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【今の無力を嘆かないで】能力者スレ【前を見つめて】 -
パー速VIP 過去ログ倉庫
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1 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/04(月) 20:24:41.74 ID:CQZ/vFfT0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。
無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。
【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【
http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/
】 携帯【
http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/
】
【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは
>>950
が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
なので、全面的な禁止はしていません。
ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。
前スレ【
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1309080423/
】
wiki 【
http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
】
1.5 :
荒巻@管理人★
(お知らせ)
[
Twitter
]: ID:???
【 このスレッドはHTML化(過去ログ化)されています 】
ごめんなさい、このパー速VIP板のスレッドは1000に到達したか、若しくは著しい過疎のため、お役を果たし過去ログ倉庫へご隠居されました。
このスレッドを閲覧することはできますが書き込むことはできませんです。
もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。
(・ω・) @ 2025/04/01(火) 06:02:48.47 ID:9EGjLzPQO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/gomi/1743454968/
【遊戯王SS】デスガイド「A.うれしいから(使われるとうれしくないあたりまえだろ)」 @ 2025/04/01(火) 02:15:03.50 ID:ao/gLU/u0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1743441302/
【俺レベ】水篠「S級とS級の子供は最強のハンターになると思うんですよ」 @ 2025/04/01(火) 00:45:51.96 ID:aUIP6KnqO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1743435951/
~魔王城~ 男「死にたくない……。せや、命乞いしたろ」 @ 2025/03/31(月) 03:45:31.74 ID:MXp56eHz0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1743360331/
HTML化依頼スレッド Part56 @ 2025/03/29(土) 04:59:47.67 ID:oC8IgT4HO
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チノ「メグさんのレオタードを盗みました」 @ 2025/03/29(土) 03:57:39.11 ID:EgR/u1U8O
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1743188259/
【まどドラ】魔法少女まどか??マギカ Magia Exedra @ 2025/03/26(水) 18:08:09.02 ID:BVhRLrhyO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1742980089/
かすみ「侑先輩が歩夢先輩を一週間「上原さん」と呼ぶドッキリ!!!!!!!!!!」 @ 2025/03/26(水) 03:06:37.69 ID:+238iV/UO
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1742925997/
2 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/04(月) 20:26:27.34 ID:06Xzjd8Lo
>>1
乙
3 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/04(月) 20:28:22.10 ID:Q8eTgcPeo
>>1
乙
4 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/04(月) 20:28:23.04 ID:BqHiY9Nvo
>>1
乙
5 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/07/04(月) 20:32:44.66 ID:xsczylpzo
>>1
乙!
6 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/04(月) 20:52:00.37 ID:IdY+dqVDO
>>1
乙
7 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/04(月) 20:57:38.44 ID:rSRMd68io
>>1
乙
8 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/04(月) 22:23:08.94 ID:XJyBSOR8o
>>1
よ、その働きを労いこの言葉を送ろう
「 > > 1 乙」
9 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/04(月) 22:28:56.45 ID:NWR87VYB0
>>1
乙EATER BURST
10 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/05(火) 00:06:20.20 ID:C49JMcNjo
移転っと
11 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 00:14:50.62 ID:VNKLl02zo
【廃工場】
【かつては何かしら工業品を生産し続けたであろう場は、機材も設備も撤去されていた】
【だから広く、そしてあまりにも寒々しい灰色ばかりの世界】
467、468、469……。
【その真ん中、数を数えながら腕立て伏せをする人物が、一人】
【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、そのカウントが事実であるならば少し細身にすら見える】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯も、運動にあわせてはち切れんばかりに膨れ上がった】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【胸元や腰周りの丸みは、その人物の性別を色濃く映し出していたけれど】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】
……485,486,487……。
【額から汗を滴らせ、シャツも絞れるほどに自分をいじめながら、不良少女はひたすら鍛錬を繰り返す】
【どこまでもどこまでも、独りで】
497、498、49,9……!
12 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 00:15:32.51 ID:GFV8STASO
>>1
乙
前スレ
>>997
【「胡散臭いおにーさん」彼女の最初のノビタへの認識は、詰まるところこんな失礼なモノだったのだが】
【長い長い語りの末に、核心をついたその問いを受ければ。そんな認識は吹き飛んだ】
【彼は、間違い無く先駆者だったのだから】
【ぞわりと沸き立つ感情が、背を震わせた】
――日本、あたしのいた第三世界の国
そうだよ、あたしもそこから飛ばされたの。馬鹿みたいに変化の無い、ゴミ箱みたいなあの場所にいた
でも、おにーさんは残念だったねぇ。
あたしはここに飛ばされた時には既に、『能力』を持っていたからぁ
【日本からこの異世界に飛ばされた点まで、ノビタと少女は全く同じだったが】
【唯一違っていたのは、飛ばされたその際に少女が能力を得たこと】
【そして――、少女が少しばかり異質だったこと】【ただ、それだけ】
あの場所は。あの場所で生きてたあたし達は…退屈だった、よねぇ?
でもここは違う、イカれた奴らがたくさん暴れまわってる!
そしてその狂ったダンスの中に混じれるだけの力を、親切にもプレゼントされたんだ!
踊らないと、楽しまないと――損でしょーお、先輩?
その無くしたお目めであたしを見てよぉ、手を引いて踊ってよぉ!!
【桜色の魔力が、人魂のように浮かび出し】
【マッドアイの少女の周囲を、さぞや無念そうに。無音のままに旋回していく】
13 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 00:26:27.10 ID:Shsmteyao
前
>>1000
――――っ……危ないですよ、これだから獣は……。
【迫る羽、刀を握る手に法力を流せば先程より流れていた水がより強く流れ】
【さながら鞭のようにその形を変え羽の弾丸を弾き飛ばす】
僕は人間ですから、化物よりも人間の方が共感出来るんですよ。
嫌悪しているんですよ、軽い気持ちで仕事を邪魔してくれるモノは何であれ……ね。
【ゆらりと揺れる水刃、対化物用のその刀は明確な殺意を内包する】
【使用者の霊力や魔翌力を喰らい水を自在に操る刀】
例え鹿か何かを食べていたとしても、もう遅い人間に手を出した時点で至ってしまっている
即ち、異形へと……ならば我々はそれを倒すのみ、指名を果たすのみ。
【水の鞭はしなり、うねる】
【敵を探すようにそれは首をもたげた蛇のよう】
ならばお前もここで乾いてゆけ、化物め。
【笠の影に隠れた濃い紫の瞳が炎のようにざわめく】
【それは憤怒か冷徹か】
【戦闘意識を明確にした瞬間、それを待っていたかのように】
【獣を拘束していたワイヤーは解ける、自由になってしまった獣はひときわ喜び下卑た笑みを浮かべる】
【そして青年がしまった、と思う前にそれは既に走り出し】
ちぃ、不味い事を運んでくれましたね……――――あっちは人里の方向だ。
(罠を張るために獣の動きを辿る内気付いたが、コイツは段々と人里へ近づいている……)
(やはり人の肉の味を覚えたか――――)
【倒すべき物が逃げる、本来の目的それなのだから青年は少年に目もくれず】
【その獣の後を追うように走りだす】
14 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 00:26:44.01 ID:BqWP140jo
>>11
【ギィ、という音と共に工場の入口、その一つである扉が開く】
【当然誰かが居るわけで、見ればそこに居るのは一人の女性】
【銀色の髪と褐色の肌、サングラスをかけて右手には黒手袋をはめ】
【そして服装はというと、黒のジーンズに白のシャツというラフなもの】
【手袋はなぜ右手だけなのかというと、それは左腕が肘先以降に亡いからで】
(ただ辺境に引きこもるにしても、生きているだけが人生ではない)
(せめて腕を鈍らせるのは、と思ってきてみたが………)
――――、―――……先客か。
【彼女はそう呟くと、どうやら区切りの付きそうな数字を少女が数えるのを待ち】
【それから扉を閉めて、そこに立ったまま、意図も無さそうに相手を見続ける】
【この邂逅、なにも初めてではない。以前、とある騒動の際に顔は合わせているが―――。】
/2時くらいまでなのですが、よろしいでしょうか?
/もしダメであればスルーしていただいて構いませんのです。
15 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 00:34:49.63 ID:VNKLl02zo
>>14
【500を数えることは、なかった】
【不良少女は来客に反応し、最後の一つを無言で完遂するや否や、扉から距離を取る】
【全身汗まみれ。よくよく周囲を観察すれば、転々と水滴がしみこみ、乾きつつあるのがわかるだろうか】
【つまり、それほど長い時間この少女は、】
……ガルニエ、か。
【見知った顔、以前出遭った記憶、再生して】
【上着を脱ぎ捨て、端のほうへと押しやる】
【鍛錬のせいか少し息は荒いが、その瞳は意思を保っている】
また、間がいいのか悪いのか…。
【聞かせるつもりではない、無意識に漏れたのだろう言葉は、薄く場に残響する】
【なんとなく、そっけない言葉遣いだった】
…お前も鍛錬かなにかか? 俺の邪魔にならないなら好きに使えばいい。
【かつて叩きつけた戦意を向けることはなく、淡々とそれだけ告げると】
【工場の隅においてあるナップサックへと接近し、中身を取り出そうとするだろう】
【ペットボトルのミネラルウォーター、500ml】
【自分が飲むためのものもらしい、ふたを開けようとする】
//大丈夫です、よろしくおねがいします!
16 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 00:36:48.94 ID:xUh1+D5Eo
>>12
……ヘイ、なんだその既知感あふれる反応は…だがまあ、だいたいわかった
例によって退屈な日本社会を嫌って飛んできやがった思春期のお嬢ちゃんかよおまえさん
しかも能力に覚醒したってか、全くもって…お前はいいよなあ
【どうせオレなんか、とぽつりと疲れ果てたような態度で呟くもすぐに背筋を伸ばしてドリーミンガールを残った右目で見る】
【戦闘経験はほとんどない、ととりあえず判断、凶暴性はだいぶ高そう、腕力面においてはほとんど心配しないでよさそうだ】
【少女に向けて行う事、それは両腰のホルスターに手を伸ばすことではなく左目に再び指をさして告げる事】
こっちの目は見えねえっつってんだろドリームちゃんよ…とまあそれはいい
それよりもまず言っておくが…『そいつ』をしまいな
―――最初に言っておく、撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。この世界を生き抜く格言の一つとして教わった
【明確な危機を感じ取りながらも、彼は右手で帽子の鍔をつまみ、ぐ、と下に向けながら、少女を右目で射抜くように睨みつけて告げる】
17 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/05(火) 00:37:54.36 ID:Sy346kgSO
>>11
【爆弾が爆発するような轟音】
【気付けば工場の壁に大きな穴が開いている】
アッヒャハハハハハハハハハハハハハ!!!
【馬鹿みたいに笑いながら工場内に踊りこんでくる影】
【月明かりの逆光だけではない、事実全身真っ黒で】
【真っ黒なバイクスーツで身を包み、これまた少しの光も反射しないほど真っ黒な髪の毛は腰より下、太ももに届く程の長さ】
【そして女性なのだが身長がかなり高い、180はあろうかという高身長だ】
なぁーんダァァ?応援とかァ、仲間とかァ、もういないワケェぇ?
オマエ人望ねぇぇぇナァァァァ!ヒャハハハハハハハ!!!
【穴の反対側にはどこかのヤクザかといった容姿の大柄な男が血塗れで倒れている】
18 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/05(火) 00:38:35.08 ID:Sy346kgSO
/あり、
>>17
は取り消しで
19 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/05(火) 00:44:02.00 ID:C49JMcNjo
>>13
...
【かけていく二人(?)を見送っていく】
ま、罠にかからなきゃ大丈夫だろ、子猫の避難と教育を優先しなくちゃ
【そうつぶやいておくに入っていく】
【彼はあの猫に感謝していた、森に来て動物を乱獲していくハンターを狩ってくれるから】
【それと同時に怒っていた、ハンターとはいえ、動物を殺したから】
【大体、食べ物を食べて何が悪いんだろう、弱肉強食、それが世界の定めたこと】
【食べる為に相手の巣に乗り込んで食べるのは常識だ】
子猫...も結構凶暴だな、鳥の匂いさせてれば食べられないけどさ
【そういって3匹の巨大な子猫を抱えて家に帰っていった】
/寝ます乙でした長文サーセン
20 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 00:47:27.13 ID:BqWP140jo
>>15
【先ずはサングラスを取り外す。相手が相手、これは必要ない】
【顕になるのは無残に潰れた右目と正常な左目。サングラスは、腰に下げていたポーチに納め】
………竜崎、とかいったか?どうやら私のことは知っているようだが
こちらはせいぜい黒澤の言っていた名くらいしか聞いていないのでな。
目的は鍛錬で間違いない、最早一線は退いたが、体は鍛えておいて損はない
片腕での格闘というのも難しいし、慣れておかねばならんのでな
……そういえば以前は、私に用事があるような口ぶりだったが?
【敵対心は今のところ、無いらしい。扉から少し歩いて、広がりに出】
【そこで自身の正面に手を翳すと、その場所には明かりと暗がりが顕現し】
【やがてどちらもが形を持って、次第に影のような人型が織り成されていく】
【これは能力によるもののようだが、攻撃の前兆などには見えない】
【少女はこれを眺めながらでも容易に飲料水を口に出来るし、休むことも出来るだろう。】
/よろしくですよー!
21 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 00:54:52.79 ID:Shsmteyao
>>19
【後日談】
【青年は逃げた化物を追ったが、普通の猫の走りに人間が追いつけないように化猫にも追い付けず】
【結局その化物は彼の手で倒される事は無かった】
【もう1人、青年が雇って人里に配備しておいた壊し屋によって完膚なきまでに潰され】
【道を外れた獣はそこで生涯を閉じた、失敗は許されなかった……筈だった】
【仕事を果たしたは果たしたが青年の心にモヤモヤを残したまま】
【数時間して化猫の巣の事を思い出しその子を討伐しようと出向いたがそこはもぬけの殻】
【青年は溜息の後、これでは仕事を完遂した事にはならないと依頼料を全て件の親に返す事となった】
【その為壊し屋への報酬もなかった物になり、殴られるその痛みは数日は消えなかったという】
/乙でした
22 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 01:01:11.19 ID:VNKLl02zo
>>20
【つぶれた両目に恐れ、後ずさるなんてことはしない】
【その戦跡を物語る両目から、やはり自分の目測が正しかったことを知る】
【こいつは闘争に生きるモノだ、と】
そうだ、竜崎だ。
俺もお前に対してそう知識や縁があるわけじゃない。
以前の昼の国の件、街頭テレビで見かけてから気になってた。
お前も、闘いに対して渇いていた。そんな気がしたから。
【ボトルの封は切ったが、飲み干すことはしない】
【身体がほしがっていたが、彼女の問いに答えて一口つけるに留まった】
【ただの一口でも、目は覚める。それほどまでに遥人は身体を追い詰めていたようだ】
…闘ってみたかった。以前は、な。
今はそういう気分じゃない。俺自身の都合もさることながら…お前も、なんか違う。
今のお前は…なんだろう、上手くいえないが、違う。
【影を見て、遥人は彼女を評する】
【その異能に対して、驚くことはない。以前見えたときの戦闘力や昼の国での作戦指揮からして、手錬なのは明らか】
【そもそも遥人も慣れていて、いちいち驚いては霧がないのだが】
【それは多分、遥人も同様】
【獣の如く鋭い牙をむいて襲い掛かるのではなく、何故か納められ、誰彼かまわず放射されるでもなく】
【例えるなら、腹を満たされまどろむような】
【或いは、牙が外ではなく内に向けられていたような】
23 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 01:07:06.70 ID:GFV8STASO
>>16
【この世に人生の選択肢があるならば今夜この場所に、と】
【詰まるところ、彼女は楽しみたかった】
【その能力が破滅へ向かう力であっても、この手に与えられたのなら。使い抜く】
…わーお、おにーさん格好いーい。
能力無しで生き抜いてきた理由、なーんとなく解った、かーも?
【「LIP SERVICE」――囁くように、技の名のような単語が零れる】
【するとさ迷う桜色は、簡単にふつりと消えた】
【そして灰と空の歪な瞳は、真っ直ぐにノビタを見据え返す】
【射竦められるような、痛いほどの彼の視線にも。感じるのは溢れる程の愉悦だった】
撃たないよ。撃たれる覚悟なんか無いもの
――でも、撃ち抜くならぁ。この頭を撃ち抜いて、ね?
あー、愉しいなぁ…気分良いから教えてあげるよ、あたしの名前
【「艶咲」】
【それは名字。下の名前までは、教えるに至らなかったか】
【とにかく気紛れなこの少女は、名前を告げると。早々と踵を返そうとしていた】
/遅れましたー
24 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 01:18:42.38 ID:BqWP140jo
>>22
ああ、あの時のか……確かに渇いていたな、あの頃は
戦うために軍へ加入し、機関に身を落とし、成り上がり
隊列を率いて悪の先鋒となり正義の徒どもと剣戟を交え
それでも足りずに道を外して……結局、丸まった
……一応、私は今でも戦いは好きだがな
もし機会があったらその時は、是非―――ッ!
【追憶、過去の喧騒と血に満ち満ちた日々を思い出す】
【今は無表情というものも消え、なるほど確かに角が取れている】
【さて一方、彼女の創りだした影は鏡写しに出来ているらしく】
【言うならリアルシャドーという所か、表情の見えない黒のガルニエが立っていて】
【それに向かって一撃、右足での蹴りを放つも、自由意思を持つらしい影はしゃがんで回避し】
そういえば竜崎、あの時、ゼーロとかいう少女を随分と大事にしていたが………ッ
関係は何か………友達というヤツ、かっ………?――――それと
【足を払おうとする影に対し、蹴りを放った方を下ろすと同時にもう片足を宙に浮かせ】
【さらにそれを二段蹴りとして影に叩き込み、後方へと弾き飛ばす】
【何方も動きにキレがある。そして影からは微量ながら、黒い魔翌力も流れていて】
ふぅ………もし友達なのなら、あの娘のその後は知っているのか?
“卵”は厄介な代物だ、そうそう取り除くことは出来ないハズだが……。
【こういった話を、ガルニエはまずしない。今そういった事を話す点も、大きな変化】
【そして相手の性質、状態。それらを鑑みて質問をするが、まあ答えなくとも良いことではある。】
25 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 01:30:42.31 ID:xUh1+D5Eo
>>23
ハン、ナメンな
おのずとタフガイになっちまうもんさ、能力なしで闘うとなるとな…ただの人間の長所をフル活動して
闘わないと、そして鍛え続けて昨日よりも強くならないと死ぬのがこの世の中だ
―――だが、いい事を教えてあげるけどな、君の期待通り、この世界は『面白い』よ
未知への冒険に満ち溢れていた、オレは県外とか海の外まで遠出するくらいでよかったのに
その期待をも超えるほどに、『楽しい』冒険だった事は確かさ、『日本』とはまた違った意味で面白かった
【ここに来て、ノビタが告げるのはこの世界は楽しめる、と言う事】
【そして、日本もまた面白かったんだと言う子供じみたわずかの抵抗、それは日本に今も帰る意思を持っていると言う事か】
【そしてどうにも価値観が大きく外れた発言、それは彼の最もやりたくない事柄を指摘される】
……嫌だね、ちょっとオツム悪そうとはいえ、可愛い女の子の急所を撃ち抜くのはカンベンだ
フェミニストって訳じゃあねえんだけど紳士のダチに囲まれてると優しい価値観に毒されちまうモンなんだ
できることなら危険にはあってほしくないとも思うもんだ、だからとりあえず煩わしい事は避けるよう…だらしない服装直したらどうだい
【下着見えてんだよ、と、彼はブラウスの胸元とプリーツスカートを指さして明確に指摘する】
26 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 01:36:29.20 ID:VNKLl02zo
>>24
【彼女が短く語る遍歴は、それだけで波乱万丈と呼ぶに相応しいだろう】
【闘争の徒として歩み続け、歩み続け、歴史に残る昼の国での騒乱】
【そのときは一応敵として噛ませてもらったが、直接の因縁はなく、もてあましていた】
【彼女の丸まったという言葉には、何かしらの重みを感じた】
【戦闘狂の本質は変わらないにせよ…その渇きは、いくらか満たされているらしい】
【ガルニエを、少しだけうらやましげに眺めた】
……ああ、全力で闘おうじゃないか。
俺も今は、とにかく鍛錬だ。
こっちも少しばかり腹が膨れててな、腑抜けてしまうのも詰まらないから、な。
【影とのシャドーにほだされたか、自分も脇を閉めて型を取る】
【硬質の演舞。自身の武器の振りや構えを復習する、静かな鍛錬だ】
【呼吸を整え無駄な力を抜き、喧嘩殺法と空手の複合のような徒手空拳を空へ放つ】
【蹴りや肘・膝といった各部位の無理のない動かし方を、静かに身体へと刻み付けてゆく】
……ゼーロにはな、……貸しがあるんだ、細かい奴が、山のようにな。
あいつにはそれを、正気で返してもらわなければならない……。
【話題を振られると一瞬、型がぶれた】
【小さな動揺が浮かんだのだろうか、一度中断し、首を振る】
【髪の毛から汗が散って、また灰色を点々と濃くした】
【そして再開。顔が若干赤くなるも、表情は仏頂面で、型も荒々しくも鋭い】
【じろりと、流れてきた黒を感知して、目が一瞬金色に染まった】
【同時に、包帯が巻かれた左腕から、よく似た魔翌力が流れる】
【正確に表現するなら、『卵』の黒以外に、よく似た別種の黒と『紫』の三色混合、異様な魔翌力が、ちらりと】
…かなり削れているのは、間違いないな。
今は破砕作業のために情報収集をしていたりもするが…あいつには、あっていない。
…あの時は三度目だが、四度目まで正気を失っていたらどうしてくれようか……っ!!
【理不尽な怒りに、突き出された正拳が空を切る】
【型が少しだけ乱れたが、突き出された拳の先、どう見ても接触しない距離の壁がえぐれる】
【無意識に百歩神拳を繰り出してしまったようだ、不服そうに顔をしかめ、勤めて冷静に型を作り直す】
…知り合いと連携して、いろいろ模索しているが、
間に合わなければ、裏技を使って叩き潰すしか………。
………でなければ、……俺が、卵を使ってでも……。
【彼女の変化の全容はわからないが、話題の主に対して、想うところが強いのは間違いないらしい】
【遥人はそれにつられてか、思わず何かを吐き出してしまったようだ。撤回はしない】
27 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 01:56:07.91 ID:GFV8STASO
>>25
【恐らくこの少女が能力を持たずに此処へ来たなら、物語は始まる前に終わっていただろう】
【非力なただの少女を、この世界で生かせてゆく能力とは――?】
ふふ、楽しむよ――精一杯ねぇ。この力で進むだけ進む。
――でもさぁ。
ノビタさんの大好きな「故国」は…帰ったあなたを、快く迎えてくれると思う?
【嫌な笑み、囁く言葉も不吉な色を帯びた】
【一体何が言いたいのか――艶咲の視線は、彼の左の眼窩を注視していて】
【くるり、話も覚めやらぬ間に彼女は青年に背を向けたが】
【最後に掛けられた言葉だけは聞き止めたのか、わざとらしくスカートを押さえる仕草をして見せる】
――じゃあね、ノビタさん。
楽しかったよ。だから次はもっと楽しもう、ねぇ?
【「GILFY」 そう呟くと、艶咲の両手の爪先に桜色の魔力が灯り】
【それを明かり代わりに、彼女は路地をゆらゆらと歩き去っていく】
【次会うときは、きっと。こんなにも穏やかな、言葉だけを交わす時間は恐らく――】
/〆です、お疲れさまですー
28 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 02:06:54.22 ID:xUh1+D5Eo
>>27
【艶咲の嫌な笑みに明確に気分を害したノビタは何が言いたいんだ?と顔で疑問の顔を作ると、視線の向く方向を知る】
【―――チッ、と彼は明確に舌打ちすると苦々しげに言い返した】
…痛いところ突きやがる、まあ心配を他人にはかけるだろうよ
相棒のおばあちゃんだったらいい義眼を用意してくれるかもな……
気にすんな艶咲……えっと、艶咲ドリーム
【適当にフルネームっぽくまとめた呼称を勝手に投げつけて来た】
【それでひとまず気分は収まったようだが、目に留まる桜色の魔翌力を残る右目はじっと注視すると】
【少し困ったように頬をかきながらこちらも背を向けて言い残す】
…できれば、次なんて来てほしくないぜ、そんじゃああばよ艶咲ちゃん
【それだけ言い残すと、彼は黙ってその場を立ち去る】
【雀荘に立ち寄る熱は冷めていた…どっと沸いた疲れを落とすために自らの住家へと彼は戻っていくのだ】
【←To Be Continued...】
/乙でしたー
/どうもありがとうございまーす
29 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 02:07:02.17 ID:BqWP140jo
>>26
楽しみにしているぞ、強者とのぶつかり合いは生きる活力そのものだ
どうやらお前も私と近しいソレのようだし……分かるだろう?
【ニヤッ、と笑った。あのガルニエが、実に楽しげに口元を動かした】
【それは心からの気持ちの現われであり、また興味からでもあって】
【今、影との戦いの最中であっても、視線は少女の型に向いていて】
(流派や技術にはそこまで明るくもないが……我流、か?)
(力だけでなくそういった方にも明るいのなら、これはまた………)
………貸し、か。竜崎、お前は分かりやすいな
それに、どうやらまっすぐだ。関係は大体理解できたよ
私は、お前のようなやつは嫌いじゃない。
【影との対決よりは、見物と思考。影自身はそれを察してか、動かずに】
【またガルニエ自身は竜崎の鍛錬中の一撃を見て、眉を潜め】
【抉れた壁を一瞥すると、また影へと一つしか無い視線を向きなおし】
――――卵の使用は許さん、竜崎。
あれはな、魔性の物だ。蟻地獄よりも性質が悪い
どんな善性、屈強な心の持ち主だろうと、簡単に抜け出せるなんて在り得ないんだ
例え大切な相手を助けるためであっても、使用しないに越したことはない。
……これは“経験者”からの忠告だぞ、あんな物は使うな
もし使うのであれば“既存の者”が適当だろうな、例えば………ふむ。
………広がりすぎた卵も、そろそろ終熄の時ではないかと私は思うが――――!
【急激に、影の色と魔翌力の濃度が上がっていった。真っ黒なそれは、怖気の走るような空気を纏い】
【気付けばガルニエの正面へと迫っていて、単眼の彼女は迎撃する―――が、しかし】
【まるで、先程語った恐ろしさを体現するかのように、染まりきった影は強かった】
【早く、正確に、鋭く、そして急所を、と。ただ一撃だけ、鳩尾に拳を叩き込み、そして消える】
【その保有者であるガルニエはといえば、血反吐を吐きながら這いつくばっている状態で】
ッ……どうだ竜崎、抜け道は有る………此処に、な……。
今のを倒せれば卵は消え……そして、恐らくは二度と現れない
……迷惑ばかりの卵を一つ所に集め、総力を以て叩き潰す、と―――
―――、――………そういうのは、どうだ?
【卵を、集束。そして強力無比な存在となるだろうそれを、全員の力で打ち砕く】
【そんな提案を、ふとこの女は持ちかける。少女を否定しながらも、代案を出す】
【選ぶのは勿論のこと、自由だ。しかしまた、何故大した関わりも無い筈の相手にそうまでするのかは―――。】
/うにゃー一旦切る感じでよろしいでしょうか?明日なら午後は居るかと思われますです
30 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 02:09:28.56 ID:VNKLl02zo
>>29
//はい、承知しました! 自分も明日は予定があいているので何とかなると思います
//スレを圧迫するのもあれですので、舞台裏にて細かい時間帯を打ち合わせしませう
31 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/07/05(火) 06:42:11.27 ID:wjXJQpBTo
>>949
まあ、色々有ったのよ、昔にね。
【くすり、と多くは語らない】
【だが、己を〝わるいまじょ〟と語る事からも、ある程度の予想は付くかもしれなくて】
【だが、意味深に笑むだけで、語る事はしない】
【只、己の入れた紅茶の香りを、楽しむだけだった】
そうね、それに貴女も必要のない戦いはしないし、勝ち目の少ない戦いはしないタイプと見受けられるし。
外ならともかく、工房の中では主に大きく分が有るのは、当然だものね。
まあ、仲良くしましょ?
物騒な話も、物騒な行為も、好みじゃないのよ。
【そして、猫はキミのその呟きに、金色と灰色の双眸を向けて、口を開く】
『吾輩は猫である、名前はまだ無いが、ノラとでも呼べばいい。
そして、猫又かという問に着いては、否と答えさせてもらおうか。
ただ喋れて能力を持つだけの、唯の猫だよ、我輩はな』
【猫の尻尾は見れば分かるが一本で。しかしながら、自在に伸縮し、紅茶のカップを持ち、口元に運んでいる】
【声はやたら低音の響く、バリトンで。落ち着いた雰囲気のバーでバーボンを飲む老紳士の様な印象を与えるだろう】
【なんというか、見た目はかわいいのに、色々と台無しだったり残念だ】
ふふ、集大成と言っても、此処は私が暮らしやすいように術式を重ねまくっただけ、よ。
大した攻撃術式は、組んでいないもの。基本的に外から来る敵を排除し、中に入った敵を追い出すだけ。
後は本当に他愛のない術式しか組んでいないわ。
【吸ってもいいかしら?と問かけ、真鍮の煙管を取り出すだろう】
【かなり年季の入った煙管で、タバコというよりは、薬草の薫が漂っている物だ】
【その手の物に詳しければ、気管支によく効くハーブの類いであることが分かるだろうか】
【女性は、キミが猫舌であることを理解したようで、つぅ、と右手の人差し指を走らせて、小さく陣を空中に書いた】
【すると、1つの氷の欠片が浮翌遊してきて、カップに入れられるだろう】
【その後、思い出したように女性は微笑み、口を開く】
……そういえば、まだ名乗っても居なかったわね。
私は、古書店「子子子子堂」店主、子子子子 子墨[ネコジシネズミ]よ。
よろしくね、お嬢さん。
『先も言ったが、吾輩に名は無い。ノラとでも呼ぶがいい』
//一応、前スレの朔夜の人でいいのかな?へのレスです。時間がありましたらご返信を
32 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 16:30:52.55 ID:VNKLl02zo
>>29
【相手が浮かべた笑みなど、仕草の端々から、以前との違いと共通項が見える】
【奥に秘めた闘争本能を、鉄面皮で隠さなくなった】
【元から隠していたつもりはないのかもしれないが、表現が更に豊かになっている】
ああ、そのとおりだな。
闘って闘って…全身全霊を超えて死合いたい。
とても愉快だ、愉しみでならない…ククッ。
【不敵な笑みを返しながら、その瞬間を思う】
【あの時背に受けた矢といい、最後の一撃といい、その奥に研ぎ澄まされた荒々しい爪と牙】
【告げた言葉は、紛れもない本心からの物。小さな哄笑が漏れた】
……お前に俺の…いや、何がわかったか知らないが、今は言わずにおく。
闘ればわかる事だ、すぐにでもな。全ては結果が証明する…それでいい。
【基本の型を終了させると、改めて呼吸を整える】
【発展や機転の動作もやりたかったが、これ以上は種明かしになる】
【相手も自分も、手の内は本番で明かしあい、ぶつけ合う。それはとても痛快なことだと知っていたから】
【彼女の厳しい警告に、振り向いた】
……腐ってもあれは卵、孵化機なしでは成立しない、単体では泥の塊と大差ない。
そんなもの、成体となった『これ』の前じゃ……、
【左拳を見下ろして、握り締める】
【混じる異質の黒が少し、左手周辺に漏れて霧となる】
【遥人の周辺を漂う黒い霧は、確かに卵とよく似ていて、しかし決定的に違った】
【卵が飢饉を前に狂った獣であるとするならば】
【その黒はそれすらも飲み干し、踏み越えてきた成体、完全体】
【卵が意思もち、悠久の時を憎悪にまみれて生き続けたとしたらこうなるのではないか】
【そんなあらぬ妄想を掻き立てるほどに成熟した、悪意の集合体、憎悪の化身、人の生み出したあしきゆめ…竜。】
お、おい!?
【思考の海から引きずり出したのは、ガルニエが自身に行ったこと】
【意志力による卵の制御…成功した事例は、彼女を含め二人しか知らない】
…そうか、その手が…!!
【同時に、その案には深い同意を覚えた】
【新たに卵を孵化させる手間もないし、上手い事状況を運べればネイリングで諸共破砕できる】
【複数の孵化した卵の魔翌力を束ねれば、範囲攻撃すら可能になろう】
【『三本目』を使う必要がない名案、確かに悪くない】
【一つだけ疑問があるとすれば、】
なぜ、そこまでするんだ? ゼーロもお前とは、大した縁があるわけじゃないだろ。
たまたま二回、偶然出くわしたような俺に、何故……?
【今度はスルーできなくて、問わずにはいられなかった】
【ガルニエの頭が回るのはわかるし、姑息な嘘をつく類の人間でもないのもわかる】
【しかし今見せた行動は、そういう周到性を感じない、とても感情的な行動だったように思う】
【確かに変わったガルニエに戸惑いを隠しきれず、探りきれず、率直な疑問を投げかける】
33 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 17:09:55.47 ID:BqWP140jo
>>32
【血反吐を一つ吐き出して、その口元を右手で拭い】
【体勢も、這い蹲るようなそれから胡座へと移行して】
【そして左の目で見て考えるのは、視界の先に居る少女の左手】
【魔翌力や魔術に詳しくはなくとも勘で分かる、その奇妙な悪感】
【「また厄介な物を」とでも思ったのだろうか、溜息なんかも吐いていて】
……その左手、卵だけならこちらに集約できそうなものなのだがな
どうやら、何か混じっている……それも、随分と性質が悪そうだ
きっと今はどうしようも無いんだろう。……が、望むのなら何れはそれも、な
【回復は早い。息を整えて足元を確かめ、ガルニエはふらりと立ち上がり】
【僅かに付いた埃を払いながら、少女の質問に顔を上げて】
私は、戦いに惹かれる生き物だ。だから当然、戦闘狂という輩は皆好きだ
その中でも、意識に残るのは『花城火憐』、『黒澤我信』、そしてお前……
どうしてその三人なのかを考えるとな、あのゼーロという少女が居るんだよ
そして皆、一様に彼女を“妹”か……或いはそれに準ずる、大切な者と考えているらしい
さて、そんな共通点を見つけて興味を引かれないというのも難しい話でな。
……まあ加えて言えば取っ掛かりが欲しいんだろうな、私は
戦ってばかりで縁は無く、そのクセ今になって変わってしまったから困りモノ、というわけだ
【中途半端な人間性の復活というのは、なるほど確かに悩みの種】
【戦い一筋なら兎も角、他の事も考えるようになると人は脆い】
【その点だけは彼女も同じ人間であり―――そしてまた、通例通りに悩んでいて】
次第はそんなところだよ。回数と親密さというのは必ずしも比例はしない
………が、私はしょせん部外者の一人。……お断りかな?
【今此処で、その悩みの一端を明かし。そしてまた、裏では一つ、考えることもある】
【ただそれは相手にとって殆ど関係の無い利算であったから、口にこそしないけれども。】
34 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 17:32:30.40 ID:VNKLl02zo
>>33
【視線が鋭く見つめる左を、天に掲げてみせる】
【廃工場、建築物としては強固だったおかげで腐食はないが…その向こう、見えざる月光に透けさせるように】
【遥人は、その顔の険を取った。遠くを見るように】
……あの時、ゼーロから卵を吸い出そうとした。
そのとき、卵の影響やら何やらで、生成した回路が焼きついたらしくてな
あの時は不完全に終わったが…おかげで卵のこともいくらかわかった。
……それにこいつは、俺に力を貸してくれる……ゼーロが、ここにいるんだ。
【思い出せるだろうか、その紫は、遥人が口にする少女の魔翌力とよく似ていた】
【同時に、あの時背に顕現した黒い竜のモノとも酷似していて】
【卵と、竜と、遥人をつなぎとめた少女の想いのハイブリット】
【使い方を誤ればどうなるかわからない代物だが、遥人はそれを肯定する】
【ただ一人を想いながら】
……黒澤と、あいつの姉御か。
どういうわけだろうな、揃いも揃ってガキ一人に束ねられてさ…。
でも、待てよ…? その面子なら……。
【うっすらと笑みを浮かべて、その二人と、自分と、ガルニエの共通項を思った遥人は、何かを思いついたらしい】
【一人の少女を基点に集う戦闘狂共にして、ガルニエと黒澤は卵をもってなお正気を保っている】
【特に黒澤は、その狂気すらも常軌の精神としていて、】
……そうだ、黒澤だ。
あいつが要る、卵を壊すだけじゃなく、あいつがいればもっと根本的に……!!
【更なる光明が見えたように、遥人は呟いた】
【何かいい手を考え付いて、確固とした案が出来上がりつつあるらしい】
【だが、今は相手がいる。独り言をまとめるのは後回しにして、彼女の、再起への願いと思しきそれを聞いた】
…いいんじゃないか?
理由をもって闘うやつは強いし、見失えば弱くなる。理由なしで闘える奴もいなくはないが、大体自爆して終わる。
それがほしけりゃ探せばいいし、俺なんかに許可を取る必要はない。
お前が強くなるってんなら、それは俺としても望むところだ。
それが理由になるなら勝手にしろ、俺も勝手にやってるんだからな。
俺の邪魔にさえならなければいいよ。
【身勝手な言い草だったが、拒絶しなかった】
【一つしかない彼女の目の奥に秘匿物を見つけたが、気にすることはない】
【ふいと視線をそらすと、改めてペットボトルを手にし、口をつける】
【切符良く一気飲みしようとするその姿には、警戒の色は薄い】
35 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 18:03:04.20 ID:BqWP140jo
>>34
ほう……それなら引き剥がすような必要は元より無い、か
気を付けつつも、大事にしておけばそれで良いだろう
………まあ、その様子なら卵自体は脅威とは成り得なさそうだな
大事にしろよ、腕も想いも、どちらもな。
【なんとなくではあるが、三つの魔翌力と関係が読み取れる】
【おそらく、自分には無く――そして、相手には大切であろうもの】
【本来は言うまでもないのだろうが、どうにも危うい疑念が完全には拭えず、口を突き】
運命や定めというのは信じないのだが、改めて考えると中々どうして不思議だな
きっと全員集まれば、機関の支部くらいはとも思えるメンバーだが……黒澤が、どうした?
【卵の集束、破壊、そして徹底的な除去。するのならそう、徹底的になのだ】
【それなら何時か、根源たる機関の一部署でも潰さねばならないのかな、と考えて】
【そうした時にふと耳に入ったのが、自身が卵を呉れてやった男の名】
【なにせ廃工場、二人しか居ないから静かで、つぶやきがガルニエにも聞こえたらしく】
【単なる興味らしいが、質問をし――――後、僅かな笑みと共に頷いて】
ああ、佳佳。それなら勝手に介入させてもらうとしよう
丸くなったと言っても、どうしたって本能は拭えないからな
先ずは義手と義眼、それから後は戦闘の勘と適当なコミュニケーションか
………取り敢えず、私は私で卵の保有者を探すとするよ
そして出来ることならソレを引っ剥がし……破壊自体は、詳しそうなお前にいずれ訊こう
【ポーチへと片手を伸ばし、サングラスを取って、それをかけ】
【少女が飲料水を口にするのを一瞥して、先程開けた扉へと向かい】
ではな……と、そうだ竜崎、オーバーワークには気を付けろよ?
【「全ての資本は身体だぞ」などと付け加えながら彼女はギィと鉄扉を開け】
【もはや夏真っ盛り、昼でも夜でも暑い外へと、静かにその身を乗り出し】
【そこまで声をかけなければ、ガルニエはそのまま消えていく】
【しかし逆にアクションを起こせば、最後に扉の閉じる音だけが残るだろう。】
36 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 18:20:40.07 ID:VNKLl02zo
>>35
ああ、この手の呪いには慣れてる。
…むしろその綱渡りこそが、俺の本分だったんだがな。
……ったく、余計なことしやがって。
【ガルニエの『気遣い』に頷くと、左手に向かって小さな悪態をついた】
【少し俯き気味になったので目元が隠れたが、悪口に反して口角は少し上がっていた】
【分かりやすくも不器用、といったところか】
ああ、それか。
氷の支部に南雲とかいう女がいるから、それに関して動いてる奴がいる。
あそこにはゼーロも所属しているからな……近々何か動きがあるかもしれないな。
【『支部落とし』という言葉に気をよくした遥人は、世間話のようにそんなことを漏らす】
【どうでもよさそうな素振りだが、これはおそらく、ある種の誘いだ】
【一つ噛まないか、という類の、物騒な】
ゼーロを苦しめているのは、卵だけじゃない。
黒澤を何とかできれば、ひょっとするとそれすらも……って、思っただけだ。
あいつをなんとかって…考えただけで頭痛がするけど。
【問われて、素直に答えたのは、曖昧ながらもゼーロの素性、その一部】
【狂うモノに対し狂いをぶつけるという発想だが、冗談めかした語尾からは、未だ不確定要素が多いことを伺わせる】
【まだ、詰めが甘い。もっと材料をそろえなければなるまいと、新たに情報収集を決心したようだ】
ああ、出来れば孵化した卵を封印処理でもしてもってこい。
言っておくが、俺の『剣』はあんまり乱発できないからな、対象は良く絞れよ。
【扉から出て行こうとする女に背を向け、天を仰いで一息をつく】
【言葉では答えなかったが、忠告に応じた形だ。今日はもう切り上げる心積もりだろう】
また会おうぜ、マーク・マーギュリス・ガルニエ。
次はお互い、万全でぶつかれることを期待する。
【背を向けたまま、フルネームで呼びかける】
【テレビで聞いた名乗りだが、返したのは、ささやかな戦友への返礼かもしれない】
【そうして壁と向き合ったまま、遥人はしゃがみこんで身仕舞いを始めるだろう】
【実りある訓練だったと、振り返りながら】
//こんなところでしょうか、二日間お疲れ様でしたー!
37 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/05(火) 18:39:04.96 ID:BqWP140jo
>>36
氷の……あそこは穏健派だと思っていたが、動きがあったのか
ふむ、さて……知らなかったな、少しばかり調べてみよう
大方機関の事だから、それと対になる存在にでも当たってみれば………。
……あぁそれと黒澤だが、手は幾らでもあるだろうさ
ヤツがゼーロという娘を想っているのなら、拳でなくとも理解は有るはずだし、な
【狂っていても会話が出来るのだからと付け加え、口を閉じる】
【かつて所属した組織の一部分と、その動き。そして、それへの興味】
【また先程羅列した戦闘狂の面子の一に関しても、頭の片隅に留めておき】
【更に加えて、かの少女についての事情――どれに付いてか「はてさて」と呟いて】
【最後に卵の話題、これは単純明快に首を縦に振ることで答えとし】
期待されたからには答えるとも。よろしく頼むぞ、竜崎―――。
【一番最後になってしまったが、ようやっと挨拶らしい挨拶を交わし】
【そういえばフルネームは知らないな等と考えながら、彼女は扉の向こうに消えていった。】
/ですねー、お疲れさまでした&ありがとうございましたっ!
38 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 19:22:25.62 ID:QXGXFzhF0
【君が、貴様が、貴公が、お前がそれを望もうがそうでなかろうが】
【やはり君達、貴様達、貴公達、お前達に拒否権は無いのである】
【選べるとすれば感情無き人形に成り下がるか、特定の感情しか残されぬ人形劇の駒にされるか】
【はたまた記憶を失った赤子にされるか、信念を失った抜け殻にされるか】
【どれもこれも碌なものじゃない。どれにせよ人間からかけ離れた存在にされるのである】
【そんな所業を繁華街の一角で行っているカノッサ機関・氷の国支部、ノーナンバーで】
【黒を基調としたスーツを身に纏い、黒髪オールバックで、蛇のような薄ら寒い目をした男が】
【平然とした顔で行っている。欠損した腕を補う外道の紫炎を介して行っている】
…さて、今日もカノッサ機関の為にお仕事でも行いましょうか。
敵対組織の人間が来てくれたら嬉しいですが、数が多いと後が困りますがね。
ッククク…正義など混沌の世界の為の駒に過ぎない。…さてつられて来い。
39 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/05(火) 20:05:15.31 ID:1+I0RQpf0
【聖都:人気のない路地】
……えっと
【しきりに辺りをキョロキョロと見回す人影がある】
なんで私はこんなところに…
…道に迷ってしまったのでしょうか……?
んー…
そこのネコさん、場所をお訪ねしてもよろしいですか?なんて…
【通りすがりのネコに話しかけているその女は、俗に聖衣等と呼ばれる特殊な衣装を身にまとっていた】
40 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
:2011/07/05(火) 20:08:18.65 ID:ymKFjkv5o
前
>>999
まさか同い年とは....それは驚きです
まぁ、この世界でも同い年の人に会うのは何処か親近感がありますね
【結構びっくりした様子】
【そう言いながら、彼の盗難バイクはブルンブルンと相変わらずの元気な音を立てつつ】
【水都の門をくぐろうとする】
ご友人に会いに来た...ですか。
そう言えばナナミさんはその2年間なにをしてらっしゃったのですか?
私は向こうでは大学生...って言って分かりますかね
こっちでは全くする事が見つからない無職ですけどね....ハァ
【若干どよーんとしたオーラを発する天音】
お...こんな街を直接見れるなんて....
【あまりよそ見運転はよろしくないが】
【珍しい街並みなのかキョロキョロと見回す】
【彼にとっては今までテレビの向こう側のような世界なのだ】
【仕方ないと言えば仕方ないが】
41 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/05(火) 20:15:20.63 ID:VNKLl02zo
【水の国、噴水広場】
【夜といえども大通り、もちろんそこそこに人通りもあるわけだが】
【今日は皆、この国にはありふれたモニュメントである噴水を、酷く気味悪そうに眺めていた】
【水面から脚が生えている】
【まっすぐ、伸ばされた状態で二本、太くてたくましい筋肉…と、暗い赤色の毛皮が印象的な、イヌヒトの脚】
【この世界じゃ知名度もくそもないが、まんま犬○家である】
【おそらく上半身は水面下に埋まっているのだろうが、一般人は気味悪がって近づかない】
【観察すると時折、毛むくじゃらの犬脚ががぴくぴくと痙攣しているから、生きているのはわかるだろう】
【しかしいろんな意味で放っておくとまずそうだ、さて、どうする?】
42 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/07/05(火) 20:27:20.11 ID:wjXJQpBTo
>>38
//まだいますかー?
43 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 20:28:38.48 ID:QXGXFzhF0
>>42
/はい、いますよー
44 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 20:30:28.31 ID:/Jj8i1Iso
>>40
ダイガクセイ──ああ、大学生
うん、分かるよ、一応。なんかこう、ランクが高い専門の勉強をするところでしょ?
あたしはこの2年間ね、絵の勉強をしに行ってたの──
【天音の世界での大学生に対する認識とは、同じとは限らないが】
【少女も一応、大学生というものに対する知識はあるようだった】
【そして、街中を進んでいくバイク】
【──『葉の水都 リケアリーフ』】
【都の中央には広い運河が流れていて、そこから多くの支流が街の中へと伸びている】
【それを俯瞰するとまるで『葉脈』のように見えることから、】
【『葉のよう(like a leaf)』という言葉が街名の由来になった──と、役場の冊子などには書かれている】
【日中であれば、人々が舟に乗って水路を往来する姿を頻繁に見られるだろう】
【水都と呼べる所以は、その水と密接に関わった生活形態にあるようだ】
【街の入り口を越えれば、石畳で整備された大通りが真っ直ぐ伸びている】
【中世的なレンガの屋根屋根、道に沿った色とりどりの観葉植物──】
【バイクの排気音などまったく馴染まない、牧歌的な町並みであった】
【と、そんな折】
──あ、もうこの辺で大丈夫だよ
ありがとね、かなり助かっちゃった
でもテル君この後、どうする?
行くところないなら、お礼ついでに宿とか紹介するよ
【思い出したように言い出して、停止を促すだろう】
45 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(不明なsoftbank)
[sage]:2011/07/05(火) 20:34:30.61 ID:wjXJQpBTo
>>38
>>43
【ふわり、ふわりと浮かぶ影が、目に映るかもしれない】
【その、姿を目に写したとすれば、その外見は、こう説明できるだろう――】
【ウェーブの掛かった長い黒髪に深い色の黒目。そして古いデザインをした紅い眼鏡が特徴的である】
【ふんわりとしたロングスカートに、ブラウス。そして首にはストールを巻いている】
【どことなく理智的な印象と抜けた印象を感じさせるだろう】
【口には年季の入った真鍮の煙管が咥えられていて、異質さを感じさせる】
【――と】
【まあ、そんな女性が〝宙に浮かぶ安楽椅子〟に座りながら、ゆらゆらと移動していた】
【少し顔色が悪いようで、しきりに口元の煙管の中身を吸い、煙を吐き出す】
……今日は、調子が悪いわねぇ……。
【そんな事を、呟きながら、移動していると】
【〝イヤナケハイ〟が、己の肌に感じられた。長年生きてきた勘が、よろしく無い物が近くに居ると理解させる】
―――あ。
【つい、声を漏らしてしまった。つい、目を合わせてしまった】
【底の知れない程異様に深い漆黒の瞳が、キミの蛇の双眸と交わるだろうか】
【確実に、この女性はキミの事を認識しているという事が分かるだろう】
/*ではおねがいしますー*/
46 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 20:35:00.41 ID:wjXJQpBTo
//おっと、名前欄とメ欄……
47 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 20:47:41.92 ID:QXGXFzhF0
>>45
【人形弄りにも、人形劇にも飽いてきた頃、漏れてしまった声を耳は捉える】
【耳の中の真空管がその声を通過した。―――獲物の声が通過した】
(おや…これはこれは。正義か悪か?善か悪か?はたまたどちらでも無いか)
(なんにせよ新たな玩具を見つけましたよ。ええ。これは面白そうだ)
(よろしくないものを感知してしまった者の声の主はどのように壊れてくれるだろうか…クククッ)
【蛇のような薄ら寒い目で、当たり障りのない笑みをこぼしながら相手へと向かう】
【内心とは乖離しきっているその表情。実に欺瞞に満ちているのに、それを違和感として感じさせない】
【先ほどの玩具たちには目も向けない。もはや関心はあの女に移ってしまった】
……怯えることはないですよ?御嬢さん。
私はこの世の為にならない悪とクズを罰しに来た自警団のものです。
―――だからと言って警戒しないわけにはいかないですよね。ええ、わかりますよ、その気持ち。
【邪悪そのものな内心からは予想できないほどの穏やかな音調で紡がれた言葉】
【言葉には力がある。言葉だけで人を安心させることもあれば、その逆もしかり】
【詐欺師の言葉ははたしてどちらに転がるのだろうか―――どっちに転がっても構わないが】
48 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
:2011/07/05(火) 20:54:44.32 ID:ymKFjkv5o
>>44
絵の勉強ですか...いいですね、私も昔は筆を振っていた時期がありましたが...
【思い出すように目を閉じながら言う】
【運転中なのに危ない奴】
【危機感...そんなものが無いからかもしれない】
すごい街....カメラでもあれば、ルリにも見せたいけど....
【独り言の様に周りを見ながらボソッと言う】
【彼の言うルリとは誰の事だろうか....?】
ここの辺りですか、っと
【そう言うと、ブレーキを止めてナナミを下ろす】
いえ、お礼なんて。こんな素敵な街に来れるだけで....
【両手を振り遠慮しているが....】
「グー...」
【腹の音は正直で碑銘をあげている様だ】
【言われてみれば、異世界から来たばかりなのだ、住む家もなにも無い】
【生活が厳しいのは確かだろう】
/次から返信遅れるかもです
49 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 20:56:19.83 ID:wjXJQpBTo
>>47
【動揺は、無い。積み重ねた経験の重みに、全てを飲み込むように】
【そう、降り積もる雪の内に、全ての動揺、ゆらぎが飲み込まれて入った】
【そして、キミの言葉を聞き、〝とても楽しそうに〟彼女はくすくすと笑い声を零し、口を開く】
――――あらあら、だったら私も、罰せられるのかしらね。
それに、お嬢さんと言えるほど、若くないのよ?まあ、見た目が若いと言われるのは、嬉しいのだけど、ね。
【安楽椅子に、背を預けたまま、優雅にそう答える】
【何処か、底の知れない気配が、落ち着きとして現れているのに、気がつくだろうか】
【しかし、直後その穏やかに険が混ざる、その声には鋭さが宿る】
一つだけ、分かることは。
貴方がそのにこやかな外面の奥に、醜悪な物を宿しているという事、ね。
お人形遊びは、さぞかし楽しかったのでしょうね。
【口調は、変わらない。だが、鋭さと真冬の極寒の様な苛烈な冷静さがそこには有る】
―――悪いけれど、貴方のお人形になるつもりは、ないわ。
貴方のような人、嫌いなのよ。何十年もそういう人が私の敵だったから。
【きぃん、と音を響かせて】
【女性の右手の人差し指に光が生まれるだろう。魔力でも気でも無い、〝光〟だ】
50 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 20:57:50.58 ID:QXGXFzhF0
>>49
/次遅れます。すいません
51 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[saga]:2011/07/05(火) 21:09:31.84 ID:pc0OoA9go
前
>>904
【自身に抱きつく、羽毛のように柔らかい感触、それは生きてる者だけの、優しい感触
だから、どうしても――――貴女が、アンドロイドだなんて、思えなくて
思わず、抱きついた貴女を引き寄せた、自身の両腕で修飾するように、抱き寄せた】
【貴女を人でなく、人外と思うと、其処にある貴女が、不意に消えてしまいそうに思えて
しっかりと抱く、掌から逃げていく吐息を、そのつたない両手で囲ってしまうように
膝をついた彼女の顔が、貴女の顔の側にあるであろう、吐息の触れる距離で、心を交わす】
――――……そうですか、そんな貴女が、存在するのでしょうか
少なくとも今の私には想像も及ばぬ所でございます
今の私に映る貴女は可愛く愛しい無垢なお嬢様、でいらっしゃいますもの
【抱き寄せる感触は小さく、彼女の腕が存外に細いことを感じるだろうか
華奢な両腕は、何かを支えるには、あまりにも柔すぎて、今にも、鏡が縦にひび割れるように
夜月にキラキラと反射しながら、崩れ落ちてしまいそうなほどに】
【貴女の表情は辿らない、貴女の顔の側に、自身の顔を添えようとしつつ
辿る言葉はひたすらに、心の奥の、扉を開けた残響を微かに滲ませていく
言の葉の強さも重さも、色も香りも関係なく、ただただ彼女の色の、思いを吐露する】
……人を殺す、ということは確かに大きな事でございます
例えその原因が、自身に起因しようとしまいと、犯してしまった事実は消え去りません
ですから、私達は、血に塗れた刃を隠すのではなく、拭うことに尽力すべきなのでしょう
――――……ですが、誰もが皆、強いというわけではございません
私も同じでございました、弱い私が嫌いで、無力な、罪の色に染まったこの両手を切り落としたく、思っておりました
その時、思い出したのです――――……こんな私を〝好き〟と言ってくださった人の言葉を
【夜が深みを増していく、雑踏の日が消えて、ただただ静々と、月の灯りが落ちていく
月光に照らされて、伸びる二つの影は、混ざり合って、一つの弱々しい灯火を浮かび上がらせる
紡がれる彼女達の夜伽話、決して童話にならぬ、リアリズムに塗れた禁書でしかなくて
――――それでも、必死に、真っ赤な両手はページをめくる、その中の自身を救う、聖句を見つけだす為に】
〝好かれる〟というものは素晴らしいものでしょう、他者から注がれる愛は最上のもの、と私のような従者は存じ上げております
愛していただければ、そんな大嫌いだった自分も――――……好きになれるはずです、だって――――
そんな大嫌いだった自分を大好き、と言ってくれる人がいらっしゃるんですもの
……〝大好き〟ですよ、チェルシー……会って間もない貴女が、こんなに愛しく感じられるのです
それはですね、貴女の強さを私が認めた、ということですよ――――
52 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 21:15:53.19 ID:/Jj8i1Iso
>>48
へえ、そうなん──って! 前、前ぇえ!!
【共通項が見つかって、少女が興味を持ったのもつかの間】
【なんとはなしに青年の顔を見て、少女は猫の悲鳴のような声を上げる】
【──呟かれた独り言は、確かに彼女の耳にも入っていた】
【気にはなった。しかし、バイクから降りた後も、立ち話を続けるのは何だから、と】
【ひとまずは胸のうちにしまっておくことにして、青年の方へと居直れば】
──うん、お腹は正直ね
じゃあさ、とりあえず食堂に行こうよ
そこでまた、落ち着いて話でも──
【ひとまず──と】
【少女は天音を先導するように歩き出すだろう】
ねえ、そういえば
テル君って、住むところとかあるの?
【その道中、そんなことを尋ねて】
//了解ですー
53 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/05(火) 21:25:02.75 ID:0TTcFyJA0
【水の国 風霊統主の城周辺の森】
ぐっ……ぅ、くぅ…………!
「お、おい…………あまり無茶、すんなよ…………!」
【薄手のトレーナーの上に赤いジャケットを羽織った、左目を縦に走る傷跡が目立つ、背中に掛かる程度の青い髪で、左腕の肘から先が触手と化しているのを、ジャケットの袖で隠している少女と】
【短く刈りあげた髪に、上下黒で揃えた服の上から更に黒いベストを着込み、右目の周囲に古い火傷の跡がある青年が】
【闇夜の森の中を、フラフラした足つきで歩いている】
【ジャケットの少女の右腕は、フラフラと動きに合わせて脱力した様に頼りなく揺らぎ】
【青年は、片足を庇うように杖をついていた】
――――フィリンさんに頼んだ右手が届くまでに……少しでも、身体を慣らしておかなきゃ、いけないから…………
「とは言え、お前自身がぶっ倒れたらどうするんだ!?
リハビリリハビリって…………もうお前、6時間は歩き通しだぞ!?
少しは、息を入れろって……!」
≪そうっすよ姉貴……!!
…………一体、何を焦ってるんすか……!?≫
"…………"
【ジャケットの少女の傍らには、青い炎を纏った、やけにデフォルメされた髑髏が浮かんでいる】
【が、その姿や声は、魔力持ちなどでなければ感知する事は出来ないはずだ】
【また、青年の左袖が、違和感が無い程度に少しだけ膨れている】
54 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/05(火) 21:29:46.34 ID:WvkwB5ino
【深き闇と、風音以外に響かぬ静寂に包まれた森奥】
【人気はせず、動植物のみが存在するこの空間に、1人の少女が存在していた】
【深夜の闇と融合し、深緑に包まれた森林の中で、静かに呼吸する植物とも言えず】
【ましてや、寝静まる昼行性の動物でも無ければ、狩をし始める夜行性の肉食動物とも言えない姿】
【否――その姿はどちらかと言えば夜行性の肉食獣と表したほうが良いだろうか】
「―――――♪」
【外見は赤色のインナーにに黒のスラックス。その上に無造作に赤色のコートを羽織っておるのだが、服装にも奇怪さが浮き出ていたのである】
【彼女の羽織る衣服類は、前面がくまなく返り血で染まっており、彼女が生物の類を殺めた事が想像できるのであった】
【身体は、スラリと伸びた長い足、月光を透き通すかの如く白い肌を持ち、腰ほどまである長い黒髪を束ねる】
【腕は華奢に、顔と同じく白い肌。とてもこの乱世を生きる人間とは思えぬようであるのだが、幾つかおかしい点が存在していたのである】
【顔の上あごから伸びる犬歯は、人間のソレとは比べ物にならないほど大きく、吸血鬼を連想させるものであった。そしてその上に置かれている2つの眼球は、焦点が定まっておらず】
【人間なら向かない方向へ、目めぐるしく回転する変わりに、一瞬たりとも瞬きせず、死んだ魚を想像させる。ゆえに死人を連想させるのであった】
「――オいしいナ! 久しぶりのシタイ!!」
【狂気的な台詞と共に、歓声と至福の表情を浮かべる彼女は、森の奥深くの切り株に座っていた】
【樹齢数千年のものでも切ったのであろうか、一般の切り株とは一線を画すほど巨大であり、人間ならば10人ほどは寝そべる事が出来るほどであった】
【その切り株に腰掛ける彼女は、星を眺めて歓声を上げるといった、少女らしいことをしているのではなく、何かを食べているのであったのだ】
【勿論、手作り弁当を恋人と食している訳ではなく、現在行動を開始しようとしている夜行性の肉食獣と同じ、動物の死体である】
【殺めてさほど時間は経っていないのか、触れるといまだ暖かさの残る肌を持つこの食べ物は、おそらく此処に住んでいたと思われる鹿とDQNの風貌の青年の死体だった】
【鹿は首領的な役割であったのか、巨大な身体に傷だらけの角を持っているのだが、共に彼女の前に横たわっているのであった】
【腹部は彼女に食されつつあり、所々骨が見えており、彼女は牙でそのまま食べたり、手で引きちぎってチーズの如く、引き伸ばして食べているのであった】
【その2つの死体を照らすのは、血が錆の様に固まっているカンテラで、死体の血液と彼女の唾液を反射させ、幻想的な空間を出していたのだった】
「――えへへ!」
【もしこの森に足を踏み入れたものが居たのだったら、血まみれの少女が、鹿と男の死体をむさぼっている姿を見ることが出来るだろう】
55 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
:2011/07/05(火) 21:32:37.62 ID:ymKFjkv5o
>>52
前?......おっと、
【ナナミの警告を受けてようやく前を向く】
【とりあえずハンドルを切って急カーブ】
【ギリギリのところで、二人仲良く川に落ちずに済んだ】
【全く焦る様子が無いのは度胸かそれともやっぱり危機感の無さか】
食堂ですか...でも、どうもこの世界の通貨と、
前の世界の通貨が違うみたいで、
今の私は一文無しに近いですよ
【金が無いのは大変だろう】
【いろいろと苦労している様子】
住む家も無いですね....この前休ませてもらおうと
忍び込んだ廃ビルが不良の溜まり場で、
ひどい思いをしましたから
【にっこりと、しかし苦笑いで言う】
【本当にいろいろと苦労している様子】
56 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 21:34:09.41 ID:QXGXFzhF0
>>49
【どうやら仮面をかぶるのは無駄なようだ。鋭い声の前では無駄だったか】
【―――丁度いい。生物を壊す作業の際にはどうせ剥がれているだから】
【だから本性を見抜いてくれてありがとう。そんなことを顔で言っていた】
【それほどまでに愉悦に歪んでいた。愉悦で歪んでいた】
―――……ッククククク
――…クククククッ
【眼は血走る。右側の頬は吊り上る】
【口元も吊り上り、詐欺師の身体が大きく自身の愉悦を表すが如くに揺れ動く】
【本当に楽しそうに、壊しがいのある玩具を見つけ楽しそうに】
―――クハハハハハハハハハハッ!!!
いいねぇ、良いですねぇ!そんな態度を取れるのも今のうちですよォ!
貴方を人形にしてバラバラに壊れるまで弄り遊びたい!…そう、弄り遊ぶところが無くなるまでッ!
【眼がギラリと輝く。左腕を構成している外道の炎はゆらゆらとしながら】
【男の体と足元から外道の紫炎がちらつき始めた。戦闘態勢に入った】
【腰には支給された拳銃があるもののこれを引き抜くことはしない】
【まずはどのようなものか見てみる必要があるからだ】
57 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 21:34:32.11 ID:QXGXFzhF0
/
>>49
お待たせしました。
58 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/05(火) 21:36:29.12 ID:ropOoseAO
【カフェ;テラス席】
【夜になってもなお嫌な感じの暑さが残る季節、じめっとした空気は肌にも煩い】
【眼前のアイスコーヒーに入れられた氷が融解し、からんと涼やかな音をたてた】
…………うむ。
【殆どが店内で涼む中、物好きが一人】
【それは赤い布を緩めに頭に巻いて癖の強い黒髪を軽く纏めた、藍色の瞳の青年だった】
【黒のポンチョで体型を隠し、その下に薄い白のワイシャツを着用】
【ポンチョには1から12までの数字が暗い灰色で刻まれているが確認しにくく、】
【ベルト変わりに砂時計を繋ぐ細い鎖を使用し、サラサラと時を刻む音が響いた。】
時計が埋め込まれた八端十字架を提げており、〝教会〟所属の神父のようだ】
【彼はぽりぽりと頭を掻きながら、幾つかの紙を眺めていたが】
【溜息ひとつと共にそれを机に投げ出して、ぎしっと体重を椅子に乗せる】
どこから情報仕入れたのかね……。
……――≪ポイエーシス・オルガノン≫って、聞かない名だけどよ
【そう呟き、苛立つように眉を寄せた姿は、なにやら面倒な案件を抱え込むようで】
59 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 21:43:52.61 ID:wjXJQpBTo
>>56
【ふぅ、と息を吐き。煙管の口を吸い、薬草の煙を肺の中に取り込んで】
―――そう言うのは、もうこりごりなのよ、いいわ、相手をしてあげる。
【心底、嫌そうな顔で彼女は臨戦態勢に入った】
【戦うのに慣れている様子なのに、戦いを好まない態度】
【其れは、臨まないのに戦わざるをえない状況に置かれていたという事の証】
【そして、彼女は地面から3m程の所に浮き、ひゅぅ、とそこそこの速度で距離を取りながら、空中に指で文字を描いていく】
【人差し指の通った軌跡には、光の線が引かれ、文字を書き綴る事を可能として】
〝我、白銀の円環の元請い願う〟
〝其れは不変、其れは堅なる者、其れは鋭き物〟
〝その鋭きよ、鳥獣の形質を取りて我が下僕と成せ〟
【その、一文が書き綴られた直後、彼女の左手の五指に嵌る銀の指輪が外れ、溶け、混ざり合い】
【数秒後には雀サイズの金属の鳥を構成した】
【完成の確認の直後、彼女は左手を相手に翳し、右手で一文を描く】
〝貫け〟
【瞬間、小鳥が羽ばたいた】
【一発の弾丸の如く、嘴で貴方のみぞおちを貫くように、高速で襲いかかっていくだろう】
【小規模ながらも発動は極めて早く、独特な発動形態を取る魔術であると、分かるかも知れない】
60 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 21:47:26.62 ID:/Jj8i1Iso
>>55
【── 一瞬だけ、生きた心地がしなかった】
【気付けば、半開きの口から霊魂と思しきものが漏れ出していて】
【ぎゃーぎゃーと喚き立てたのは、しばらくの放心状態を経てからのことだった】
【そうして、歩きながら青年の話を聞いていた少女は】
【それは本当に大変だったね……と、しみじみ同情しながらしきりに頷いていて】
【「そっか──」と、何かに思いを巡らせていたが、やがて少女は言った】
それならさ、テル君しばらくこの街に住んでみない?
ほら、ここって田舎でしょ
あたしたちみたいな若い働き手はずっと足りてないみたいでね
だからね、もしこの街で働くなら、借家の一つぐらいは都合してくれると思うの
他に行くところが出来るまでの繋ぎにでも、さ。どう?
【少女は後ろ手を組みながら彼に振り返って、様子を伺うように小首を傾げた】
61 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/05(火) 21:50:46.47 ID:S+5LapdTo
>>51
……私は、可愛くないから…………。
【カノンの言葉を、思いを受け取って、第一声がこれ】
【「可愛い」と言われたら「可愛くない」と否定してしまう】
【言わば彼女の癖のようなもので、本題はこれから】
…………貴方のお陰で、幾らか、楽になった。
やっぱり、その……直ぐに好きになるのは、難しい。だから───
これからも私のことを好いて──友達で、いてくれる……?
……そして貴方も、自分の事がもっと好きになる。
だって……、私はカノンの事が大好きだから……、ね?
【──突然、彼女の背に天使の如き翼が顕現する】
【これは笑顔をキーにして自動発動する、彼女の"能力"であって】
【カノンからは見えないかもしれないが──今確かに、微笑みを浮かべてるのだ】
【抱きしめる力をほんの少し、強くして。言葉で、行動で、表情で──まさに全身全霊で、好意を表現する】
62 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/05(火) 21:58:07.42 ID:Pgl+5XAYo
>>53
………おや、おや。体は大事にしないといけないよ?
折角、持って生まれたものだ。無理に使って壊しては勿体無い
……壊すのが好き、って人もたまに見るけれど
【厚手のホットパンツの下に黒いボトム、赤い革のサイハイブーツ】
【左前のブラウスは首周りを大きく開けて、、ターンクロスの首飾り】
【足跡刻まれぬ新雪の如き、長い白髪の少年が、丁度その姿を見ていた】
………こんばんは、リハビリにしては荒っぽいね
もう少し、時間を掛ける事を考えよう
/まだいらっしゃいますかー
63 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 21:59:55.68 ID:QXGXFzhF0
>>59
【3m程浮遊した、心底嫌そうな表情の女に対して詐欺師の男は狂喜している】
【相手が嫌がっている。ああ、これも人形を作るモチベーションを向上させるスパイスの一つである】
【様子を伺っていると相手は燕を構成させ、自身を貫く弾丸として向かわせた】
おやおや…創造系ですか。
魔術の類…実に面倒ですねぇ。
そして実に滑稽だッ!そんなもので私の創作意欲を削がないで下さいよッ!
【嗤う。笑う。外道の炎を従えた、下種の男は笑いを零し、相手の神経を逆なでする】
【笑いで破願したその顔は正しく邪悪。本性を隠す事無く黒い黒い表情を見せつけながら】
【先ほど足元にためておいた炎をジャンボジェットの要領で噴出し】
【右斜め前に前進しながら回避した。あちらが高速ならば、こちらも高速で動くまで】
【そして前進しながら外道の紫炎で構成されている左腕を相手の胴体目がけて横なぎに振るう】
【もし当たれば消すのは感情。―――しかも嫌悪感や敵対心を】
64 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/05(火) 22:00:17.43 ID:pc0OoA9go
>>61
【貴女の言葉に、心が揺れる、自分の言葉を本当に理解してくれて
そして同時に、彼女は自身の言葉を、理解しなおして――――……
確かに、自分で言ったように、貴女が言ってくれたみたいに、自分を少し、好きになれて】
ええ、約束いたしましょう、これからずっと、貴女を好きな友達でいると
――――……そもそも、約束など無く、友達と思ってはいたのですが
どうやら上手くお伝えだきなかったようでして……少々恥ずかしいですね
【ほんの少し力を増した貴女の感触を味わいながら、見えない貴女の表情をそっと探す
見る必要は無い、そして知る必要も無い、彼女の中では、貴女の表情は、常に明るい、微笑みの色をしていて
きっと、現実も――――それと同じくらいに、否、それ以上に、綺麗な色をしていることであろう】
【たゆん、と揺れる彼女の胸が貴女に押し付けられると、ふんわりとした温もりを感じるだろう
メイド服の柔らかい布越しの感触は、人の温もりをしっかりと注ぐ、愛情に満ちた膨らみで
それは姉が妹にするような、全力の愛情表現の一種にも、感じるかもしれない】
……そうですね――――……今日の出会いをお祝いいたして、一つプレゼントを差し上げましょう
大した品でもございませんが……とーっても、大切で綺麗な品なんですよ?
〝Under Cover of Darkness〟
【抱きしめられたまま、彼女はそっと右手を貴女の首越しにぐっと回し、貴女の目の前に指先を見せるだろう
スルリ、と彼女の手に引っ張られるように、地面の影が伸び上がり、やがて一つの形を成す
彼女の指先に現れる、鮮やかな色をした、カトレアの花が、貴女の目の前に出現するだろう】
【カトレアの花言葉は、優雅な女性――――きっとそれは、貴女の否定の言葉に対する返事でもあろう、か
花を擽る淡い香りは、夜に見合わなく、貴女に注がれるべき、香りで
――――生温い夜の色を、薄めていく】
65 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 22:00:27.19 ID:GFV8STASO
【酷く閑静なこの住宅街は、街灯の他に灯りが全く灯っていなかった】
【理由は簡単、需要を考えない投資のための宅地造成。】
【詰まるところこの真新しい家々には、まだ住人が一人もいない】
『――冷たい水が心狂わす』
『誘う水辺に二度と戻れない――』
【そんな住宅街の中、街灯の下を一人の青年が歩んでゆく】
【口ずさむ歌は甘ったるい響きで、中身の無いこの場所に通った】
【紅茶色に染まる肩程までの髪は、柔らかなウェーブが掛かっていて】
【双眸は右が灰色、左が空色という小気味の悪いマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【深紺のボトムに軍用ブーツという出で立ちで、この場所をさ迷うように歩く】
/風呂、多分30分程で上がるかな
66 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
:2011/07/05(火) 22:02:23.06 ID:ymKFjkv5o
>>60
この街に住む.....いいんですか!?
【非常に驚いている様子】
いいんですか!私みたいな人で
【とっても嬉しい】
【彼にとっては初めてゆっくりと休めれる場所だから】
こんな素敵な街で過ごせるなんて...
【さっきまでのネガティブオーラは消え去りキラキラと輝く】
【ナナミの話を最後まで聞いて】
その...私、しっかり働くので....お願いします...ここで住まわせてください。
【深々と】
【ナナミに頭を下げた】
【普段から笑う彼の顔からは想像できないほど真面目な】
【感謝のこもった声だ】
67 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 22:10:37.15 ID:wjXJQpBTo
>>63
【飛燕は、キミを貫くこと無く、回避して】
【そして、接近するキミを見て、魔女は笑う】
―――金生水、短縮発動。
〝水流よ、私を逃がして〟
【五行に依れば、金は水を強めるとする】
【それの応用により、水の魔術の性質を強めて、本来必要な文を短縮し、水を生み出した】
【その水を、己の座る安楽椅子を流すように噴射させて、急加速、ぎりぎりでその左腕を回避する】
―――少し、掠ったわね。
成程、精神を焼く焔。あなたの性質を表すような醜い能力。
【その火に、敵意を僅かに焼かれるも、魔女は安楽椅子の横の空間を開き、左手で5つほど植物のタネを掴みとる】
【ここまで来れば分かるだろう。一発では威力の低い魔法を連鎖発動していくことにより、その効力を強めていく】
【発動速度や構成の欠点を、こうして補っている、独自の術式だと言う事を】
―――水生木、強化発動。
〝我、命の息吹に請い願う〟
〝其れは穏やかなるもの、其れは生み出す物、其れは長きを生きる者〟
〝そのしなやかを以てして、我が眼前の敵を捕らえよ〟
【直後、豆が急速に成長し、キミの四肢と胴体を太い蔦で縛りつけようとするだろう】
【そして、その瞬間に左手の指先をクイクイと動かしていく】
【正面から縛りつけようと迫る蔦と、背後から背を貫こうとする飛燕が、同時に襲いかかってくる】
【容赦のない、攻撃であった】
68 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 22:16:42.88 ID:/Jj8i1Iso
>>66
──え、えっ
そっ、そんなに驚くなんて……
やだ、なんかナナミ照れちゃうなー
いいよいいよ、別にあたしが直接何かする訳じゃないし
テル君、ここまで親切にしてくれたしね。これぐらいのことなら、いくらでもしちゃうんだから
【目を丸くさせて、ぱちぱちと瞬きを繰り返す少女】
【彼女にしてみれば、ほんの軽い気持ちで言ったに過ぎなかった】
【そして先ほどまでの青年とはまるで違う、真剣な誠実味が、何より少女を驚かせた】
そうと決まったらさ、まずはご飯、食べに行こ!
お金のことなら気にしないで、事情を話せば大丈夫
あそこ、あたしの小さい頃からの行き着けなんだ
ほら、行こ、行こ。異世界のこととか、色々話を聞かせてよ
【そう言って、少女は通りに面した一軒の小さなレストランを指差して】
【そのまま、天音の手を引っ張って中へ連れていこうとするだろう】
69 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/05(火) 22:17:55.75 ID:S+5LapdTo
>>64
…………そっか……。
【笑顔は長持ちせず、いつの間にやら柔らかい無表情に戻ってしまった】
【けれど、彼女の思いが変わったわけではなく】
…………これは?
綺麗な花、だけど……。
【出現した花をそっと摘み、じっと観察する】
【残念ながら今の彼女は、自分とは似ていない花だと思ってしまうようだが】
【これから先触れ合っていく中で──考えが変わることも、あるかもしれず】
……ありがと…………。
【"カノンからのプレゼント"が嬉しかったのだろう。心からの感謝の言葉を述べる】
70 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
:2011/07/05(火) 22:24:24.32 ID:ymKFjkv5o
>>68
ありがとうございます...ナナミさん
【顔を上げてにっこりと笑う】
【その笑顔からは感謝が感じられた】
【彼からすればとても嬉しかっただろう】
【気がつけば能力者が存在する世界に飛ばされて】
【彼は寂しかったのだろう】
【だから、そこまで感謝したのだ】
【ナナミに手を引かれてレストランに向かう】
大丈夫ですか....?ナナミさんはともかく、見ず知らずの私までそんな...
【見かけは遠慮してるがやっぱり嬉しい】
【手を引かれる事に特に抵抗する事なく、店内に入るだろう】
71 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/05(火) 22:28:27.27 ID:pc0OoA9go
>>69
【彼女は貴女を抱く腕を解き、貴女が解いてくれたなら、貴女から離れて
そのままゆったり、とスカートをはためかせながら貴女の側に座るだろう
スカートの上に座る小ぶりなお尻が、静かに夜に刎ねた】
〝カトレア〟――――の花です、本当は……お墓参りに、と思っていましたが、きっと、許していただけるでしょう
花言葉は〝優雅な女性〟でございまして、今の貴女、よりかは、もう少し先の――――未来の貴女にピッタリの花でございます
そしてそこには私の想いも込められていらっしゃいます
その花が似合うような方へ、貴女になっていただきたい、という――――願いが
【そう言葉を紡ぐと、彼女はそっと、貴女の表情へと視線を揺らめかせる
真紅の瞳は、月の色を溶け込ませて、淡い色を滲ませながらも
クッキリと夜を照らす、艶やかな色を、潤わせて輝かせる】
【彼女の端正な顔は、調度品のような気品を漂わせながら
その表情に浮かべる笑みは、それを一点に貴女に注いでいて
可愛らしい、と彼女が言う、貴女に相応しい人物になろうと、背伸びしているようにも、感じるか】
……どういたしまして……言われ慣れていないからでございましょうか
少々、気恥ずかしくも感じてしまいますね――――……
【照れたような微笑は、彼女の白銀の髪の毛に修飾されて
横髪が夜風に揺れると、ため息を漏らす仕種のように
彼女の髪の毛もまた、鈴蘭のような、音を風に演奏された】
【続いて零れる、漏れる彼女の髪の柔らかな香りが、空気中へと溶け込んでいく
カトレアの香りに混ざるそれは、淡く甘い、彼女の名前のような、蘭の香りに似ていて
貴女をリラックスさせる、結果となろうか】
72 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/05(火) 22:36:43.52 ID:0TTcFyJA0
>>62
/申し訳ない、今更気づきました……
/今から開始となると、流石に厳しいので、またの機会と言う事で良いですか?
/本当に申し訳ないです……
73 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 22:37:58.66 ID:QXGXFzhF0
>>67
【詠唱速度が速くなっているのを確認した】
【どうやら積み重ねによるブーストということか】
【実に面白くて面倒で、だからこそますます人形にしたくて】
【足の裏の炎と体中の炎は下段に移動していき渦を形成し上昇気流を作り出し】
【そのことによって自身は更に上昇していく。それによって前後の挟み撃ちを見事に回避した】
【かに見えたが背後の飛燕は太ももを少し抉ったが、正面の蔓は燃えていく】
【これだけの炎を作り出したのだ。いつの間にか左腕の炎も消えていた。すべて炎の渦に変換された】
【それによってこの状況明らかに不利な状況を打開しうる術を行使した】
【だから下種な笑顔は消えなかった】【不愉快な笑みはますます色濃くなっていく】
―――それで、どうかしたか?クソババァ
そんなものでいい気になってんじゃねぇぞ…
【仮面が完全に剥がれ落ち、醜き本性が晒され口調が変化した。ますます下種に成っていく】
【それと同時に腰に挿してある拳銃を右手で取り出し構え、紫炎で左腕を形成したのち】
消えろ…目障りだ…
殺す…その顔にある水分全部焼き尽くして、醜く殺してやるッ…!
そして、刻み付けてやるッ!教訓をッ!
俺の目の前にあるもんは全てただの玩具だってことをなぁッ!!
【怒りに歪み、狂気に歪み、狂喜に歪み、憎悪に歪んだその顔は正しくカオス】
【そんな表情を浮かべながら右の拳銃の引き金を引き外道の炎を纏わせながら発砲し】
【左手の炎を無数に、面で制圧するかの如くに無数に枝分かれされながら相手の胴体目がけて伸ばした】
【消すのは感情。すべて消してやる…すべてすべてすべて】
【そう】
【 す べ て の 感 情 を 殺 し て や る ッ ! 】
74 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/05(火) 22:41:35.16 ID:S+5LapdTo
>>71
【解く仕草に気づくと、彼女は最後に堪能するように1回抱き締めて】
【それを受け入れてくれたら、程なくして彼女の方から離れるだろう】
…………お墓参りに?
その……本当に、いいの?
思いは本当に、嬉しいけれど…………。
【折角の好意を突き返すのも悪いが】
【お墓参りと聞くと、少し、遠慮したくなってくる】
75 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/05(火) 22:43:53.18 ID:Pgl+5XAYo
>>72
/あいさ、りょうかーい
76 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 22:47:40.02 ID:/Jj8i1Iso
>>70
いいっていいって、気にしない
だってもう、乗りかかった舟っていうかさ
ここまで話聞いといて、そうですか大変ですね、サヨウナラ、じゃあんまりじゃない?
あたし、そんなに薄情な人間やってるつもりないもん──なんて。あー、ナナミってば超天使!
【──最後が自賛に変わってしまったせいで、ほとんど台無し】
【しかしそれも、初対面が故の恥ずかしさを隠すためなのかもしれなかった】
【少女の横顔は、向日葵のような明るい喜色で満ちていた。足取りは軽い】
【なぜなら、ようやくご飯にありつけるから】
──やっほー、マーレンおじさん、おばさん、久しぶり!
【少女は入店するなり、満面の笑みで諸手を上げた】
【店員と思しき中年の女性が、テーブルの片付けをしていた手を止めて、振り向いた】
「──あら? ナナミちゃんじゃない!
やだー、ずいぶん久しぶりねえ、元気だった?」
元気元気、超元気!
今日ね、久しぶりにここでご飯食べていきたいの。店、まだ開けられる?
「もちろんさ、さぁさぁ早く座っておくれよ。今お水持っていくからね
ちょっとあんたぁー! ナナミちゃーんが帰ってきたってよーおー!」
【久しぶりの再会なのだろう。女性も少女も、嬉しそうに会話をし合って】
【──店内はさほど広いとは言えず、他に客もいなかった】
【白い壁紙。大きな木の枠組みをあえて露出させた内装】
【白いテーブルクロスが引かれた、一本足の木製テーブルに、】
【古風な椅子が二脚ないし三脚据えられた席が、7つほど設けられている】
【その一つにナナミは腰を下ろし、そして天音にも座るように促すだろう】
「おや? そっちのお兄さんはどちら様だい?
