ(解説)「でもあなたはそうならなかった。あなたは最初のうちはその身に炎を満たさずにいたけど、あなたは彼女の慟哭にめげずに立ち向かった。」

マリーオルタ(解説)「抗ったとも言うべきかしら。しかしそれでも彼女の護りを打ち砕けず、一緒に同行していた同じ復讐者(アヴェンジャー)のクラス持ちのサーヴァントと共に戦い、」

マリーオルタ(解説)「おまけにあなたは新たに復讐者を特異点に引き込んだわ。復讐者(アヴェンジャー)のクラス・平景清をあなたの令呪を持ってしてね。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

牛若丸「・・・・・・・・・」

牛若丸「主殿や耀星のハサン殿から話は聞いている。景清殿はそのイドの特異点にて彼女(ブリトマート・オルタ)の弱点を突き、同志たるジャンヌ・オルタ殿がそのトドメをさしたと。」

牛若丸「彼女が主殿を誘拐したと聞いた時、私は即座にマシュ殿と共に主殿の救出に向かいました。何の因果なのか、私が今は不在たる景清殿の代理として来たと思いがちなのですが、」

牛若丸「私は景清殿の名誉に恥じぬよう、今、主殿を攫おうとするあなた(ブリトマート・オルタ)の首を斬る覚悟なされば!」

【牛若・・・あなた・・・・】←
【(頷く)】



ブリトマート・オルタ?「・・・・・・・・」ハァ~シュゥゥ~・・・

ブリトマート・オルタ?「・・・・成る程。話は大体わかった。それでそのお前たちが言うその私がその復讐者。異霊(オルタ)となりしブリトマートというのか?」

ブリトマート「はい!私の母・・・初代ブリトマートの名に泥を塗りし異霊の霊基。存在せざる復讐者の霊基の元にマスターを襲いし贋作の妖精騎士。」

ブリトマート「一度ならず二度も復讐者の霊基たる我が母の異霊として現れるなど、この二代目妖精騎士たるブリトマートが許すはずがありません!」

ブリトマート「我が母の名誉を守る為、あなたをここで打ち倒しましょう!」

【そうだぞ!】
【今度こそ許さないよ、ブリトマート・オルタ!】←


ブリトマート・オルタ?「・・・・そうか。お前たちはその異霊(オルタ)となりしブリトマートが、今ここにいる私だとそう信じているのだな?」

ブリトマート・オルタ?「して、その異霊たるブリトマートとやらは、お前たちの前でその自身の顔を見せたのか?」

ブリトマート「・・・はい?」

ブリトマート・オルタ?「復讐者。異霊となりし私(ブリトマート)は、自身の宝具を使ったのか?自身の娘の名を其処で呼んでいたか?」


【どういう事・・?】
【あなたは一体、何を言って・・・】←
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/04/29(火) 21:33:33.93 ID:Ax2UiOyx0
ブリトマート・オルタ?「其処のお前、二代目妖精騎士・ブリトマートと言ったか?其方はいま着ている私の鎧が、其方から盗んで着込んでいると言っていたか?」

ブリトマート・オルタ?「否。これは元々私の鎧であり、其方が未だに体得ならざる絶対の護りの概念を元の所有者である私が使っているに過ぎない。」

ブリトマート「元からあなたの物って・・・・・・。あなた、いったい何者なのですか!?」

ブリトマート・オルタ?「・・・何者だと?其方は私の顔を忘れたというのか?―――我が娘よ。」


キィィィ~~~ン!ピカァァァ~~~ン!!