まさかナナミちゃん、いつの間にこんな良い男引っ掛けて──」
違う違う、そういうんじゃなくて
天音テル君って言うの。なんかね、『異世界人』なんだって
つい最近迷い込んできて、住むところとかないみたいだから、この街に住んでみたらって言ったの
「へえ……異世界人。久しぶりさねぇ
で、住むのかい。ここに」
うん、そうみたい
だよね、テル君?
【そう言って、二人は彼の顔を見やる】
【ただしナナミの方などは、早速メニューを開いていたりして】
【「何食べる? ここ、何でもおいしいんだから」なんて言い出している始末】
【メニューには、いわば洋風のメニューなどが並んでいる】
【希望がなければ、日替わりおすすめメニューなどもあるようだ】
77 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 22:51:20.71 ID:wjXJQpBTo
>>73
(―――く……っ、〝円環〟を作らなければ、決定的な魔法は放てない。木生火、しかし相手は焔、不利だけど、此処で打たなければ、土に繋がらない……ッ)
【彼女の魔術は、術式を重ね重ね重ね合わせて、新たな一つの術式へと創り上げていく物】
【5種の魔術の詠唱による円環の言葉の魔法陣を作らねば、彼女の決定的な魔術は使用できないのだ】
【そして、短時間の戦闘だが、彼女の息は荒い。元々体が弱い上に、今日は調子が悪いのだ】
【彼女の手元に、燕は降り立って、一本の短刀と成って】
【そして、魔女は赤黒い瞳を、気丈に向けながら、思考を巡らせる】
―――あらあら、仮面も剥がれてしまって。
醜いわよ、貴方、もう正視も出来ないほどに。
【そんな憎まれ口を、ピンチに有る魔女は其れでも叩き】
【直後、無数の銃弾と、面制圧の左手の焔が一気に襲いかかってくるのを見て】
―――木生火……ッ!
〝我、猛き焔の民に請い願う〟
〝其れは劫火、其れは滅び、其れは始まり、其れは終わり〟
〝その大いなる力、我が手の元に集い集ま――――
【その一文を書き終える直前に、彼女は火の中に飲み込まれてしまった】
【彼女の感情が、燃やし尽くされていくのが分かるだろう。段々、人の心を失い人形と化していくのが】
【十数秒後〝子子子子 子墨〟の感情は、焼き尽くされた。だが、異能の火から、感じるだろうか】
【〝なにか触れてはならないものに触れた感覚〟という物を】
此処から先は、良い子はお断り、悪い子もお断り――――。
【火の中から、そんな声が響くだろう】
【直後、火を通じて、キミの心を凍らせるような、殺気が放たれるはずだ】
【そして、風が渦巻き、〝季節外れの雪風〟が街中に吹き荒れていく筈である】
【〝水金土火木〟ではない、この属性は、魔術に詳しいものなら分かるだろうか。これは〝冬〟である】
【火すらも、心も凍らせるような冷気が、火の奥から生まれているのが、感じられるはずである】
【この状態を前にして、キミはどうする?】
78 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/05(火) 22:53:24.40 ID:pc0OoA9go
>>74
【――――寸刻、彼女はしまった、と思った、つい気を抜きすぎてしまい、余計なことまで口にした、と
どうしようか、と考える彼女、思考が脳裏を辿ると、幾重もの可能性が脳裏に宿る
そのどれが正しいか、判断はできず――――結局、本当のことを話すことにする】
……恐らく――――私が差し出した所で、つき返されるに決まっているでしょう
お墓参り、とは言いましても、結局は……自己満足の世界に決まっております――――……
あっ――――申し訳ございません、少し、お話が過ぎましたね
言った通りで御座います、私が花など持って参っても、きっと〝彼女〟は私の花など受け取ろうともいたしません
それならば、私の花を受け取っていただける、愛しい貴女へと差し上げる方が
私も――――そして、きっと〝カトレア〟も嬉しいこと、と思われますが、ゆえ――――……
【仄かに魅せるのは、雲の合間に隠された、隙間から零れる、曇天の奥の月光
艶めかしい、月灯は、秘密を孕んだ、黒い闇の色を、微かに滲ませながら
表向きは明るい、木漏れ日と見間違うかのような、表情を見せる】
【彼女の言葉に、どこか不安げな色――――どちらか、といえば油断したような言葉が混ざる
それは、貴女を信頼しているから、か、だからこそ、気を抜いて――――言葉が不意に軽くなる
知ってか知らずか、彼女の表情も、どこか複雑な色を魅せる】
【不意に、月光を見上げる彼女の表情は、彼女の横顔は、どこか弱々しい色を為していた
それは、冷静沈着な様子を消して、その奥の少女の顔を、強く魅せるような、そんな色で
今にもため息に消えてしまいそうな蘭が一輪、そこに咲いていた】
79 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
:2011/07/05(火) 23:02:54.37 ID:ymKFjkv5o
>>76
自分で自分を天使って言うのはちょっと...
【ちょーっと苦笑い】
【でも、彼はとても楽しそうだ】
【ちょっと前まで明日の心配しなければならなかったから、なおさら】
綺麗な店だ...
【店に入り、中の様子を見回して】
【そうポツリと呟いき店内に入る】
【ナナミの差した席に座るだろう】
あ、うん。
【ナナミに同意を求められ思わず立ち上がり言う】
暫くの間、この街で住まわせてもらう天音テルです。
こちらの生活にはまだ慣れてないですが、よろしくお願いします!
【二人に深々と頭を下げ、礼をする】
えっと...何でいいけど、
【少しメニューを見て、少し考えると】
この日替わりのヤツで、
【メニューに書いてある日替わりオススメメニューのところを指差して言った】
80 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 23:07:58.23 ID:QXGXFzhF0
>>77
【やった、やった、殺った…感情を殺してやった】
【只の人形にしてやった…クフフハハハハッ!!】
クソババァ!どうだ!これが俺の炎だッ!…これが私の炎ですよッ!
【下落しながら歓喜に打ち震えるのもつかの間。全身を劈くような寒気を感じ取った】
(触れてはいけないものに触れてしまっちまったようだなァ)
(…さてどうしましょうかね。情報も掴み取ったしここで撤収してもいいですねぇ)
【はがれおちた仮面はいつの間にか修復され始め、当初の胡散臭いものに戻り始めていた】
【そういえば自身の任務は敵対者の情報収集。思えばこれである程度は回収できた】
【ここでやることは一つ―――撤退である】
さて、あなたの言うとおりに引きましょうかね。
流石に情報収集ごときで命を落とすのは勘弁ですからねぇ…
【殺気の醜い顔と一変し、つかみどころのない顔に戻り、頭も冷静になり】
【自身の全身に炎を纏わせながら後方に下がるように炎を全力で噴射】
【もし追撃するなら、それに応えるまでである―――醜い本性を曝け出しながら】
81 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/05(火) 23:13:56.17 ID:S+5LapdTo
>>78
…………そう……。
なら……貰って、おく……。
【彼女はカトレアの花を、自らの顔の前に掲げると】
【香りを堪能するかのごとく、大きく息を吸い込んだ──】
【──それを終えると、カノンに向かってその花を差し出す】
はい……、じゃあ今度は、私からのプレゼント……。
……貴方からの思いは、充分に受け取ったから。
この花をどう扱おうと、カノンの自由だけど…………。
──……今度は、私の思いを込めておいたから。
【僅かに、口元を緩ませる。彼女の表情は、何処か優しげであった】
(…………それに。)
(きっと私には……、この花は似合わない。)
【尚、口にはしなかったことであるが──人造人間である彼女は、肉体的な成長が一切無い】
【精神的には成長しても、花が似合うような女性になることはないと】
【だからこそ思いだけを受け取って、より花が似合いそうな貴方へと、プレゼントしたのである】
82 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 23:17:19.96 ID:wjXJQpBTo
>>80
【焔が、凍り、砕けた】
【そして、その奥から現れたのは〝白〟としか形容できない存在が】
悪いけれど、〝子墨〟と違って、私―――〝パシエル〟は甘くないのよ。
好きにされて、黙っていられない位には、ね。
【白い髪、色素の薄い灰色の目、白いドレス】
【そして、彼女の足元は常に氷つき、雪原を作り出している】
【白以外の色の存在を認めないかのような、蒼白な肌】
【先ほどの黒を基調とした彼女を反転させたような、そんな色彩のイキモノ】
――魔女を怒らせて、唯で帰れると思わない事よ。
【きぃ、と逃げる相手に左手を翳す】
【その手に、周囲の空気が歪むほどの冷気が集中されていき】
火と氷は表裏一体なのよ、貴方は私に魅入られた、魔女に魅入られた以上、永久に恐怖を抱き逃げ続けなさい、怯えながら・
【手から、雪風が逃げる相手に放たれるだろう】
【一点集中の其れは、当たればキミの身に雪の結晶のような小さな傷を刻む】
【その傷は、ふさがったとしても痕は消えず、魔力を感じるたびに灼けるような冷たさを感じさせるだろう】
【刻まれるのは、体だけでなく、心にも】
【そのたびに、己の存在を思い出させるように、魔女は〝咒い〟をかけるのだ】
【威力は無く、只貴方の深層に恐怖を刻むためだけの攻撃だ。それ故、回避は難しいかも知れない】
83 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/05(火) 23:22:32.26 ID:pc0OoA9go
>>81
【――――突き返されたカトレアを見て、彼女は一瞬困惑の表情を浮かべた
それも束の間、直ぐにまた、いつもの微笑が戻ってきて、差し出されたそれを受け取ると
両手でぎゅっと、それを握り締めて、微笑を浮かべた】
……有難う御座います、私などに、このようなプレゼント――――……
チェルシーの、貴女の思いを……少しでも多く汲み取れるように、大切にいたしますよ
【言葉は夜に綻ぶと、じんわりと周囲に喜びの色を響かせていく
染まる夜の色は黒く、月の灯りも褪せた香りを見せてきて
香る夜の味は、どこか生温い、気だるい匂いを強くしてきた】
【夜の芳香を感じ取りながら、邂逅の終わりが来たことを感じたのだろう
彼女はスッと立ち上がると、両手でカトレアを握ったまま、貴女へと向き直る
月光に反射する、銀色の髪が、やけに鋭い光を、滲ませている】
――――では、そろそろ時間ですので、お暇させていただきましょう
今日は良い日でした、良い一時を、貴女のお陰で過ごさせていただきました
願わくは、次の機会を、楽しみにしておくことにいたしましょう
それでは、また会いましょう、チェルシー
【紡ぐ言葉はハッキリ、とそれでいて、夜に滲む、不確かな残香が微かに
滲むフレグランスを、貴女へと振りかけながら、彼女は夜へと消えていく
歩き出すのは月下の道、月の降り注ぐ路地裏の道を、辿るように踏んでいく
振り向いて、振られる右の手の影が、月光の下、影絵のようにクッキリと映っていた】
/乙でしたー!愉しかったぜーっ
84 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/05(火) 23:25:26.11 ID:S+5LapdTo
>>83
/お疲れさまでした!
85 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 23:27:06.20 ID:/Jj8i1Iso
>>79
「天音テル、ね。悪くない響きじゃないか。あたしのことはマーレンおばさんと呼んでおくれよ
うんうん、なかなか良い面構えさね。……ただ、ちょーっとばかし線が細いかねえ?
ま、困ったことがあったら何でもいいなよ! 思いっきりしごいたげるからさ! あっはっは──!」
【肝っ玉主婦、というのはこんな感じの女性のことを言うのだろう】
【彼女はそう言うなり、天音の背中を叩こうとする。存外に強く、バシーンと音が鳴りそうなほどに】
日替わりかぁ。じゃあ、あたしもそれにしよっかな
今日のおすすめ、二つね!
【「あいよ、日替わり二つね」とおばさん】
あ、それでね、マーレンおばさん
今、テル君が異世界人だって言ったでしょ?
だから、持ってる通貨が使えないみたいで──
「あぁ、そういやそうだったね。んー、どうしようかい
そうさね……テル坊とやら、あんたも男の端くれなら、
まさか女の子に丸っきりたかるつもりもないだろう?」
【ナナミの話の途中、おばさんが食い気味に話し始めて】
「だから、こういうのはどうだい
役場で借家を紹介してもらって、何なら仕事も見つけるまで、
あたしらの店に住み込みで働いちゃくれないかい?
そうすりゃ、ご飯ぐらいはいくらでも食べさせたげるよ」
え、話が急な──
「何、やるのは仕入れの手伝いと皿洗いぐらいさ
他に家と仕事が見つかったら、そっちに移ったっていい
丁度今の時期、若い働き手が欲しかったところなんでねぇ──」
「ま、料理が来るまでの間、考えておいておくれよ」
【そう言って、おばさんは厨房の方へと消えていくだろう】
【ナナミは、「どうする?」と言って天音を見つめ】
86 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 23:34:25.36 ID:QXGXFzhF0
>>82
【はやり只で帰してくれるとは思っていなかったので】
【相手の追撃は予測できていた。その証拠として―――】
ハッ!テメェは誰だよ?アァッ!!?
さっきの黒のアレはどこ行きやがった!?
テメェなんざお呼びじゃねぇよッ!
【魔女の戯言を耳に入れ益々醜く歪んでいくその顔】
【その咒言がただの戯言だと信じて疑わないようなその表情】
【だが破顔した男は身を以て思い知る―――確かに思い知る、その咒言を】
―――ハッ!くっだらねぇなァ!!
んなモン、燃やし尽くしてらぁ!!
【推進力を弱めた代わりに自身を覆い隠すようなサイズの火炎を形成し】
【それを壁にして事なきを得ようとしたがその氷の幾つかは炎を貫く。そして自身の心身に刺さる】
~~~~~~~ッッッ!!
テメェェエエエッェェエエエッェェエエッェエェェッ!!!!
【恐怖を感じていないようにふるまっているがその呪いは確かに心身をむしばんでいく】
【撤収の代償は呪い。恐怖という呪い】
【これ以上の追撃がないなら男は領域離脱するだろう】
87 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/05(火) 23:42:20.63 ID:wjXJQpBTo
>>86
〝子墨〟も〝パシエル〟も〝 〟も。
全て一緒、同じ私よ。〝パシエル〟は、〝わるいまじょ〟である〝 〟の姿。
一番、容赦がなくて、一番ひどい悪意の塊。
【答にならない、答えを彼女は優雅に語る】
【そして、すっ、と安楽椅子に座り込み、気怠い様子で煙管を咥え、煙を吸い、吐く】
【吐いた煙は、凍りつくように真っ白で。よりこの場の白さを強く感じさせた】
【その、直後。相手の身に刻まれる、氷の咒い】
―――ふ、ふ。
人の精神を弄ぶのは、悪の所業よ。
悪には悪を以て対しましょう、貴方の身に、心に、貴方がしたのと同じ傷をいつか刻んであげる。
だから――――
【――――その時まで、楽しみにしていなさい】
【そう言い残すと、雪月の魔女を覆い隠すように、地面の雪化粧が舞い上がり】
【雪のヴェールが消えたときには、すでに魔女はその場に居なかった――――】
【残ったのは、季節外れの冬の場と、傷を刻まれた二人の心身だけ――】
【さあ、この邂逅はいつか大きな流れを、生むのだろうか?】
//乙でしたー!
88 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
:2011/07/05(火) 23:45:36.01 ID:ymKFjkv5o
>>85
イテ!.....イテテ....
【バシーンといい音が鳴り響く】
【よっぽど痛かったのか右手で叩かれた場所をさする】
【でも、こんなにも優しく接してくれる人は、この世界に来てあまり会っていない】
【だからちょっと、嬉しかった】
住み込みで働く.....か
【ちょっと考える】
【確かに急な話】
【でも、会ってすぐの自分に紹介すると言う事はあちらも忙しいのだろう】
【必要とされるなら】
やります、この街の手助けができるなら、是非
【決心したのか、立ち上がって言う】
できる事は少ないでしょうが、やりますよ
【ナナミの方を向いて言った】
【彼も真剣に働く様だ】
89 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga ]:2011/07/05(火) 23:52:52.50 ID:QXGXFzhF0
>>87
その時まで楽しみにしてろだぁ…?
テメェこそ楽しみにしてやがれ…
俺が、私が、全て奪って殺してあげますからよぉ…ッ!
【心身に傷をつけられた男は激昂する】
【戦闘のたびに傷付くのは仕方ない。だが俺の、私の心を傷物にした罪は大きい】
【何時か…必ず人としてでなく、魔女としてでも無く、なんでもない状態で殺してやる】
【そう誓って戦線離脱した】
/乙でした!
90 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 00:10:02.81 ID:TY7val00o
>>88
急すぎる話だよねー
まあ、それだけ若い働き手に飢えてるっていうか、コーレーカっていうか
あたしたちみたいな年代は、みんな首都の方とかに行っちゃうから──って、えっ、やるの!?
【まさか彼がこの場で受け入れるとは思っていなかったようで、】
【ワイングラスに注がれたお冷を飲もうとしていた寸前、びくっ、と彼を見た】
そっか……決心早いねー
うん、まあテル君が良いなら、マーレンおばさんたちの力になってあげて
きっと、おばさんたちも嬉しいはずだからさ。早くも気に入ってるんだよ、きっと
【少女は言いながら、瞳を見据えつつ頷いた】
【彼の真剣さが、ひしひしと伝わってきて、気圧されそうですらあった】
【お冷を一口含む。料理はまだ来ない】
【少女は、ちらりと天音を見る。そして、思い出したように口を開いた】
ねえ、そういえばさ、さっき『ルリ』って言っ──
「はーい、お待たせー
河海老とトマトのパスタだよ。しっかり味わって頂戴」
【──が、丁度そのとき、厨房からおばさんが料理を持ってやってきた】
【ナナミが聞こうとしていたことは、それに掻き消されてしまって】
「で、どうだい。働いてくれるかい?」
……あ、うん。やってくれるって
「そうかい、それは大助かりさ
ありがとうね、テル。これからよろしく頼むよ」
【釈然としない少女をよそに、おばさんは快活に笑った】
【「えっと……じゃあ食べよっか」言いかけた口を一度閉ざしてから、少女は言った】
【──パスタ料理。白磁の丸皿と、赤いトマトソースが、鮮やかな対照を織り成している】
【盛られているのは、この都の運河で取れた河海老。身が引き締まっていて、大振りだ】
【にんにくと胡椒の香りが、湯気に乗って豊かに漂う。麺に絡まったオリーブ油の艶も良い】
美味しそうでしょ? 実際、食べると美味しいんだから
【「いただきまーす」と、少女はフォークを手に取った】
【「熱いから気をつけなよ」と、おばさんが言う】
【案の定、少女は一口めをひどく熱がって、おばさんが笑った】
【──そうして夜は更けていく】
【あるいは、楽しい異世界の思い出などを尋ね、談笑しながら】
【平和なひと時。これがいつまでも続いたら、どんなにか幸せなことだろう】
//そろそろでしょうか? たびたび遅くなってすみません
//ちょっと中途半端かもですが、お疲れ様でした! ありがとうございました!
91 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
:2011/07/06(水) 00:21:20.97 ID:ear4w28Wo
>>90
私みたいな人を必要としてるなら喜んで協力します
いや、協力したいの間違いかな...?
【自問自答しながらしゃべる天音】
よろしくお願いします。マーレンおばさん
【そう、にっこり笑って言った】
【そして、パスタに手を付ける天音】
【これからの生活に胸を踊らせる】
【そんな気持ちをここまで味わったのは初めてだ】
【異世界での夜が更けて行く....】
/お疲れ様でしたー!
92 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/06(水) 02:13:40.78 ID://wwhbXRo
――――〝正義〟を導く定理ってのが、存在しない事に意味があるんだ。
正義を否定するのは勝手だが、その辺の事情も考慮してくれると嬉しいんだが。
【街中。殆ど人気の無い路地で、溜め息を吐いて佇む人影。】
【――ウルフカットの茶髪、紅の瞳。黒い眼鏡を掛けた若い外見の男。】
【握っていた剣を手放して、真下の地面に剣が突き刺さるのを視認すると、手をブラブラと動かす。】
【突き刺さった剣の傍らで倒れる少年は、〝路地裏に住まう者〟の一人だろうか。】
【先程戦闘を行っていたのか、周りに魔翌力の痕跡が残っている。】
…涼香、〝こいつ〟で終わりか?
「―――――― ―――――― ――――…」
【――――不意に男は端末を取り出して、何処かに連絡を始める。】
93 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 02:32:56.52 ID:dToW9jUUo
>>92
【その街の光もどこか薄暗い路地の一角が燃え上がった】
【突如として起こった強烈な閃光と、圧倒的なまでに周囲の空間を飲み込む炎】
【男の方からも、それは確認できただろう】
【それも一瞬】
【爆発であれば共にあるはずの、音と衝撃は皆無】
【突如巻き起こった大炎上は、即座に収束。光の残滓を残して再び路地は闇が支配する】
【カツカツと、路地に靴音が響いた】
【共に、リィーンと低く、低く、断続的に鳴るは金属音】
【音は一人分】
【音の発信源は焦ることも無く、ゆっくりとした歩調で男の方へと向かっている】
【加害者か、被害者か】
【逃げるか、向かうか――、それとも――否、そういうことではないのだろう】
【時間は選択を迫る】
【間もなく、ソレはソコに姿を現すだろう】
94 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/06(水) 02:43:53.63 ID://wwhbXRo
>>93
────、よう。何か、用か?
【暗闇に向かって、苦笑いを向けながらそんな言葉を投げ掛ける。】
【このような出来事は恐らく────慣れて〝しまって〟いるのだろう。一瞬眉を顰めた程度で、特に大きく驚く様子は無かった。】
【警戒はしつつも、緊張は解く────とは言っても、その両掌は腰に装備した剣と銃の存在を確認していて。】
【────眼鏡の奥から光る燃え上がるような紅蓮が、その正体を捉えようとしていた。】
95 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 02:56:23.73 ID:dToW9jUUo
>>94
――あら?
【路地の向こう側から現れたのは、いくつもの小さな鈴が括り付けられた金糸のような腰までの長髪を流した女性】
【その瞳はブルー。瑠璃の如く鮮やかで、蒼穹の如くどこまでも深い、青。美を追求した神がオーダーメイドで作ったとしか思えないほどに完璧に整えられた顔立ち】
【身体の凹凸こそ女性にしては控えめ過ぎるほどに控えめだが、一目で高価だと分かる仕立ての良い漆黒のスーツに身を包んだ姿は下手な絵画よりも絵になっている】
人がいるなんて、…驚きだわ。こんな時間に、こんな場所で。
【嘘】
【【そんな宝石を宝石で着飾ったような女性が白々しいほどに、白々しく、言う。宝石の目を丸くして、口元に手を当てて、意外そうに言う】
【その胡散臭さと、これほどの違和感なら、別に、そういうことに慣れていない人間でも、分かるだろう】
【それほどに分かり易い嘘を、開口一発目で吐いた】
【それはブラフ。本当は人がいることを、そこにいることを知っていたという、無言の圧力】
【いつの間にか金属音が途絶えている】
――用、というのは、私に?
【特に用は無いんだけど】
【そう言いたそうに女性は問う】
【不思議と宵闇に映える金髪をかきあげると、髪に括られているであろう鈴が、シャラン、と音を立てた】
96 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/06(水) 03:11:09.97 ID://wwhbXRo
>>95
【────再び苦笑。彼の癖のようなものだろうか。】
【何かを隠すかのように、苦笑を〝使い〟続けて。】
────さあ、な。こちらが用があるかもしれないし。
…そっちが俺に用があるかもしれない。
【そんな曖昧な答えを返す。敢えて触れない、かのような感触がするだろうか。】
そう言えばさっき、〝何か〟を見たか?
…〝気のせい〟かも、しれないんだが。
【────〝何か〟。〝気のせい〟。そんな所を強調して、曖昧な質問をする。】
【獲物を狙うかのように。あるいは魅入られたかのよう、〝見定める〟かのような紅の瞳が、その姿を逃さない。】
【────これは彼の持つ能力が、既に発動している事の兆候であった。】
97 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 03:23:58.84 ID:dToW9jUUo
>>96
――要領を得ないわね…。
【少しの呆れと共に言う】
【眼前には紅の瞳の男。そして、伏せる少年。刻まれたるは戦闘の傷】
【まいったな、と、女性は心の中でタメ息をついた】
【さっさと帰って、シャワーを浴びて、寝ようと思っていたのに】
【クルリと視線で辺りを見回す】
【どう見ても一本道です。本当にありがとうございました】
【逃げも隠れも出来ない】
【そこに人がいることは知っていた。いや、聞こえていた。空気の流れ、その振動から。誰かと、何かと、会話をしていたことも】
【てっきり2人組みだろうと思っていたが、1人は死んでいるのか、死に掛けか。となると、あの会話のようなものは、一体。独り言か?】
【まぁ、なんにせよ。ここまで、とは――】
【憂鬱を表に出さないように、女性は答えた】
――何か、ね。私がさっき見ていたものは、殺人鬼かしら。
【何となく視線をずらして】
【それは、こちらの事情を悟られたくないからか】
98 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/06(水) 03:43:54.46 ID://wwhbXRo
>>97
────殺人鬼。
まあ珍しくは無い────…か。
【少し考える様子を見せて、すぐにまた苦笑いを見せると。】
…外見的特徴でも聞いておこうか?
まあ面倒なら別にいい。こっちもカロリーを消費するのはあまり好ましくないから、な。
【そんな言葉で返して、また考える仕草を見せる。】
(この場で得られる情報は特に無い────か)
(適当に話を繋げて、不自然な部分を追求するのもいいが────)
────ああ、因みに〝こっち〟は気にするな。
【地面に突き立つ剣を軽く指で叩いて、その〝下にある物〟を指し示す。】
変な暴れ方をしてたんで────…ちょっと〝教育がてら〟に。
【───出血はしているようだが、さほど多くはない。】
【彼はこれから何をする予定も無いのだろう。】
//あのすみません、折角絡んで頂いたんですが本当にごめんなさい、眠気がマッハです。全力で寝落ちします。絡みは無かった事にして頂いても一向に構いませんので…
99 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 04:07:50.67 ID:dToW9jUUo
>>98
――見つけたら教えてくれるかしら? あぁ、手出しをしてはダメよ? アレは私が殺 すから。
【さながら天使のように、悪戯に、悪魔の如く、どす黒い感情を抱えて微笑む】
【名画のような微笑みからは、暖かさは微塵も感じられない。そこにあるのは純粋な好奇心と死を望む欲】
バトラー レヴィ・アンクル
執 事。 極 色 の 右 眼。
【その白くて細い指を2本立てて、差し出された情報は2つ。男が望んだ外見的特徴は2つ】
【そして、女性は、男の返事を待たずに、カッ、と靴のかかとを鳴らして、振り返る】
――えぇ、興味も無いわ。私とアイツの以外の〝生き死に〟なんて。
【冷徹に、冷酷に、そう告げる】
【人生の目標が定まった人間は、周りを見ない。何故なら価値が無いからだ】
【その人生において、意味が無いから】
【一つを極めるということは、その他全てを捨てること】
邪魔してしまったわね。それじゃあ、見つけたら宜しくね。
【首を傾けてのウィンク】
この辺にいるみたいだから、殺されなかったら教えて頂戴。
【不吉な言葉を鈴の音と共に残して、女性はその場を後にする】
/oh。眠気は仕方ないですな。絡みを無しにするのは寂しいので、大分、無理やりですが〆ました。
/このレスへの返レスはあってもなくても構いません。それでは、お疲れ様でした。おやすみなさいませー
100 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/06(水) 18:19:24.70 ID:0a3ufvXDO
【魔術協会近隣】
────さて
研究に必要な道具をとってこい、とは言われたものの……
何の暗号だ、これは
【ひゅうと吹く夕刻の風の中。ひとり佇む女性がいた】
【紺色の小袖に袴を纏い、瓶覗色の夏羽織を身につけた彼女は──櫻の国出身なのだろうか】
【風に棚引く黒髪は、赤い髪紐でポニーテールの形に縛られており】
【その漆黒の瞳は、右手に持つメモ翌用紙をじっと見つめていた】
【左手は──怪我でもしているのだろうか。包帯が巻かれており】
……本人を連れてくればよかった
いや、しかし……また先日のようなことがあれ、ば──
【ざ、と。地面を擦るような一歩を、踏み出し】
【メモ帳を見てなにやらぶつくさと言いながら、彼女は魔術協会へと歩きだす】
【腰に提げられた黒鞘の刀は、今は彼女の手助けをすることも出来ずに沈黙を保ち──】
【なにはともあれ、メモ翌用紙に夢中の彼女のこと】
【このままだと、前方不注意で誰かにぶつかってしまうかもしれなかった】
101 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/06(水) 18:36:45.97 ID:65MQr4BJ0
>>100
うーん…ここでいいのですかねぇ
【そんな彼女の前方からこれまた地図を夢中に眺めて歩いている女性がいた】
【金色の長い髪に黒いフードをかぶり】
【青い神父服の腰を太ももが見えるようにベルトでとめて、ホットパンツをはいている】
【見ようによっては痴女にも見えるのだが…】
魔術協会…魔術協会…
【どうやら魔術協会を目指しているようだ】
…あ、すいませーん!
【地図から顔を上げるとメモに夢中になっている女性に声を掛けて道を尋ねようとしてみる】
102 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/06(水) 18:43:16.28 ID:65MQr4BJ0
>>100
/未だいるのかな…
/いるならば
/飯なので、返信遅れます。
/ごめんなさい
103 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 18:44:19.17 ID:YcltrCaSO
【路地裏】
【一人の青年が、ゆったりと歩いている】
『――冷たい水が心狂わす 肌重ねても安心出来ない』
『誘う水辺に二度と戻れない――』
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
【青年は甘ったるい声で、ただゆうるりと何かの歌を歌っていた】
104 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/06(水) 18:50:26.56 ID:3SeadLFdo
【市街地】
【日が伸びて、もはやこの時間でも外は十分に明るい】
【街の灯りが耐えたとしても、景色を眺める事を妨害する物は無い】
【その様な状況下の、路上にて】
いらっしゃい、いらっしゃーい。景気が悪いから特売だよー
地獄の沙汰も金次第、金は天下のまわりもの、然し悪魔の回し者
大金が有れば隙を突かれる、小銭でゆるりと愉しもう
【所謂客引きなのだろう、道を行く者達に、声を掛けている者一人】
【厚手のホットパンツの下に黒いボトム、赤い革のサイハイブーツ】
【左前のブラウスは首周りを大きく開けて、、ターンクロスの首飾り】
【足跡刻まれぬ新雪の如き、長い白髪の少年】
……折角掴んだ情報も、買い手が無ければ只のゴミ
破棄する先が無いだけ困りもの……いやまあ、場所は取らないけど
【人が通らない時などは、建物の壁に寄りかかり】
【小さく息をついて、独り言など零してもいたり】
105 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/06(水) 18:54:54.91 ID:0a3ufvXDO
>>101
……た、い……、まりょ、く──
対魔翌力強度測定器、か……
大層な名前の装置だな。
矢張り怪我が治り次第──いや、然し……、……む?
【メモ翌用紙を見て、彼女はぶつくさと更にそのようなことを呟く】
【──もしその独り言が聞こえていたならば】
【或いは彼女が、少なくとも研究職の人間ではないことが分かるだろうか】
【ただでさえ、櫻の国の衣裳に身を包んだ、魔術とは縁遠そうな女性なのだ】
【思う感情は、仏頂面故に不明ではあるが──】
【何やら、お使い中の人間という雰囲気が微かに滲み出ているのは確かであった】
【然し、声を掛けられて尚私事に没頭できる程には鈍くないらしく】
【すぅと其方に黒色の視線を向け】
【道を尋ねられたのであれば、「私も詳しくは存ぜぬが」と前置きを置いた上で】
【す、と魔術協会の方角を指差して、道を教えることだろう】
……貴様も、魔術協会へ用があるのか。
旅は道連れ、との言葉もある。
どうだ、短い道中だが、共に行かぬか
【そして、続いて掛けられるのはそのような言葉】
【どうやらこの女性も、魔術協会へ用事があるようだ】
/まだいますぜー
/20分以内であれば、離席してる可能性はほぼないって思えばいいかも
/ご飯くってらー
106 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
:2011/07/06(水) 20:04:41.61 ID:+FyVR5dL0
てめェがおせェから不安がッてンだよ愚図が
107 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/06(水) 20:07:47.03 ID:Bwm8UiM+o
【草原】
【広大な草原の中心に、ポツリとそそり立つ大木】
【その幹に腰掛けて眼を閉じている青年が一人】
……───────
【燃えるように真っ赤なアホ毛、青空のように透き通った空色の瞳】
【白いシャツの上に灰混じりの黒色のパーカーを羽織り】
【左手首にはオレンジ色の包帯を巻き、左足には蒼を基調とした金属製の細身のアンクレットを身に着け、】
【霰を連想させるような幅広で白色透明な長剣を、抜身で腰に帯びている。】
【眼を閉じているものの、本当に眠っているわけではなくたぬき寝入りである】
【疲れたから休みたいがこんなところで熟睡するわけにもいかない、といったところか】
【そのため誰かが近寄ってきたら直ぐに察知して、まぶたを開くことだろう】
108 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/06(水) 20:10:32.24 ID:65MQr4BJ0
>>105
【相手の独り言に、「ちょっと失礼でしたか」っと思うが】
【相手から反応が返ってきたことに内心喜び】
ええ、ちょっと
用事というか、なんというか…
まぁ、シスターですし
そういうのに、少し興味があるというか…
【見た目からまず、シスターではないがシスターであるらしい】
【なんというか…格好からして宗教上ありえないのだが…】
いいですね
私もちょうどお連れの人が欲しかったところです
あなたがいいなら私はついていきますよ
【ぺこりと頭を下げて、手を差し出す】
/飯食い終わったら電話がなってこんな時間まで延びやがりました
/遅くなってすみません
109 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(四国)
:2011/07/06(水) 20:20:34.10 ID:Gjr8g9HAO
【路地裏】
(そういえば明日七夕だな……去年は確か……チェルシーと、だな)
去年は何書いたかな、今年は……何書こうか、な……
【腕を組んで壁にもたれかかり、少しだけ狭くなった夜空を見上げている】
【深い赤色の眼に短い銀髪、黒いローブを身に纏った女性】
【ローブの袖が少し長いせいで両手は隠れている】
……はぁ、世界平和……なんて書くのもつまらないしなぁ……
110 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/06(水) 20:24:12.08 ID:0a3ufvXDO
>>108
シスター、か……
その類の人間が魔術協会に興味を持つとは、少々意外だな。
異端の術等と理由を付け、忌避するものだと思っていたが。
【感情の読めぬ仏頂面。淡々とした声色で彼女はそう紡ぐ】
【どうも魔術や宗教の類には疎いらしい】
【語られた感想は、そんな在り来たりかつ古めかしい思想であった】
【ひゅう。風が吹く】
【ひらひらと、赤い髪紐が風に揺れた】
【相手が差し出して来た手には、其れを握手の所作だと捉えたのか】
【メモ翌用紙を左手へ持ち直し、此方も右手を差し出して】
【きゅ、と。短めの、しかしやや硬い握手をしようとする】
【その動作は返答も兼ねているのか】
【彼女は握手を終えると手を離し、魔術協会へと歩きだそうとした】
……然し、修道女らしからぬ格好だな
肌は可能な限り隠すものだと思っていた
それとも、近頃の流行りというものか?
【問いかけは矢張り、首すら傾げぬ訥々としたもの】
【どうやら、相手方の用件だけではなく、其の格好も気になるものではあったらしい】
/おかえりなさーい
111 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 20:37:04.90 ID:r9Dwc+fao
>>107
【青年の居座る大木より、「しばらく歩いた」と表現できる程度の距離】
【そこから「ヒュウ」と風を切るような音が一瞬、連続して鳴り響く】
【それが聞こえるかは青年次第で、音源を見れば人がいるらしく】
【距離故に、はっきりと分かるのは髪の銀色だけ、なのだが―――不意に。】
【「スコン」―――という、此方ははっきりとした音が“幹の上部”でまた鳴って】
【是非ともそれを境に、空をじっくりと見上げていただきたい】
【何故ならそこに、に無数の黒点が存在するからで―――徐々に、それらは大きさを増し】
【やがて、“ソレ”――黒い魔翌力を放つ“矢”が、流星群のように大木周辺に降り注ぐ】
【実行者は。理由は。また狙いは。そういった事は分からないが、とにかく無数の危険な矢が降ってくるのである】
【ただ幸いなことに、巨木。矢の反対側にでも回りこめば、その全てが落ちきるまで凌ぐことが出来るだろう】
【そして矢が降り終わると、近づいてくる者が一人。酷く強く、“卵”の魔翌力を放ちながら歩いてきて―――。】
/マッダーイ=マスカ?
112 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/06(水) 20:39:28.62 ID:0HA+4UQi0
>>109
クソッ!
【男の怒気を含んだ声と地を蹴ったスニーカーの底がアスファルトに擦れる音】
【音のした方を見れば、うつむきながら歩くやたらとはねた癖のある赤毛にブラウンの瞳を持った少年】
【そして少年のスニーカーに蹴られた小石が女の額に向けて飛んで来るのが見えるだろう】
113 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 20:39:37.80 ID:YcltrCaSO
【路地裏】
【一人の青年が、ゆったりと歩いている】
『――冷たい水が心狂わす 肌重ねても安心出来ない』
『誘う水辺に二度と戻れない――』
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
【青年は甘ったるい声で、ただゆうるりと何かの歌を歌っていた】
114 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/06(水) 20:43:35.95 ID:65MQr4BJ0
>>110
まぁ…キリストの歴史は闘いの歴史ですからね
異常なまでの異端者審問、異教殲滅
その仲でもカトリックはまだまだ頭の固い人たちがいますからねー
…まぁお偉いさんに知られたら叱られますね
確実に
【おおよそシスターらしからぬ話をする】
【どうも、それを自覚してるらしく】
【「内緒ですよ?」っと口に指を当てる】
あぁ、この服ですか
修道服はいかんせん気に入らないので
あんなの動きづらいし、夏は暑苦しいし
見る分にはいいですけど
着てる身にはつらいですよ
ですので適当に神父服見繕いました
叱られましたけど…
【どうも、先ほどから言動といい服装といい修道女らしくない】
【だが当の本人はそのことを気にせず】
【相手の格好を上から下まで眺めて】
あなたのほうこそ
なんだか魔術とは遠そうですけど
いったいどういう御用ですか
【首をかしげて相手に問いかける】
【どうも格好が彼女の中の魔法などのイメージとは少し違うようだ】
115 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(四国)
:2011/07/06(水) 20:48:02.25 ID:Gjr8g9HAO
>>112
……ん?
【その声が耳に入り、そちらへ顔をむけたが】
【飛んでくる石が目に入って、素早く手を動かし、それを受け止めた】
【当たり前の様にやっているが、その反応は人間とは思えない物だ】
事故とは思うが危ないな、お前
【受け止めた石をその辺りに投げ捨て少年に声をかけるだろう】
116 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 20:50:42.74 ID:0DRiP5/Yo
【何処かの田舎の、教会の前】
【比較的温暖な気候の農村が、夏だというのに季節外れの寒波に襲われていた】
【局地的に、教会の周囲だけが】
――――あゝ、つまらない。
異端を狩り、私の敵たる存在だった教会が、この体たらくなんて。
まあ、いいのかも知れないけれど。戦いに怯えずに済むのは、〝 〟の願いだものね。
【〝氷の山〟の上に腰掛ける、一つの人影がそう呟いた】
【その姿を、描写するとすれば――――】
【白い髪、色素の薄い灰色の目、白いドレス】
【そして、彼女の足元は常に氷つき、雪原を作り出している】
【白以外の色の存在を認めないかのような、蒼白な肌】
【冷たい風が彼女の周囲には吹き荒れて、ばさばさと髪がはためいている】
【そんな、目立つ姿だというのに、周囲の純白が、彼女を覆い隠すように、降り積もっていく】
【――――と、言ったところか】
【もし、キミが唐突な異常気象に疑問を抱き、此処に来たのであれば】
【彼女の腰掛ける氷の山が、〝凍り付いた教会の人間たち〟で有ることが、分かるかも知れなかった】
117 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/06(水) 20:58:31.56 ID:0a3ufvXDO
>>114
……なるほど
神に仕える者も矢張り人間ということか。
組織の傾向と、組織構成員の傾向が必ずしも合致しているとは限らない
どこでも一緒のことなのだな
【そう言って彼女は小さく頷き、やや低めの声で返答をした】
【内緒ですよ、の言葉にも矢張り頷く、必要最小限の動作を返し】
【僅かに歪んだ口の端は恐らく、笑みを作ろうとしてのことだろう】
ふ……よく貴様は修道女を続けているな
そこまで不満があれば──いや、兎角言うまい
貴様にも貴様の事実がありそうだ
【しかし歪めた口元はすぐに元へ戻り】
【相手の事情とやらも気になったのではあろうが──】
【如何せん自分たちは初対面。ならばそこまで聞くのはどうなのかと考えたのか】
【ひゅうと赤い髪紐み揺らし、追求の言葉はそこまで】
私は魔術師などではない。其の才すら持たぬ身
魔術協会へは──遣いでな
研究道具を何点か持ってくるよう、言われた
【そして今度は彼女が相手の問いに答える番】
【特に当たり障りのない答えで、しかし大事な部分はすぅこし隠し】
【ひらひらと左手のメモ翌用紙を振ってみせた】
/っと、ご飯食べてきます
118 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/06(水) 21:00:50.27 ID:0HA+4UQi0
>>115
へ?
【声をかけられ初めて相手の存在に気づく】
あ!すいません。大丈夫ですか?
【どうやら石を投げた後に女性に気付いたので怪我をしてないか心配してるようだ】
【だが、謝りながらもどこか心あらずといった風だ・・・石を蹴ったことに関連しているのだろうか?】
どこか怪我とか・・・。
【どこからどう見ても一般人・・・歳は高校生くらいか、学生服を着ていることからも学生なのは確かだ】
119 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[sage]:2011/07/06(水) 21:02:19.56 ID:Bwm8UiM+o
>>111
……?
【前述の理由のとおり、青年は辺りに気を配っていた】
【故に何かの音にも気づき、瞼を開くと──不意に、矢の群れが襲ってきて】
っと!?
【明確な形となって現れた身の危険に、目を見開き】
【慌てて巨木の裏に回りこんで、無数の矢から逃れる】
【そして矢が飛んできた方向を注視するが、誰かがいることは分かってもその正体はつかめない】
ったく、誰だよ。
こんな夜に……、さッ!
【取り敢えず左手に"蒼穹の魔翌力"を集め始め、戦闘態勢に移る】
/いないことがないこともないこともなくはなかったりしなくもないのです
120 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/06(水) 21:04:47.79 ID:65MQr4BJ0
>>117
そうですねー
私にも私の考え方というか、やろうとしていることがありますし
【少しうつむき低く呟くと】
【相手のほうににっこりと笑みを返す】
お使いですか
やっぱり魔術だなんだといっても準備は必要ですよね
【うんうん、頷くと】
【左手のメモ翌翌翌用紙を眺めている】
/了解です
121 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(四国)
:2011/07/06(水) 21:09:14.82 ID:Gjr8g9HAO
>>118
(思ってたよりまともな人間……みたいだな、お前って言うべきじゃなかったかな)
あぁ、大丈夫、怪我はしてないよ
初対面で聞くのもあれだが、嫌な事でも、あったか?
【少年の爪先から頭の天辺まで、一通り見て少し考えてみる】
【彼女の中での大雑把な予想は学校で何かしらあった、だ】
それから、ここは少し危ないから、場所を、移そうか
【路地裏、平気で人を[
ピーーー
]様な奴がうろついてる様な場所だ】
【少年が了承したならば、少年と足並みを揃えて表通りの方へ歩いていくだろう】
/お風呂行って来まーす
122 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/06(水) 21:11:03.84 ID:u+ofBZj3o
【路地裏】
「ごぶっ!?」
「おぷばぁ!?
【角に身を潜め、通りがかりに財布を奪う事を生業とする不良少年が二名】
【今日も通りすがりの不意をつき、躍り出たまではよかった】
【ただ、相手が悪い。一人は胸倉を掴まれた末壁にたたきつけられ、もう一人は脚払いの末肩を踏み砕かれてしまう】
【鮮やかな連携を行った当人は、まるで両者が眼中にないといわんばかりに考え事に没頭している】
当座は…そうだな、氷の支部ってどんなとこか調べてみよう。
そこらに機関員でもいたらいいんだけどな。
【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【胸元や腰周りの丸みは、その人物の性別を色濃く映し出していたけれど】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】
……でなければ黒澤と…花城、も探してみるかね。
あーやだやだ、忙しくってさぁ…。
【不良二名、死なない程度に加減されていていたため気絶・悶絶】
【良く分からない独り言を呟きながら、不良少女は路地を行く】
123 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 21:11:50.03 ID:r9Dwc+fao
>>119
【ドドドッ!と勢い良く幹に、そして地面に突き立つ無数の矢】
【それらはどれも、放った人物同様に“卵”の魔翌力を強く匂わせ】
【加えて決して消えずに、周囲の草や、木の皮を枯らせていき―――】
――――、―――……人か?
(………誰か居るとは気付かなかったな、生きてはいるようだが)
(しかし、この分かりやすい魔翌力………、天ヶ谷の―――。)
【続いて、消えかけた蛍光灯のような光の奔流が飛来する】
【それは青年ではなく、巨木の幹を狙っており―――威力は、強大】
【もし何かしらの妨害が入らなければ、或いはかの大木を圧し折るかも知れず】
【また、青年が木から身なり顔なりを出して見れば、相手の姿が分かるだろう】
【それは黒のジーンズに白いシャツという格好の、銀髪褐色肌の女性である】
【サングラスをかけた彼女の左腕は肘先が無く、光の奔流は右手で以て撃ち放たれているらしい。】
/わぁいよろしくですー!
124 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/06(水) 21:17:04.70 ID:65MQr4BJ0
>>117
/すいません、急用が入りました
/変えるころにはおそらく0時過ぎですので
/後日続きを願えますか?
125 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 21:20:26.06 ID:0DRiP5/Yo
>>122
【濃厚な血の香りと、べちゃりという水音を含む足音とずるずると何かを引きずるような音、そして熱気を孕む風の流れ】
【そんな、禍々しい気配とともに、〝影〟がキミの進路から歩いて来るのが分かるだろう、そして】
―――喧嘩売ったのは良いが、有象無象が来るのも困ってしまうな。
【なんて声が、人影から発せられるだろう】
【その人影の姿を描写するとすれば、その姿は】
【荒れ狂う火焔そのものを形にしたかの如き腰ほどまで或る真紅の長髪を流し】
【地獄の業火を映すが如く濁り淀む、紅玉の瞳をギラつかせ】
【両腕から背にかけては、焔と刃の意匠を感じさせる文様がびっしりと刻まれている】
【格好は、上半身晒布姿に下半身はデニムと言う物。なんかスタイリッシュ痴女みたいな感じだろうか】
【頭からは、30cm程の角が二本生えていて、もはやその様は、悪鬼の姿で】
【と描写できるような。まあそんな少女が歩いていた】
【光が路地裏に差し込んで、彼女の姿をより見え易くするだろう】
【ずるずるという音の出所は、引きずっている死体で。その死体はカノッサのコートを身に纏っている】
【焼け焦げており、確実に生きているとは思えず。水音は彼女の服にこびりついた返り血の溢れる音だった】
【その少女は、歩く先に居る、キミの姿を視界に収め、手元の死体に目線を落とし】
――む、マズイ、人殺しだとバレてしまうじゃないか!
【と、あけっぴろげに己が殺人者だと聞いても居ないのに大声で告白していた】
【なんというか、人殺しであるのは確かだというのに、果てしなく馬鹿っぽくそして自然体である事が分かるだろうか】
126 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/06(水) 21:22:25.36 ID:0HA+4UQi0
>>121
えっまァ・・・ハハ。
【女性の発言は図星だったようだ。戸惑った表情を少年は浮かべる】
【しかし予想の方は残念ながら外れている・・・彼は】
そうですね・・・オレなんか襲われたら一たまりもないし・・・・。
【卑屈な一言】
【確かに事実だろう・・・はたから見ても少年が路地裏の狂気と立ち向かえそうにはない】
【女性と表通りの方に歩いて行く。表情は暗い】
/行ってらっしゃーい
127 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 21:23:53.78 ID:tCKTLgJg0
>>116
【突然の気候変動、破壊者は何らかの能力行使によるものと断定】
【魔力の中心に赴けば】
【そこは白の氷結地獄(コキュートス)】
【そして彼女はそこにいた】
【自らの作り出した白の世界と同じ色の魔女】
【目に映るは黒衣の戦鬼】
【右拳に黄金のナックルダスター、両手にミスリル付きの指空きグローブ】
【強靭な肉体と、白の短髪】
【明確な警戒と闘争本能を、瞳に湛え】
なぜ、教会に攻撃を仕掛けた?
【その所有者が、シンプルに、問う】
128 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 21:24:49.32 ID:0DRiP5/Yo
>>122
//
>>125
のレスですがごめんなさい!絡まれないと思っていたら、絡んでいただけたので、このレスは無しにしていただければ!すいません!
129 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/06(水) 21:27:53.40 ID:TfkMj9cj0
>>122
…今、黒澤って…言いませんでしたか!?
【路地の奥から、そう高い声で叫び、走ってくるあわただしい彼女】
【ピンクのカーディガンにひざ丈のジーンズ】
【そして前髪は短く切り揃えられており、真っ直ぐに下された腰程まで届く黒髪】
【見た目は、普通にいる女の子、高校生くらいに見えるか】
もしかして…その人って我信おにいちゃ…いや、黒澤…我信って言う名前ではないでしょうか…?
【不良少女の前でバタバタと立ち止まり、多少緊張しているのか少し上ずったような声でそう聞き直す】
130 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/06(水) 21:32:33.53 ID:u+ofBZj3o
>>122
【風があからさまに変わった】
【血の匂いと、『魔翌力』。しかも不快なモノを感じる】
【発信源を特定してはいないが、近い。その気配のような魔翌力をたどるため、双眸を金色へと作り変える不良少女】
【不良二名はその場に捨て置き、早足で急行すると】
……おい、お前。
【現場に行き着いた不良少女は、そのジト目を更に嫌そうに歪めながらため息をついた】
【よくある、まずいもんみちゃった、とか、おいおいまたかよ、といいたげな振る舞い】
【ただ、短い言葉は酷く厭世的な響きを伴っていた】
それ、機関員だろ? [
ピーーー
]なよ、聞きたいことがあったのに…。
【などと、勝手なお言葉】
【殺したことを咎めてはいるが、あくまで自分の都合によるもの。社会通念などという言葉とは無縁そうであり】
【同時に、身から染み出す戦意が相手を調べ上げる】
(…派手だな、一人でやったか?)
(得物が見えないし、こいつの紋と角…人外か)
【その類には慣れているし、生業とも近い】
【接敵時には目を金色に染めていたため、最初からそうであるかのように思われるだろうが】
【全体は冷静を取り繕い、人間離れした細い瞳孔を死体へ釘付けながら、ゆっくりと接近を試みる】
……なんならお前でもいいや、お前、機関の氷の国支部って知ってる?
あそこについて情報を集めてんだけど。
【その身から漏れるは、『黒』】
【この世の悪を凝縮した、呪いの如き意思】
【それに混じり、左腕から】
【卵の黒と、『紫』の魔翌力がじんわりと漏れ出していた】
【名前を知っていても姿形、性質を知らないため】
【その姿は例えば、休日に道端で獣と出会い、仕事を思い出し身体と意識のスイッチが切り替わる、狩人のようでもあった】
131 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 21:32:52.37 ID:0DRiP5/Yo
>>127
【何故かと問われれば、彼女は快く答えることにしたようだ】
【キミに目を合わせ、笑っても居らず、泣いても居らず。〝凍り付いた瞳〟でキミを見据えて】
―――強いて言えば、〝悪い魔女〟だから、かしら。
怖いのよ、教会に襲われないか、ね。
【語った理由は、己が異端である事。そして異端故に狙われる宿命に有ること】
【そして、その宿命を、己が恐れているという事】
先に殴られるくらいならこちらから殴るほうがマシ。
だからこそ、こうして敵の芽を摘みに来たのだけど――――。
【そして、キミの方を女性は向いて、くすり、と薄ら寒い笑い声を零して】
ああ、安心しなさい。
女子供は見逃したし、凍らせたのは私を狩ろうとしてきたものだけ。
【見れば分かるだろうが、足元の凍り付いた者達は皆武装している】
【その中に、非戦闘者は一人も居ないことが分かるだろう】
【女性は、凍り付いた灰色の双眸を、すぅ、と細めて、雪花の唇を動かす】
―――貴方は、私の〝敵〟なのかしら?
【という、問だけを】
【己の敵ではないか、という不安。己を受け入れる物など、どうせ居ないという諦観】
【それらが心を揺らすのではなく、余計頑なに己の感情を凍らせているのだった】
【さあ、不自然なほどに冷たいこの問に、キミはどう答える?】
132 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(四国)
[saga]:2011/07/06(水) 21:33:10.62 ID:Gjr8g9HAO
>>126
まぁ……さっきのは分からない方がおかしかった、って言うのもあったがな
【さっきの少年の行動からして、何かあったと思うのは当然だった】
【意味があるかはわからないが、これはきっとフォロー】
……まぁ、普通はそうだ、たまに、戦える奴がいるぐらいで
【ただの学生が立ち向かって生き延びるのは非常に難しい事だ】
【対等に戦える奴が目立つだけで、それが普通だ、と】
【少し歩けば、すぐに表通りは見えてきた】
133 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/06(水) 21:33:29.83 ID:u+ofBZj3o
>>128
、
>>130
//oh,了解しました。それではこちらも取り消すです
//いえいえ、お構いなくなのですよー
134 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 21:36:05.92 ID:0DRiP5/Yo
>>133
//はい、また今度お願いします、ごめんなさい……。
135 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/06(水) 21:36:19.66 ID:0a3ufvXDO
>>120
だろうな。
人は誰しも、己が思考を持つ
善人であろうと悪人であろうと──それは恐らく、変わらない
【呟きに対しては、再び独り言のようなことを低く紡ぎ】
【返された笑みには、答えぬまま】
【ざ、ざ、ざと。靴が地面を擦る音を伴い彼女は歩みを進める】
──らしい、な
陣を描いたり、モノを揃えたり
魔術も呪術も……そのような意味では変わらないように聞こえるが
【準備が大切との言葉に対してはまた小さく頷き】
【魔術師や呪術師が聞けば猛反発しそうな言葉をさらりと吐く】
【どうも彼女という人間は、ある程度の礼儀は心得ているものの──】
【基本的には、思ったことは素直に告げるタイプらしかった】
【ひらひらと振られるメモ翌用紙に書かれた文字は──メモ翌用紙が動いているせいで見えづらいだろうが】
【なんちゃら試験紙、だとかほにゃらら解析機、だとか】
【兎に角何らかの実験に関わるような類の道具名が羅列されていた】
【そしてその最後あたりには──】
【「分からなかったら研究室内の道具、超全部超持ってきてください」】
【そんな、はちゃめちゃな注文が記されていた】
【──そうこうしているうちに、いつのまにやら魔術協会の正門前】
【ざ、と彼女は足を止め。一度だけ相手の方を振り向いて】
ここまでだ、修道女
生憎と協会の案内は出来ぬ。私も此処に詳しいというわけでもないからな
運がよければそこらに無料案内役の者でもいるだろう
ではな──縁が合えば、また会おう
【ひらり。紙をもう一度宙で振り】
【ひゅるり。髪紐が小さく風に踊る】
【ざ、ざ、ざ、と。地面を擦るような足音と共に】
【仏頂面の彼女は名前すら告げぬまま、協会の敷地内へと去っていった】
/申し訳ない、ちょっと明日これるかどうか分からないのでこのあたりで
/短めの絡みになってしまいすみませんでした
/では、ありがとうございました、お疲れさまでしたー!
136 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/06(水) 21:37:47.12 ID:dgPlSzCGo
【林の中――林道からほんの少し外れた場所】
【一人の女性が居合の構えを取っている。瞳は閉ざされ視覚を絶ち】
【聴覚と第六感に頼ることで集中力を底上げしているらしい】
【添えられた右手の先は――剣ではなかった。ただの木の棒。居合の練習だろうか、否】
――〝水天之太刀〟
【夜空の下、よく通る声が幽かに林中に響き渡る。直後波の音に似た音が彼女から発せられる、否】
【右手の先にある、木の棒からだ。見れば木の棒に水が収束し、太刀を形取っている】
――シッ
【裂帛の気合と共に瞳が開かれる】
【右足に重心が移動する。左足が伸びきる直前にそれを前へと出し、同時に剣と成った木の棒を抜刀】
【前方へと踏み出すことによる突進力が、剣閃の鋭さを倍増させ――】
【目の前の樹は真っ二つに斬り裂かれた。支えを失った樹はそのまま地面に倒れるだろう】
うん、鈍ってはいないな
【自身が生成した太刀に視線を落としながらそう呟く女性の容姿は】
【艶のある黒い長髪の無駄な部分を鞭のように細く一本に纏めて後部で括り、同色の瞳はややツリ目】
【焦げ茶色のカーゴパンツを穿き、ややピッチリとした薄手の白い服は、華奢な身体のラインを無駄に強調させている】
【ベルトには二本の木棒を携帯した、背の高い女性――といったところだ】
【傍らには大きなリュックが置かれていた。相当な量の荷物が入っているようで、外から見てとれるほどにパンパンである】
【なお、この林は樹の密度が低い。林道を行く者は簡単に彼女の姿を捉えることができるだろう】
137 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/06(水) 21:40:18.36 ID:u+ofBZj3o
>>129
ああ?
【いきなり声をかけられて嫌そうに反応、少女のような一般人を怯ませる様なメンチ切りを繰り出しながら、一応観察すると】
……あ?
【今度は不良少女が、いきなり視線の種類を変えてじろじろと相手を眺め始める】
【無遠慮に上から下まで、特に髪型というか、髪質というか】
【一瞬だけ、その目が金色に染まる。魔翌力探査だが、ほんの一瞬なのでその類の反応がなければおそらく相手も気づかない】
……色違い、か? いや、良く見りゃ全然似てねぇし…。
【どうも知り合いと見間違えたようだが、別人であることを認識して冷静になる】
一応、顔見知りではある。今どこにいるのかは知らないが。
…で、アンタ誰?
【問われたので、簡潔にそれだけを答えた】
【それから話題の当人と結びつきが薄い女性の素性を問う】
【ちなみにこの不良少女、振る舞いは成人男性じみた迫力があるが】
【身長は150と少し、顔つきは14,5に見える】
138 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/06(水) 21:41:11.17 ID:Bwm8UiM+o
>>123
(んー……、やっぱり見えない。)
(取り敢えず魔力を溜めて、様子を───)
──って、危なッ!?
【相手の正体が分からなかったため木の陰に隠れて様子見──というスタンスを彼は取ろうとしたのだが】
【肝心要の大木が奔流によって圧し折られてしまった。しかも、彼の方に倒れこんでくる】
【直接自身を狙ってきたわけなので回避は難しくない。右方に走って、回避する】
……お前は…………。
確かガルニエは───いや、関係ないか。
売られた喧嘩は、買う……ッ!!
【ガルニエはもう敵じゃない、という情報をどこかで見たのだが】
【それでもここまでやられてる状況で黙っているのは、彼のプライド的によろしくないようで】
【右手で腰の処刑剣を抜くと、魔力を溜めながら女性の方へと一直線に駆けていく。】
139 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 21:41:37.34 ID:YcltrCaSO
【路地裏】
【一人の青年が、ゆったりと歩いている】
『――冷たい水が心狂わす 肌重ねても安心出来ない』
『誘う水辺に二度と戻れない――』
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
【青年は甘ったるい声で、ただゆうるりと何かの歌を歌っていた】
140 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/06(水) 21:47:13.05 ID:0HA+4UQi0
>>132
【目を反らし、そうですかと卑屈な笑みを口元に浮かべ呟く】
あの・・・路地裏は危ないって知ってるのに何であなたは路地裏に・・・。
もし襲われたら・・・その・・・もしかして敵とあっても闘えるのかなって・・・。
【いきなり止まったかと思うと、うつむき拳を握りしめながら、言葉を絞り出すように質問する】
【渦巻く感情を押し殺して質問してるのだろう】
【どうやら少年の問題は“強さ”に関するものらしい】
/おかえりー
141 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/06(水) 21:52:09.60 ID:3SeadLFdo
>>136
おや、お見事、お見事
【その剣技を褒め称える声は、林の外側から】
【林道から、女性へと向けられている】
見た所、こちらの国の人に見えなくもないけれど
技は……ハイブリッド、という所か。片手で扱う人は、少ない気もするから
……櫻の人?
【厚手のホットパンツの下に黒いボトム、赤い革のサイハイブーツ】
【左前のブラウスは首の周りを大きく開いた、ターンクロスの首飾り】
【足跡刻まれぬ新雪の如き、長い白髪の少年】
142 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 21:53:39.01 ID:tCKTLgJg0
>>131
【白のコタエは簡潔で】
【だからこそ其の主張は強く、正しくもある】
【粉雪のごとく軽やかに語られる鉛重の宿命】
【“魔女”】
【異端故に狩られると、彼女は言う】
(―――)
【二項対立の両端に触れる答えに、瞳が揺れる】
【わずかな逡巡、ひとつのコタエ】
誰もが、生きたい――当然だ、貴女もな。
だが―そんな風にしなければ、彼らが今貴様を攻撃することも無かった筈だ…!
【少なくとも、彼らの生は貴女への積極的攻撃―】
【ありえたかもしれない其れまでは続いただろうと、それを迎撃すれば良かっただろうと】
【消極的生を強いるかのように語る】
【男の返答は激烈な感情を含み】
俺は、貴様を否定する…。
俺は貴様の敵であり、貴様は俺の敵だ!!
【完全なる宣戦布告となった】
/116の方、122の方、129の方すみません、ID見てませんでした…
/よろしくお願いします!
143 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 21:55:33.71 ID:r9Dwc+fao
>>138
【草原、ということが仇となったか。巨木の倒れた今、遮蔽物は存在しない】
【せいぜいあるのは雑草程度、加えて、遠距離攻撃が可能というのは存分に魅せつけた】
【もしかすると、狙い通りなのか。青年に剣を取らせ、接近戦に持ち込むというのは】
【―――事実、女性は奔流を収めると駆け寄る青年に何の対処もせず】
やはり天ヶ谷双葉か、こんな所で遭遇するとは奇遇だな
まさか偶然狙った的の下に貴様が居るとは露とも思わなかったぞ?
………しかし、相変わらず決断の遅い男だな
【間が詰まるまでの間に、彼女――ガルニエはサングラスを外し】
【それを腰に下げていたポーチに納め、無残に潰れた右目を顕にして】
【右手に、先程の奔流と同じ暗い蛍光灯のような色の剣を創りだす。】
【――と、それを近付いてくる青年に向かって、まっすぐ上から下へと振り抜こうとする】
【問題は、その特性だ。この剣は金属と違って、他の剣とぶつかっても“すり抜ける”のである】
【つまり防ぐのであれば、回避か魔術で対応を――言い換えれば、ガルニエも剣での防御は出来ないのだが】
【また斬りつけられた場合も傷はできない。その代わり、激しく心を傷めつけられるような精神面へのダメージが発生することとなる。】
144 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(四国)
[saga]:2011/07/06(水) 21:57:29.20 ID:Gjr8g9HAO
>>140
……あぁ、戦えるよ、あまり、好きじゃないけど、な
路地裏にいた、のは……そうだな、君みたいなのを助けるため、って事に、しておいてくれ
(自分が無力な事が嫌、って所かな……)
【足を止めた少年の方に顔だけを向けて、彼女は答える】
【聞かれた事に対して、本当の事と、適当な事を】
……力が無い事が、そんなに嫌か?
【不意に彼女は少年に問う】
145 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/06(水) 22:00:55.09 ID:TfkMj9cj0
>>137
ビクッ!!
【睨まれたことに対し体を小さく震えさせながら、1歩後ろへ引いた】
【まぁ普通の女性ならこのような反応は珍しくはないか】
【そして不良少女の反応に完全に委縮している彼女は完全に委縮していた】
(何この子怖いしかも何か色んな所ジロジロ見られてるんですけど…!!)
【目線は泳ぎ、熱さからくる物とは性質の違う汗を流す】
【しかしその汗、反応は不良少女の一声で変わった】
…!!知ってるんですか!?元気でしたか!?見た目はどんな感じですか!?
…ホントのホントですよね?剣に変わるネクタイしてる左利きでしたよね!?
【高いテンションで不良少女に詰め寄る彼女。さっきまでのビビった様子が嘘のように】
…あ!えーと、兄がお世話に?なってます黒澤我信の妹の優と申します!!
我信お兄ちゃん生きてたんだ…!! よかった…よかったよぉ…
【自己紹介の後、何故か安心したことからか涙を流す彼女】
【少女をおいてけぼりにしていなければいいのだが…】
【そして1つ気になることが】
【それは、「左利き」という発言】
【確か不良少女と我信が戦った時は彼は「蛭」を右手で握っていたはずであるが…?】
【彼女、いや我信の妹、優の単なる間違いか、もしくは】
146 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/06(水) 22:04:19.42 ID:dgPlSzCGo
>>141
ん?誰かいるのか?
【どこからか聞こえてくる声に反応すると、木が纏っていた水を四散させ、ただの木の棒へと戻し】
【それをベルトに戻すと、声の方へと変なポニーテールを揺らしながら振り返る】
よせ、褒められるのは慣れていない。照れる
ハイブリッドと言うべきか……そうだな、そう見えてもおかしくはないだろうが
なんせ我流だ。元の型はない
【仏頂面を僅かに弛緩させて、気恥ずかしさからか頭をポリポリと掻く】
【彼女の本来の剣の型は、先程のものではない。さっきのはほんの一部分だが】
【それを相手が知る由もなく、会話は続く】
よくわかったな。櫻の国出身だ。訳あって――いやあんまりないが、旅をしている
【僅かに背を曲げて伸びを一つ】
【それが終わると背を向けてリュックへと歩いてゆく。リュックを開けると中から水が入ったペットボトルを取り出し】
【蓋をあけると、豪快に喉を鳴らしながら飲み始めるだろう】
147 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 22:04:38.40 ID:0DRiP5/Yo
>>142
―――それでも、怖いものは、怖いの。
100年、逃げ続けた、戦い続けた。勝つ時も有ったし、負ける時も、有ったわ。
〝処刑〟された事も有ったし、かくまってくれたおじ様を目の前で殺された事も有った。
【其れは、100年を超える彼女の人生の内の悲劇のきっと一欠片に過ぎず】
【それらのしがらみが、彼女を縛り付ける様に、彼女を氷の棺に押し込めるように、頑なを生んでいた】
【諦観の目、絶望の目、恐怖の目。あらゆる熱を孕むことの無い、マイナス、負の感情が、その目には宿り】
――今更、変わり様も無いわ。
【そう、どうしようもない、という事を彼女は語った】
そう、貴方は敵―――ね。
【キミのその返答に、目を伏せて、息を吐く】
【そして、魔女は地面に降り立った。直後、立つ地点の周囲が一気に凍りつく】
〝悪い魔女〟は敵、倒されるべき物、化物、罪人、異端者。
―――只、魔女であるというだけなのに、何故私は、異端とされなければならないの?
【そんな、誰に問うでも無い、小さなつぶやきが、妙に大きく周囲に響いて】
【魔女は、両の手を踊るように動かし、地面に降り積もる雪を操作していく】
〝ああ、見なさい幼子よ〟
〝小さな妖精が踊るよ踊る、歌うよ歌う〟
〝白い雪の結晶は、妖精が作った宝石なのだ〟
【詠唱というよりは、子供に聞かせる即興歌のような物】
【魔術としての組成もそれ程凝った物でもないが、この雪の振る場であるという効果が、魔術を強化する】
【雪が圧縮され、15cm程の氷の妖精が3体創りだされ、キミの方へ高速で飛んでいく】
【氷の槍を妖精は持っており、喉や鳩尾を狙い襲いかかってくるだろう】
148 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/06(水) 22:11:53.24 ID:u+ofBZj3o
>>145
【見る限り、およそこんなところに似つかわしくない風体】
【メンチを切り返してこないあたり、路地裏の心得の初歩の初歩すらないような気がする】
【だがしかし、あからさまに話題に食いついてこられると逆に一歩引いてしまう】
【どちらにせよ反応がやや過剰だ、想定外過ぎてこちらのほうが面食らう】
(やりにくいな……)
世話してやった覚えはない……が、妹ぉ?
あいつそんなのいたんだ…いや、そういやこの前なんかごちゃごちゃ言ってたような…?
【名乗られると、ぼんやり思い出してくる】
【『そのとき』遥人は必死だったのでうろ覚えなので、非常に曖昧である】
【ただ、あいつの変貌の理由がなんとなく掴めて】
(……使える、かもな)
【表情がやや軟化した。表面的には仏頂面が無表情になっただけだが】
【ただし空気がちょっと不穏だ。彼女が自分の世界に没入している限り気づかない程度に】
あー、いきなり泣くな、困る。
確かにその特徴通りで元気だったが…左?
右利きじゃなくてか?
【対戦相手のことはそれなりに覚えているつもりだが、そこだけが合致しない】
【肩眉を吊り上げて、短く問いかけると、不意に背を向けて】
…こんなところで立ち話もなんだ、ついて来い。
【それだけ告げて、急に歩き始めるだろう】
【何事もなければキングクリムゾンが発動し、場面が移り変わるだろう】
149 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 22:13:49.81 ID:tRbuYux30
前
>>475
、
>>478
あんたが愚か、か……、悪い。其の興味は無い
だが此れだけは言える。
俺は狂人であれば良い。俺は狂人として生き、そして何れはくたばる
其の時の序に……世界が救われれば。良いだけの話だ……
【瞬き等は最早必要ではない。其れは只管に己を通した生涯と同じく、絶対的だった】
【そうして告げられた、狂言。彼の想いは全て此処に集約されているようにも思える】
【そう。彼にとっては全ては序でしか無い。序に命を投げ出し敵に特攻せんばかりの阿呆であった】
【故にその後の狂人は暫し無言だった。老人に反応する訳でもないが、瞬きは終始しないではいた】
礼を言うならば……、俺を認めるのならば……。自分の命位は、大切にする事だな
【皮肉っぽい口調。流石に終始変わらない態度ではあった】
【一先ず、踵を返した狂人。しかし……解り難いが其の瞬間、瞬きをし】
【歩きながら、右腕を気だるそうに掲げていたのはほんの少しの、理性だったのかもしれない】
【狂人の考えは主観的過ぎる倫理観であった。少なくとも「自暴自棄」を武器とするのは馬鹿である】
【そして、狂人の狂人過ぎる精神は皮肉にも「勇者」と相場が合い。死する事に成る】
【其の瞬間には――】
【誰も愛される訳でもなく】【誰に讃えられるでも無く】【或いは呆れられた事もあった】
【正に「霧」の如く消えた狂人。死に際迄、「自分」を叩き付け続けた結論だった】
【其の報復の為、悲劇が繰り返されようとは、未来の狂人でさえ想像が付かなかったのである】
/彼は自分の最高傑作です。異論は認めません(キリッ
/そんな故に久しぶりに純粋な狂人を動かせて良かったなぁと心から思うのです。はい
/此方こそ色々合わせて頂いてありがとうございました。愉しかったですー。乙でしたー
150 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/06(水) 22:15:51.08 ID:Bwm8UiM+o
>>143
(よし、まずこれをガードして───)
いや……、これはっ
【振り下ろされた剣を防御しようと、処刑剣を冗談に構えるが】
【何か動物的な勘が働いたようで、弾かれるように跳び退いたが──僅かに、遅く】
────ぅ、─────っ……
(気持ち、悪…………。)
【剣の先端がすり抜けて、彼に精神的ダメージが生じる】
【それによって集中力が削がれたため、溜めていた魔力が6,7割ほど霧散してしまった】
【彼はメンタル面が強い方であるため、精神的ダメージは低めであるのだが】
【戦闘スタイルを考慮すると、この攻撃に関する相性は五分五分だろうか】
151 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 22:18:31.85 ID:tCKTLgJg0
>>147
【異端、異端、異端――】
【魔女は運命の呪縛を静かに、悲しむように呪う】
(…生体聖紋(ジェネレート・タリズマン)、強化解放)
【対する男は無慈悲に在って】
【胸の内に生じた思念を圧殺、戦闘思考を開始する】
【―自らに突進する3体の妖精、その陣形を把握】
【まず二体を破壊して、次いで一体を破壊することを狙い】
【左の踏込みから脚をスイッチ、右でのアッパーで2体を同時に狙う】
【残った一体は、左手の甲のミスリルプレートで防御しようとするだろう】
【打撃を放った瞬間が、隙となる】
152 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/06(水) 22:21:31.53 ID:3SeadLFdo
>>146
誰か居るよ、退屈を持てあましてしまった観客が
そして生憎と僕は、褒めるのが大好きな変な人なんだ
……ふんふん、何時かの大会を思い出させる技術だね、興味深い
【現れた少年は、林に踏み込み、彼女の或る程度近くまで】
【2m程まで近づけば、そこで立ち止まって会話を開始する】
【林の暗さも打ち消す様な白い頬が、赤い唇が僅かに持ち上げられて】
我流、か……納得が行くよ。人間、外の情報を完全にシャットアウトする事は出来ない
色々と物を見てしまう以上、色んな情報が自分の中に溜まってくる
それらを合わせて組み立てれば、完成度が低いものならただの寄せ集め
高いものなら組み合わせ、混合種、ハイブリッド……それこそ、純粋種を凌駕する可能性を持つ
それと、生まれの事だけど……
【165cm、男性としては決して高くない身長。彼女と比べてはどうなのだろう】
【その身が、彼女の正面へと向かい、その瞳を覗き込もうとする】
【赤い、だがアルビノの様な弱さは持って居ない、紅の瞳】
【利発さに幾分か好奇心を、彼の言葉を借りれば『ハイブリッド』にしている】
……櫻の人の髪は綺麗だ。黒いだけじゃない、美しい黒さを持っている
瞳まで同じ色をしてて……それが、夜にはこの上なく映えるんだ
大陸の女性なら、一度は思うんじゃないかな。彼等の様な髪に生まれたかった、って……
……おや、一気飲み。汗をかいたなら、飲むより頭からかぶりたくはならない?
【櫻の生まれと推測した理由はあまり大きなものでもない】
【それを簡単に説明しつつも、彼女が取りだしたペットボトルに視線は吸われて】
【中身がたちまちに消えてしまえば、好奇心の代わりに軽い驚きが表情に浮かぶ】
/いきなり電話来て遅れました御免なさい
153 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/06(水) 22:25:16.45 ID:0HA+4UQi0
>>144
はい。
【女性の問いに少し迷うが素直に肯定する】
実はこの前・・・ちょっとした用事があって・・・それでとある村に言ったんです。
電話もない様な田舎というかもはや偏狭とかそういうレベルで・・・。
【“ちょっとした用事”の前後に奇妙な間がある】
【感が良ければ気づくかもしれないが意図的にその詳細を隠しているからだ】
そこに山賊が出たらしくて・・・行ってみたら残ってるのは焼け跡だけ。
後処理に来ていた 人に聞いたら・・・若い男は皆出稼ぎで老人と女性と子供しかいないような村で・・・。
有る死体は老人だけで・・・それで・・・・
【だんだん言葉に詰まり始めるのを収めるためか一度ため息をする】
報われないっすよね世の中。
ボロボロになって働いてる出稼ぎ労働者はこれからどうなんのかな・・・。
そしてきっとオレなんかがその場に出くわしたとして・・・きっと逃げまどう大勢の中の一人しかなれないのかなって。
ははっ。バカですよね“当然”なのに。
こんなの・・・“当然”なのに。
【最後の方はまるで力無い老人の独白だ】
/すいません遅くなりました
154 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 22:27:16.64 ID:0DRiP5/Yo
>>151
【すぅ、と足元の雪を掬い上げ、両手で握り雪玉とし、地面に放る】
【そして、口を開き、詠唱を紡ぐ】
〝雪玉を転がせ、雪玉を転がせ〟
〝転がり丸まり大きく育て、大きく大きく見上げるほどに〟
【雪玉は彼女の周囲を転がり続け、徐々に巨大な雪玉を創りだしていく】
【その雪玉が転がり始める前に、もう一つ雪玉を作り、転がす】
〝もう一度、もう一度、二つできたら繋げよう〟
【ごろごろごろごろごろごろ】
【雪玉が彼女の周囲を旋回するように回り続けている】
【既に雪玉のサイズは2m程。さらに密度が極めて高くほぼ、真球となっている】
【妖精は、砕かれて。最後の妖精は一度引き、牽制するようにキミの周囲を素早く飛行するだろう】
155 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/06(水) 22:30:37.34 ID:0HA+4UQi0
/
>>153
訂正 偏狭→偏境
156 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 22:31:22.12 ID:r9Dwc+fao
>>150
【物理的な手応えこそ薄いが、削れた。効果は有る、と】
【それが分かり、また相手が飛び退ると、何故だかガルニエは右手の暗光剣を霧散させる】
【表情は無表情とも不機嫌とも。少なくとも、心持ち重たげなのが見て取れて】
………高威力の溜め技と、齧った程度の近接剣技
どうやら以前と変わってはいないようだな、天ヶ谷双葉。
それで、どうするんだ。お得意の魔翌力は消し飛び、防御も逃亡も出来ないぞ
剣でかかっても良いだろうが、そんな形状のもので私の骨を断てはしない
他に見せるものは無いのか?ほれ、今なら何処からどう見ても無防備だぞ
【―――と、挑発。相も変わらず、その身からは卵の黒い魔翌力が溢れていて】
【しかしながら、呑まれたようにも見えない。どちらかといえば、使いこなしているのか】
……それとも、期待するだけ無駄か?
南雲がどうの、氷の支部がどうのと聞いて、少しは連合の事も思い浮かんだのだがな
【さてここまで、実際に彼女は無防備だ。右腕しか使えず、視界は左目のみ】
【魔翌力を練っている様子もなければ構えも無くて、やり方次第で何でも叩き込めるように見える、が―――。】
157 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/06(水) 22:34:33.41 ID:TfkMj9cj0
>>148
【詰めかかる優はさらに彼女から兄の情報を取り出す】
我信おにいちゃ…兄さんが私の事を!?
…まだ完全には染まっていなかったんだ…まだ…間に合うかも知れない…!
【彼女の紫色の目が一瞬だけ鋭く光ったような気がするかもしれないだろう】
【そしてこの目の輝き、我信が大きな傷を受けた後に立ち上がり見せるソレに似たものがある】
【まぁそのあと泣き出す彼女は我信の妹には見えないかもしれないが】
…うっ…ヒック…兄さんは…左利きでしたけど…抜刀術とか居合も左でしたし…
【泣きながらも、上ずった声で我信が左利きだと強調する】
【抜刀術、居合、共に我信は不良少女に見せたことがない】
【彼、我信はひたすら前に突っ込み、突き、切り払いと一撃一撃を目いっぱいの力で振るといった所謂「動」のスタイル】
【死を恐れず突っ込むことに誇りを持つ彼が相手が来るまで待つといった「静」のスタイルである居合、抜刀術をしていたのであろうか?】
【していたとしたら、彼らしくないと思う人も何人かはいるであろう。今の我信を知る人ならば】
…はい。着いたら、まず兄とはどういう関係かを答えてください…
【泣き止むと、深く彼女の声にうなずいて、彼女の後ろ姿を追い足を進めるであろう】
158 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 22:38:13.15 ID:u6cwUSRko
【路地裏のとある廃墟の中】
【コンクリ製の無骨な支柱に背中を預けて座っている人影がそこにはあった】
3……2……――――
【ガラス細工のように澄んだ声、何かのカウントダウン】
【白の薄汚れたワンピースを着た女性は自身の、ホログラムで構成されたような右腕を掲げていた】
【ホログラムの中心は骨のような基礎が見えその周りに小さな文字が所狭しと飛び交っている】
【魔術関連に詳しい者ならばそれが再構成の為に働いている物だと分かるだろう】
――――1……零、修復終了、総時間120時間とちょっと……掛かりすぎですね。
(ま、兎も角これで行動に不自由は無い探索も問題なく再開出来ますね)
【数字が虚に還る瞬間、彼女の不安定な手は一瞬にして修復される】
【アルビノとも思えるような白い肌がそこには在った、薄い白に近い紫の瞳でそれをぼんやりと見つめ】
【安堵か疲れか、溜息を吐いて今度は辺りを見回す】
……あ、ここ――――
ここは……私が壊れた場所?……偶然にしては、面白い。
原初に立ち返れというお達しでしょうか、なんともまあ……皮肉のようですね。
【ゆっくりと立ち上がる、視界は高い】
【この場所から離れようか、それともより奥深くへと至るか】
【彼女は悩みながらその階層をぐるぐるぐるぐると徘徊し始めるのだった】
159 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 22:38:53.56 ID:tCKTLgJg0
>>154
【最初の行動の目論見は果たされ、男は戦闘行為を続行する】
【鍛錬に生体聖紋による強化を上乗せし、小回りの利く打撃を介した高速戦闘】
【その欠点はリーチの短さ、大きな対象への破壊能力の欠落】
【それらが、同時に顕れる】
(…速いな)
【離れ行く妖精に、攻撃は届かず】
【素早く構成された巨大な真球、その破壊は男には困難】
【故に――男は敵本体の無力化を図る】
【サイドステップの連続によるジグザグの高速接近、直線的に狙い撃つのは困難だろう】
【距離が詰まれば――容赦のない強打を、側頭部めがけ右で放とうとする】
【だが、その肉体への攻撃の相対速度もまた上昇する】
【諸刃の剣は、どう結果を変え行くか―――】
160 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(四国)
[saga]:2011/07/06(水) 22:42:02.24 ID:Gjr8g9HAO
>>153
【隠している物をわざわざ見る趣味は彼女にはない】
【深く聞かなければならない状態ならそうするが、今はそんな状態でもない】
そう言う世界だから、なんて割り切れない、よな
………けど、諦めろ、世界はそう言う風に、出来てしまったんだ
力の無い者が、力のある者に、虐げられる、そんな、嫌な世界に
【嘘を言って彼の気を紛らわせようとも思ったが何も解決しないと、思った】
【だから彼女が思っていた事を吐き出した】
【それは、少年にとって棘のある言葉かも知れないが】
161 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/06(水) 22:45:27.03 ID:dgPlSzCGo
>>152
そんな人間も悪くはないとは思うが、気をつけた方がいい
態度と程度によってはホストのような水商売と間違えられるぞ
大会……?武術のか?聞いたことはないが。今は開かれているのか?
【崩れかけた仏頂面はそのままに、精いっぱいの冗談を言ってみせる】
【〝大会〟という単語を聞くと、話の流れからして武術の――若しくはそれに準ずるものだと推測したのだろう】
【初耳の単語に反応し、好奇心をありありと口調に乗せて、興味津々といった様子だ】
なるほど、言われてみれば外界と完全に乖離した場所で、剣を一から作らない限り
それは本当に〝自分だけの剣〟とは言えないのかもしれないな
ということは私のこの剣も、複合されたものと言う訳か……まあ特別嫌悪などは抱かないが
【彼女の身長は180に届くか届かないかといったところ。女性にしては高身長だろう】
【水の一気飲みを終えた彼女はキャップを閉めるとリュックへとペットボトルを仕舞い、二本目を取りだす】
【すぐさま飲まずに、キャップすら開けずそれを左手に持ったまま、右手で奇妙なポニーテールの先をいじり始めた。癖だろうか】
おい、やめろ。私を褒めても水しか出て来んぞ
あーいや私を褒めているのではないのか。櫻の人間を褒めているのだなああ納得した
……それに、私からすると、お前のように綺麗な赤い瞳は少し羨ましいのだぞ?
ああ、かぶったほうが気持ちはいいのかもしれんが、私の能力は身体の水分を使うからな
こまめに水分補給をしないとすぐに脱水症状を起こしてしまう
【またも話の流れからして――いたく褒められたと勘違いしたらしい】
【いや本当は褒められているのかもしれないが、彼女はその言葉が自分に向けられたものだと思ったらしく】
【やたらな早口で誤魔化しにかかる。いつの間にやら毛先から離された手も、せかせかと否定のジェスチャーをしていた】
【そしてどうやら、無機質な黒である自分の髪と瞳よりも、色のついた、鮮やかなものを羨ましく思っているらしい】
【やがてジェスチャーも終えると、元の佇まいへと戻り、じぃ、と自分とは対極の髪と、鮮烈な瞳を覗きこむ】
【さらに水については――能力と関係があるらしい】
【左手のペットボトルを右手に持ちかえると、蓋を開け、またしても一気に飲み始める】
【が、流石にもういらないのか半分ほど飲んだところで口を離すだろう】
162 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/06(水) 22:46:41.84 ID:u+ofBZj3o
>>157
おい、詰めよんな、ちけーよ。
俺を振っても奴は出てこないし、俺も今探してたとこなんだよっ!
(…この近視眼的なとことかそっくりだな……あーったく、厄介な一族だなおい)
【感情の起伏がやたら激しくて、ベクトルこそ違うが勝手に突っ走るあたりとか】
【仕草を見ていると、間違いなく同じ血脈を感じる。制御は簡単なようで面倒くさい】
【とにかく引っぺがして、立たせる。こんな現場を誰かに押さえられると更に面倒くさい】
…抜刀、居合い?
【もちろんそれを知らない不良少女は目を白黒させるほかない】
【確かに技量を感じさせる腕前ではあったが、それはなんというか、恐ろしく我武者羅で】
【生き急ぐ/死に急ぐような何かをも感じるくらいに、ひたすらにひたすらの剣技】
【だがそれを聞くのは後回しにして、移動したという結果だけが残る】
【ついたのはありふれた公園】
【不良少女がいつも暇つぶしに使うような寂れたものではない、ある程度通りに程近い、明るい場所だ】
【その隅のベンチへ誘導すると、とりあえず自販機でペットボトルのお茶を二本購入】
【彼女のスペースを確保しつつ端に座り、茶を開封して口をつけた】
…まだ名乗ってなかったな。俺は竜崎遥人、黒澤…お前の兄とは、知り合い程度だが、知り合いだ。
【相手が座るのを確認せず勝手に話を進めたり、茶に口をつけたり、いろいろ無作法な不良少女だが】
【言いようは簡潔にして明瞭である】
あいつの剣といいお前の兄貴といい、なんなんだ?
いろいろ尋常ならざるものを感じるんだが。
【真正面から切りかかるのみ】
163 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 22:50:13.42 ID:0DRiP5/Yo
>>159
【対して、魔女の戦闘法は、徹底した魔術師タイプ】
【おそらく本人には戦闘力はほぼ無いと言って良い】
【故に、距離を詰められないように己の属性を生かした魔術を組み、近づかせない様に戦う】
【其れは100年以上をかけて培われた、己の短所を良く知り、長所を活かす為の戦法だ】
――――く……ッ。
〝二つ出来たよ繋げよう〟
【がっ、と雪玉がぶつかり合い、融合して】
【3m程の雪だるまを、構成した】
【直後、魔女に貴方の拳が命中し】
―――――ぎ、……ぁあああああああああッ!!
【ごきぃ、と重い音を響かせて、吹き飛ばされた】
【おそらく側頭部の骨は砕けたと思って良いだろう。血がしとどに流れ白の絨毯に赤の色彩が含まれていく】
【殴ったキミは気がつくだろうか。彼女の体が異様に軽いと】
【その軽さは、体質などではなく、病気を大本とする不健康故の軽さ】
【要するに、彼女自身が、一番の弱点である、そう判断できるだろう】
……げ……ほ……ッ!
【ひゅー、と荒い息を吐き、吐血して】
【胡乱な瞳を、貴方に向けて、地面にうつ伏せに倒れこんだまま、呟くだろう】
―――なん、で。
…………お父様、なぜ、私を救おうと、成されたの、ですか。
幸せに、死にたかった。死ぬのは怖かったけど、だけど、それでも。
魔女になるくらいなら、人の命を犠牲にして、生き長らえるくらいなら、私は――――。
【そう呟く彼女の瞳は、〝真紅〟で】
【凍りつくような無表情ではなく、感情豊かな悲しみや後悔に溢れていた】
【だが、次の瞬間には、また氷の表情を取り戻して】
―――スノーマン、私をお願い。
【己の背後の雪だるまから短い足と腕が生え、少女を手で持ち上げ、頭の上に載せた】
【何処かコミカルな、雪の巨人はキミの方を向き、ずぅん、と足を踏み鳴らし、戦闘態勢を執った】
164 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/06(水) 22:53:09.81 ID://wwhbXRo
>>99
────聞くだけなら幾らでも出来るが、頼まれて出来る保証は無い──…な。
【そんな言葉で返して。去っていく彼女を見送った後に瞳を閉じて黙考する。】
……。そう、だ。頼まれた所で、俺がそれをやる〝理由〟は無い。
【突き刺した剣を引き抜いて、溜め息を一つ吐いて。男は再び行動を開始した。】
165 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/06(水) 22:53:34.52 ID:Bwm8UiM+o
>>156
…………はっ。
だったら期待させてやるさ、嫌でもな。
【ポケットから石ころのような何か──「魔眼の破片」を取り出すと、それを握りしめる】
【このマジックアイテムから、幾らか魔力を取り出す】
【剣を持っているのも、魔術師の弱点を補うため。ならば魔力が無いという弱点も、補う手段を用意しているのが道理で】
【ある程度チャージし終えると、左掌をガルニエへと向け】
そして、ぶち抜いてやるッ!
俺の必殺の、魔術で────
───《 JOKER 》ッ!!!
【放たれるは、強大な光の奔流】
【相変わらず軌道は単調気味で、一直線にガルニエに向かっていく】
【スピードは早いため今の近~中距離の間合いでは、完全な回避は難しいかもしれず】
【しかし、精神的ダメージの影響は確りと出ているようで】
【JOKER──切り札の名を模すそれの全力を引き出すには、少々魔力が足りないよう】
【十全な状態での其れと比べると、6,7割の威力といったところう──それでも生半可な威力ではないのが、切り札たる所以か】
166 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/06(水) 22:54:05.83 ID:0HA+4UQi0
>>160
そうですよね・・・。
無いなら諦めるしか・・・・。
【そこでいきなりハッとした表情になり】
すいません。なんか初対面の人にこんなこと・・・。
自分、ウィーキー=B=クァンチョルっていいます。
まだ自己紹介もしてないなんて・・・。
【顔を上げ急に恥ずかしそうに言う】
【どう見ても無理な話題転換】
【どう見ても空元気】
167 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 22:57:58.24 ID:YcltrCaSO
【路地裏】
【一人の青年が、ゆったりと歩いている】
『――冷たい水が心狂わす 肌重ねても安心出来ない』
『誘う水辺に二度と戻れない――』
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
【青年は甘ったるい声で、ただゆうるりと何かの歌を歌っていた】
168 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 22:58:33.38 ID:YcltrCaSO
【路地裏】
【一人の青年が、ゆったりと歩いている】
『――冷たい水が心狂わす 肌重ねても安心出来ない』
『誘う水辺に二度と戻れない――』
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
【青年は甘ったるい声で、ただゆうるりと何かの歌を歌っていた】
169 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/06(水) 22:58:34.50 ID:3SeadLFdo
>>161
水商売はお嫌い?水はそんなに好きそうなのに
職業に貴賎無しというじゃない、そんな嫌わないで欲しいなあ
言葉だけでお金をむしり取る程、酷い商売はしてないのに
……と、大会を知らないの?
成程、こっちに来てからそんなに時間は立って無いんだね……
最近は無いよ。能力者同士の、武器でも何でもありの戦いさ
【身長の差で、少年の視線は下から上、見上げる様な形になっている】
【2m程有った距離を、おそらくは確りと意識してだろう、半分程にまで詰めて】
【性別の境界線を反対側に傾いて歩く様な、その顔をより確かに目に映る様にした】
【彼女が羨ましいと評した瞳は、宝物でも見つけたかの様に輝きを増し】
過去の大会にね、水を扱う能力者が出てたんだ
ペットボトルに入れた水を大量に持ち込んで、それを媒介に能力を行使する
確か、刀も使ってたかな……飛び道具みたいな形だけど
あちらも水分補給は忙しそうだったっけ……
……大陸は楽しいよ、色んな娯楽が転がっている
何もこうして人の居ない所で、一人で刀を振るう必要もないのに……
……いや、むしろこれを娯楽と見る人だったりするの?
悲しいなあ。刀より愛して貰える可能性が、こんなにも低いなんて
【直接的に褒める事は控えたが、言葉を選ぶ根幹的な考え方は余り変わらず】
【彼女が目を覗き返してくると、計った様なタイミングで、おそらくそうだろう年齢より幼く見える笑顔を作った】
【幼く見える理由は、その表情や雰囲気、言葉を綴る声、そして骨格だろうか】
【肩も腰も腕も足も細く、胸板も薄い。成長期を忘れているかの様な、アルトとテノールの中間の声】
……ねえ、お姉さんにとって、綺麗なものってなあに?
【また、目がペットボトルの方に引き寄せられて】
【彼女が飲み終わればその目は、また瞳の覗きあいに復帰する】
170 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/06(水) 22:58:56.34 ID:TfkMj9cj0
>>162
…どこで知り合ったんですか、竜崎さん
【公園のベンチに腰かけるとさらに問い詰めてくる】
【何やら疑っているような雰囲気も醸し出ているか】
…私の知っている兄さんは、7年前までの「優しい」兄さんです…
そして多分その尋常、というのは、「あの黒刀」の影響…です
【優の中の我信、遥人の中の我信。大きくイメージが違うかも知れないが】
【彼女の言い方だとやはり何かが7年前にあったようで】
171 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(四国)
[saga]:2011/07/06(水) 23:05:07.56 ID:Gjr8g9HAO
>>166
……我慢出来なくなったなら、世界を変えてみるといい
そうやって来た奴は、今まで何人もいる
【革命、変革、何度も世界は変わって今の姿にある】
【彼が無力だったとしても、何か出来る事がはずだ】
気にするなよ、吐き出すのは大事な事だ
……シルヴァーグ=バレットリーンだ、よろしく
【あの話はもうおしまい、そうしたいならそうさせよう】
【嫌な物を無理にさせる訳にも行かないだろう】
172 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:06:03.29 ID:tCKTLgJg0
>>163
【攻撃は再び成功、されど状況はむしろ悪化】
【白を塗り倒れ伏す彼女の赤に】
【人間的特徴――非物質のそれを秘めた真紅に】
【一瞬だけ、思考を捕縛されて】
【修羅の動きが刹那に止まる】
【現れるは白の巨躯、主を守り敵を滅ぼす破壊の喜劇役者】
【追撃に失敗した黒衣の者は再び思考し】
(捕まれば、終わる、か――)
【サイドステップ――撹乱を目的とするそれを再度行う】
【背後へ回ろうと、巨人より二回りほど大きな旋回を試みるだろう】
【その動きは、降り積もった厚い雪により僅かに鈍っている】
173 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 23:06:41.74 ID:r9Dwc+fao
>>165
………ほう、小道具を持ち出すというのも知恵だな
いくらか威力が下がろうと、貴様の鈍い攻撃をカバー出来る点は大きい
期待こそしても良いだろう……が、果たしてその真価は……
【健常の左目が「魔眼の破片」をチラと見て、その眉がひくりと動き】
【そして勝手な感想を述べる間に、青年の魔術が眩く迫り】
……どうかな。ほれ、出番だぞ《金烏》――――。
【急激、ガルニエの前面に黒点が――空間を浸食する、黒い泡が出現して】
【それは風船のように膨らみ、彼女の姿を覆い隠し、そして――邂逅】
【恐るべき光の奔流を受けたそれらは弾けこそすれ、直線の軌道を見事に逸らし】
【それからやがて光が止むと、ゴポリと音を立てて泡共が沫と化し】
―――――、――――………まあまあだな。
【向こう側に居るガルニエは一見、無傷なように見えた】
【しかし数秒すると頬や二の腕、身体の外側と表せる数カ所から赤い血が流れ】
【そこに至って、漸く交戦の気配が形をひそめる。勿論、卵の嫌な魔翌力はそのままなのだが。】
174 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:07:19.93 ID:tCKTLgJg0
>>163
/サイドステップは、連続で行おうとしててます
175 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/06(水) 23:11:17.92 ID:u+ofBZj3o
>>170
戦場だよ、ある貴族に雇われて領地の防衛に。
俺は報奨金+αが目当てだったんだが、あいつは闘いそのものを求めてたな。
感動がどうとか。
【自分の+αに同じものが含まれていることは言わないが、隠さない】
【聞かれれば答えるだろうが、あえて違うように言い分けた遥人の心情は、無表情からは読み取れない】
……あいつ、強い奴を[
ピーーー
]のが楽しいらしいな。
ひたすら結果を追求して、血を求めてる。
自分で自分を剣さしたり、『卵』まで使ってさ。
【彼女が口にする、やさしい黒澤。そのイメージを塗りつぶす自身の感想】
【途中までは理解できるけど、完全には理解しきれない。近いけれど違う】
【そんなニュアンスを込めながら】
…その剣だよ、アレがなんなのか知ってるのか。
魔翌力や血をすってでかくなる…あんなの魔剣・妖刀以外の何者でもないぞ。
お前の言うことが事実なら明らかに精神を汚染されてるし…すごく気になるんだが。
【自分も持っている魔剣、名剣、……】
【それには力の分、対価が必要だ】
【入手時の試練がそれに当たるものもあるけれど、概ね使用そのものに対価を要求するじゃじゃ馬であろう】
【そんなものを振り回すあの男…彼女の知る『兄』を仕立て上げたものの正体が知りたくて、】
【問いかけたのは、明らかに本心。知りたかったのだ】
176 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/06(水) 23:16:09.45 ID:wIggD0rr0
【街中】
「―――まったく、この町の住民と来ましたら、礼儀がなってないですわね」
【すっかり太陽が地平線の奥へと行ってしまった23時。あたり一面は闇と化している】
【日光の変わりに月光が照らすのは、一人の少女のツインテールの金髪だった】
【その少女は血の如く赤い瞳を持ち、服装は赤と黒で構成されたゴスロリ】
【腰元にはホルスターが付けられ、中にはアンティーク調のリボルバーが装着されているのだった】
【17才ほどのその少女は、白手袋を両手にはめ、不満げに街中を歩いていた】
【周囲の人間は、彼女の服装と言動に好意と興味を持ち、珍しいものを見る様な目で見ている―まぁ、珍しいのは確かなのだが】
【彼女はそんなことなど、お構いなしに、とある物を齧りながら進んでいたのだった】
「――それに、私をみて臭いだなと…まったく、失礼にも程がありますわ」
【彼女が齧っているソレ。けっしてマカロンや果物の類ではない】
【それは一般人ならば生で食べず、1口食べれば口の中が臭くなる、白色の物質――ニンニクであった】
【彼女はニンニクを齧りながら、強烈な口臭と共に町を歩いているのである】
【こんな彼女である、絡まれるのは時間の問題だろうて――】
177 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:18:12.70 ID:0DRiP5/Yo
>>172
ズ―――……ぁ……ッ……。
【声にならない、呻きを上げる】
【顔色は蒼白で、少なくともコンディションは最悪と見る事が出来るだろう】
【そして、キミがスノーマンの背後を取るのを、スノーマンでは無く魔女が見る】
【その大きさ故、やはり動きが遅いのが、ネックである】
【だが】
――――さあ、〝雪合戦〟よ。
【スノーマンの首がぐりん、と旋回し、背後を向く】
【雪玉を二つつなげた形であるため、このような動きが可能であったようだ】
【そして、キミの方を向いたスノーマンは、その腹部から雪玉を弾幕の様に放つだろう】
【威力自体はそれ程高くない。硬さは野球の硬球程度で速度も銃弾には遠く及ばない】
【しかしながら、量が多く、そして冷たいのが、特徴だ】
【ぶつかった雪玉は砕けてキミの体に降り積もっていくだろう】
【足元にも、砕けた雪が次々と重なっていくはずだ】
【此れこそが〝冬の魔術〟。静かに降り積もる雪は、徐々に貴方の身を縛っていくのだ】
【――物理的攻撃力は、それほど高くはない。だが、冬の静けさの様に、静かに危険が迫りゆく】
【それこそが、彼女の魔術の真骨頂であるのだった】
178 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/06(水) 23:21:20.49 ID:0HA+4UQi0
>>171
あはは。世界・・・ですか。
【口元に浮かんだのは苦笑いだが、彼女の優しいしかし甘くない応対に少しは元気もわいてきたようだ】
あっ、そうだお詫び・・・とお礼にこの近くにおいしい店があるんですがもし良かったら・・・。
【とその時少年のズボンのポケットから少し昔の音楽が・・・】
【少年の顔から血の気が引き・・・】
やっやばいもうこんな時間・・・すいません!お詫びとお礼はまた今度させてください。
【頭を下げると謝るとまるでライオンに追われてるかのように去って行った】
【その後、もし足元を見れば彼が落としたと思われる学生書が落ちているだろう】
/すいません明日早くに用事がはいって明日早く起きなければいけないのでここら辺で失礼します。
/お疲れ様でした
179 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/06(水) 23:26:08.84 ID:dgPlSzCGo
>>169
いやまて、水商売が嫌いだとは言っていない。……別段行きたいとも思わないが
そして落ちつけ、私は別にお前を嫌ってなどない。先のはただの冗談だ冗談
最近まであったのだな。……それは惜しいことをした
是非とも私の剣がどこまで通用するか、試したかったのだが……
【――つまりは参加したかったと、自分がどこまで勝ち上がれるか挑戦したかったのだろう】
【そして――彼女にとって闘いとは、至高のものであるらしい。それは、彼女の表情が語っていた】
【僅かに天を仰ぎ、戦いの場を幻視する。あたかも自分が決戦場に立っているかのように】
【自然と口角は上がり、その形相は純粋に戦闘愉しむ〝武人〟――極端に言えば〝戦闘狂〟と思われても仕方のない】
【そんなモノへと変化していて】
【やがてその表情も元へと戻り、少年の話に意識を戻す。意識がどこかへ飛んで行くのもあっという間なら】
【戻ってくるのもまた、早かった】
ほう、私と同じような能力者だな。聞く限りで私と違うところと言えば――その者は遠距離タイプなのだろうか
……私の能力の上位互換だな。手合わせをしてみたいものだ
……ふふ、そうらしいな。いや、だからこそ日々の鍛錬は必要なのだ。腕が鈍らないようにな
――と、どういう意味だ?その言葉
【――剣は達者でも、頭の方はどうやら少し鈍いようだ】
【相手が笑顔を形作ると、初めてちょっとだけその顔を意識した。具体的に言えば――こいつ女なのか男なのかどっちだ、と】
【表現に難ありだが、内容はそういうもの。中性的な顔立ちに、低くも高くもない声。貧乳なだけなのか】
【華奢なだけなのか。肌の色は?―― 一瞬の思考の後、彼女は考えるのを止めたという】
【ただ心の中で思ったことは、男だっとしても女でも、綺麗な奴だな――と、そんな率直な感想だった】
ん、ああ私にとって綺麗なもの――か
【丁度そんな思考を働かせているのを狙ったかのような相手の言葉に、僅かに反応が遅れる】
【答えに迷くことはなかった。彼女は直ぐに――口を開く】
完成されきった剣技――私にとって一番綺麗だと思えることは、それだ
作りこまれた剣は、強いと同時に、相手にとっても、見ている人にとってもまるで舞っているかのように見えるのだ
私はそれこそが〝完璧な剣〟だと思っている
――これを完成させることが、私が死ぬまでにしたいことの一つでも、あるな
【真っ直ぐに相手を見据え語る眼の奥底では――剣を完成させると、その意志を静かに滾らせていた】
【彼女にとって、剣が、刀が、全てなのだろうか。彼女の剣技に対する情熱は、力強い口調から容易に汲み取れるはずだ】
180 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(四国)
:2011/07/06(水) 23:26:59.20 ID:Gjr8g9HAO
>>178
ん?別に、気にしなくても……
あ、あぁ、じゃあな、またいつか
【言葉の途中、突然鳴った聞いた事がある気がする音楽】
【言おうとしていた言葉を取り替えて別れの挨拶を済ませた】
……今度あったら、渡しておこう
【彼の落とした学生書を拾い上げ、ローブの中に突っ込んだ】
/ お疲れ様したー
181 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:27:21.21 ID:tCKTLgJg0
>>177
【二度あることは三度あり、三度あっても四度なし。】
【取った背後は砲門の前】
(な、に―――!?)
【文字通りの雪の弾幕が、驚愕に目を開く男を包囲する】
【再度の回避は完成しない】
【面攻撃が襲い掛かり、幾つかが完全に、それより多くが不完全に敵性存在に着弾】
【連続攻撃が身体強化を超えて浸透、モノクロの男は距離を取るため跳躍】
【右脚が、膝の下まで雪に埋まった】
182 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:35:18.84 ID:0DRiP5/Yo
>>181
――――っ……は……ッ、げ……ほ……っ!
【荒い息を吐き、咳き込む魔女】
【少し、白い髪に黒い色が混ざっているのが、分かるかも知れない】
【同時に、純白の魔力にも、少し濁りが生じてきていることが】
【スノーマンは、己の身を削り、弾幕を展開した】
【その為、サイズを大幅に小さくし、1m程のサイズとなる】
【それでも、主を守るために主をスノーマンは肩車としており】
――――……ぐ、雪狼。
【ぼこぼこ、と雪が形を変えて、狼を形作ろうとしている、が】
―――げ……ほ……ッ……。
【魔力の濁りが生じてからの、体調の急激な悪化がその発動を封じる】
【そして、己を肩車するスノーマンが、崩れて魔女は雪の絨毯に倒れこんだ】
【地面に倒れこんだのは、黒い髪に赤黒い目をした、魔女の姿で】
――――ごめんね、迷惑をかけたみたい。
……黙っていて〝パシエル〟、貴女は。
もう、戦いたくないから、私になろうとしたのでしょう。
だから、もう、終わり。――――止めを差すのかしら、お兄さん?
【雪に体の半ばを埋め、流れる血で、雪を染め抜きながら、魔女は謝った】
【そして、己が罪人であることを知りながらも、包みこむような穏やかさを持つ声で、己を倒すのか問いかけた】
183 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/06(水) 23:39:44.99 ID:Bwm8UiM+o
>>173
……俺は、まだまだだけど。
それでも──対機関連合リーダーの名は、伊達じゃないッ
【「魔眼の破片」をポケットにしまい、言う】
【尚、魔力の充填には10レスほどかかるので、実質使い捨てである】
もっと……、強くなりたいけど、な。
【今回も含めて、最近の戦闘を通して感じたのは力不足】
【戦闘だけでは無く、戦略面などでも。まだまだ実力不足だと、感じてるようだ】
/すみませぬ、遅くなりました。
184 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/06(水) 23:40:57.49 ID:TfkMj9cj0
>>175
「感動」…兄の口癖の一つです
剣術の試合の時も、「俺が感動できるような良い試合をして、そして勝つ」
とか、よく言ってました。
【我信が戦いに求める「感動」は「蛭」にも卵にも侵されない彼の硬い意志である】
…やっぱり…見事に自身の意志と「あの黒刀」の意志が入り混ざっちゃったんだ…
【やっぱり、というセリフから遥人の中の我信がこのような人物だとあらかじめ分かっていたかのようで】
…アレは、確かに妖刀です…しかも不運にも兄とは相性の良すぎた。
簡単に言うと刀が血を啜るために…人を斬る為に持ち主の心を狂暴化させる…と言った感じでしょうか
少なくとも私にはそう見えました。自傷行動も刀が血を啜るためのものだと思います
あの刀が彼を強くし、「感動」を高める…まるで彼のための刀のような
…どこで手に入れたかは知りません…その刀を鬼神のように突然振り回し…そして治まる日々が続き…
父の右腕を奪ったある日に、家から…櫻の国から、姿を消しました…それが7年前です…
そして私はその兄を追って、そして昔の兄を取り戻すために、ここまでたどり着きました
【うつむいて長い髪が顔を隠す】
185 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/06(水) 23:43:24.10 ID:3SeadLFdo
>>179
……本当に?仕事で嫌われるって、辛いんだよ
それをしなきゃ生きていけないのに、生きているだけで人に嫌われるなんて……
これまでだって………いや、いいや
(……成程、このタイプ。この手のは朴念仁が多いから厄介だったけど……)
(この人、割と話し易いじゃない……ああ、良いね)
【ずっと上げていた目を軽く伏せて、笑顔を消して表情に影を漂わせ】
【そうしながらも内心では、幾らか満足げな顔をしていた】
【相手の嗜好が少しだけ理解出来てきたと判断すると、この話題は何処かへ流してしまい】
【また目を上げ、今度は笑みに少しばかり、「無理に作っている様な」色を混ぜた】
……商売柄、人に本心から好いて貰える事は少ない。でもね、そうして欲しくない訳じゃないんだよ
人に負けるなら諦めも付くけど、刀に負けるなんて悔しいじゃないか……
それだったらまだ、偽の愛情でもささやかれて、強く抱かれている方が良い……と、そういう意味
お姉さんの様な人は、刀にも愛着を持ってたりする事多いからね
何時も持ち歩いて貰ってる……それに嫉妬しても、良いでしょう?
【肌は、雪国の人間に特有の白さが有った。日に焼けやすい、これからの季節に難儀するタイプの白さだ】
【顔や手、開いた首周りから見える鎖骨周辺、どれも一様に、焼けの斑も無く白い】
【肌の色にまで性別の差異が出るならば、流石にそこは行く分か、本来の性別に近いのだが】
【さて、彼女が問いに答えてくれた、その段階に至れば】
【1m程度しか無い筈の距離を、また半分、少年は詰めて来ようとする】
【そうなれば当然、見上げる角度はまた大きくなる。互いの目に映る範囲は狭まる】
【顔と、肩の周辺。そのくらいしか、目には入らなくなるだろう】
……見てみたいね、完璧な剣。その髪が、刀が、お姉さんの手に従って舞う姿
それを完成させる為に、こんな時間まで修行。大陸に渡って、力を磨いてるんだよね
きっと、実戦だって……もう、何度も重ねてるんだろう
血に濡れたお姉さんの顔は……どれだけ、綺麗に見えるのかな
ねえ、お姉さん。その〝綺麗なもの〟を、完成させる為の……『戦場』が、欲しくは無い?
【また、少しばかり歯の浮く様な言葉を。だが、この赤い舌が綴れば、夜の重さで釣り合いそうな】
【そんな文句を並べて立てていた口が、突然に進む方向を切り変えて、新しい品を提示した】
【彼女の目的、剣の完成に寄与するという『戦場』】
【少年の目は、偽りの陰りを捨て、林の暗さの中で爛々と輝き始める】
186 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/06(水) 23:45:44.90 ID:tCKTLgJg0
>>182
【魔女は急変、事態は急転―】
【冷たい灰色は赤黒い穏やかさへと変わって】
(何が、起こっている――?)
【戦うだけの男の、戦闘用の思考にクラックを生じさせる】
…貴女は、何者だ?“パシエル”とは、一体なんだ?
【警戒は保ったまま、脚を雪から引き抜き―】
【「終焉をもたらすのか」――その問いには直ぐには答えず、逆に問う】
187 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/06(水) 23:52:43.69 ID:r9Dwc+fao
>>183
………口先だけでなら、なんとでも言えるだろう?
逆に、「伊達ではないはずのリーダーの名はこの程度」とも私は取れる
そして牽いては、対機関連合はこの程度かという意見にも成り下がる
強くなりたいではない、強くなければダメなのだ
気持ち、人望、勇気……そんなものは、貴様の命を救ってはくれない
【ぴっ、と頬の血を払い、息を整えながら卵の魔翌力を弱めていく】
【どうやら、能力の増強にでも利用しているのか――些か、威圧感が消えたように思え】
とはいえ、向上心があるだけ貴様は救いようも伸び代もあるがな
魔術を練る速度と近接戦闘、それらを鍛えるだけでだいぶ違うのではないか?
……あぁそれから、少し貴様に聞いておきたいことがある
機関の、氷の国支部で何かあったというような話はあるのか?
少しばかり知り合いと話に上がってな……勿論、信用ならないなら答えなくとも結構だが。
【彼に無いものを、ガルニエは持っているのかもしれない。だから、多少の助言は出来る】
【しかし、その言葉には気持ちが足りない。逆に青年であれば、持っているはずの物で】
【閑話休題―――彼女はシャツを朱に染めつつ、気がかりな質問をして】
/いえいえ、どうぞ気になさらずー
188 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/06(水) 23:56:18.44 ID:u+ofBZj3o
>>184
【途中で相槌をはさんだのは、最初の一回だけ】
やっぱアレは素か…。
【昔からの口癖というなら、今なお連呼していても不思議ではない】
【特に、感情を肥大化させる類の妖刀ならなおさら】
【彼女の言葉は、短くも説得力がある】
【遭遇回数二回…内1回は遥人がそれどころではなかったにせよ、たった一度で強烈な印象を与える男だ】
【そういう類の呪いには、覚えがある】
【こう言えば、大抵伝わるだろう。罹患すると、渇くのだ】
【本能の求めが膨れて膨れて、理性の手綱を放れ暴れまわる】
【以前からそれが気に入らなかった。そんなものに身をゆだねて何かを得ても、それは自分のモノではなく】
【黒澤に感じた親近感は、その渇き】
【そして黒澤と自分との決定的な違いは、その渇きに対し抱く感情】
……例え感動を求める意思が本物で、鉄のように固かろうと、剣に利用されるようじゃ高が知れてるな。
【だから、ぶった切った】
【目を閉じて退屈そうにそう吐くと、ベンチに背を預けてくつろぐ】
【しばしふわふわと脚を動かすと、急に脚のばねを使って猫背気味に座りなおし】
それで、お前は何しに来た?
剣に踊らされてゴミに成り下がった兄を引きずって帰るのか?
それともありもしない希望にすがって、「やさしかったおにいちゃん」のために死にたいのか?
答えろ、黒澤優。お前は、何をしにきた?
【視線だけで、優を見る】
【戦意の一部を彼女に向けて、一切の虚飾を許さない酷薄な表情でじぃっと目を見る】
【隠しもしない悪意を、一見年上の彼女に、容赦なくたたきつける】
【傍から聞けば、その発言の異様さには気付けよう】
【もはや遥人は、当初考えていた計画を捨てて本音をぶち巻いている】
【まじめに、真剣に】
189 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 00:00:43.71 ID:2V0aM2KSo
>>186
〝パシエル〟も私、〝子子子子 子墨〟も、基本は変わらない存在、よ。
只、戦いたくないから、戦わなくて済むように。
私は魔女の力を封じていたの、魔女としての名を縛り、姿を変え、本来の属性とは違う力を使っていたの。
そうして、私は私の嫌いな魔女としての力を、人を傷つける力を、封じたのだけど。
【むくり、と起き上がる魔女は、蒼白な顔で】
【少なくとも、戦闘の続行は不可能と見えるだろう】
【なにせ、起き上がるのにも数分の時間を要するほどに、彼女は弱っているのだから】
80年位、隠遁していたのよ、戦いたくないし、負われるのも怖かったから。
それでも、たまに外に出ていたりはしたけど、大きな流れには関わらずに、生きていたわ。
だけど、大きな〝悪意〟に触れてしまって、その悪意が〝パシエル〟を突き動かした。
その結果が、此れ――――望んでいないけれど、戦う事となったという事。
【自嘲めいた、笑いを零して】
【いつの間にか、雪は止んで】
【そして、おもむろに袖から取り出した金属のしおりを凍りつく死体の山に向けた】
―――あと、パシエルも結局甘いのは変わらないわ。
…………殺していないもの。まあ、数ヶ月はベッドの上でしょうけど。
【凍りつく人々は介抱され、地面に転がる】
【転がった人々は、浅い息を吐いており、ぎりぎり生きていたのが分かるだろう】
【おそらく、〝生命活動〟を〝冬眠〟させる類いの〝冬の魔術〟だったらしい】
190 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 00:05:56.97 ID:iC2V/1+To
>>188
だったら、結果で示すだけさ。
難しいけど──、簡単な、話だ。
【純粋な戦闘に関しては、まだガルニエの方が彼より上を行っているだろう】
【そのためアドバイスは、聞き漏らさず頭に叩き込む】
……氷の国支部?
誘拐の件なら知ってるけど、それ以外なら見当付かないな。
【集積情報には随時目を通しているが、確か挙がっていた話はこれだけの筈だ】
191 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 00:09:43.98 ID:Nj5sa0dso
>>185
え、あー、ちょっとまて。私が言ったことは図星だったのか?
いやそうだとしても私はホストが悪いことだとは言ってなかったはずだ。自分の職に誇りを持て
……何か心の傷を抉ってしまったようならば謝る。すまなかった
【彼が裏で考えていることなど露知らず――存外素直な彼女は、すかさず相手をフォローする】
【伏せられて窺えなくなった目は、彼女に〝傷ついた〟と思わせたらしい】
【さらにその笑みは、強がりだと錯覚させ――もしかすると彼の心算は、見事思い通りに運ばれているのかもしれず】
……それはお前の努力次第、じゃないか?
少なくとも、そのような職についている限りは、お前は薄い愛情を浴び続け、うわべだけの愛に満足し続けるのだろうな
私にはお前が――人から愛されることを諦めて、楽な方へと逃げているだけに見えるぞ?
私は、私の能力で剣を作りだすが故に、決まった刀を持たない
確かに好きな種類の刀はある。だが誰かが作ったような業物はこの手にはない
いつか気に入った刀の一本くらいは、欲しいとは思うけどな
お前には、人のいいところを見つけて褒めるという立派な〝技能〟があるじゃないか
加減を間違えなければ少なくとも嫌われることの無いその技能を上手く使えば、誰かから一身の愛を受けることなど容易いと思うが
――外見も、綺麗なんだから、な。だからお前は本来誰かに嫉妬するべきようなやつではないはずだぞ
【彼が本物の愛情を手に入れることを諦め、楽な方へと逃げているような気がした】
【少なくとも、彼の言葉からは。長々とではあるが迷うことなく紡がれる彼女の言葉に、果たして彼はどのような想いを抱くのだろうか】
【接近されても、彼女は特別嫌悪する様子はない。1mの半分。手を伸ばせば届く距離に、彼が来たとしても】
【それでも真っ直ぐに、彼を見据える。彼の赤い瞳を】
ああ、期待していてくれ。舞うように綺麗で強い剣技――それが、完成するその時を
――実は実践はそれほどこなしてはいないが……
――なんだ?何を言っている?
【彼が、自分の剣が完成することを純粋に応援してくれているのかと、そう思っていた】
【〝血〟、〝戦場〟――その言葉に畏怖を覚えることこそないが、この場の空気が重くなるのを肌で感じる】
【心に生まれるのは、警戒。仏頂面を深めて、彼女は心に疑念という剣を持つ】
【見据えた彼の赤き眼からは――何を考えているのかわからなかった】
【瞳の色が輝きを増す理由を――量りかねる】
192 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 00:12:01.16 ID:NAh4ch6so
>>190
それでいい。わかってもいるようだから、最早何も言わんよ
一応、私であれば力にならないでもないからな?
【口出しするとはいえ、相手の伸び代というものに期待しているのだろうか】
【実際、今まで優勢は兎も角勝ち星というのは無く――その点、敵として認めているのか】
【そして、その相手が強くなることを好む。この女そういう人間で、嘘はないと分かるはず】
誘拐……?それはまた初耳だな、誰が拐われた?
あそこの支部は以前から割と温厚、立地と同じく静かなイメージだったのだがな
【そして、続けて質問。またどうして、かつての同僚に関する情報を仕入れるのか】
【理由こそ不明だが、聞いても問題は無さそうだ。勿論、聞く聞かないもその内容も青年の自由だが。】
193 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 00:17:32.93 ID:xUVbdsZl0
>>189
【「基本は変わらない存在」――】
【それは、“パシエル”への攻撃が、“子墨”-】
【人を傷つけることを拒んで生きてきた、優しい魔女への攻撃に、】
【物理的意味だけでなく】
【そこに込められた抹殺意志までもが等しかったことを意味する】
【さらには、“パシエル”による教会の者達への“攻撃”は、】
【攻撃でなく、真に“自衛”、それだけであった】
【傷一つ付けず、ただ“止めた”だけであった彼女に】
【男は、純然たる暴虐を以って相対した】
(なん、だと――?)
【攻撃意志の前提であった殺害の不在】
【それは、当然のごとく男の攻撃意志を霧散させ】
【代わりに、絶望の如き心理的重圧を与えていた】
…俺に、貴女を滅ぼす資格はない。むしろ――
【動揺――】
俺に、重罰を―――。
【――沈痛】
194 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 00:19:18.76 ID:iC2V/1+To
>>192
……んー、俺は詳しく知らないんだけど。
南雲利織って魔術協会の子が、攫われたらしい。
…………ったく………………。
【情報を知っていて且つ大きな動きを見せていないということは、今はまだ手出しが出来ないということで】
【リーダーとしてはかなり感情的で人情的な彼は、まぁ、歯がゆい思いをしているのだろう】
それで……、他にも何か、あるのか?
【この件で無いということは、氷の国支部には他にも良からぬことがあるということで、彼は尋ねかける】
195 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/07(木) 00:24:50.97 ID:5XlTZfZDo
>>191
……十歳の何も知らなかった子供が、ホストになって、路地裏で六年を生きる
そんな夢の様なお話が、この世界とは言えど実現すると思う?
生憎と僕はそんな天才じゃあなかった……そんな綺麗な仕事には、就けないよ
……仕事を選べるのは強者の権利。弱者は与えられた僅かな才能を活かすだけ
あの頃の僕に与えられてたのは、この女顔と白い肌だけだった、って訳
お姉さん、少し漏れてるよ。僕は憐れむべき愚かな対象で、愛すべきものと見えていない、って
僕は今、本気で一身の愛を求めて……お姉さんに見事振られました、そんな状況さ
愛情を得るのが容易いなら、こんな仕事はもう終わりにしてる……そんな事よりも
【ホスト。世間の目は彼等を、言葉巧みに女を騙して金を奪う悪党、とも見るだろう】
【それすら綺麗な仕事と言うからには、この少年の仕事とは?】
【答えは、直接自分の口には乗せない。思考を回せば楽に届ける程度には、ヒントを意図的に散らし】
【相手の言葉を「同情と受け取った」と宣言して、少しばかりの牽制も忘れない】
【そして、それだけの作業を終えれば、直ぐに少年は次の話題へ】
【一つの話題に拘泥せず、それだけを引き延ばさず、別な話を進めようとする】
【飽く迄、自分のペースで会話を進めたいというのが本音なのだろう】
……今、大陸は小競り合いと謀略の時期だ。表で大乱は起こらない
何故か?強権の指導者というものが居なくなってしまってるからさ
カノッサ機関も最近は静かだ、スレイプニル以降大きな話は聞かない気がするね
でも、櫻は違う。あそこはまだ、戦乱の気配が抜けていない
それも近い内に何かが起こると……僕の鼻が告げている。嗅ぎつけている
生まれ故郷を、愛している?例えそれが別な街でも、同じ国ならば……同じ髪と目の人が居るんだ
彼等が、彼女達が、命を失うかも知れない。でも、助けられるかも知れない……
【彼女の剣の完成を、もしかしたら彼も望んでいるのかも知れない。剣を持つ者は、多い方が良い】
【彼が知らせる戦場は、彼女が発った生まれ故郷の島国。そこで、人が死ぬかも知れないという】
【誰が殺そうとしうのか、それは口にはしていないが】
守るという意味を持った剣は、虚しく振るうより重い……
色んな人を見てきた。僕は、そう思うよ
【きっと、彼女は良い人だ。真摯で、優しく、善良な人間だ】
【だからこそ、彼女に、守る剣という道の選択肢を与えた】
【選んでくれるという、半ばの確信とそれ以上に強い期待を持って、だが】
196 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 00:25:15.15 ID:2V0aM2KSo
>>193
【子墨もパシエルも、魔女としての存在】
【名により本質である真名を隠すのが、魔女のあり方であって】
【しかし、パシエルの存在は悪魔により歪められていて、それが攻撃性につながっていた】
【だからこそ、それを封じるために、子墨という名で己の攻撃性を封じていた】
【攻撃性を持つ、パシエルも。あくまで自衛やその延長であれば容赦をしない存在というだけ】
【それ以上もそれ以外も、しない存在だ】
【だが、子墨はキミの言葉を受け、くすり、と苦笑を漏らして】
……そうねぇ。
パシエルと違って、〝子墨〟は凄く弱いのよ。
魔力で体調を整えていたけれど、魔力が減れば持病に身を蝕まれるし。
【蒼白な顔は、キミの攻撃だけでなく、本来の持病も有ったようで】
【頭から血を流したまま、眉根を寄せて】
……多分、軽いでしょうけど、私の城まで、運んでくれないかしら。
悪いけど、今動けそうにないし、此の侭だと、凍死しそうなの。
【雪に埋まって、かたかたと小刻みに震えているのが分かるだろう】
【後悔をしているのなら、罰を求めるのではなく、償いを〝己が〟する事を、魔女は求めていた】
197 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 00:26:29.60 ID:9rB6VqWy0
>>188
…違いますっ!!…利用されているんじゃありません…兄さんは自らあの刀と共存するように決めたんです…!!
あえて受け止めた…という言い方のほうがいいでしょうか…
【「利用された」という言葉に食いつき、彼女を睨み直ちに反論する】
【そして】
消える2日前…言っていたんです…
「俺はこいつをコントロールする…そして俺の一部にする…あくまでこの体は俺のもの…主役は俺…!!モノなんかに俺を操らせない…!」
って…。でも…!!私は兄さんに昔の兄さんにも戻って欲しくて…!!
もちろん刀をどうにかしようとしたけど…兄さん以外にはあのネクタイは固く結ばれてほどけなく…燃やせもしない…!!
【今の彼は、自我が保たれていると言ってもいいだろう。職業についている事からもわかる。つまり彼は「蛭」の意志を彼自身の一部とした】
【しかし、もはや一部となった「蛭」の意志を取り除き、優の求める「優しい我信」を取り戻すことは難しい】
…ゴミは撤回しろ
【この発言、まさしく兄と似た殺気が込められている】
【鋭い眼光…目が合う。少し周りが歪むような覇気、そして魔力。もちろん卵のではないが】
私だって分かってるよ…でももし刀と一体化した、あの刀と手を取り合ってしまった兄さんでも良いから…
一度見ておきたい…!!そして話してみたい…!!
やらなければ可能性は0だけど…やれば可能性は0じゃないよ
兄さんも言っていたよ…「気が付け…行動なんだよ…人生は…!!」…ってね
【その鋭い視線の後、彼女は返答する。その思いを。】
198 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 00:26:48.95 ID:NAh4ch6so
>>194
魔術協会、南雲香織……やはり知らん名だな
またどうして、協会なんぞの者を拐う必要があるのか……。
【考える。だが、分からないのだからどうしようもない】
【それ故なんとなしに青年を見て、その気持を汲み取った気になり】
【「わかりやすくて面白いな」と、酷く小さく呟き】
………いや。私のことは谷山辺りから聞いているだろうし、もう無いよ
氷の国支部は、先程言ったように話に上がってな?
私やそいつのような数人の戦闘狂集団であれば
或いは、機関の部署を一つ位襲えるんじゃないか、という冗談なのだが……冗談、だぞ?
……まあ、そういうわけだ。服もとっとと洗わねばならん
そちらに用がないのなら、勝手ではあるが帰らせてもらって―――。
【と、彼女はあっさり言葉を漏らし、それから赤いシャツを指してみせ】
【その後は声をかけられでもしなければ、そのままその場を去ろうとするだろう。】
199 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 00:34:53.55 ID:xUVbdsZl0
>>196
【重罰、代案は贖罪】
【魔女を、城へと運ぶこと】
【それが、彼女に与えた苦痛の代償になるとは思えなかったが】
【少なくとも、必要なことではあって】
了解、した…。
【己の重圧など、彼女の傷との比較にすら堪えないと認識し】
【行動を、開始した】
…城、というのはどこだ?
【膝と背の下に腕を差し入れ持ち上げて、黒のコートを彼女に掛けて】
【シンプルに、道程を尋ねる】
200 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 00:36:30.10 ID:iC2V/1+To
>>198
……ん?
あぁ、なんだ冗談か──冗談、だよな?
【ガルニエが言うと冗談のように思えないのは、気のせいじゃないはず】
【まあ彼女の実力ならば案外行けそうな気もするが、それでもハイリスクだろう】
んー、俺からは……、無いかな。
じゃあな、ガルニエ。
【特に要件は無く、彼も先の戦闘で疲労が溜まっていたようで】
【早く寝床に就かんと、足早にその場から歩き去っていった】
/おつでしたー。
201 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 00:39:41.11 ID:2V0aM2KSo
>>199
……少し待って、今、〝入り口〟を呼ぶから。
【そう言うと、目を瞑り、赤黒い魔力を発露させるだろう】
【空間を歪めるようにして、目の前に重厚な樫の扉が現れた】
【その扉を開けば、中に入れるだろう。その中は】
【一つの、図書館と呼んで良いスペースを誇る、そんな場所が扉の奥には広がっている】
【窓が一つとして無く、広大な空間を埋め尽くすように、数万では聞かない数の本が山となって積み上げられていて】
【だが、本には一つとして保存状態の悪いものがない事が、分かるかもしれなかった】
【本のジャンルは、エロ本から古代の魔術書まで千差万別、混沌とした品揃えとなっていて】
【本の山の奥には、こじんまりとしたカウンターが、見えるはずである】
【カウンターの上には、細々とした雑貨や、紅茶のポット等が置いてあり、生活館を感じさせるだろう】
【因みに、店内には複数の指向性のある魔力が常に渦巻いているのが分かるかもしれない】
【微弱な治癒魔術と、空気清浄の魔法及び、清掃魔法が常にこの広大な空間全てに掛けられている】
【まるで、病人の為のように調整された空間である、と感じられるかもしれなかった】
【城というよりは、慎ましい魔女の家というべきか】
【物騒な気配を微塵も感じさせない、その部屋の奥の安楽椅子が、彼女を迎え入れるように、やってくるはずだ】
【そして、彼女は思い出したように、呟いた】
……そういえば、名前も効いていなかったわね。
私は、子子子子 子墨。貴方は?
202 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 00:39:56.84 ID:NAh4ch6so
>>200
/お疲れさまでしたー!勝手な上から目線で申し訳ないです
203 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 00:44:23.01 ID:Nj5sa0dso
>>195
……よく、わからんやつだな、お前は
ホストですらも綺麗だと形容するお前が就いている職など、私には量りかねない
――お前が悲観している理由もな
思い込んでいるだけにも思えるが――〝そんな事〟なのだろう
お前が今持っている本題は、別の方か
【―― 一般にホストが小汚い集団だと思われているのも確かなこと】
【だが彼女はまた違う見方をしていると言っていい】
【少なくとも赤き瞳の彼を、ホストと見ずに――彼は彼として、言葉を掛けていたつもりだったのだが】
【真の答え、その予想は立つにせよ――真意に至れることは遂になかった】
櫻の国で何かが……戦乱、か?
もちろん私の生まれた国だ。愛していない訳などない
〝何か〟が起こるというのは、確かなんだな?
ならば私は、急いで国へ戻ろう。誰かを守る剣となるために
【彼女は生まれ故郷を荒らされて、黙って指を咥えていられる、そんな人間ではなかった】
【故にどこの国に居たとしても、故郷に異変が起こっていればすぐさま駆けつけて鎮静化の為に尽力するだろう】
【人の命が懸かっているとなればなおさら、だ】
【そして最期の彼の言葉もまた――量りかねた】
【出会ったばかりの相手の過去を、それだけの言葉では汲み取れない。そして、言葉の意味も】
【だが――彼の期待に応えることくらいは、きっとできる筈だ】
204 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/07(木) 00:44:28.37 ID:4oLLhSzGo
>>197
【じっと、ずっとその目を見ていた】
【彼女の言葉には、偽りがない。少なくとも彼女の主観では】
【そして遥人は実績があることを知っている。『奴は卵を御している』】
【だから奴の言葉は嘘ではない。共存は、確かな事実】
【…その一点、確かに遥人と奴は違う】
【比べようがないのかもしれないし、比べるべくもないのかもしれないが】
【遥人の選択は、間違いではなかった】
【覇気が滲む眼を涼しく眺め返すと、視線を切った】
…そりゃ『お前ら』次第だ。
【撤回しろ、の言葉には、小さな言葉】
【その口元は、柔らかな水平を描いていた】
…俺は今、あいつの狂気の『使い道』を考えている。
呪いに意味があるなら、それを知りたくないか?
…俺より先にあいつにあったら、竜崎がそういっていたと伝えろ。
俺が先にあったら、お前のことは伝えてやる。
【口にして立ち上がると、残りの茶を飲み干してペットボトルをゴミ箱へ投げた】
【なれたものだ、きれいな放物線を描き、ゴミ箱へと吸い込まれ、小さな音を少し立てて黙した】
俺があいつと共通する見解は、結果だ。結果が全てを証明する。
…違うってんなら、証明しろ。そしたら受け入れてやる。
【ポケットに手を突っ込み、遥人は公園の入り口へ歩き出す】
【振り返ることはないが、包帯を巻いた左腕をひらひらと振りながら】
【別れの挨拶を行ったのは、多分礼のつもりだろう】
あいつ、お前のことは忘れてないみたいだぞ。
お前の名前を出した瞬間、あいつ、正気に戻ってたからな。
【去り際、それを思い出したように伝えたのも、きっと、礼】
【明確に、浸透した言葉を返さないのは多分、ささやかな意地なのだろう】
//こんなところでしょうか、お疲れ様でしたー!
205 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 00:54:30.50 ID:xUVbdsZl0
>>201
【扉の先の異空間、先ほどまでは無かったそれを少し見つめ】
【城、と聞いた領域の想像との相違と、壮大なる知の宝物庫に】
【内心目を丸くして、魅せられたように数瞬立ち止まる】
…すまない。直ぐに入る。
【停止を謝罪、進行を再開】
【扉をくぐり魔力の渦へ】
【癒しを、それを必要とする主人に供給するようなそれに】
【決して悪い感情は抱かず、しかし病弱な魔女への罪悪感は高まり】
【できる限りの精密さと丁寧さで、ゆっくりと彼女を椅子に置いた】
【名を、尋ねられた】
【存在そのものを表す己のそれを、男は躊躇なく口にする】
…カイル。カイル・グレイロード。
【重い口調は、残存する】
206 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 01:02:05.11 ID:2V0aM2KSo
>>205
そう、カイルちゃん、ね。
【椅子に座り、穏やかに微笑みながら、そう呟いて】
……あんまり、自分を責めないこと。
どっちにしろ、〝私/パシエル〟が人を傷つけたのは事実。
それを悪と思って、躊躇いなく進んだカイルちゃんの正義感はきっと良いものよ。
【すぅ、と右手を伸ばすと、キミの頭を魔女は撫でようとする】
【後悔を背負うキミの重みを、少しだけでも、取り除くかのように】
――きっと、偶然か必然が有れば、またこの城に来れるでしょう。
その時は、仲良く紅茶でも飲んで、お話でもしたいところ、ね。
【くすくす、と微笑んで】
……じゃあ、流石に今は扉も維持できないから、さようなら、カイルちゃん。
また何時か、運命の巡りあわせを、祈っているわ。
【そう言うと、扉が締まり、キミは雪原の真ん中に戻されるだろう】
【残ったのは、誰一人死なぬ戦場と、優しいほどに冷たい純白の雪のカーペット】
【きっと、この邂逅はまた巡りあわせを生むのだろう】
【また何時か。 運命が交差する、その日に――――】
//乙でしたー!!
207 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 01:02:59.55 ID:9rB6VqWy0
>>204
…伝えたとしても、無駄です。名前でわかるよね?
そして…絶対に、戻して見せます。もし兄さんに会ったら伝えておいてください…「優はあきらめてないよ」って
【その言葉には、彼の「感動」に近いぐらいの硬い意志を感じることができたかもしれない】
【その眼は、はっきりと黒澤我信の血を受け継いだ眼であった】
【「我信」。信じる者は、己のみ。まして戦った敵の話など真に受けるわけがない】
【きっと彼がいたらこう言うであろう】
「ククク…意味…?どうでもいいねェ…!俺が求めるのはッ!!「感動・狂熱・狂気」そしてッ!!!勝ッ利ッ!!!」
「…この4つを全て求めるのが俺だァ…!!戦いに身を委ねるならッ…強欲であるべきッ…!!」
「どれか1つでも欠けちゃあその「感動」の質は一気に落ちる…お前みたいに勝利だけを求めるなら俺も馬鹿みたいに突っ込まないさ…」
【と…】
/ありがとうございました!
208 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/07(木) 01:04:07.11 ID:5XlTZfZDo
>>203
……戦乱……もしくは、その予兆。まだ形になっていないけれど
カノッサが海に拠点を置き、有事の際に制海権を独占できる今ならば、
その予測は杞憂とは言い切れない、危険な不確実……!
おそらく、動くなら今週末だ。櫻の国の『ある港』に、貿易船が帰港する……それも複数
その混乱に乗じて……平和な港町が戦場になる……
当然其処は、一般人も多く暮らしている。防衛設備など無いに等しい
完全に防備ゼロで迎えるなら……死者は、数十人じゃ済まない事になるだろうね
【商品の売り文句と同じ。まずは宣伝から入る】
【商品ならば美点を。戦争ならば汚点を。単純な部分だけ列挙していき、客を掴む】
【如何にか捕まえられたと見れば、また次へ】
ハクジャノコウ
……〝白蛇之港〟という街だ。白天龍家の収める領地の……首都、みたいなものかな
王国と比するにはあんまり狭い領地だから、単純に中枢と言った方が良いかも知れないけど
【どこで、それが起こるのか。つまり、これだけ有れば実際に動ける情報を提示する】
【後は、彼女の意思に任せるのみ。これ以上の介入は、今の自分の技量では難しいと判断した】
【寧ろ、介入すべきは、意図的に話題を飛ばしたもう一つ】
【自分自身への認識という点に、力を注ぐ】
……武人とかスポーツマンとか、そういう種類の人はさ
僕を相手にしながら面白い事を言う、そんな事が多いんだ……
『こんな仕事しないで真面目に働け』『お前は逃げてるだけだ』ってね
そりゃあ、その人達は自分が努力すれば、成果を上げられる世界で生きてるんだからね
だったらさ……努力の報酬を払ってよ。偽者でも何でも良い、形として
彼等が体力を付ける為に走るのと同じ時間、僕だって愛される為になんだってしてる
髪も肌も日に焼けない様にして、爪を整えて、化粧の技術だって磨いた
正常な耳が寒気を覚える様な口説き文句だって、本から実体験から吸収してる
努力なんて、してない訳が無いじゃないか………!
【もう少し、憐れまれた方が都合が良い。まだ、ただのひねくれ者程度にしか見られていない気がする】
【もっともっとねじくれた、多少の救いでは救えない、どうしようも無い者と見られた方が良い】
【もっと本気の説教をしたいと、そう思われる程度には屑だと認識された方が良い】
……綺麗に生きられる、強い人っていうのは……みんな、そうだ
健全な生き方を相手に勧められるのは……自分が強者で勝者だと、相手を敗者だと見てるからさ……
【弱者に特有の、捻くれて捻くれて落ち切って、世を拗ねたて僻んだ態度、思想】
【そんな物を組み上げて、残り50cmの距離を、10cmばかり削った】
209 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 01:32:39.70 ID:Nj5sa0dso
>>208
カノッサ機関――か。それだけ目立つことをしておいて、野放しとはな
やはり正義組織も防衛で手いっぱいと言ったところなのか
――私達が何とかしなければな
目的が謎だが……戦場になることは避けねばならんな
〝白蛇之港〟か。少しの間滞在してみるとしよう。その間に何も起こらなければ、それに越したことはない
【海に拠点を構え、大きな動きを起こそうとしているというのに正義組織は防衛しかできない】
【いや、防衛にすら駆けつけて来てくれるかも怪しいところではある】
【応援に駆けつけて来てくれるのはありがたいことだが、やはり頼れるのは自分たちだけかと思うのだった】
――なら私が生きている上であげることのできる成果とやらを言ってみろ
ない筈だ。恥ずかしいことに私は定職すら持っていないのだからな
こんな私だからな。こっちに来てから友人なんて者もまだ作れていない。家族ももういない
残ったものは只管に磨いた剣技だけだ。お前と何が違う?
お前はもう少し前向きになった方がいいと思うぞ。いかにも「自分は屑です」なんて言い方しなくてもな
そしたら、努力の方向性だって見えてくるはずだ。お前が言っている職が何かは知らんが、辞められないものなのか?
辞めれるものならば私と同じで旅にでも出たらどうだ。――まあ尤も辞められぬから嘆いているのだろうが……
後、これだけは覚えておけ。私はお前のことを弱者だなんて思っていない
強者か弱者かなんて、最初から思ってないんだよ。お前はお前だろう。それもまた、思いこみなんだよ
【彼女は、人を屑だとか、どうしようもない奴だとかそんな眼で見れる人間ではない】
【故に等しく接し、時には説教も垂れる。立ち位置も、0地点。何もないところで、ただ剣を携えて前を向くのみだ】
【だからマイナス地点で後ろを向く彼は前を向いた方がいいと、そう諭す】
【前を見れば、きっと色んな事が見えてくるだろうから】
【40cm。腕を伸ばせば頭に手が乗るだろう】
【彼女は少年の頭に手を置こうとするはずだ。ぽん、と一度だけ。元気づけるように。勇気づけるように】
210 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 01:52:39.44 ID:xUVbdsZl0
>>206
(“ちゃん”――?)
【そう、本名に続けられたその言葉を】
【最後に耳にしたのは、いつのことだっただろうか?】
【大の成人男性に付けるには些か奇妙と言えるそれを】
【百年を越えて生きる彼女にすれば、自分も子供のようなものかと理解して】
【彼女の微笑に己を恥じた】
【続く言葉に、暫しの解放を感じつつも、その、自らの情動自体を断罪して】
【その後、自身への重圧の継続は、彼女への、彼女の赦しへの侮辱と感じ――】
【少しだけ、自分を赦し解放した】
【運命の輪は廻り続ける】
【その巡りあわせが導けば、また、今度は敵でなく知己として会いたいと――】
【そう語る彼女に、強さを感じ】
――ああ。また、会おう。
【そう、口にした。】
【誓った、真の贖罪を。】
【扉が閉じて世界は白へ】
【見れば生存しながら倒れている、教会の人間達がいる】
(俺の、やるべき事だな――)
【想い、語らず行動開始】
【運び、横たえ――それらのすべてが終われば助けを呼ぶか】
【そう思考した、黒衣の男の口の端には】
【わずかな微笑が浮かんでいた】
/改めて、乙でしたー。
/凄く、楽しかったです!
211 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/07(木) 01:54:00.60 ID:5XlTZfZDo
>>209
……剣を振るう腕が有る、その道を追いかけられるだけの余裕が有る
「水商売と間違えられる」……冗談でも、こんな事をいう余裕は有る
戦地が有ると聞いて赴くと即決出来る力が有る、それだけの強さが有る
今更、自分に何も無いフリをしたって……零れた本音は消えないんだよ
ああ、そうだとも。皆そうだ、何時も自分は立派な人間で、公平だと思いたがってる
自分がうっかり漏らした本音を、冗談だったと自分すら誤魔化して……自分は善人だと思いたがる
だから他人にお説教なんか出来るんだ、自分が正しいと思っているから
自分は公平に物を見て、客観的に相手が間違っていると判断した。そう思い込んで……
……お姉さん、自分をかたくなに信じるのは……
そんなに、堕ちた姿が無様にでも見えてるの?
【相手を疑うのも、愚者の特徴だ。言葉を全て信じず、裏だけを見る】
【これが本当の只の愚者なら、真実を疑って道を誤るのが関の山だが】
【この少年は、もう少しばかり性格が悪い。本心ではきっと、彼女の言葉を疑ってもいない】
【本音でそう言っていると信じたからこそ、敢えて自分は逆に感じたと主張するのだ】
……前向きのまま進み続けられるのは、背中から刺される心配の無い生き物の特権だ
足を後ろから掴まれ沼の底に引きずりこまれる、そんな事の無い生き物の特権だ
背中を守る親も友人も無しに、昼も夜も後ろを気にして六年、
そんな暮らしは、お姉さんみたいな……―――
―――――っ、ぅ、あ?
【後ろしか見ていない怨嗟の声を、山と積み上げどうにか昇って行って】
【自分の首を差し出せば、頭にぽんと手が置かれた】
【少年は、「あっけにとられた様な顔」を作って、バネ仕掛けの様に首を跳ね上げた】
…………僕は、僕……なら……
……じゃあ『僕』はなんなのさ!二束三文で身を売って、明日も知れない浮き草の身で!
何も残ってない、形にもなってない、こうして生きている事だけが僕の上げた〝成果〟だ!
稼げば毟り取られ、溜めれば奪い取られ、それを救ってくれる何も無い!
人と同列に扱われる為には、生まれもった姿を繕って歩くしかない!
そんな、そんなどうしようもない底の底を這いずる蟲の様な生き方をしているのが『僕』だっていうなら……っ!
【残り40cm。また10cmばかり削って、俯き、両手の拳を強く強く握りしめた】
【力が過剰に加わり、痙攣を起こした様に震え始める肩、背、脚、首】
【いつの間にか、呼吸は鼻からでは無く、口だけで行う様になり】
【手を置かれた髪を掻き分ける様にして、獣そのものの耳が顔を出す】
…………それは、あんまりじゃないか……!
【「膝から力が抜けた様に」少年は、その場に崩れ落ちるだろう】
【紙を熱し続けたかの様に突如発火した少年は、やはり紙が燃え尽きた様にはらりと落ちる】
212 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 02:24:24.86 ID:Nj5sa0dso
>>211
戯け
【初めて口に出す――彼を罵倒する言葉。だがそれは呆れから来るものではない】
【彼が悪い方向に虚勢を張っていると思ったから、彼の悪い部分を打ち砕くように、言った】
日に焼けない様にして、爪も化粧の技術も磨く余裕があるなら他のことへと回せ
口説き文句を覚えるくらいなら、本から実体験とやらから吸収する頭があるなら他のことへ回せ
――お前が後ろ向きに使っている努力を全部、前へと回して見せろ
自分が正しいかなんて、お前が認めなければ誰にもわからんことだろうに
私はお前ではない。だから私は私なりに私の考えをぶつけるだけだ
違うと言ってるだろう?
私は〝前を向けない人間なんていない〟と思うからお前を信じるんだよ
【人間、皆全てに等しく、それこそ時間をかけて努力を積み重ねればできないことなんてあんまりないと、彼女はそう考える】
【今の彼女は奪うものも守るものもない。正確には今しがた出来たが――それでも、漠然としたものだ】
【だから、前を向く悲観していても仕方がないから】
足元を見て注意して、後ろから刺されそうになったならば、一度立ち止まって応戦すればいいじゃないか
お前は後ろを見ながら進むというのか?その方がよっぽど躓きそうになるだろうに
【立ち止まるまで、それまでに少しでも進めているのだから。その分の努力は無駄にならないと信じている】
【よくも悪くも――真っ直ぐなのだ。自分の信念を貫く。ただそれだけ】
【乗せた手に反応した少年を見遣る。ようやっと光がさしたか。あともうひと踏ん張りと言ったところか】
【仏頂面をすこしだけ緩めて、彼女は続ける】
――お前は〝人間〟だよ。それ以上でも以下でもない
だから、やればできるさ。どれくらい時間がかかったっていいじゃないか
お前のしてきた努力を、それこそ全てを奪われないように、鍛える時間に今度は回せば良い
そうやって強くなった時に、また後ろを向け。そうすれば
そのとき立っている場所はここよりもずっと、高い場所にあるだろうからな
【崩れ落ちる彼の身体を抱きとめることはできない。だがその代わりに膝を折って目線を近づける】
【再度、頭へと手を伸ばすだろう。今度は置くだけじゃない。撫でる為に】
【それが叶ったのならば、囁くように「少し休んでから、また頑張ればいいさ」と言うだろう】
【きっと、彼はやり直せる。いじけてこの場から逃げるのではなく、しっかりと向きあって己の内を吐きだした彼なら】
【それは諦めたくなかった証明だろうから。高みへ登れるだろうから】
213 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/07(木) 02:39:55.77 ID:5XlTZfZDo
>>212
……人間ですら無いさ、そのハンデは覆せない
偶然、似た姿にまでなれる種類だったから、ハンデが小さかった……
たったそれだけ、負けるカードの枚数が少なかっただけで……
………それを、人間、だって……
【崩れ落ちた少年の体は非常に細く、世代の中で見れば小柄な部類に入る】
【俯いてしまえば、下を向いてしまえば、その顔はまず見えはしないだろう】
【もし見えれば、その頬を伝うくらい、星や月の光で見えたかも知れないが】
【きっと、その表情の細かな部分までは見えてこない―――人の目であれば】
【頭を撫でられれば、耳が気持ち良さそうにぴくぴくと動き】
【だがその体は、震えを抑える様に自らを強く抱きしめている】
【彼女の手が髪の上を滑り、耳を掠める度、その震えは少しずつ弱まって】
【やがて、少年は口を大きくあけ、何度か深呼吸をした】
【深い水に潜っていた人間が、限界を少し超えた所で水面に投げ出された様な】
【荒い不規則な呼吸を、数回ばかり】
……前へ、前へ、気安く言ってくれるじゃないか
前へ歩いて死んだ人間を、これでもかと見てる路地裏の住人に
僕達の様に、他人の失敗を見せつけられた人間に、そんな事を言うのなら……
【体から引きはがされた右手が、目元を拭い、顔が上がる】
【元々目は赤い。目の周りの皮膚は、拭った際に布で擦れたか、やはりやや赤い】
……証拠が無いと、僕達は安心出来ない太刀なんだ
だから見せてよ、貴女自身が。やればできる、成果が上がるって証拠を
今夜みたいに剣を振るった結果、剣を『完璧』に出来るっていう証拠を
もしもお姉さんが、そんな事を成し遂げるのなら……
……日の当たらない路地裏なんて大嫌いだ、抜けてやる
【笑顔は、二回目だっただろうか。一回目に比べて、幾らか笑みは固いのだが】
【その代わり、頬の涙の後が装飾品となっている、そんな表情】
ねえ、お姉さん。そう言えば名前は?
未来の大剣豪様のお名前、聞き逃したら損じゃない?
【冗談めかした軽い口調で、まだ聞いていなかった筈の相手の名前を訊ねた】
214 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 03:03:25.71 ID:Nj5sa0dso
>>213
ん……?なんだこれは……耳……?
お前……そうか、獣人か、初めて見た……
【咄嗟には気付けなかったが――彼の「人間ですら無い」という言葉を聞いて初めて気付く】
【獣の耳。初めて見るそれに驚いたかのように目を見開かせて】
【心の中で「しまった」と呟き後悔した。きっと先の言葉は言ってはいけなかったのだろう】
【しばらく彼女は何も言えず、ただ彼が落ち着くまで耳を見ながら頭を撫で続ける】
――お前が人外であろうが何だろうが、前へ進めない奴なんていない
私だって見てきてるさ。躓いてこけて死んでいった人達をな……
だからといって止まれない。その人達の想いを受け継いで前へと進まなければ、そこで全て終わってしまう
私は、それだけは嫌なんだよ
【上がった彼の顔が、自分の方を向く。赤みが増した眼を見据えて】
【その眼に、同情の色はない、負の感情はない】
ふ、そうだな。やってやろうではないか
【思わず不敵な笑みが零れた。何を思ったか立ち上がると、ベルトから木の棒を取り出すだろう】
――〝水天之太刀〟
私はこの剣で高みへと登る。私だって0地点の剣士だ。ここからマイナスなんてない
ひたすらに磨いて磨いて磨き続けて――いつか剣を完成させて、最強になってやる
――よく見ておけ。私の剣を。濁り無き水の剣を
【手に持った木棒を眼前で回転させる。漣にも似た音が響き始め、やがて水が木棒に収束され剣を形取ってゆく】
【完成したのは並刃の双頭剣。彼女が最も扱いを得意とする、メインウェポンだ】
【そしてそれを掲げて、誓う。いつか這い上がって見せると。最強になって見せると。今宵の言葉を偽りにしないと】
【言い放つと、直ぐに彼へと視線を戻す。そしてニッと笑ってみせるだろう】
私の名は、水走 游華(みずはしり ゆうか)だ。覚えておけ
さ、私も名乗ったんだ。次はお前の番だぞ?
【名乗ったならば、名乗り返せ。そう言うように。相手の名を求める】
215 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/07(木) 03:13:00.06 ID:5XlTZfZDo
>>214
……人の街に紛れる亜人種は、実はそれなりの比率で存在する
街の規模が大きければ大きい程に……いや、泥の街なんて例外は有るけれど
だけど僕みたいに、拠点を複数個所に分散して移動し続ける者もいる
僕は白蘭、白狼の白蘭……名乗りから御察しの通り、人狼
満月の夜ならずとも、獣の姿にはなれる……伝承のそれとはちょっと違う、ね?
【名乗りを求められれば立ち上がり、近過ぎた距離を引き剥がす様に一歩後退】
【自分の姿が足から頭まで見える距離で、普段と少々違う名乗り方をする】
【「白」という色を強調する際に、首を傾けてその長い髪を揺らしてみせた】
……清流が、濁流を飲み込んで薄められるか
それは……もうすぐ、櫻の国で見せてもらえる時が来る筈だ
僕も、そこにいる。僅かばかりの日銭稼ぎに……人集めの仕事をさせられてるからね
………だけど、あんまり待たせないでよ?
生き物、何時か死ぬ。何十年も待たされたら、見る前に僕が死んじゃうかも知れないじゃない
亜人の寿命は人間とはバラバラ、先が読めないのが難しいんだからね
見ずに終わるのは……後悔が残るから
【彼女の笑みを鏡に移す様な、歯を見せて目を細める、顔一杯の笑いを浮かべて】
【少年、白蘭は、彼女の言葉を記憶したと伝えた】
【ふと首を持ち上げれば、空の星の配置は随分と変わってしまっていて】
……ああ、気付けば……もう、こんな時間か
ちょっと、長い間話し過ぎたかな……邪魔してしまったね
そろそろ、今夜はお別れしよう……また会う日が、そう遠いとも思えないけれど
【今夜の邂逅を一度打ち切って、次回以降に希望を引き継ごう】
【そんな提案を、首を傾げたその角度をキープしたまま提示する】
216 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 03:26:50.31 ID:Nj5sa0dso
>>215
なるほどな。白蘭、お前のように正体を隠しているものも、隠していない者も実は多くいるということか
にしても狼、か。俄然強そうじゃないか。それに劣等感を抱くことなどないだろうに
だが満月の夜に狼になることを強要されても、それはそれで困るな
自分で姿をコントロール出来ると言うのはいいところだろう
【水の双頭剣を四散させる。木棒をベルトへと戻し、リュックの元へと向かう】
【ペットボトルを一本取り出すと蓋を開け、半分ほどを一気に飲み干すだろう】
そうだな……あと十年後には達成しなければ、私も老いるからな
それまでに、叶えて見せるさ
期待、しておいてくれ
【白蘭の笑顔に呼応するように、笑みを深める】
【リュックの口を閉め、それを担いだ。肩幅からはみ出すほどに大きいが、彼女は全く苦にもしていない様子で】
じゃあな、白蘭。次に会える時を楽しみにしているよ
【最後に手を振って、その場を後にしようとするだろう】
【引き留めなければ林道へと躍り出て、そのままどこかの街へと消えてゆく】
――元々するつもりだったが、死ぬまでにすることが増えたな。叶えてみせるさ
【そんなことを呟きながら、去ってゆくだろう――】
/うおー長時間お疲れ様でした!
/絡みありがとうございました!
217 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/07(木) 03:40:00.26 ID:5XlTZfZDo
>>216
10年か……長いね、長すぎる
それが実現するまで、僕がどんな生き方をしてるかは知らないけれど……
【去りゆく彼女の背を見送り、だが手などは振らず】
【或る程度遠ざかり、声がぎりぎり聞こえる程度の所で】
……ありがとう
【こんな言葉が、聞こえてきただろう】
【また暫くして、夜の林】
【人の姿の消えたその場所に、白蘭は只一人、佇んでいた】
【右手には、梟の残骸。口の周りには血の後、左手には毟った羽】
ふぅ……久しぶりの本業だけど、まだまだ勘は鈍っていないらしいね
もう少し読み違いが少なければ、もっとがっしり行けたのだけど……
ちょっとステレオタイプのイメージに振り回された、反省だ
【木の上に降り、音もなく空を飛ぶ。小動物専門の捕食者だが】
【今、それは彼の口の中で肉片に変わり、胃に落とされている最中だった】
売り物は達成感と目標……人を変えたという達成感に、これから為すべき道
自分以外の存在で固く裏打ちされたその目標は……きっと、自分が折れてさえ揺らがない
きっと貴女は、自分の意思のままに、人を救っていくのだろうね
【足と胴の肉だけ喰らい、残りの部位は近くに潜む獣にでも投げてやる】
【取らなければ、明日の朝には烏が平らげている。無駄になる事は無い】
【腹も満ち、鉄臭くなった息を長々と吐き出して】
代わりに頂いたのは……立ち直った人間だという称号、信頼
這いあがった、立ち直った人間は、再び堕ちる事は無いと誰もが期待する……!
つまりは、一言で纏めるならば―――
【彼女の去った方角、彼は深く腰を折り、頭を下げる】
【アームタオルを掛けるウェイターの様に、左腕を直角に体の前で曲げ】
―――またのお越しを、お待ちしております。
【くす、くす、くすり、と笑い声】
【路地裏を寝床とする者は、多かれ少なかれ性悪である】
/お疲れ様でしたー、遅レス申し訳ない!
218 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/07(木) 19:45:33.19 ID:qlzW7uEX0
【街中、の、広場】
【ささやかながらも設置されている笹の前】
…………、……。
【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】
……なんか面白いの無いかな……。
【なんて呟きながら、見ているのはたくさんの短冊群で】
【左手には、皺になった白の短冊を握り締めて。そんな覗き行為を繰り返していて】
【真面目に短冊でも吊るそう、と言うひとなんかが居れば。どうも邪魔な立ち位置だった】
219 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(栃木県)
[sage]:2011/07/07(木) 20:04:19.79 ID:LhkrX+pM0
【七夕――七月七日の今日は、一部の者達からこう呼ばれるようになっていた】
【由来に関しては書き記すまでもないだろう――ただ多くの人は祈り、願うのである】
【しかし、この世は法が意味を成さない混沌とした世界】
【祈願などという言葉は、現実の名の元に押し潰されることも珍しくはない】
【幸福に浸る間もなく、今日もまたそんな薄情な世界のある場所で当然の如く命のやり取りが行われているのである】
【そしてこれ等は、その現実を生きようと必死でもがく者達の醜き姿を映したもの――】
【ここは、何処かの市街地】
【ポツリと停車したワゴン車を中心とし、各所から響く無数の銃声――】
【何らかのグループ同士による“一方的な”銃撃戦の様子である】
ふぅ…ッ…ふぅ…ッ
{(こりゃ、ゲンはもう駄目だな…)}
[…総会が近いぜ、そろそろ向かった方がいい――かも、だな]
〈そうか?もう少しポイント稼ぎしておけるんじゃねーの?〉
【その一方的に攻める側、それは作業着を模した水色の清掃服とキャップ帽を着用した四人の男達である】
【周囲には如何にもと言わんばかりにガラの悪さを表す服装をした人々の死体が、一面に転がっていた――】
「えーと――左30度に二人…ありゃ、あいつ等の家族だな…〝実験台〟にも〝爆弾〟にも使えないな、あれじゃ」
『よーし、そんじゃ心臓ブッ放すよー?』
【付近の建物の屋上には一人が双眼鏡、もう一人が狙撃銃を構え、通りゆく〝的〟に向け情けない弾丸を放って行く】
【おそらく、それぞれが観測と射撃の役割を担当しているのだろう】
【車の中にも2つの人影が現れている――戦略家は、この集団をどう攻めるのだろうか――】
【時同じくして、何処かの路地裏】
「(クッ……どう、し、て……)」
【そこに苦痛に歪んだ表情を浮かべながら倒れているのは、まだ幼さが残る少女だ】
【その脹脛は何かにより撃ち抜かれたのだろう、夥しい量の血液を噴き出しながら痙攣している】
【更にその姿を凝視すれば、彼方此方に夥しい程の打撲の跡があることを確認出来ることだろう】
よう、まあ待てって…落ちつけよ、な?
…能力が使えない気分ってのはどうだ?
【憤りを感じさせる声を発しながら路地の奥から現れるのは、20代前後と思われる若い男】
【それは深緑色のニット帽、黒いジャンバーと紺色のジーンズで適当に固めただけの服装】
【一切の派手さを捨て自身の個性を全く尊重しないその地味な姿は、傍から見る限りただの一般人にしか見えないだろう】
――楽しかったんだろ?
その能力で善人の命を何人分奪ってきたんだ?
…俺もそろそろ行かなきゃいけない場所があるんだ、答えないなら…もう少し苦しんでから、死んでくれ
【その拳に一層の力を込め、男は少女の元へと少しずつ歩み寄っていく――】
【通りすがるかもしれない旅人、或いは招かれるべくして訪れる客人】
【この世界を生きる無数の命は、どちらに遭遇するのだろう――】
220 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 20:07:00.57 ID:rpy3mj9SO
【水族館。普段なら人で溢れるアクアリウムは、今宵は珍しくも閑古鳥】
【7月7日限定のプラネタリウムに、客足を取られた形となっていた】
【そんな事情は露知らず、澄んだ水色の見上げるような大水槽をゆったりと泳ぐ魚達は】
【無遠慮に水槽を覗く人の群れが無い故に、常よりも自由に泳いでいるように見える】
【このゆうるりとした光景を、人が少ないのを幸いに存分に満喫している青年がいた】
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
【青年は大水槽の前に立ち、厚いガラスに手を当てて】
【水槽の夜空に魚の群れが作る天の川を、どんな訳か眉根を寄せて眺めていた】
221 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 20:32:34.13 ID:o9fAo3jLo
【路地裏――と言っても大通りから少し入ったところ】
【大通りは所謂繁華街であり、七夕の日とあって人で溢れている】
【賑やかな声と、店や繁華街を装飾するイルミネーションの光が、ここまで届いていた】
……あれ……なんだろう……
【室外機の上に腰掛け、そこから繁華街を覗く少女がいた】
【この場所は、〝それ〟がよく見える場所だった】
【今日は七夕――大きいイベントがあるのか、通りにはでかい笹が設置されていて】
【色とりどりの短冊が、無数にそれを彩っていた。無論、それらには思い思いの願い事が書かれている】
【真摯に願うものから、おふざけで書かれたものまで】
【少女はどうやら七夕を知らないらしい。見たこともない植物が、何故この日だけ主役になっているのかわからないのだ】
【きっと短冊の意味も理解していないのだろう。間近で見ようとせず、こんな場所にいる理由は定かではないが】
【――ここは通りの光がまだ届く場所。光が消え入る境界線の少し前】
【もしも誰かが通りからこちらを覗いたとすれば、そこには】
【スラリとした痩駆の長身に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪】
【前髪は短く切り揃えられていて、澄んだ紫色の双眸を持ち、腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させていて】
【袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いた少女が、立っていることだろう】
【首元には鈍色に光るNo.696の文字とカノッサ機関の紋章が刻まれたドッグタグが、無機質な音を立てて揺れている】
【魔翌力を感知できるなら、ある程度まで近づけば少女の周囲にどす黒い魔翌力が漂っているのがわかるだろう】
【そしてその中に、僅かだが含まれるのは“哲学者の卵”の黒い魔翌力も――】
222 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/07(木) 20:51:46.53 ID:3SW3mSU/0
【街中】
「―――まったく、この町の住民と来ましたら、礼儀がなってないですわね」
【すっかり太陽が地平線の奥へと行ってしまった21時。あたり一面は闇と化している】
【日光の変わりに月光が照らすのは、一人の少女のツインテールの金髪だった】
【その少女は血の如く赤い瞳を持ち、服装は赤と黒で構成されたゴスロリ】
【腰元にはホルスターが付けられ、中にはアンティーク調のリボルバーが装着されているのだった】
【17才ほどのその少女は、白手袋を両手にはめ、不満げに街中を歩いていた】
【周囲の人間は、彼女の服装と言動に好意と興味を持ち、珍しいものを見る様な目で見ている―まぁ、珍しいのは確かなのだが】
【彼女はそんなことなど、お構いなしに、とある物を齧りながら進んでいたのだった】
「――それに、私をみて臭いだなと…まったく、失礼にも程がありますわ」
【彼女が齧っているソレ。けっしてマカロンや果物の類ではない】
【それは一般人ならば生で食べず、1口食べれば口の中が臭くなる、白色の物質――ニンニクであった】
【彼女はニンニクを齧りながら、強烈な口臭と共に町を歩いているのである】
【こんな彼女である、絡まれるのは時間の問題だろうて――】
223 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/07(木) 20:59:38.04 ID:h5dO8iwSO
>>221
【雑踏の中に紛れるお祭り気分で浮かれたような大声】
うおぉ~~~!七夕!
[どうせなら短冊の一つも書きてえよなあ!]
世界平和?いや、まずは飯?金?
何願おうかなあ……?
【浮かれた気分で路地裏に足を踏み入れるのは旅人のように薄汚れたマントをはおり、袖口の広い服を着た少年】
【大きなゴーグルを着けているため目元が隠れていて、どこを見ているのか窺い知ることはできない】
【少年が口から発する声とは別に声がするがどこからとは分からず、ただ聞こえてくるだけだ】
とりあえずは腹いっぱい肉が食いたいなぁ…
[即物的だなぁ…]
夢や理想じゃ飯は食えねえのよ
【よっぽど鈍いのか魔翌力には全く気付いてすらいない様子】
224 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/07(木) 21:00:05.64 ID:4oLLhSzGo
>>221
【暗がりに背を向ける形になるであろう、貴方の後方】
【ふらりと、人がやってくる。とてもけだるげな足取りで、照らし出された笹に懐疑的な視線を向けている】
…一年に一度あえるのはいいとして、どうしてそれに俺たちが願いをささげなきゃいけないのかね。
どの道川流れだろうが。
【夢の無い口調、こぼしながら接近する人物を振り返ったなら】
【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【胸元や腰周りの丸みは、その人物の性別を色濃く映し出していたけれど】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】
【あきれ果てた視線は、高い高い笹の上方を眺めていたけれど】
【何の気なしに下へ下がると、眠たげな目と目が合うかもしれない】
……四度目までトチ狂ってたら、どうしようかと思ってた。
正気か、ゼーロ?