【――――!?】
【眩しっ!?】←

ブリトマート「うわぁ!?」

マシュたち「―――――!?」


ガシャ、ガシャガシャァァ~~ン・・・・
―――――――――――――――――――――――――――
光が収まったと同時に、パージされた鎧の数々と共に現れし者
https://demonition.com/wp/wp-content/uploads/2024/04/GKiL1QsbwAA4c2_.jpg


謎の女騎士(ブリトマート・オルタ?)「・・・・・・・・・」

ブリトマート「ッゥゥ・・・・!?」

マシュたち「!?」


【!?】
【鎧がキャストオフした!?】←

マシュ「これは・・・・霊基の反応は変わらず、おそらく目の前のブリトマート・オルタが鎧を脱ぎ捨てたと見て間違いはないかと。」

マシュ「それにあの姿、なんかこう・・・・とても凜々しくて美しく、何かと、感じ的に復讐者に見えないというか・・・」


ブリトマート「あ・・・あぁぁ・・・アワワワワワワァァァ~~~・・・!?」アタフタ

【ブリトマート?】←

ブリトマート「・・お、おかあ・・・さま・・・?」

【!】
【えぇっ!?】←

謎の女騎士「・・・・・・フンッ。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ブリトマートの鎧を纏いし姿にて、マスターを白昼堂々と攫おうとしていた?行動からマスターと対峙していたブリトマート・オルタらしき鎧姿のブリトマート?

しかしその彼女はマスターたちの前でその鎧を脱ぎ去り、その鎧の中より現れし姿。

それはとても二代目たるブリトマートとは思えない、とても美しく綺麗で凜々しい感じの女妖精騎士であり、マシュたちはその姿に困惑し、


それを裏付けるかのように二代目妖精騎士・ブリトマートもまた、彼女(謎の女騎士)の事を『お母様』と慌てながらも震えた表情で彼女の事をそう呼ぶのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


カルデア妖精騎士杯II ~妖精騎士親子の親子喧嘩~

第一節:大変!妖精騎士の母が来た!(前編)
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/04/29(火) 22:30:18.24 ID:Ax2UiOyx0
第二節:大変!妖精騎士の母が来た!(後編)
―――――――――――――――――――――――――――――
カルデア内・シュミレーター室(微少特異点の空間):深い密林の中


ブリトマート「・・・・・・ハッ!?あぁ~嫌々!?そんなはずはありません・・・さっきまで目の前にいたブリトマート・オルタがお母様なんかと見間違えるなんて・・・」

ブリトマート「あなた・・・私を悉く欺く為にわざわざ顔までお母様に似せてくるなんて!危うく私も騙されるところでした・・・」

ブリトマート「そこまで私のお母様を侮辱するために姿形もお母様に似せて、霊基も鎧もお母様に似せて、異霊ながら流石というべきでしょうか・・。」

ブリトマート「しかしてあなたは異霊の霊基を持ってお母様の名誉を傷つける行為をするあなたを、この二代目である私(ブリトマート)が許すとでも思うてか!」


謎の女騎士「ヌゥゥ・・・。名誉を傷つけているのはあなたの方よ、我が娘。私がいつ、復讐者の霊基たる異霊(オルタ)の私だと名乗ったのか?」

ブリトマート「そ・それは・・・・、――いいえ!あなたの言葉を信じろとでも?例え姿形がお母様とそっくりだとしても、あなたがお母様を語るなどと・・・」

謎の女騎士「ハァ・・・それはどうかしら?その異霊(オルタ)となりしブリトマートとやらは、『アレ』を持っていたというのか?」

【『アレ』?】←


シュッ、ガシッ!(杖のようなモノを取り出す謎の女騎士)


牛若丸「それは何だ?まさか新手の武器だというのか?」

謎の女騎士「これは我が主君、グロリアーナより授かりし勲章たる杖。私が女王陛下より妖精騎士に任命された時に授けて貰った誓いの杖。」

謎の女騎士「我が娘には継承などされてはいないがこの杖の存在こそ、私が妖精の女王の騎士たることを証明せしたるモノ。とくと見るが良い。」


カチッ、シャキィィィーン!

シグルド「!。仕込み杖か。それにしてもなんて煌びやかな刃なのか・・・」

謎の女騎士「我が娘よとくと見よ。これが異霊となりし私のニセモノか、あなたを育てた私のどっちなのかを!」


フンッ、シュッ!シュッ、しゅ、しゅ、シュン、シュンシュン!