【儚い願いを乗せて、憎まれ口を叩く不良少女】
【無表情=顔に険は無く】
【声色は、気安く】
225 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 21:00:08.30 ID:iC2V/1+To
>>221
【コツ、コツ、コツと──表通りの方から、少女が足音を立てて歩いて来る】
【どす黒い魔力に気づいたのだろう。真っ直ぐに、ゼーロのところまで向かってきた】
……今日は、7月7日。
つまり…………、七夕……。
誰かと誰かが年に一度出会える日で……、
この日は願い事を短冊に書くのが風習……と、なっている。
【淡々とした、説明口調で語りかける声、ゼーロも聞いたことがある筈だ】
…………最も、叶うとは限らないのだけど。
嫌な気配がすると、思ったら……貴方だったのね。
いつの間にか、背も高くなって…………。
【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】
【以前出会った時と違って、敵意はない。どちらかと言えば、どこか雰囲気が柔らかくなっている、ような──】
226 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 21:00:43.50 ID:iC2V/1+To
>>225
/すごいタイミングで被ったでござる
/引きまーす。
227 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/07(木) 21:01:08.07 ID:4oLLhSzGo
>>224
//リロード忘れのようです、引きます
228 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 21:03:35.20 ID:Gde06oSH0
>>221
えーと、「昔の我信兄さんが帰ってきますように」…っと。できたー!って、ペンのキャップどこ行ったの…?
【街に居る大勢が願いを紙に乗せている。無論この女性もそうである】
【ただ違うのは持っている紙がBIGサイズなこと。そのせいで目立ちまくっているが彼女は気付いていない】
【紫色の瞳を持ち、前髪は短く切り揃えられ、黒髪は腰まで真っ直ぐ下に伸びており】
【ピンクのカーディガンにひざ丈のジーンズの格好をしたその高校生くらいの年と思われる女性は】
…あ、あっちに落ちてる
【路地裏と大通りのちょうど境界線にお目当てのキャップを見つけ、人込みを躱し路地裏に向かう】
【無駄に馬鹿でかい横20㎝縦1mの紙に極太のマジックで書かれたその願いは、路地裏で目が合うだろう少女にも読むことは難しくない】
229 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 21:06:46.09 ID:Gde06oSH0
>>228
/えーと、以下同文、引きます
230 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 21:06:49.13 ID:iC2V/1+To
>>222
…………ニンニク、ですか?
なんというか、吸血鬼、みたいな────
【少女の前方から、若い少年の声がした】
【独り言のつもりだったのだろう。あまり声は大きくなかったのだが】
【タイミング悪く辺りが静寂に包まれたことで、周囲に響きわたってしまっていた】
【余計な事を言ってしまったと、少年は感じたようで】
【慌てて手を口で塞いで、あはは、と苦笑いを浮かべている】
【茶色いアホ毛がぴょこんと生えた、レモン色の瞳を持つ小柄な少年】
【邪竜でも封印してるかのように右手には厳重に包帯を巻いていて】
【灰ローブを着用し、左腰には鞘に収められた西洋剣を二本提げている】
【───どうでもいい話だが、ニンニクは吸血鬼の弱点であって、好物ではない】
231 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 21:09:49.56 ID:o9fAo3jLo
>>223
【前が見えているのかどうか、怪しい少年】
【果たして無機質な箱に腰掛ける少女に気付いているのかいないのか】
……お肉は……こっちには……ない……
あなた……前……見えてる……?
その眼鏡……取らないと……道、わからないよ……?
【どうやら彼女は少年の視界がゴーグルで隠されているから、誤って路地裏に来てしまったと思考したらしい】
【故に、彼の呟きを拾い、通りの方へと誘導しようとする】
【彼女は、そこから動こうとはしない。帰るも進むも少年の自由だ】
/
>>224-225
>>228
/流石に4人同時はややこしいことになりそうなのですいませんが、またの機会に絡みましょう!
232 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/07(木) 21:10:49.22 ID:4oLLhSzGo
【大通り、そこかしこに吊るされた笹】
【日が日なので、当然短冊が揺れている。町に漂う雰囲気も、どこか穏やかだ】
【こんな祭りの日くらい、人が死ななきゃいいのに】
【思わずそうつぶやくほどに、柔らかな空気】
…えっと、アレって、たなばた、っていうんだ、よね?
【ベンチに座って、正面の笹を眺めながら、首をかしげる人影】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【布面積は限りなく少ないが、暖かそうな毛皮を見れば当然かとも思われるはず】
……お願いしたら、叶うのかな?
【ボサボサの黒髪の向こう、エメラルドのような瞳を、物憂げに細めて】
【自由に使ってくださいと設置された台を見る。ボールペンと、無地の短冊】
【一押しの勇気が足りず、ベンチに腰掛けもじもじと躊躇っている】
233 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 21:11:58.13 ID:rpy3mj9SO
【水族館。普段なら人で溢れるアクアリウムは、今宵は珍しくも閑古鳥】
【7月7日限定のプラネタリウムに、客足を取られた形となっていた】
【そんな事情は露知らず、澄んだ水色の見上げるような大水槽をゆったりと泳ぐ魚達は】
【無遠慮に水槽を覗く人の群れが無い故に、常よりも自由に泳いでいるように見える】
【このゆうるりとした光景を、人が少ないのを幸いに存分に満喫している青年がいた】
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
【青年は大水槽の前に立ち、厚いガラスに手を当てて】
【水槽の夜空に魚の群れが作る天の川を、どんな訳か眉根を寄せて眺めていた】
234 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/07(木) 21:19:44.07 ID:3SW3mSU/0
>>230
/すみません、かなり遅れます
235 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 21:20:56.12 ID:iC2V/1+To
>>234
/把握しました。
236 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/07(木) 21:21:27.69 ID:h5dO8iwSO
>>231
【声を掛けられてやっと気付いたのか、ふと少女に顔を向けて】
えっ?
[そりゃあ路地裏にある肉ったら………]
やめろよ気持ち悪い!
ああいや、大丈夫だよ、心配してくれたのかな?
[外したって見えねーもんは見えねーしな]
【少年は少女の顔を覗き込むように腰を曲げて】
そういうキミはどうしてここに座ってるの?
[もうお願い事はしたかぁ?年に一回だ、目一杯欲張んなきゃなぁ?]
237 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/07(木) 21:26:48.74 ID:n5ry0SBK0
【路地裏】
きひゃははははは!今日は何の日か知ってますか皆さぁん?
【血生臭い路地裏に響く笑い声】
【その元凶たるはスキっ歯と脱色した髪が特徴的な男】
【歪な笑みを浮かべ、籠手の様に変化した黒い腕の手首から出た鋸歯の着いたツイストドリルを振り回してる】
『あれだろ一年に一度しかやれねェカップルがズコバコやる日だろ?』
【そしてその後ろには暴力で脳みそが構成されてるようないかにもな不良二匹】
「それよりダーティーさん足元のそれどうします?」
【そしてダーティーと呼ばれた男の足元には・・・腹に巨大な風穴を開けられた哀れな少女が一人】
【血なまぐささの原因たる彼女の遺体には“風穴以外の暴力の後”も残ってる】
238 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/07(木) 21:31:28.59 ID:3SW3mSU/o
>>230
「あらあら…私が吸血鬼を恐れてニンニクを食べてるとでも?」
【少年の呟きに不機嫌になってか、はたまた妙な企みをしてか、彼女は怪しい笑みを浮かべた】
【彼女は先ほどの一人ごとよりも幾らか大きめの声量で、右手で口を覆いながら少年に歩み寄る】
【少年に1歩、また1歩と近づくにつれて、彼女の口から放出される異様な匂いは強さを増していく】
「こんばんわですの。 私を吸血鬼と見破るとは、中々の目をしておりますわね」
【軽く少年に会釈をした彼女は、意外性に満ち溢れた言葉を吐きつつ】
【少年にハーっと大きく息を吐く。そこからはニンニクやニラといった、匂いのきつい食品の香りがあふれ出したのだった】
【よほど鼻が馬鹿か、マゾ以外は、悪感しか感じないほどの刺激臭である】
【そして、本当に彼女は吸血鬼であるのか――】
/すみません、かなり遅れました…
239 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 21:33:48.15 ID:Gde06oSH0
【街中、酒場「BAR FATE」前】
…ま、一応ゲン担ぎ…ってことで、お前もやっとこうぜ?なぁタツミちゃん?
【酒場の入り口の横に飾ってある1本の立派な竹】
【その竹の1番高い所にはしごを使って馬鹿でかい短冊を取り付けている男が1人、そしてその下ではしごを支えている男が1人。】
…よっしできた!横30㎝、縦100㎝!!このインパクト抜群のBIG短冊…どーよタツミちゃん!宣伝効果も兼ねてるぜ?
【はしごの上で青いスーツの男が軽くはしゃぐ。酔っているのだろうか】
…私は良い。どうせロウ殿と変わらん願いだ。あとはしごの上ではしゃぐな馬鹿。
いいか…さらに言わせてもらうといくら七夕とはいえそんなに飲んだら敵が来た時に…
【下ではしごを支える藍色の単着物の男がぐちぐちと彼に説教を始めるがスーツの男は聞いてもいない】
【ただ、「打倒カノッサ不殺厳守!! by青義同盟リーダー マーシャル・T・ロウ」とぶっとく書かれた青色の短冊を】
【すがすがしい笑顔で見つめるだけである】
…オイ話を聞け!!いいか、もし敵が来たらロウ殿は店に戻っていろ。私一人にまかせておけ…
【単着物の男は右腰の2m近くの日本刀を揺らしながら彼の顔を睨みつける】
…もしこの日に来たら敵さん空気読めてないんじゃないの~?つーかお前膝大丈夫かよ?
【睨まれたスーツの男はしぶしぶはしごから降りる】
…安心しろ、もともと動き回るスタイルでは無い。あと敵が空気読むか!!
【この通りを通る人であれば、夜風に揺れるこの無駄に大きい短冊がまず目に飛び込んでくるであろう】
【もしくは、このうるさいミニコントの声が耳に響くのかもしれない】
240 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/07(木) 21:34:02.48 ID:o9fAo3jLo
>>236
そう、……大丈夫なら……よかった……
【路地裏にある肉――想像に難くないが、それは今置いておくとして】
【ゴーグルに関しては、その言葉からわかるように彼を心配してのことだったのだろう】
【少女は言葉を終えてから、何かに気付いたかのように少年の顔を見る】
【数瞬後に眼だけをキョロキョロと動かして、少年の周囲を確認するだろう】
【――もう一つの〝声〟に気がついたのだ】
……わたしは――
わたしは……向こうには……行けないから……ここで、いいの……
年に一回の……お願い事……?
なに?……それ……
【――通りへ出られない理由があるらしい。少年と〝声〟の言葉に抑えている感情が込み上げてくるも】
【室外機の上に乗せられた手に力を込めて、その感情を押し殺した】
【声が二つ聞こえてくることにも疑問を持ってはいたが】
【そのことに関して口を出すと会話がおかしいことになりそうだったので、敢えて話題に出さなかった】
【そして、七夕の風習は本当に知らないらしい】
【だから年に一回の願い事と言われても何の事だかわからず、小首を傾げるのだった】
241 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/07(木) 21:41:32.59 ID:P14AHoIko
>>239
さて、今夜は酒でも飲むかねぇ。
【その青年は、濃紺のバサッとしたザンギリ頭で、白銀の瞳と端正な顔持ちで】
【赤地に金のラインが入った忍服の上から黒地に金の豪華な羽織を羽織って金の下駄を履いている。】
【背中に2つの大きめの金色と銀色の煙管(キセル)を担いでいる】
にぎやかなこった……。
【青年はやれやれといった表情】
【二人を少し見ただけで「BAR FATE」の中へ入って行き】
とりあえず…焼酎でも頼むか。
【BARの中で客の有無、マスターの存在を見渡して確認し】
【カウンター席の端まで歩いて行き座り、焼酎を頼もうとするだろう】
【少なくとも派手な格好、気づくも一般人には何も近寄りがたいかもしれない。】
242 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 21:42:34.78 ID:rpy3mj9SO
>>237
【「うわぁ、ひっどいねぇ」】
【そんな呟きが路地裏に響き、一人の青年が姿を表す】
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
確かにー、お空の上ではズコバコ励んでるのかも知れないけどぉ。
若いカップルが出生率の増加に貢献する日、って言ってほしいなぁ
間違ってもこんな、麗しい命をひとつ減らす為の日ではないよぉ。ねぇー?
【最後の問いは、もう動かないだろう哀れな少女に。彼女が何をされたかは何となく解った】
【せめて最期にこの星空を見れたかなぁ、なんて。そんな事を考えた】
243 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/07(木) 21:47:59.53 ID:h5dO8iwSO
>>240
ん、あぁ…二重…うぅん、天の声みたいなもんだよ
馬鹿だしセクハラだし口悪いけどそれだけだから気にしないで
【僅かな動きに目ざとく反応、意図を察した】
【さっき声を掛けられるまで少女の存在にすら気付かなかったというのに、妙な話ではある】
[行けないってのはあれか?足が不自由とかか?]
そういう事ズパッと本人に聞くか?フツー…無神経だな…
あれ?七夕知らないの?
七月七日はタナバタって言って、笹に短冊ってお願い事書いた長方形の紙を飾るんだよ
[ま、叶うかどーか怪しいもんだがなぁ?]
いいじゃん、ロマンだよロマン
あと織姫と彦星がどうとか…まぁ、詳しくは俺たちも知らないんだけど…
[ようは祭りだ祭り!楽しんだもん勝ちよぉ!ヒャッヒャッヒャッ!!!]
244 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/07(木) 21:49:55.44 ID:n5ry0SBK0
>>242
『なんだコイツ?』
「おいダーティーさんどうする見られちまったぜ」
うっせぇなぁーんなに気になんならテメェらでやりゃいいだろ。
なぁーんつったって俺様はお空の下でズコバコやりまくったから疲れてんだよ。
【ダーティーの言葉を聞いて二人が下ひた笑みを浮かべ近づいて来る】
【相手の問いかけには答える様子は無い】
245 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 21:50:41.10 ID:IiwAfC6Ho
>>232
お願いしてもーーー……叶わないさ
【ベンチの後ろから聞こえる声、その獣人少女に向かう疲れた様な女性の声】
【実際は疲れては居ないのだが、その若さがないそんな声】
彦星と織姫様だっけ…?
ソイツらでさえ叶わぬ時があるんだからさ、
目標をたてる、そんな日だと…あたしゃーーーー…
思うねぇ…
【もし少女がその声が自分に向けられていると気付き、その声のする真後ろを振っり向けば】
【一人の女がいる、着物を着た女、彼岸花の彫りがほどこされた着物を着た人の形をした女】
【もしかすると、なにか人とは違う匂いも分かるかもしれない、狐であることが…分かるかも知れない】
【雨が降ればそれは織姫の涙だという彦星と会えなくて、その悲しみの涙】
【そう云う言い伝えもあるそうだ、無論旧暦の話では無く今日の新暦の話ではあるが】
まぁさ…私も書いちゃったんだけどね
【と、その女は言うであろう、少女が振り向くのであれば…そう笑いながら】
【迷っているその少女に対する嘘ではあるのだが、そう少女に向かい言うのである】
…ーーーー何もしないよりは良いだろう、迷ってないで書くなら書いたら
どうだい?
【雨が降っているか降っていないかは解らない、だが女は少女に対してその言葉を言う】
【その心の中は、迷っている少女の背中を押すと、先の発言の通りの心情である】
246 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 21:51:58.15 ID:2V0aM2KSo
【櫻の国、東部、星見台】
【どんな季節でも星が見えると評判のそこに、一つの人影が有った】
【不思議なことに、人影の周囲には人の気配はなく、何処か裂けられているような、そんな感じで】
―――今日くらいは、穏やかに過ごしたい、な。
っはは、良い風に、良い空だな。
【そう言って、酒瓶の中身をカップに注ぎ口に運ぶ人影の姿を描写するとすれば】
【荒れ狂う火焔そのものを形にしたかの如き腰ほどまで或る真紅の長髪を流し】
【地獄の業火を映すが如く濁り淀む、紅玉の瞳をギラつかせ】
【両腕から背にかけては、焔と刃の意匠を感じさせる文様がびっしりと刻まれている】
【格好は、上半身晒布姿に下半身はデニムと言う物。なんかスタイリッシュ痴女みたいな感じだろうか】
【頭からは、30cm程の角が二本生えていて、もはやその様は、悪鬼の姿で】
【と、なるだろうか】
【満天の星空は、何時にも増して明るく綺羅びやか】
【こんな日に戦うのなんて、馬鹿らしい、そう思わなくもないくらいに、その星々は綺麗であった】
【だが、まあ――――】
花より団子、星より食い気だな、私としちゃあ。
【くくっ、と声を漏らして笑い、横にうず高く積み上げられた食料の箱からおにぎりを取り出し食べ始める】
【しゃもしゃも、と最近人気の肉巻きおにぎりを食べながら、空をぼんやりと見つめていて】
―――そういえば、何時以来だろうな〝立ち止まった〟のは。
【そんな事を、小さく呟きつつ、少女はくすりと微笑んで】
ああ、なんというか、一人で酒を飲むのも、勿体無いくらい――良い日だ。
【星空を見ながら、小さく小さく、そして少しの寂しさを含めて、そう呟くのでした】
247 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 21:57:44.07 ID:iC2V/1+To
>>238
こ、こんばんあは……いや……その、そのですね。
ニンニクといえば、吸血鬼じゃないですか。
だから、その、貴方も吸血鬼っぽいなぁって、思ったりしたんです。
【少女に話しかけると、弁解の言葉をまくし立てる】
【「気に障っちゃったかな」とか、「どうしようどうしようどうしよう」とか──そんな感じに、必死だ】
【口元が微妙に引き攣っている笑顔を崩さず、ご機嫌取りをしようと】
でもでも、冗談ですから───冗談、ですよねぇ?
【私は吸血鬼だと少女に言われた瞬間、ビクっと身体が硬直する】
【冗談だと思うことで心の平静を保とうとしているようで。少年は人外との接触経験が少ない、もしくは無いことが伺える】
……うっ、─────
…………あ、あはは……、いい匂いですね、あはは。
【刺激臭を受けて、思い切り顔が引きつるが】
【頑張って笑顔を取り繕って、バレバレであろうお世辞を言い放つ】
248 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/07(木) 21:58:05.44 ID:qlzW7uEX0
【路地裏】
……、……私以外の全ての願いごとが叶いませんように。
【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】
【薄汚れた壁に寄りかかって、びりびりと】
【細かく細かく千切っているのは、白く細長い、そんな紙で】
幸せそうなやつばっかじゃん。
……なんなの……。
【ある程度破れば、風に撒かせて、地面の紙くずからは視線を逸らし】
【そんなに遠くは無い大通りのほうを、ひどく嫉妬に汚れた目で、睨みつけた】
249 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/07(木) 22:00:20.69 ID:b9khjAdSO
【公園】
【今年も笹が立てられ、短冊を貼りつけられている】
【その風景を、ベンチに座って眺めている人影が一つ】
【黒い瞳、背の中程で揃えた青みがかった黒髪】
【空よりは海に近い、緑がかった濃い藍色の和服】
【腰の辺りには、片手で振るえる程の大きさの手斧を2本ぶら下げている】
【そんな女だ】
全く……
ササに紙切れ貼っつけるくれーで願いが叶ったら世話ねーってのに……
【ぼーっと笹を眺めながら呟く】
【しかし、彼女の手には紙切れとマジックが】
250 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/07(木) 22:01:12.29 ID:4oLLhSzGo
>>245
――――え?
【不意に、後ろからかけられた声に振り返る】
【突然のことに、その丸い目を更にまん丸にして猫少女は驚くだろう】
【ぱちぱちと、数度瞬き。鼻と耳も、数度動いた】
…貴女…、?
【狐、の匂い。しかし見た目は完全な人間】
【となれば、狐としても普通ではない。それを称する単語を、猫は知っていた】
【けれど、だからといって敵対しようとはせず、その言葉と、笑みを受け取って】
【やんわりと、微笑を返す。彼女のその好意を、まっすぐに受け取ったのだ】
【検知技能に優れた猫だが、特に表情に込められた感情を読むのは得意で】
【彼女のそれが、偽り無いものだと確信できたから】
そう、だね。うん、ありがとう、…おねえ、さんっ!
【立ち上がり、台へ走る猫。中々の俊足である】
【それからボールペンと青色の短冊を持って戻ってくると、ベンチに腰掛けてペン先をつけて】
【とまる】
…あの、お姉さんは、誰?
【書く前に、首だけ振り返って、相手の女性に名を問うた】
251 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 22:02:06.21 ID:o9fAo3jLo
>>243
天の声……?念話じゃなくて……?
【念話という単語が出てきた辺り、少年のようにもう一つの〝声〟と対話する人物を知っているのだろうか】
【行動の意図を汲み取り、何らかの答えが返ってくると予想はしてなくはなかったが】
【その答えが全然違うことに疑問を抱く。念話とはまた別なものなのか、と】
足は……大丈夫。……どこも痛くない……
……わたしが……向こうに行けないのは……もっと、違う理由……だから…
【――身体は至って健康体。ならば何故人の眼のつくところに行けないのだろうか】
【それは少年に感知できない魔翌力と“卵”が関係しているのだが】
【理由こそ口に出さないが少女は、向こうへと行けないことを悲しむように眼を伏せる】
お願い事を……書いた……短冊……?
短冊って……あれのこと……?
【少年の後ろ――人ごみの向こうに確かに見える笹を指差して】
【もっと具体的に説明するなら、吊るされている鮮やかな短冊達を指差して】
【うっすらとだが、その概要を理解したのだろうか。「願い事」「叶う」「ロマン」――】
【ここまでヒントが出ればあとは想像するのは容易いかったようだ】
【けれど確信が持てないからか、口に出すことは憚られたようだった】
【そしてやっぱり――楽しそうに笑う〝声〟とは対照的に】
【楽しむことのできない彼女は、悲しみと悔しさをより深くするのだった】
252 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 22:02:53.90 ID:rpy3mj9SO
>>244
【イカれた奴等だと、直感で感じ取った】
【特に、主格らしいスキっ歯の男が放つアングラな香り】
【迂闊に近寄る事を憚られる、それだけの雰囲気がスキっ歯の男にはあった】
(…あの人は最後、だねぇ)
(まずはこの二人のお相手かなぁー)
【近付いてくる二人を見据えて、青年は周囲に桜色の魔力を展開する】
【腰の辺りから取り出し、握り締めたダガーにその魔力は集約し始め】
「GILFY」
【ダガーに、桜色の魔力が灯った】
【そして腰を低く落とした臨戦体勢で、青年は男二人の出方を窺っている】
253 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 22:03:37.48 ID:Gde06oSH0
>>241
【その派手な青年が席をついて2分ほど経つと、先ほどの2人組のスーツの方の男が酒場の扉を慣れた手つきで開く】
【先ほどよりは顔の赤みが治まっている。夜風にあたって酔いを醒ましたか】
…ったくあいつ…「こういう日に敵は仕掛けてくるものだ」とか言って勝手にパトロール始めちゃったよ…
まあ良いことだとは思うけどね…ん?
(なんか目に悪そうな格好の奴がいるんだが)
【一応彼も青のスーツに赤ネクタイ、深めに被った青のソフト帽と派手な格好の部類には属しているのだが】
【カウンターの彼を見るとスーツの彼の派手さも霞む】
…よっ。随分と目立つ格好だなぁ。1人で酒飲むのに目立つ格好は止めた方が良いんじゃねーか?
あ、マスター俺ぁ水でいいや。さっき飲んだだろ?
(狙われやすいってのと…カップルの多いこの日に1人で目立つ格好ってのもね…)
【とりあえず気になった人物には話しかける。それが彼の庭ともいえるこの酒場ならなおさら】
【彼は軽くコミュニケーションを取ろうとしながら隣の席にドカッと腰かけた】
254 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/07(木) 22:08:21.54 ID:3SW3mSU/o
>>247
「ふふっ…そんなに良い匂いなら、もっと嗅がせてあげますわよ?」
【少年を自分の世界へと誘うように、華奢な両手を少年へと必要に絡めてくる】
【そして顔―特に鼻にピンポイントで刺激臭を放っていくのだった】
【自然とこうなった訳ではない、彼女が明らかに自らの意思でこうしているのである―まるで少年が焦るのが愉快なように】
「ふふっ…冗談だと思うなら、実際に噛まれて見ますの?
至上の快楽を得られたら、私は吸血鬼ということになりますわよねぇ…貴方も吸血鬼になってしまいますが」
【彼女の皮膚から出る汗、脇、全てからキツイ刺激臭が出て行く】
【それは少年の思考すら壊していくほどの威力のある刺激臭。どちらかと言えば麻薬に近いか】
【はたして彼は、この臭いお嬢様から逃れることは出来るのだろうか、それとも】
255 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/07(木) 22:12:57.70 ID:h5dO8iwSO
>>251
うんにゃ、こいつの声は誰にでも聞こえるからね
まぁ、最初はただの二重人格だったんだよ……
[正直、俺たちにもよく分かってねんだわ]
【結論:正体不明】
[てぇと、何か理由が……]
あぁ~~……
【その、何ともいえない少女の気持ちを感じ取ったのかふと、意を決したように】
[嬢ちゃんよ、ここでちょいと待っててくれるか?]
すぐ戻ってくるからさ、んじゃちょっと待っててねーん
【少年は返事も待たずに唐突に繁華街へと疾走して失踪していった】
256 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/07(木) 22:14:20.47 ID:n5ry0SBK0
>>252
『なっ!?の能力者!』
「ど、どうしますかダーティーさん!」
決まってんだろ“とっとと突っ込め”
【二人はダーティーの言葉に驚愕の表情を浮かべるが、次の瞬間顔を見合わせると二人がかりで飛びかかってくる】
【二人がかりで相手にのしかかるように抱きついて拘束しようというヤケクソ確定の攻撃】
【そしてあろうことか二人は“目をつぶって”いた】
【このことから荒事は全てダーティー任せのろくな喧嘩の経験もない奴らだとわかるだろう】
【普段は楽だろうがこういう時はどうしようもない】
【ただ問題は後ろに控えたダーティーだ】
【明らかな能力者・・・そして二人の攻撃に対してのアクションに対応して攻撃する気だ】
257 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 22:16:05.22 ID:IiwAfC6Ho
>>250
【猫少女が此方を振り向く、その瞳と狐の目が合わさり、】
【その疑問で終わるような言葉を放つ猫少女】
【仕方がない事、急に現れ急に後ろから声をかけたのだ、驚くのも無理はない】
【それと…女も驚いた事がある、後ろからではよく分からなかったのだが、その少女は間違えなく人ではない】
【耳も毛皮も、なにかそんな様な服を着ているのかと思っていたが、その予想は外れた】
【まさか猫だったとはと……そういえば……何か猫のような匂いもしていたなと…そんな事を思いながら】
【その少女の瞳を見やる】
ええ、迷ってないで書いてらっしゃい、まず目標を立てること
そう言う事ね
【その純粋な笑みで見返してくる少女に言葉する、】
【狐の言葉、言い方はどうにしろ、その少女が迷っていたから背中を押したまで、】
【願うことは悪いことじゃない、それはただ純粋な好意、願いよ叶え…その行為を馬鹿にする理由など無いのだから】
んー…まぁ千年って書いて、ちとせって言うんだ、
そう云う嬢ちゃんは何て名なんだい?
【何かを書こうと、して、その筆を止めた】
【そしてその問われた質問に、答える、何を書くのか気になると、そんな気持もありながら】
258 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/07(木) 22:18:31.04 ID:P14AHoIko
>>253
お、すまねぇなオヤジ。
【マスターから焼酎の入ったグラスを受け取ると、飲み始める青年】
【数口飲んだところで中身が半分程度になったくらいだろうか、先ほど外にいた青いスーツの男が隣に腰掛けて】
ん?
あはは!よく言われるぜ。
おめぇさんも結構奇抜な格好してると思うがなぁ!
【話しかけてきた男に対して青年は口を開いて】
【その男を上から下まで見渡して。彼の中では青年が派手ならスーツの男は奇抜といった所か】
今夜はたしか七夕…?だったっけか?
願い事なんざ自分で叶えるしかねぇのによ。
【外で大きな短冊を見て、今日は七夕であるという事を思い出して】
【彼はこの行事に対してちょっと否定的な意見。】
まぁ、七夕なんだし酒をゆっくり飲むのも悪かねぇ。
【そのまま焼酎を全部飲み干そうとしている。】
【彼が櫻の国のとある地方で有名な大泥棒だった言う事はスーツの男は知っているだろうか】
【手配書に載っていたり、男にある程度以上の情報があるのであればうっすらと気づくかもしれないのだ。
【青年はグラスを手にとって酒を飲んでいる。彼の首を狙うなら最大のチャンス―――――――――】
259 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 22:23:31.28 ID:iC2V/1+To
>>254
えっ、ぅ……、ああぁ…………。
えっと、その……え、遠慮っていいますか。
……そうです! 女の子が僕みたいな男に近寄るのは、あんまり良くないかなぁってですね。
だから、もういいですよ、嗅がしてくれなくても! ……うぅ。
【少年は息を止めたりして匂いに抗うが、それでも厳しい】
【無理に離れようとはせず、言葉での説得を試みるが】
【いいアイデアを思いついたら、表情が明るくなったり──わかり易い少年である】
い、いやぁ……僕は、人のままがいいですから。
万が一があったりしたら、困りますし。信じてますよ、冗談ですってっ!
【刺激臭だとか、吸血鬼疑惑の所為で、少年の額から汗が滝のように流れる】
260 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 22:23:55.11 ID:o9fAo3jLo
>>255
……念話とは……また違うんだ……変なの……
【自然と出た最後の一言が非常に余計な気がする。彼女に悪気がある訳ではない、決して】
【ともかく、謎の声とだけ認識したらしく、それ以上何も言及しようとはしない】
【ただ、最近は二重人格の人によく会うな……と心の片隅で考えただけだった】
あ、……理由はあるけど……あの、……その、……
――って、……どこ行くの?
……行っちゃった……
【反応に困っている彼の様子に気がついたか、なんとか説明を付け足そうとするが】
【向こうへと行けないことは事実。いい言葉も浮かんでは来なくて、口を濁す】
【言葉探しに夢中になっていると突然彼は踵を返し、路地裏にぽつんと取り残される】
【少女は一抹の不安を抱え、彼の帰りを待つ】
261 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/07(木) 22:25:29.71 ID:4oLLhSzGo
>>257
ちとせ…千年、さん、だね。
ボクは、ブルーローズ。…今はただの、ノラ猫だよ。
【自身に刻むように相手の名を復唱して、名乗り返す】
【前置きのようにおかれた言葉は、かつては違ったとも、これから変わるともとれる、二重のニュアンスが込められていた】
【どう受け取ってどう問うかも、きっと貴女の自由である】
【いずれにせよ、現状根無し草であるということは変わらないようだ】
あの、千年さんは、狐のような匂いがするね?
しかもなんだか…なんだろう、普通の狐とは違う…?
【蒼い短冊に向き合い、ボールペンで願いを記入しながら、気になることを問いかけてみる】
【同時に端によけて、彼女が座る場所を確保しようとするだろう】
【割と一生懸命書いている短冊の内容は、『かなしみとたたかいつづけられますように』】
【独特の言い回しで、ひらがなも少し拙く】
【名前を書き込んで終わらせようとするまで、気付かないだろう】
【もしそのタイミングまで覗き込んだ場合、必死に短冊を隠そうとする。おそらく手遅れだろうが】
262 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 22:26:08.08 ID:rpy3mj9SO
>>256
【向かってきた二人、無茶なその攻撃を柳のように青年はかわして】
【かわす間際に軽く、ぴっと二人の腕にダガーで傷をつけようとする】
【成功したなら、一見すると小さな切り傷が二人の腕に】
【――ただし焼けつくような、狂いそうな程に強い痛みが、その小さな傷口から全身に走るだろう】
チンピラくん達。殺しより怖い思い…したくなぁい?
いっそ死にたい、って思うような、ねー
…ま、そこの貴方は既に経験してそうだけどぉ
【二人をすり抜けて、ダーティーと呼ばれる男を青年は一瞥する】
【「私はねぇ。ギムレット・ダーズリン」】
【そんな遅ればせた挨拶からは、少しばかり思い上がったような余裕を感じるだろう】
【ダーティからの何かのアクションがあれば、ギムレットはきっと後手に回る】
263 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/07(木) 22:29:28.05 ID:h5dO8iwSO
>>260
【そして数分…………】
は、ハァ…ハァ…ハァ……ゼィ…ゲホ……ふぅ………
[やれやれ、手間どっちまった、鈍ったか?]
【路地から通りに出たはずがものすごく息を切らして路地の奥から戻ってきた】
【しかも肩には既に短冊の複数飾られた笹を担いでいる】
へ、へへへっ……どうよ!
【笹をドンと見せ付ける】
264 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/07(木) 22:30:03.49 ID:3SW3mSU/o
>>259
/ちょっとパソコンの調子が悪いので、無かったことでお願いします…すみません
265 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/07(木) 22:30:47.01 ID:3SW3mSU/o
>>264
/やっぱり大丈夫です。別の使います
266 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 22:32:51.25 ID:2V0aM2KSo
>>248
はーっはっはっはっはっはっはー!!
【脳天気な笑い声とアルコールの香りと騒がしい気配と物騒な妖気と凄まじい熱気がキミの背後から迫ってきているだろう】
【半端じゃなくごちゃごちゃとした気配であり、かなり目立つだろう】
【もし、キミが振り返ったとすれば、彼女の姿は】
【荒れ狂う火焔そのものを形にしたかの如き腰ほどまで或る真紅の長髪を流し】
【地獄の業火を映すが如く濁り淀む、紅玉の瞳をギラつかせ】
【両腕から背にかけては、焔と刃の意匠を感じさせる文様がびっしりと刻まれている】
【格好は、上半身晒布姿に下半身はデニムと言う物。なんかスタイリッシュ痴女みたいな感じだろうか】
【頭からは、30cm程の角が二本生えていて、もはやその様は、悪鬼の姿で】
【と、描写ができる姿であり】
【右手には酒瓶、左手には大量の食料の入った袋が握られているのが分かるだろう】
【なんというか、七夕を全力で楽しんでいる〝幸せそうなヤツ〟だった】
267 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/07(木) 22:39:26.74 ID:3SW3mSU/o
>>259
「いえいえ、おかまいなくですわよ?……遠慮なんていりませんわよ? 嗅ぎたいだけ嗅げば良いんですわ」
【嬉しそうに彼に息を吹きかけ、脇を必要に擦り付ける】
【少年の体には、彼女の異臭を放つ体液と、彼女の異臭がこびり付いていることだろう】
【そして左手で、同時進行でニンニクを2個口に入れていたのだった】
「ふふっ…私に血を吸われたら、私のシモベになれるのに…
まぁ良いですわ、貴方もこの匂い大好きでしょ? 私の特性ニンニク、2つ食べないと、貴方を吸血鬼にしてしまいますわよ?
それでも良いんでしたら…ふふっ」
/遅くなってすみまsんでした!
268 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 22:39:50.68 ID:Gde06oSH0
>>258
おいおい奇抜もお前の方だろ。金とか銀とか光ってるしなぁ、アンタ盗人にでも狙われそうだぜ?
【いやいや、アンタだけには言われたくない、とでも言いたげな表情と軽いジェスチャー】
【そしてスーツの男は水で軽くのどを潤すと】
…だれも本気になんか思っちゃいねぇよ。行事と思って割り切ってるぜ?俺もその一人だしな。ついでに宣伝させてもらってたり。
あ、マスターフライドポテト1つ
【彼の否定的な意見に対し軽く返答し、さらに】
だよなぁ。「こういうときほど気を引き締めろ」とかいう奴がいるんだが…こういう時だからこそ飲むんだよな!!
ホントあのロリコン侍はわかって無いんだからなぁ…よしやっぱ飲むか!マスター、カシスオレンジ!
【先ほどいたタツミという男を遠回しに批判し、彼の飲みっぷりにも感化されたか酒をマスターに頼んだ】
【実は彼、賞金稼ぎであり、今は違うが2,3年前には有名な賞金稼ぎであった。】
【しかし彼は手配書とか面倒なものは見ない、ただ目の前の悪人を捕まえる感性で動くタイプなので彼の正体には気づいてはいなかった】
【きっと先ほどいたタツミという男なら気づいていたかもしれないが…】
269 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 22:40:21.81 ID:o9fAo3jLo
>>263
【何もすることなく、足をぷらぷらさせて待っていた。そして、彼が通りから再び現れたのを見て】
【――表情が、途端に明るくなるのが見てとれるだろう。同時にその表情は、安堵が混じっていた】
【不安の原因はきっと――彼は戻って来ないかもしれない、見捨てられた、そんなもの】
【つまりは寂しかったのだ。好き好んでこんな薄暗い場所に居たいわけではなかった――騒ぎたかったのだ】
わぁ……
これ……どうしたの……?
……願い事……書いても……いいの……?
【まさか笹を持って帰ってくるとは予想しておらず、感動のあまり思わず声が漏れた】
【どこから持ってきたかも疑問には思ったが、表で大きなイベントをやってるならば】
【そこかしこで売っていてもおかしくはないし、もしかすると無料で配布しているかもしれない】
【――そこまで思考が回る彼女では、なかったが】
【そして、飾られた短冊――願い事を書けば叶うと言う、短冊】
【室外機から跳ぶように降りて、それらを不思議そうに眺め始めるだろう】
【あわよくば自分も願い事を書きたいな、そんな想いから】
【すごく控えめではあるが、願い事を書いてもいいかと、少年に尋ねるだろう】
270 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/07(木) 22:42:35.08 ID:n5ry0SBK0
>>262
『うぐぁ!』
「げぼぉ!」
【二人が重なるように倒れたかと思うと】
『びぁあああああああああっ!?』
「ぶらぁああああぁぁがほっ?!」
【ギムレットに与えられた激痛により気絶する】
ヒャッハーッ!
【右手のドリルがいきなり伸びたかと思うと高速回転を始め】
FUCK YOU!!!
【それおギムレットの脳天目掛けて振り下ろす】
【かなりの太さ重さ硬さを誇る鋸歯の着いたツイストドリル】
【当たれば痛いでは済まない】
271 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/07(木) 22:45:30.49 ID:qlzW7uEX0
>>266
……ぁ、ん?
【じとーっと。ただひたすらに、じとーっと】
【大通りのほうへと誰かを祟るような視線をやって、ただただ嫉妬を溢れさせていたのだ、が】
【背後から近寄ってくる、そんな盛り合わせみたいな気配に】
【漏らした声は、ひどく不機嫌そうなもの。振り返れば、鈴がころころと鳴いて】
…………何よ、何でみんな幸せそうなの……。
【道の端へと寄って、相手が通れない、ということは無くしながらも】
【呟いたのは、嫉妬とか怨みとか妬みとかいろいろを詰め合わせた、そんな言葉】
【声は多少小さめにはなっているものの、微妙に金属質な声は、夜に良く響いて。相手にも普通に聞き取れるはずで】
【それ以前に、相手には。嫉妬だらけの表情を向けているために、その、いろいろあれなのでした】
272 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/07(木) 22:48:25.84 ID:P14AHoIko
>>268
なるほどね、
ポテトか、なんか美味そうだな。
それでおめぇさんは何の願い事にしたんだい?
【ポテトを頼む男を見ながら、サイドメニューに良さそうだなと思った。】
【そして、男に短冊に何を書いたのか尋ねていて。】
【青年の正体もバレずにすんで一安心だろう】
ノリがいいじゃねぇか、まぁ酒は男の味方ってわけだぜ。
特にこういう日はのまねぇとな!
オヤジ、焼酎二杯目だ。
【先ほど、短冊に何を書いたのか気になっている点からみて】
【彼も多少は興味は残ってるみたいである。】
【景気よく酒を飲む、そしてまた焼酎を頼んで――――】
さっきいたもう一人の男はおめぇさんの仲間かい?
【先ほど一緒にいたと思われるタツミとよばれる男の事を聞いているのだろう】
【刀を差しているところから櫻の出身かと想定はできるが――――】
【櫻の出身であれば青年の事も知っていて、多少厄介ごとになるのではないかと】
273 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 22:50:34.51 ID:IiwAfC6Ho
>>261
へぇ…ブルーローズ…
よろしくね…お嬢ちゃん…
【今は只のノラ猫、言葉に引っかかる者が沢山あるのであった、】
【その思いを持ちながら、相手の名を同じく復唱し、その頭に覚える】
【そして、そのベンチの裏から移動して、その隣の席に向け、歩みだす】
【ねこ少女の問に答えながら、女は歩く】
そうねぇ……狐だから…かしら?
妖狐、広くはそう呼ばれてるさね……
ーーでも…よく分かったねぇ、さすが猫と行ったところかい…
【そう言いながら、その短冊を覗き込む、その書かれた文字を全て見る】
【全部ひらがなであり、その少女らしい可愛げのある文字、その文字にフッと笑ってしまうが】
【その内容と、先の言葉、今は只の野良猫だと、そういう言葉と可愛い文字とは正反対のその内容】
【何が少女をそうさせるのかと、何がそう書かせたのかと、女は思う…そして】
………………ねぇ…嬢ちゃん
ノラ猫ってさ、昔は違ったのかい?タダのノラ猫だなんてさ、
何か合ったのかい?こんな所に一人でさ
【少女がこんな所に一人でいるのだ、不思議なことかも知れない、まだ幼いそんな少女】
【それが、七夕を見ながら、願いが叶うのかなぁ、今はタダの野良猫】
【悲しみと戦い続ける…そんな内容】
【思うところは多々ある、女はその内容を見て、それを噛み締め、広く問う】
【出始めの問、】
【その言語はその少女の言葉を聞き、短冊の内容を覗き、そこから出た言葉、勿論短冊を見るため首を傾けた、その行為も猫少女は気付くであろう】
274 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 22:51:48.24 ID:2V0aM2KSo
>>271
なんだ、どーした?辛気臭い顔して
【にこにこと、鬼が笑っていた】
【がさがさと袋を漁って、そこから大きなおにぎりを取り出した】
【それを一瞬ぐっ、と握るとちり、と火の粉が舞って】
とりあえず、そういう時は美味しい物を食べると幸せになるという事でな。
私の手作りおにぎりでもおすそ分けをしようっ!はっはっはっはっは!!
【路地裏の空気を強く震わせる程に、大きな馬鹿笑いを響き渡らせる】
【どこまでも脳天気この上ないそんな印象を抱かせるだろう】
【だが、体からはどことなく物騒な妖気が放たれていて、妙なアンバランスさを感じさせる】
ほら、食べるといい。
最近お祖母様が漬けてくれた梅だからな、おいしいぞー。
【笑顔と共に差し出された大きなおにぎりの中には、肉厚な梅干が入っている】
【酸っぱさと塩気と甘さのバランスがとれた、とても良い梅干だろう】
【能力に依るものか、おにぎりは一瞬でほかほかにされており、できたての様にほぐれて食べやすいだろう】
275 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 22:52:36.09 ID:iC2V/1+To
>>267
え゛?
【女の子にこんなにも迫られる。平常時であれば、とても嬉しいシチュなのだろうが】
【残念ながら異常なほどの刺激臭のせいで、堪能する余裕は全くなかった】
いやぁ、その……、僕、ニンニクはあまり好きじゃないんです。
誰にも好き嫌いというものはあって、ですね?
でも吸血鬼になりたいわけでも無いです。だから、あの…………ううぅ。
【集中も途切れて、中々言いたいことも纏まらない】
【漫画か何かであれば目がぐるぐる渦巻きになっていそうな程、少年は混乱している】
/お気になさらずー。
276 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/07(木) 22:55:00.39 ID:h5dO8iwSO
>>269
フゥーハハハ!
[おうっ!盗ってきたぜ!]
【取ってでも採ってでもない、言葉で言う分には分からないが…】
あ、途中でペンと紙買ってきたよ~
[書け書け!3つだろうが8つだろうが書いちまえ!]
【ビニール袋には画用紙とペン、こちらはきちんと購入したもの】
[年に一度のイベントだからなあ、楽しまなきゃ損ってもんよぉ!]
あ、笹餅食べる?
【注・買ったものです】
277 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山梨県)
[sage]:2011/07/07(木) 22:58:15.84 ID:3SW3mSU/o
>>275
【そんな少年を察してか、彼女は少年の頭を軽く撫でると】
【ふふっと微笑みながら、懐からイースターエッグの様なものを取り出す】
【それには一面に目玉が描かれており、その全てが生きているようだった】
「ふふっ…良いですわよ、そんなに慌てなくても…
とりあえず、貴方の優しさを評価して、この卵を差し上げましょう
この卵に描かれている"目" それが見る視界と聴覚をこの卵の使用者は見ることが出来る
貴方が使うものよし、別の人に売るのも良いですわ…」
【そういうと彼女は背中から翼の様なものを出現させ】
【ばさりばさりと上空へと飛んでいく】
「それでは…また何時か、ごきげんよう」
/.すみません、やっぱり調子が悪いので、このへんで…乙でした
278 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 22:59:43.00 ID:rpy3mj9SO
>>270
【チンピラを軽くいなした事から、僅かに見せた余裕がギムレットの回避を遅らせる】
【かわし切れないツイストドリルが、血飛沫を上げて右肩の肉を抉っていった】
ッ、あぁあッ、ぐぅうぅ…!!
【辛うじて、腕が切り落とされる事は無かったが】
【痛みで朦朧とする意識、足元は酔いどれのようにふらつく】
【ぎりりと奥歯を噛みしめ、ギムレットは数歩下がって距離を取ると】
――「EGOIST」ッ!!
【叫びとほぼ同時に、ダーティの後方50mの位置に桜色の魔弾が現れ、一度煌めいてから放たれる】
【発射までに間があり、ロケット花火のような派手な音と閃光を上げて飛来してくる為、回避は容易い】
【もし喰らってしまったなら、怪我はしない代わりに、焼けつくような酷い痛みが体を走るだろう】
【ちなみに、弾とダーティとギムレットは一直線上にいる】
【ダーティが回避したなら、最終的にはこの弾はギムレットに当たるのだ】
【まるで最初から、ダーティというよりはギムレットを狙っているかのよう――】
279 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(栃木県)
[sage]:2011/07/07(木) 23:00:12.08 ID:LhkrX+pM0
【星の国 某巨大議会場】
【例え二十四時間が終了する際にも、新たな朝日が覆い尽くすかのように差しこんだ際にも、決して眠らない国――星の国】
【平地の上を蜿蜒と続く都市群が、この国の発展による表向きの栄光を物語っているのは明らかだろう】
【そのとある地域に建造されているドーム状の白い屋根を張った、横に広い大型の建造物に次々と集っていく人々】
【ここは巨大な都市群に住まう無数の人民を収容し、その意志を統括するための議会の一つであろう】
【――が、今宵ここを使用する人物らは経済の動きを追うことに明け暮れるビジネスマン達でも、各地を代表する議員らでもなさそうだ】
【中に足を踏み入れ、一つ扉を潜れば、その先に広がっているのは千を超えるであろう無数の席、それにセットで付属された横に長く広がるテーブル】
【広大な空間を囲むようにして整然と並べられているそれらは、風景だけでも各々の弛んだ雰囲気を正すには丁度良い薬になるかもしれない】
【その会議が間近に迫っているであろう中、一際騒がしさを見せる集団が身を構えていた】
【清掃服に身を包んだ者達――その中でも、特に水色の服を着用しているグループである】
【机一つを隔てた極めて近い距離で向き合う二人の男と一人の大男】
【小さな火薬庫に、やがて火の種が撒かれんとしていた――】
「よっ、ゲン。お前さんの班も災難だった御様子で?」
『もう四人も死んだんだってなぁ?この先とっとと全滅しちまうんじゃねーぇのぉー?』
{………}
「ダンマリかよ…でも、俺達知ってるんだぜ?お前の〝恋人〟のこと」
{…うるせぇよ}
『あー、これ以上は止めといた方がいいかもな』
「ノブ…だろ?」
{…今すぐ黙れ}
「バイセクシャルって事はさ、お前男とも{オイッ}
【詰る言葉の一つが癇に強く障ったのだろう、先走る男の口調を制すようにドスの効いた一声を放つ大男】
【同時に椅子を吹き飛ばすかのような勢いで立ち上がり、男の一人の胸座に掴みかかる】
【周囲で屯っていた者達の表情も、多くはその光景に緊迫の表情を浮かべることとなった――】
/続
280 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(栃木県)
[sage]:2011/07/07(木) 23:01:10.79 ID:LhkrX+pM0
≪(あー…本当こんな時に勘弁してくれってマジで…)≫
≪ちょ、ゲンさん!?待った、抑えて!抑えないと!!≫
≪落ち着けオイオイ待て待て止めろ止めろオイオイ!!≫
{もういっぺん言ってみろやあぁあ!?あぁああぁ!!!オイッ!!}
≪あー馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿止めろ止めろ止めろって!!≫
≪ちょっよダメだよこれは!幾らなんでもダメでしょっ!!≫ ≪ちょっと!誰か止めてよ!止めないと!ねぇ!?≫
「冗談、冗談だって!おい!悪かった!悪うござんしたっ!!」
≪殴れ!ホラっ!よし、やれっ!派手になれ!≫
『だから止めとけって言ったんだよ!全部お前が悪いんだって、俺は責任取らないから!』
≪起きろって!すっげー喧嘩だよ喧嘩、寝てないで見とけって≫
≪は、え?何これ!?ちょ、ちょっと――!?≫
≪え、何?≫ ≪(はあー、アイス喰いてぇー)≫
≪(やっぱこーいうのがあるからこそ盛り上がるんだよなー)≫
≪ざっけんなよおい、お前ら本当にもう…!?≫
≪私はジュリアを愛してるよ…勿論、我が娘もな…≫
≪これはまずいだろ、おいおい…おい!?≫
≪もう止めてよ!仲間同士で潰しあってる場合じゃないでしょ!?≫
もう 止めなさい
{―――ッ…} ≪あっ…≫ ≪おう、来た来た≫ ≪――ふぅ…≫
【無数の暴言や戯言が飛び交う議会を鎮めた一言は、突如として現れた老人が放った力無き一声であった】
【扉を潜るその姿はローブのような白い布を纏ったのみという実にシンプルな服装であり、周囲の風景との違和感が存在そのものから滲み出ている】
【穏やかなその顔つきの下半分を覆いつくす白い髭と髪一本生えていない頭――その容姿は、例えるならばまるで古代ギリシアの哲学者であろうか】
〝処刑人〟及び〝掃除屋〟諸君、この日に集って貰ったのは輪を乱す為ではない――それは、承知の筈だね…?
【掴みかかった大男は、老人の顔を見ながらやがて静かにその握り拳を解いていく】
【無言で椅子を立て直すと、静かにその席へ座るのだった】
【緊迫した様子に思わず席を立った者も、大男を嘲っていた二人組も、それぞれの議席に身を置いた】
――手身近にやろうか、あまり長引かせては諸君らにも悪いであろう
では早速だが、各々の情報と意見を頼むよ
【これからおおよそ半年間と数ヶ月の間、集めた無数の情報がここで交換されることとなる】
【ある者は三人もの賞金首が集った際に発生した光の国での乱戦を、ある者は本国の各所で乱れ合った能力者達の闘いと“一級の死”を】
【そしてある者は水の国の平原地帯での戦争を、さらには太陽の陽が差す熱帯森林での銃撃戦と月の光が照らす永遠の夜の街での死闘を】
【勿論清掃服が遭遇した魔術協会の人間や、幾多として闘った“学ランと眼帯の少年”との因縁を】
【静かに、語られることとなるのは――後々に明らかとなっていくのであろう――】
/見ての通り完全に絡み不要の穴埋め文章です
281 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/07(木) 23:05:27.84 ID:iC2V/1+To
>>277
へ? え? え?
卵に描かれてる目が……ニンニクは、どうしたですか?
【もはや完全に混乱してしまっている】
【卵を受け取っても、それがどんなに凄いものなのか認識出来ていない】
…………え、ぇ?
あ、はい……またです。また会いましょう。
……………助かりまし、た?
でも、空を飛んで──やっぱり吸血鬼、でした?
【最後まで疑問形の状態で、飛んでいく少女を見送った】
/了解です。おつでしたー。
282 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/07(木) 23:09:17.18 ID:4oLLhSzGo
>>273
ボクね、鼻や耳がいいの。猫だから、かな?
普通の人とは違うにおい…これは狐のにおいだなって、なんとなく思ったの。
…妖狐さんか…あうのは、はじめて。
でも、狐耳の知り合いなら、ボクにもいるよっ!
狐の獣人さん…に、なるのかな? ボクよりも人間っぽい、お姉さんみたいな人なの。
【何故わかったかという質問には、猫だからと答える】
【少しだけ曖昧な言い回しは、感覚に振り回されているようでもあり】
【彼女の打ち明けた身の上…とも言うべきそれには、また目を丸くしている】
【貴女のことを珍しそうに見ながら、似たような知り合いに言及した】
【多分それは、見た目の話だろう。狐耳の、という部分を強調したあたりからも伺えるかもしれない】
【見られたのが恥ずかしいのか、照れ隠しに笑い、短冊を裏返してベンチに置いた】
【少しだけ恥ずかしそうだったのが、質問と同時に虚を突かれたような顔になり】
【視線が僅かに、地面に落ちた】
……にぃと、ねぇが、いなくなったの。
【切り出しの言葉は、身内と思しき者の消失】
【膝の上で握った拳、力が込められた】
いつも一緒だったから、突然のことに、驚いちゃって…。
でも、二人は多分、ボクがいつまでも泣いてると、心配するから…がんばってノラ猫やってるの。
知ってる? 知識があっても、やったことないと、料理って結構失敗するんだよ?
【その手は、おそらく側面からも見えるはずだ】
【握りこぶしの表面、指に小さな絆創膏がいくつか貼ってある】
【猫が口にした頑張りの一端だろうか】
【描写が抜けていたが、左腕には金と銀が精緻に編まれたような美しい腕輪があって】
【拳が握られる瞬間、りぃんと高く美しい音を立てた】
…一人で生きていくのって、すっごく大変なんだよ。
生まれたときから、二人がずっと一緒にいたから……なおさら、はじめてで、さ。
だから、修行なの。
ノラ猫やるのも、一人なのも、みーんな修行っ!
やったこと無いことも、やってみれば出来るかもしれないしっっ!!
【訥々と紡いでいく言葉は、少しだけ、ほんの少しだけ震えていたけれど】
【塗りつぶすように、明るく振舞って見せた。もちろん泣いてなんかいない】
283 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/07(木) 23:09:50.14 ID:n5ry0SBK0
>>278
んあぁ!?
【後方からの攻撃に驚くが】
しゃらくせぇ!
【反時計回りに体を半身に捻りかわそうとする】
(いきなり後方から・・・まさか仲間が?)
【と同時に左手が追撃対策のためか五角盾を装備した黒い籠手の様に変わる】
284 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/07(木) 23:14:44.96 ID:qlzW7uEX0
>>274
……別に。
関係無い、でしょう……。
【じとり。向けられる笑顔に、返すのはひどくむすーっとした表情で】
【角にはきっと気がついているはずなのだが、特に反応もなくて】
【そのうちに、そんな笑顔から視線を逸らして、見つめるのは地面の紙くずたち】
私お腹減ってない、けど……。
……どうしてもって言うなら受け取ってあげる。
【それらを、数えるように視線はあちらへ行ったり、こちらへ行ったり】
【そんな風にしながらも、返したのは。そんな上から目線にも聞こえる言葉で】
【物騒な妖気にも、大した反応は無い、が】
【一度だけ、まるで警戒するかのように。髪に縛られた鈴から、ひらりと落ちるのは、魔力で作られた桜の花弁】
【地面に落ちたそれは、やがてぼんやりと姿を歪ませて、失せた】
…………ぅー。
【そして、差し出されたおにぎりに】
【一瞬、視線を上げて、じぃっと見つめるも】
【ぽふ、と、壁に背中を押し付けて。両手は、スカートをぎゅっと握って】
【完全に拗ねた表情で、一つ唸った】
285 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 23:18:03.49 ID:o9fAo3jLo
>>276
【彼の返答を聞くと、いよいよ嬉しさが内に留まることを知らなくなったか】
【パァッと表情を明るくさせて、少年へと駆け寄り、笹に吊るされた短冊の紐をほどき始めるだろう】
……ありがとう……!
じゃあ……ちょっと待ってて……
【そしてペンを貸してほしいと伝えるだろう。承諾したならば早速ペンを受け取って】
【短冊とそれを大事そうに抱え、室外機へと戻ってゆく】
【――その姿は身長と合わない。もっと幼げな、言葉にするのなら心が凍てついて】
【身体だけが成長してしまったかのよう、そんな姿だった】
【短冊とにらめっこを始めると、浮かんだ喜色はみるみるうちに引いてゆき、真剣味を帯び始める】
【どうやら一所懸命に願い事を考えているらしい。やがてキュポンとキャップを外すと、短冊に願いを書き始めた】
【――かれんお姉ちゃんが、おじいちゃんをおいこせますように】
【――かれんお姉ちゃんとはやくいっしょにくらせますように】
【――ニナちゃんがすくわれますように】
【――りゅうざきさんに、ちゃんとごめんなさいが言えますように】
【――じゅっけんまるさんがみんなを守れる人になれますように】
【――かがりさんがはやくじゆうになれますように】
【――たいざいさんが、しあわせになれますように】
【何れも、幸せを願うものや、誰かを想って書かれたものばかり】
【文字をあまり書いたことのない彼女の字は、小学生のように拙いものではあるが、読めないものではない】
【ただし漢字はあまり書けない】
【そして、彼女の願いはまだまだ続く】
【――けんじゅつがもっとうまくなれますように】
【――早くふつうの女の子になれますように】
【こちらは自分のこと、その内容はごく普通の日常を送る者からすれば、理解し難いものだった】
【彼女が表へと出れない理由がここにあるのかもしれないが、少年はどう思うのだろうか】
【――そして、最後の短冊。それに彼女はしっかりと何かを書きこんだ。だが】
―――。
【その場でくしゃくしゃに丸めて、路地裏の奥へと投げ捨ててしまうだろう。その時の彼女の顔には一瞬だけ】
【想像を絶するような憎悪が滲んでいた】
……書けた!
これを……また吊るせば……いいんだよね?
【確認するように紡ぐと、笹へとそれらを吊るしてゆくだろう。精いっぱいの希望を込めて】
【その全てが、叶いますようにと。ただ真摯に】
あ、……お餅食べたい……
【 反応するのおそい 】
286 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 23:20:19.62 ID:Gde06oSH0
>>272
まぁここのポテトは人気メニューの1つだからな。
俺の願い?店の外にドーンと大きくあるぜ?
「打倒カノッサ不殺厳守!!」ってな。それが俺の願い…いや、目標…そして決意だ。
ほら、アンタもポテト食えよ。
【ポテトの乗った皿を自分と彼の席の間に置く。決意を語る彼の眼は深めに被られた帽子で見えないだろうが――】
【その眼からは固い信念の青い焔が灯っていた】
[カランカラン]
【そう言い終わると同時に扉の明けた時になる鈴の音】
【ふと彼が目をやり、ニヤニヤしながらこう口にした】
随分早かったな?さてはカップルの多さに萎えたか~?
【扉を開いたのは先ほどの藍色の単着物の男。なんだかやるせない顔をしていた】
…生温い風に萎えた。…それだけだ。マスター、焼酎。
【侍の男は一瞬ビクッとしてからそう言うとさっさとスーツの彼の横に座ってしまう】
あんたが言ってた「さっきいたもう一人の男」ってこいつだろ?
こいつはタツミ、俺はロウ。ま、こいつとは古い付き合いだよ
【侍のほうも彼の存在に気付く】
ああ、随分派手な格好だが…よろし…く?
【彼を凝視して3秒。ふと表情を歪めて続ける】
ちょっと待てよ…手配書で見たことがある気が…。…確か泥棒にしては高い懸賞金がかかっていた…ような…
…まぁ私達は水の国で活動することがほとんどだから…その仕事に関わったことは無いが。
【ロウはタツミの背中をバンバンと叩きながら】
おいおい、もし泥棒ならこんな派手な格好しねーだろっ。
いきなり泥棒扱いは失礼じゃねぇか?
287 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 23:24:04.68 ID:2V0aM2KSo
>>284
はは、袖振り合うも多生の縁、と言うだろうに。
それも、七夕なんて、特別な日の出会いだ、意味が無い事の方が少ないんじゃないか?
【そんなことを、彼女は言う】
【多分、彼女はどんなことでも楽しめるような、そんなタイプの人間だった】
【だからこそ、唯酒のんで星を見て飯を喰うだけで楽しく慣れるのだが】
――旨いぞー、旨いぞー。
【鼻先で、おにぎりをふりふり、として】
【そして、美味しそうなお米の香りがふわりとキミの周囲に漂う筈だ】
【まあ、食い気の人間の思考である。飯を食えば幸せだなんて】
【そして、キミの鈴からこぼれ落ちた、桜の花弁を見て、少しだけ目に憂いが入り】
―――櫻、か。
【そんな、一言に何処か複雑な感情を秘めて】
【しかしながら、次の瞬間には首を傾げながら問いかける】
というか、なんだってそんなにねがてぃぶなんだ?
幸せなのはいいことだろうに。私も幸せ貴方も幸せみんな幸せで万々歳、それで良いと思うんだがなぁ
288 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/07(木) 23:30:11.59 ID:rpy3mj9SO
>>283
【後方には、誰もいない。つまりはギムレットの能力「EGOIST」に依るもの】
【この能力は相手の後ろを取れる代わりに、大き過ぎる欠点がある】
【それは――】
ッ、くふふっ、
…ぅぐぁあァああァあァッ!!!
【――『ギムレットを目掛けて弾が飛ぶ』こと】
【弾はギムレットに命中し、激痛と共に全身から桜色の魔力が迸った】
【同時に、ダガーが纏っていた魔力が消える。『GILFY』は3レスで消える特性があった為だ】
ふフ、ァあァハハハァー!!
痛い痛い痛い、愉しいよォダーティー!!!
【『LIP SERVICE』】
【三つ目の能力が、発動しようとしていた】
【それは自身の痛覚を消し去る為の能力、発動前に攻撃する事も可能】
【もし、この発動が遮られなければ】
【ギムレットは能力効果により痛みを無視して、最早ただの武器となったダガーをダーティーの脇腹目掛けて振るうだろう】
289 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/07(木) 23:30:43.04 ID:P14AHoIko
>>286
へぇ…
―――「打倒カノッサ不殺厳守」ねぇ。
さしずめ、ころさねぇ程度に懲らしめるって事か。
ならオイラも似たようなモンだな。
【男の願い事を聞いて、一呼吸置き】
【青年もカノッサとは限らないが殺生はしないという主義らしい】
お、わりいな。
頂くぜ。
こりゃうまいな。酒に会うってもんだ。
【男に差し出されたポテトをつかんで口に運ぶ】
【美味いようで、酒のつまみには最高の様だ。】
おう、おめぇさんの相棒かい。
よろしくな。
【タツミという男を紹介されて、青年も変わらない口調で話し返す。】
(あの格好、オイラに気づいたのか?)
アーハッハ!
そりゃこんな派手な泥棒なんざいねぇよな!
んで、オイラが有名な大泥棒だったらどうする?
【タツミという男が青年を見て不審に思った表情を見せたのを察して青年も若干警戒するが】
【逆に俺がもしその懸賞首だったらどうする?と冗談めいた声で言って見せた。】
【タツミという男が信頼のおける良い相棒なら疑うはずだが?】
【青年は派手な格好で堂々とポテトをつまんで酒を飲んでいる。】
290 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/07(木) 23:32:27.84 ID:h5dO8iwSO
>>285
[なんつーか、微笑ましい?]
ひとのこと言えないけど、なんかワケありみたいだしね
(ポイ捨てはいけないぞ、と……)
【少女が短冊を吊すのに夢中になっている間に投げ捨てた短冊を拾い上げる】
(ああいう顔も、よくないよなあ……)
[見えないってのも見えすぎるなぁ?]
ま、無視できないよな…
お、おお!食え食えぇ!祭りだぁ!
[のどに詰まらせたりするなよ?毎年それで死ぬ奴ぜってーいるからな…]
全部あげるよ、お腹空いてないし
【パック入りの笹餅を少女へ渡す】
【そしてこっそりくしゃくしゃになった短冊を開く】
291 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 23:42:53.82 ID:IiwAfC6Ho
>>282
へぇ…それは猫だからっぽいわね、
でも狐の匂いは、分かってもさ、また狐とは違うって分かった嬢ちゃんは凄いさ
あたしも初めてだよ、獣人なんてさ、嬢ちゃんが初めてさ……
【『大変そうねぇ、獣人ってさ』と女は言おうとしていた、そのベンチに座るまでは、】
【何気ない会話をして、その猫少女との会話を楽しんでいた、】
【その短冊を見るまでは、】
【其の短冊を見るまでは、その狐の獣人、獣人としての苦労やそんな事を聞いてみたかった】
…………
【口から出かけたその言語を押し殺し、そして出たのが、ねぇ…嬢ちゃん…と始まったその言語】
【女はその少女が話す其の内容を黙って、その横に座り、少女を見据えながら…聞く】
【話す猫少女の握るそのこぶしは力でギュッと握り締められ、そのこぶしを覆う絆創膏】
【そこからは何か悲しみが読み取れて、その精一杯一人で頑張っているその行為も予想することが出来て】
【女は愛おしく思う、悲しい事、その現実、その猫少女を姿を見ると、なにか母性が擽られる、】
【狐は自身の子、いや他の者の子にも最愛を尽くすらしい、餌を知らぬ子にあげるのだ、その思いはそこから来ているのかも知れない】
【震えるその声、其れを紛れさせるかのように振舞う笑顔、そして鳴り響く、その音】
【その全ての事が、なにか悲しみを見せて、女は思う、そして】
ーーーー辛かったろうに…
悲しかったろうに…
【その絆創膏だらけになったその手を見て】
【まだ親離れもする歳ではないだろうにと…】
ノラ猫をやっているのが…修行なのかい…?
一人なのも……
それもコレも…その2人の為だって言うのかい?
嬢ちゃん…私は哀しいよ、嬢ちゃんがそんなので頑張っているって聞くとさ
【そんなのとは、その2人のため、2人が悲しむから、自分は頑張っている、とそういう事】
【悲しまないために自分が我慢して、つらいことも全部一人で抱きしめて】
………ねぇ…嬢ちゃん、嬢ちゃんの願い事って何なんだい?
望む物、
【その願いは、見ただが口には出さなかった、その少女がどう云うつもりか、何を思って書いたのか】
【女には解らないから、自分のことは自分しか解らない、そこは決して入ってはいけない所、そんな所もある】
【勝手に予測し、勘違いして、助言という相手の行動を全否定する行為、】
【今あった所なのだ、だから猫少女の事は解らない、少しづつ、その言語に返していく、疑問という形で、決して断定はせず肯定もせず否定もせず】
【分かっているのは猫少女、目の前のこの者であるから、何も知らない者がとやかく言う筋合いは無いのだ、】
【何も解らぬ者は疑問をぶつける、その本音が知りたくて、何を思っているのかと】
292 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/07(木) 23:44:26.43 ID:Gde06oSH0
>>289
んなもん、聞けばいいんだよ。「お前は泥棒か?なんで泥棒になったんだ?何を盗んだんだ?」ってな。
もし悪人なら、賞金稼ぎとしての仕事をさせてもらう訳だが
【一見馬鹿げたことを言うロウだが、続けて語る】
【決して「泥棒なら」とは言ってない。「悪人なら」と言った。ここに彼の正義感が垣間見える】
人の眼を見りゃ大体ウソかホントかくらいなら俺ぁ見抜けるからな。タツミちゃんの言うことだ、失礼ながら試させてもらうぜ
…じゃあ聞いてみるか。
―――お前は泥棒か?なんで泥棒になったんだ?何を盗んだんだ?
【帽子を軽く上げ、真っ黒の瞳を晒す。その両目で彼の真偽を見抜かんとばかりに】
【一方タツミは】
…
【彼が逃げないように、扉の前に移動してそこから2人を見つめる】
293 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/07(木) 23:45:46.24 ID:n5ry0SBK0
>>288
なッなんだぁ―――ッ?!ぐあああ・・・
【ギムレットの能力・・・しかし深い夜闇に遮られ遠くは見えない】
【よってダーティーの思考は“協力者”一択に染まっていた】
【だが当たったのはギムレット】
【誤射?実は敵対者?・・・彼の能力と結論を出そうとしたころには】
あああああいってぇ・・・
【ダーティーの脇腹から鮮血が吹き出す】
FUCK YOU!!!
【―といきなりギムレットの右にある壁にヒビが入ると、派手な破壊音とともにドリルが横っ腹目掛けて高速で迫ってくる】
【破壊音が伴ってるために気づくことも容易、壁からある程度距離もあるのでかわすことも不可能ではないだろう】
294 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/07(木) 23:50:51.19 ID:qlzW7uEX0
>>287
……袖振れる服は全部家にあるから振れない。
【……なんて】
【少し俯いたまま、拗ねた表情のまま】
【ほんの僅かに視線を上げて、相手のほうを見やって】
【言ったのは、そんなこと。言い終われば、ゆるゆると視線も落としてしまって】
………………。
【鼻先でふりふりとされれば、不機嫌な表情はさらに増して】
【ぐっと眉を顰めて、数秒】
【耐えられなくなったのか、ばし、と。比較的乱暴に、そのおにぎりを右手で掻っ攫うはずである】
……食べればいいんでしょ、食べれば。
【言いながら、包みの類があるならばそれを排除して】
【無いならば、そのまんま。「いただきます。」なんて、小さく呟いてからはぐ、と。噛み付いて】
【あぐあぐと、食べることしばし。飲み物無しで急いで食べたがために多少苦しそうではあるが、食べ終われば】
【「……ごちそうさま。」なんて。やっぱり、挨拶を口にして】
……、絶対良くない。
そんなの絶対良くない。
【ぼそり。問いかけには、嫉妬が再び湧き上がる】
【特定の誰かでなく、幸せそうなひと全員に宛てた、そんな嫉妬】
【スカートを、元より白い手がさらに白くなるほどに、ぎちりと握り締めて】
…………で、桜が何。
【そんな、不自然さも感じられるような急の話題変換】
【相手の呟きを、見ていなかった憂いを、掘り返して】
【じとり、伏せた真っ暗の目が相手の目に向けられるだろう】
295 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/07(木) 23:52:11.96 ID:GFqsUp+Io
【路地裏のとある廃墟の中】
【コンクリ製の無骨な支柱に背中を預けて座っている人影がそこにはあった】
3……2……――――
【ガラス細工のように澄んだ声、何かのカウントダウン】
【白の薄汚れたワンピースを着た女性は自身の、ホログラムで構成されたような右腕を掲げていた】
【ホログラムの中心は骨のような基礎が見えその周りに小さな文字が所狭しと飛び交っている】
【魔術関連に詳しい者ならばそれが再構成の為に働いている物だと分かるだろう】
――――1……零、修復終了、総時間120時間とちょっと……掛かりすぎですね。
(ま、兎も角これで行動に不自由は無い探索も問題なく再開出来ますね)
【数字が虚に還る瞬間、彼女の不安定な手は一瞬にして修復される】
【アルビノとも思えるような白い肌がそこには在った、薄い白に近い紫の瞳でそれをぼんやりと見つめ】
【安堵か疲れか、溜息を吐いて今度は辺りを見回す】
……あ、ここ――――
ここは……私が壊れた場所?……偶然にしては、面白い。
原初に立ち返れというお達しでしょうか、なんともまあ……皮肉のようですね。
【ゆっくりと立ち上がる、視界は高い】
【この場所から離れようか、それともより奥深くへと至るか】
【彼女は悩みながらその階層をぐるぐるぐるぐると徘徊し始めるのだった】
296 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/07(木) 23:55:54.38 ID:o9fAo3jLo
>>290
……うんっ
ゆっくり食べるから……大丈夫
【パックごと受け取ると、それを開いて笹餅に手をつけ始める】
【笹の葉を開いてぱくっ、と一口。笹の香りと餅の甘みを堪能しながら】
【この上なく幸せそうな笑顔で頬張り続けるだろう】
――ぅ!
【――が、まあお約束と言うかなんというか】
【ゆっくり食べるとは言ったものの、結局のどに詰まらせてしまったようで】
【必死になってのどの少し下あたりをトントンと叩き始めた】
【……割と真面目に詰まっているようだが】
【その間に少年は、彼女に気付かれずに、手の中に収まった短冊を広げることが出来るだろう】
【そして憎悪の正体――みんなきえてしまえばいいのに、と】
【まるで書き殴られたかのように書かれた文字を見ることが出来る筈だ】
【皆の幸せを一身に願っていたはずの彼女が――】
/ごめんなさい遅くなりました…
297 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/07(木) 23:59:14.46 ID:4oLLhSzGo
>>291
それは…よく、わからないの。
ボク、力…みたいなのも、少しわかるの。
千年さんからは少し…魔翌力、に似てたけど、そんな何かを感じたから。
【生物界、時として野生動物が力を持つケースは少なくは無い】
【環境に適応する進化とも言えるだろうけれど、そういう類の生物は、大体真っ先に狩られてしまう】
【ヒトによって、自分たちを脅かすことを恐れたヒトによって】
【獣がそんな行動に出るのは、必要に迫られたときだけだというのに】
【でも、というべきか、】
【ローズは人の理からはずれ、異質な彼女を拒絶しない】
【おそらく、自らもまた異質であることを知るがために】
【かけられた言葉に、思わず唇を結んだ】
【彼女の言うとおり…否、ともすると彼女が思うより、猫はずっと『幼い』】
【そこに触れてくれる彼女の気持ちは、猫に突き刺さる】
【緑の目が潤んだけれど、こぼれる前に右腕で乱暴に拭う】
【塗れた腕を後ろに隠し、千年に向けたのは、不出来な『笑顔』】
――――ちょっと、ちがうの。
【震えを抑えて放たれた言葉】
【猫は柔らかく、首を振った】
にぃとねぇも、大事。それは本当。
でも、ボクはね…ボクが頑張るのはね、
―――――たくさんの好きなヒトのため、だよ。
【気丈な猫は、その胸に何もかも抱きしめて、戦うと決めた猫は】
【それだけは間違いなく、はっきりと言い切ったのだ】
…その前に、教えて。
千年さんは、何をお願いするの?
空の上で、川に離れ離れにさせられた二人が出会う今日、何をお願いするの?
【答えないとは言わないけれど、その前に】
【ローズは身体ごと千年に向かい合って、まっすぐ問いかける】
【表情は、冗談めかした笑み】
【『ボクの短冊覘いたんだから、あなたのも教えてよ』】
【からかうような顔は、何がおかしいのか、目を腫らしながらも軽やかに笑っていた】
【視線をまっすぐ、貴女と絡めようとまっすぐむけながら】
298 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 00:01:08.69 ID:9bCcc/d+o
>>294
ははは、言うねぇ。
うん、言い合いじゃ私は勝てないぞ、自慢じゃないが頭が悪いからな!
【不毛な言い合いの果てに、勝つのはきっと無理と語って】
【しかし、己の言葉を否定されても、なんだか楽しそうに笑っている】
【そして、おにぎりを持って行かれて、はぐはぐと食べる様を見て】
ほれ、喉に詰まるだろ?
【水筒をキミに差し出す筈である】
【中にはよく冷えた麦茶が入っていて、遠い夏のあの日のノスタルジックが有るような、そんな感じ】
【普段は物騒な雰囲気の路地裏なのに、夜中のピクニックの様な光景になってしまった】
【一升瓶の口を咥え、くぃっ、と中身の日本酒を煽り、飲み干して】
【ごくん、と白い喉が大きく動きどこか艶かしかったりするがやはり馬鹿っぽくて】
うーん、なんで、そんなに頑ななのかねぇ。
人間、笑っている方が絶対良いぞー、せっかく可愛いんだしさ。
【そう言うと、無造作にキミの頭をぐりぐりと名で回そうとするかも知れない】
【半端じゃなく馴れ馴れしい。そんな少女だった。しかしながら、砕けまくっていて話しやすいかもしれない】
【そして、投げかけられるキミの問に、僅かに性質を変えた笑みを向けて、懐かしいようなそんな瞳を動かして】
死んだお祖父様がな、良く桜の花弁のような気を使っていたことを思い出しただけ、さ。
とっても、強い人でな。未だにあの人、お祖父様であり師匠であったあの人に追いつけるか、疑問でな。
死ぬ前に、もう一度で良かったから、私と全力で打ち合って欲しかったんだ。
でも、もう終わった命。七夕に願いを込めても、きっと叶わないんだろうな、と思ったりして、ねぇ。
299 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/08(金) 00:01:17.27 ID:bfFcEzCSO
>>296
…………
[…………あ~……]
【短冊をポケットにねじ込み振り向く】
だから気を付けてって言ったのに、あー!
[水筒あったろ水筒!]
おお!ほらこれっ!
【旅人らしく備えてあった水筒を少女の口元へ】
大丈夫?一気に押し込んだらだめだよ?
[そういやあ名前まだ聞いてなかったよなあ?]
俺はバットって言うんだけど
[俺はキラーってんだ]
君は?
300 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 00:01:59.66 ID:JAUTmJUSO
>>293
【能力が発動し、全身の痛みと右肩の痛みがすっと引いていく】
【…しかし、肩から止めどなく洩れる血液は、失血というタイムリミットを明確に刻み始めている】
(よぉし、痛みさえ引けばこっちの――、ッ!?!)
【右の壁からの破壊音】
【すかさず一歩後退、更に後ろに飛んだギムレットの腹部を、恐ろしい威力を備えたドリルが掠めていった】
これは…分が、悪いねぇ…
【痛みは無い、だが失血の為に体がふらつく。何よりも魔力を使い果たした】
【少しずつ、青年は後退し始める。勿論、追撃も可能だ】
301 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/08(金) 00:11:05.99 ID:i9BaRl+7o
>>292
悪人ならねぇ。
さっきいったカノッサ不殺なんちゃらって奴かい?
【青年が悪人かどうかはまだ分からないが】
【カノッサ機関の人間ではない事は確かで、雰囲気で分かるだろう】
おいおい、泥棒って決めつけねぇでくれよ。
それに「はい、私はどろぼうです」って言うやつがいるかい?
でもカノッサとやらを殺さねぇでやるってんならあんまり油断はしねぇ方がいいぜ?
―――――――<<卍眼>>―――――――!!
【青年の白銀の瞳に卍の様な刻印が浮かび上がる】
【其れは動体視力と洞察力を格段に向上させる彼特有の瞳術】
【ロウが青年の卍眼を、直接見たのであれば】
【幻術にかかり、短時間だが混乱状態におちいるだろう。瞳を合わせる事で発動する幻術眼の瞳術で】
【もし、ロウという男に幻術をかける事が成功したならば】
【その威圧感のある天眼でタツミという男を見据えて、こう言い放つだろう】
オイラは只酒を飲みに着ただけぇでぇ。
争うつもりなんざ全然ねぇぜ?
【青年は特に何も攻撃態勢もとらず、只立つのみで。】
【尚、今の彼の眼を見ても幻術にかかる事はない。】
302 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/08(金) 00:12:17.38 ID:lXh/sPDqo
>>299
……ぅ……ん……
【呻きながら苦しそうに手を伸ばして水筒を受け取るだろう】
【蓋をあけると喉を鳴らしながら一気飲みする筈だ】
【もちろん、全部飲む訳ではない。ある程度、のどの状態が収まれば、ぷはっと息を吐き、水筒から口を離す】
………………死ぬかと思った……
【縁起でもないことを呟いて、再び笹餅に手を伸ばす。よほど美味しかったらしい】
【もきゅもきゅと頬張りながら、少年の問いに対し】
『自立自動殺戮ユニット―――Iamyプログラム code:Failer-001』
ゼーロ・ウィオラーケウス
――いむぁはほうはのららいといけふぁいけど……ひにほはいで
【※訳:今はそう名乗らないといけないけど……気にしないで】
【物々しい名乗りだけは何故か、鮮明に、それも僅かに機械的な、事務的な口調を混ぜてだったが】
【その次の発言でその全てをぶち壊した】
ふぁっほふぁんに……ふぃふぁーふぁんはへ……【ごくん】、覚えた……
【※訳:ラットさんに……キラーさんだね……】
【おそらく確かめる為に呟かれた言葉はきっと、今日の出会いを忘れないようにだろう】
303 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/08(金) 00:17:32.18 ID:woF1HRNp0
>>300
ぶっ殺してや・・・
【ドリルを引き戻して適当な長さに戻したダーティー】
【性格からすると絶対追撃するはずだが動きを唐突に動きを止める】
【原因は足音・・・おそらく騒ぎを聞きつけた治安維持部隊】
クソッたれがぁ・・・
【ダーティーは両腕を元に戻すと右の壁に空いた“穴”に向かって走り】
ぶっ殺してやっからなぁぁあ!ぜってぇーぶっころしやっからなぁあああああっ!
【振り返り叫ぶ・・・と同時に右手をガラスに出来た銃弾が貫通した跡に似た“穴”に右手突っ込んだ】
家族も仲間も見つけて皆殺しだヒャハッハアハアハハアハアッハハアアアアハアハハアハハッ!!!
【そしてダーティーは穴に吸い込まれて消えていった】
【いづれ穴は最初などなかったように塞がるだろう】
/すいません明日早いのでここらへんで切らしてもらいます
/お疲れ様でした
304 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 00:18:05.48 ID:OonYXL0Z0
>>298
浴衣、……よく考えたら暑いんだもん。
……着ても、見せるひと、いないし。
…………本当に自慢じゃない。
【彼女の言う振れる袖は着物ではなく、浴衣のほう、らしい】
【「……着るの面倒だし、動きにくいし。」なんて、連続して駄目なところをいくつか挙げて】
【最後にぽつり、そんな風に呟いて】
【差し出された麦茶を、きっと、拗ねた表情のまま】
【受け取って、飲み干して。視線が向かうのは、一升の酒瓶】
【引いているような、ある種尊敬しているような。そんな視線を向けていた、とか】
私と私の好きなひとだけが幸せになればいい。
知らないひとなんてみんなみんな不幸になればいいんだ。
【……要は、知らないひとが幸せそうにしていることが、気に食わない?】
【そして、撫でるために。頭の上に手を翳されれば】
【首を竦めて、ぎゅっと目を閉じ。僅か、怯えたようにするが】
【少し撫でれば、目も開けて、身体に入った力も抜いて】
【ほんの少し、ほんの少しだけ。嬉しそうに、目を細めるが】
【もしも、その最中に右側頭のほうへと触れれば。びくりと身体を震わせて、その手から逃げるようにしてしまうはずだ】
……、……そう。
【相手の言葉は、少女にとって、思ったより重いもの、だったらしい】
【元々丸い目をさらに丸くして、素っ気無く一言。返して】
【困ったように、視線を少しうろうろと、させてから】
…………桜、お母さんとお父さんが好きだったの。
……だから私にくれたの、……、……だから、使うの。
【なんて。よく分からないことを唐突に言い出すのは】
【相手が教えてくれたことに対するお礼のつもり、なのだが】
【どうも、分かりにくくて。何言っているの、なんて。そんな風に思われてもきっと、仕方が無いのである】
305 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/08(金) 00:29:04.99 ID:bfFcEzCSO
>>302
[えあ?]
なんか、よくわからんけど長いな…
[そんで物騒だ…]
【あんまり頭は宜しくないようで、小難しい名乗りにポカンと間抜けな顔をしていた】
[何言ってっかわかんねえや]
食べ物は飲み込んでから喋りなさい、行儀悪いよ
【子供を嗜めるような】
【そもそも笹盗ってきたような人が行儀云々とか…】
【ポケットからガラス板の入っていない懐中時計を取り出した】
おっ、もうこんな時間か……
[いつの間にか七夕終わっちまったんだなぁ…]
名残惜しいけど仕方ないね、時間は止められないし
306 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 00:30:16.68 ID:JAUTmJUSO
>>303
【危ういところで追撃を逃れ、ほっと息をつく】
【去り際に残したダーティーの言葉が耳に残ったが、ギムレットは自嘲気味に小さく笑うだけだった】
家族、仲間、かぁー
どこにやっちゃったかなぁ、興味も無いから覚えてないやぁ…
…あ、いい所にいたー
今晩だけ、私の家族にしてあげようねぇ。一緒に星を見て、それからぁ…
【ふらふらと、その場に残されていた少女の遺体に歩み寄って】
【それを抱き抱え、ギムレットもまた姿を消した】
【一体何の為だろうか――それを知り得る者は、もうこの場にはいない】
/ではここで〆、お疲れさまー
/初戦闘で拙くて正直すまんかった
307 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 00:30:45.93 ID:9bCcc/d+o
>>304
うーん、そうかぁ?
櫻の国の出身だしな、和服は普段着だったけど。
まあ、今は晒布だから凄い涼しいんだが。
【降る袖が存在しない服を着ているのだった】
【そりゃあそうだ、胸に布を巻いているだけなんだから袖も何も無い】
【しかしながら、彼女からすれば、和服は日常的に着るものでだからこそ動きにくいという感じも面倒というのもピンとは来なかった】
む、飲むか?
割と美味しいけど、度数が高いから気をつけたほうがいいと思うぞ?
【酒瓶を軽く振り、そう問いかけた】
【酒の名前は〝鬼霧〟――おにぎり?まあ、そんな感じの名前だった】
【度数は30度。かなり高いため、弱い人ならあまり飲めない位だろう】
はは――っ、うんそれはなんとなくわかるかも知れない。
他人が不幸になれとまでは思わないけど、私と私の周りの人は幸せが良い、そう思うよ。
なんだかんだで皆自分本位さ、そう思っているのはキミだけじゃ、ないかもな。
【その、キミの思想に説教も何もせず】
【むしろ、同意の様な言葉を返すこととなった】
【そして、少女はキミの頭をくしゃりくしゃり、と優しく数度撫でて、手を離して】
――、そう、か。
なんとなく、親近感を覚えるな。
【ははっ、と楽しそうに声を漏らして、キミの目を紅蓮の双眸が見据える事となる】
私は花城 火憐という。
キミの名はなんというんだ?
【そう、彼女はやさしく問いかけた】
308 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 00:32:50.38 ID:ungejVQdo
>>297
【力を持った野生の獣人、人は怯える、恐怖する、自分以外のその存在に】
【そしてその恐怖の矛先は、その者、勝手に恨まれ勝手にその対象にされ】
【人とは理不尽な物、勿論妖狐もそうであった、勝手に恐れられ、妖怪だと、妬まれ】
【人が自ら作ったその恐怖を人が自ら手を下す、】
『大変……ね…あなたも私も…』
【聞き取れるかは解らない、その言語はとても小さく、その思いがこもった言葉、】
【人の恨み、妬みは恐ろしい、狐もその恐怖の対象に…なっていたのだから】
【そして、その猫の瞳に溜まる、その物を見る、それは乱暴に拭われようが、その笑顔を見せようが】
【なぜ、我慢するのか、コレが大きな大人であれば、そんな事は思わない、此の思いは目の前の猫が幼すぎるから】
【幼いがゆえに、その必死に耐えて、抱きしめているその猫が不憫でならないと、大きなお節介にも似たような、一方的なそんな感情】
【見せはしないと思っていても、それは行動に出てしまうのか、年寄りの戯言、そう言う物、であるのかもしれない】
そう……人の為に…ねぇ…
【その思いは硬いのであろう、その言語からも分かるように、】
【自身んの中で決めたハッキリとした事、その言語と同じように、狐は思う、この子はもう、一人でも十分に出来ているのではないかと】
【自分がでしゃばる、其れはこの子の成長を止めていしまうかも、とそう思う】
強いのね…見た目はちっちゃい子猫なのに
強いわね
【フフッと笑いながら、その冗談めいた笑いを見て、狐も釣られてそう笑う、】
【ましてや、この状況でそんな可愛らしい悪戯のようなそんな言葉、表情を取る様からも、なにかその芯の強さを感じ取れた】
あたしかい…?
うーん…最初はさ、世の中の柵なんて全部無くなって、全部消えちまえばいい、なんて思ってた時期もあったよ
でも…どうしても…嘘は付けないみたいだねぇ、
聞いてもそんな大層なことじゃないけどさ、貴方みたいな‥いや
こうやって、子供が笑顔で居られるように…ただ、見守っていたい…それだけさね
【狐の願いはただ、見守っていたい、狐は親離れする間はたっぷりの愛情を注ぐ、だがいざその離れるときは】
【その行為とはまったく逆の行為にはしる、親から完全に引き剥がすため、その牙を子に向ける】
【それもこれも、一人でしっかりやっていけるように、本当はそんな事したくは無いのだ】
【だが、その子のために、狐は心を鬼にする、その母親の最後の愛情】
【そして、子は親から離れる、一生会うことはない、織姫と彦星が年に一度会おうが、その狐の親子は会うことはない】
【会ったとしても、その会ったときにその子どもがどんな危機的立場に追いやられていても、その手を差し伸べる事はしない】
【それが親離れした子供へのたった一つの愛】
【その子の事を思い、だからせめて…会うことが出来なくても】
【見守って、そう思うこと、我が子が、全ての者の子が何気ない幸せを生きていられるように願っていたい、ただそれだけ】
笑えるだろ?
なーんにも面白くない願い事さね
【そう言って、笑い飛ばすかのように、鼻でその自身の言葉を飛ばし】
【その視線を横からうけながら、女はいう、その天の川を見ながら、織姫と彦星、それが出会うところを見ながら】
【なにか羨ましがるような表情で、其れを言った、何処かでやはり自身が何かを受け止めなければ成長はしない】
あたしからは以上さ…
で…?嬢ちゃんはどうなのさ…?
【その空から猫に顔を向け、その表情はやはり悪戯混じりのそんな顔、狐が何かを驚かすときに見せるような】
【そんな顔】
【其れにいたっては、狐も、猫も、同じ者であるのかと、何かを我慢しながらなにかを望むそんな感じ】
309 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/08(金) 00:37:50.94 ID:lXh/sPDqo
>>305
【物騒だと聞くと、彼女の表情に少しだけ影が差した】
【どうやらこの名乗りを気にしているらしい。ならば何故一々名乗るの必要があるのか】
【――その理由は定かではない】
……う。……ごめんなさい……
【叱られるのも当然のことだろう。それはゼーロもわかっている】
【ちなみに、二人(?)が笹を盗ってきたとは露程も知らず】
七夕って……一日だけなんだね……
なんか……寂しい……
じゃあ……わたし……そろそろ……帰るね……
笹の葉とお餅……ありがとう……
【感慨深げに呟いて、夜も深くなってきたことだしと、路地裏の闇へと踵を返す】
【なにもなければそのまま歩いていき、闇の中へと消えていってしまうだろう】
310 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/08(金) 00:40:58.06 ID:EHNzf0C10
>>301
く…!?くそっ…!もし義賊だったり事情があったとしたら…見逃して…やったの…に…
【軽くふらついた後、彼の眼を見たロウはカウンターに突っ伏す。短時間で目は覚めるであろうが、軽い気絶か?】
…ロウ殿っ!!
彼に何かしたということは…貴様…やはり欲に溺れた盗人か…?
言っておくが、私はロウ殿みたいに優しくはないぞ…
答えろっ!!お前は盗人なのだな!?そしてロウ殿に何をした!?
【酒場中がざわつく。今日はいつもとは違う客がほとんどなのが青年にとって幸いか。】
【なぜならここはよく賞金稼ぎたちが集まる酒場なのだから】
【タツミはそう叫ぶと左腰の刀、2mもの長さのその刀に右手を添えた】
【この刀、実は一撃の重みに特化しているために切ることのできない刀であり、重さは100㎏という刀】
【まぁ見た目からはただ長いということしかわからないだろうが】
(おそらく速さではかなわない…100㎏の刀を背負って盗人に速さで勝てるはずがなかろう…)
(だが…私は扉の前にいる…躱そうとしても2m…踏み出して3m、4mの間合い…そして振りの速さでは誰にも負けん自信がある…!!)
【男はゆっくりと腰を落とし、大きく捻る。居合の構えにしては腰を大きく捻り過ぎのようだが】
【その構えは2mの剣を一気に引き抜く工夫と言えようか】
【blue justice/青義同盟】 所属、タツミ…答えなければ、直ちに拘束する…!!
311 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 00:50:53.07 ID:OonYXL0Z0
>>307
……一人で着るのも慣れてるし、嫌いじゃないけど……。
……やっぱり、服のほうが楽だもん。
【和服を着るより、洋服を着たほうがずっと楽、なんて】
【最初から分かってるようなことを改めて言いながら】
【改めて、相手の服装へと目を向けて】
【最終的に見つめるのは、相手の胸の辺り】
【……ちなみに、この少女は。洗濯板なんていわれても言い返せない程度である】
え、……でも。
……お正月にちょっとだけ飲んだくらいしか、……ない、し。
【勧められれば、目を丸くして】
【ぱたぱたと手を振って、ふるふると首を振って】
【飲みたくないとの意思表示】
【ただ、ほんの少し。興味ありそうな表情であったりも、するのだが】
……でも私、幸せになれないの。
だから、……なんか、もう、……どうでもいいや。
【先ほどまでの拗ねた表情は、いつの間にやら全体的に失せていて】
【そして今変わりに浮かべるのは、ほんの僅かに泣きそうな表情】
【そんな表情は、先ほどの桜の花弁のように。数秒で失せて】
【目を細めて、しばしの間。撫でられることを堪能していたが】
【相手が手を離してしまえば、嬉しかったことを隠すように、つんと視線を逸らして】
……でももう、居ないの。
ずっと前から、ずっと居ないの。
【言いながら、相手に戻された視線は】
【しょんぼりと、寂しげなもので。じぃ、と紅蓮色を見つめながら】
……鈴音。
白神、鈴音。
【りんね。そう名乗り返した】
312 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/08(金) 00:50:54.14 ID:bfFcEzCSO
>>309
[なーに、また来年あるだろ?]
それに祭りは七夕だけって訳じゃないし
[ってワケだからまた遊ぼうや!]
またお菓子買ってくるからさ、じゃあまたっ!
【ニカッと笑いながら手を振って見送る】
さて………返してこないと………
[コッソリな、コッソリ]
【この後宵闇に紛れて笹を返却に行きましたとさ】
/お疲れ様でしたー
313 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/08(金) 00:52:04.22 ID:i9BaRl+7o
>>310
まぁ盗人でもコソ泥でも何とでも言うがいいぜ。
コイツには何もしてねぇよ。すぐに目を覚ますさ。
ああポテトの礼だ、さっき飲んだ分もこれで払っとくぜ。
【そう言うと、タツミという男に向かって小判を投げるであろう】
【彼の飲んだ酒代とポテトを足しても十分すぎる程の価値である】
【それをすぐに投げるという事は、泥棒だからか?】
(居合いか―――?、この眼で見切れるかどうか分からねぇな…)
【その小判を投げた刹那、青年は何かの〝印〟を組んで】
【そして、タツミという男が一瞬でも小判に気を奪われたのであれば印を隠せれただろうか】
【どちらにせよ、印は組むのだが。】
そこの扉からどいてもらおうか。
さっきも言った通りここは客だってきてる。殺りあったらおめぇさんらの言う不殺ってのが泣いちまうぜ?
【青年は男に扉の前から離れる様に言う。】
【飲み代は先ほど男に向かって投げた小判がある、ここでBARから出ても一応飲み逃げにはならないはずである】
【男が素直に帰すかどうかはまだ分からないが】
【青年はその場から動かない。男が扉のそばからどくか、自分から攻撃をしかけてくるかしなければ動かないと見える】
314 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/08(金) 00:53:56.19 ID:QNrPay5vo
>>308
【猫を運が良かったと評するのは簡単かもしれない】
【幸い、獣人だからと迫害された経験は無い。その風貌を拒絶された事は、今のところ】
【しかしもともと、その成り立ちと在り方が不自然だった】
【そのために、育ての親達ですら自分を爆弾と呼ぶこともあった】
【そして今となっては、それが間違っていなかったことすら理解してしまった】
【二つの痛みはきっと、比べられない】
【身内の喪失以上に、自身の歪さに気づき、受け入れるしかない状況というのは】
【声を捉えたのか、耳が不意にぴんと立った】
【けれど発生源は掴み取れず、そもそも良く聞き取れなかったから、僅か首をかしげるに留まる】
【腕輪がゆれ、またりぃんと涼しげな音を奏でる】
【もしそれを口にすれば、猫は首を振るだろう】
【顔に浮かんだ気持ち、言葉を抑えたあなたの心遣いに、猫は笑って首を振る】
…ボクは強くなんか、ないよ。
ただ、強く在ろうって、決めただけ。
【この子猫、気丈にして頑固なようで】
【或いは未だ、挫折すら知らないのかもしれないけれど】
【願いの重さだけは、確かに知っている。『彼』の眷属であるが故に】
…にぃたちも、同じこと考えてた。
ねぇはボクに優しくしてくれたけど、にぃは結構厳しかった。
訓練、割とボコボコにされた。死なないギリギリはわかってたみたいだけど…あの時はただ、痛くて泣いてた。
近寄りがたかった、けど……『こう』なって、わかった。
にぃもねぇも、いつかこうなること、わかってたんだ…。
【狐の願いは、図らずも猫の親類と同じものだった】
【ただ子の為を想い、千尋の谷へ突き落とす獅子のような振る舞い】
【それを諌める役を、両者は交互に受け持っていたらしい】
【それがまだ、子であるローズには、わかっていても納得しきれない部分もあるらしく、複雑な表情だ】
【親離れには早すぎた、それは間違いない】
【そしていつだって、子が旅立つ事は、望んでいたはずでも、親だって寂しいものだ】
……、友達が、かなしいえがおをしたんだ。
にぃに、助けを求めにきて、にぃは必死に考えたけど、助けられなくて。
そのとき、ボクは黙ってみてるだけだった…そのとき初めて、世界にそんなものがあるって知ったんだ。
…そのかなしみを、消したい。すぐには出来なくても、手伝いたい。
誰かが自分の悲しみと闘う限り、その傍に一緒にいたい。
それが願い……ボクの願い。
【約束だから、猫は話し始めた。自分の願いのルーツを】
【世界を救う、なんて戯言と近い。生きる限り持ち続けなければならないそれと闘い続けるということは、途方も無い苦を伴う】
【でも猫は、それすら胸に抱いて、天の川を見上げた】
【町の明かりを経てなお、うっすらと天に描かれた星の運河。その岸辺で見詰め合う二人を見る緑は、どこまでもまっすぐで】
【今日は二人とも、出会えたかな。そんな呟きは、夜風に溶けて消える】
315 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/08(金) 00:54:48.91 ID:lXh/sPDqo
>>312
【おそらくは闇の中――姿が見えなくなってから数歩歩いた場所】
【そこで彼女は振り返る。見えなくなった二人の方へと】
―――― “ また会おうね ”
【そんな、透き通るような玲瓏な声が、闇の中に残響した気がした――】
【しばらくすると笹餅をもっきゅもっきゅ頬張る音も聞こえてきたそうな】
/お疲れ様でしたー!
316 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/08(金) 01:15:45.76 ID:EHNzf0C10
>>313
…!!
[ブオッッッ!!!][ギィィィィン!!]
【一瞬、風が吹き、小判が彼の3mまで砕け散る】
【小判の破片は木製の床に散らばるが、客のいるテーブル席からは離れ、人のいないカウンター席の周りに飛ばしていた】
【この辺は心遣いであろう】
【一瞬彼にも伝わったであろうか、刀の風圧が】
【そして小判のかけらが散らばる音の中に、刀が鞘に完全に納まるときの音が混ざっていた】
…だから言ったであろう。――「拘束する」と
そして確かに客には悪いが…悪人なら逃がすわけにはいかぬ。盗人なら逃げ足は速いだろう?
…マスター。客をかくまっておいてくれ
マスター「…わかった。店の者壊すなよ?…さぁさ!お客さん、こっちへ」
【マスターは客をカウンター内、そしてスタッフルームに連れて行く】
【そしてすべての客が避難すれば、この酒場にはタツミと青年、そして突っ伏すロウの3人】
317 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/08(金) 01:24:14.23 ID:EHNzf0C10
>>316
/店の者→店の物です。すみません
318 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[sage]:2011/07/08(金) 01:24:59.87 ID:i9BaRl+7o
>>316
なん……だと――?
(さっきつかった幻術のせいで体がクラクラだ…)
(長引かせるとマズイな……、あの男がおきるとますますこっちが負利になっちまう。)
【投げて空中にある小判を粉々にする程の居合い】
【間合いに入れば小判の二の舞になるかもしれず】
【ロウという男の方を見て状況的にさらに不利であると確信して】
(こいつ……近づいたら無事じゃ済まされねぇな…。)
わかったよ、拘束するなら勝手にしな!
【その場に座って縄で拘束しろと言わんばかりな態度で】
【男が青年のほうへ近づいてきて扉から離れた場合、全速力で逃げるだろう。】
//すみません眠気がかなりヤバいので寝ます。。。
//ありがとうございました!拘束するかどうかは任せますので…。
319 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 01:35:23.66 ID:ungejVQdo
>>314
【その猫の親は、その2人もそうであったのか…と、その母親の役目を2人で背負った者】
【何時も親は憎まれ役、そう思っていた、狐も子は大切に思うが、その子からは何手思われているか解らない】
【しかし目の前の猫は、しっかりその親の事を好きでいてくれているの】
【それが狐にとっても……なにか安心した、少なくとも少しは分かっているのだなと、その親から離された子がどう思うか、その思いを聞いて】
そう…その時の為に…親はどんな仕打ちも子供にするのさ…
たとえ自身の牙を向けてもね…それが最後の、愛情
本当は別れたくなんて無かったはずさ、でも別れざる得なかった、どんな理由はあるのかわからないけどね…
その理由がなんであれ…嬢ちゃんは最後に別れ際にとびっきりの愛情を受けっとたんだ、これまで以上の厳しく、優しく、そんな物をね…
【親の気持は子が分かるはずがない、子の気持も親はすべて解らない、】
【でもきっと親の気持を分かる時が来る、それは何時に成るかは分からないが、早すぎた、それも何か理由があっての事なのだろう】
【その2人が、悩んだ挙句決めたことなのであろう、その複雑な気持ちをしながらそんな表情を見せる猫に言う】
【その2人の意見ではない、自分の意見を、もしかしたら思いが違うかも知れない、だが1つの意見として受け取ってもらえれば】
【それを聞いて少しでも安心してもらえれば…と思って】
嬢ちゃん…あんたはノラ猫じゃない…立派な…猫さ、ブルーローズって言うね、
【その言葉は親から離れた事を示す、そんな事を匂わせようと言った言葉、】
【幼すぎるその猫には、酷であるかも知れないが…それが今現在の猫の立場であると思ったから、其れを受け止め強くなってほしいと思い】
哀しい笑顔…?そう…
そりゃじゃあ…嬢ちゃんも強くならなきゃねぇ…
少なくとも…さっきまでの嬢ちゃんはアタシに哀しい笑顔を見せていたよ
【さっきまではその言葉はどう取られるか分からないが、今は違うとそう感じることが出来るのかも知れない】
【少なくとも狐はそういう意味でその言葉を言った、今は違うと、そういう意味で】
一歩…づつね…その時は見ていただけ、でも今は…考えている…
この調子で行けば…いつかは解決できるさ
【その笑いながら、女は言った少女の決意したことはとてもじゃないが簡単なことではない】
【その為には、もっと強くならなければならない、誰よりも、いも目の前に入る狐よりも】
【その応援の意味で、笑って答える、大事なことは自分で分かっている筈だと、そう思い、口にせずとも、自身が一番分かっていることだと】
【狐は会えてそれは言わない、分かっていると思ったから、分かっていなかったとしても…それは言わなかったであろう、自分で気づかなければ意味が無いから】
【だが、それは此の猫には心配する必要もないことであると思うが‥】
それとさ…
……嬢ちゃんはまだ幼い
コレからまだ沢山辛いこと、その逆もあるんだ…
追外されるかも知れない、白い目で見られるかもしれない、その目が腕に…変わるかも知れない
力を持ち過ぎたものは、人とは違う物は忌み嫌われるんだ…獣人、妖怪たった其れだけで人じゃないだけで理不尽に襲われ、妬まれることがあるかもしれない
それは覚えておいたほうがいい…
【最後に、狐は喋る、その事をまだ知らぬ猫に、知らないで受けるよりはこんな事もあると、知っておいたほうがいい、】
【狐の経験談、これは年寄りの戯言だと、そう聞いても構わないかのように、追伸として、サラッと、】
ああ…あと短冊…どうするんだい?
【と右手に持っているのは先程猫が飼いてた、その短冊、猫が空を眺めているその間にとった短冊】
【ヒラヒラさせながら、狐は問う】
320 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/08(金) 01:37:00.88 ID:EHNzf0C10
>>318
おい、今回は逃がしてやれよ。
【青年の後ろで声がした。】
…ロウ殿、起きてたか。
…正気か?
【タツミが聞く。俺は捕えるつもりだと言いたげに】
おう。まぁ良い飲みっぷりだしそこまで悪い奴じゃあ無い気がするんだ…この日に免じて逃がしてやれ…
リーダー命令だぜ?
【ロウの言葉に不満げな顔をしながらもタツミの右手がゆっくりだが刀から離れた】
…行け。リーダー命令なら仕方がない。青義は甘い組織で有名なんだ…
【タツミが扉を開ける。すぐに青年も逃げるであろう】
…今回は不幸中の幸いだな。
不幸は私たち青義と出会ったこと。幸いはロウがこの場にいたこと…だ
【逃げる青年の後ろ姿にタツミはそう言った。】
/お疲れ様です。ありがとうございました
321 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(熊本県)
[sage]:2011/07/08(金) 02:00:32.99 ID:QNrPay5vo
>>319
…うん、信じる。
にぃもねぇも、今はどうしてるか、わかんないけど……。
またそのうち、あえるからっ! そのとき、いろいろお話したいことがあるんだ!
…そのときまで、独りで頑張る。にぃもねぇも、きっとどこかで頑張ってるから!
【二人で一つといえるであろう、猫の『おや』はそういうものだ】
【ローズは理解していた、した上で、耐え忍び、最善を尽くすと、宣誓する】
【日付が変わったって、笹が明日の朝には撤去されてたって】
【千年とすごした七夕に乗せた願い、絶対届くと、あきれるほど信じている】
…そだね、ありがとう千年さ…千年っ!
【呼称の推移は、親愛の表現】
【自分を尊重してくれたこと、話を聞いてくれたこと、気遣ってくれたこと、そして出会えたことにすらも感謝して】
【千年への好意を、猫なりに表したものだろう】
【だから、その表情はもう、一片の悲しみも無く】
ぅ…ま、まだまだだなぁボク……。
まだにぃのような魔法使いは、遠いかもねー…。
【指摘されて、思わず頬に手を当て、顔を背けるローズ】
【恥ずかしさを誤魔化すためにへへと笑っているらしい、まだまだ子供、わかりやすい】
【けれど、知った。知っていた。自身がまだまだ弱い事を】
【よし、と身に刻みつけて、胸のど真ん中、頼もしくグーで殴りつけ、咽た】
【力加減が強すぎたらしい、その痛みに瞳を潤ませながらも、彼女の忠告をちゃんと聞く】
……うん、気をつける。
それに、にぃも…じゃない、にぃに教わった!
にぃもそのためにいろいろやって、いろいろ頑張って、……いろんなヒトに、嫌われたり、してたみたい。
でも、にぃは負けなかった! 『それでも』ずっと、闘い続けたんだって!
大丈夫、ボクは負けない。一人だけど、独りじゃないものっ!!
【振り上げた左手、腕輪がまた鈴の音を奏でた】
【あげるとき、下げるとき…その音は小さく輪唱するごとく響く】
【その音の波紋が、ローズと誰かを繋いでいた。異能検知技能でもごく僅かに見える程度、うっすらと】
【すぐに視覚化できなくなるため、幻とも取っていいだろうけれど】
もちろん、笹に飾る!
せっかく書いたんだから、つるさなきゃっ!!
【元気に宣言しながらひょいと短冊を取り返し、笹へと走るローズ】
【短冊の上部空けられた穴に通された紐を、笹の一片に巻きつけて飾る】
【そこそこ四苦八苦しながら結ぶと、猫は腰に手を当てドヤ顔になり、短冊から笹を見上げた】
【満足そうな笑顔であり、決意もにじんだ、ちょっとだけ大人の顔である】
…んー、随分遅くなっちゃったなぁ。
ボク、そろそろ帰るね。千年、今日はありがとう。風邪引かないでねっ!!
【笹を見上げる延長線上の空…時刻を認識したらしい】
【一度振り返って、千年に挨拶するや否や、何処かへ向け走り出すだろう】
【疾風の如き俊足、町の闇に消える直前、振り返って、大きく手を振った】
千年にいーことありますよーにーっ!!
オリヒメサマヒコボシサマ、おねがいしまーすっ!!
【空に向かって叫び、にっとわらって】
【風に溶けるように、猫は消えた。楽しげに、軽やかに】
//お疲れ様でしたー!!
322 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/08(金) 02:03:06.46 ID:2GRJ5XF2o
【市街地】
【夜だから暗いのは当然、という事は前提としても】
【それでもまだ暗い雰囲気を漂わせている者が居た】
……寝過ごした。稼ぎ時に寝過ごした……
『七夕だから』とか何とか言って稼げると思ってたのに……
【厚手のホットパンツの下に黒いボトム、赤い革のサイハイブーツ】
【左前のブラウスに白い毛皮のコートを重ねて、ターンクロスの首飾り】
【足跡刻まれぬ新雪の如き、長い白髪の少年が、肩を落として階段に座り込んでいた】
323 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 02:15:05.25 ID:ungejVQdo
>>321
きっと…何処かで見守っているさ…
親とはそう言う…もんさ…可愛くて仕方が無いんだ
【狐は黙ってその言語を聞いた、その言葉からは悲しみはなく】
【あるのは前進するという、そつ強い心、自分の弱さを知っているからこそ、頑張れる】
【それを踏まえて、その願いと向き合える】
【猫は全て分かっていたようであった、狐からはもう何も言うことはない】
【あとはただ、その猫を見ているのみ、】
【願いは自分の中にいつだって、その飾りの願いがなくなったって、それはあり続けるであろう】
【その鈴の音は、先に奏でたその音とは違い、全てが調和した美しいそんな音に聞こえた】
【すばやい動きで、その短冊を手から取られて、その大きな笹に頑張ってつけようとしている猫を見てただただ笑っていた】
ええ…またね…
【まさか、そんな自分の名前を最後に大声で叫ばれるとは、少し恥ずかしく、顔を赤らめ】
【その鈴を鳴らしながら、元気に駆けていくその猫の背を眺めていた】
千年…か…
ありがとね…ブルーローズ
【なにか狐と猫の壁が無くなったのか、その自信を呼ぶ名は清々しく、名前などどうでもいいと思っていた狐に】
【少しは良い物であるのだなと、そう思わせたそうである、】
/ありがとう御座いました!お疲れ様です!
324 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 19:14:35.25 ID:RWBEN4qU0
【路地裏】
【あたりも暗くなり、街頭が町に照らし始められた頃】
【ここ路地裏ではおぞましい光景が繰り広げられようとしていた】
う~ん、もう顔はだめよね~。次はどこにしよっかな~♪
【そこにいたのは女学生と一人の小柄な女性】
【鞄があることから女性の方はどうやら仕事帰りのようで、近道のために通ったのだろう】
【そして女学生の方はなんとも奇妙な格好をしている】
【髪は黒のセミロング、黒のセーラー服を着ているのだが、頭に黒のシルクハットを被っている】
【そしてスカートにはベルトが通されていて、そこには黒くて細い鞘が差してあった】
【女学生の手には柄も刀身も黒いレイピアがあった】
【女学生は何かに悩み、小柄の女性の方は女学生におびえているようだが。】
325 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 19:25:39.36 ID:JAUTmJUSO
【水族館。普段なら人で溢れるアクアリウムは、今宵は珍しくも閑古鳥】
【この時期、人気を集めるのは水槽よりも星空。つまりはプラネタリウムや花火大会に客足を取られた形だ】
【そんな事情は露知らず、澄んだ水色の見上げるような大水槽をゆったりと泳ぐ魚達は】
【無遠慮に水槽を覗く人の群れが無い故に、常よりも自由に泳いでいるように見える】
【このゆうるりとした光景を、人が少ないのを幸いに存分に満喫している青年がいた】
…実戦が一番、間違ってはいなかったねぇ
追随効果に重きを置いた術式は、まだ私が扱うには早いのかなー
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【白のボレロシャツに、黒のタイを緩く巻き】
【紺のカボチャパンツの中には、赤のカラータイツを履いて】
【足元は、靴底の厚い黒のブーティー】
【青年は大水槽の前に立ち、厚いガラスに手を当てて】
【水槽の夜空に魚の群れが作る天の川を、どんな訳か苦々しく眉根を寄せて眺めていた】
326 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 19:43:45.14 ID:RWBEN4qU0
>>324
///飯ですすいません
327 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 20:09:02.33 ID:YxHcP0t+o
【公園】
【日が落ちてまだ間もない。消えつつある夕焼けの淡い光が夜空の星たちにその座を明け渡そうとする頃】
………、…………………。
【石造りのこじんまりとした水飲み場の前に、車椅子に乗った一人の女性が佇んでいた】
【着飾らないセピア色のワンピースに、くすんだ灰色の髪がかかって風にたなびいている】
【鉄色の無骨な車椅子の脇には、これまた無骨なガントレットがかけられている】
【20才程だろうか。落ち着きのある顔立ちに浮かぶ表情は、穏やかな公園の風景に似つかわしくない少々固いもの】
【女性は、若干前屈みになった姿勢で、水道のハンドルに手を伸ばした状態で動きを止めていた】
どちら向きに回せば、水が出るのだったかしら…………
【悩ましげな顔で蛇口に右の人差し指を当て、大真面目に考えている様子】
【膝の上にはこじんまりとした水筒。どうやら水を汲もうとしているようだ】
328 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 20:09:53.84 ID:ohY5MT+Eo
【水の国、街中】
【雑踏の中を掻き分けると、妙に心地よく響く華奢な音が一つ
不思議そうな旋律と共に、その鈴蘭のような琴音を揺らしていた
――――……どうやら何か、話しているらしい】
『まあ良いけどな、嬢ちゃん……七夕は昨日だぜ?それに……雨のせいで笹の葉も短冊も濡れちまってよぉ
あーあ、今日が七夕だったら良かったのによぉ……』
【そういいながら、清掃夫らしき男は、持っていたゴミ箱の中からボロボロの大きな笹の葉を取り出した
恐らくは誰かが飾っていたのだろう、しかし、雨のせいか短冊も濡れて千切れてしまい、原型を留めていない
それを差し出す彼の手を、握るように包む、華奢な両手は――――……白い手袋に包まれて】
【――――声は、笹の葉を転がす、夏の夜風のように、それでいて、静凛な潤いに満ちていて
爽やかな秋風を感じさせる、そんなソプラノボイスで、嬉しさを孕んだ言の葉の破片を、風に乗せて紡いだ】
ええ、十分です、第一、七夕を昨日味わえなかったため、今日せめて、カタチだけでも――――と探していただけですから
それに問題ありません、昨日の七夕が嫌だったのなら、今日の七夕に思いを馳せるのも、悪くはありませんよ?
――――……〝Dead Memories〟
【彼女の握る笹の葉が、空から零れる月光に包まれると、ビロードのような灯りが周囲に広がり
見ると、彼女の握っていたそれは、昨夜の如く、綺麗な青色を取り戻す
そして、それを彩る多種多様な、思いを込めた短冊が――――元の、希望を留めたまま、そこには在って】
【清掃夫は関心した声を漏らして、彼女はその様子をくすぐったそうに見つめながら
有難う御座います、と深々と頭を下げて、踵を返した】
【紫苑色の長い髪の後方を三つ編みにし、一つにまとめ腰の辺りまで垂らした
白いオフショルの長袖のトップスに純白の手袋、両手首にかけた黄色いリングそして黒いレースのミニスカ
やや濃いめの紫苑色のニーソックスからみえる脚線美が素晴らしい巨乳の少女】
【彼女の手には、一日遅れの七夕が彩られていた】
329 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/08(金) 20:16:10.56 ID:faBCekCQo
>>327
【偶然、公園に立ち寄った少年。女性の言動が気になったようで話しかける】
……えーっと…………。
常識的に考えれば、左回しだと思いますよ?
【茶色いアホ毛がぴょこんと生えた、レモン色の瞳を持つ小柄な少年】
【邪竜でも封印してるかのように右手には厳重に包帯を巻いていて】
【灰ローブを着用し、左腰には鞘に収められた西洋剣を二本提げている】
【少年は驚き半分、呆れ半分のような表情をしており。何となしに、頬を描いた】
というか、普通にどちらも試してみればいいんじゃ……。
もしかして、おマヌケさんですか──って、ごめんなさいごめんなさいっ!!
【また口を滑らしてしまったと、慌てて平謝りする】
330 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/08(金) 20:24:38.34 ID:sXETG4fK0
【星の国領 /『外界』/ 港町】
【巨大なドーム都市の外部にある、広い広い海に面した小さな市】
【“イギルモデル三番港”を始めとした幾つかの港が、異郷へと開かれているものの】
【国家自体の閉鎖性もあってか、専ら行き交うのは旧製品と食料品】
【とは言えその「旧式」さえ、他国製品との間には大きな性能差があるらしい――】
【また、星の国領では極めて稀少な「天然の星」を観測できる地だからか】
【毎年7月7日となると、七夕祭りが行われていると言うのだが】
【外部に近いゆえ、水の国の都市部と然程変わらない世代の街並みの中に】
【街の灯に照らされ浮かぶ、矮躯がひとつ】
七夕祭り、なかなか楽しかったなー
技術力ってのもあんなカンジだと……キレイね!
「……うむ、たまには目を通じて心も癒すのも一興ですな。」
【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ほどの年頃の】
【快活そうな少女が、何者かと言葉を交わしながら歩を進めていた】
【その対象となっている、円やかに熟した男の声は】
【近ければ誰の耳にも聞こえる程度のボリュームはあると言うのに】
【――その落し主、喉の主人の姿は、一向に見当たらず】
【指輪の放つ印象もあり、悪目立ちするかも知れなかった――】
331 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 20:26:10.24 ID:1iIulvxvo
【 森 】
【――、ひゅん、ひゅん。 】
【 …… 、―― 響くのは、戦場に出た経験の有る者なら耳慣れた音 】
【真坂、こんな静かな「殺し合い」も無いだろう…、…鍛錬だろうか】
――……、…… 298 ――、 299 ――…、…ッ。
【――、木々の合間を見遣れば、黒刀を振る一人の人物】
【ミディアム・バイオレットに黒のラインが縦に奔るシャツ、上から茶のファーコートを羽織った男だ】
【腰まで伸びた黒髪は後頭部で纏め上げられており、其の結び目には〝菊花の簪〟が差されていて】
【光沢を持つ灰色のスラックス――其処だけベルトの通された左腰には、西洋風の刀を佩いている】
【「300」と、声を発した所で――、一区切り、と言って良いのだろうか】
【大きく息を吐くと、黒刀を地に刺し。 …、…其れに両手を突いて、寄り掛かって】
……、クッソ――、梅雨明けるの早すぎるだろ……。
アホみたいに暑くて刀振ってられねぇ……、 参ったな――、鈍る。
【――別に答える人物も周囲には居ないので、独り言と捉えて構わないだろう】
【汗だくの顔を首に掛けたタオルで拭うと、再び溜息を吐いた――】
/余り遅くまで居れませんが、其れでも宜しければー
332 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 20:37:07.03 ID:RWBEN4qU0
>>328
//まだいますかー?
333 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 20:40:08.50 ID:ohY5MT+Eo
>>332
/いるよー
334 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 20:49:18.44 ID:LPMId69jo
>>331
【がさがさ、がさがさ】
【木々が穏やかな風に吹かれてざわめく】
【風も吹いているのだが、木々の間を行くのは、無色の空だけではない】
【誘われて上を見上げたなら、見えるだろうか】
【蒼い姿を】
【木の枝を蹴り、次から次へと足場を変えて、空中での姿勢制御訓練やも知れない】
【ところどころ力加減を見誤って、枝を折りきってしまうけれど】
【危なっかしくも、まだ蒼そのものが落ちてくることは無い】
【太目の枝を見つけて、立ち止まる蒼】
【訓練と暑さが答えたか、ふぃーと息を吐きながら額の汗を拭う姿は十二分に認識できるはずだ】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【この季節、その毛皮を考慮すれば、布面積が少ないのは得心が行くだろうか】
【彼が知る彼女は以前もこの格好だったが、違いといえば二つ】
【左手首に、銀と金が精緻に織られた腕輪がはめられていること】
【ボサボサの黒髪の下、エメラルド色の瞳が輝いていること】
【インナーからタオルを出して汗を拭う猫は、不意に下を見ると顔を輝かせた】
空人ー!!
【元気に名前を呼んで、手を振る姿】
【知己との再開を喜ぶ猫は、以前と良く似ていて、以前と何かが違って見えるだろう】
335 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/08(金) 20:52:33.12 ID:xcqwfIDp0
【路地裏】
はぁ……………………
久々の『仕事』での殺しだって言うのに、なんかケチ臭いねぇ……
【銀色のウェーブがかったロングヘアーに、黒のライダースーツで全身を固めた、目元をサングラスで隠す、毒々しい赤い口紅が印象的な女性が】
【恐らくは自分で作ったであろう、ガラの悪い3体の真新しい死体の前で、物憂げにため息をこぼしている】
【その細い首筋には、『Canossa 616』と刻み込まれたプレートのついた、金属製の首輪がはめ込まれている】
…………まぁいいさ
さて、さっさと合図を送らんとねぇ……
【『仕事』と評したように、その素振りには淡々とした様子がうかがえる】
【そのまま、女性は義手と化している右腕で携帯端末を取り出す――――――――】
336 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 20:53:21.27 ID:YxHcP0t+o
>>329
【声のした方にゆっくりと振り向き、とりあえずにこやかに微笑んでみせる】
えっと……左回しというと……こっち、ですかね。
【そう言うと、ピンと伸ばした人差し指をハンドルの縁にかけて】
【ゆっくりと腕ごと横にスライドし始める】
【勿論、それで捻られるのは僅かな距離のみ】
【それを繰り返して蛇口を開こうとしているらしいが……なぜ直接掴んでひねらないのか】
いや……その。間違った方に捻ったら、壊れてしまうかもしれないでしょう?
【そして再び首を傾げて少年の方を見た】
【少年の口から発せられた単語を都合よく聴き逃したのか、気分を害している様子はない】
/一発目から見逃してました・・・!
337 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 20:53:52.68 ID:RWBEN4qU0
>>328
【そんな少女の目の前に、いや少し奥の方に一組の男女がいた】
だーかーらー!だめだっていってんだろ!!
『え~なんでなんで~!?別にいぃじゃ~ん。』
【一人は黒のジャケットに黒のジーンズを着て、背中に黒い布で包んだ何かを背負った男】
【もう一人は黒のセーラー服に黒のシルクハットを被った女学生】
【ただし、女学生の方にはスカートにはベルトが通してあり、そこにはレイピアが差してあった】
だめなものはだめだ、それでもお前は”傭兵”かよ!?
『いいじゃ~んちょっとくらい、昨日は”して”ないんだし~』
【なにやら怪しい会話をしているようだが】
338 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 20:59:47.72 ID:1iIulvxvo
>>334
【――、耳に入ったのは何者かの接近音】
【男は心持ち眉根を顰め、黒刀を引き抜き。 ……体に寄せると、中空を見上げ】
(…、………ん。 ――、……?……否、間違いは――。)
……おーぅ、ローズか。 久し振りだな――、ほら、取り敢えず降りて来い。
パンツだからって、男子が女子を見上げるモンでも無ぇだろ。
【言葉を返しつつ――、矢張り、何処かで引っ掛かりを感じる】
【…、…顔を下げ、首筋の汗を拭いつつ、少しばかりの思索――後、中止】
【話してみれば分かる事だろうし、いざと成れば“ベル”に尋ねれば良いと判断した】
339 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 21:04:07.78 ID:ohY5MT+Eo
>>337
【ふと、気に留めるのは、目の前の会話、両手で抱くように笹の葉を抱えながら貴方達へと視線を向ける
紫苑色の瞳が辿るのは、その姿、一見すると――――カップルのようにも見えて、寸刻、羨ましい、との気持ちを思う
それを、パタパタ、と頭を振るように否定して……でも、一度感じた思いは中々消えようとはせずに】
【――――無意識のうちか、はたまた、意識してか、盗み聞きのように貴方達の会話へと耳を傾ける
流れ込んでくる旋律と、それに乗った交錯する歌詞を、静かに耳を澄まし、辿る
〝傭兵〟――――と、少々気になる言葉が漏れて、微かな違和感を覚えると
貴方達は単なる、幸せそうなカップルには、見えなくなった気がした】
【そのせいか、注意が散漫になり、突然、後方から吹いた風に、背中を押されて
あっ、と漏らす、声は微かに、夜風のものへと消えて、華奢な両腕から零れ落ちる笹の葉
強く吹かれた葉っぱ達は、貴方がたのもとへともたれ掛かるように、向かうだろう】
も、申し訳ございません――――……その、ついうっかりしていまして
……えーっと、どこか汚れた所は……ありませんか?
【綺麗、とはいえ、笹の葉自体は通常の葉っぱ、強い衝撃で何かにぶつかれば、枝が折れ、葉っぱが飛び散るのも目に見えていて
彼女はそれを気にしたのだろう、紫苑色の瞳が、申し訳なさそうな、そんな色に染まると
あたふた、と慌てた様子を必死で隠そうと、おろおろといった様子で――――言葉を探しているよう】
【もしかすると、男の背後の黒い布に触れてしまうかもしれない】
340 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 21:06:05.11 ID:LPMId69jo
>>338
うんっ、そーするーっ!
【真摯な神鷹の言葉に気をよくする子猫】
【ひょいと飛び降りて、細かい枝を跳びながら下へ降りてくる】
【体術としては完成していて、足場にする枝の選定には若干の知恵が感じられるかもしれない】
【脚をばねにして地面に着地すると、誇りを軽く払ってから笑いかける】
久しぶりだね、空人!
最後にあったのは…老人ホームだっけ? どうしてるかなって、気になってたんだっ!!
【草原を揺らしながら貴方に接近してゆくローズ】
【言い草としては、確かに子供のような発想】
【けれど、『よく話す』。明朗に】
【『彼女』がそれに口を挟むことは無く、気配もない】
【ローズが一人であることも、ひょっとするとこの時点で勘付くかもしれない】
ねぇ、元気にしてた?
【心底、心底から再開を喜ぶ子猫は、神鷹の両目を覗き込むだろう】
【緑色の双眸で】
341 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/08(金) 21:06:41.13 ID:faBCekCQo
>>336
……へ?
いやいや、蛇口は頑丈ですから……。
そう簡単には、壊れませんよ。
……失礼ですが、どこか田舎のほうから来たのですか?
【あまりにも常識知らずな女性の言葉に、少年はぽかんとする】
んと、その……、僕で良ければ、変わりにやりましょうか?
蛇口、捻るの。
【ちまちまと蛇口を捻る姿がなんだかマヌケで見ていられなくなったようで、歩いて女性に近づく】
342 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/08(金) 21:07:17.80 ID:GIVZYkfGo
>>335
あ...あのっ!
【後ろから突然話しかけてくる紫フードローブの青年、その右腕には機関の紋章とNo.666の文字】
なにをなさっているんでしょうか!
【すっごい堅苦しくなってる、むしろキモい】
343 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:08:02.96 ID:sXETG4fK0
【星の国領 /『外界』/ 港町】
【巨大なドーム都市の外部にある、広い広い海に面した小さな市】
【“イギルモデル三番港”を始めとした幾つかの港が、異郷へと開かれているものの】
【国家自体の閉鎖性もあってか、専ら行き交うのは旧製品と食料品】
【とは言えその「旧式」さえ、他国製品との間には大きな性能差があるらしい――】
【また、星の国領では極めて稀少な「天然の星」を観測できる地だからか】
【毎年7月7日となると、七夕祭りが行われていると言うのだが】
【外部に近いゆえ、水の国の都市部と然程変わらない世代の街並みの中に】
【街の灯に照らされ浮かぶ、矮躯がひとつ】
七夕祭り、なかなか楽しかったなー
技術力ってのもあんなカンジだと……キレイね!
「……うむ、たまには目を通じて心も癒すのも一興ですな。」
【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ほどの年頃の】
【快活そうな少女が、何者かと言葉を交わしながら歩を進めていた】
【その対象となっている、円やかに熟した男の声は】
【近ければ誰の耳にも聞こえる程度のボリュームはあると言うのに】
【――その落し主、喉の主人の姿は、一向に見当たらず】
【指輪の放つ印象もあり、悪目立ちするかも知れなかった――】
344 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:08:27.08 ID:9bCcc/d+o
>>311
うむぅ、そうかねぇ。
まあ、晒布なんて巻くだけだし、Gパンも履くだけだからなぁ。
そういう点じゃ、楽かもしれんな、うん。
【一応の同意を見せながらも、しかしながら落ち着くのはやはり和服という和服党の彼女で】
【そして、彼女の胸は、まな板、洗濯板、断崖絶壁、成長の兆しのない絶望の証】
【18という、そこそこいい年に成っているが、胸は皆無であった】
【未だ、成長という可能性を残しているキミの方が、希望を持っているぶんマシだったかもしれない】
【続き、キミのその飲まないとの意思表示を聞くと、おとなしく酒を引っ込める】
【楽しく飲むからこそ酒は旨いのであり、〝飲まされる〟酒程不味い物は無いというのは彼女の持論だ】
ああ、正月、ねぇ。
今年の正月は、どうなるのかねぇ。
【そんな事を、つらつらと考える】
【祖父が死に、道場の門下も減り始めていて】
【きっと、去年より寂しくなるのだろうな、なんて思ったりした】
【そして、キミの零すその言葉〝幸せになれない〟との言葉を聞くと】
――泣くな、泣いてちゃ幸せなんか来やしない。
笑う門には福来る、って言うだろう?
だから、そんな顔しているより、笑っている方がいいと思うぞ?
【そう言うと、キミの体をこちょちょとくすぐろうとするかも知れない】
【妙に動きが機敏で、無駄に人外の身体能力を駆使して、全力で笑わそうとしている】
【なんというか、彼女なりのキミに対する励ましと言うべきだろうか、なんというか、そういうこと】
――ん、そうか。寂しいか、悲しいか。
だけど、ずっとそれに縛られるのは、よろしくないと思う。
私だって、お祖父様が死んだ時には泣いたし、寂しくないといえば嘘になる。
だから、と言っちゃなんだが、友達になろうじゃないか、私と。
なんとなく、親近感を覚えてな、率直に言うと、君と仲良くしたい。
故に、鈴音。
――私の友達になってくれ。
【そう云うと、満面の笑みで、キミに手を差し出すだろう】
【聞いたばかりの名を、キミの名を、呼んで】
【刃の鋼の様に真っ直ぐ且つ、紅蓮の劫火の如く情熱的に、彼女はキミの友達になることを、望んだのだった】
345 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:09:29.61 ID:lY1dqHxL0
【水族館。普段なら人で溢れるアクアリウムは、今宵は珍しくも閑古鳥】
【この時期、人気を集めるのは水槽よりも星空。つまりはプラネタリウムや花火大会に客足を取られた形だ】
【そんな事情は露知らず、澄んだ水色の見上げるような大水槽をゆったりと泳ぐ魚達は】
【無遠慮に水槽を覗く人の群れが無い故に、常よりも自由に泳いでいるように見える】
【このゆうるりとした光景を、人が少ないのを幸いに存分に満喫している青年がいた】
…実戦が一番、間違ってはいなかったねぇ
追随効果に重きを置いた術式は、まだ私が扱うには早いのかなー
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【白地に赤いマリンのワンポイントが入ったボレロシャツに、黒のタイを緩く巻き】
【紺のカボチャパンツには、赤のカラータイツを合わせて】
【足元は、靴底の厚い黒のブーティー】
【青年は大水槽の前に立ち、厚いガラスに手を当てて】
【水槽の夜空に魚の群れが作る天の川を、どんな訳か苦々しく眉根を寄せて眺めていた】
346 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 21:13:46.34 ID:nikiIlGxo
【廃墟郡、ちょっと不安定に揺れる屋根の上】
【こつ・こつ、……こっ、というような、不規則な足音が響いている】
お、と、ととっ……おぅっ、っと!
【あなたが地上に居ると仮定して、視線を上げれば】
【鮮やかな赤の外ハネセミロングと同色のツリ目が目に痛いかもしれない、そんな少女が目に入るだろう】
【赤のネクタイで締めたワイシャツ、赤チェックのプリーツスカートを身に纏い】
【赤黒ボーダーニーソを纏わせた足先――「赤いロッキンホース・バレリーナ」で、かるい靴音を鳴らしていた】
ぼーっとしてたら七夕終わっちゃったしーっ。
「この短冊以外のすべての短冊に書いてある願い事がかないませんように」って短冊下げられなかったしっ!
しょうがないから星でも見てみようと思ったら、ぜーんぜん見えないしネー……とととっ
【両手を肩の高さまで上げてふらふら歩いていた彼女は、ためいきをひとつ吐いて空を見上げる】
【とんがった唇からは、不満を訴える言葉と不安を表す悲鳴もどきが零れ落ちていた】
347 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/08(金) 21:14:49.95 ID:xcqwfIDp0
>>342
――――あぁ誰だ!?
【唐突な呼び声に、女性は端末を一旦下ろして素早く背後を振り返る】
【左手――――こちらもまた義手であり、もはや『手』としての機能を果たせない程に、兵器としての色合いが濃い――――を、咄嗟に向けながら】
…………≪No.666≫……?
【だが、右腕のそれを見咎めた瞬間、女性の構えが解かれる】
【振り向いたために、青年の方からも、その首に光る≪No.616≫の文字が見えるだろう】
……何だい、お仲間か…………
またぞろありがたい『正義』の馬鹿かと思ったよ
【気の抜けたように、肩をすくめてみせる女性】
【どうやら、過去にこうした状況で何度か襲撃を受けた事があるようだ】
何って言うと…………『仕事』さ『仕事』
上の命令でねぇ……死体をいくつかこしらえて、持って帰ってこいって言われてんのさ
【足元に転がる死体の1つを軽く踏みつけながら、事情を説明する女性】
【淡々として一連の流れを処理しようとしていた所からも、何かの事務的な物を感じ取る事が出来るだろう】
【しかし同時に、女性には殺しを厭う様な雰囲気も、微塵も感じられない】
348 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 21:16:42.89 ID:1iIulvxvo
>>340
…、…あぁ、そうだな――あのゲテモノの前だった。
ご覧の通り、何とか生きてる…、…オマケに、危ない橋渡って小金持ちだ。
【――黒刀を軽く振るうと、流れる様な動作で鞘に戻す】
【冗談っぽく付け足した言葉と共に彼女に振り返ると、軽く笑みを浮かべて】
(…ぁー、……『三つ』、――か?)
【――直感が優れているのか、或いは、頭が切れるのか】
【『三つの変化』…、…即ち、“瞳の色”・“ベルの不在”・“精神年齢の発達”】
【其れ等の全ての「変化」に気付くと、はて、と心中で首を捻り――】
……、……ローズ。 お前――、『どうした』?
【こんな事、窺っても仕方が無い――若干不思議そうな表情で、彼女へ直接尋ねた】
349 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:18:14.62 ID:RWBEN4qU0
>>339
あぁ?おっとワリィがコレにはさわんな、オレの”分身”なんでな
【笹の葉に気づいた男はすぐに向き直り、背中のソレを触れさせまいとフイッとよける】
『へ~んだ、な~にが”オレの分身なんでな”よ。あんたの方がよっぽど”傭兵らしくもないわよ!”』
・・・・おまえ、一般人が目の前にいんのに何でその話をするかね・・・。
【少女のに対し待ったく意に返さない女学生】
【男の方は鋭い眼光で少女をみる。まるで睨んでいるかのような目つきだ】
ワリィな、ほんとお前のソレこそ大丈夫かよ?
【そういって笹を指差す男】
350 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/08(金) 21:19:47.88 ID:rhsHHK7F0
>>345
ふぁ~……蜜柑みたいな魚だなー…
【人ごみともいえる周囲の人口の中に、ひときわ外見の目立った少女がおり】
【ガラス張りにされた海の中から、オレンジ色の魚をじっと見つめている】
【薄橙色のショート、漆黒の双眸を持ち】
【蜜柑色のパーカーと、同じく蜜柑色のミニスカートを着ている】
【それに添えられるようにちょこんと】
【深緑色のベレー帽を浅く被っている】
【その容姿と幼い表情から、“蜜柑”を不思議と連想させる】
【にっこりと張り付いた笑顔には一片の曇りもなく】
【よく見るとよだれが口から出そうになっているようにも見える】
351 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 21:19:54.85 ID:x/ahHiWAO
【水の国;公園】
【じっとりとした空気は肌をべたつかせ、生理的な不快さ与えてくれる】
【舌を打つのもめんどくさい夜。昨日の曇り空を笑うような晴れた帳は幾つもの星を煌めかせて鮮やかだ】
……異端狩りに応援を頼むのは不可。アイツらは送り込みたくない
正義組織に協力は無理。となると……やっぱり誰か適当な能力者に頼むしかねぇのか
【はぁ、と紙を片手に溜息をつく――赤い布を緩めに頭に巻いて癖の強い黒髪を軽く纏めた、藍色の瞳の青年だ】
【黒のポンチョで体型を隠し、その下に白のカッターシャツを着用】
【ポンチョには1から12までの数字が暗い灰色で刻まれているが確認しにくく、】
【ベルト変わりに砂時計を繋ぐ細い鎖を使用し、サラサラと時を刻む音がする】
【彼は一見すると暑苦しそうな格好ながら、汗一つ掻くこともなく】
【ベンチに座り込み、隣に置かれたビニール袋から小さな竹を取り出した】
【それは少し高めの水羊羹が入ってるもので――割とたくさん袋に詰め込まれてるようだった】
352 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/08(金) 21:21:48.51 ID:GIVZYkfGo
>>347
なんだ、ただの事務作業じゃないですか
【よくあることだ、そう思っているのだろう】
僕にもお手伝いできること有ります?こき使っていただいても結構ですよ僕より数字は上みたいですし
【手伝いをかってでる、勝手なやつ】
あと連絡先、教えて頂いてもよろしいですか?
【とことん勝手だ】
353 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 21:22:42.00 ID:YxHcP0t+o
>>341
【三往復目】
そう、ですか?
いや……逆に無理矢理回すと壊れてしまうと聞いたので……
【そりゃそうだけど】
【にこやかなその表情。よく言えば穏やか、悪く言えば……単純】
えっと、田舎といえば田舎ですかねー。
あるものったら私の家しかありませんでしたし。
【素直にそう答え、一度車椅子に背を預ける】
【顔立ち、服装だけ見ればどことなく清楚な出立ち。それなりの家の出なのかもしれない】
あ、よろしいんですか? それでは是非……
【そう言って、水道の前から二歩分後退する】
【そこで車椅子を止め、水筒のふたを開けた】
354 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 21:24:20.48 ID:LPMId69jo
>>346
あはは…ボクは、もう少しで手持ちが…。
【小金もちになったという報告に、苦笑して】
【自分は最近、景気がよくないとストレートに告白してしまう】
【本当は、捲くし立てて自分の事をぺらぺら話し込んでしまいそうになっていた】
【空人はかなり好きな部類の人間だから】
【でも、言及されたのは変化】
【頭に冷水をかけられたように表情が消えて、】
【困ったように、笑う】
……いろいろあった、じゃ、ダメ、だよね?
【何から話したものかと、首をひねって、なるべく端的に、なおかつわかりやすく話そうと言葉を選ぶ】
【少し首をひねって、猫は】
…育っちゃった。
【おいィ?】
…それから、ベルねぇ達と、連絡が取れなくなって。
独り身の、しゅぎょーちゅー。
【端的に、わかりやすく、説明するなら確かにそうなるのだが】
【何かがおかしいと、ローズはあんまり気付いていない】
【苦笑して、ほかになんていえば、なんて首をひねっている】
355 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 21:29:02.49 ID:ohY5MT+Eo
>>349
【ふむ、と辿る二人の言葉、やはり気になるのは〝傭兵〟という単語であろうか
喉元で引っかかる、その棘を孕んだ言葉は、やはり触れたくなる、というもの
とはいえ、自身のペースで会話するには、少々アウェイ感が漂うのか、相手の言葉へと返事をする】
あっ、いえ……はい、大丈夫です――――それにしても、本当に申し訳ございません
何だか、その、とっても……お似合いだな、って思ってしまい、つい……気が緩んでしまいまして……
【彼女はそう言うと、ほんのりと白い肌に赤色を混ぜながら、頬を掻いた
その言葉に嘘は無い、まるで、家族のように、テンポが良く、親しげに会話する二人
会話の内容は兎も角、その二人が羨ましい、と感じたのは本当で――――思わず緩む、頬】
【恐らくは、二人がカップルか何か、と判断しているのだろう、向ける言葉は、祝福の色を染み込ませて
二人の仲の良さを愛でる、と同時に――――少し、嫉妬のような気持ちも感じてしまった
私も、あんな風に男の人と上手に接せられたら良いのに――――……それは絶対、表には出したくなくて】
ところで、お二方は……〝傭兵〟か何か……なのでしょうか?
――――はしたないことですが、少々気になる響きを含んでおりまして、つい……
あっ、そのですね、実は私〝Justice〟という組織に所属していて、強い方を探しても居るんです
ですので、少しでも強そうな方と、交流を持ちたい、というのが本音でして――――
【付け足す言葉は断りの言葉、気分を害されてしまったのなら、申し訳御座いません、と言葉と同時に表情が曇る
幼い顔つきの彼女、不安げな表情はさながら、心細い留守番中の娘のようで
貴方達の言葉を、まるで判決を待つが如く、静かに待っている】
【夜はいつの間にか人気が少なくなって、注ぐ月の光だけが、妙に眩しくて
心細さと、淋しさと、緊張が、彼女の胸の奥をノックする
ぎゅっと、胸に添える、左の手は――――……震えているようにも、見えるかもしれない】
356 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:31:51.46 ID:mSLmZe0A0
>>350
【…この子は何を言ってるのかしらー、と呟きをひとつ溢すも】
【人も少ない今宵の舞台、この不思議な子は一時ばかりの話し相手になってくれるかなぁ、なんて】
【淡い希望を抱きつつ、瑞々しいミカンみたいな少女へと青年は歩み寄る】
こんばんはぁ、初夏の香りのお嬢ちゃん
お腹が空いてもそれだけは食べちゃだーめ、だよぉ?
この儲からなそうな水族館の、大事な大事な売り物ちゃんだからねー
【少女が見つめるオレンジの魚を指差し、次に少女のやや後方を青年は差す】
【そちらの方を見たなら、館内レストランの看板が目に入るだろう。食事をしながら魚の遊泳を楽しめる、味な場所】
晩御飯は食べたかなー?
私はまだなんだよねぇ、良かったらご一緒してよぉ
【もしかして:ナンパ】
357 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/08(金) 21:32:04.99 ID:xcqwfIDp0
>>352
…………まぁ、そうさ
【女性は、どこか白けた様な返事を返す】
【調子を狂わされて、その上説明をしたら興味を失われた――――女性には、そう感ぜられた】
【そこに女性は、釈然としないものを感じているのだろう】
いや…………構いやしねぇよ
連絡一つで部下たちがやってくるし、当面必要な数はもう確保した…………後は仕上げだけだ
【残念ながら、女性の『仕事』は、既に終了間際の段階に差し掛かっていた】
【差し当たって、人に手伝いをお願いする様な手間は、もう残っていなかったのだ】
――――おい、ちょっと待ちな…………
……そういう話をするんなら、まず自分が何者か、説明してからにするのが普通じゃないのかい?
【そうして、青年のマイペースに流石に待ったをかけた】
【ぐいぐいと話を進められても、女性の立場としては困る】
358 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 21:33:26.93 ID:1iIulvxvo
>>354
【――その問いで少しだけ、空気が重くなったかも知れない】
【一瞬だけ消えた彼女の表情を双眸で認め、続く言葉を表情を変えずに聞き】
……、……へーぇ。 ――ま、色々有ったんだな。
【……、どうしてかは分からないが、其れで納得した様で】
【暢気な表情で、返されたのは幾分、素っ気の無い言葉】
【刻限のせいで、ごく薄く無精髭の浮かんだ顎を撫でると――「あぁ」と声を出し】
独り身ってのも良い経験だし、修行も悪い事じゃねぇが――。
…、…手持ち無ぇって事は、何だ。 どっかで働いて無ぇのか。
【――先程の話題は“あれ”で終わったらしく、少しだけシフト】
【即座に浮かんだ疑問を彼女にぶつけ、うーん、と軽く唸った】
359 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:40:19.36 ID:Y1ofPp7k0
>>344
でも、私……スカートのほうが好き。
動きやすいし……。
【「さらしはちょっと……。」】
【呟いたのは、比較的小さな声で】
【服は服でも、ズボンよりスカートで】
【さらしは彼女的にはない、らしい】
【そして、平らな相手の胸には。微妙に安堵したような表情を見せて】
【ちなみに、こちらもこちらで十七歳。希望の無さで言えば、そちらとたいして変わらないのであった】
【下げられたお酒には、ほんの少し、ほんの少しだけ残念そうではあったが】
【そのうちに、「まあいいか」なんて風に、小さく息を吐いて】
今度のお正月、は……。
…………特に、なにもないかな。
【「……ひとりだし。」】
【呟くテンションは、ひどく低くて】
【さっきまでの拗ねたのとどちらかいいかと言えば、……微妙?】
【ぎゅっと、スカートの布地を握り締めてから】
……幸せじゃないのに、どうやって笑えって、いう、のっ!?
【微妙に潤んだ瞳で、相手を睨みつけるようにして】
【そんな言葉を返していたのだ、が】
【擽られ、びくりと声と身体が跳ねて】
【あんまり、擽りに耐性があるわけではないらしい】
【細い身体を一生懸命に捩じらせて、両手で相手の手の動きを阻止しようとしながら】
【やめてやめて、なんて。必死の制止の言葉】
【余談だが、彼女の身体はひどく細くて。ちょっと人外の力を篭めれば、それだけで折れてしまいそうなほど、だとか】
だって、……だって。
私だけ仲間はずれなの、私だけここに居るの。
逢えるはずだった、のに、……悪い子だから……っ……。
【ぐすぐすと、声は微妙な涙声で】
【どうやら、その辺の話は。少女的には泣きたくなってしまうようなことらしく】
【放っておいたら泣き出しそうな、そんな表情をしていたのだが】
……、……ぇ。
【差し出された手に、意識が持っていかれて】
【丸い目に涙をいっぱい溜めたまま、しばし手を見つめたり、相手を見つめたり】
【そして、そのうちに。決心がついたのか、そっと、右手をそっちに伸ばし】
【虫も潰せぬような力加減で、そっと。差し出された手に触れることだろう】
360 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/08(金) 21:41:18.32 ID:faBCekCQo
>>353
うーん……、いや、でも。
僕が全力を出しても、多分、壊れないと思いますよ?
ですから……、貴方の力じゃ、壊れませんよ。
【この少年はそれなりには鍛えられている。が、如何せん小柄すぎて】
【常識的な、一般人レベルの筋力しか持ち合わせていない】
そうですかー。やっぱり水道も、無かったんですか?
【女性の服装を見ると、とても田舎出身のようには思えない】
【だがそうとでも考えないと、蛇口も中々捻れない理由がないように少年は思えて。】
まぁ此れ位、お安い御用ですよ。
──……はい、どうぞっ
【少年の手によって蛇口が極普通に捻られ、水が流れ出す】
【そして女性に向かって微笑みかけると、水道の前から退いた】
361 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 21:41:57.55 ID:LPMId69jo
>>358
【追求されるんじゃないかと思って内心はびくびくしていたが】
【話題が切り替わると顔を上げて、ちょっとだけ貴方の顔を見てから、肩の力を抜いた】
【心の中で小さく、ありがと、と感謝を呟きながら】
うん、今はねぇ達が稼いでたお金が少し。
でもなるべく使いたくないから、日雇いのお仕事で少しずつ。
ボク、時々転移魔術が暴発するから定住できなくてさ。
後はハンターとか、やってみよーかなーって。
【幼いなりに現状を把握しているようなローズ】
【自身の現状を背景に、すべき事をそれなりに模索しているらしい】
【ある程度、考えはあるらしい】
すむところは、屋根さえあればどうにかなるしね。
今日は少し余裕があるから、ちょっと訓練。
魔翌力も体力も使って無くてさ、鈍りそうになったからさ。
そういえば、空人も訓練? ちょっと汗のにおいするよ?
【すんすんと鼻を鳴らして、貴方の胸元に接近する】
【猫らしい嗅覚で発汗も感知できるらしい、面目躍如かもしれない】
362 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/08(金) 21:42:15.35 ID:rhsHHK7F0
>>356
成るほど……まだまだ未熟だから食べちゃ駄目だよね
おっきくならないと美味しくないもんね!
まだまだ“未完”っていうわけだね、この水族館もこの魚も
【何か大きく勘違いしてはいるが】
【とりあえずよだれを止め、蜜柑をかじり始める】
【―――いつの間に蜜柑を手にとって、かじっていたのだろうか】
【甘酸っぱそうなそれを美味しそうに頬張りつつ】
【少年の話題を半分ほど聞いてはいた】
夕食のお誘い?そういうのは普通私みたいなちんちくりんに言うべきじゃなくて
大人のおねーさんに言うべきだと思うけどなぁ…?
まぁ、いいよ!柑橘系のジュースがあるお店なら!
【蜜柑を食べ終わり、蜜柑の汁が手から溢れていたが】
【しばらくするとそれは消失し、いつの間にか相手の手を握ろうとしていた】
私の名前はインクルード=オレンジラン!
甘そうな名前でしょ?あなたは?
【早々に自己紹介、怪しいところに…等は考えてはいないご様子】
【まぁこの年でナンパなど知らない、いやどうでもいいと考えているのだろうか】
363 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:46:36.93 ID:RWBEN4qU0
>>355
いや、別にあってねぇーし
『なんで、こんなのと』
【お似合いという言葉に真っ先に否定する二人】
まず俺ら家族だしな。
『そうよ。兄よこっちが』
【どうやらそういう関係ではなかったようで】
【そして、少女が少しおびえていると感じて】
あ~わりぃ、オレ目つきワリィんだよ
『どこぞの”やくざ”みたいだモンね。』うるせーよ!
【ジャケットの内ポッケから黒いサングラスを取り出し、はめる】
【そして少女の口から出てきた”Justis”という単語に】
あ~、かさねがさねワリィんだけどよ、俺らは
『”カノッサ機関”に雇われていてね一応ナンバーズ』
【さらりとそう言う男女】
確か、正義組織か?だったらよ、あんたは”殺せばいいのか?”
【男は睨む。サングラスで隠れた目で少女を睨む】
『いいんじゃない?どーせ敵対組織は殺しときゃーいいんでしょ?』
【女学生の方はレイピアに手を掛けていた】
【二人の殺気が少女を捕らえる】
んで、あんたはどーするよ?ヤルんだったらこっちはいつでもいいぜ?
364 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/08(金) 21:47:38.90 ID:GIVZYkfGo
>>357
あ、申し遅れました僕≪骨岳 矮人≫(ホネダケ ワイト)っていいます
【妙な名前だ】
住所は共同墓地右から3番目、まえから5番目の墓石の下です
【名前だけではない住所も変だ】
それじゃ連絡先プリーズ!
【強引でマイペース それがこいつの性格のようだ】
365 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/08(金) 21:48:00.50 ID:mXgrc6zvo
【路地裏――曇天模様の空の下、じっとりとした空気が漂っていた】
【あつらえたようにぽっかりと空き地になっており、壊れかかった街灯が一つあるだけで、他は何もなかった】
【――正確には街灯の傍に、一人くらいなら腰掛けることが出来そうな大きさの木箱が一つ置かれていた】
【彼女はそれに座っていた。そして、星の見えない夜空を見上げていた】
【スラリとした痩駆の長身に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪】
【前髪は短く切り揃えられていて、紫色の双眸を持ち、腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させていて】
【袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いた少女だ】
【首元には鈍色に光るNo.696とカノッサ機関の紋章が刻まれたドッグタグが、時折無機質な音を立てていた】
【魔翌力を感知できるなら、ある程度まで近づけば少女の周囲にどす黒い魔翌力が漂っているのがわかるだろう】
【そしてその中に、僅かだが含まれるのは“哲学者の卵”の黒い魔翌力――】
【そこに黒い客が現れる。闇を体表に吸収したように真っ黒な、黒猫だった】
【可愛らしい声で鳴いて、少女の方へと近寄り、金色の視線を注ぐ。少女は猫に気付き、視線を落とすと】
あなたも……一人なの……?
……わたしもね……一人なんだ……
お外に……出るのがね、……怖いの……
【――言葉の意味を、黒猫は汲み取れない。ただ警戒するように一歩引き、注意深く少女を観察していた】
【少女は別段猫に対して行動を起こそうというつもりはない】
【言葉を紡ぎ終えると、小さくため息を零して。何をするでもなく、猫を見つめる】
366 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 21:48:44.01 ID:YxHcP0t+o
>>360
……そう、ですか?
【少し眉尻を下げ、不思議そうに首を傾げる】
【なんだか少し納得していない様子】
いや、水道くらいならあった「と思う」んですけど………
お水は普段家の人に言えば持ってきて頂けましたから、ね
あ、どうも……ありがとうございますね。
えぇと……お名前は、何て?
【蛇口をひねる少年に丁寧に会釈、思い出したように名前を尋ねた】
【同時にからからと車椅子を漕ぎ、水筒に水を汲もうとする】
367 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 21:53:20.24 ID:OXvRl2fto
>>351
/まだ居られますかー?
368 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:55:10.45 ID:9bCcc/d+o
>>359
うむ、動きやすいのはやはり大切だな、喧嘩や死合で動きにくいのは致命とも言える。
だが、スカートだったら動き過ぎると見えるのがなぁ。
だからやはり私はズボン派だな。
実家の時も基本は袴が多かったし。
【まあ、格好からみても分かるだろう】
【基本的に見た目に頓着はしないタイプであるということが】
【じゃなければ晒布にジーンズという新時代のスタイルなんかしやしないのだ】
【スレンダーなスタイルのよく分かる格好であるが、むき出しの腹などは引き締まり縦に一本線が入っていたりする】
【要するに肉体派という事であった】
【そして、正月の話をして、直後笑えという言葉に対する、キミのその態度に】
―――そうだなぁ、理詰めというのは、苦手なんだが……。
うん、アレだ。不幸も逆境も、楽しんでしまうのが一番かもしれないなぁ。
【そんなことを言いながら、しばらく擽ろうと頑張ってみたりして】
【しばらくして、手を放しながら彼女は苦笑を零して】
お祖父様は、笑って逝ったんだ。
敵の首魁を殺すこと無く、技を極めること無く、私に武器だけを残して。
最後の言葉はさ。〝ああ、楽しかった〟、だってさ。
そんな人を目指していたからかも知れないけど。
でも、やっぱりどんな時でも。そう、幸せじゃなくても笑わなきゃ生きていけないと、思う。
泣きながら進むより、笑いながら進む方がなんかさ、〝イイ〟じゃないか?
【うまく意図のまとまらない言葉】
【だが、頭の足りない彼女なりに、頑張って考えたことであって】
【やっぱり、どんな時でも笑うことは大切だよ、という彼女の信条のようなもの、だろうか】
【だが、それでもキミが笑えないのならば】
――――はい、之で友達。
今考えたけど、鈴音が幸せじゃないならさ、私が幸せにすりゃいいんじゃないか。
はっはっは!という訳で私に任せておけ、鈴音!
どうすればいいかなんて、全く分かっちゃいないけど、〝私はお前を幸せにする〟からな!
【根拠の無い自信、根拠のない救済、根拠のない希望】
【そんな、朧気な物を、彼女は心の底から信じている】
【きっと、幼子の如く純粋。ともすれば馬鹿と判ぜられるその形質がこの言葉を生み出した】
【しかしながら、彼女が心の底からキミを幸せにする積りである事は、その目を見れば嘘ではない事が分かるだろう】
【はっはっは!という高笑いが、路地裏にきんきんと鳴り響いた】
369 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 21:55:13.34 ID:1iIulvxvo
>>361
【――、元々が、所謂『世話焼き』な性質なのだろう】
【彼女が有る程度は明確なビジョンを持っているらしい、と確認すると】
【「そうか」、と其れに応じて…、…軽く、笑みを浮かべ】
ま、最悪金が無くても何とかなるが――。
…、…アレだったら、貸してやるぜ? 俺はまだまだ、手持ちに余裕有るからな。
大体、ガキの頃は少なくとも……そうだな、喰うモンだけは我慢しない方が良い。
【それだけ提案すると、後は小五月蠅い事など言おうとはしない――】
【…、…先程からの言動を鑑みるに、単に適当なだけなのかも知れないが】
【――接近され、『汗の匂い』と言われた時点で、少し厭な顔をして】
ぁー……、そりゃ、こんな気温の中で刀振ってりゃあ、なぁ。
――訓練っつーか、日課だな。 一日に一回はやらねぇと、落ち着か無ぇんだよ。
後、女の子が男の汗のにおいを嗅ぐもんじゃ有りません離れなさいー。
【意外と丁寧な答えを彼女に返すと共に、棒読みの注意勧告】
【此処で恥ずかしがりでもすれば可愛げが有るのだが――この男、そんな一面は無い様で】
【今にも煙草でも取り出して吸い出しそうな、落ち着いた様子で言葉を紡ぎ終えた】
370 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/08(金) 21:55:32.44 ID:jKdSEA3q0
>>362
【未完に蜜柑が掛かっていると、この鈍臭い青年が気付けた要素として】
【少女の手に突然現れた、ひとつのミカンがあった】
【自身の能力に思い悩んでいた青年にとっては、非常に心引かれる能力。より深く知る為にも――】
…ふふ、女性に大人も子供もないよぉ
美しいも醜いも、金持ちも貧乏も…
誰であろうと、私は一人のレディとして扱うからー
【生きていても死んでいても、とまでは言わなかった】
【七夕の夜を穏やかに過ごせなかった青年としては、この場くらいは穏便で在りたかったのだ】
【だから差し出された手も、笑顔で握り返す】
うーん、甘そうな名前だぁ
私はねぇ。ギムレット・ダーズリン
よろしくねぇ、オレンジちゃん
【そして拒まれなければ、彼女の手を引いてレストランへ入っていくだろう】
【場所はたくさんの魚が見える水槽の横の席、メニューには彼女の希望した柑橘系の飲物がある】
371 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 21:55:53.88 ID:x/ahHiWAO
>>367
/ここにー
372 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/08(金) 22:01:08.66 ID:xcqwfIDp0
>>364
(…………なんだか偽名臭いねぇ…………)
【いわゆる和名――――櫻系の文化系の名前として考えると、どうも引っかかりの様なものを感じる名前である】
【そこまで和名について詳しくは無いので、違和感以上の物は感じなかったが――――】
は…………ぁ?
墓地…………墓石ぃ?
なんだあんた…………死人だとでも言いたいのかい?
【更に告げられる住所――――にわかには信じがたい言葉が続く】
【女性の顔には、徐々に苛立ちが募ってきて――――】
――――おい
お前、ふざけてんのか……?
さっきから人を馬鹿にしやがって…………!
【――――ついにそれが臨界点に達したようだ】
【口元が引き攣ると、女性は左腕の義手を再び青年へと向ける――――その先端は、矢じり状になった握りこぶしほどの、巨大な刃が備わっている】
『仕事』だって言ってんのに、人前でおちゃらけてんじゃねぇ……!
――――仲間の様だから殺しはしねぇが、少し痛い目を見てもらうって事も――――
「――――やれやれ、楽しそうじゃのう? 何をやっとるか……」
…………ッ!?
【どうやらこの女性、それなりな真面目さと共に非常に苛烈な性格の持ち主であるらしい】
【先ほどから、礼儀もへったくれもない態度――――少なくとも女性の感想としては、だが――――を繰り返している青年が、腹に据えかねた様だが】
【それが爆発に至る直前――――暗がりからもう一人の声が響く】
「全く…………連絡も寄こさんで何を遊んでるんじゃ…………この『欠陥品』がッ」
っ…………申し訳、ございません…………
【暗がりから足音と共に姿を現したのは】
【量は多いが短い白髪をバック気味に整え、皺が多い割に肌の色合いが良い、ダボダボの研究衣を着こんだ、細めの目をどこかぎらつかせている、年の頃は壮年程の男性】
【姿を現すと同時に、女性に対して一喝し、ギロリと睨みつける】
【――――その研究衣の襟の部分には、≪No.37≫と言う刺繍が施されている】
「しかし…………ヒヒッ、君は中々面白そうじゃの……?」
【ゴミでも見るような眼つきで女性を睨みつけたが、それも一瞬の事】
【次には、青年に向かってぎらつくような視線を飛ばした】
373 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 22:01:11.82 ID:OXvRl2fto
>>371
/んじゃあ絡ませて頂きます!
>>351
【ざぱぁ】
【水の国でお馴染みであろう噴水から、水を掻き分ける様な音がした】
【見ればとある人物が噴水の中を絶賛横断中で】
………流石に居らぬな
【と、神妙な顔で呟いている】
【それは多分きっと貴方も見覚えが有るであろう無精髭を生やした30代の男性】
【袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。サングラスを着用し】
【右腕をところどころ色の落ちた、古い血を塗った様な赤の籠手が隠しており】
【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】
【右腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた全長約90cm程の刀を差していて】
【サングラスでは隠しきれない程大きな切り傷が両目に奔っていて】
【右目の疵に至っては顎まで達している】
【刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【存在すらしない左腕も、また気になるだろう】
374 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[saga]:2011/07/08(金) 22:04:22.85 ID:ohY5MT+Eo
>>363
【彼女が想像するような関係でなく、少々の拍子抜け感を感じるものの
同時に――――仲の良さそうな二人の関係が、やはり羨ましくも感じてしまう
自身が築けなかった、過ごせなかった、家族の虚像を、貴方達に重ねて】
【そんな、慕情の瞳は、貴方がたの声にかき消される
とくん、と蕩ける胸の鼓動が、やけに大きく聞こえて、舌先が乾いた味がする
それが緊張感によるもの――――と、彼女は自身で判断を下した】
……そうですか、残念です……親しくなりたかった、というのが本音ですし……
分かりました、貴方達が仕事なように、私も貴方達を倒すのがお仕事です
ですがご安心下さい、貴方がたがいくら〝ヤル気〟で来ようとも
私には決して〝殺る気〟はありません
【すっと、彼女は一歩、後方に下がりつつ、自身の後ろへと笹の葉を置いた
願いを込めた短冊が揺れると、かさり、と微かな音を立てて、地面へと降り立つ
双方の距離はそこまで遠くない、踏み込めば互いに、致命傷を与えられる距離に在る
レイピアの長さにもよるが、彼女が二人を相手するには少々の苦労が必要か】
【それでも彼女の瞳には、気後れは無い、確かな意思が、そこにはあるのだろう
胸の拍動も、いつもより多く感じられる呼吸の数も、スイッチ一つ入れれば、忘却の彼方へと
紫苑色の瞳が、その深い色を強く輝かせる】
〝Justice〟所属、シオン=エルミオール=オルテンシア、参ります
――――〝Thnks fr th Mmrs〟
【彼女の左腕が刎ねる、すーっと、引っ張るように後ろへと引かれた左腕、指の先は、何かを摘むようにすぼめられて
同時に、彼女の手首のリングから零れ落ちる、一筋のワイヤーロープが、するり、と意志を持つかの如く、其方へと向かうだろう
風を切る音は鋭く、タバコの煙を吹き消す、吐息の如く――――低く、短い鼓動が夜へと刻み込まれる】
【左手から伸びたワイヤーは、恐らくは、彼女から見て左の方に居る〝女〟と右の方に居る〝男〟を丁度、横切るカタチで
躊躇い無く一直線に奔るような速度で、貴方達の前を辿ると、後方で方向転換、丁度、二人を同時に囲うように移動するだろう
瞬きよりも早くに、ワイヤーの端は、彼女の右手へとたどり着く、だろう】
……避けてくださいよ――――……っ!!
【そして、彼女は左手を握り締め腰の辺りの右手と共に、両手を一気に後方へと引っ張る
当然、引っ張られたワイヤーは収縮、二人を包むように張ることが出来たのなら、二人へと肉薄していくだろう
ワイヤーは鋭利だ、それが肌に食い込めば、皮膚を裂き、その奥の神経をズタズタに切り刻まんとするのは目に見えている
しかも、彼女の攻撃の位置は女の首元、当然どちらに対しても致命傷になりそうだが――――……】
【もし、貴方がたが回避しなければ、彼女は首の皮一枚、のところでワイヤーを止めるだろう
どうやら〝殺す気はない〟のは本当のようで、甘さを感じさせるに違いない
いずれにせよ彼女は、攻撃の反動で、一歩、左足を後方に下がるざるを得ないだろう】
375 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:04:59.53 ID:sXETG4fK0
>>365
【その路地裏に、灰茶けた古臭い三階建てのビルがあった】
【尤も。どこの路地裏にも、その程度のものは有るかも知れないが――】
【少女と猫が出会ってから、程なくして】
【穴場の食事店や如何わしい事務所を抱えこんだ、その一階メインドアから】
【身を捩るようにして、鈍い光を湛えた巨影が半身を出す】
【踏み出された幅広の足の音は、地を鼓に変えたように重く響き】
(さァて、一仕事終え、敵襲はなし)
(本拠地を隠す事に腐心する余り、護りは薄かったと言わざるを得んな――ぁ)
【炎で塗料を拵えたのかと思わせる紅蓮の装甲、炭にも似た漆黒のフレーム】
【佩楯様の腰下の護りが、歩くたびにきゃらきゃらと甲高く哭き】
【しきりに旋回し周囲の情報を探らんと光る単眼や、首周りのケーブルが無ければ】
【重厚な鎧を纏う「真紅の騎士」としか言いようの無い――】
【狒々色金を人形に固めたような威容が、唐突に現れた】
【きゃりきゃりと耳障りな音を吐きながら、しきりに周囲を見まわし】
【その動作は――安全を、周到に確かめているようでもあったが】
………ん~~~~~~~~~、……。
………むぅン?