謎の女騎士「――――――」シュン、シュンシュンシュンシュンッ!


【す、凄いフェッシング捌きだ・・・】←

ブリトマート「あぁ、アワワワワ~~~!その剣捌きはぁぁ~~!?」


シュンシュンシュッ、キラリィィーン!

謎の女騎士「――フンッ。」キィ~カチャン!
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/04/30(水) 08:39:27.59 ID:3EKMFNuZ0
ピピピィィ~!


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「あっ、やっと繋がった!藤丸ちゃん、マシュ、聞こえる?」

マシュ「ダ・ヴィンチちゃん!その、聞いてください。今、マスターを攫ったブリトマート・オルタと戦闘となり、敵側の弱点を確認し、迎撃に向かおうとしたところ・・」」

マシュ「突如として自身の鎧を脱ぎ去り、自身は異霊(オルタ)ではないとアピールするかのようにフェッシングの素振りを披露しまして・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ああそれはそうさ。そっちの状況はこちらでも観測していたのだが、ちょっとややこしい事になってるのは間違いないね・・」


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「藤丸ちゃん。前に疑似東京の特異点でブリトマート・オルタと対峙した時、クラスについてはアヴェンジャーのクラスで間違いなかったんだよね?」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「夢の中の出来事とはいえ、君が見てきた事と実際に観測した時のとはデータが違っていたのは双方の解釈が違ってたって話だったって事なんだけどね。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「君が前に戦ったというその第1の試練・慟哭城塞『ブリトマート・オルタ』は、当時の巌窟王によって試練として用意されたという、異霊(オルタ)となりし復讐者(アヴェンジャー)クラスのサーヴァントだった。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかしこちらで観測していた時、そのブリトマート・オルタらしき彼女のクラスはアヴェンジャーではなかった。それも彼女は異霊ですらなかった。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「多少の不安定さはあるが、彼女(謎の女騎士)の推奨クラスはライダー。霊基の質も通常のサーヴァントのそれと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「まあこちらも藤丸ちゃんが白昼堂々と誘拐されて焦っていたとはいえ、彼女を偏狭な判断で決めつけるのはとてもよくない事だと思うのだが・・・・」

マシュ、牛若丸、ブリュンヒルデ、ブリトマート、シグルド「――――!?」ドキッ!タラタラァァ~・・・


マリーオルタ「・・・・ククク・・・」

【これってどういう事なの、マリーオルタ?】
【確かあのサーヴァントは復讐者(アヴェンジャー)のクラスだって・・】←

マリーオルタ「ええ言ったわ。そこにいる彼女(謎の女騎士)はブリトマート・オルタであり、彼女は異霊となりし復讐者(アヴェンジャー)。」

マリーオルタ「私が最初にあなた達に其処にいる彼女がそうであると確信持って言ったのだけど・・・・・あれは嘘よ。」

マシュ、牛若丸、ブリュンヒルデ、ブリトマート、シグルド「――――!?」ビクッ!

【ハァァァ~!?嘘ぉぉ~!?】←


マリーオルタ「正直言って、私もあの鎧を着たブリトマートとその様子から、もしかしたらと思っていったみたいのだけど、どうやら違ってたようね。」

マリーオルタ「フフフ・・・マスターを攫ったあの鎧姿のブリトマートがかつての第1の試練のサーヴァントだって知ったら、どんな表情を見せるのか、それも含めて言ってみたいのは良かったのだけどね?」