【「其れ」は、ふと少女と猫の姿に気づいた】
【然しながら。胸元に光るドッグタグに、見覚えでも有ったのだろうか】
【記憶にピッケルでも当てんばかりに、軽く己の額を叩くのみで】
【豪壮な騎体は、彼女らに一太刀とて浴びせようとはせず――】
【それでも恐ろしくはある、地上にいる限り万人が見上げることになる兜には】
【『機関』の紋を刻んだ円形徽章と、双角の鍬形が掲げられていた――】
【 味方、なのか 】
376 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/08(金) 22:06:10.54 ID:rhsHHK7F0
>>370
甘そうな名前?えへへへ~ありがと。
お兄ちゃんもしぶそうな名前だよね?
【相手の名前を自分の中に嚙み締め】
【店内にゆっくりと入っていく】
【近くに相手あったテーブル席に向かい合う形で座り】
【メニューの表を見ながら即決】
じゃー私アップルジュースと白身魚のムニエルねー
見観的に此処はお兄ちゃんが払ってくれるんだよね?
【―――――ずうずうしい少女である】
【しかも此処ではオレンジジュース頼まないのかよ、まぁ自分で作れるのだから当然といえば当然か】
【テーブルに先じて置いてあったナイフとフォークを手に取り】
【とんとん、と楽しそうに机を叩き始める】
じゃあ初めに、お兄さんは何か悩んでるの?
ご飯代だけ聞いてあげる!好きなだけ私に質問しなさーい
【にっこりと笑っている彼女の顔には】
【自信と魅感が、ふわふわと漂い続けていた】
377 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/08(金) 22:06:39.63 ID:faBCekCQo
>>366
あはは……、いやいや。
僕だって、男ですよ?
流石に女性の貴方には、力負けしませんって。
【やや引きつった苦笑いを浮かべる。】
【少年にだって、男としてのプライドがあるようで】
持ってきて頂けるんですかぁ。
まさにお嬢様って感じですね。ちょっと、羨ましいです。
……名前、ですか?
僕は七草 なぐさ、ななくさ なぐさです。
一応剣士をやっています──見習いの3文字が、付きますけど。
貴方の名前は、何でしょうか?
【慌てて会釈し返すと、簡潔に自己紹介をした】
378 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 22:07:45.34 ID:LPMId69jo
>>369
…だ、大丈夫っ! もしものときのために残してあるんだからっ!!
すぐどうこうなるって事じゃないし……
それにボク、我慢しないと、いくらでも食べられるから……。
【若干の恥じらい交じりに、毛皮の腹を押さえながら告げる】
【見た目はそこそこ肉感がある、で済むレベルだが、かなりの大食漢のようだ】
【それを恥らうだけの常識を、この短期間で習得したのは、果たして良いことか悪いことか】
【放れなさいといわれると、思わずはっとして飛びのいた】
【未だ感覚と常識の行使に乖離があるようだ、戸惑いと恥じらいが入り混じる複雑な様相、頭をかいて誤魔化す】
ご、ごめんなさい……、強いにおいは、気になるの。
猫だからかな、気に障ったなら、ごめん。
…でも、タバコのにおいもした。
確かそれ、身体によくないんでしょ? 大人って時々、よくわかんないなぁ…どうしてそんなのがほしいのかな…?
【自分の無作法を恥じて、話題をそらす】
【生物的な特性か検知技能に長けるローズは、入り混じるそれを冷静に識別したらしい】
【目線をそらし続けているのは、猫が自我に芽生えつつある証拠なのだろうけれど】
【ぽつりぽつりと、赤い顔から色が消える瞬間がある】
【それはよく、彼女の毛皮の色に例えられる気持ちに良く似ていた】
379 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 22:09:45.34 ID:x/ahHiWAO
>>373
――お。……あー……
【最初の声は、小さな驚き。視線をあげて相手を見遣り、次のは落胆であった】
【それは別に其処に居たのが彼だったから、ではないのだけれども】
【今から関わらなければならない相手が、何故噴水を突っ切ってるのかというツッコミが呆れとなって漏れたものだった】
【さて。視野を失ったものはその他の感覚が鋭敏になると聞く】
【場所を動きたくないらしい青年は、口元に手をやると相手を呼んだ】
もしもーし、そこのずぶ濡れ侍。意志疎通可なら此方へどーぞ
【――盲目の彼にはわからぬだろうが、青年の眼はニヤニヤと輝いている】
【まるで、炎に近寄り燃えて消える虫を眼にしているかのような、そんな瞳だ】
/よろしくお願いします
380 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/08(金) 22:10:28.40 ID:woF1HRNp0
>>365
猫に好かれる秘訣その1。
喰い物を用意したらその場に置いて猫から見えないところで観察。
【いきなり後方から投げかけられる男の声】
その2は自分からは触らない。
よってきたら触る。
【振り返れば中が膨れたレジ袋片手に少女から見て右の壁に寄りかかってる巨躯の男が居るだろう】
【長いプラチナブロンドの髪に同色のラウンド髭】
【どこを見ているのか、いまいち分からない黄金の瞳】
【2m超える巨躯は筋肉で固められている】
その3野良ネコは諦めろ。
【黒いレザーパンツとOリングベルトブーツを履き】
【星形の鋲を打たれた黒いセスタスのようなグローブ。 手の甲で交差した部分には中心に髑髏の飾り。】
【金ブレード、金紐、金ボタン、等が施された真紅のムラが美しいロングコートを肌にじかに着ている】
一度人を敵と思ったら一生もんだ。
【ひとしきり勝手で根拠もなく検討は連れなことを言った後降格を釣り上げて笑って見せる】
381 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/08(金) 22:11:17.20 ID:GIVZYkfGo
>>372
まぁ、実際死んでますしー。ふざけてないですー
【彼は禁術によって死後生き返ったネクロマンサー】
桜の国生まれですから、まぁあっちでも妙な名前って言われたけど...
【おい】
で...No.37のおっさんが僕に何か用?
【フードの奥の目が紅に輝く態度は変えない、禁術の副作用で精神がおかしいようだ】
382 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 22:16:29.18 ID:OXvRl2fto
>>379
ずぶ濡れ侍?はて…?拙者の事に御座ろうか……?
【何処かで聞いた様な声だな、と頭の隅で思いながら声のした方を振り返り】
【呼ばれている事も理解したか、噴水から上がって。両足をずぶ濡れにしたまま其方へ歩いて行く】
【意志疎通は多分出来るだろう】
【問題が有るとすれば、其方居る方向は解って居ても距離までは把握していなかったことか】
【止まれと言われなければ其の儘青年へとぶつかりに行くだろう―――】
【―――膝から】
383 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(広島県)
:2011/07/08(金) 22:16:34.50 ID:woF1HRNp0
/
>>380
です
/すいません被ったのでのきます
384 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/08(金) 22:17:06.24 ID:mXgrc6zvo
>>375
(……ヨロイが出てきた……)
【しきりにあたりの空気を震わせる、真っ赤な鎧姿。普通ならばそれに気付かない方がおかしい】
【少女もまた例外ではなく、すぐに気がついて訝しげに鎧の方を向き】
【その巨体を見遣れば、でかいとしか言いようがなく】
【これほどまでに豪奢な鎧を彼女は見たこともなかったので、釘付けになり】
あれ……は……
――機関……の……人……?
【兜に刻まれた徽章が眼に入ると、自身から滲ませる魔翌力をより一層濃くさせた】
【無表情だった顔に、負の色が生まれる――憎悪の色が】
【同じ機関の仲間であるはずなのに――なぜ】
【黒猫はその姿が怖くなったか、持ち前の俊敏性を生かして走り去っていった】
【残ったのは紫と紅き鎧。紫色の少女は、鎧の動きを一挙一動見逃すまいと注意深く観察している】
385 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 22:22:25.74 ID:YxHcP0t+o
>>377
そう、ですかー………はい。
やっぱり男の子は、その、"腕っぷし"には自信があるものなんでしょうか?
【のんびりとした口調で―――その際ちらり、と少年を腕を見て―――頷いた】
【……特に意味はない、と思われる】
【再び前屈みになって、水筒に水を汲み始める】
【小さな水筒は、直ぐにいっぱいになるだろう】
ですか、ね? まぁ、そんなものかもしれません。
それなりに、……そう、それなりに大変な事も、ありますけどね。
【ふと、そんな風に言って】
【今までとは違った、少しだけ寂しそうな頬笑みを見せた】
【すぐにそれは掻き消えて、顔だけ少年の方へ向き直った】
なぐさ、くんですね。私はイズ、と言います。イズ・レガリア。
よろしくお願いしますね。
【簡単に自分の名前を名乗ると、会釈を返して水筒のふたを閉めた】
386 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:22:33.49 ID:RWBEN4qU0
>>374
へぇ、ほんとに殺す気はねぇのか。
【男の方は己の首に迫るワイヤーに恐怖するそぶりもみせず】
『ほいっと。』
【女学生の方はワイヤーが収縮しきる前に飛んで回避】
【着地すると同時に】
『シィェア!!!』
【女性に似つかわしくない奇声を発しながら、レイピアを抜刀、少女の首元で刃先をとめる】
『て、ちょっと~!?何捕まってんのよ~!!』
ほっとけ、どうせ殺す気がねぇやつと殺しあう気何ざねぇんだよこっちは
【いつの間にか口論が再開している二人】
【男の方はこれ以上動く気は無い様で、ボーっとしている】
『ああも~!』
【家族を人質にとられたようなもの故に、女学生の方はレイピアをそれ以上動かせないでいる】
【このまま女学生の方を説得することがが出来れば、あるいは戦闘をすることも無いかもしれないが】
387 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:23:53.63 ID:ig/MmKyO0
>>376
【ギムレット・ダーズリン。この名は少女によって「しぶそうな名前」と定義されるに至った】
【後の科学者はこう言うだろう、『どれ程の演算を繰り返しても、辿り着けない答えである』と】
【――閑話休題】
おーけぃ、じゃあ私はオレンジジュースとお子さまセットにしようかなー
…あー勿論私が払うよぉ、ぜぇんぜん遠慮しなくていいからー
レディに奢る為なら、破産したって構いやしないさぁ
【少女が頼みそうで頼まなかったオレンジジュースを、敢えての青年がオーダー】
【おまけにお子さまセットに行った。これはまさに賭けとも挑戦とも言えるチョイス】
【もし店員が間違えて少女の席においても、きっとおかしくはないだろう】
そうだねぇ、じゃあお言葉に甘えさせてねー
私のお悩みはぁ、自分の能力についてなんだなぁ
今持ってるのが、どうにも戦うための能力ばっかりでねぇ
お嬢ちゃんみたいな――あったかそうな能力がねぇ。羨ましいんだー
【蜜柑を生み出すその能力を、あったかそうな能力と評した青年は】
【インクルードの瞳を、何かしら窺うように見つめていた】
【少女の能力に関心を抱いていると、何となく気付けるかも知れない】
388 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 22:24:39.09 ID:1iIulvxvo
>>378
別に謝る事じゃねぇ、が――、ま、こんなオッサン以外にはやらん方が良いだろうな。
…、…有る意味じゃ、逆に喜ばれるかも知らねぇけどさ。
【付け足した言葉が、少し下世話な方向に向かったと気付いたのか――】
【「あぁ、何でも無い」。 …、…彼女が不思議そうな顔でもすれば、そう返すだろう】
煙草吸う奴は、俺にもよく分からん。 ……、親父は煙草好きだったけどな。
さっきも、重役のボディーガードしてたんだが――アイツ、車の中でやたら吸いやがって。
多分その匂いだろ。 …、…俺が持ってんのは“コイツ”だけだ。
【弁解気味の言葉と共に取り出すのは、『使い捨てライター』】
【曰く――、「色々と便利」だから持っているだけらしく、また、直ぐに胸元へ仕舞って】
…、……ま、別に判らねぇモン無理に判ろうとする必要なんて無ぇさ。
必要なら、その内に否が応でも判る様になっちまう。
それでも不必要なモンが知りてぇ、って言うんなら――、判ってる奴に聞くことだな。
【「ちょっとややこいか」――言葉を付け足すと、軽く笑んで見せた】
389 :
!chuden
[sage]:2011/07/08(金) 22:25:02.36 ID:p+mEsDPso
あ
390 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 22:26:15.29 ID:x/ahHiWAO
>>382
噴水使っての水浴びは感心しないぞ、いい歳なんだからよ
じゃなくて――山本、だったか?ほんっとにいいタイミングで現れた。こっちゃこい
【にまにましながら青年を手招く――勿論見えるわけがないのだが、なんとなく必要不可欠なジェスチャーの気がした】
【書類をぺらぺらさせながら、さて、どう言いくるめようかと軽く悩みはじめ】
【故に青年は男性から視線を外してしまい――なんか妙に接近した気配にはっとした瞬間には、もう遅く】
お、おいちょ、待っ――うおぁっ!?
【膝からぶつかられそうになり、座っていた青年は慌てて脚を開きかわそうとするだろう】
【相手が止まるかどうかは不明だが、止まらないと――ベンチに膝やらなにやらぶつけて、痛い思いをするかもしれない】
/申し訳ない、次少し遅れます
391 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/08(金) 22:26:48.68 ID:xcqwfIDp0
>>381
チッ…………言ってる事が事実だって言うなら、そのふざけた態度をどうにかしろ……ッ!
【事実として突き付けられ、女性は二の句が継げずにそれだけを口にする】
【その言葉の真偽は、この際疑ってもしょうがない。しかし、その態度が腹に据えかねたため、そこは黙っては居られなかった】
……まぁ、櫻の事情は別に詳しくはないし……そこはあたしゃ、なんとも言えんよ……
【櫻の国の文化は、他と異なった独特なものである】
【国外の者には、櫻の文化について疎い者がいても、不思議ではない】
「君には特段、用は無いよ…………?
わしが用があるのはこっち…………連絡も寄こさずにくずくずしてる、この馬鹿の『仕事』じゃよ……!!」
――――ぐ、くぁ……ッ!!
【明らかに、立場はこの男性の方が上なのだろう。女性に対してゴミでも見るような視線と共に、左腕を向ける】
【次の瞬間、女性は突如うめき声を上げ、その場に蹲ってしまった】
「ふむ…………わしの専門とは外れるが……君は中々面白そうな男じゃな……!
――――そういや、自己紹介の邪魔をしてしまったんじゃったかの?
わしはグラトン=ブルーガー=ウルバヌス…………見ての通りの≪No.37≫じゃ」
【研究衣に身を包んでいる事から分かる通り、この男性は、頭脳労働をメインにしているのだろう】
【そうして、改めて名を名乗る男性――――グラトン】
「これはわしの研究――――『人工強化プロジェクト』のサイボーグ、≪No.616≫、ブラックハートじゃよ…………
ま、一言で言えば『わしのモノ』じゃ」
ぐぁ……はあっ、はっ…………!
【そして、足元に蹲る女性――――ブラックハートの事も紹介するグラトン】
【何をもらったのか、ブラックハートはかなり苦しげな様子を見せていた】
392 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:27:19.50 ID:Y1ofPp7k0
>>368
…………。
【「見えるのがなあ。」】
【相手の言葉に、少女は言葉を返さずに】
【変わりに、スカートの裾をちょっと摘んで、比較的大胆に持ち上げる】
【女子が何をやっているのか、と。突っ込みたくなるような行動ではあるのだが】
【その結果に見える中身は、露骨に黒いスパッツ。だから見えても大丈夫、ということらしい(?)】
【ちなみにこちらは、細いばっかりで筋肉なにそれ美味しいの状態である。これはひどい】
楽しめ、ないよっ……、だって。
楽しくない……! ……、……やめてぇ!
【必死の抵抗とは言え、所詮は細すぎる少女の腕】
【力もそんなにあるはずが無く、結局のところ、擽り攻撃は喰らいまくって】
【時折苦しげな笑いを零して、情けない声まで上げて】
【そのうちに相手が手を止めれば、ぜーぜーと、数度息を整えるはずである】
…………そんな風に生きられたら、……どれだけいいだろうね。
【相手の一生懸命な言葉。しっかり全部聞いて、ただ】
【抱けた感想は、ひどく冷めていて】
【羨むような視線を相手に向けながら、軽く首を傾けて】
【「……わたしにはむり、かも。」】
【言いながら視線を伏せて。いつの間にか飛んで行ってしまったらしく、紙片たちはそこに居らず】
…………。
【……きょとん】
【相手の、そんな真っ直ぐな言葉に。少女は目をまん丸にして】
【ひどく驚いた表情。じぃ、と、相手を見つめて、見つめて、見つめた頃に】
【目を伏せて、視線を数度うろうろさせたかと思えば、唐突に】
【ば、と。相手へと、抱きつこうと。するだろう】
【抱きつくことが出来れば、ぎゅっ、と。強く強く、抱きしめて】
【拒否されれば、自分を自分で抱いて、壁に身体をぎゅっと押し付けてから。ぼろぼろと泣き出してしまうだろう】
393 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 22:30:52.52 ID:OXvRl2fto
>>390
その声は…えー………っと
【一度、大分前に一度会ったきりの青年の名を思い出そうと中年の脳味噌を頑張らせる】
【頑張らせたせいで、余計に注意力は散漫になる】
【声が〝近い〟普段なら簡単に気付く、そんな事にも気づかずに】
ああ、そうそう。確かミー〝ド〟どn【ガッ――――】
【思いっきり、膝を強打した】
【何とも言えない痺れが、膝下の感覚を奪って……】
【直後に来た痛みに、蹲って唸りだす】
/了解ですー
394 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/08(金) 22:35:28.68 ID:faBCekCQo
>>385
はい? ……そうですねー。
あー、えっと……、男には、プライドってものがありますしね。
僕も、「最強の男」を目指してたりしますし。
……あ、笑わないでくださいよ? 自覚は、ありますから。
【あはは、と笑い声を上げて見せる】
【少年の腕は割かし細め。ガリガリでもないが、ムキムキでもない】
へえ、そうなんですかー。
やっぱりどんな立場でも、苦労はあるんですかね。
イズさんですか、よろしくお願いします。
【少年はイズの方へと右手を差し出して、握手を求める】
395 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:37:33.49 ID:sXETG4fK0
>>384
【「機関」であるとの認識を印象づける為か】
【鎧の人形は、少女の5メートル程前まで足を進めていくが】
【怯えとも威嚇とも取れる、心境の変化の滲んだ色を捉えて】
【それを最後に、地響きを起こすことを放棄する】
……おゥ、済まぬ
黒猫どのが逃げてしまったな、申し訳ござらん!
【ノイズは無いが、電話口のそれに似た少し不明瞭な声の】
【されど。野太い男性の声ではあると認識できる謝罪を少女に捧げると】
【――思ったよりも常識が有るのか、この鎧は小さく頭を下げて】
【「コード:〝Heikeboshi〟―――解除」】
【殺しきれていない小声で呟くと、閃光が刹那の間溢れ】
【これを最後に「彼」の影は、いきなり細く、小さく、生々しくなった】
【それでも。190センチ近い高さは維持しているのだが】
【鬣に通ず荒々しい青髪、険しい人相を強調してしまう黒の三白眼】
【真ん中で止まった黒の背広に、紺色のスラックスを合わせ】
【星型がこれでもかと鏤められた、奇妙なネクタイを巻いた長身の男】
【鎧の立っていた位置に、そんな風采の者が居った】
【「人」であるという少女の推測、或いは無意識の語は正しかったのだ】
【まるで機械人形のようにも見える隙間無い装甲と基礎構造の内には】
【血の通ったひとりの男が、確かに息づいており】
これでもまた、少し驚かせてしまったかな?
戦装束を脱いだ限りは、ひとつまみの分別ぐらいは持ち合わせていたいと願うのだが!
……例えこの身が、カノッサ機関にあるものだとしてもな。
【大きな体が恐ろしいのは分かっているので、地面に片膝をついた】
【少女よりも少し低くなった目線と先と同じ吼え声を、彼女に向けて】
【最初に問われた問いへの答えを言葉に潜ませつ、心配の素振りを――】
【――或いは、本気なのだろうか】
【唇に描かれた弧はぎこちなく、不器用なものだったが】
【人を「だます」には、また不敵である事も確かであり――】
396 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[saga]:2011/07/08(金) 22:38:01.30 ID:ohY5MT+Eo
>>386
【喉元に感じるのは、氷柱のような鋭い冷たさ
それは間違いなく、生殺与奪権を貴女に握られているから、こそ、か
尤も、まだ、彼女を殺すスイッチの上には、親指は半分程度しか置かれていない
それでも――――……背筋を伝う、嫌な汗は、それが紛れも無い危機であることを、伝えていて】
【額に奔る汗を、拭えずに、左ひざを、軽く曲げるような体勢の為、貴女を見上げるようなカタチになりながら
目の前で交わされる口論に、きょとん、と瞳を寸刻、呆けさせた
視線を下に向けてみれば、依然、自身の命を奪うことの出来るレイピアが一筋、月光を浴びて、その銀色を強調していて
――――……正直言って、彼女もまた、困惑の色を隠せない】
……見ての通り、ですよ……私が少し力を入れれば、貴方のお兄さんは〝死ぬ〟でしょう
ですが、先刻言った言葉を棄却するつもりもございません、私も私の意志では人を殺すつもりはありません
尤も、私が刺されたならば、つい勢い余って、貴方のお兄さんを殺す可能性があるでしょうね
――――私は絶対に、その道は選びたくありません
私の安全の意味でも……そして、私の信念の意味でも
【彼女が左腕を下げ、右腕と共に、彼女は腰に両手を添えて
ワイヤーの動きを保ったまま、ゆっくりと、体勢を元に戻そうと、起き上がろうと為すだろう
勿論、貴女がレイピアを動かさなければ彼女に刺さることとなる、刺したくないなら、少しずつ、彼女の動きに合わせ動かすほか無い
彼女の身長はそこまで高くない、首元へ刺す優位さは、依然として変わらないはずだ】
【ある程度の確信を持ちながらも、確実には安全とはいえない方法、それでも、このままの体勢よりはマシだ
可能性は低いにしろ、このまま少しでもレイピアを押されれば、彼女は仰向けに倒れることとなる
そうなると、優位さがどちらにあるかは一目瞭然で
ギリギリのタイトロープを、彼女はつたない足取りで、歩こうとする】
――――改めて申し上げましょう、私に貴方達を殺す気はありません
それで戦う意味を失う、のであれば、それで良いでしょう
互いの組織に目を向けず、互いの人へと目を向けるのもよいことです
それに、私はまだ、貴方がたの名前すら、教えていただいていないんですよ?
【表情に浮かぶのは笑み、クスリ、と零れる幼げな微笑
綻ぶ表情は、彼女の幼い顔たちを、どこか大人びて修飾して
紫苑色の横髪が彩るその顔は、背伸びをした彼女のそれに、似ているようにも思える】
397 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 22:40:00.73 ID:LPMId69jo
>>388
…オッサン以外? 何で喜ばれるの?
【緑の瞳を丸くして、その言葉を反芻】
【が、はぐらかされる。釈然としなかったが、その表情を眺めていると追求しないほうがいいと思った】
【頭上にはてなマークを飛ばしながら、話題の推移についてゆく】
ライター、かぁ。にぃは魔術使って火ぃつけるから、ボクは触ったことなかったなぁ。
確かに火は大事…食べ物がおいしくなったりするからね。
時々霧でも出してるのかーってくらい吸う人、いるよねー。
でも、そっか、吸わないんだ、空人。
【そのにおいが彼のものではないと聞かされて、なんとなく安心した】
【彼がタバコを吸う人だと思いたくなかった、のかもしれない】
【それが少女の思考なのか、猫の感覚なのかはよくわからない】
…うん、そう、だね。成長を急いでも、ね。
……そのときがくればわかる、って奴かも。にぃが言ってた。
【必要なら、否が応にも。】
【彼の軽口に、笑って応えた後】
【少しだけ、顔色が沈んだ。少しだけ】
【まるで既に、それを経験した後のような、自嘲】
【他人事に飾ったのは、それを隠す方便かもしれない】
ねぇ、空人。
成長するって、大変だね。
【でもその気持ちに嘘をつききれない、幼い猫は】
【我慢できなかったようだ、思わず呟き、後悔したように視線をそらした】
398 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/08(金) 22:41:24.07 ID:rhsHHK7F0
>>387
―――…オレンジジュースなら私が作った奴の方がおいしいよ?
一つ、あげようか?
【そう言いながら少女は右手を相手の前に突き出す】
【次の瞬間】
【音もなく、ただそこに初めからあったかのように】
【蜜柑が、現れた】
どうぞ、それほっといたら消えるから要らなかったらおいといてね
【ことりと机の上にそれを置く】
【どう見ても本物、みずみずしさは今とれたばかりだと言い表すかの如く】
―――――――…?
私の能力、あったかくなんてないよ、“未歓”しか呼ばないし
【そういうと、少女はすっと席から立ち上がり】
【店の前に見える海の方向を向いた】
―――蜜柑魔法、発動!
――――――――≪ミカン・ドラグノフ≫―――――――――――
【例によって、少女の手の平に乗っていた蜜柑が、淡い光を帯び】
【それをゆっくりと、少女の両手が包み込み】
【離した】
【瞬間、凄まじい速度で蜜柑が加速、いや射出されていき】
【まるでライフルの弾丸の様に風を切り裂いて放たれる】
【放たれた蜜柑が海に直撃した瞬間】
【凄まじい爆音とともに、遠くからでも見えるほどの巨大な水柱が発生した】
【無論、少女の能力によるものである】
【こちらにも些か水滴が飛び掛かってきながらも】
ね?あったかくなんてないでしょ?
【何事もなかったように自身のテーブルに座り込む】
【その後、がくがくと震えつつもプロ根性によって支えられた料理】
【まさに一本の柱といってもいい、震えながらも安定した店員が、ゆっくりとこちらに近づいてくる】
【右手にオレンジランの、左手にギムレットの料理を手にとって】
399 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:41:35.15 ID:9bCcc/d+o
>>392
うむ、はしたないぞー!
だが、そうだなぁ、そういう格好なら見えないか、発送の転換だな。
見られるのが嫌なら見られても平気にすればいいとは。
【うんうん、と一人勝手に納得していた】
【そして、はしたないという言葉はこのスタイリッシュ痴女には言われたくない言葉だろう】
【上半身晒布とか、普通に考えりゃ馬鹿である、そしてコイツは馬鹿である】
……そうだなぁ、こうして笑っているけれど。
私だってお祖父様のようには生きていけないしな、今こそこうして笑っては居るけど、酒の力を借りているし。
それに、悩むことも、背負うことも最近は多くてな、そのせいで中々笑えないのさ。
だけど、せめてこういう日、ハレの日位は、な。
【ははは、と声を響かせて、力なく笑う】
【先程からの彼女の笑いは、少し無理があったことに気がつくかも知れない】
【目をよく見れば、その紅蓮の内には、隠しきれない憂いや迷いが有ったりして】
【だが、それでも立ち止まれずに進むしか無いからこうして居たりするのだが】
【結局、彼女だって簡単に笑っているわけじゃないのだ。馬鹿に見えても思い悩むことはある】
【彼女にだって、キミにだって、街行く知らぬ人々だって】
【だからこそ――――】
人の不幸を祈るんじゃなくて、己の幸いを祈りたいじゃないか。
そして、出来れば、皆の幸せも、な。
【〝ヤサシイヒトゴロシ〟は、透き通った笑顔で、そんな夢物語を口にしたりして】
だから、さ。私はキミの幸いも祈りたい。
こうして、せっかく星満ちる日に会ったんだ。
こんな日の出会いは、きっと特別だから。
【ぎゅぅ、と己を抱きしめる、キミの背を】
【彼女は優しくぽんぽん、と叩いて】
……色々思うことは有るんだろう。
泣きたければ、泣け。
笑いたければ、笑え。
その無表情は、見ている私も、辛いから。
【慈愛の微笑みで、キミを見つめて】
【安心させるように、キミをぎゅぅ、と抱き返すだろう】
【剣士として引き締まった体は、しかしながら少女らしい柔らかさを残していて】
【キミを包み込むように、ふわりと――――】
400 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 22:43:22.42 ID:x/ahHiWAO
>>393
肉一歩手前みたいな名前にするのはやめろ、俺はミー〝ル〟だ。……じゃなくて
おい、大丈夫か? 本気で痛そうなんだけどさ……
【平和を意味する自分の名前がおかしくならないように訂正しながら、屈み込む彼の背に声をかける】
【日常生活における激痛レベルではマックスをたたき出しそうな事態に、少しばかり溜息を零すと】
【妙に騒がしく聞こえる時計の音と共に、青年の手が彼の患部まで伸ばされる】
【ふわり、柔らかくも暖かな灯火に似た熱を孕む掌は全ての痛みを吸い取るかのようで】
【――以前も、青年はこうやって彼の傷を癒す補助をしていたことを、思い出すだろうか】
ほら。もう痛くねーだろ?
【手を離せば、全て元通り。痛みはなくなっているはずで】
/ただいま戻りましたー
401 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 22:46:31.16 ID:RWBEN4qU0
>>396
【自分の兄が殺されるかもしれない、そんな状況に女学生は】
『いいわよ~どうせろくでなしだし』 おいこら薄情者。
『じょ~だん。』
【そんなやり取りをしながら、レイピアを納刀する女学生】
『はいはい、こ~さ~ん』 ・・・・。
【両手をヒラヒラさせ、少女とは反対側に下がる女学生】
【どうやら殺し合いは回避できるようだが】
402 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 22:48:06.06 ID:YxHcP0t+o
>>394
「さいきょう」ですか………
私はそういう事には通じていませんけれど、また大変そうですね。
けど、"目指す"人は総じて美しいものです。
誰も貴方の事を笑いませんとも。ねえ?
【少年の顔を真っ直ぐに見ながら、釣られるように笑いかけてみせる】
【偽りなく、慰めでも上面の励ましでも何でもない、本心から来るものだというのがはっきりと分かるだろう】
まぁ、はい。
誰だって、何処にいたって、苦労はつきものですよ。
貴方だってきっとそうでしょう?
はい、よろしくお願いしますね。
【そう言って友好の意を示す表情を見せるものの―――】
【何故か少年の握手を求める手には手を返さない】
403 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 22:51:59.55 ID:OXvRl2fto
>>400
――――ぉ……ぉぉっ?!!
【眼が見えない彼にとってこの様な不意打ちは日常茶飯事、だがそれでも痛いものは痛いらしい】
【声にならない叫びを喉の奥から漏らしながら膝を抑えていたが、優しい明りに癒されると】
……………ふぅ
【癒されついでに小さく息を吐いて】
いやすまぬ。色々考えていてな。注意が足りておらんかった
【痛みは消えても、痺れはどことなく残って居るらしく。地面に座った儘そう言って】
/おかえりなさいませー
404 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 22:58:31.16 ID:x/ahHiWAO
>>403
考え事は止まってからやれよ、危なっかしい。一応、視界がないんだからさ
【ふと、泡が潰れるような苦笑。それを零してから青年は、今度は彼の手を取ろうとするだろう】
【一人はベンチ、一人は地面。そんな二人が向き合ってる――なんて、どう思われるか考えたら背筋が寒くなるもので】
【引き上げれば自分の隣に座らせて、ついでに水羊羹を渡してみるだろう。こしあんで御座います】
で、考え事ってのはなんだ?
もし懺悔なら聞き流してやるぞ、軽く
【そしてそんな軽口。本気で彼が懺悔などするわけないと思うからこその言葉】
【その後、水羊羹を咀嚼しはじめて――自然な甘さと溶けるような食感に、なんとなく上機嫌なようでもあった】
405 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 23:00:01.55 ID:1iIulvxvo
>>397
【――、言葉を発し、眼を逸らす】
【一連の動作を見遣ると…、…神鷹は、黒の双眸をローズへ向けて】
……、……なーに当たり前の事言ってんだ。
【一足、彼女が飛び退いた距離を詰める様に右足を踏み出し、左足を追従させて】
【…、…接近に成功したなら、ぽん、と。 右手を彼女の頭の上に載せようとして、話す】
お前の言う通り……成長するってのは、大変だ。
辛い事も有りゃ、悲しい事も有る。 しんどい事も有るし、訳判らん事だらけでも有る。
……だけどな、その分楽しい事も沢山有る――、知らない事も多いから、新しい事も沢山知れる。
――、その『楽しい事』を出来るだけ増やせるように、ダチとか大人が居るんだよ。
【にやり、ニヒルを気取った様な笑みを浮かべると――】
【若干声のトーンを上げ、飄々とした様子で、神鷹は語り続ける】
ローズ姫に悩みが有るのなら、神鷹のオッサンが聞きましょう。
或いは、別の『お前を助けてくれる奴』が助けてあげましょう――。
…、…理想っぽく聞こえるかも知れねぇが、この世界、親切な奴は意外に多いんだぜ。
ま、早い話がアレだ――、辛かったり苦しかったり、意味判らなかったら誰かに話せ。
ガキが独りで抱え込むよりは、大体の場合はマシだ。
【……続けて紡いだのは、「今現在、お前が“そう云う状況”なのかは知らん」と云う無責任な物】
【適当に話しているだけなのかも知れないが――、笑みと温もりは、確かに彼女へ向けられていた】
406 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/08(金) 23:00:14.50 ID:mXgrc6zvo
>>395
(こっちに……来る……)
【もともと行く場所もない少女は、相手が近づいてきたところでそこから動く気配を見せない】
【ただ身体を強張らせて身構え、視野を徐々に圧迫してゆく徽章を憎々しげにただ見つめる】
……それは……別に……いい……
今……会った……ばかり……だから……
【たどたどしい口調は、警戒している証拠】
【風貌にこそ畏怖を抱くことはない、どんな巨体であれ――】
【だが、幽かに聞こえた言葉と、閃光の後に現れた姿には、怪訝な表情を浮かべざるを得なかった】
……びっくり……した……
……機関の……人は……嫌い……
【――どうやら男の言った言葉を、少女は聞きいれることはなく】
【機関員の証と戦闘準備バッチシな先程の姿が目に焼き付いて離れないのだろう】
【つまりは第一印象に惑わされていて、それが警戒心を生んでいる】
【――機関員を嫌いと言った理由は、他にあるのだが、それはまた別の話か】
【されど、自分と目線を合わせる為に膝を突いたり】
【直ぐに頭を下げるところを見ると、存外腰は低いのか】
【直感は働けども、その思考は一瞬にして流れてゆき、憎悪だけが残る】
【浮かべられた笑みの真意を、彼女は量ることはできない】
【何を考えているかわからない不敵な笑顔は、少女に不信感を与えるには十分なものだった】
407 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 23:00:28.36 ID:ohY5MT+Eo
>>401
【あっさりと引き下がられて、少々の肩透かし感はあるものの
彼女に取っては十分ともいえるほどの結果、素直にその結果を飲むだろう
彼女の左手がパチン、となると、ワイヤーは消え、彼女のリングの中へと戻っていく】
【ふぅ、とついたため息は、夜にもまれて、雑踏の中へと消えていくと
後に残るのはどうしようか、といった悩んだ表情で、微笑みの色も褪せている
そのせいか、妙に子供っぽくも、見える】
……やっぱり、お二人は仲が良いようで、敵同士、ではあるんですが――――少し羨ましくも感じます
何分、一人っ子でしたので……そのような仲の良い誰か、というものが居なくて
やはり兄妹仲が良いというのは素晴らしいものですね、微笑ましい限りです
【なんかずれてる気がしないでもないが、彼女は愉しそうに微笑を見せる
羨ましい、と思っているのは多分本当なのだろう、微笑み色に染まった表情は演劇を見る少女のそれで
紫苑色の瞳が、薄く水で延ばしたような、そんな淡い色を見せている】
【そこでふと、女学生の方の奇妙な格好に目が止まったのか、数刻、視線が貴女の頭上へと行くだろう
セーラー服とシルクハット、とは、中々言葉にするのが難しいぐらいの、不自然さ、で
つい口から零れる旋律は、それを尋ねる響きを孕んでいて】
ところで、そのシルクハットは……やはり中に何か仕掛けがあるんでしょうか?
以前聞いた話に寄れば、シルクハットの中には様々なモノを収納するのが普通、といったようでして
……もしかすると、動物もいらっしゃるのですか?
【――――――――まあ、多分、悪気は無い、かな?
目がキラキラと輝いている、それはまるで、何か出してくれないと、いじけそうなぐらいに
それほどまでに、珍しいのか、それとも、何か思い出でもあるのか】
408 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:01:25.46 ID:DcW1oQkY0
>>398
【――世界は広い。水族館の中から蜜柑ライフルをぶっぱなす少女がいても、きっとおかしくなんてない】
【だが店の外に広がる海には不意討ちだっただろう、耳を澄ませば荒れた波の音と共に】
【『ちょ、何してくれてんねん!ごっつミカンやわー!』なんて、海からのツッコミが…】
【あるはずは、ないのだけど】
わーお、凄まじいねぇ
ミカンがそんな可能性を秘めていたなんてー、考えもしなかったよぉ
いろいろな方向へ運用出来そうな能力だねぇ
【「コレ、ありがとうねぇ」】
【受け取ったミカンと海を、青年は交互に見比べてみて】
【思えば自分の能力には伸びしろがないなぁ、と気付けた。これは大きな発見だった】
【まさにこの瑞々しいミカンのように、彼は確かな発見を『収穫』出来たのだ】
ん!御飯が来たー、さてさて頂きまぁす
あーオレンジちゃんのムニエル美味しそう、一口食べたいなぁ
はいはい、あーん
【早速「あーん」の口をしているのは、ギムレットの方である】
【つまりは、オレンジランに食べさせてほしいという事。こちらも馴れ馴れしさ極まりない】
【この口にムニエルをあーんしてあげるも、ミカンを突っ込んでやるのも、全てオレンジランの自由である】
409 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 23:08:13.50 ID:OXvRl2fto
>>404
いやはや、そう言う訳にもいかぬで御座るよ。
悩むついでにモノまで探す必要が有ってな……ほんとあの方は
【はぁ、と聞き取れる様に吐いた息は何処か諦めにも似た様なそれで】
【手を取られれば引き上げられ、促される儘に椅子へ座ると】
ん?あ…ぁ~……っと
………
【聞かれると、凄く困った様に黙り込んだ】
【具体的に言うと脂汗が浮かび、視線は顔ごと明後日を向いていて】
………ミール殿こそ、何か拙者に言いたいことが有ったのでは?
【渡された水羊羹をにぎにぎしながら、尋ね返した】
410 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/08(金) 23:08:32.18 ID:faBCekCQo
>>402
別に、目指すのは簡単ですよ。
誰だってできます。問題は、それを貫き通せるかで。
……でも、そう言って下さると嬉しいです。
【女性の笑顔に釣られて、少年も笑い出す】
【ただまぁ、少年の体格は御世辞にも強そうではなくて】
【背からしても、まだまだ発展途上といったところか】
んー、あー、はい。まあ、そうですね。
えー……っ、と…………。
一応、握手を申し込んだつもりなんですけど──わ、分かりにくいですよねっ、あははっ!
【握手に応じてくれなかったのは、少しショックだったようで。無理に、笑い声を上げる】
411 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:11:56.59 ID:Y1ofPp7k0
>>399
パンツじゃないから恥ずかしくないもん……。
…………なんでもない。
【一人納得する相手を置いて、ひどく小さな声でぼそりと呟き】
【即座に撤回。何がしたかったのかは良く分からないが、まあ。言いたかったのである】
でも、……フリでも、出来るだけ、マシ、……と、思うの。
……だって私、そんなこと、できないから。
ハレの日だって楽しんでも、……次の日がケの日だって思うと。
何かもう、本当にどうでもいいやって、……思っちゃうもん。
【気がついたか気がついて無いかで言えば、彼女はきっと気がついていなくて】
【しょんぼりと目を伏せたまま、ぼそぼそと】
【口にするのは、やっぱり後ろ向き。前を見られないクチであるらしく】
そうやってできたらいいよ、……ね。
【緩い肯定を返しながら、ほんの少し、だけ】
【浮かべたのは、数ミリ程度しか差の無い笑みで】
【首をほんの少し傾けて】
……ふ、ぇ……――――。
【抱き返された身体は、見たとおりにやっぱり細くて】
【背中を叩かれるたびに、抱きしめる力はいくらか強くなり】
【泣くか笑うか、どちらかを選ぶならば。後ろ向きの少女は、泣くほうを選んで】
【むぎゅう、と抱きついたまま。うえぇとか、あうぅとか。なんだかそんな声を上げながら】
【しばらく、そうして泣き続けるだろう】
412 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/08(金) 23:12:27.29 ID:rhsHHK7F0
>>408
これはまあ、蜜柑の可能性じゃないし
使ったらすぐ消えるんだけどね、エコよエコ!
【親指を立ててガッツポーズ】
【自分の力だよ、力!をアピールしているのだろうか】
【早速料理が到着、店員はやはり優秀で頼んだ相手を覚えていたようだ】
【すっと注文者の前に料理を置くと、速やかに去って行った】
【きらきらと目を光らせ、フォークでムニエルを美味しそうに頬張る】
【ほかほかに温められた白身魚が、独特のソースによって味を引き出され】
【―――ご拓は置いておいて、幸せそうに料理を食べていた】
むふー、美味しいなあ!まさに美感の風味?
……む?頂戴って?はいどうぞ
【ナイフで一口サイズに切り、フォークで刺して口元まで運ぶ】
【ゆっくりと相手の舌の上に乗せるように】
【当然、子供のなので間接云々は全く気にしてはおりませぬ】
413 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 23:14:05.75 ID:x/ahHiWAO
>>409
ほらほら、天下の〝教会〟様だぞ。迷える子羊になんちゃらかんちゃらだ
【まともに〝教会〟のことを話す気のない喋りで促す青年】
【〝教会〟――それはそれなりの影響力を持つひとつの組織だ】
【知識の中でも治療・防御・解呪のスペシャリストが揃うそこは】
【しかし〝異端狩り〟などの、少しばかり黒ずんだ面も持っていて】
【彼がどれくらい知識を持っているかはわからないが、悩みを打ち明けても悪用されることはないだろう】
あー。うむ。
……お前、ポイエーシス・オルガノンって組織知ってるか?
【そして、彼が零したもうひとつの組織】
【思い出されるであろうことは、彼の腕をもぎ取っていった枯草と火薬の香を従える、燕尾服姿の群青の輝き――】
414 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:14:30.58 ID:RWBEN4qU0
>>407
【ワイヤーが引っ込み、自分の首周りにあった刃が消えたと感じた瞬間】
あ~死ぬかと思った。本気でびびったマジでありがとう
『え?』
【情けない声を上げ汗をどっと顔ににじませる男】
【余裕じゃなくてハッタリだったの?とでも思っているような顔をする女学生】
別に仲良くはねぇな。めんどーみてるだけだし
『はぁ?馬鹿じゃない?コレなんかと仲良いとか思われたくない正直さむけがs』
お前、それ以上言ったらなぐんぞ!
【さすがに効いたのだろうか女学生を睨む男】
『え?コレは別に何も「おお!でてくるぜ~見てみっか?」ちょっと!』
【男が女学生のシルクハットを掠め取る】
【そして自分の背中にしょった何かを包んだ黒い布を少しちぎってハットの中につめる】
みてみ?
【そういうと、少女に中を見せようとするだろう】
【少女が見てみれば、ただハットの中に布が詰まっているだけのように見えるだろう】
415 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 23:18:27.45 ID:LPMId69jo
>>395
【向けられた黒は、交錯しない】
【悩み多き猫の少女は、まだうつむいて視線をそらしたまま沈黙し】
【頭に手を、暖かな手を乗せられて、初めて思い出したように顔を上げた】
【その感触は、猫が好きだった暖かさ】
【成長してなお変わらない、猫が猫であることを証明するようで】
【思い出したのは、その力を託した二人の気持ち】
【応えて、変えてくれた彼らと、それでも進もうと決めた自分の気持ち】
【痛みを胸に進む気持ち】
……ボクも、まだまだだよね。
最近、ずーっと弱音はいてばかり、迷ってばかり。
……でも、少しずつ、わかる気がする。誰かの気持ちに触れるたびに、少しだけ変われた気がする。
【願いだけは確かでも、その方法は、良くわからない】
【『二人』がくれた物も、解法を教えてくれるだけで答えはくれない】
【闘わなければ、いけない。闘うというのは、そういうことだ】
【受け止めてくれた彼に、共に在るといってくれる彼に、報いたいと思った】
【その気持ちは、迷ってばかりの自分でも、大事にしたいと思った】
…さすがに、格好つけすぎだよ、空人。
【笑い返して、視線をそらした】
【直視していられなくなったからだ、尻尾の落ち着きがなくなってしまった】
【でも、悪い気はしなくて】
…ねぇ、空人。
今度あったら、一緒にご飯食べよう。なんだかいっぱい話を聞いてもらっちゃったから、お返しする。
【願望ではなく確定、猫の固い気持ちを表す短い言葉】
【視線は合わせない、そのまま一歩ずつ遠ざかって、ゆっくりはなれてゆく】
【後ろを向いたまま小さくうつむいて、右目だけがちらりと、貴方を捕捉する程度に振り返った】
……それまで、元気でいてね。
【そのまま背を向けると、風のように姿が消えた】
【神鷹空人を想う言葉だけ、置き土産のように残して】
【今日の風は、少し温かい。寝苦しい夜になるだろう】
【毛皮を脱げない彼女にとっては、特に】
//こんなところでしょうか、お疲れ様でしたー!
416 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:18:39.57 ID:sXETG4fK0
>>406
【「嫌いならば、なぜ抜けようとしない?」と――】
【この男は、安易に少女に問い質す事は出来なかった】
【組織として不穏分子を焚き付ける、利敵行為になる】
【それは無論の事だが、この男の胸のうちには】
【何故だか、それとは別に――、―その話題を開く事への躊躇があり】
やれやれ……大変なことであるなぁ
オレは寧ろ、怯えさせない為に機関の証を見せたと言うのに
――路地裏に鎧が現れれば、警戒される事は当然としても、よ!
……まーぁ、良しとしとくか、フロイライン(お嬢さん)よ
「機関の人」が嫌いなんであって、オレを嫌っている訳では無いのだろう!
【道化を演じながら、遠回しな言葉選びに終始した】
【上司からは「そつなく仕事をこなす」という評判の彼だが】
【少女との付き合い方というのは、余り心得て居ないのか】
【怯えたその姿に何かを重ね――焦燥を覚えているようでもあり】
……その番号だと、氷の国支部の「ゼーロ」だったか?
こんな小さな嬢ちゃんだとは思わなんだな、ヴァハハハハ。
【腰を付いている必要はないと、分かったのだろうか】
【のそりと立ち上がると、ごつごつとした手を何度か翻して笑い】
【「何も持ってはおらん、鎧だけさ!」と語散り、僅かに後退した】
【歩幅が大きいぶん、男の認識より遠ざかっているかも知れず――】
一方的に名前を知っているのも悪い気がするな!
オレはランパート、嬢ちゃんといっしょの機関員、だが……
その事は、もう忘れたほうが良いのかい?
【―――、と】
【相手の警戒を解すべく、幾らか軽い調子の言葉を返すだろう】
【獅子を連想させる乾いた声には、些かミスマッチだが】
417 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:20:45.21 ID:9bCcc/d+o
>>411
出来ないばかりでは、出来ることもできんさ。
少しだけでも、世の中を楽しんでみようじゃないか。
【キミの、その言葉に、それでもどこまでも前向きに言葉を向けて】
――明日を見るからいけない。
明日を考えちゃ、生きていけないよ、特に私なんかは。
今を生きるからこそ、今しか見ていないからこそ、全力を出せるというモノさ。
まあ、そのせいで死にかけたし、腕は亡くなったし、人を辞めたけれど。
それでも、今を生きるなら、振り返ることも先の心配も出来ない。
それに、そんな事をしても意味はないって、頭の良くない私は、よく知っているからな。
【其れはきっと、馬鹿じゃなければ、出来ないかも知れない】
【だけれど、彼女が見てるのは、〝先〟ではなく〝目の前〟であること、が分かるかも知れなかった】
【少し、視点を変えるだけ。そう思ってみれば、少し簡単じゃないだろうか】
【彼女の思う世界、彼女の見る世界は、いつだって単純で】
【だからこそ、キミが後ろ向きな発言を続けようと、真っ直ぐに単純に前を向く言葉をかけ続けるのだ】
……うん、ほら、笑えるじゃないか。
笑った顔の方が、やっぱり可愛いぞっ!
【にっ、と男らしいようなガキっぽいような、そんな笑みを浮かべていた】
【そして、泣くキミを、抱く彼女は】
……ん、何があったかは知らん。
だけど、こうして泣く鈴音を受け止めるくらいは出来る。
それだけで、今は十分。そう思うことにしようかな。
【ぽんぽん、と背を叩き】
【キミが落ち着くまで、彼女はキミを抱き続けるだろう】
418 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 23:21:14.13 ID:YxHcP0t+o
>>410
勿論その通りですよ。―――けれど、貫き通すんでしょう?
そう言ったからには、きっと「さいきょう」に辿りつくんでしょう?
………あ、あぁ。プレッシャーをかけているのではありませんから、ね。
【そう、少年にむけてはっきりと言って、】
【少し慌てたようにフォローの言葉も入れて】
あぁ………ごめんなさいね。
何というか、その。危ないですから。
【乾いた笑いを上げる少年に、申し訳なさそうにそう呟いた】
【少々、脈絡が通っていない】
419 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 23:21:40.46 ID:YxHcP0t+o
>>410
/申し訳ありません、次遅れるかもしれません
420 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 23:22:16.25 ID:1iIulvxvo
>>415
/お疲れ様でしたー!
421 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 23:23:22.97 ID:OXvRl2fto
>>413
あー、じゃあ。……もしかしたら、よくある話かも知れぬで御座るが
―――niceなboatに乗らずに生きていく方法って、何か無いでしょうか
【…凄く丁寧な口調と、凄く落ち着いた声で、尋ねかけた】
【人間、恐怖を通り越すと冷静になるそうな・・・・・?】
…………
【顎に手を当て、彼の零したもう一つの組織の名に、小さく首を捻ると】
…その組織が、如何したので御座ろうか?
422 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[saga]:2011/07/08(金) 23:25:25.13 ID:ohY5MT+Eo
>>414
【その交流も、どこか微笑ましく見れるのは、それが単なるいがみ合いではなく
敢えて形容するなら、痴話喧嘩にも似たような争いであったからだろう
クスッと零れる笑みはきっと、おかしさからこみ上げてくる、自然なもの】
私が原因で、誰かが殴られたり、誰かが殴ったりするのはあまり気持ちの良い事とは言えませんしね
此処はこれ以上の言葉は慎むことにしましょう、お二方の関係も、知ることができましたし
【そう紡ぐと、シルクハットの動きが彼女をピクピク、と惹いた
引っ張られて、視線を其方に向けると、思わず胸の鼓動が高まるのが分かった
けれどもコレは心地よい、緊張感、先刻感じたものとはわけが違って】
【いつの間にか、息を呑むように、シルクハットの中を見つめる自分が居る
期待と不安とが入り混じった目は、誰かに向けられるわけでなく、ただただその下の帽子へと向けられて
紫苑色に混じる複雑な色模様に、シルクハットの色を滲ませた】
……すいません、どうやら私が――――……その、力不足だったようでして
ただ布が詰まっているだけにしか、見え無いのですが……
【しょぼん、と彼女の表情が、親に叱られた娘のように、しんみりと褪せる
腰に在った両手は、どこか淋しげに、どこか居心地悪く、胸の下辺りでたじたじ、としていて
鼻を突く夜の香りも、乾いた味わいで、舌先を渇かしていく】
【それでも尚、視線はシルクハットの中へと向いている
一瞬、貴方へと、微かに潤んだ瞳を向けて、再び落として
――――何かを為すなら、これ以上に良いタイミングは無い】
423 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/08(金) 23:28:42.84 ID:faBCekCQo
>>418
えー、そ、そうですね。
勿論、辿り着くつもりですよ?
【そういう少年の姿は、少し自信なさげ】
【フォローの言葉をかけられても、プレッシャーには弱いようで】
……危ない?
えっと、その、一体どういう事ですか?
もしかして、握手したら爆発するとか──って、そんな訳ないですよね。
僕ってば何をいってるんでしょう、あはは。
【首を傾げて問いかけたり、自分で自分にツッコミを入れたり、大げさに笑ったり】
【色々と感情表現が忙しそうな少年である】
>>419
/了解しましたー。
424 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:30:44.35 ID:Y1ofPp7k0
>>417
【こんな暑い時期に、こんなに思い切り抱きついて】
【きっと暑いだろうに、まあ。本人達がいいのならば、それはいいのだろうが】
【そんなこんなで十数分ほど。経てば、少女はほんの少し、抱きつく力を緩め】
【身長百六十センチ。相手の身長によっては、見上げることになりながら】
……あ、の。
…………ありが、と。
【泣いたことで、ずいぶんとすっきりしたらしい。今度は、僅かなものではなく、しっかりと】
【目は赤いし、頬なんかはまだ涙に濡れているし】
【それでも、笑んで。そんなお礼の言葉を口にすれば】
【最後に一度、強く抱きしめて。そして、相手から離れようとするはずである】
【離れれば、ぐしぐしとワイシャツの袖で目元を拭って】
【ちらりと見やるのは、大通りのほう。最初の頃の嫉妬に塗れた視線ではなく、極々普通に】
425 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 23:34:07.67 ID:x/ahHiWAO
>>421
――――えっ、二股かけたりしてんの?
【そんな方法ないとはっきり言ってしまいたかったが、それよりもなによりも】
【目の前にいる、恋愛関連には疎そうな男を引く女性が何人かいるという事実―――あぁ、リア充爆発しろ】
【とにかく、もっと詳しく話してみろと雰囲気が語っている。興味本位で】
ん、いや……うーん……
……管轄内の教会へとテロ予告を受けた。
【少しばかり悩んだあとの回答は、それ】
【テロ――しかも今回は以前とは違う突発的なものでなく、予告されたもの】
【そして、腕利きの剣士である山本に言いたいこと。少し考えれば、関連性は分かるだろうか】
426 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:34:29.49 ID:RWBEN4qU0
>>422
まぁ、そう落ち込むな、本番はこっからだ。ほれ
【ここで男は再度ハットの中を見せ】
”フラッシュ”!
【突如、ハットの中が閃光弾のように輝く】
【もし除いていたのなら眩いばかりの光が少女を包むだろう】
あっはは!ひっかかったな。
【男はサングラスをかけているため全くまぶしくないようだ】
【どうやらこの光は男の能力のようだ】
427 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:36:57.14 ID:XkAQUU+g0
>>412
【この見た目にはたおやかな少女に、海を荒らげる力をも持たせられる――それが能力】
【これが紛れもない彼女自身の力である事を、ギムレットは充分に理解できた】
【…格好の良いことを書いたが、彼は現在進行形のアホ面であーん中である】
んー、美味しいねぇ
(…いろいろとー)
【ムニエルも美味しいし、間接を貰っちゃったのもある意味おいしい】
【贅沢な事に、こいつは今二重の幸せを満喫していたのだった】
ふふー、私はねぇ。『レディ』と『お洒落』が大好きで大好きで仕方ないんだー
お洒落は私も好んでするけどね、なかなかレディのようには行かない
服も能力も柑橘で揃えたお洒落なレディのオレンジちゃん、あなたは実に最高だよぉ
私の理想だよぉ、いつか私のお嫁さんに――
…あー、犯罪になっちゃうかなぁ。コレー
【喋る喋る、まさかオレンジジュースで酔った訳でも有るまいが】
【言うならば幸福感に酔っていた、そんな所だ】
【面倒になったのなら、伝票と彼を残して帰る手段もある事を追記しておく次第である】
428 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/08(金) 23:38:57.75 ID:YxHcP0t+o
>>423
はい。
いや、本当に応援していますよ? ええ。
一歩でも1mmでも、目指す限りは近付くんですから。
【少年の様子に、再びほんのりとフォロー】
【割と本心のようだが、ちょっと口下手なようだ】
いえその、危ないというか………
握手って、こう、苦手なんです。うまくできないというか、その。はい。
【ちょっと口籠りながらも、声のトーンを落としつつそう答えた】
【しかし、あまり要領の得た回答にはなっていない】
429 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 23:41:52.85 ID:OXvRl2fto
>>425
………穢されたのだよ、拙者はな
【それ以上は、語れない】
【其れが有った日の記憶は、記憶の奥底へ沈めたいのだ】
【―――現在進行形の問題は無視出来ないから頑張るしかない様だが】
ああ。成程
【水羊羹の包装をペリペリと剥いで、クンクンと匂いを嗅ぐ】
【そこで漸く、持っているものが食べ物と把握して】
それで……いつで御座るか?
【もくり。水羊羹を頬張りながら――その時を尋ねた】
430 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:42:05.51 ID:9bCcc/d+o
>>424
【すっ、と抱きつく力が弱まったのを感じて】
【少し身を離して、キミと目をあわせる結果となる】
【双方共に身長160cm。丁度真正面から向かい合う形か】
【照れること無く、真っ直ぐにキミの顔を見据えて】
【こぼれてくる、キミの笑顔と同じなお礼の言葉に総合を崩す】
なぁに、気にすることはない、だけど、どういたしまして、さ。
【にこにこ、と微笑みながら、キミの目を見つめた】
【少しだけでも、楽になってくれれば、幸いだというかのような、そんな表情だった】
【そして、抱きしめる感覚が、離れていくのを感じて】
【そして、大通りを見据える目が、先程までとは違うことを知って】
さってーとッ!七夕のお願いは、そうだな……っ!!
〝みんなしあわせ!〟ってところか!はっはっは!
【そう、星に願いをかけて】
【彼女は据えた匂いと影が満たす路地裏から――光り射す大通りへと、キミを誘わんと】
【君が拒まなければ、手を取ってかけ出すだろう】
よぉーし、飲み直しだーっ!
今日は私のおごりだから、好きにすると良いぞー!
【そんな、気風のいいところを見せながら】
【君がよければ、ちょっとした酒場でお酒を飲みながら彼女は騒ぐのだろう】
【きっと、そうするのは〝友達〟だから】
【君は独りじゃない。その事を忘れないで。そう、彼女は君に教えたかったみたいだ――――】
//というわけで、ここらへんでおつです!
//酒場に行ったかはご自由にどぞー!
431 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/08(金) 23:44:40.88 ID:ohY5MT+Eo
>>426
【まあある種、古典的な引っ掛けであろう、それだけに精神的なダメージはでかい
彼女はばっと、両手で目を覆い、うぅ、と小さな声を漏らしている
数刻して、ようやく両手を離すものの、まだ視界はぼんやりとしている御様子】
もう……もう、期待してたんですよ……ぉ――――……うぅ
全く、もう知りません……っ――――大嫌いです、貴方達なんか
【怒った、というより、拗ねた、と形容すべきだろう、グスン、と涙を飲み込む音がして
彼女はクルリ、と背中を向けると、そこにあるであろう笹の葉を拾って、握り締める
揺れるのは願いを込めた短冊、それもボーっと、かすんで見えて】
【ごしごし、と彼女は視界を戻そうと目を擦って、それでもういっかい、後ろへと振り向く
視線の先にあるであろう二人へ、向けるのは怒りの篭った瞳――――そして、元の表情
ふぅ、とため息一つ、周囲を汚すと、表情に戻るのは微笑みで……】
……っと、ではそろそろお暇するとしましょうか――――また、出会いたいものですね
そうですね、今度は、敵同士、としてではなく、単なる一介の知り合いとして話し合いたいものです
では、これで――――……
【くるり、踵を向けた先の町の明かりは、さやかで、今にも消えそうなぐらいに
それでも向かう足取りは軽く、彼女越しに見える笹の葉が、涼しげな夏の色を継げていた
耳を澄ませば、どこかの家から零れる風鈴の音、ひんやりと冷たい夜の風が、夏の始まりを示唆するよう、で】
/乙でしたー!愉しかったぜー
/できれば名前教えて欲しかったなっ
432 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/08(金) 23:46:31.43 ID:faBCekCQo
>>428
そ、そうですよね! 諦めない限り、きっと。。
あはは、あは……あはははは。
【応援の気持ち自体は嬉しいのだろうが、完全に逆効果になっている】
【いわゆる、ヘタレ。実際の実力はともかく、メンタル面には大いに不安がありそうだ】
……にが、て?
いやいやそんな、握手なんて手を握るだけですよ!
もう極論、気持ちがこもってればいいんですっ、ほらほらさあ!
【再び、女性へと右手を差し出す。言葉の意図を、全く読み取れていない】
433 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/08(金) 23:49:21.55 ID:mXgrc6zvo
>>416
【口調が変われば――少女、もといゼーロはまた違った反応を見せる】
【小首を傾げるその様子に先程までの剣呑さはなく】
【あれちょっと雰囲気変わった、と、そう思ったのだった】
……機関の人は……嫌い。……好きな人も……いるけど……
……鎧は……ここじゃなくても……目立つと思う……
――?
そ、……う、だけど……
【異国の言葉を、このメートヒェン(少女)は知らなかったらしい】
【頭上にクエスチョンマークを浮かべつつも、相手の言葉に拙い突っ込みを、いや、指摘か】
【ともかく、それを入れつつ】
【おそらく一番知りたかったであろう最後の言葉には、一応肯定した】
【もっとも、軽い調子の男に気圧されて肯定したというのも一理あるのだが】
【「ゼーロ」だったか?名を確かめようとすれば直ぐにゼーロは口を開いた】
『自立自動殺戮ユニット―――Iamyプログラム code:Failer-001』
ゼーロ・ウィオラーケウス
――今はこう名乗らないといけないけど……気にしないで……
【紡がれたのは、物々しい名乗り。先程までの口調に、ほんの少し機械的な、事務的なものを混ぜて、】
【だがそれは、次の瞬間にはどこかへと消え失せていた】
……ちょっと前より……大きくなったもん……
あなたが……大きいだけ……だよ……
【再び見せつけられるその背丈。190cm代は中々お目にかかることは少ない】
【ゼーロは今は170後半程だろうが、幾分か後退しようとも、相手はやはり大きく見えた】
【――段々と、表情が柔らかくなってきているのに、ランパートは気付けるだろうか】
【軽い口調と、武器は所持していないという意志表示が幸いしたか】
【流されやすい彼女からは、段々とランパートに対する憎悪が薄れていっているのかもしれなかった】
【もっとも、消え失せるわけではないのだが】
……別に……いいよ……
――あなたは……〝悪い人〟じゃ……なさそう……だし……
【尻すぼみに紡ぐゼーロの表情に、影が差す】
【やはり口調から不信感を拭えていない。彼への警戒は薄くなったとはいえ――解けた訳ではない】
――そう言えば……ランパートさんは……あそこで……なにしてたの……?
【彼が現れた場所をちらりと見て、問いかける】
【こんな場所に何か用事でもあったのだろうか。鎧を着たまま立ち入らねばならない理由があったのだろうか】
【――何か〝悪いこと〟をしに、ここへと赴いたのだろうか】
434 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:52:07.94 ID:RWBEN4qU0
>>431
あっはは!ワリィな!オレはあんましいい性格じゃねぇんだよ
『最低ね。』
【拗ねてしまった少女に笑いで返す男】
【去ってゆく少女の背中にポツリと】
悪いけど、雇い主が絶対なんだ、傭兵なんでな。
『・・・。』
【少しだけ、悲しそうな表情でそう呟いた】
//乙でした。私もです
435 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/08(金) 23:53:34.23 ID:rhsHHK7F0
>>427
お断りします、って言いきるわけじゃあないけど
まだまだ未完な私をお嫁さんってのどうかと思うよ?
まあ、ごめんなさい
【突き出していたフォークを引き、後少し残った魚料理を食べきる】
【同じくアップルジュースも一気に飲み干し】
【ぷはー、と心地よさそうにお腹をさすると、ゆっくりと立ち上がった】
むふふう、お腹いっぱいです、まさに味歓!
これ、お題の代わりってことで取っといてください、御馳走様でしたー
【にっこりと、笑顔でギムレットに一瞥を送り】
【ゆっくりと歩きながら去って行った】
【机に置かれたのは通常では些かあり得ない】
【ミニトマトサイズの小型蜜柑であった】
/此処で終わらせてもらいます!お疲れ様でしたー
/いやぁ、みかんで掛けるのって思ったより難しい…w
436 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/08(金) 23:54:11.35 ID:ZSAIIPkpo
【路地裏のとある廃墟の中】
【コンクリ製の無骨な支柱に背中を預けて座っている人影がそこにはあった】
3……2……――――
【ガラス細工のように澄んだ声、何かのカウントダウン】
【白の薄汚れたワンピースを着た女性は自身の、ホログラムで構成されたような右腕を掲げていた】
【ホログラムの中心は骨のような基礎が見えその周りに小さな文字が所狭しと飛び交っている】
【魔術関連に詳しい者ならばそれが再構成の為に働いている物だと分かるだろう】
――――1……零、修復終了、総時間120時間とちょっと……掛かりすぎですね。
(ま、兎も角これで行動に不自由は無い探索も問題なく再開出来ますね)
【数字が虚に還る瞬間、彼女の不安定な手は一瞬にして修復される】
【アルビノとも思えるような白い肌がそこには在った、薄い白に近い紫の瞳でそれをぼんやりと見つめ】
【安堵か疲れか、溜息を吐いて今度は辺りを見回す】
……あ、ここ――――
ここは……私が壊れた場所?……偶然にしては、面白い。
原初に立ち返れというお達しでしょうか、なんともまあ……皮肉のようですね。
【ゆっくりと立ち上がる、視界は高い】
【この場所から離れようか、それともより奥深くへと至るか】
【彼女は悩みながらその階層をぐるぐるぐるぐると徘徊し始めるのだった】
437 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/08(金) 23:54:26.10 ID:Y1ofPp7k0
>>430
【この少女、少しでもああ幸せだなぁ、なんて思えれば】
【ちょっとはひとに優しくしようだとか、ちょっとひとの幸せを願おうだとか】
【そんな思考が湧いてくるような人物で】
【優しくしてもらったから、抱っこしてもらえたから、幸せだから、ちょっとくらい許してやろうか、なんて、そんなところ】
……でも、今日ってもう、終わるん、じゃ……。
【そんな、水を差すような突っ込みは。どんどん声も小さくなって、最後は蚊の鳴くほど】
【手を取られ、引っ張られ。一瞬バランスを崩しかけてから、足を出すことで、バランスを取り戻し】
【ほんの少しぽかんとしつつも、連れて行かれた酒場では】
【希望するのは、ちょっとしたおつまみ類ばかり。お腹減ってない上におにぎりも食べたのだから、まあ仕方ないのかもしれないが】
【……そして、周りがほぼみんなお酒を飲んでいるような、そんな雰囲気に中てられたか】
【「ちょっとだけ、……ちょうだい?」なんて、お酒のおねだり】
【飲ませたならば、至極あっさりと。顔を真っ赤にして、くてんと机に突っ伏してしまうのでした】
【そして、これは余談なのだが】
【火憐が来る前に破っていた白く細長い紙、というよりか短冊を】
【もしも全部集めて張り合わせたのならば、そこに書いてあったのは】
【たったの四文字、ひらがなでの「たすけて」だった、らしいが】
【……まあ、風にまで飛ばされてしまったそんなものを、わざわざ集めるひとなんて居ないので】
【本当に本当の余談なのでしたとさ】
/おつでしたー
438 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/08(金) 23:57:22.47 ID:x/ahHiWAO
>>429
……お前さん幾つよ
【いやまさか。いやいやまさか。いやまさか】
【思わず五・七・五となる心境に、表情筋が凍りついたような顔でそう尋ねる】
【なんだか色んなことがどうでもよくなりそうな話――深く聞くとテロとかにかける関心がゼロになりそうな気がした】
今月の17日、だそうだ
で――お前さんを俺個人が雇って、警備に当たってほしかったりするんだ
報酬と治療は保障する。悪い話じゃないと思うんだが……どうだ?
【〝教会〟ではなく、青年個人。そこにはなんらかの裏情報があるのだろう】
【公にはしたくない場所なのか。ともかく――待遇は、悪くないはずだ】
439 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/09(土) 00:04:19.67 ID:KrOBrsmJ0
>>435
あらー、ざぁんねん
まぁしめっぽいのは無しで、次の恋に向かうよぅ
じゃあまたねぇ、楽しかったよー
【去っていくオレンジランを見送って、テーブルに視線を戻せば】
【ミニサイズの、何とも珍しいミカンがひとつ。指先で摘まんで、しげしげとそれを眺めると】
【ぱくりと一口で、美味しく頂いてしまう。大事に何かを取っておくという事が出来ない性質故に、である】
【ただし、広がる爽やかな味と去り際のオレンジランの笑顔の記憶は】
【形を残すよりも深く、ギムレットの記憶に刻まれる】
/〆、お疲れさまー!時間掛かりすぎてすまん
/みかんに掛けるの面白かったよーw
/むしろ良く思い付くなぁと
440 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 00:06:40.53 ID:WQbwKPH9o
>>438
今年で38で御座る。
まさかこの齢で……奪われるなんて
【きっと瞳が無事なら、涙の一つも出ていただろう】
【そう想えば、今は眼が無くて良かった―――か?】
17日。了解した
場所は……その契約を受領すれば教えて貰えるで御座るか?
【カサカサとビニールを手で弄りながら、そんな風に問い返す】
【契約だとするなら、その内容次第と言った所か】
【此方の動きを制限される様な事が有ったら困るからだ】
441 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/09(土) 00:12:18.83 ID:wFRhbSqAO
>>440
その歳で守ってたなんて……
【なんということでしょう】
【……ではなくて。青年はひとしきり沈黙したのちに、彼の肩を叩くだろう】
【お疲れ様なのかドンマイなのか、はたまたやったな!なのか。込められた意味は不明だ】
場所だけでなく詳しい内容も――なんだが、ちと気になることがあってな。
……お前、その腕でまともに戦えるのか?
【侮蔑ではなく、確認】
【雇ってから「戦力にならなかった」では笑い話にもならないのだと、どこか底冷えする青年の声が尋ねた】
【道化のような雰囲気に、空っぽな声。隣立つ彼もまた――それなりの実力者だ。故に、欠落が気になるようで】
442 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 00:13:55.17 ID:kMjaN2tZ0
>>433
(……自立自動、殺戮ユニット?)
(やれ、セネトやフェーデ殿ならもう少し話を聞くもんだろうが)
(オレは――、触れる気にはならんなぁ)
むぅン、区切りのいい所で――。
ゼーロ・ウィオラーケウスで、良いな?
【会社勤めの青鬼のような、屈強を通り越して奇矯に片足を突っ込んだ、】
【こんな風体の男も、理由ありなのかやはり少女との付き合い方は慎重】
【常識的に考え通名だと考えられるものだけ、抽出して念を押すと】
【親指を立て、「よろしく願う!」と、気風良く言い放つだろう】
そうよそうよ、大き過ぎるものでな!
鎧など使わずともこれでは目立ってしまうというもの、ヴァハハハハ!
然し故に、我が盟友たちは恵まれた体格だと仰る訳だなぁ
【次には。本気の笑顔と苦笑いが、交錯するような表情を作った】
【己の体格には、少し複雑な感情を秘めているらしいけども】
【彼がこの巨躯のために頼られているのは――容易に想像出来ることであり】
【ゼーロの顔が綻ぶにつれて、この男の笑みも自然になっていくが】
【それでも―――「染まり」きれない事を否めないのは】
【互いに、背負っているものに唇まで引っ張られているからか】
……ほう。その事かい?
むぅーン、なんと言うのだろうなぁ、
とあるテロ組織――まがいの、ちんけなマフィアの拠点を潰して来たのだ
探すのには骨が折れたが、見つけてしまえば後は赤子の手を撚るも同然
部下を投入する必要も無かったかも知れんなぁ!
【尋ねられて、言葉を濁そうとも考えていたが】
【自分の行動を鑑みて、彼は自信あり気を繕って言葉を返す】
【それは――客観的には、悪の組織同士の縄張り争いのようにも見えるが】
【僅かに明りの差した顔からは、何かの「違い」も見える――かも知れず】
――そうだ、ゼーロ嬢ちゃんこそ、なんだってこんな場所に居った?
増援の可能性はもう無いだろうが、そんでも治安は良かないな!
氷の国支部は、拷問じゃあ無く銃口を向けるだけで会話を進める連中と思っていたがな――
……何かしら、仕事は有るのかい
【話題を切り返す形で、やがてそう尋ねるだろう】
【声色には、隠しもしない「不信 / 不審」が滲むのだが】
【その対象は――ゼーロ、とも限らず……?】
//電話が来ておくれました、ゴメンナサイ
//2時過ぎぐらいには終わらせますので、どうかご容赦ご寛恕のほどを
443 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 00:18:27.71 ID:T3fl/4I3o
>>432
・・・? 大丈夫ですか?
その、口下手で申し訳ありませんね。
【少年の慌てる様子を見て、ちょっと眉を落としながら呟いた】
【自分がそれほど励ましが上手くない事を自覚しているようだ】
いやその、苦手というか……その、まぁ、いいんですけど、ね。
【渋る様子を見せていたものの、困ったように微笑みを返すと】
【ゆっくりと少年に向けて手を伸ばした】
【しかし、手刀を突くように真っ直ぐ指を伸ばしており、とても握手をする手ではない】
/遅れました、申し訳ありません
444 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 00:23:55.60 ID:WQbwKPH9o
>>441
捨てたくても捨てれない、そんな人間も――――ッ!
【目頭が熱くなって、思わず手で覆い】
【――何だか変な疵を抉られた気分である】
……んー。
【戦える、と言うだけなら――簡単であろう】
【だがそれだけでは〝信用〟まで伝えきれそうにない】
丁度いい。か
【ゆっくりと、椅子から立ち上がると】
ミール殿。
一丁、戦ってみぬか?
【子供が遊びに誘うかのように、そう言って】
445 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 00:29:38.61 ID:uT+onDzYo
>>443
い、いやそんな事ありませんよ!
嬉しいのは、事実ですし……、ただ、僕がプレッシャーに弱いだけで。
【落ち込んだ様子を見ると、慌てて女性にフォローを入れる】
……あれ?
えーっと、その……、握手って、お互いに手を握らなきゃ出来ないんですけど。
あ、いいんですよ別にっ! 握手したくなかったり、出来ない事情があるなら、それで。
【少し、いやかなり困っているようで】
【笑顔で取り繕っているものの、言葉の端々からそれが滲み出ている】
446 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/09(土) 00:34:22.00 ID:wFRhbSqAO
>>444
……じゃあ喜べばいいじゃん。捨てられたんだし
【どうやらこの青年に、彼の気持ちは伝わらないらしい。呆れたように眉を寄せて】
【更に傷を抉るか、若しくは火に油を注ぐ結果となるのかもしれない】
【――が。彼の言葉に、苦笑】
【合わせるように立ち上がりながら、ふわりと舞い上がる熱風に星屑のような魔力が宿る】
未来の雇い主に手を上げるのか――じゃなくて。……そうだな。『一回』だ
お前の剣技、その全てをこの『一回』に込めて――――
【カチリ。時計の音が震えた】
【瞬間、山本は気付くだろう。青年の気配がいつの間にやら二つに増えていて】
【曖昧に揺らぎ、霞む存在の方へと術士である青年は指差しながら】
――――――殺すつもりで、ソレを切れ
【戦闘、となると青年がこれから行わなければならない業務に支障がでる。これでも『枢機卿』なのだから】
【故にそればかりは辞退して、かわりにそんなことを言いながら彼は数歩下がるだろう】
【男性の視界にも入り込むような、幽霊か煙のごとき曖昧で虚ろな、ふわりとした雰囲気。――それを、断ち切れ】
447 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 00:40:18.71 ID:T3fl/4I3o
>>445
あ、いえ。気にしてませんから。
そんなことより、目標があって、その人がそこへ向かおうとしているなら―――
――――私はそれを応援するものですよ。
【気を使ってくれている様子の少年を見て取って、】
【安心させるようにそう言葉を紡いで、その目を穏やかに細めた】
い、いや。大丈夫です。大丈夫ですから。
握手して下さい。………その、気をつけてますから。はい。
【そしてちょっと緊張したような面持ちを作ると、】
【少年に向けた手を降ろす事なく、視線を向けた】
【いよいよ脈絡が掴めない】
【悪意やら企みやらはなさそうだが……】
448 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/09(土) 00:41:58.19 ID:HDWPE6LKo
>>442
『自立自動殺戮ユニット―――Iamyプログラム code:Failer-001』
ゼーロ・ウィオラーケウス
――あれ……?
【先と同じく、名前を聞かれることを引き金として、コピーしたように全く同じ口調で名乗りが繰り返される】
【そしてそれに一番驚いているのは、他でもないゼーロ自身であった】
【この名乗りからもしかすると勘付いているかもしれないが、彼女は〝人造人間〟である】
【連続で名を訊かれることのなかった彼女は初めて、〝名を尋ねられればいつも同じ名乗りをする〟と気付いたのだった】
……なんか……ごめんなさい……上手く名乗れなくて……
【この長ったらしい名乗りは相手を困惑させるだけ、彼女もそう思ったか】
【言葉を終えると、名乗ることが出来ないので代わりに彼の問いには首肯を返す】
【そして「よろしく」と言われれば、こちらも控えめに同じ言葉を返したりして】
背が高すぎるのも……困りもの……なのかな……
……手足が長いと……剣が届く距離が伸びるから……
戦いには……向いてるのかも……
【相手の複雑な表情には気付いていた。もしや、長身がコンプレックスになっているのではと思考するも】
【それを口に出して傷つけては元も子もないと、逆に長身であることの長所を並べた】
……そう、……なんだ……
じゃあ……善いことを……してきたの……?
【何故かその言葉には僅かに期待の籠っていた。機関の中にも〝いい人〟がいるかもしれないと】
【そんな、淡い期待――】
【だがしかし、ランパートの表情の変化から、違いを見つけだすことは適わず】
……わたしは……帰る場所がないから……
外も……出たら……危ないし。……だから、……ここにいるしかなかったの……
……今は……ある。……正直に言うと……さぼってるけど……
【恐ろしく舌足らずだが、彼女はそう語った】
【逆に言ってしまえば表よりも路地裏に居た方が安全だと、そう言ったのだ】
【――何が、もしくは誰が安全なのかは、わからないが】
【機関に所属している身なので、仕事ないしはお金には困っていない様子】
【仕事に関してはサボりきっているらしいが――】
449 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 00:52:56.39 ID:uT+onDzYo
>>447
……ありがとうございます。
こんな僕ですが──応援に応えられるよう、頑張りますね。
【レモン色の瞳に確りとした意志が宿り、少年はにこやかに微笑む】
【女性に自らの本心を、決意を伝えようと頑張ったようだが──】
…………あ、うぅ。
【長持ちはせず、直ぐに緊張感が途切れてしまう】
……?
えーっと、分かりました。じゃあ、行きますよ?
【ちょっとだけ、嫌な予感がするが。頭を横に振って、その雑念を振り払い】
【向けられた女性の手を強く、それでいて優しく握りしめようとする】
450 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 01:01:52.99 ID:WQbwKPH9o
>>446
……理解は、されぬのか
【夢も希望も、もう失くしたらしい】
【彼の言葉には、唯拳を握りしめるしか出来ない】
未来の雇い主故、戦闘能力の有無は知っておきたいで御座る。
まぁ、そんなに心配はいりそうにない――か?
【揺らぐ気配へと向くと、右手一本で腰の刀を引き抜く】
【紙の様に薄い刀身は、見た目以上に〝強固〟で】
【ゆらり、2人(?)に背を向けて、すぐ近くに有った植木へ触れて】
ミール殿。拙者自慢では御座らんが。能力者程〝凄い〟と言うモノが有るのでは御座らん
剣技とて正統な流れも持たない…下手物と言って良いで御座る。
【太さも、枝振りも、何もかもが至って普通の〝植木〟へ刀の切先から刃先にかけてを押し当てる】
【その状態では虚ろな存在どころか、木に切れ込みも入れられないだろう】
【並の人間では】
唯出来るのはこうして―――
【ミシリ―――空気を震わせる、植木の〝悲鳴〟 それに合わせてスッと短く息を吸ったその直後】
【パンッ……】
【破裂に似た音を立てて、まずは木を両断した】
【其れでも刃は止まらず、正確に。】
【虚ろな存在の首を斬り落とそうと奔る】
―――人やモノしか斬れぬに候
【〝それしか能が無い〟】
【その宣言と同時、今まで立っていた木が――地に臥した】
451 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 01:07:01.48 ID:kMjaN2tZ0
>>448
(人工物……と解釈して良いのだろうな、いよいよもって)
(しかしながら、何故こうも分り易い肩書きを与えたのだ!?)
(普通に名乗れれば、完全な人形をしている以上、)
(顔も出来がいい、暗殺兵器として上等だろうに、詰めが――、。)
……、………、お、おう。
こちらまで、驚いてしまったではないか!
尤も気にする必要は有るまいて?
呼べれば、困らぬのだからな!
【消え入りそうな少女の声と、闇の底へ沈降していく己の思考】
【数百度目の自分の仕事と求められる思考への懐疑を、「速やかに」忘れ】
【反応が遅れたのは、呆気にとられた風を装った】
【転がされてしまう彼は、拍手の鳴らない玉乗り道化か――】
そう、戦いには向いている訳だよ!
だからは言い切れんが、つい先ほどもオレは勝って、“掴み取って”来た!
【煽てられた――という、程でもないが】
【それで機嫌を直したと言うよりは、愚直に同意を示す暑苦しい口調】
【恨みのある分、誇りとする要素も多きを占めるらしかった】
今日の仕事の限りにおいては、そうであろうかな?
とは言えオレは任務をこなすだけだ、分からぬ事もあるが――
やる事には何かしら意味がある、意味を“成してくれる”!!
そうあるべきだと、信じておるのだ
(――「盟友」たち、の為にも……なぁ)
【機関員らしからぬ明るい思考と見るべきか、逃避と考えるべきか】
【不明瞭だが――この男にも、譲ることの出来ない信念はあると思われた】
【言葉足らずで我慢強いところがあるために、その本音は】
【胸のうちに沈められ、澱みになっていくのかも知れないけど――】
むぅン、そうであったか
確かに機関員としてもそなたは生娘、
人が居らんなら、却って路地裏に潜むべきときも有るだろうか
オレに言わさせて貰うなら、「雨宿り」――といった具合になぁ?
して、それは……どのようなものだ?
オレは明日の備えのため、そろそろ帰らねばならん故
長い話を交わす事はスデに出来そうに無いが――
……氷の国支部は、首が変わって体まで染まりだしたと言う
機関員間の協調の崩壊を誘うことあらば、「仮設星の国支部」としても倒さねばならんだろう
その時、嬢ちゃんは――反逆者扱いをされたくは無いよな!
【さて。この時彼は、かつてデータベースに投稿された事件】
【「セシリア・ランツによる捕虜の暴行」について、少し言及しようとするだろう】
【その様な状況は将としては見過ごせず、また彼個人としても】
【何か特別なものを抱かせる少女が、魔境にある事は看過し難い――】
【人間特有の「絆(ほだし)」に敏感なのが、彼の美点と汚点だった】
【脅すような言葉尻に反し、表情は柔らかく】
【質素な腕時計に目を遣ると、彼は二歩ほど少女に近づくだろう】
【――思ったより、間が縮まっているはずだ】
452 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 01:09:05.03 ID:kMjaN2tZ0
//あーっと、最後にコピーミス
//
>>451
の最後にこの台詞を追加してください
……方針を聞くだけで、何かが変わる事は無いと信じたいんだがな。
良いなら、少しばかり教えてくれないかね?
453 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/09(土) 01:11:30.25 ID:wFRhbSqAO
>>450
はっはっは、何を言うか。おにーさんはインドアのデスクワーク派ですよ
【戦闘力の有無をそんなふうにごまかす】
【謙遜か、黙秘か。どちらにせよ青年本人の能力は未知数であり、不明だ】
【それでも――青年が、自分が戦うよりも山本が戦う方が『強い』と考えているのは事実で】
【ひゅう、と掛ける一陣の熱風。浮かされた戦乱への息吹に、青年は瞬いた】
【無能力者。この世界の人口割合で大部分を占める彼ら――しかし。けれど】
【破裂する音のあとに、風の感触。揺らぐ蜃気楼の人型は頸を切断されて霧散した】
【魔力を媒体に、一瞬だけ見えた死の光景。無能力者と侮っていたわけではないが】
――――――上等だ。
【延々と鍛練すれば、ここまで高みにゆけるのだと。その見本を前に、一言。掠れた声で呟く】
【カチリ、カチリ、カチリ。時計のおと。それが緩やかに収束していきながら】
よし、正式に雇わせてくれないか?
片腕でそれなら充分だ。問題無さすぎる
【なんて上機嫌な声――しかし、両腕ならばどうなるのか。興味は尽きない】
454 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 01:17:17.90 ID:T3fl/4I3o
>>449
―――ええ。
まぁ、応援する事しかできませんけれど。ね。
【少年の視線を真っ直ぐに見返し、合わせるように微笑んだ】
【少年の思いは確かに伝わっただろう。そんな瞳をしていた】
? どうかしましたか?
【少年の小さな呟きにほんの少し首を傾げる】
【その手の感受性は鈍いようだ】
は、はい。……………えっと。こう………
【握りしめられた手をゆっくりと握り返そうとしているようだ】
【ゆっくりと、ゆっくりと指を折り曲げていき、いわゆる普通の「握手」の状態に持っていこうとしている】
【が、徐々に手がすぼまるにつれても力は緩まる事なく―――】
【不自然なまでに少年の手を握りつけようとするだろう】
455 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 01:18:50.04 ID:WQbwKPH9o
>>453
其れを言ったらセガールだってもとは唯のコックで……唯の?
【うん?と自分の言葉に疑問を持って頸を傾げ】
【刀を一度血振りして、片手で器用に鞘へ納めながら】
この程度しか出来ぬで御座る
【上等、の言葉にそんな風に答えて見せた】
【チンッ―― 時計の秒針にも似た、鍔鳴の音を響かせて】
ああ、待った待った
拙者はまだ何も教えて貰ってないで御座るよ?
報酬について、具体的に何をするか、そう言った所を
【無論、治療がどの程度出来るかまで…教えて貰うつもりらしい】
456 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/09(土) 01:25:12.64 ID:wFRhbSqAO
>>455
お前が唯の剣士とは、絶ッッ対に認めてやらないけどな
【当たり前の反応である。これでもかというほど『絶対』を強調させながら】
【「その程度で充分だ」と、満足げに頷く。良い人材を得た】
【かちりと時計に囲まれた青年は、何かを考えるように少しばかり視線をあげていたが】
治療は、おそらくあるだろう戦闘で負った怪我に関する治療だな
報酬は金のつもりだが、俺が出来る範囲ならなんでもしてやるよ
……例えば、そこに本物みたいな腕を生やすとか、そっちに本物みたいな眼を埋めるとかな
【なんて、付け加えられる言葉。これは、もしかしたら、彼にはひどく魅力的だろうか?】
457 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 01:26:07.58 ID:uT+onDzYo
>>454
い、いやなんでもないですよ。
あは、あはははは……。
【誤魔化すように、苦笑いを浮かべる。なんともわかり易い】
あれ?
そんなに、丁寧にやらなくても──
【何かに気づいたのだろう。ふいに、言葉が途切れる】
【ふと、思い返してみれば】
【蛇口の時も、何だか手の動きが不自然だった】
……もしかして。
手が、不自由なのですか?
【首を傾げて、女性に問いかける】
【良く考えてみると、車椅子に乗っているわけだし──身体的な異常を抱えていても、おかしくない】
458 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 01:32:29.50 ID:WQbwKPH9o
>>456
ハッハッハ、そりゃあこんな下手物剣士普通は居ないだろうて
【素行以外で変な所は無いと自負している侍()】
【魔翌力なども無く人間以上の事は出来ないと自分は思っている】
ふ、む
【と、少々悩む様な素振り】
【目も、手も、義手の様なそれでなく本物の其れが有ったならと。最近思う】
【不意に、己のサングラスの下の疵へ触れて】
………生きて帰れたら、その願いを聞いてもらおうかな
【等と少々不吉な事を言って茶を濁した】
459 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/09(土) 01:37:00.05 ID:HDWPE6LKo
>>451
……なら……よかった……
【道化を装うことは、よほどあからさまでなければゼーロに対し有効と言えるだろう】
【事実彼女はランパートの言動全てが彼の地であると思っている】
【ほっ、と胸を撫で下ろして】
〝掴み取って〟――?
……そうやって……ランパートさんは……任務をしていれば……いいと思う……
でも、……わたしは……人を傷つけることなんて……したくない
人を傷つけて……成されることなんて……
意味があっても……悪いこと……だから……
【――彼が何を掴み取ってきたか、彼女には推測できない】
【おそらくは彼が言った内容――不明瞭でも〝何か〟意味がある】
【そういう積み重ねの一つを、取ってきたのだろうが】
【そしてそのように人を傷つけて手に入れるものを、彼女は良しとしなかった】
【これが機関員の活動でなければ社会悪を懲らしめる善人だと思われていたかもしれない】
【だが彼女は機関員の行動は全て、自分が起こす行動も含め、〝悪〟であると思っている】
【だから彼女は――彼の信念など、理解することはできなかったのだ】
【たった一つの要素。機関員である、ただそれだけの所為で】
……ここなら……誰かと関わることも……誰かを傷つけることもなく……過ごせる
……誰も傷つけたくない……だから、……わたしはずっと……ここにいるの
【ゼーロは誰かを傷つけることを、とにかく嫌った】
【胸の辺り、“卵”が埋め込まれた辺りを抑え、震える声で、心の内を吐露する】
【外に出られるわけがない。なぜならずっと――雨は降っているのだから】
――誰かを傷つけること……誰でもいい……人を……殺すこと……
それがわたしに……与えられた……任務
……どっちでもいい。……わたしは……あの人を……
殺すことが出来れば……それでいい……
【彼女の表情が一変する。静かに浮かべられたのは――憎悪を含む、兇猛な笑み】
【それはただ一人、彼女が「あの人」と呼んだ人物にだけ注がれていた】
【だから、自分が反逆者になろうと構わない。機関が崩壊すると言うのなら、それすらもすんなりと受け入れるだろう】
【縮められた距離、彼女はそれを別段嫌悪する様子もなく、木箱から降りて彼を一瞥する】
【狂気が湛えられた紫水晶が――ランパートを刺すように、ただ静かに向けられていた】
460 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/09(土) 01:38:33.97 ID:wFRhbSqAO
>>458
あっははは、化け物め
【中指おっ立てるような笑い方だった。聖職者としてはあるまじきことだ】
【青年にも色々あるのだろう。ストレートにいらついたらしい】
……いや、生きて帰るのを優先しろよ。
あそこにあるのは、別に死んでまで守るほどの物じゃない
【ふと、そう呟いてから青年は頸を振った。「詳しいことはあとで連絡する」と、そう言って連絡先を渡すだろう】
【腕やら眼やらを生やすことに不服はないらしい。用件は終わった。――もう、来る日の戦闘に向けて休養を選択する時刻か】
461 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 01:43:22.85 ID:WQbwKPH9o
>>460
えっ?
【何故化物呼ばわり?とでも聞きたそうな声である】
【うん、まぁ・・・・うん】
ふむ―――帰ってこれる様に善処しよう
では、そろそろ。菓子、美味しかったで御座るよ。有難う
【と、そう言って。彼はゆっくりと歩き出すだろう】
462 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 01:43:46.79 ID:T3fl/4I3o
>>457
…………まぁ。でも、気楽にやるのが一番ですよ。ねぇ?
【困った様子の少年の気持ちを精一杯和らげようとして話しかけるが、】
【自分の顔も困ったような笑い顔になっている】
――――。
不自由と言う訳ではないのですが………
いや。まあ、上手く動かないのですから「不自由」と呼ぶのでしょうね……
【少年の言葉に、そこで手の動きを止め】
【先程の調子でゆっくりと手を引いていく】
【表情こそ変わらないものの、今までと打って変わって悲しそうな目の色】
言ってしまうと変に気を使われそうで………
それほど重篤な物でもないので、気にしないでもいいんですよ。
【手を膝の上に置き、だらりとその二本を弛緩させる】
463 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/09(土) 01:47:04.17 ID:wFRhbSqAO
>>461
あぁ、お疲れさん。……期待してるよ
【ひらひら、と手を振り。青年は男性を見送ったあと、自身の十字架に触れる】
【嵌め込まれた文字盤の上では、闇から醒める吸血鬼の瞳孔のような昏銀色の槍状の秒針が匍匐していた】
【夜空の深い色が溶け込んでいくような感覚。そっと息をつくと、呟いた】
――誰が『時計兎』だ。ふざけやがって
【ミスキャストもいいところだ、なんて。苛立った声は脚本家には届かない】
/お疲れ様でした、ありがとうございましたー!
464 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 01:50:01.22 ID:WQbwKPH9o
>>463
/お疲れ様でしたー!此方こそッ!
465 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 01:59:59.31 ID:kMjaN2tZ0
>>459
【殺意には怯まない、狂気など眼が腐るほど見た】
【されど、噛み続ければ味わいを感じられるものでも無かった】
【残念ながら――この、知恵をつけた黒猩々の如き男には】
【何時だったか、同僚の竜騎兵に対して】
【「哲学者の卵が機関に齎したものと、その意義は?」と尋ねた事があった】
【するとその同僚は、端正な微笑を貼りつけたままこう答えるのだ】
【「機関という存在への恐怖を、ひとまず植えつける事に成功しましたわ。それはもう?」】
【「――至近距離で榴弾を撃つ人間なんて、恐ろしゅうて震えが止まりませんもの?」】
【ランパートは、彼女とウマが合う訳では無かったが】
【その言語の意味を、いま上層部が畏れている事の一端を強く想った】
【『卵』とは――現状においては、もはや「自爆」なのだ】
……そうか。感謝するぞ
嬢ちゃんを煩わせてしまったようで、申し訳無いのだがな
【酷く、きまり悪そうな声だった】
【お互いに、絶対に手を届かせられない領域は確かにある】
【男にとってはその仕切は、機関への忠誠であり、絆或いは誰も知らぬ何かであり】
【少女にしてみれば、卵然り元の憎悪然り、それらは兎角煮え切らぬ物】
【溶けて交わらすためには、余りに濃すぎる因縁――】
【涼しい様を装って、落ち着いた視線を交錯させる】
【それを少しだけ続けると、彼は踵を返さんとし】
今日はこれでお別れだ、ゼーロ
オレはオレで、どうしても果たさなきゃいけない事がある
……誰かを傷付けないで生きてく事が出来ないなら、だがよ――
暇があったら、いつか一緒に暇を潰そうぜ
オレは……少し傷ついたぐらいで、倒れやせん
【そう言って、彼は筋肉の絡みついた太い首で振り向き】
【よく見ると皮の引きつった左腕を耳の傍に掲げ、軽く指を鳴らすだろう】
【ぱちん、と言う音は鳴らなかった】
【響き渡るのは――鋼が擦れるのに似た、不穏な甲高さを帯びた其れのみで】
そのための、この体だから――な!!
【その印象をかき消すように、一際大きな声で】
【時間の無さ故の、気休めの言葉をかけようとするだろう――】
【そして彼は、重々しい足取りでその場を去っていく筈だ】
【――、―戦場であれば、幾らでも強気に出られるものを糞野郎め、と】
【戦火の色に塗り込められた心は、密かに悪態をついた】
466 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 02:02:54.08 ID:uT+onDzYo
>>462
……そう、ですか…………。
【こういった時どう声をかけたらいいのか分からず、言葉につまる。】
【声のトーンも暗くなるが、それでも何を言うか頭を捻って。結局。】
えーっと、あの……、僕も口下手で。
上手く言えなくて、ごめんなさいなんですが……。
その──、僕も、イズさんを応援してますから。
だから、頑張ってくださいっ!
きっと貴方の言う通り、僕は気を使ってしまうでしょう。現に今も心配ですし、そう言うなら何も聞きません。
ですから具体的に何を頑張ってとか、そういった事が分からなくて、無責任かしれないですけど。
でも……それでも、応援、というか──僕で良ければ、助けになりますから。
さっきの蛇口の時みたいに、何か困ってたら気軽に声をかけてください、ね?
【ありのままの自分の気持ちを、女性に伝えることにした】
【おどおどしてたり、言いたいことが上手く纏まってなかったり、声の緩急がおかしかったり。】
【作文か何かであったら、お世辞にもいい出来とは言えない。】
【だがだからこそ、少年のありのままの気持ちが表されてるのだと、言えるのかもしれず】
467 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 02:14:27.05 ID:T3fl/4I3o
>>466
―――――優しいんですね、なぐさくん。
【悩ましげながら自分に気を使ってくれる少年に、】
【瞳の色を元の穏やかな色に戻し、再びその表情を戻す】
そこまで気を使って頂かなくても大丈夫ですよ。
実際この身一つで生活できていますから。
それに………こんな身とはいえ、小さな男の子にあんまり世話になるものじゃないですからね。
【……それなりにこちらも年長者としてのプライドがあるようだ】
468 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 02:28:43.99 ID:uT+onDzYo
>>467
……い、いやいやいやっ!
そんな事はないですよ!
そ、それに僕なんかが出しゃばっちゃって、すみませんっ!
【恥ずかしいこと言ってしまったり、年上の女性に「優しい」と言われたり、etc】
【色々とごちゃ混ぜになった羞恥心で顔が真っ赤になって、パニック状態。頭を下げまくる】
一応……、じゅーはち、なんですけどねぇ。
【じゅーはち=年齢。異世界換算で高校3年生】
【見た目は多く見積もっても中学校低学年位なのだが、どうやらドチビなだけらしい】
【どの道年下なのは変わらないが、小さな男の子扱いされるのはプライド的によろしくないようだ】
469 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 02:35:52.04 ID:T3fl/4I3o
>>468
……………ふふ。
そう言う事を言ってもらえるのは、申し訳ないだとかそういうことを差し引いても、
普通の女性は、嬉しく感じるものですよ。
【可愛い反応を見せる少年に、優しくそう声をかける】
【状況を加速させる言葉のような気もするが、はてさて】
18、ですか。とてもそうは見え……………あ!
【おっと】
あ、いえ。別に、小さいとか背が低いとか、そう言う事を言おうとしたわけじゃないんですよ?
ただ、その。可愛いなあって、思ってたので。ちょっと意外だっただけで………
【うっかり口を滑らせた事に気づき、精一杯のフォロー】
470 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 02:47:27.93 ID:uT+onDzYo
>>469
う、嬉しく感じるって……っ
こちらこそ、あ、ありがとうございます!
僕もそう言ってくれて嬉しいですから、凄く!
【「あわわわわ」とか、日常生活では滅多に耳にしないような擬音を口にする】
【いこーる、それだけすっごい慌てている】
【顔が真っ赤に茹で上がってるため、見かけでわかり易い。単純だ】
…………ふん、だ……。
どーせ夜に歩いてたら、迷子扱いされますよーだ。
小さいですよ、確かに。でもこれは、これから伸びまくるってことです。
今までのは充電期間なんですよ。チビじゃないです。小さくないです。子供じゃないんです!
【女性の失言に凹んで、ブルーなモードになったり】
え……、ぇ……──かわ、いい?
い、一体何を口走ってるんですかベスさん!?
僕は男ですよ? 寧ろカッコいいの方が似合う筈なんですよ?
それなのに、かわいいって、かわいいってぇ────……
【フォローの言葉が鋭利なナイフとして心に刺さったようで】
【勢いよく反論したり、段々と力尽きたり──元気溌剌、という言葉が似合うかもしれない】
471 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 02:50:53.37 ID:uT+onDzYo
>>470
/うわ名前間違い申し訳ありません。
/ベスさん→イズさん
472 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 03:01:53.34 ID:T3fl/4I3o
>>470
そうですか?………ありがとうございますね。
私は何もしていませんけれど、まぁ。
【途端に赤くなった少年を見て、更に顔を綻ばせる】
【先程のものとはまた違う種類の、すこし困ったような表情が顔に浮かんでいる】
ふふ、そうですね。きっと大きくなりますよ。
そもそも背の高さなんて、また一つのステータスにしか過ぎないんですから……
あまり気にしない方がいいのかも知れませんけどね。
【テンションの上下が激しい少年に優しく接しつつも、】
【どこから出したのか小さな麻袋を一つ膝の上に乗せると、】
【そこから錠剤のような物を二、三取って先程の水筒に放りこんだ】
可愛いですよ、なぐさくん。
今にきっとお似合いの"カッコいい"彼女ができますとも。
………それと、私の名前はイズですよ。
【「可愛い」を寸鉄と気付かず、気づいていないからこその勢いで】
【ガスガスと心に傷を穿ち始める】
【―――本人に悪気はないようだ】
473 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 03:13:42.01 ID:uT+onDzYo
>>472
そうですよねー。
大きくなるに決まってます。決まってるんです。
…………薬、ですか?
【女性にそう言ってもらえると安心したのか、ほっと一息ついて】
【一憂一喜しながらも錠剤の存在には気づいたようで、首を傾げて尋ねる】
だから、僕は男なんですよ!?
可愛いはどちらかと言えば、女の子に似合う言葉でして。
そういう彼女が似合うじゃなくて、僕自身に似合うんです。に、似合うんですってば!
あー……、その、ごめんなさいっ
【悪気がないからこそ、その刃は少年の心に深く突き刺さる】
【身振り手振りまで交えながら必死に反論するが、女性まで意図は届くのだろうか】
474 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 03:21:23.21 ID:T3fl/4I3o
>>473
薬、という程のものでもないですよ。
ただの「おいしい栄養剤」ですから。
【そう答えると、適当にからからと水筒を振る。錠剤を溶かしているようだ】
え、でもほら、可愛いですし――――
………あぁ。……………………あっ。
【ふとそんな風に言葉の続きをを繋ごうとして、】
【少年の伝えんとする意図に気づいて、】
【自分の言葉に気づいて―――】
…………その。なぐさくんも、かっこいいですよ?
【遅い】
475 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/09(土) 03:22:10.69 ID:HDWPE6LKo
>>465
【――広がりすぎた悪意は、ここらでその全てを根絶すべきなのかもしれない】
【自分という人物を通して、皆が動いてくれているように】
【いつか平穏を取り戻す為――】
なんで――ッ・・…、……
【言葉はここで途切れてしまった。その問いを掛けるには、今は時期が早いような気がしたから】
【彼が何故機関に忠を尽くすのか、何故――】
……うん。……またね……
――ッ。……うん。……信じて……いいんだよね……
わたし……待ってるから。……いつか……楽しく過ごせる……日を
【機関員であるに関わらず、彼はやはり悪人には見えなかった】
【こんな自分の傍にいてくれると、言ってくれた。そんな彼が、何故】
【身を置く場所の違いでこうも印象が変わってくるものなのか】
【彼女はまた――機関員の印象が変わったのかもしれない】
【彼のように――優しい人間も、存外多いのかもしれないと】
――――― “ また会おうね ”
【去ってゆく彼の大きな背中に向けて――】
【そんな透き通ったような玲瓏な声が、響いた、ような】
/最後の最後で意識がちょっと飛びました…すいません
/お疲れ様でした!!
476 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 03:29:55.31 ID:uT+onDzYo
>>474
んー……、ビタミン剤みたいなものですか?
僕は、飲んだこと無いんですが。
【人差し指を立てて、真っ先に思い浮かんだ例を挙げる】
──……あはは、はは。
ありがとう、ございます……でももう、遅いです。あはは。
貴方が僕の事を可愛いと思ってるのは、充分に伝わってきてしまいましたから。
【落ち込み切ってしまうのも、なんだか負けのような気がして】
【乾いた苦笑いを浮かべて強がるのが、少年の精一杯であった】
……さて、と。
夜も更けてきましたし、そろそろ僕は帰りますね。
色々と話せて、楽しかったです。ありがとうございました。
───また会いましょう、イズさん。
【ペコリと一礼して、別れの挨拶をすると公園の入口の方へと歩き出し】
【一度だけ振り返って、笑顔で大きく手を振った後、その場から歩き去っていった】
477 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/09(土) 03:43:48.49 ID:T3fl/4I3o
>>467
んーと………まぁ、そんなものです。
【そう言って水筒から一口だけ、こくりと水を飲む】
【鼻が良ければほんのりとココアの匂いを感じる事ができるだろう】
い、いやその。
………でも、私は可愛いのも"アリ"だと思いますよ?
【そして出た精一杯のフォローがこれだった】
【流石に落ち込んだ様子の少年に何か声をかけねばと思ったのだろうが………】
そうですね、私も今日は適当にどこかで眠るとします。
水道はどうも、ありがとうございましたね。
またいつか、なぐさくん。
【そう言うと、少年の背中を見送り、】
【手を振り返すと、水道の方に向き直って小さく呟いた】
………どっち向きに動かすと、止まるんでしたっけ。
/お疲れ様でした!
/一々返信が遅れて申し訳ありません……
478 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 03:49:22.81 ID:uT+onDzYo
>>477
/お疲れさまでした!
/いえいえ、大丈夫ですよ。お休みなさいー。
479 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/09(土) 10:55:52.08 ID:NiqXXihA0
【貯水地付近】
【木や草が生い茂った自然の日陰と、人口の湖が涼しさを醸す場所】
【程良い日陰となったコンクリート製の湖の縁に、膝の上に人を抱えて腰掛ける青年の姿があった】
うーん、昨日の晩からここにいたのかなぁ
一人ぼっちは寂しかったよねー、早く気付いてあげられなくてごめんねぇ
この暑さであなたの具合が悪くなるまでは、私が側にいてあげるからー
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【白地に黒のボーダーのノースリーブ、右肩にはオレンジのストールを包帯のように巻き】
【ダークグレーのダメージジーンズに、赤のベルトを通して】
【足元は、トングに黒のマーブルが派手に盛られた、ピンクのソールのビーチサンダル】
【青年が抱きしめていたのは、既に息耐えたずぶ濡れの少女だった】
【体に巻かれた民族調の大きめの布は、恐らく青年がパレオとして使用していたもの】
【髪は派手な金髪、布から覗く肩や足には幾つかのタトゥー。悪い遊びばかりしていた事を伺わせる】
480 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/09(土) 14:28:34.00 ID:35yBDf+Jo
>>391
態度?しかたないよーこれ、禁術の副作用だもーん
【第三世界のゲームでいうならFF6のケフカに近いかもしれん】
あーサイボーグ、変な腕だと思った!ねぇねぇ!苦しんでる理由ってあれ?おっさんがなんか弄ってるの?
【目を輝かせて聞いてくるところ、マジで精神異常者のようだ】
481 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/09(土) 14:37:52.21 ID:EqfCPpGe0
>>480
「ほぅ……死から人を呼び覚ます術…………中々に面白そうじゃの? ヒヒヒ!!」
【その言葉に反応したのは、グラトンの方だった】
【元々、どこか怪しい輝きを瞳に宿していたが、それが更に光度を増す】
【一言で言うならば――――知識欲が刺激される、と言ったところか】
「あぁ……わしはの、そこまで大層な事は出来んが、多少『重力を操る』事が出来ての?
今、この馬鹿の腹の中からギリギリと締め上げてるんじゃよ
――――ったく、死体にも『鮮度』ってもんがあるんじゃ! こしらえたらさっさと持ってこんか、この役立たずがッ」
はっ、が…………も、し……わけ…………
「……ま、やり過ぎても後のメンテナンスが面倒じゃし……この辺にしとくかの?」
はあっ!! っは、ふ、がぁ、あ…………!!
【グラトンが向ける掌から、先ほど闇に紛れたものの、小さな黒い魔力弾が発射されていた】
【それが命中した事で、ブラックハートの体内から負荷を掛ける事が出来たのだろう】
【ようやくにして解放されたブラックハートは、苦しげに息を継ぎながら、その場に倒れ込む】
「さて……矮人君と言ったかの?
君の任務……普段の役割は何なんじゃ? あと、所属があるのかの、それともフリーかい?」
【倒れ込んだブラックハートには一瞥をくれただけで興味を失ったのか、グラトンは矮人に質問を飛ばす】
482 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/09(土) 14:49:52.18 ID:35yBDf+Jo
>>480
フラフラとそのへん歩き回ってるだけです!フリーです!
【堂々と】
あ~でも今度氷の国に行こうかとは思ってました
【自分の目標を達成する為に、そう思ったが言わなかった】
そういえば研究者のおっさん、死人再生術に興味が有るなら教えようか?リビングデッドくらいなら誰でも死体が有れば出来るから
【なんかすごい事を言っている】
リビングデッドはいいよー、骨より力が強いから
【会話の内容が非科学的すぎる】
483 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/09(土) 14:50:38.20 ID:35yBDf+Jo
安価ミス
>>480
×
>>481
◯
484 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/09(土) 15:00:38.87 ID:EqfCPpGe0
>>482
「フリーか。ならちょうど良い……!」
(――――ッ、氷の国支部、だと……!?)
【現在、所属支部は無くフリー――――そう聞くと、グラトンはわが意を得たりと言った表情でニヤリと笑みを浮かべる】
【蹲っているブラックハートは、『氷の国』の単語に、地に伏したままピクリと身体を反応させたが、それにグラトンは気づいていない】
「あー、悪いなぁ……わしの専門は科学…………魔術関連には、とんと疎くての?
多分、教わった所で持て余すのが関の山じゃろうて……」
【困った様に、その豊富な白髪を湛えた頭をかきながらグラトンは答える】
【魔術工学と言うものもこの世界では一部起こってはいるが、それについてもどうやら理解は乏しいようだった】
「――――ところで、矮人君……もしよければ、わしの作品のモニターをやってみんか?
わしの推進しとる『人工強化プロジェクト』の試作品がいくつかあるんじゃが、託すに中々これと言う奴がいなくてのぉ?
作るだけ作って腐らせるのは、わしも我慢がならんのじゃよ……良ければ、持って行って実戦テストしてくれんかの?」
【居住まいを正すと、グラトンはそう話を切り出す】
【研究者然とした外見通り、実戦よりも後方支援をメインとした仕事についているのだろう】
【もし、矮人が前線で活動するタイプならば、引き受けてくれないかと、相談を持ちかける】
485 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 15:02:51.24 ID:nugYfxkCo
【街中のカフェテラス】
【人目を避けるように角の席に少年は座っていた】
【机の上にはコーヒ一杯、それも既に冷め切っていて恐らく何時間も居座っていたのだろう】
【店員にとってはいい迷惑、しかし当の少年は全く気にしてというか気付いておらず呑気な物だった】
そういや最近あいつを見てねーなあ……どうしちまったんだろ
死んではいないと思うけど、つーかこんなの残して死ぬっていうのもあり得ないだろうし……。
【白髪をそよ風に揺らしながら緑眼で見やるのは机の上に置いた――】
【「黒い光」を帯びる「黒い羽根」、宿す物は「絶望の魔翌力」……左手の指先で軽くつついてみる】
【無論反応が在る筈もなく、羽根も風にそよぐだけ】
(ま、煮ても焼いても死にそうにないヤツだし――――!?)
【心配せずとも大丈夫だろう、と思っている時点でそれなりに心配しているのだろうけど】
【それはともかくとして少年は身体に響いた突然の痛みに顔を顰めその痛みの根源に触れようとするが】
【左手は何も掴まない、少年の痛いと感じた筈の右手は既に無いのだから……彼は困惑の表情を浮かべる】
【痛みに驚いて身を固めた時に机に当たったのか掛けておいた刀がそのバランスを崩してしまい】
【物騒な音を立てて床に転がり落ちる、コーヒーカップが落ちなかったのは幸いか】
【しかし今はそんな事よりも原因不明のこの腕の痛みである】
(いやいやいや意味が分からんぞ、なんで肉体的な組織が無いのに痛いんだ?)
(あれか?脳が何か錯覚でも起こしてんのか?やっべ軽くパニックだわ……)
【いつもと比べれば平和な昼下がりに突然の原因不明の痛み、困惑】
【凡そ人間というものはその理解の範疇に及ばない出来事には混乱するように出来ている】
【彼も御多分に漏れず少しのパニックに襲われる、滲む冷や汗】
(治そうにも患部?がないしどうすりゃ……?)
(あれ……痛みが、引いた?…………ハァ?)
【3分程だろうか、どうしようもない痛みと格闘している内】
【ふと気付いた瞬間に痛みは消えていた、鳩が豆鉄砲をくらったような表情の少年】
【更に数分間まだ正常な思考形態に戻っていない脳で何が起きたのか考えようとするが結果は残らず】
【刀の転がる音に気付いた店員が訝しげに彼を見つめているのだった】
486 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/09(土) 15:06:55.39 ID:35yBDf+Jo
>>484
うーむ...僕は基本こうやって
【骸骨を傍に一体召喚する】
骸骨を使った暗殺タイプなんだけど...
【暫く考え】
まぁ、仕事が来た時に役立つし、比較的性格がおとなしいやつならいいですよ
【承諾】
487 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/09(土) 15:22:02.88 ID:EqfCPpGe0
>>486
「ほぅ……暗殺か
なら、アレがいいかもしれんの…………!」
【召喚された髑髏。そして暗殺が主任務と言う矮人の言葉を聞き、グラトンは研究衣の内ポケットから何かを取り出す】
「残念じゃが、提供するのはサイボーグではないぞぅ?
――――『人工強化プロジェクト』はの、色々と多岐に渡ってるんじゃよ研究が
これも、その内の一つじゃ」
【そう言いながら差し出したのは、黒塗りにされた一丁の、一般的なオートマティック拳銃だった】
「こいつは『人工強化プロジェクト』の≪F-112≫……暗殺用の特殊拳銃じゃ
銃弾の中にの、2種類の特殊な薬品を仕込んでおる……着弾のショックで、その薬品同士が混ざり合い、死体を溶かし去ってしまうんじゃ……!!」
【その試作品は『武器』だった。確かに前線に出るモニターが必要と言うのも頷ける】
「1発の銃弾で、平均的な成人男性の肉体を、着衣や所有物もろとも溶かし去ってしまう事が出来るが、その分、装弾数には限りがある……
具体的には、一度にマガジンに込められるのは3発までじゃ。チェンバーを考慮しても、最大装弾数は4発……
これを実戦で試してほしいんじゃよ」
【死体の処分を自動でこなしてくれる特殊銃――――確かに暗殺用として用いるには、それなりに有用な武器だ】
「ついでに言うとの、地形の破壊なんかにも用いる事は出来るぞい?
ただ……誤射には要注意じゃな。下手な扱いをすれば、自分ごとお陀仏じゃ。まぁこれは、兵器全般に言える事じゃがの?
――――どうじゃ、持って行って、試してみんか?」
【自分の顔の前に銃を掲げつつ、矮人の答えを待つグラトン】
488 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/09(土) 15:29:43.14 ID:35yBDf+Jo
>>487
おおう!武器か!そりゃぁ有難い!僕自身の戦闘力がおおいに不足してたんだ
【差し出されたF-112を受け取り、微笑む】
そいじゃ、弾薬についてはどうすれば?
【そこでふと疑問に思ったのか弾薬について聞いてみる】
489 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/09(土) 15:47:12.41 ID:EqfCPpGe0
>>488
「……他にも、こいつを見ての通り、サイボーグ手術の技術なんぞもあるが……まぁ、全部話す必要もないじゃろなぁ?
それよりも、引き受けてくれて感謝しとるよ……ッフホホホホヒヒヒヒヒ…………!!」
――――…………ッ
【矮人の了解を得て、奇妙な笑い声を上げるグラトン】
【やはり、こうした研究に従事してるだけはあって、その精神はどこか均衡を欠いたもののようだった】
【そんな様子を、ブラックハートはよろよろと身体を起こしながら、忌々しげな表情で見上げている】
「あぁ……その弾薬は完全ハンドメイド……余所での補給は効かんよ?
とは言え、今回はあくまでテスト……そうそう数も用意しとらんからのぉ…………
とりあえず、3セット――――12発の弾丸を預けとこうかの…………
使ったら、あるいは使い切ったら、適当なタイミングで“データベース”で報告してくれい……」
【発射機構たる拳銃の方にも、色々と特別な仕様はあるのだろうが、むしろ≪F-112≫の真価は弾丸の方にある】
【あくまで試作品の域も超えない為、補給などは基本的に不可能だと言う】
【恐らく、そうした用があるならば“データベース”を介して連絡して欲しいと言う事だろう】
【そう言いながら、グラトンは懐から9発の弾丸を取り出し、更に渡す】
【残りの4発は、既に装填済みなのだろう】
「あぁそうじゃ…………あともう2つ、注意しとかねばならん点があった…………
1つ目……中に薬品を仕込んどるって所から、分かってもらえるかもしれんが、こいつは銃弾の直径がでかい。つまり、その分反動がきつい……慎重に使ってくれい?
暗殺用じゃが、実戦にも使える……ただし、実際に『戦闘』で使うんなら、ここぞと言う時以外に無駄撃ちは厳禁じゃ……そんな事をしたら、自分の首を絞めるぞい?
そして2つ目……特に銃弾の方じゃが、そいつの管理は厳重の上にも厳重にな?
万が一、敵の攻撃を喰らったり、落として薬品が混合などしてしまったら、お前さんそいつの薬品に巻き込まれて、溶けて死ぬぞ?
そこのところ、良く注意して、暴発などさせんようにな?」
【発射の反動がきつい点と、暴発した際のリスクと言う、2つの注意点を上げるグラトン】
【まだ試作品と言うだけあって、まだまだ取り回しの良さは実戦兵器のレベルには至っていないのだろう】
【とは言え、威力面の身を考えれば、十二分なものがあるのも事実だが――――だからこそ、扱いは難しそうだ】
490 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/09(土) 16:01:43.55 ID:35yBDf+Jo
>>489
りょーかーい
【本当に分かっているのだろうか】
あと、僕の体は替えが効くんで、もんだいないっす!
【またすごいことを】
で、おねぇさんはどーしてそんな恐ろしい目をしているのかなー?
【ふとブラックハートを見ながら】
その綺麗な顔が台無しだよん?
【彼は良くも悪くも正直だ】
491 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/09(土) 16:12:46.65 ID:EqfCPpGe0
>>490
「ほほぉ……!?
流石は死を潜ってきただけはあるのぉ…………やはり『命』は魔術の領域なのかもしれんのぉ……!!」
【肉体の代えが効く――――普通の人間ならば、逆立ちしても出来ない芸当だ】
【それは、『死』に対するリスクを極限まで減らしてくれる。ならば、確かに致命的な事態にはならないだろうとグラトンは得心した】
――――チッ
「まぁ、考えとる事は分かるぞ…………わしの研究が上手く行く事が、我慢ならんのじゃろ?
じゃがのぉ…………わしのプロジェクトとお前の命は運命共同体…………いい加減、そこの所を学習したらどうじゃ?
身体は欠陥品でも、おつむまで欠陥品では無かろうが――――ッ?」
――――生き方を割り切っても、心まで割り切れるかよ……ッ!!
【ブラックハートは、更に忌々しげな舌打ちを1つ漏らす】
【それを見咎めたグラトンは、彼女の反発には慣れているのだろう。ネチネチとした言葉の刃を、ブラックハートに対して飛ばす】
【そう――――サイボーグと言う立場上、ブラックハートはグラトンには絶対に逆らう事の出来ない状態にあった】
「さて、いい加減死体を持って帰らんとなぁ…………このまま腐乱でもされたら、サンプルにならん……!」
【ふとグラトンは足元に視線を落とす。そこにはブラックハートが殺害した3体の死体】
【それを見て、グラトンは本来の目的を思い出した様だった】
「では、わしらはそろそろ研究所に戻るとするが……矮人君、最後に何か、追加の質問などはあるかね?」
【両手を合わせて、なにやら力を溜めながら、グラトンは矮人へと顔を向ける】
492 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/09(土) 16:21:29.28 ID:35yBDf+Jo
>>491
無いね、ありがとー!
【手を振る】
あぁ、そうそう、ブラックハートさん!死んだら魂だけでも僕の所に来てくださいな!何にも縛られない生身の肉体、ご提供しまっせー!
【最後に、非常に非科学的なことを言って踵を返す】
【何事もなければ彼は拳銃片手に帰るだろう】
493 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/09(土) 16:32:38.32 ID:EqfCPpGe0
>>492
「そうかい!
なら……しっかりテストしてくれよぅ!」
【自身の能力の発動の為に魔力を練りながらも、グラトンは返事を返す】
【有力なテスターが見つかれば、彼の研究も更に順調になるだろう】
――――――――結局、誰かを当てにしなきゃどうしようもない状況は、変わらねぇじゃねぇかよ……!
それにあたしゃ、まだくたばるつもりはない…………生まれてきた意味を、見つけるまでは……ねぇ…………!
【矮人へのブラックハートの返答は、冷淡な物だった】
【彼女にとってすれば、今の命をこそが、もっとも優先されるものなのだろう】
「――――さて、ブラックハート……さっさと『Factory』を呼んで来い…………いくらなんでも、それくらいはできるじゃろうが……!」
……舐めんじゃねぇよ、小間使いの役目も果たせねぇで、仮にもナンバーがあるかよ……!
【ブラックハートが路地裏の表に飛び出し、数分後にトレーラーが入口につける】
「…………喝――――――――ッッッ」
【瞬間、グラトンは溜めに溜めた魔力を解放し、その場に重力場を形成】
【すると、3体の死体はゆっくりと持ちあがり、トレーラーの荷台へと押し込まれて行った】
「――――ふ…………ぅぅぅぅ
やれやれ……やっぱり死体3体ともなると重いのぉ…………」
【その後を追いかけ、グラトンもよろよろと荷台へと乗り込み、トレーラーは走り去っていく】
「しかし…………これで良い…………!
一度は挫折しかけたプロジェクトじゃが、ようやくにして息を吹き返し始めとる…………!!
……………………ックッヒヒヒヒヒヒ、ホホホヘハハハハハハッカカカカカカカ…………!!」
【狂気の科学者の哄笑を残しながら、特設トレーラー『Factory』は走って往く】
【黒い企みの兆候を、そこに見出すは難しい事ではなかった】
/乙でしたー!
494 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(岡山県)
:2011/07/09(土) 16:46:03.54 ID:35yBDf+Jo
>>493
わぁお、すっげぇ車
【トレーラーを見送って】
じゃ、帰るか
【再び歩み始める】
prrr...っと仕事か、さっさと済ませて帰りますか
【この仕事については省略しよう】
/お疲れ様でしたー
495 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 19:03:56.55 ID:KRRz8qfyo
【櫻の国東部、〝白蛇之港〟】
【白天龍家の領内で最も栄えているこの港街は、そも貿易を主として広がってきた】
【大陸からの文化も流れ込めば、国内の他地方の産物も流入する】
【自然とこの街は、文化的なレベルに於いて、独自の方面で成長していた】
【背が低く横に長い建物ばかりで、少し上を向けば空は広く】
【ゴミを捨てる事が最大の悪徳とでも思われているかの様に、道は清潔さを保っている】
【目的地の方角さえ知れれば道に迷う事は無い、碁盤状に交差している幾つもの通り】
【人々は皆、櫻の東部に特有の和装を、然し村のそれの様な質素なものでは無く身に纏い】
【この街の中だけを見れば貧富の差は小さい。皆、等しく栄えていた】
【防衛側】
【事前にアナウンスを行います。防衛側に与えられた命令は、突き詰めればたった一つ】
【『風森家の軍勢を殲滅せよ』 これ以外の命令は行われておりません】
【繰り返します、これ以外の命令は行われておりません】
【白天龍家の要請に応えた能力者は、今は街の南端に居る】
【その手には、十数分程前に、一つの無線機が渡されている筈だ】
【スイッチを押せば自分から声を送る事が出来、それが無くとも常時受信は行える】
【聞こえてくる通信は、一人の女性の声。この無線機を渡した、そろそろ化粧の段階を増やす必要が有りそうな年齢の彼女のもの】
≪こちら、空戦傭兵団〝刃翼〟隊長、朧・デルドラフト=白鷹。半分はこの国の人間だ≫
≪私と部下、総勢三十名。この戦域上空にて展開、地上部隊を援護する≫
≪基本的には我々は独断で動く。だが、要望が有るなら伝えたまえ≫
≪敵の侵入経路は街の北の港だ、出向くか待機するかは一任する……〝刃翼〟、散開!≫
【上空を、簡易飛行ユニットを装着した傭兵団が飛んでいく。彼女達の任務は、脅威の早期発見だ】
「……うっし、敵さんもお出ましや。逃がすな、残すな、平らげろ!お残しはウチが許さへんでー!」
【能力者の後方には、白天龍の地上部隊と、それを率いる白天龍 朝顔】
【その視線は街の北、建物の屋根より高い位置に見える、船の帆へと向けられていた】
【襲撃側】
【事前にアナウンスを行います。襲撃側に与えられた命令は、突き詰めればたった一つ】
【『白天龍家の軍勢の他には手を出すな』 これ以外の命令は行われておりません】
【繰り返します、これ以外の命令は行われておりません】
【一艘の大型船が、防衛網を強引に突き破って港に停泊、錨を降ろす事に成功した】
【港の一般人を早々に制圧し、展開されるのは黒装の集団の陣形】
【街の北端より彼等は、遥か南の敵部隊を見据えていた】
『……戦を開始する、進め。無用の殺生を禁ずる、家屋の破壊を禁ずる、窃盗を禁ずる』
『初老の男の首一つ…………それだけで、この国は救える』
【集団の先頭に立つのは、小柄な少女。特に得物は持たないが、両手に黒い手袋】
【軽く指を動かすと、集団の後方から数名、まったく同体型の少女達が彼女の隣に付いた】
/続きます
496 :
495
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 19:05:27.54 ID:KRRz8qfyo
【どちらが先という事も無く、それぞれの軍勢は互いの元へ、最短距離で突撃を開始する】
【普通に走った所で、次のレスには先頭同士が接触する事になるだろう】
【勿論、歩くなり立ち止まるなりすれば、戦闘行為に巻き込まれるのは暫く遅れて】
【走るより速い手段での移動を行えば、それだけ先へ進む事が出来る】
【〝白蛇之港〟は、南北東西に走る道路が垂直に交わり、碁盤の様な形を作っている】
【このままならば2勢力は天元―――碁盤の中央―――で衝突するだろう】
【街を南北に縦断する通りは5本、東西に横断する通りも5本】
【xとyで座標を表すならば、(2,2)での衝突となる】
【白天龍の部隊は(2,0)より北上、風森の部隊は(2,4)より南下】
【道に迷うものなど、現時点では出る筈もない】
【事前にアナウンスを行います。襲撃、防衛という区切りは有るものの】
【過去に選んだ立場など、その瞬間の思想に比べれば軽いものである、と】
【状況は刻一刻と変化し、決して一つの侭に留まらぬもので有る、と】
【善悪を考えるより、足を動かした方がきっと、健康の為には良いだろう】
497 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 19:23:06.86 ID:kMjaN2tZ0
>>495
【――白天龍陣営】
【周囲の人間の顔を一瞥する程度で、後は短い挨拶も抜きに】
【そんな事は「後でいい」とばかりに、駆けていく者があった】
戦の華は、正面からの小細工抜きの激突
櫻の人間ってサ、分かってるみたいね!
……弓は飛んでこない、取り敢えず行くよベンヌ!
「はは――、っ……承知で御座います。
些事はまさ申し上げませぬ、敵の戦線を押しとどめましょうぞ!」
【装いはデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【紅眼白皙、癖の強い黒髪が特徴的で、小学上級生ほどの年頃の】
【そんな風采の少女が、韋駄天のごとく駆けていく】
【木槌を金属で固めたような、身に不釣合な双頭の「鉄槌」を肩に担いで】
【幾らか“足が速い”のか――】
【妨害がなければ、中心の座標から少し余る程度まで前進し】
【この機械化魔導鉄槌の片頭――「火蓋」と呼ばれるパーツを】
【涼しげな残響を奏でながら、展開することだろう】
【空洞の向こう側には、反して仄かな熱気が閉じ込められていた】
【――風守陣営】
【空の備えを得たのは、何も一方だけでは無い】
【戦の臭いと報酬と、或いは別の芳香に誘われて】
【とある――「騎兵隊」を、彼らは雇っていた筈だ】
【空中の傭兵部隊には、気付く事ができるだろうか】
【南北軸ではなく、東のほうの薄暗く雲の垂れこめた空から】
【幾つかの――巨大な「鳥」か何かの様な姿が、うっすらと見える】
【それは、徐々に大きくなっていって】
【「鳥」にしては明らかに異常な影である事を、彼女達に認識させるかも知れず――】
//斧ロード史音 / ドラゴンナイト部隊 / +α?です、宜しくお願いします!
498 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/09(土) 19:26:18.42 ID:lguPKyZ6o
>>495-496
【地面を叩く、足音は軽く、騒々しい夜の中へと染み込まれて雑踏と消える
あまり大きいとは言えないその音は、音の持ち主が、発生主が、まだ若い少女である、と示すには十分で
開始の合図から数刻、走りとおしていた彼女は、ふと立ち止まった】
【既に彼女は北へと最短距離を突っ走っている、恐らくは、先端の位置であろう彼女は手に握った無線機のスイッチを軽く押した
言葉の向ける先は、自身へと無線機を渡した女性へと、ソプラノの旋律を紡ぐ】
……二つ、宜しいでしょうか、尋ねておきたいものがございます
本日の私は〝防衛〟と区分される方へと配置されました、そこについては何の不満もございません
むしろ在り難く思っております……ですが、気になることも少々、いえ、どちらかと言えば注意を為すべき事がありまして
私が為したいのは、この市街地に一般人はいらっしゃるのか、ということと、敵を無力化するだけで十分か、という二つの質問です
……私は極力、いえ――――絶対に、人を殺めたくはない、と思っています
故に、この二つのことを、どうしてもお聞きしたく、存じ上げまして――――……
単なる戯言、と聞き逃していただきましても、何ら問題はございません
ですが、私の立っている立場は、どこ吹く風、と揺れる危うい立ち居地です
……心変わりする由も無い、とは絶対に言いきれませんが故――――良いお返事をお待ちしております
【紡ぐ言葉は以上で、無線機のスイッチをオンにしたまま、彼女は彼女の先の道へ視線を向ける
どうやら、話している間に幾人かに先を行かれた、か――――……だが、問題は無い
右手で握った無線機を、胸の中へと入れると、左手に握った刀の納まった鞘を握りなおした】
【駆け出す彼女の足取りは軽く、まるで人ではないぐらいに、疾く、鋭く、その歩を進めていく
問題が無ければ、先頭部隊には、十分追いつきそうな速さで】
【白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】
499 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/09(土) 19:27:29.53 ID:8SigfMmao
>>495
【白蛇之港――近辺の街、その南端。白天竜の地上部隊に混じって、その女性はいた】
【手に持った無線機のスイッチを押し、それを口元に持ってきて、流れた通信に対しおもむろに話し始める】
――私は水走 游華(みずはしり ゆうか)だ。友軍として参加させてもらう。よろしく頼む
私から尋ねるべきことは一つ。相手の目的の確認だ
以上、それだけを確認すれば私も戦線に加わる。わからなければそれでもよし、だ
【通信を終えた彼女の容姿は】
【艶のある黒い長髪の無駄な部分を鞭のように細く一本に纏めて後部で括り、同色の瞳はややツリ目】
【焦げ茶色のカーゴパンツを穿き、ややピッチリとした薄手の白い服は、華奢な身体のラインを無駄に強調させている】
【背には大きなリュックを背負っており、ベルトには二本の木棒を携帯した、背の高い女性といった風貌である】
【背のリュックを目印になるような場所へ、重い音と何故か盛大な水音を響かせて降ろし】
【屈んでリュックを開けたかと思うとペットボトルを取り出して、中の水を一気飲みした】
【ペットボトルをリュックへ押し込むと、立ち上がり、先陣を切って駆けてゆく友軍の背中を見送る】
【どうやら敵軍の意図を理解しないとここから動く気はないらしい】
【敵軍の目的が謎であったならば、彼女はどう動くと言うのか】
【それは、帰ってくるはずの女性の答え次第である】
/水走 游華です!今宵はよろしくお願いします
500 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/09(土) 19:28:23.49 ID:lguPKyZ6o
>>498
/おーっと描き忘れた、カノンです、防衛側でよろしくねー
501 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/09(土) 19:31:04.19 ID:Uu9K8n+R0
>>495
>>496
【襲撃側】
殺すな、ねぇ。
まっ!無駄な死体を作るのは良くねぇよな。
【風森家が展開した部隊と同じく、風森が雇った傭兵の男がいる】
【黒のジャケットに黒に染まったジーパン、黒い布で包んだ”何か”を背中に背負っていて】
【まさに黒づくしである】
【目は鋭く、不快感でも感じているかのようだが】
【別に不快というわけではなく、ただそういう目をしているだけのようだ】
さ~て、お仕事お仕事ってね!
【男は勢い良く街中を駆け出した】
傭兵、黒笠斬罪。
殺しはしねぇが、殺す気で行きますかぁ!
【男は中央を走っており、敵の陣営と激突するのはそう遅くは無いだろう】
//黒笠です。たぶんですが、途中でもう一人来るかもです
502 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 19:34:17.61 ID:nugYfxkCo
>>495
【白天龍家側】
【舞台とちょっとばかり離れた所】
さて、仕事の時間……か――――
(仕事だなんて今年に入って何回目でしょうか、3回くらい?)
【短めの内側に跳ねた黒い髪、その瞳の色は藍色】
【左目には白い眼帯、丁度病人が付けているような物を想像すれば良い】
【少し周りから浮くような若草色和服の上にやたらとヒラヒラした割烹着を着た女性はぼうっと空を見上げ呟く】
(リアルタイムで情報を……か、力加減を間違えないようにしないとです)
【無線機のストラップに指を掛けながらクルクル廻す】
【それも直ぐ飽きて懐に仕舞う】
キルゼムオール的な感じで良いのですよね……
殴ればいいだけなんて簡単な仕事じゃないですか、久しぶりのストレス解消。
【うふふふふ、と満面の笑みを浮かべる彼女は本来この場に来る筈だった者の、妹の替り】
【身体の事もあってノリ気でなかったがここまで来てしまったのだからやらない訳にもいかない】
【割り切る事ぐらいは不自由な身でも出来るのだった】
ま、ともあれ出陣しなければですよねいやはやどこまで保つでしょう
味方の迷惑にならない程度に立ち回らないと……よし、平熱……。
【自分のおでこに掌を当てる、ほんわり温かい珍しく体調が良い】
【彼女の名は夜過、真名は<夜舞/病>、その身は病魔の社であった】
クスリも飲んだし、大丈夫さてやりましょうか。
【彼女は傍らに置いておいた武具】
【八角形の大きめな混紡(幾らか傾斜は柔らかだが)を軽々と持ち上げ肩に乗っける】
【「ああ、重たい……」などと呟いて彼女は歩き出すだろう】
/八柳です、よろしくお願いします
503 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/09(土) 19:35:25.57 ID:lrstxW330
【路地裏】
【何か考え事をしていると思われる少年が】
【月光が照りつつも薄暗い路地裏にて歩みを進めていた】
【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】
【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】
【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】
【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】
【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖でゆっくりと歩いている】
───―――――……
【やはり何かを考えているようだ】
【顎に右手を添え、左手で肘を支え続けていたが】
【ふと、少年は顔を上げ】
【自信満々とも威風堂々ともとれる、大きな声で言った】
そうだァ、武器屋行こう!
【言い放った】
504 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 19:54:17.92 ID:KRRz8qfyo
>>ALL
【白天龍の軍勢は、平地での戦闘に備えてか、鎧に身を包んだ者が多い】
【得物は、槍や薙刀、刀。飛び道具こそは見えないが、基本的な装備は揃っている】
【近代軍との戦闘でなら不利も有るだろうが、この国の兵卒は皆精強だ】
【刀の間合いまで近づく事が出来たなら、彼等は決して侮れない戦力になる】
【風森の軍勢は、軽装だ。市街地戦を見据えてだろう、動きを阻害する防具は少ない】
【元々が山岳地帯を根城とする忍びの集団、その気になれば屋根も壁も足場に出来る者達だ】
【武器は刀やクナイなどで、殺傷力が高いとまでは言い切れないが】
【刃物が苦手ならば、正面からぶつかって行くのはあまり良いやり方では無いだろう】
>>497
【今回ばかりは、あの逃げ脚の速い少年は、戦列に姿を見せていない】
【リスクと利益のギリギリを見極める事に関しては、熟練者とも言えるだろう彼だが】
【今回の戦闘は、リスクが大き過ぎるとでも判断したのか?】
【一方で、空中を行く傭兵部隊達の声には(無線越しだ。誰の声かなど、判別も難しいのだが)】
≪……おい、前方に何か居るぞ≫≪敵機……いえ、所属不明、正体不明の飛行物体を認識……≫
≪攻撃を受けないのなら、そのまま放置しろ。暫く我等は雨傘だ≫
【空を飛ぶ者達の目は、勝手知ったる空に紛れた異変を、見逃す事は無い】
>>498
≪こちら〝刃翼〟、質問に回答する≫
≪第一の質問に関してはイエスだ。ここは一般市民のくらす市街地である≫
≪第二の質問に関してはノーだ。雇い主は『殲滅』を要求している≫
≪そして我々の翼は、この狭い戦場を短期間に数往復出来る、という事を知って欲しい―――以上≫
「……あんまり怖い事言われると、後ろからサックリ行きたくなるなぁ……」
【通信機への声は、どうやら後方の部隊を率いる彼女も聞いていた様で】
【そのどちらからも、敵へ情けを掛ける事へは、あまり良い返事は得られなかった】
【勿論、他人の許可が無いからそれがどうした、という考えも出来るだろうが】
>>499
≪質問に回答する。それは我等傭兵には預かり知らぬ事だ≫
≪攻めてくるというから迎撃する。金さえもらえれば我等はそれで十分≫
≪理想で空を飛ぶ者達と、同一視は難しいと考えてくれ≫
【敵軍の意図、それは攻撃である。それ以外に何が有るだろうか】
【いや、有るのだろう。だが、それを上空の彼女達は知らされていない】
【彼女達は雇われて、命じられるままに動くばかりだ】
>>501
【眼前に迫るのは、上記の通りの装備を身に付けた白天龍の部隊】
【能力者も幾人か居るが、其れが向かう方向と、彼の向かう方向は幾らかずれていて】
【意図的に二者がそう動かない限り、能力者同士の戦闘になる可能性は低いだろう】
【『白天龍家の軍勢の他には手を出すな』 雇われの傭兵も、彼等の軍勢の範疇には入る】
【武器を持って向かってくる者ならば、どういう扱いをしても許されるのが戦場だ】
>>502
【歩くという選択肢を取った彼女は、前方に先遣隊を、後方には
>>498
を】
【それぞれに見る形となり、幾らか遅れて戦線に合流する事になるだろう】
【それが、プラスの成果を生むか、マイナスを生むかは分からないが……】
/続きます
505 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 19:54:45.56 ID:KRRz8qfyo
>>497
>>498
>>499
>>502
【前方から向かってくるのは、刀を構えた兵士が十人程】
【その内の六人は幾らか速度を落とし、四人の後方へと回る】
【先に行く者を壁として、後方の者が臨機応変に動ける組み方らしい】
【彼等の先陣四人は二手に分かれて、カノンへ2人、史音へ2人と向かって行く】
【路地裏のチンピラなどとは練度が違う、相応に鍛えられた隠密では有るが】
【然し、能力者の戦闘に比べれば温いと断じられるだろう程度の速度だ】
【狙いは、いきなり胸。問答無用で、息の根を止めに来ている】
【彼等を撃退しても、直ぐに次の敵が攻撃の用意を整える】
【一人一人の対処に、そう時間を掛けては居られないだろう】
【また、先に立つ2人が対処を完全に行えたのなら、後方の八柳は暫く手が開く事になる】
【ましてや、更に後方の水走に至っては何をか言わんや、だ】
【そして水走には、敵全体味方全体の動きを観察する機会が与えられる】
【突撃を行った白天龍の軍勢は、その後方の何割かが、駆ける速度を落として方向転換を始めたのが見える筈だ】
>>501
【彼へと向かってくるのは、頑丈な大鎧に身を包んだ武者】
【槍を構え、走る勢いそのまま、彼の腹を狙って突き刺そうとしてくる】
【速度だけを言うならば、決して早くは無い。だが、装備の為に非常に重い】
【尤も、此処では対処を間違えた所で、所詮相手は兵卒だ。苦戦する事も有るまい】
【問題はこの瞬間の対処では無く、その次の行動となる】
>>ALL
【風森の軍勢は、その全兵力を中央に集めて、直線的に突破を図っている】
【一方で白天龍の軍勢は、兵卒を少しずつ広範囲に広げ、街並みを利用して包囲する策に出た】
【中央突破は、側面からの攻撃に脆い。包囲作戦は、一点に力を注がれると弱い】
【今能力者達に求められているのは、その場の対処だけではなく、その後の移動方向もである】
【そして、もう一つ。空を飛ぶ謎の影なら察知も出来ただろう】
【耳や目が際立って優れたものならば、それに気付く事も出来るか】
【北西の方角より、空気を切り裂く様な鋭い音が、近づいて来ている事を】
506 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/09(土) 20:02:21.08 ID:Xlqfr7MDO
前
>>787
(セシリアさん)
【セシリア・ランツの見ていた卵の悪夢は、此処で一旦覚めて途切れた。】
【目覚めの悪さは未だ未だ残っているだろうけれど】【夢の続きはまたいつか、必ず見なければいけない時が来るだろうけれど】
【だけど、此処で目覚めた事は彼女にとってきっと大きな分岐点になったはずだ。】
【このまま覚めずに見続けていたなら単純にバッドエンドを迎えていたはずの夢はこの分岐点で、どう結末を変えるのだろうか――…?】
【もし可能ならば後日、護が入院したセシリアの見舞いに来るだろう。】
【犯した罪は消せないが、せめて罪悪感だけでも紛らわせられればと思い、話相手をしに病室にやってくる。】
【セシリアと話す彼はとても幸せそうに笑顔だったそうな】
/此処暫く本スレ出る暇が無かったので今更になってしまいますが、こちらも〆を返しておきますね
/では改めて乙でした!楽しかったです!
507 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/09(土) 20:05:01.78 ID:ca2Kh3380
【貯水地付近】
【木や草が生い茂った自然の日陰と、人口の湖が涼しさを醸す場所】
【そのコンクリート製の湖の縁に、膝の上に人を抱えて腰掛ける青年の姿があった】
うーん、昨日の晩からここにいたのかなぁ
一人ぼっちは寂しかったよねー、早く気付いてあげられなくてごめんねぇ
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【白地に黒のボーダーのノースリーブ、右肩にはオレンジのストールを包帯のように巻き】
【ダークグレーのダメージジーンズに、赤のベルトを通して】
【足元は、トングに黒のマーブルが派手に盛られた、ピンクのソールのサンダル】
遊ぶ男は選ばないとぉ、こういう事になっちゃうんだよー
男は馬鹿しかいないもの、少しでもまともな奴を探すために女の勘はあるんだよぅ
…もう責めても仕方ないかぁ。今宵だけは私が側にいてあげるねぇ
【青年が抱きしめていたのは、既に息絶えたずぶ濡れの少女だった】
【体に巻かれた民族調の大きめの布は、恐らく青年がパレオとして使用していたもの】
【髪は派手な金髪、布から覗く肩や足には幾つかのタトゥー。悪い遊びばかりしていた事を伺わせる】
508 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 20:05:30.99 ID:c6yekXWto
【路地裏】
【今日も今日とて路地裏である、当然のように闘争の気配、暴力の支配から逃れることは無い】
【今回はひったくりに及んだ不良少年四人組と、もう一人】
【ただ通行人に対し悪戯心や度胸試し…そんなつもりで、パンパンに膨れ上がったコンビニ袋を奪い取ろうと駆け寄り、囲い】
【そして無残にも反撃され、半死半生。】
【よくある光景である…いや、むしろまだ有情であると言ってもいい】
【彼らは死んでないのだから】
…黒澤は、保留だな。妹の様子から行方も知れないし説得も困難…。
ついでに花城とやらにも接触しておきたいが何の情報も無く……
とすれば、現状できるのは氷の国支部とやらの調査か。
【がさがさとコンビニ袋を揺らし、不良四人を脚二本で撃退した『被害者』は、ボソボソと独り言つぶやく余裕すらある】
【足元に転がった一人の腹を蹴り上げて脇に避け、何事も無かったように路地を歩く】
【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【胸元や腰周りの丸みは、その人物の性別を色濃く映し出していたけれど】
【武闘派にして肉体派の彼女は、単純に少女と呼ぶことを憚られる獣性を身にまとっている、ようだった】
【ゆれるビニールが音を立て、夜に黙した路地を僅か賑わせる】
【それ以外の音が無いのも、逆に恐怖感を煽るけれど】
……お、カモ発見。
【正面を横切った下っ端機関員に目をつけて、不良少女は夜を行く】
【闘志をその身体に漲らせて】
509 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/09(土) 20:09:00.87 ID:R1SmQapMo
>>495
【街の南端。白天竜の本陣に、佇んでいた影のうち一つ】
【目深帽子にスーツ姿、何から何まで黒尽くめの長身痩躯の青年は、開戦の合図を聞いて尚】
…………。
【唖の如くに口を閉ざして、ただただ鬨の声を聴いている】
【こんな有り様だが彼もまた、此方の雇った兵の一人】
【左手に提げた銃が、飾りでない事は明白だ。にも関わらず、彼は未だに動かない】
(遠くから狙い撃つにも、この地形じゃ街が巻き添えを喰う、ね……)
(かと言って、単身で天王山を切り抜けるのは少し辛い。急がば回れの要領で、一足先に進んでしまおう)
(そしたら後は、何なりと。……さて、先陣はもう敵さんと対面してる頃だろうから)
……相手方の本陣を押さえて退路を断つ。港の様子を知りたいのだけど、見えるかなぁ?
【暫くして──剣戟を交える音色が聞こえ出した頃になると、青年はようやく無線機片手に駆け出した】
【ノイズ混じりの大言を空の一隊へと届けつつ、ひょろりとした見た目を裏切る健脚で】
【あれよあれよと言う間に、現在位置は1、1付近。次のレスには、恐らく2、2にまで歩を進めているだろうか】
510 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/09(土) 20:10:24.12 ID:B+iGM46B0
>>507
/描写訂正ー
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色左が空色、色の抜けかけた不気味なマッドアイ】
511 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/09(土) 20:11:10.20 ID:R1SmQapMo
//
>>509
は安価ミス。正しくは
>>504-505
なのです
512 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/09(土) 20:13:08.86 ID:lguPKyZ6o
>>504-505
【流れ出る言葉は、予想していた中で、最低の答え
無かった事にしたいぐらいに、その音は、彼女の中へと深く沈殿する
――――尤も、それも大した事ではない、結局は判断を下すのは自分自身なのだから】
【すっと、軽い音を立てて、彼女は立ち止まる、右足がほんの少し前に出て、軽く砂埃を立てた
スカートが風にめくられて、僅かにはためくと、彼女はその揺れを、右手で抑える
真紅の瞳が捉えるのは、眼前から迫り来る十の殺意の篭ったカタマリと
そして、そこから別れ、自身へと迫り来る、二つの人影に、微かに視界を揺らした】
……なるほど、速くムダの無い良い動きです、いきなり胸に来るとは殺意も往々に篭っていらっしゃるようで
久しくない戦場の空気、殺し合いの風、月明かりも良い塩梅でございます
【彼女はそう紡ぐと、右の手を、そっと、スカートの裾に沿わせて、ぎゅぅと握り締める
黒と白の、シックな柄のメイド服、長い裾は、彼女の清楚で高貴なイメージに在っている、だろうか
ふぅ、と零したため息も消えぬ内に、迫り来る白刃は、月光に照らされて、淡く輝くだろう】
【それはまるで――――上半身と、下半身が別の生き物、かと思うぐらいに
すっと、彼女は上半身を後方に倒す、そして、彼女へと向かう、彼等二人の視界に映るであろう、黒と、白
彼女は上半身を後方に倒すと同時に、右手でスカートの裾を握ったまま上へとはためかせる
必然的に、長い長いスカートの裾がめくられるように、彼女のスカートが、彼等の眼前を包んで】
【少し、視線を下へ降ろせば、彼女の中身が、くっきりと月明かりに照らし出されて
黒いレースのガーターベルト、と薄い黒色のニーソックス、そして、黒い面積の小さなレースのパンツが、白い肌を覆っていて
ぷくぅ、とパンツの中心に走る、僅かな凹みが、彼女が女の子、と言うことを強く主張するだろう
――――もし、彼等の行動が止まらなければ、彼等は、彼女の長いスカートを手に持った刃で突き刺すこととなるだろう
布に刻まれる、やけに空っぽの感触――――……言葉はそれに追従して、紡がれる】
……従者をひん剥いて、覗いたとしても、あまりお好みにはなられないでございましょう?
私などに構う必要はございません、ただほんの少し、愛でていただければ十分でございまして
――――そうですね、後は後の方々へ、遊んでいただくのが宜しいでしょう
【彼女の脚に力が入る、右手でスカートを引っ張るように、彼女は自身の身体を、頭上から反時計回りに捻る
もし、彼等の刃が彼女のスカートを貫いていれば、そのスカートの動きに追従して、彼等もまた、捻られるだろう
行き着く先は地面、彼等を背中から地面へと叩きつけようとしつつ、彼女は身体を捻りながら左足を後方に下げるように
――――そして、前へと向いていた状態から身体を捻り、後ろへと向き直るように、身体全体を動かそうとする】
【成功すれば、彼女は彼女の眼前で倒れる男二人を、見下ろすような体勢と成り
彼女はスカートの裾をぱたぱた、とはためきながら、再び前方へと、向き直って歩みを進める
――――彼女が手を下さずとも、後方から来る部隊が相手する、と思ってのことだろうか】
513 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/09(土) 20:16:00.14 ID:8SigfMmao
>>504
そうか、了解した。ではこれより本格的に戦線へ加わる。私からは以上だ
【淡々と必要最低限のことだけを述べ、彼女はスイッチから手を離した】
【その寸前――「戯け」と小さく呟かれたのだが、その声が向こうへ伝わっていないことを祈ろう】
さて、では闘うとするか
――〝水天之太刀〟
(もちろん、倒れるわけにはいかない。なぁ白蘭、約束したからな)
【元々仏頂面のその顔に、表情が浮かぶ。武神と表現するしかない、決意と闘志の滾るものが】
【彼女がここへ残った理由は、前方の状況をよく確認するため】
【ベルトの木の棒を抜き、軽く振るう。漣にも似た音が響き、それは並刃の双頭剣へと変化した】
【そして、駆け始める。向かうは最前線。敵の多い方へ】
(味方が分かれた……か。普通に考えれば包囲するだろうが、その限りではないとも言えないな)
(なんにせよ、私は目の前の敵を薙ぐだけ。後方の奇怪な音も気になるが――後になればわかる、か)
【駆ける游華は、状況を冷静に判断する。しかし上空の敵は自分にはどうこうすることが出来ない】
【取りあえずそちらは保留しておくとして、まずは地上の敵を殲滅すべく】
【最前線の十の武者――正しくは後方へと回った6人へと足を運ぶ】
【なお、彼女の足は目を見張る程に速い。多少状況は変化するだろうが、すぐに追いつくだろう】
514 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/09(土) 20:17:24.19 ID:R1SmQapMo
//
>>509
描写訂正
//次のレスには~のくだり、2、2じゃなくて0、2です済みません!
515 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 20:29:26.06 ID:kMjaN2tZ0
>>504-505
【白天龍陣営】
【この史音という少女は、尋常では無い環境で育っている】
【能力を用いた高重力トレーニングに、幼少からの鍛錬、異能の血筋】
【最年少だからといって、それだけで見劣りするハズも無く――】
……、二枚、見えるんだからっ!!
【刃を向ける腕を、一人目はかち上げ、二人目は柄で刃を弾き】
【それで隙の生まれたところで、まず踏み込んで、足に加重】
【一人目の足を踏み砕いて、ひとまず怯ませる事を試み】
【根元を持って振り上げて、石突き部分で米噛み部分を砕こうとしてから】
【素早く柄を取り回し、二人目の頭に上段から「鉄槌を下さん」とするだろう】
【敵に温情をかけて生き残れる程、実力はない】
【容赦ない戦いを繰り広げる少女は、伝わるかも知れぬ命の震えを敢えて見過ごし】
【「主を護る」事を根底の前提に刻まれた手許の従者は】
【紅い冷光でもって、この光景を眺めていた】
【――或いは、敵の陣容の先までを見通そうとしていたはずだ】
【史音がどれほど暴れようが、彼に“動くことはない”のだから】
//続きます
516 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 20:32:36.52 ID:kMjaN2tZ0
【風守陣営】
【例の飛影は、程なくしてその姿を現すだろう】
【小山を越えて森を眼下に、彼方から街の上空にまでやって来た者達は】
【扇形に広がって、占めて五騎の集団だった】
『間もなく戦闘領域に到達する、用意は良いな!』
騎士A「はっ、勿論であります!」
騎士B「問題なしっと……期待しますぜ、たいちょーさん?」
騎士C「同じく………問題………、……ない」
騎士D「さあ、下したまえ、私達に命令を」
【先陣を切るのは、薄ら紅の胸甲と臑当を着け、腰には手斧を紐で括りつけ】
【赤い長髪を高く結い上げ背に流す、女武者と言った風の瓜実顔の騎兵】
【隊長格と思しき彼女に続いて、同規格の緑色の装備の者たちが続き】
【その内訳は――少女、軽そうなゴーグルの青年、仮面の人物、壮年の男となる】
【そんな、集団だったのだが】
『よし、ならば私が先行する。
堅竜組は並んで正面から突撃し、蛇竜組はその背後で合図を待て!』
【彼らは揃いも揃って、巨大な翼と一対の足を備えた――】
【強壮たる姿の、飛竜どもに跨っていた】
【その内隊長が駆るのは、風の國に生息する、希少な野生ワイバーンの一種】
【新世界統一学名は「ウィペラ・セプテントリオーネス」】
【体長は4メートル60センチほど、その半分以上は尾の長さであり】
【蛇に似通う姿形と、北部の山林地帯に分布している事から】
【「北蛇竜」との漢字表記が、東方への紹介の際には行われる】
【主な武器は鋭い牙に鉤爪。そして、可燃性の毒液と火種程度のブレスだと言う】
【ずぶ濡れの敵を火達磨と化し、踊り狂わせて、殺すのだ】
『聞け者共、我こそは竜騎士隊長リディア・ランゴバルト
戦の血風赴くまま訪れた以上、今宵のお相手を勤めよう……!』
『全軍、征くぞ!!
相手は同じ傭兵だ、心置きなく討ち滅ぼせぃ!!』
【そう言うとリディアは、左手で飛竜の背に鞭打つと】
【それを受けて風の魔力を放ち加速し、騎体は上昇しながら前進する】
【成程機動力には凄まじいものがある。そうして、傭兵団の「上」をとったなら】
【進行を止めぬまま、上空から「油のようなもの」を雨と撒き散らさんとす】
【飛竜の口から放たれた其れは、可燃性の猛毒】
【服を通すなどして肌に浸透すれば、人体には灼けるような激痛を与え】
【飛行装置の状態や性質如何では、もっと非道い事にも成り得る――】
【とは言え隙間はあり、上を見ていれば回避は可能か】
【一方残りの四名は、隊長と同じ飛竜に乗る者達と】
【それとは全く別種の、重装の竜に乗る者達とに丁度二分された】
【後者の二騎が先行する形で、敵の散開する空に近づいてくだろう】
【それぞれ、利き手には――柄の長さ120センチ程に及び、巨大な打突部を持つ斧槍】
【幾分か詰められてはいるが、「バルディッシュ」と呼ばれる物を握っていた】
//名前がない兵士は、準モブぐらいの扱いで結構ですので!
517 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 20:39:16.19 ID:kMjaN2tZ0
//おっと、コピペミス
//
>>515
の最後に、以下を追加します
【ただその為か、ベンヌは空を往く異音に気付くことはなかった】
【史音もそれを知らないのか、水走の「少し後方」まで移動する】
【例の過激な跳躍力と人数の力で、包囲に穴をあけようという魂胆か――】
518 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 20:42:01.66 ID:nugYfxkCo
>>504
>>505
(味方が居る場所の方が幾らか心強いかしらん……)
【迫ってくる敵と突っ込んでゆく味方とを前に悠長な考え】
【下手に暴れると味方にも被害が及びそうだし、張り切り過ぎるとこの身体は倒れかねない】
【一長一短、どちらに転ぶかそれとも転ばないか悩む】
【そんな中後方にいる彼女(
>>498
)に向けてにこやかに手を振ったとか何とか】
【深い意味は全くない、ただなんとなーくの行動】
とも動かなければいけないのは決定事項、……よし省エネで逝き、いや行きましょう。
【どのみち長期戦というのも難しいのだから機会を選ぼうと判断】
【彼女はその道をそれてゆき(3,2)のエリアまで小走りで向かって行くだろう】
【その中で懐から無線機を取り出し、スイッチをオンこちらか発信する】
えっと、スイッチはこれでいいのかしら?あー、あーマイクてすてすー……
ゴホン……ワタクシこと八柳は道からそれて敵の横っ腹から突撃しようと思います
ので皆さんご了承いただけると幸いです、何か妨害がありましたらその時にお伝えしますねー以上。
【要するに敵を混乱、かつ前線より後ろにいる敵にダメージを与える為】
【横から突撃しようという魂胆、思い通りにいけば省エネかつ効果が出る】
【安直といえば安直、あの妹にしてこの姉あり……だ】
それじゃあ皆さん頑張ってくださいねー、とその前に……
ある程度開放しておきましょ――――
【肩に載せた武具を地面に降ろす、ズシンという音】
【持ち手の部分にある4つのピンの内1つを引き抜く、それと同時に何かの駆動音が鳴り出し】
【やがてその無骨な長い鈍器の刀身ともいえる部分に亀裂が入り刀身は八層に分かれる】
【シュー、という蒸気の音の後それぞれ層に別れた部分が上から右、左と交互に回転を始めた】
様子見という事で、先ず1つ……さて今度こそ向かいましょうか。
【回転で地面を抉りつつ、流石にこの状態の「槍」を肩に載せるのは躊躇われたらしく】
【そのまま地面に降ろしたままで目的の地点まで小走りで向かうだろう】
【抉れた地面の痕を追えば容易に彼女に追いついたり】
519 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 20:51:12.46 ID:KRRz8qfyo
>>509
>>514
【後方から進んで前へと出た、彼ならば途中で見ただろう】
【前方に居並ぶ者達は、前へ前へと進もうとしていると言うのに】
【後方の兵隊達は、感づかれぬ様に方向転換し、ひとまとまりになって後退していく】
【事前に彼等が集まっていた場所まで下がっていく、彼等の目的を】
【これからも港を注視し続けるのなら、予想は出来るかも知れない】
【先陣の様子はと言えば、良く有る戦争の光景だ。銃器が無いだけ平和か】
【どうやら兵の練度では風森が上回るらしく、戦況は能力者を抜かせば4.5:5.5という所だろう】
【戦場を側面から観察する、これは優位を確保する手段の一つとして有効かも知れない】
【この情報を誰かと共有出来るなら尚の事、だ】
>>512
【風森の兵には男が多い(これは別にこの家に限った事でも無い)が、だからと言って】
【流石に、スカートの内側に見とれて居られる程、戦場で余裕は持って居なかった】
【彼等が認識出来たのは、眼前に布が現れ、そして己の刃はその布に突き刺さったという事ばかり】
【そうなってしまえば、後は合気道の達人の胸倉を掴んでしまった様なものだった】
【刃物も、側面は斬れない。2人掛かりと言えど体勢を崩せば、あっさりと引き倒される】
【彼等も、腕に覚えは有る忍び。受け身はほぼ完璧に、音も無く倒れ込んだものの】
【戦場で地に伏す事が、どれだけの命取りとなるか。それも、彼等は十分に知っているのだ】
【カノンの後方を守る様に、掛け寄るのは鎧の兵士。白天龍の手の者だろう】
【立ち上がろうとした彼等は何れも、腰が膝より高くなる前に、心臓を一突きにされていた】
【さて、彼女の前方には敵集団。その少し奥に、一際小柄な少女が、似た様な外見の少女を侍らせている】
【更に後方に視線を向ければ、港には一艘の軍船……少なくとも、この瞬間は、有る】
>>513
【4人の内の2人が、カノンの技によって崩され、倒れた】
【そうして開いた間隙を突くかの様に飛びこむ水走りに、後方の6人は咄嗟に身構える】
【だが、乱戦で同時にこの人数が襲いかかれば、互いにひっかかって動けなくなる】
【結果、構えはしたが牽制しあい、この瞬間に襲いかかる事は出来なかった】
【また、これによって6人によるバックアップの体勢が崩れた事で、味方は更に進撃を容易なものとする】
【勿論、彼女には先程の光景と会わせて見えるだろう。兵力に対し、先へと進む者が少なすぎる事が】
【後方の部隊は、今も下がり、広がり続けていた】
【斬りかかるにも、斬り抜けるにも、躊躇は不要。この瞬間に、実行すべきだ】
【敵は所詮は雑兵、能力者ではない。集まった彼等彼女等の敵では無いのだから】
>>515-516
【2人は、技で崩され、後続に止めを刺された。対してこちらは……対象的、とでも言えば良いのか】
【機動力を武器とする者が足を奪われれば、それは負けを意味する】
【武器を弾かれた際、それを引き戻す事ばかりを意識した兵は、次の瞬間には膝を逆の方向に曲げられていた】
【苦痛に叫ぶ事こそは無いが、動けなくなった者が一人。すぐさま打ち据えられるこめかみ、頭蓋が歪む】
【真上から叩き潰された者は更に酷い。冑など見に付けていない彼等は、頭蓋で100%の衝撃を受けてしまう】
【歪んだ、ではない。潰れた。骨が砕け、内容物が潰れ、その兵士は敢え無く崩れ落ちた】
【一方で、空中では】
≪ハ、同業者か……金で働く身になって、騎士を名乗るとは欺瞞だな!≫
≪散開、上昇!あの手の連中は、首の後ろを狙ってやれ!≫
【ここでは、モブ達の争いは描写するまい。数が多すぎる】
【視点は、隊長同士の争いへ。ワイバーンに乗る彼女と、〝刃翼〟の名を冠する彼女へと向けよう】
【〝刃翼〟は、白一色の軍服の胸に、翼を広げた鷹の紋章を刻んでいる】
【その背にあるのは、巨大な翼だ。左右の幅は4mほどにもなるだろうか】
【この傭兵団にあり、唯一、簡易飛行ユニット無しで空を飛ぶ事が出来る彼女は】
【ほぼ垂直に上昇。まずは、ワイバーンと同じ高さまで舞い上がる】
520 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/09(土) 20:51:41.59 ID:Uu9K8n+R0
>>504
>>505
いい一撃、だがそれだけだ
【腹を貫かんとする槍の一撃を、男は体を回転させ武者の右側に回る】
【そして背中にしょった布にくるまれたソレを回転の勢いのまま】
だりゃぁ!!