シグルド「なぁ・・・・。ではマリーオルタ殿、貴方は彼女を、鎧を着込んだ“外見”だけで彼女を異霊となりしブリトマートであると判断したというのか・・?」

マリーオルタ「そうよ。かなり当てづっぽで答えたつもりであなた達に情報提供したけど、まさかこんな事になるとは思っていなかったわ。」

ブリュンヒルデ「・・・・・・・・・」


謎の女騎士「・・・・・・・・」ジィィィ~・・・

ブリトマート「ウゥゥ・・・・・・・」

【じゃ、じゃあ・・・・そこにいる彼女は、やっぱり・・・・】←
【まさかだと思うけど・・・・】
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/30(水) 13:04:32.10 ID:/Hzt77Ah0
文章の中に選択肢を出す表現に意味があると思っている障害者
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2025/05/01(木) 22:05:49.44 ID:lIwvHM7i0
謎の女騎士「・・・そうだ。私はお前たちの言う異霊(オルタ)となりしブリトマートなのではない。故に私の真名はブリトマート・オルタではない・・・」

謎の女騎士→ブリトマート(初代)「我が真名をブリトマート。妖精女王・グロリアーナに仕える妖精騎士。、英雄アーティガルの妻にして、そこの我が娘の母親でもある。」

初代ブリトマート「もっとも我が娘本人は私の顔の事など、どうも見忘れているようではあるがな・・・。」

ブリトマート「あぁぁ・・・・お、お母様ぁぁぁ~~・・・!」ウルウルゥゥ~~・・・


ガバッ!

ブリトマート「うわぁぁぁぁ~~~お母様ぁぁぁ~~!私、お母様の顔など何一つも忘れてはいませんぅぅ~~~!」

ブリトマート「私はただ、お母様の存在を貶す贋作異霊と、お母様の事を間違えただけでありましてぇぇ~~~!」

初代ブリトマート「ハァ~~・・・ヨシヨシ。そんな顔をするな、見苦しいぞ。」


マシュ「―――――――」お口あんぐり

【ほ、本物だ・・・・】←
【あの人、本物の初代だった・・・】

ブリュンヒルデ「そうですね。鎧を着込んでいたとはいえ、オルタではなく本物の初代ブリトマートが来ていたなんて・・・」

シグルド「ああ・・・・どうやら我々がただ、鎧と素振りの外見だけで彼女を異霊の初代ブリトマートであると鵜呑みにし、彼女をオルタの彼女だと勘違いをしていたようだな・・・」

シグルド「ヌグググ~~・・・叡智の結晶を用いていながら、このような勘違いをするなど、英霊として恥ずかしい事をした・・・」カァァ~~

牛若丸「む、無論・・・わたしもです・・・」しょぼーん・・・

マリーオルタ「・・・・・・・・・・・」


スタタタタタッ、ガバッ!

【(土下座)】
【ごめんなさい!!】←

マシュ「ブリトマートさんとマスタ―が無礼を働いてしまい、真に申し訳ありませんでした!」

マシュ「しかしお母上さんがあまりにも強引な手でマスターを連れ去ってた様子から、貴方が異霊となりし貴方であると狭量な判断をしてしまいまして・・・」

マシュ「このマシュ・キリエライト。カルデアにいる全職員を代表し、初代ブリトマートさんに多大なお詫びと共に謝罪させて貰います!」

ブリュンヒルデ、シグルド、牛若丸「――――――――」(土下座)

マリーオルタ「あっ、は、はい・・・・・」ペコリッ・・・


初代ブリトマート「よしなさい。わたしも強引にマスターを無闇に連れ去った事には悪気がある。私も悪かった。」

初代ブリトマート「それに鎧を着込んで現れた事にも理由もある。その理由を告げるには少々早いと思うのであるが・・・」

ブリトマート「あっ、そうですよ!お母様。どうしてあんな事をしてまで私のマスターを連れ去ろうとしたんですか!どうして鎧を着込んでまで私の事を・・・」

初代ブリトマート「ああそうだな。バレてしまっては元もこうもない。事は穏便に済ませようとしていたのだがなぁ・・・・」


初代ブリトマート「―――あなたを妖精の国に送り返すつもりでやったのだ。」

ブリトマート「・・・・・・えっ・・・?」


【!?】
【今、送り返すって・・・・】←
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