【わき腹めがけて薙ぐように振り回す】
【布にくるまれたソレの重量はなかなかのもので】
【鎧の上からでもあたればただじゃすまないだろう】
【だが殺すなとめいれを受けた以上、傭兵として逆らうつもりは無い】
【重い一撃は、命を奪うほどではない】
//ただいまです。
521 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 20:54:00.07 ID:KRRz8qfyo
>>518
【(3,2)、主戦場から東へ、通りを一本進んだ場所】
【ここから見れば、先頭の血なまぐさい争いも、少しばかり離れて映る】
【彼女より後方(3,1)などでは、白天龍の軍勢が広範囲に広がりながら後退している】
【現時点では、まだ彼女に対して攻撃を仕掛けてくる敵は居ない】
【敵が中央に集中している以上、側面からの奇襲というのは十分に効果を生むと予測される】
【ここから攻撃に映るも、別な方向へ移動するも良し】
【だが余裕が有るのならば、周囲に気を配るのも損では有るまい】
>>512
>>513
>>515
【中央に固まった陣形の風森の軍勢だが、その先鋒の出鼻は挫いた】
【崩れた陣形を一瞬で修復は出来ない。欠けた部分を埋めるまで、そこは急所となる】
【最後の壁となるのは、水走の前方に居る6名。これらを動かす事さえ無ければ】
【敵をいなして先へと進んだカノンは、中央の敵本体へと攻撃が可能になる】
【相手の混乱に乗じるなら、今。このタイミングなら、先制攻撃が可能だろう】
【そして、それは史音も同じ。敵の本隊は、直ぐ目の前だ】
【敵が決して容易く負けてくれる事は無いが、それでもこの瞬間は十分に好機と言える筈だ】
【言えた筈、だったのだが】
【戦争は、イレギュラーの連続である】
>>ALL
>>516
【それは、防衛側の無線機に、突如飛びこんだ叫び】
≪北西よりアンノウン飛来!上空に停滞、落ちて来るぞ!≫
【もしも、誰かが空を見上げたのならば、きっと見える事だろう】
【港に停泊する、風森の軍船の上空、数百m。黒い球体が、重力任せに自由落下を開始した】
【300、200、100、速度を増して落下しつづけるその球体が、とうとう50mの地点にまで到達した瞬間】
【カ、ギィィィィィィィ―――――!!!】
【小規模の閃光の炸裂と、金属が軋む耳をつんざくような音が、市街地へと広がり】
【球体が空中で分解、体内に仕込まれた大量の金属片を、真下に位置する軍船へ雨と降らせた】
【破片一つ一つは、落下の加速を合わせて凶悪な雹と化し、船体に喰らい付き、噛み千切る】
『………!? あれは、え……誰か、状況報告!何が起こった、見ていた者は!?』
【風森の頭領の叫びも虚しく、部下達の中に、現状を理解出来た者はいない】
【僅か十数秒の鉄片の雨は、軍船を只の木材へと変え、海中へと送り届けてしまった】
【空中での球体の炸裂は、地上に居る者にこそ影響は少なかったが】
【風に容易く流される上空の彼女達には、大きな影響を与える】
『……うお、ぐ、むっ……!各機、散れっ!密着しているとぶつかって落ちるぞ!』
【己の翼で跳ぶ〝刃翼〟隊長、朧ですら、風に煽られて姿勢を崩し掛けている】
【竜の乗り手達も、腕が劣る者ならば攻撃を考えられる状況には無くなるだろう】
522 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/09(土) 20:59:06.75 ID:KRRz8qfyo
>>519
>>521
続き
>>520
【再び、命令の内容を確認するのならば】
【【『白天龍家の軍勢の他には手を出すな』 とこれだけである】
【決して、殺害を完全に禁止するなどと言った、非現実的な命令は下されていない】
【〝何か〟がどういう形状なのかにも、鎧武者のダメージは左右されるだろうが】
【鈍器による痛打は、防具を無意味にするという点で、非常に効果的な一撃】
【鎧自体は破損せずとも内部まで衝撃は響き、骨を砕いて腱を潰す】
【動きを止めてしまえば、味方が後は方を付けてくれるのだから、問題は無い】
【彼の後方、風森家の軍船が大破したのは、鎧武者を退けて十数秒程後となるだろう】
【背中を向けていた彼が、何が有ったかをすぐに理解するのは難しいかも知れないが】
【もうじき、理解する必要もなくなるかも知れない】
523 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 21:07:52.89 ID:GrorN7lIo
【荒野・小山ほどもある岩の近く】
【もはや昼も過ぎ、案外清涼な風が吹くその場所にぼんやりとした明かりがあった】
【暗い荒野の真っ只中、大きな岩の付近ばかりがライトアップされたようになっているのである】
【そして勿論そこには人が居て、またなにやら黒い魔翌力を周囲に強く放っており】
(流石に、機関に直接ケンカを売るというのは魅力的だが現実的ではない)
(そうなるとすれば今やるべきは、“卵”の回収と情報の収集……)
………試し打ちが終われば、戻るか
―――――――《金烏》。
【褐色の肌に銀色の髪。黒いタンクトップとジーンズという格好の女性がそこに在った】
【彼女は無残に潰れた右目と、義手であるらしい左腕が特徴的で、そして】
【どうやら黒い魔翌力と周囲の明かりの原因でもあるようで、彼女の周囲はそれらが一層強く】
【ふと女性が腕を前方に翳すと、黒い魔翌力が泡のような形として無数に出現し】
【それらは意思を持つように動きを変え、形を変えしてゴポリごぽりと音をたてる。】
【この大岩、周囲にちょっとしたオアシスがあるくらいで、街などが無い】
【その点で色々と目立つ立地と言い得、訪れるものがあれば先ず眼に入るだろうか―――。】
524 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/09(土) 21:13:00.01 ID:FJyn64XX0
【路地裏】
早く夏、終わらないかな……。
もう七月だし、……十分でしょ。
【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】
……あつ。
【道の端に置かれた荷物に腰掛けて、ぶつぶつと独り言】
【その右手には、淡く光る、魔力で作られたらしい桜色の扇子があって】
【だるそうに自分を仰ぐたび、はらはらと。剥離するように】
【扇子と同じく、淡く光り、魔力で作られた桜の花弁が。落ちていた】
525 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/09(土) 21:13:04.78 ID:KrOBrsmJ0
【貯水地付近】
【木や草が生い茂った自然の日陰と、人口の湖が涼しさを醸す場所】
【そのコンクリート製の湖の縁に、膝の上に人を抱えて腰掛ける青年の姿があった】
うーん、昨日の晩からここにいたのかなぁ
一人ぼっちは寂しかったよねー、早く気付いてあげられなくてごめんねぇ
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色の不気味なマッドアイ】
【白地に黒のボーダーのノースリーブ、右肩にはオレンジのストールを包帯のように巻き】
【ダークグレーのダメージジーンズに、赤のベルトを通して】
【足元は、トングに黒のマーブルが派手に盛られた、ピンクのソールのサンダル】
遊ぶ男は選ばないとぉ、こういう事になっちゃうんだよー
男は馬鹿しかいないもの、少しでもまともな奴を探すために女の勘はあるんだよぅ
…もう責めても仕方ないかぁ。今宵だけは私が側にいてあげるねぇ
【青年が抱きしめていたのは、既に息絶えたずぶ濡れの少女だった】
【体に巻かれた民族調の大きめの布は、恐らく青年がパレオとして使用していたもの】
【髪は派手な金髪、布から覗く肩や足には幾つかのタトゥー。悪い遊びばかりしていた事を伺わせる】
526 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/09(土) 21:21:51.15 ID:lguPKyZ6o
>>519
【確かに前方へと、彼女は向いた――――しかし、命の終わりの瞬間へは、目を逸らさない――――……
再びくるり、と向き直って、止めを刺された彼等へと視線を揺らした】
【殺さない、確かにその言葉は自身で紡いで、実行した
けれども実際は、彼女が殺したようなもの、真紅の瞳に映るのは、まだ生暖かい、生きていた名残を持った、鮮血
視界に映る、真新しい赤色を、自身の瞳の色で、そっとかき消した】
【一瞬、瞼を閉じて、再び開くと、彼女は戦場に見合わぬ、微笑を、その表情に浮かべていた
統制の取れた顔たちは、凛とした冷たさを兼ね備えながらも、表情をほころばすと、幼さを覗かせて
月光に反射する、白銀の髪が、やけに高貴な色を輝かせながら、彼女を修飾する】
――――……申し訳ございません、多数を相手取るのは慣れておりますが、トドメをさすのが遅れてしまいました
お仕事、とはいえ、気の進まぬ作業でございましょう――――何と、申せば良いのやら……
今の私に紡げるのは、ただ単なるお礼の言葉、行動で為すには少々――――忙しい、というものでございましょう
……ですので、精一杯の思いをつめた言葉ですので、どうかお受け取り下さいませ
本当に、有難う御座いました
【表情に微笑みは長く刻まれない、だからこそ、消えた後の彼女の冷静な表情に、面影を感じることは可能だ
思い出は、セピア色の補正がかけられて、美しいメモリーとなって、アルバムの中へと閉じられる
数秒前、貴方達へと――――鎧の兵士たちへと向けた、彼女の微笑みは、一体如何なる色だったであろうか】
【言葉には彼女の思いが込められているのは事実、どうやら何かを率いていた経験があるらしく
誰かに対し、指揮を執る、あるいは士気を上げる、といった行動は得意な様子で
――――紡がれる言葉が、少しでも、部隊のムードを挙げることが出来れば、幸いであろうか】
【くるり、と前方を向きなおすものの、心の奥には、やはり、飲み込めない思いがある
――――それを、ぎゅっと、飲み込んで、彼女は前方に広がる敵集団へと視線を注ぐ
先刻の手段はもう使えない、力による強行突破しかない、か――――と、微かに思案して
その思考を遮るのは、彼女の眼前を通り過ぎる、水走、そして爆ぜる、耳を劈くような破裂音】
【思わず、両手で彼女は耳を押さえて、何事か、と奥の軍船へと視線を向けた
そして同時に、好機――――と感じる、恐らく〝これ〟は相手にとっては予想外の出来事
いわば本陣が急襲されたのだ、確かな隙と呼ぶべき傷が、立ちふさがる六名の壁へと奔るに違いない
ならば、これを責めずに、何時責めようか――――】
……悪いことは言いません、そこをお退きくださいませ
刀に手加減を教えるほど、私は愚かではございませんが、ゆえ――――
【巻き上がる粉塵は、戦の雑踏の中へと消え、紡ぐ言葉も、また残響を響かせず無くなる
白銀の後ろ髪が、ふわり、月光に照らされると、艶やかな灯火を、夜の中へとはためかせた
強く地面を蹴って、前進、左手で刀の鞘を掴みながらも、右手で刀の柄を握り締め
まるで、居合いの形のまま、前方へと疾走するが如く、彼女は鋭く、間合いを詰める】
【間合いを詰めることに成功すれば、六名の壁の内一人の敵兵の腹部へと、刀の柄を突き刺そうとする
それは居合いの体勢のまま、納刀状態の刀の柄で攻撃するが如く、両手で握ったそれを、速度を乗せて腹部へと押し込もうとするだろう
腹部の、それも鳩尾の位置、風森の軍勢は軽装であるが故、直接、衝撃が身体へと響くであろうことを予測して】
【腹部へと刀の柄を突き刺すことに成功すれば彼女は刀を握る両手首を回転させる
元々が居合いの体勢だ、刀の鞘と柄を握る手の向きはどちらも順手で
突き刺した刀を、まるで鉄棒のように、彼女はぐるり、と刀の上で逆立ちするように、手首ごと自身の身体を回転させた
そして、成功すれば左手で刀を軽くつき、自身が攻撃した兵士の頭上を乗り越えるように、兵士の後方に降り立とうとするだろう
同時に、刀は地面の中へ吸い込まれるように、消えていく――――どうやら、能力で生成していたのか】
【最初の――――二人の兵士たちへの攻撃とは違い、行動が多く、間隙を突いた、とは言え、途中で邪魔される可能性も高い
それに行動が派手な分、体力の消費量も多そうで、彼女の後方のバックアップを、強く求める形にもなりそうだ
――――そして、風森の軍船が破壊されたのも、演目の一つ、という可能性も、無きにしも非ず、といった様子
成功率は、存外、低いかもしれない】
527 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/09(土) 21:26:57.49 ID:Uu9K8n+R0
>>521
>>521
【ふと気まぐれか、何かを感じてか空を見上げた男の目に飛び込んできたのは】
あぁ?なんだありゃ?
【黒い球体】
――――――!!(なんだこれ!?)
【空か降り注ぐ耳をつんざく音に、思わず耳を塞ぐ】
【そして、男が先までのっていた船が無残に解体される様を見届ける】
【呆然と、手もだらりと下がっている】
え~なんだよあれ、おいそこの!なんかしらねぇか!?
【自分には到底分からないと感じて、近くにいた雇い主の兵に聞く】
【聞いても分からないことを知らない男、だが突如として現れたそれに少なからず動揺しているのは確かだ】
(やべ!ボーっとしてる場合じゃねぇ!)
【すぐさま向きを元の方に戻し、臨戦態勢を取ろうとする男】
【先ほど鈍器として使ったソレを包んでいる黒い布を掴み、布を取り払う】
【現れたのは、弦の無い、黒い琴だった】
【真っ黒に染まっている琴はなんとも不気味であるが、良く見れば手入れが隅々まで行き渡っていて、大事にされているのが良く分かるだろう】
【この琴は木で出来ているわけではなく、金属で出来ている】
【先の武者を殴打できたのも、その丈夫さあってのものである】
【取り払った布は首に巻きつけ、マントのようにする】
528 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 21:31:01.69 ID:nugYfxkCo
>>519
>>521
ノーマーク、ちょろいですねー。
【がりがりがり、と耳をつんざくような音の中】
【彼女はむふふと微笑みすら浮かべながらいよいよ目的の場所へと向かってゆく】
【(3,2)のエリア、その隅っこで周囲を警戒】
【自分の邪魔をする人影はいないだろうと判断、ひょっこりと身を半分だけ出す】
中央辺りが一番良いですかね、となるとあの辺り……かな?
(狙って、狙って、よおく狙って……――――)
【槍投げの選手のように軽く後方に仰け反りながらもう片方の手を照準代わりに敵地と己の距離を計る】
【ぐぐ……と右手に力を込める、あれだけの軍勢ならば外す方が難しい】
【やがて限界まで張り詰められた弦は解き放たれ】
弾き潰せ、――――。
【(2.2)の敵の密集している地点へと放たれるだろう】
【全長凡そ3m程の「槍」は、その質量と速度と相まって当たれば危険では済まない程】
【それでも避ければ「槍」は回転しているので地面をガリガリと削り始め土埃が舞うだろう】
……って、何か凄い音……爆発とは違う感じ?
(ま、警戒するには越したことはないかないざとなったら「槍」で……あ、投げちゃったじゃない……)
【わきわき、と右手を握っても「槍」はなく】
【既に射出した後、もしこの状態で空からアレが降ってくれば危険なのは言わずもがな】
(取り敢えず隠れて様子見、「槍」を回収出来そうなら突っ込む事にするか……)
【超重量の「槍」をそうそう持ち上げられる人間がいるとは思えない】
【ある程度なら放っておいても大丈夫だろうと判断し、彼女はその場で再び傍観に入る】
【物陰ならばあの鉄の雨も心なしかのレベルだろうが凌げるかも、との事だろう】
529 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 21:32:38.96 ID:kMjaN2tZ0
>>519
>>521
【人間の構成物がこびり付いたところで】
【精神の衛生は兎も角、鈍器の威力が損なわれる事は少ない】
【滑らない程度に、血などの雑多な液を振り落とすと】
【それ以上は人の尊厳を侵すことの無いよう、少女は進撃に移る】
【密かに弔いはすれど、躊躇は矢張り無い】
「上空に敵増援、……竜騎士隊?
攻撃があったならば、すぐに私が伝えますぞ!
しかしながら、余り深入りはせぬよう!」
「……中衛は残り6、一人2も落とせば隙は出来ましょうな」
【透視能力が無い為に、後方の敵の誘導作戦には気づかぬものの】
【袋叩きの方法というのは、幾らかは心得ていた】
【ベンヌは空の敵と絡めて史音に注意を飛ばし、彼女は小さく頷き――】
【前方に並ぶ兵の一人に、まず左から側頭に一打加え】
【返す一打で、開かれた「蓋」から、短く炎を吐き出させつ】
【迅速な振り上げを以て、顎から頭を討ち据えようと試みる】
【それを終えたときに、丁度光と音は滂沱と溢れて】
【本能的に「後退」しながら――史音は、その方を見るだろう】
【そのときは“既に / 未だ”、飛兵の戦いしか無いのかも知れないが】
……あっ、なんなのよもうっ!
上空、余裕ができたらで良いから出来る限り教えてちょーだいっ!?
【史音が、懐からレシーバーを取り出し】
【早口気味に、舌を風車のように回して言葉を紡いでいる刹那――】
………ぁうっ、……ぅ。
【――逸れに逸れた鉄片が、一枚。足元に転がり落ちた】
【それを見たベンヌは、鉄片や周囲の魔力反応の感知を始める】
【この軍勢には有能な魔術師は居ない。代わりに――と、ばかりに】
//続きます
530 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 21:34:00.11 ID:kMjaN2tZ0
【風森陣営】
『騎士とは書いて字のままのもの、櫻の者なら分かろう物を!
私が忠誠を誓うのは、ひとりの主人などではない、
この腕と翼ひとつで、戦い続けるだけの道よ!』
『速さで負けてやるものか、追い込んでぶっ壊せ!!
堅竜組は、首の後も危険地帯であることを教えてやれぃ!!』
【飛躯した敵隊長。誘いだす事には、成功したと言えるだろう】
【モブ達に毒液が着弾したかの確認はまだだが、威し程度にはなった筈】
【後方に素早く激を飛ばすと、バルディッシュを右脇に構え】
【自在に宙を舞う貴女と向かい合い――し、と。舌舐めずりして見せた】
『……ぐ、堅竜組は弾除けだ!
蛇竜組は多少高度を下げろ、上げて追い越すのは間に合わん、風も強い!』
騎士A「うっ、くっ……ぁ、隊長……!」
騎士B「おおうっ!!……こんなの、本国でも見たことねーんだが!?」
騎士C「…………、…避け、た」
騎士D「ぐっ、……救いたまえ、この私を」
『……ええい、如何な物だ、これは!
まるでどちらの攻撃だか分からん、その様子では貴様も知らんと見えるではないか』
『(あの女……いや、真坂な)』
【然しながら、こうなれば戦闘行為は中断せざるを得ない】
【右に左にと翼を翻し、斧で打ち飛ばし、鮮やかに鉄の雨を退けた彼女だが】
【アタリの悪さか、機動として朧からは遠ざかる物を採用してしまった】
【そうせねば、竜か彼女のどちらかが致命を負っていたのだ】
【そして部下の騎士達は、重装甲で安定したものたちが盾となり】
【少し下の位置、蛇竜組がひらひらと残りの刃を回避する、が】
【重甲の片割れの乗り手は早くも深手を負い、鉄臭い息を唾を地に吐いた】
【――傷の少ない、蛇竜組の竜の背をよくよく見ると】
【手綱が無い代わりに、「ハンドル」のような物が】
【背骨の突起を延長するように、据え置かれていた訳だけども】
【それは今は、最早関係の薄いことかも知れず――】
531 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/09(土) 21:36:52.62 ID:8SigfMmao
>>512
>>515
>>516
>>519
【後から駆けてきた女性――游華は、先陣を切っていた二人と、その周囲の武者たちへと声をかけるだろう】
ここは私に任せろ!お前たちは先に征け!
<< 水月――〝澎湃〟 >>!!
【後方へ回った敵軍6人の中央付近よりも少し奥へと滑り込む】
【おそらくはカノン及び史音に危害を加えないためにだろう。より敵軍の中心へと足を踏み入れる】
【寸前、体勢を低くして頭上に双頭剣を掲げ、それを高速で回し始めた】
【どう考えても全員に刃は当たらない距離だが、彼女が裂帛の気合と共に叫ぶと】
【水で出来た刀身は意志を持つが如く伸び――敵の腹付近を襲うだろう】
>>521
(上空が騒がしいな。――だが私に危害が及ばないのならそれでよし)
(あの竜達は、少々厄介か。誰かが斃してくれることが望ましいが……これでは自由に動けん)
【攻撃を無事終えると彼女は普通の立ち姿に戻り、訝しげに無線機へと視線を落とす】
【ちらりと後方に目をやって、上空の敵を対処できない彼女は仕方なしに、先に行く二人に続いて、駆けだすだろう】
【正面から敵軍へ斬り込みにかかる。彼女の目的は敵軍を掻きまわすこと】
【上空の脅威に警戒しながらも、彼女は敵を薙ぎ倒すべく空を切る】
【 そして彼女は戦禍の中――叫ぶ 】
呆気ないなお前達ッ!誰か私を斃せる者はいないのか!?
かかってくるがいい!先に来た者から順に地に伏せてやろうではないか!
【不敵に僅かばかり口角を上げ、敵へと挑発をかます。もしそれに反応して敵がこちらへと注意を向けたのなら】
【游華の周辺の味方は少しばかり、闘いやすくなるだろうか】
532 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/09(土) 21:46:45.79 ID:R1SmQapMo
>>519
>>521
あと、敵軍の一部が後退してる。何の目的かは解らないけど、一応全軍に伝えて!
(……こっちを誘い込んで、別動隊で本陣に奇襲を掛けるつもりかなぁ?いや、にしてはどうも可笑しいよね)
(他から援軍が来るのならわざわざ下がる必要もない。適当に相手を釘付けにしとけば、それで済む……筈。多分)
【十字路。座標は0、2――青年の視界の端に、180°回頭して退く一隊が写りこむ】
【その意図は読めないが、取り敢えず報告だけでもと、彼は再び無線機のスイッチを押して】
【手短に告げつつ、速度は落とさずひた走る。真っ直ぐに、真っ直ぐに】
【後退してゆく風森の兵に追い付き、思索を巡らしながらペースを合わせて並走する――】
(もう一つ気掛かりなのはあの音だ。方角は北西。とすれば恐らくは、あちらが講じた策の一つ?)
(流石にそれは考えたくないけど、矢弾が無差別に雨と降り注ぎ、なんて事態も――)
【と、その時だった。上空に陣を敷いた友軍からの通信に、彼はその方角を見やり】
【飛来する黒い球体を捕捉。反射的に右腕で頭部を庇うが、球体はどう見ても】
――……え。いや、そっち?
【こちらを狙った物では、無かった】
【気の抜けた呟きを溢した口は、ぽかんと開いて塞がらぬまま。とにもかくにも、彼は動くことを止めない】
【狙われていないのを良い事に前進に前進を重ね、この混乱に乗じて一気に――】
(……あれ?何でだろ。本陣があの有り様なのに、後退するあの部隊だけ)
(驚いた様子とか、ちっとも見せてないような……?)
【港を押さえんと、たった一人で先駆する。現在位置は0、3。敵の本
陣まであと少し】
//あばばばば、遅れました済みません
533 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 21:48:43.31 ID:fxSsN9cNo
>>524
//まだいらっしゃいマスカー…?
534 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/09(土) 21:49:48.54 ID:R1SmQapMo
>>532
描写訂正
//現在位置は0、3。妨害が無ければ次のレスには0、4に到達しているだろう、と脳内修正を
535 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/09(土) 21:51:44.40 ID:FJyn64XX0
>>533
/あなたの背後30センチほどに居るとか、居ないとか、居るとか
536 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 21:56:52.78 ID:fxSsN9cNo
>>524
尾行ってガラじゃねぇよな、俺は……。
【ため息混じりに路地を曲がり、気だるげに歩く人物】
【何かに失敗した後のように、バツの悪い顔で頭をかきむしっている】
【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【胸元や腰周りの脚線はその性別を雄弁に語るが】
【なぜか女性、とは言い切りがたいオーラを全身から発していた】
おいお前、暑いとか言うなよ。口に出したら余計に暑くなるだろうが。
【ぼんやり貴女の前を通り過ぎる途中、声を聞きとがめて立ち止まる】
【首だけを動かして不機嫌な視線をぶつけると、いきなり理不尽な文句を垂れた】
【そして思い出したように額を拭うと、やっぱり気温のせいか汗でびっしょりで】
【汗まみれになった手の甲から視線をあなたに移す。ことさら不機嫌に染め上げながら】
【包帯ぐるぐるの左腕に下げられたぱんぱんのコンビニ袋から取り出したのは、ペットボトルのお茶だ】
【まだ開封もしていない新品、温くもなっていないようだ】
//その距離は至近なのか永遠なのか…哲学ですね
//よろしくおねがいしまーす!
537 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 22:04:30.76 ID:KRRz8qfyo
>>526
【兵の心を彩るのは、狂信であり熱狂であり、一種の陶酔である】
【自分が死ぬか、他人を殺すか。極限状態にあり、正常な思考を保つ事は難しい】
【ならば、その狂信の矛先、陶酔の対象を入れ替える事が出来るとしたら】
【或いは彼等の命の使い道を、握る事も出来るのかも知れない】
【一方で、命の果てる場所ならば、彼女は既に握っているとも言える】
【刃を抜かずの攻撃とは言え、速度と部位を調節すれば、十分に威力は生まれる】
【鳩尾への一撃は、兵士の息を詰まらせ、僅かな時間だが動きを完全にストップさせた】
【それにより、兵士の背中へ回り込んだ彼女の眼前には】
【決して厚いとは言い切れない兵士の壁と、彼等の主君である一人の少女が見えた筈だ】
『…………これ以上は……やらせない……!』
【黒い着物、黒髪。身長は140cm程度だろうか、非常に小柄である】
【彼女は、左手を軽く持ち上げると、手首を返して何かを投射した】
【カノンの両肩へ一本ずつ、それぞれ飛んでいくのはクナイだ。速度こそ然程でも無いが、一応は刃物である】
【何よりこのクナイは、持ち手の部分から少女の手、手袋へと何か細い糸の様なもので繋がっていた】
【クナイを回避するまでなら容易いだろうが、射線の近くに何時までも居れば、その糸はカノンの右腕に絡みつこうとしてくるだろう】
【細くとも、強度は有る。衣服の上から皮膚や肉に食い込み、傷めつけるだけの力は備えている】
>>527
【混乱している兵卒だが、どうにか答えは用意したらしい】
【だが、その答えはと言えば、『分かる筈が無い』というあやふやなもの】
【それはそうだ。自分達が乗ってきた船が、一瞬で廃材にされてしまうなどと】
【そのような事、想像だにしていなかったのだろうから】
【そして、眼前で奇妙な事態が起こる】
【先頭付近の兵や敵能力者は兎も角、それ以外の白天龍側の兵士が】
【何故か、後退を開始、薄い陣を更に薄くしてしまっているのだ】
【この妙を理解出来れば、先に対処をする事も可能だろうが】
【それは、もう暫く。この先の事実を知ってからでも遅くは無い、か】
>>528
【隠れて狙撃する。この戦法は、兵の動員数に限界の有る、市街地戦では有効だろう】
【交差点から交差点への長距離射撃。発射される矢は、規格外の化け物、そもそも矢ではなく槍だ】
【察知した時には、既に遅い。兵士の一人が、体をおかしな『く』の字に曲げて吹き飛ぶ】
【更に2人、軌道上の味方を巻き込んで、近くの家屋へ】
【生死確認は必要有るまい。生きていれば有り得ないだろう角度に、様々な部位が曲がっていたのだから】
【中央付近で固まっていた兵士は、のこり3人までに減る】
【おそらくまだ人数は居るが、この瞬間に陣形を戻す事は出来ない】
【この場での傍観、観察をするならば】
【味方の軍勢がいよいよ、展開している数が随分減ったと気付けるだろう】
【彼等は、集まった当初の位置に、そのままの形で戻っていこうとしていたのだ】
>>529
【残る壁は少ない。その内の一枚は、どうにも手ごわい輩だった様で】
【側頭部への一撃を、刀を斜めに受ける事で滑らせ、直撃を避けてみせた】
【だが、奇跡的な時間というのは長く続かない。返ってくる鉄槌には、反応も間に合わず】
【ゴ、とグ、の間とでも言えば良いだろう。嫌な音を立てて、潰れた。何がとは言わないが】
【無線機より、返る言葉は無い。ただ、戦いの音くらいは聞こえていただろうか】
【声に答える事の出来る彼女は、ちょうど今、敵と遭遇してしまっているのだから】
【そして、魔力探知の結果だが……どこまでもそれは、科学の産物。魔力など微塵も感じられない】
【ただ、金属の破片が降ってきただけだ、そういう事だ】
/続きます
538 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 22:05:08.00 ID:KRRz8qfyo
>>530
【朧は、この機を幸いと再び上昇、周囲を確認する】
【部下の一人に、周辺の状況を調べる為の装備を持たせていた。それを呼び寄せて】
≪解析を開始!この砲撃を止める手立てを突き止めろ!≫
≪……こいつらが邪魔をしてくれそうでは有るが、な……!≫
≪……今は空戦を楽しむ時間では無い。お前達に関わっていると仕事にならん!≫
【自分自身はこの戦域から離脱する為、北西へと飛行する】
【そうしながら通信機を取り出し、漸くまた、通信を可能な状況を確保する】
【彼女からして見れば、砲撃の正体を突き詰める事こそが重要で】
【戦局を全て見ながら部下30人近くに指示を出すなど、無理な話なのだ】
>>531
【先に飛び込んだ者達の活躍の為、残る敵は2】
【これさえ片付ければ、一先ずは敵の集団の中心へと飛び込み、頭領を狙う事が出来る】
【中央付近に配置される以上、彼等は他よりは幾らか優秀だった】
【腹部を狙う刃を、片方は直撃するものの、片方は飛びあがる事で回避に成功した】
【落下する勢いそのまま、その兵士は刀を振り降ろし、水走の右肩を狙ってくる】
【片腕だけでも潰せれば十分、と見ているのだろう。それ以外を狙う様子は無い】
>>532
【このままでは、の予想は間違っていない】
【現状のまま、空中を竜に支配させていれば、砲撃を阻止に向かえる者はいない】
【この街で戦う間、鉄の雨は延々と降り続ける事になるだろう】
【ならば、どうするか。そこから先は、能力者達が出すべき答えだが】
【先へ先へ進めば、そこに有るのは酷く壊れた船が一隻。いや、船の残骸が一つ】
【本陣、というものが有るのだろうか。風森の軍勢は、ひたすら前へ進むばかりだ】
【いや、それ以外の戦法が取れる状況に無い、というのが正しいか】
【一方で白天龍は、既に大半の軍勢が一時的に後退を完了】
【能力者達と共に前線に立っているのは、非常に僅かな数となっている】
/また続きます
539 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 22:06:31.62 ID:KRRz8qfyo
>>ALL
【何も無くなった港上空に、鳥の様な形状の機械が羽ばたいていた】
【翼は有るがそれは姿勢を保つ為で、ジェットエンジンで浮遊する】
【頭の部分にはスピーカーが据えられ、ざあざあとノイズを発していたが】
《ハロー、ハロー、櫻の国の皆さーん!お元気ですかー、生きてますかー!》
【戦地という雰囲気にそぐわない、能天気な声がそこから聞こえてくる】
《この街は良い街だ、更地にしてしまうのはとてもとても心が痛む!》
《ですがそいつは仕方が無い事だ、なんせそうでもしなけりゃ皆さん従ってくれないでしょう?》
《だーいじょうぶ!運悪く生き残っちゃった人が居たら、夜の国でお仕事斡旋して差し上げます》
《でも家の中に籠ってるのは駄目よー、じゃんじゃか〝雨〟を降らせるつもりで居ますからねー》
【この辺りで息継ぎの音が一つ、何かの用紙を捲る音が一つ】
《さーてさて、犬も歩けば棒にあたる、能力者が歩けばカノッサに当たる……》
《居るんでしょう?どーせこういう所には紛れ込んでるのがカノッサのナンバーズってえもんだ!》
《……夜の国支部長カリナトゥスより、現時点で近隣に存在するナンバーズに正式に要請する》
《各員、風森家の兵力を完全に殲滅の上、『白天龍 霊厳』『白天龍 朝顔』の二名を無事に港に到達させよ》
《到達を確認の後、我等は船で彼等を拾い上げ、スレイプニルへと離脱する》
《漸く網に得物が掛かったんだ、逃がすんじゃあありませんよお!!》
《……っと、どーせ聞こえてるんでしょうから、我らが同盟者さんへ》
《ちゃちゃーっと邪魔者蹴散らして来ちゃいなさーい!あんまり長い事待たせないよーに!》
【戦地であるという事をまったく考慮していない様な、普段と同様の軽い言葉、声】
【この声を、覚えている者もいるだろうか。名前くらい、覚えている者もいるかも知れない】
【強さや指揮能力など、一人の将としての評価を見るならば、彼女は決して高くは無いが】
【一般市民から見ての危険度ならば、そしてその悪行の実績ならば、機関広しと言えど並ぶものは少なかろう】
【元No.2、現夜の国支部長、カリナトゥスの声だった】
【この瞬間より、最初に与えられた立ち位置は、その意味を大きく失う】
【何を元に、立つ陣営を定めるのだろう。所属する組織か?受け取る金か?信念とやらか?】
540 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/09(土) 22:07:07.73 ID:FJyn64XX0
>>536
……だって暑いんだもん暑い、暑いでしょう良く考えなくても暑いし、ほら暑い。
【相手が通る、その前に】
【少女は、伸ばした足をきちんと畳んで、歩行の邪魔はしないように】
【そうしている間に話し掛けられ、不機嫌な視線を向けられて】
【はたはたと仰ぐ手の動きはそのまま、返したのはそんな、挑発とも取れそうなそんな言葉で】
【仰いでいるためか、汗はあんまりかいていない少女】
【そんな様子を見て、何となく。そんな気分にでもなったのか】
【扇子をそちらに向けて、はたはたと。緩く風を送るが、まあ焼け石に水、程度で】
私なんて冷たいお茶も無いの、……暑い。
【じゃっかん うらやましそうなめでみている! ▼】
/近くも遠くも無い距離かと思いきや近いところがみそです?
/よろしくおねがいしますー
541 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 22:19:30.72 ID:fxSsN9cNo
>>540
連呼すんなよ気が滅入る、こっちは運動あがりだぞ。
……あーもう、話すのも面倒くさい。
【どう考えてもふざけている相手に対して口撃の応酬でも始めようかとしたが】
【挑発の中に込められた言霊によって体感気温が上昇、その気力も奪われて】
【同時に左手に下げていたコンビニ袋が鬱陶しくなり、本当に歩く気力も何もかもが減衰】
……めんどうくせぇなぁ。
【少女の隣、距離を開けて壁に寄りかかる】
【コンビニ袋を地面において、いわゆるヤンキーすわりでくつろぎ始めてしまった】
【あいた左手と右手で必死に仰いでいる。恐ろしくやる気の無い姿だ】
いーじゃねぇかそんな大層な扇子があるんだし。
俺はお茶、お前は扇子。はいお相子。
でも魔翌力で扇子って、だれねぇ? なんか無駄にひらひらしてるし。
【茶をやる気は無いと無体に言い捨て、相手の持っている扇子に言及】
【だがこの不良少女、さらりと仕掛けを見破るようなことを言い置く】
【同時に、相手の右方に陣取った不良少女の左腕から、少し魔翌力が漏れていると気付くだろうか】
【汚れた『黒』、それを何倍にも煮詰めて別の質感を出す『黒』、そして『紫』】
【三色混合、異様な力】
【仮に桜色の花びらが左腕に接触した場合、風船がはじけるように形を失うだろう】
542 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/09(土) 22:31:03.74 ID:lguPKyZ6o
>>537-539
【耳に流れ込んでくる、噂では聞いたことのある、名前と、言葉
――――……必然的に思考はその色に染められていく
一応はその命令は〝ナンバーズ〟へと向けられたもの〝機関〟所属ではあれど
〝ナンバーズ〟ではない彼女に取っては、単なる雑音、と切り捨てるのも判断の一つとしてありえた】
(……ですが〝ナンバーズ〟に恩を売る……というより、カリナトゥス様へと貸しを作るのも悪くはございません
権力者に取り入るという手段は古来より、幾度も行われていた手法の一つ、別段、問題も無いでしょう
……何より、万が一気に入られでもしましたら、私の〝目的〟が――――かなり、近づくことになります
そして、私が為すべき仕事も、今のまま行動を行えば済む、というものでございましょう
――――例えそれが、殲滅の意味を、含んでいた、としても)
【ノイズ交じりの風に、ため息一つ、微かな色で染め上げながら、彼女は髪をかき上げる
白銀の横髪は、風にもたれて、淡い香りを零しつつ、夜へと染み込んで、さやかな潤いを周囲に落とす
彼女は、と言えば、行動をひとしきり終えて、前に居るであろう、主君である少女へと視線を向けた】
【そこで寸刻、落ち着いた表情を保ってきた彼女へと奔る異変
それはまるで、何かの面影を重ねたが、如く、目の前の少女ではなく
その少女の奥――――もしくは、直ぐ側にある、何かに、視線を奪われた、ように】
【真紅の瞳が、戸惑いを隠せない様子で、彼女もまた、くぅ、と小さな呼吸音を漏らした
――――どうやら、貴女が誰かに似ている、とでも言うのだろうか
幼い身体を必死に震わせながら、何かの上に立ち、何かを指揮する、その様子が】
【――――――――戦場では、その隙こそが命取り、であろう】
っ……!!くぅ……あぅ、っぐ――――……!!
【何とか身体を逸らし、薄皮一枚で、クナイを回避するものの、その後の行動が遅れた
右腕に食い込む細い細い、糸――――彼女の華奢な腕を強調するように纏わりつく、メイド服に食い込むそれは
鈍い音を響かせながら、彼女の皮膚へと食い込み、やがて、プチン、と何かが切れる音、と共に皮膚を食い破る、だろう
メイド服のうち、黒い布の部分が彼女の腕を包んでいて、それがまるで、裂かれたかのごとくズタズタになると
その奥の彼女の白い白い、乳白色の肌が露になって、糸を伝い、その腕に螺旋状に刻まれる、紅い紅い、血の色】
ひっぎ……ぐっ……ハァ……ハァ――――油断して、しまいましたね……
――――っ……なるほど、コレは私への戒め、として……受け取ることにいたしましょう
【食い込んだ糸は、皮膚に包まれた神経をズタズタに切り刻む、痛覚を、鋏で幾重にも断つ様に
頭の中でぶちぶちと音を立てて切れていく、理性に知性、脳の色が、痛みの赤色に染まっていく
漏れる声は、温もりを帯びた、そんな強い彼女の色を滲ませていて――――……
傷の深さを、嫌でも、知ることになるだろう】
【彼女は、荒い呼吸をなしながらも、ぐっと、左手で、彼女へと伸びる糸を掴もうとするだろう
左手の手袋越しに伝わるであろう、細い糸の感触に、微かな痛みを感じながらも、彼女はぐっと、そのまま糸を引っ張ろうとする
恐らく、少女の体重は小柄が故に、非常に軽いはずだ、彼女の筋力でも十分に引き寄せられるはず、か
――――そして、その行動が上手く行かないであろうことも承知できた、恐らくは、その糸が切られるであろうことも
それならばそれも重畳、彼女を縛る鎖がなくなるのだ、彼女にとって、デメリットは無い】
543 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 22:35:50.32 ID:nugYfxkCo
>>537-539
此の位か……、まあ良し。
(人数も減ったし、回収の機会は――――)
【唯一の瞳で残りの兵隊を見やる、どうやら相当に減っている様子】
【しかし機会というのは重要であるからして早々に突き進む事はしない】
しかしさっきの爆音は一体?……
【などと疑問を浮かべていればその答えはまるで天からの啓示のように降ってきた】
【見上げればそこにあるのは巨鳥、不吉の代名詞カノッサ】
【まさかこの土地で聞くとは思わなかった、知らずの内に溜息が漏れる】
(というと……私は天下の機関さんに利用されちゃったりした訳?それって凄く気に入らないけど――――)
(ううむ、この状況……直ぐに判断を決めるのは早計かしら……)
【この戦場でカノッサが暗躍する理由は分からないが】
【その結果が碌な事にならないのは機関であるが故に想像は容易】
【耳に届く脳天気な声の主に良いように利用されたとしたならば……と舌打ちが漏れる】
あら、私ったらはしたないわ……ダメダメ常に病弱っぽくかつ淑女的に……。
あっそうだ事の詳細を知る為に誰でもいいから淑女的に尋問しちゃえばいいんじゃないかしら?
【ポン、と掌を叩いかどうかはしらないが何やら妙案を思いついたようす】
【こうしてはいられないと先程投げた「槍」の方向を見やり確認】
【此れ位ならば捌けるだろうと小走りで近づいてゆき、いよいよ接近する頃になって急加速】
【一気に「槍」の傍らまで近付き回収しようとし】
【もしその時に敵兵が近づき邪魔をしようものなら「槍」を一周ぐるりと廻し】
【純粋な力をもって吹き飛ばそうとするだろう】
(ああ、でもどっちの兵士に尋問した方が良いのかしら)
(風守?白天龍?……上の有名人さんの話を聞くに白天龍の方と繋がっていそうだわね)
(となれば白天龍……ね)
【当初の雇い主に牙を向けるような行為はまともな人間ならば躊躇われるのだろうが】
【彼女にとってそれは気にする事項ではなく、重要なのは如何に悔いを残さないか】
【病に蝕まれいつ朽ちるかも分からない身体、死ぬ時はせめて悔いを残さないでいたいから】
544 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/09(土) 22:38:39.90 ID:Uu9K8n+R0
>>537
あぁ?なんだそりゃ?お前らの用意した兵器かなんかじゃないのかよ?
【返ってきた予想すればすぐに思いつくであろうあたり前な答えに、疑問がさらに募ってしまう男】
?おいおい、それでも兵士かよ、まさかびびってんじゃねーだろーな!?
【と、突如後退し始める白天龍の兵士たち】
【この状況で交代する理由は男には思いつかない】
(可能性があるとすればさっきのか・・・。)
【恐らく先の黒い球体に怯えているのだろうかと無理な予想を立てるが】
【被害をこうむったのはむしろこちら側、予想はあっけなく崩れ去る】
(とりあえず特攻かますか?)
【琴を片手で軽々と持ち上げ肩に乗せ、いつでも振り下ろせるように腰を低くして】
【駆け出す】
うらあああああああああ!!!!
【そして近づけば、黒に染まったその琴を横に振り回そうとするが】
>>539
――――――――――-!!・・・・え?
【それから聞こえてきた声と、ソレが発した”カノッサ”の単語に】
【振り回した琴に急ブレーキをかける男】
【腕力と遠心力によって加速した琴は、男の両腕によって完全停止する】
いや、まぁ生きてるっちゃ生きてるけど。
【思わず聞こえもしないのに答えてしまう男】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
【男はカノッサ機関に所属している】
【傭兵一族である男の家系は全てナンバーズでもあった】
【下された命令は男にとって、”雇い主を裏切れ”とも聞こえる】
え~まじか、まじですか。
傭兵が裏切りなんかしたら信用が失墜すかもしんねーんだぞ
【考えに考えそして男が下した決断は】
まいっか!ワリィな風森の皆様方!!オレ、カノッサなんで!!裏切りまぁ~す!!
【声高々に拳を天に伸ばし、宣言した】
悪いねほんと、報酬も払わなくてもいいからさ。
【そしてくるりと半回転、風森の陣営の最前線と向き合う】
【顔の前で手を切り、”ゴメン!”のポーズをとる】
んじゃそういうことで、だああああああありゃああああああ!!!!!
【琴を再度持ち上げ風森の兵に突っ込み、先ほどまで共に戦っていた雇い主の兵達に】
【琴の横に薙ぐ一撃をお見舞いする】
【今度は手加減はしない。殺す気で、振り回している】
【即死の一撃ではないにしろ、骨を砕くには十分過ぎる一撃であった】
545 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/09(土) 22:40:58.37 ID:FJyn64XX0
>>541
運動したのは、私のせいじゃないもん。
こんな暑い時期に運動して、暑いって文句言われても困るし。
……物好きなの?
【暑い暑い言ったのは当然自分のせいだが、運動については知らない、なんて】
【返して、なんだか少し偉そうに。そんなことを付け足してから】
【扇子で薄く笑んだ口元を隠すようにしながら、そんな問いが一つ。緩く首をかしげて】
明らかに冷える効率が違うと思うの……、結局温い風しか来ないし。
ぶー……、つまんないつまんない……、いいもん、後で自分のお茶買うから。
だって少しは涼しいかなって思ったんだもん、……あんま変わんない。
…………上手く出来ないの、不慣れなの、初めてなのー。
【少女曰く、扇子<<お茶、な感じの順位らしく】
【お茶をくれないことに、軽く頬を膨らませていたが。捨て台詞みたいな言葉を呟いて】
【扇子に関しては。そんな文句。それからぐだぐだと並べ立てる言い訳は、落ちる花弁たちに関してのもので】
【ちなみに花弁たちは、地面や少女の座る荷物に落ちれば、数秒の時の後に、輪郭から形を失い、そのうちに失せてしまう】
…………。
【そして、その漏れる魔力に、気がついたらしい】
【元より丸い瞳を、ほんの僅かにさらに丸くして。じぃっと見つめるのは、相手の左腕】
【そうして見つめているうちに、風に踊らされた花弁が一枚、その腕に触れて】
【ぱちんと、弾ける。そんな様子を見て、少女は首をかしげた】
546 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 22:43:38.90 ID:kMjaN2tZ0
>>539
【この時点で、「陣営」の概念は瓦解し、解体された】
【そこで以降は、操作する二つの立場のキャラクター群を】
【「AB主従」と「竜騎士隊」とする」】
【――「AB主従」】
「な、なんと……」
……、ッ、朝顔………?
【彼女たちに取って、カノッサ機関とは「敵」だ】
【然しながら、今更風森側と誼を結ぶ事など叶いもせず】
【空から響く声、降り注ぐ鋼嵐を、呆気にとられた風に見ていた】
【口にする名は、気が合うとばかり思っていた少女の名】
【果たして彼女は、彼女たちは――何をしたと言うのだろうか】
……ベンヌ、アタシは寝返りは好きじゃない
でも、カノッサ機関なんて好きになれないし、
なにより――このまま帰る事は出来ないよ
………、「白天龍 朝顔」に、“問い質さないと”いけない
あの鎧騎士の事も本当に知らなかったのかって、薬はなんだったのかって
どっちが、國を食い潰そうとしてるのかってっ!
――――その気があるなら、みんな、付いて来て!!
【戦場に開いた不気味な空白に、短く屠った敵達に両手を合わせると】
【甲高い、耳に刺さるような声を張り上げ、少女は転進・疾駆する】
【今度向かう先は――練度が低いはずの、白天龍側の陣】
【妨害が無ければ、最前線まで行き付く事はたやすいだろうが】
【だが、それを】
【或いは、他の者達さえも――阻みかねぬ者たちがいた】
【黄金を食いつぶす、空の蛇たちが】
//続きます
547 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 22:44:30.79 ID:kMjaN2tZ0
【――「竜騎士隊」】
【彼女たちは、所詮は金で雇われたメンバーである】
【今回仕えているのは、精精が「劇団を運営する市長」程度の集団であり】
【それに対して、相対する方は天下のカノッサ機関】
『……との事らしいが、どうする?
私の答えは、もう決まっているのだがな――』
『各員に告ぐ、これより我々は低空戦闘に移行する!
あの金属の雨が降り続く限り、奴らは空中には居続けられまい
竜の力をもって、打ち破り、その後直ちに本陣に攻めこまん!!』
『――「風森」の本陣に、だ!!
ああ翼の女よ、貴様には二心が無いならば、口添えの一つでもしておけよ!」
【凶暴な笑みを浮かべて、リディアが機関に恭順の意を示せば】
【彼女に従う重竜騎士たちも、それに従わない選択肢は無い】
【元より――きれいな集団では無いのだから】
【しかも、それだけでは無い】
竜騎士B「……あーはっはっは、こりゃケッサク
てきとーに見繕った戦場が、まさかこんな事になってるなんてねぇ」
竜騎士C「仕方、あるまい……情報は開示され、なかった
だが、これはこれで……悪く……有るまい」
竜騎士B「そぉだねぇ、獅子身中の虫って強いもんねー?
終わりよければすべてよし、この人達を登用する手間も省けた……よね。」
竜騎士B「隊長さん、二人とも!!
話すと長くなるけどねぇ、機関側への連絡なら俺がやっちゃうよー?」
竜騎士C「……無論、裏切ったことも、……な
風森どもに、は……出来ない、事……だ。」
【機械化された竜を操る彼らは、意図せぬ内応者だった】
【ゴーグルの軽薄そうな人物は薄笑いを浮かべると、懐から端末を取り出し】
【竜を緩やかに降下させながら、上司に対して手短な報告を始める】
【やがて五人の竜騎士は、市街の中心近くに着陸を試みるだろう】
【そこは。先程までの戦場にほど近い場所であり――】
548 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 22:47:33.05 ID:kMjaN2tZ0
//
>>547
、少し台詞にミスが
//脳内補完をお願いします
竜騎士C「……無論、お前たちが白天龍を裏切った場合にも、……な
風森どもに、は……出来ない、事……だ。」
549 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/09(土) 22:56:47.09 ID:uT+onDzYo
【草原】
【既に深夜。明かりが消えていき段々と街が闇に包まれてくる、そんな時間帯】
【真っ暗闇の中で眩い光が煌めいていて、その光源に一人の少女がいる】
……七夕も、過ぎた。
最も……、短冊に書いたからといって、願いが叶うわけではないけど。
───《 光の剣 "Sword" 》
【少女の手の中に球形の黄色い水晶が出現】
【その水晶から、刃のように光の束が噴出する】
…………えい……。
【その『剣』を虚空に向かって振るうが──あまり長持ちせず、直ぐに光は霧散してしまった】
……持続性に、難有り。
もう少し、小型化してみれば……いや、それだと──
【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳の少女】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】
【そして特徴的なのは背中にある"天使の如き光の翼"───だろう。これが眩い光の正体だ】
550 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 22:56:49.30 ID:fxSsN9cNo
>>545
……運動だって好きでやってるんじゃねぇよ。
情報収集の一環だ、そういうのは脚と体力が基本、自動的に運動になる。
結果、ターゲットを追い回したりなんだり…大立ち回りになったりもするわけだ。
【脚を叩いて健脚アピール、物知り顔でなにやら講義して下さる不良少女】
【だがこの不良少女が当初、なんと言いながら現れたか】
【それを考えた場合、別の一面が見えるやも知れない。手内輪では拭える汗にも限度がある】
うぜぇなお前、喧嘩売ってんのか?
わーったよやればいいんだろやれば、鬱陶しい。だから少し黙れって……。
【その金切り声が答えたか、しぶしぶ開封前のお茶を手渡そうとするだろう】
【同時に足元の袋を探り、二本目のペットボトルを取り出す】
【CMが有名な清涼飲料水、運動後に飲むにはお茶よりも科学された代物である】
【塩分の吸収と舌触りの両立を考えたかグレープ味だったりする。お子様にも評判のアレだ】
【扇子の話題に移ると、桜色と彼女の顔を見比べ、そして挑発的な表情で嘲笑った】
【先ほどの挑発のお返しだろうか、特に言葉は並べないが、肩をすくめてやれやれと首を振る】
【どう見ても人をバカにしたように口角を上げ、発声しないまま唇が動く】
【「これだからお子様は…」】
【もし読めたなら、激怒していい】
【ちなみにこの動作にやや時間を割いたため、清涼飲料水も未開封である】
お前、今なんかした?
蚊かな……何見てんだ? この腕が珍しいのか?
【途中、桜の花びらの接触に少女は気付いたようだ】
【蚊に刺されたときのように、包帯の上からペットボトルで皮膚をごしごしとするだろう】
【ただし事態を正確に把握してはいないようで、首をかしげて、まん丸になったあなたの目と視線が絡む】
【何か言いたげな表情に気付くと、左腕を上げてたずね返した】
551 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/09(土) 23:03:25.09 ID:8SigfMmao
>>537-539
――ただの雑魚どもではなかったか。少し侮った
【水月をかわされるなど予想していなかった。ただの雑兵だとなめてかかったのがいけなかったか】
【しかし、こんな単純な攻撃が通用する彼女ではない】
【大きく一歩、後ろへ右足を引き低く構える。次に右足を軸にして回転――動きに合わせて左足も引く】
【兵士の刃が刺す場所からは、彼女は居なくなっているだろう】
【代わりに振りかぶった双頭剣が、彼の脇腹へとカウンター気味に迫る筈だ】
【この攻撃の後、彼女は少し体勢を崩すことになるが】
【初撃をかわせなかった兵士には、回転の勢いを乗せたまま剣を振るい、首を刎ねようとするだろう】
【強者とわかれば――容赦なし】
【戦闘中、上空からの声は彼女にも届いていた】
(味方……か?どうだろうな。カノッサの者は悪だと聞いているが……
もしかすると私は、とんでもない方へと力を貸しているのかもしれないな
――だが
もう、止まれない――か
だったら、私の目的はただ一つ――この戦を行方を見届けるのみ
その果てに、善悪を見極めようじゃないか。結果私が、悪に手を貸していたとしても
戦禍がここで鎮まれば、それはそれでよし――か)
【カノッサ機関。悪の代名詞であるその組織がこちら側に手を貸すとは――何事なのか】
【彼女は数秒程、心に迷いを抱いた。この剣が悪に手を貸すようなことになってしまうのではないかと】
【――だが、既に止まれない。自分を無理矢理に納得させ、前を見るしかなかった】
>>542
【前を見れば――苦戦中のカノンと、なにやら猛者の臭いがする人物が】
【子供さながらの容姿だからといって、先の兵士のこともある、もう油断はしない】
【游華はカノンの方へと駆け、彼女の傍まで接近したならば】
あれが頭か?苦戦中なら助太刀する
【それだけの言葉を述べると、彼女の腕に絡みつく糸を切断しようと、剣を振り下ろすだろう】
【周囲に兵士がおり、襲いかかってくるならば、まずは糸の切断を優先し】
【カノンが戦いやすくなるよう、兵士へと注意を向けるかもしれない】
【だが――その前に彼女は、無線機のスイッチを押す】
どういうことだ。答えろ、まさかまた傭兵だからと言って誤魔化す訳ではないだろうな
【鬼気迫る声色で、問いただそうとする】
【答えが――予想出来ようとも】
552 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/09(土) 23:05:59.06 ID:R1SmQapMo
>>537-539
(あの散弾が、町中に降り注いだのならまだ解る。一部の味方と建物ごと、こっちにもかなりの打撃が与えられる)
(我ながら気に入らない考えだけど、兵士が雇われとかならある程度使い捨てても替えが利くしね。けど、実際は違った)
(どういう事だ?パフォーマンスであんな真似はしないだろう。背水の陣……な訳は無いだろうし)
【もう十分過ぎるほどに突出して、いち早く先陣へと辿り着けば】
【彼はもぬけの殻の港にて、ぽつりと一人、思案する】
【これ以上の前進は、物理的にも無理がある。かと言って、引き返して挟み撃つのも釈然としない】
(ひょっとすると、第三軍の介入とか?……近いかもね。けど、なんか足りない)
【何でも屋の勘、というヤツだろうか。暫くそうして首を傾げていると、ふと、ある考えが頭に浮かぶ】
【――そうだ。180°視点を変えれば、つい先ほどの考えは、大分しっくり来るのでは無かろうか】
【これを〝風森の〟策だと考えるから、辻褄が合わないのだ。……雇われならば、使い捨てても】
・・・ ・・
【そう考えたのは一体、何処の――――誰だ?】
……ああ、なんだ。
【丁度、その考えに思い至ったその時だった。遥か上空から、耳にもカンにも矢鱈と障る、女の声が響いたのは】
【確かあれは、一時期よく聞いた声だ。公共の電波に乗せて、お茶の間に酸鼻極まる光景を届けまくった、悪党の声だ】
【彼は、考える。あれは今、なんと言った?――そうだ。自分の耳が正しいなら】
【町を容赦なく更地に還す。これだけでも気に入らないのに、あろうことか】
【あれは、自分たちの依頼主(クライアント)の裏切りを匂わす台詞を、その何枚あるかも定かでない舌で声高に並べたのだ】
【「――契約、破棄かぁ」。あまりにもあっさりとした、普段通りの声色が】
【自らの忠誠と有用性を語った口から、紛うこと無き決別の言葉となって紡がれる】
【ぐにゃり、スーツに包まれた右腕から肩までが肥大し、その輪郭を大きく崩す】
往こうか、暴君。約定を綴った紙片は速やかに焼き捨てられ、もはや誰も省みるものはない。
この業界は実力主義。忠誠よりも金よりも、大事なものは他にある――要は、嘗められたら負けなのさ。
【「彼らに見せつけてあげよう、俺達の有用性をね」】
【不遜な台詞と共に、スーツの布地が弾けて飛んだ】
【依頼を違えた事は、未だかつて一度たりともない。彼は声高に、そう自負してきた】
【だが――それも、契約関係が保たれていればの話。彼は決して、誠実な男ではない】
553 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 23:08:39.53 ID:HEKsgE3vo
「そういえば、さあ」
『……なに、どうしたの。
ようやく今日の仕事をサボったことを謝る気になった?』
「それとこれとは別、別なのー! もっと大事な話!」
『ふーんそっかー。仕事ほっぽらかしてどっかへ言ってたお前の分まで、
僕が身を粉にして働いたことより大切なのかー、へーそっかー。そりゃたいへんだあー』
【路地裏、おんなじ身長をした人影がふたつ、手を繋いで歩いていた】
【のんきに歩く彼らは、帰り道のショートカットのためにこの場所を横切っているのだろうか】
【彼らの正体は、栗色の髪を持つ、白と黒とで統一された衣服の「二人の子供」】
【そっくりそのまま複製したような同じつくりの姿の中で、瞳の色だけがそれぞれ青と橙の相違点】
【それぞれの片手首には何故だか「鎖の千切れた手錠」、おそろいだと言わんばかりに引っかかっている】
「そう! 火憐お姉ちゃん、最近見ないと思わない!?」
『断定しおったでェ……と、それは置いといて。
……たしかに、最近見ない気もする、なあ』
【ふたり同時に、かくっと首を傾げて】
【ちょっとだけ足を止めて、疑問を口にし合う】
554 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 23:12:31.07 ID:KRRz8qfyo
>>542
【例え、戦場を取り巻く状況が一変しようとも】
【彼女に関していうのならば、おそらくは大きく変化する所は無いのだろう】
【彼女は元のまま、白天龍に味方し、風森を駆逐すれば良いだけだ】
【偶然、機関がそれに係わってはいたが、やる事は変わりはしない】
『……槍持ち……出番、付いてきて……』
『…………近ければ安心と……思うなよ』
【糸を引っ張られれば少女は、驚くほど簡単に引き寄せられてしまう】
【小柄な見た目に相応、彼女の体重は非常に軽い。成人男性なら、投げる事すら可能だろう】
【だが、そんな彼女は引き寄せられる事に抵抗せず、むしろ歓迎する様な素振りすら見せる】
【彼女の周囲に配置されていた、『彼女に良く似た少女』の一人が、引っ張られる彼女と共にカノンへと向かう】
【『彼女に良く似た少女』は、口を大きく開けると、その中に自分の手を突っ込んだ】
>>544
【カノッサに所属するのなら、その立場こそが絶対となるだろう】
【副業としか見られない傭兵稼業が、その犠牲にされたとしても】
【きっとあの軽い口調の張本人は、心を痛める事も有るまい】
【さて、敵軍へ深く斬り込んでいた訳でもない彼は、その姿勢を反転するだけで】
【新しく敵となった集団の、中心へ突如ワープしたのと似た状況を生む】
【味方が、突然に武器を振るって襲いかかってくるのだ。その厄介さは、例えようもない】
【が、振るわれた事は何故か、兵隊にぶつかる前に空中で静止させられるだろう】
『………怪力、もう少しキープ……全員、散開、逃げろ!』
【見れば、カノンと戦闘している黒髪の少女が、左手の指を何本か、彼に向けていた】
【そして、彼女に良く似た容姿の少女が一人、虚空を掴む様にして仁王立ちしている】
【人形芝居の家、風森。その面目躍如であるのだが……それを、何処まで見切る事が出来るか?】
>>551
【直線的な攻撃は、兎角読まれやすい。技量の差が有れば、それは致命的なまでの隙を生む】
【兵士の末路は、胴から身を二つに裂かれ、地に落ちるというものになった】
【訂正。上半身が落下する前に首が飛び、三つとなる】
【カノンの戦闘相手は、もう一人も同時に相手にしようとしている様子】
【部隊の配置などを見れば、おそらくは彼女が風森の最重要人物だと理解出来るだろう】
【糸は強度は高かったが、それも刃物に掛かれば切断は可能な領域】
【引き寄せられていた少女の体が静止し、視線が僅かな間だが水走へ向いた】
【無線での追及に、相手は非常に落ち着いた声で】
≪こちら〝刃翼〟の一番。どういうことだ、とはどういうことだ。説明を要求する≫
≪我等は傭兵である、雇い主の命に従い戦闘行為を行う。そこに矛盾は存在しない≫
【三〇代も後半になれば、古狸古狐の気配程度は身に纏うものだ】
/続きます
555 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 23:17:26.44 ID:KRRz8qfyo
>>543
「………ちょい待ち。あんま掻きまわされても困るわぁ……」
「こそこそするのは大好きやけどな、されるのは嫌いや。分かるやろ?」
【槍を回収しようとする彼女の進路上に、ぽんと飛びだす一つの影】
【それは、ここに集まった能力者達との交渉の窓口を務めた少女の姿である】
【ほおずきの様に赤い着物、右目の眼帯。白天龍 朝顔だ】
【進路上に立ちふさがった彼女は、口元に右手を当て、ふぅ、と強く息を吐き出す】
【すると、手の中から八柳へと向かって、小さな針が何本か撃ちだされた】
【これは毒針。皮膚程度しか貫けない強度だが、患部周辺に軽い麻痺を引き起こす】
【今回狙ったのは相手の顔、右側。瞼を麻痺させ、目を閉じさせるのが目的だろう】
>>546
【八柳が武器を取る事を妨害する為、躍り出た朝顔】
【反転し向かうならば、丁度その側面へと向かう事になるだろうか】
「……っちい、増えよるなぁ……来るな、鬱陶しい!」
【向かって来る史音へ向かって、朝顔は口から何やら液体を吐きかける】
【それは、皮膚や衣服に触れた時点では、揮発してほんの僅かに熱を奪うに過ぎないが】
【もしも気化したその気体を吸い込めば、少しずつ平衡感覚を狂わされていくだろう】
【なまじ速効性が無い為、その効果は知れにくい。厄介な毒である】
>>547
『……呆れたハゲタカぶりだ、称賛すべきだな。傭兵の鏡とも言える』
『ならば口添えなどは要らんだろうが……変わりに要求しよう』
『広く散れ、何故白天龍の部隊が後退したか分からないか?』
『高度500フィートもあれば十分だ、余波は届かない。貴隊の健勝を祈る』
【前線に出ていた能力者達には分からず、引いた位置にいた者だけが見えた情報】
【白天龍の兵の一部が、後方へと退いていた……このヒントは】
【果たして、これから起こる出来事を推測させられるだろうか?】
>>552
【彼は今、風森の軍勢の背後にいる事になる】
【先程までの状況ならば、敵将の首を狙うのに非常に敵した位置だったのだが】
【さて、現状ではどうか】
【今の位置は、この戦場で誰が誰と戦っているかを、十分に見極められる位置だ】
【もしも彼の特技が殴り合いだけだと言うのなら、きっとこの位置で出来る事は少ないが】
【それ以外に芸が有るのなら、可能性も増える】
【今必要なのは思案では無い。親しい少女も命を賭けているのだ】
【笑われたくなくば、アンティをどうぞ】
/まだ続きます
556 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/09(土) 23:17:28.19 ID:FJyn64XX0
>>550
……そうなの?
年がら年中運動大好きなひとっているし、……そう言うひとなのかなぁって。
……それ、お仕事?
【どうやら、この少女】
【相手をそんな風に勘違いしていた部分があるらしく。首を傾げながら、「ふーん……。」なんて】
【そして尋ねるのは、そんなこと。趣味なのか仕事なのか、それともそれ以外なのか。気になったらしい】
【はたはたと仰ぐうちに、耳にかけていた所によっては口ほどまであるような髪が、落ちて。それを直しながら】
……え、くれるの? 本当?
わー……、いいの? ありがとー。
【お茶は自分で買おう、なんて決めた後の、相手のそんな行動】
【少し驚いたらしく、また目が丸くなって】
【そして、その直後に。にこりと、本当に嬉しそうに笑う】
【手渡されたお茶を受け取って、冷たさにきゃっきゃと笑い声を漏らし】
【桜色もずいぶんと白に近い色ではあるが、見比べられる顔は、それ以上に白く見えて】
【お茶をもらえてご機嫌な少女。相手のそんな様子には気がつけずに、寧ろ】
ありがとーっ。
【なんて、もう一度感謝の言葉を口にして】
【飛びきりの笑顔。相手の言外の言葉通りに、お子様、であるようだった】
……んー? 何もして無い。
それもそうだけど、弾けるのが珍しいなぁ、って。
【何かしたかとの問いには、首を振って、そう返し】
【腕が、というよりか。興味を持ったのは魔力についてだが、とりあえず肯定を返してから】
【さらに興味を惹かれたのは、桜の花弁もどきが弾けたことについてらしい】
【言ってから視線を移す先の地面には、何枚か落ちた桜の花弁があって。それらは、輪郭から壊れて失せていく】
【「やっぱり見たことないなぁ。」なんて呟いてから、きょとんとした目を、また、相手の左腕へと戻した】
557 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/09(土) 23:20:49.99 ID:KRRz8qfyo
>>ALL
【きっと支給された通信機は、意図的に情報の遮断も行えるようになっているのだろう】
【この瞬間、この通信を受け取る事が出来たのは、カノンの端末だけであった】
『一五秒程後、上空で次弾が炸裂する……次は数が少ない、落ち着いて避けろ』
『飛びあがるな、衝撃波は大きいぞ。姿勢を低くして風に備えろ』
【次に何が来るかを、知っているという口調での連絡は】
【これが事前に仕組まれていた事だというのを、幾らかでも覗かせてくれるだろう】
「……さーて、頭抱えて逃げ回れぇ!ぶっちゃけウチもヤバいやんこれ!」
『……4、3、2、着弾、今!』
【再び飛来し、市街地の上空で炸裂する弾頭】
【今回放たれたのは、何処からかき集めたのだろう、古ぼけた看板だった】
【一枚一枚が大きく幅が広い為、落下速度は然程でも無く、十分に見切れる程度】
【だがそれは、動けるという大前提が有っての物だ】
【看板の雨が注ぐのは、丁度市街地の中央、最初に2勢力が激突した場所】
【白天龍が少しずつ後退をしていた為、今のそこは、能力者と風森の兵ばかりが居た】
【そこへ、周囲の建物の被害をまったく顧みず、質量の有る物を叩き込む】
【これで、能力者を仕留められるとは思っていないだろうが】
【一般市民が被害を受けるのを、黙って見て居られない者もいるのだ】
【来ると知っていたからだろう。朝顔は、建物の破片くらいは掠ったものの、ほぼ無傷で逃げきっている】
【白天龍の兵隊達は、着弾地点から離れていた。被害は少ない】
【だが、中央突破の為に一か所に集中していた風森の軍勢は、それこそ燦々たる有様で】
『………っ、散れっ!次が来る前に散れ!』
『近在の民間人を早急に避難させろ、自由に私達が動けない!』
【だが、風森の当主は、民衆の避難を部下に指示した】
【救出活動など戦場で行えば、大きな隙が生まれるというのは分かっているだろうに】
558 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/09(土) 23:22:03.05 ID:PoY3+ZKa0
【貯水地付近】
【木や草が生い茂った自然の日陰と、人口の湖が涼しさを醸す場所】
【そのコンクリート製の湖の縁に、膝の上に人を抱えて腰掛ける青年の姿があった】
うーん、昨日の晩からここにいたのかなぁ
一人ぼっちは寂しかったよねー、早く気付いてあげられなくてごめんねぇ
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【白地に黒のボーダーのノースリーブ、右肩にはオレンジのストールを包帯のように巻き】
【ダークグレーのダメージジーンズに、赤のベルトを通して】
【足元は、トングに黒のマーブルが派手に盛られた、ピンクのソールのサンダル】
遊ぶ男は選ばないとぉ、こういう事になっちゃうんだよー
男は馬鹿しかいないもの、少しでもまともな奴を探すために女の勘はあるんだよぅ
…もう責めても仕方ないかぁ。今宵だけは私が側にいてあげるねぇ
【青年が抱きしめていたのは、既に息絶えたずぶ濡れの少女だった】
【体に巻かれた民族調の大きめの布は、恐らく青年がパレオとして使用していたもの】
【髪は派手な金髪、布から覗く肩や足には幾つかのタトゥー。悪い遊びばかりしていた事を伺わせる】
559 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 23:35:24.61 ID:fxSsN9cNo
>>556
いるよな、夏なのにマラソンに参加したりする健康マニア。
命より健康が大事です、とかいいそうな。でも俺を一緒にするなよ。
仕事かっつーと、微妙だな。やらなきゃいけないこと、だ。
後で失敗しないように、今できることをする。それだけだ。
【単なるスポーツ好きでは無いときっちり否定】
【ある種の趣味人である、という点は否定しようが無いが、とにかくこの不良少女は、彼女の言うスポーツ好きとは違った】
【言いようは、もしかしたら難解かもしれない】
【少しだけ遠くを見た視線は、見た目こそ気だるげだが、その内部には決意や闘志に満ち満ちている】
【それから細められ、瞑目へ変化しつつ下を見た】
【思案するようにしばし動かず、再び開かれたときは、内実共に元通り不機嫌な色に戻る】
【少しだけ、ほんの少しだけ風当たりを和らげながら】
お前さっきから遠まわしに……、………。
【要求してたじゃないか、なんて文句は、途中で潰えた】
【まばゆい笑顔を前にして罵声を浴びせられるほど、不良少女はダメではないらしく】
【鳩が豆鉄砲を食らったように呆然として、二度目の言葉ではっと顔を背けた】
……いーよ、もう。
【今度は自嘲、こんな小さな少女相手に向きになった自分がバカらしくなって、ため息】
【背けた頭、耳だけが少し赤くなっていた】
弾ける…? ああ、そういうことか。
【言葉の意味がわからず、鸚鵡返しにつぶやき】
【彼女の視線に合わせて下を見て、消えてゆく桜の花弁を見た】
【さっきの感触はこれかと、納得したようだ】
この左手はな、魔翌力を食う。
その花びらも魔翌力でできてるんだろ? だったら、左手に触ったそれを食っちまったんだろう。
花びら、お前の扇子の余波みたいなものだろ? そっちを直接ぶつけたら、そこからうっすら消えていくようになるだろうな。
【手のひらで結ばれた包帯を解いて、手首から先だけを大気にさらす】
【そこにはびっしり、回路図のような紫色の魔線が描かれていた】
【おそらく、肘までそんな調子だろう。禍々しい魔翌力が、胎動するように蠢いている】
【不良少女は、途中で止められなければ包帯を巻きなおそうとするだろう】
【なぜか左腕を、少しだけ優しい目で見つめてから】
560 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/09(土) 23:35:27.45 ID:lguPKyZ6o
>>551
>>554
>>557
【痛みが色濃く支配する脳内へと流れ込む、涼しげな貴女の声
額に冷たい汗を伝わせながらも、彼女は貴女の方向へと振り向いた
寸刻の、思考の後、切り落とされる糸に、納得する、彼女の心】
【有難う御座います、と言葉を伝える代わりに、貴女へと微笑を向ける
――――凛とした大人びた表情は、子供のような無垢な色を滲ませて
彼女がまだ、そこまで大人ではない、少女であることを、伝えるだろうか】
……ええ、何とも嬉しいお言葉でございましょうか、喜んでお願いいたします
何かしらの案を出したいもの、ではありますが、何分私は貴女の戦い方について、存じ上げておりません
ですので、互いに好き勝手、必要な時に必要なだけ手を貸す、という方法が宜しいように思えます
……それに、私も――――やられたまま、で黙っているほどおしとやかな従者ではございません、ので
【言の葉はやや途切れがち、であろう、傷口は存外に深く、視線を向けてみれば、紅く染まる右腕が見えるだろう
微かに動かすたびに、彼女の表情が苦悶で濡れて、ため息とも嬌声とも取れる、桃色の言葉を貴女へと投げかける
それでも、痛いことには慣れているのか、直ぐに元の表情に戻して、戦場へと、躍り出ようとする】
……私は、この戦いに関して、何かの予備知識も持っているわけではございません
故に、今まで何があったのか、そして、それがどういうものなのか、について、思案を馳せることは不可能でございます
……ですが、これから何が起こるのか、については知る権利がございましょう
それはつまり、具体的な状況説明、そうですね……貴女がたが知っていることについての情報開示を求めましょう
――――ええ、確かに私達は〝傭兵〟でございましょう、そしてその言葉にも不満はございません
ですが、お忘れないでくださいませ、傭兵とは常に、雇われるからこそ〝傭兵〟と呼ばれるのです
例えば雇い主に情報説明の不備や、行動に不満な面がございますと、向こうへと尻尾を振る、というのも良くあることです
私〝達〟――――能力者が一人でどれだけの戦力をお持ちか、十分に理解していることを、期待していますよ?
【それは、水走へと向けた言葉であると同時に、水走の無線機越しに、その奥の〝刃翼〟達へと向けた言葉であろう
単純な、脅迫にも似たその言葉は、彼女自身の無知――――つまり、今まで何があったかを知らないから、おきたこと
彼女はそれ以上は紡がない、水走へ微笑みかけると、自身の行動へと戻る
――――しかし、それもまた、予想外の出来事で、彼女は判断の浅はかさを、恥じた】
……一歩もそこから動かないでくださいませ
少々、激しい行動を、行いますがゆえ……
〝Last Shadow Puppets〟――――!!
【彼女だけが捕らえた、限定配信される情報――――それは、やはり、と思うと同時に怒りを覚えるには十分なほどで
先ほど、自身が無線機越しに紡いだ言葉も、届いているだろうか、と思えてしまうぐらいに、呆れを感じてしまう
しかし、提示された情報、それを焦って聞き逃すほど、彼女は馬鹿ではない
張り上げる声は、水走へと向けられた言葉であろう、そして寸刻――――互いへ吹き荒れる、看板の数々
彼女へと視線を向ければ、影が彼女の手元へと伸びて、そして、影が銀光を反射したのが、見えるだろう】
【それはまるで、意志を持つかの如く、上空へと躍り上がる、彼女の足元の影
闇よりも暗き、その影の色は、光を吸い込み、その色を強調しているようで
伸び上がったそれは、彼女の身長を超え、鋭く先を尖らせ、彼女と、水走へと降る看板を貫き通そうと為す
その鋭利さは、刀のそれと酷似していて、よほどのことが無い限り、影の先へと、看板は突き刺さるだろう】
【成功すれば、彼女はそれを、影を使役し、目の前の、敵の方向へと放り投げ、糸の切れたマリオネットのように、その場に座り込むだろう
コントロールをつける余裕も無く、回避もそこまで難しくは無いだろう
いつの間にか、左手には抜き身の刀が握られているが、問題はそこではない
ぐぅ、と苦悶の表情を浮かべる彼女は、今にも地面に倒れこみそうな勢いで、右手を押さえている
出血が酷く、少々の休息が必要、といっても過言では無いだろう】
【水走が、彼女へと近づいてくる敵への対処を為すか、はたまた、彼女の安否を気遣うか、は貴女に任せられている
彼女が糸を引く行為は水走が糸を切断したことで途中で終えられ、おおよそ、5mの辺りで、敵は立っていることであろう、か】
561 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 23:47:29.40 ID:kMjaN2tZ0
>>552
……もしかしなくても、ベトベト黒ミイラだよね!
細かいことは言わないもん、早く手伝って!!
【どこからか、「見知った声」が木霊する】
【――己の耳の不調を疑う必要はない、後は、決心ひとつ】
>>555
【――AB主従】
(……唾ほどべとつかない、何これ)
(プロレスラーの理論で行けば、毒なんだろうけど、効果もない)
ならサ、一気にケリをつけたげる!!
【液体は躍り出た少女の肩――鼻に近い部分を捉えたものの】
【放たれた液体の正体を、彼女は推し量りかねた】
【まさか死にはすまいと断じて、心の声を外に出してまで自己を鼓舞する】
【――それくらい、混乱も大きいのだ】
知らない様な顔して、全部知ってたんだね!
最初の依頼の日に、アタシを落とし穴の中に入れたがらなかったのも、
あそこにある「研究施設」――知られたらまずかったからじゃないのっ!
「……マスター、返答は期待できませぬ。
まずは足を奪いましょう、殺すのは待って――ですな。」
ぃ、わかってる!
――せぇぇりゃゃっ!!
【そして彼女は、朝顔の左足に鉄槌を叩きつけようとするだろう】
【どれほどの威力かは、敵に聞けばすぐに分かる筈だ】
【尤も――その振りは、どうにも裂帛の意気に欠くもの】
【浮き出る逡巡は、薬の効果が出たから、だけでは説明が付かず――】
【ぞわり】
【彼女の体から、紅い魔力の塵が滲み始める】
【人間の持つ生体魔力とは、到底似ても似つかない様な――『鉱物』的な魔力が】
//つづく
562 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/09(土) 23:49:23.52 ID:FJyn64XX0
>>559
こんな時期に健康のためにマラソンして、それで死んだりしたら……。
……本望なのかなぁ、私がもしそうなったら未練たらたらで現世に居座ってやるけど。
【夏にマラソン。参加して、最悪のことがあれば】
【そのひとがどんな風に思うのか、なんて】
【考えても分かるはずも無いことを、おふざけか、考えてみたりして】
【最終的にたどり着くのは自分のこと。マラソン如きで怨霊だとかそんなものになられても困る気がするのだが】
じゃあ……趣味と仕事の間、か、な?
……、……ね、なにしてるの?
【やらなきゃいけないこと。そんな言葉を、彼女はそう翻訳したらしい】
【首をかしげてから、数秒。なぜだか押し黙って】
【それから唐突に口にしたのはそんなことで。身体を軽くそちらに捻って、荷物の空きスペースに手をついて】
【凄く興味ありげに尋ねておられた】
……うふふー。
【貰ったペットボトルで手を冷やし、冷えた手で首元なんかを冷やす】
【そんなことをしているうちに面倒になったらしい、ペットボトル本体を首に当てたりなんかして】
【そっぽを向く相手を、じぃーっと見つめながら。「てれてるー。」なんて風に。笑っていた】
…………え、なにそれこわい。
食べちゃうんだ……、……魔力を?
【「わあ、触らないようにしとこう……。」なんて】
【ある種失礼にも聞こえるような、そんな言葉が、小さく漏れる】
【どうやら、この少女には。魔力を食われると困ってしまうようなことがあるらしい】
【ほんの少しだけ身体を引かせながらも、再び包帯が巻かれるその最後まで。紫の回路図を、見つめていた】
563 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/09(土) 23:50:52.74 ID:kMjaN2tZ0
【――竜騎士隊】
『……承知の上、然しながらまだ殺し足りないのでな!
金だけ貰っていざさらば、では、どうも腹の虫が収まらん
どちらが優勢かは兎角、殺す相手は多い方が良い――』
『……よし、総員高空で待機せよ。忠誠を示す必要は無いらしいからなぁ。
私は次弾の着弾次第、代表して風森兵を相手取ろう!
そしてその次の前に、アリオンの尾を振らせて合図を出せ!』
【リディアと言う人間は、幾らか頭の回る愚者である】
【そこまで思考を回した上で、妙に危ない橋を渡る】
【それ故に、傭兵などという露の命の仕事に従事するのだが】
【部下をそれに付き合わせる程、突き抜けた阿呆でも無い】
【特に忠誠心の強い騎士Aはためらうも、彼らは船の残骸と市街中心の間の高空へ】
【後はこの竜騎士だけが、限界ギリギリ程度の移動で済ました】
騎士B「……あーあ、むっずかしー」
【紛れ込んでいた機関員の騎士は、心中ぼやいていた】
【スレイプニルが攻めるに良い地だというのは、自分にも分かる】
【故にリディアに対しては、此処を「攻める」陣営】
【風森側への参戦を提言して、序にその方へ恩まで売ろうと思っていた訳だが】
【白天龍の側で既に策が始まっていたとは、予想外だった】
【釈然としない物を、思考の海に揺蕩わせながらも】
【裏の世界は5年ほど早く進んでいるものだと、肝に銘ずる事にしたらしい】
【やがて、爆ぜる。然しながら対応が出来たおかげで、彼らにさしたる被害は無い】
【リディアに至っては、幾分か伝わった余波に胸を躍らせ】
【その後、眼下の風森の兵へと】
【蛇竜に鞭を一打ちして、螺旋軌道での急降下を試みるだろう】
【最終的に、騎体の脇に兵たちを捉えたのなら】
【バルディッシュの穂首を擡げ、切断に特化した戦斧/先部で、撫で斬りを試みるだろう】
>>all
【この時、「周囲の人間」全てが、彼女を止める権利を持つ】
【敵対している存在であれば――誰であろうと、構わない】
564 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/09(土) 23:51:21.32 ID:D/ykSL2SO
>>553
【その二人の向かい側から、人影が一つ近づいてくる】
【ツリ気味の糸目、まるで手入れのされていないバサバサの黒い長髪】
【夜空の闇を映したような闇色の和服に近い衣服】
【和服には無い、垂れや紐などの民族調の装飾が着けられており、それらには暗い緑色の複雑な刺繍が施されている】
【腰には緑色の宝殊が埋め込まれた剣を一本提げている】
【そんな風貌をした長身の男だ】
ここを通るのも久しぶりだ……
懐かしいな……この臭い……
…おや?
【二人に気づき、そのまま近づき】
こんばんは、お二人さん。
【そう声を掛ける】
/まだいますか?
565 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/09(土) 23:53:04.44 ID:Uu9K8n+R0
>>554
【振り回した琴が突如止められ、生じたエネルギーはが男の方へと向かい】
【体を大きく揺さぶられる】
おお!?っと!
・・・・・え~と、もしかして元雇い主の妹?
【己の琴を止めたであろうその少女を見て、その似ている容姿から思いついたことを口にする男】
え~とですね、一応先も言ったとうり俺カノッサなんで、出来れば許していただければなと・・・。
【やべーちょー気まずいみたいな顔をする男】
【それもそのはず、先ほどまで報酬を約束し、ソレに見合う働きをするという関係であったのにもかかわらず】
【あっさりと裏切ったのだ。まともに会話は出来そうに無いだろう】
(おいおい、さすがに連続で振り回して疲れているからってここまで出来るのか、さすがは風森。
にしてもなんだ、こいつ洗脳でも受けた影武者か?)
【傭兵にとって大事なのは報酬の約束と、自分の命である。雇い主が望むなら、ソレに見合う報酬がある限り従うが
雇い主のことまでは気にする必要は無い、というのが男の一族の決まりでもある】
【故に、風森がどういったものかは男は知らないのだ】
しゃーない、----------------ほらよ!!
【手にしていた琴を軽く放り、目の前の少女の視界を塞ぐようにする】
【そして拳をグッと握り締め、腹部めがけて拳を突き出す】
>>557
【だがその拳は、空の突然の炸裂に止めることになる。完全に忘れていたのだろう、降ってくる破片に驚く男】
な!ちょ聞いてないたたたたた!!
【降り注ぐ破片をマントにしていた黒い布で右へ左へ振り回して裁いているが、それでも
防ぎきれていないようだ】
【細かい破片が男の頬や手のひらにちくちく刺さる】
【せっかくの奇襲が台無しになり、完全に隙だらけの男】
566 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/09(土) 23:57:33.17 ID:HEKsgE3vo
>>564
「そうそう久しぶりなのよ、火憐お姉ちゃんと会ってからここに来なくなったから、って」
『……そうだね、ここで声をかけられるのも久しぶりだ。
こういう場所で平然と話が出来る輩は、十中八九頭がヘンなんだ』
【やや険しい声を出すのは、橙の瞳の少年】
【青い瞳の少女を、自身の後ろに隠すように。手を引っ張って誘導する】
『ええ、今晩は。
わざわざ僕らに話しかけてくるということは、何か用があるということですか?』
「……ヘンなこと考えてるんだったら、さっさとあっち行けっ」
【二人とも、男性に対して警戒心をたっぷり持っているようだ】
//いました!
567 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 00:03:08.47 ID:gDx1503Go
>>554-555
んだよガキか……――――ちっ!
【些か乱暴な素の口調が出たのも無理はない】
【突然現れた少女は雇い主、本来ならば闘争の相手ですらない者】
【その人物からの突然の攻撃に走行中の夜過は対応を失い
その麻酔針を防ぐ事は出来ない】
……またチマチマした事を、まあこれでどちらに与するかは決まったから良いか。
けほけほ、…………。
【患部に痛みを感じながらも進路上の少女を避ける為に身体を錐揉み回転させ飛び越える】
【着地と同時に擦過音が鈍くなり、そして背中に少しばかりの衝撃「槍」の至近へと着いた】
ん……これは、麻酔……かしらとなれば結構不味い……。
【ふやけたような鈍い感覚が右顔面に広がり始める】
【といっても直ぐには効果は現れず、未だ夜過の瞳は開かれたまま】
【次の場面では完全に効くだろう】
【この時点で
>>561
(AB主従)、
>>552
(カイ)には大分近付いているのだろう】
【夜過は渡りに船とばかりに史音に向けて手を振り】
こんばんはお嬢ちゃんお兄さん、大丈夫?怪我はしていないかしら?
取り敢えず敵味方はっきりさせたいから言うけど私は貴方達に敵対するつもりはない
仲間かどうかはそちらさんがどんな人間か分からないから決まって言えないわ、ごめんなさいね
【顔に突き刺さった針を忌々しげに抜き取りながら】
【自分は史音とカイに敵対の意思はないと麻酔で話せなくなる内に伝え】
【もし彼らが夜過の顔を見たのならば、いつか見た筈の夜行という名の鉄槌使いを思い出すだろう】
【彼女、夜過は夜行の姉、ついでに言うならば一卵性双生児であり非常によく似ているのだった】
……と何か来るみたい――――。
【そんな一方的な会話、続くはずもなく空からの攻撃が迫る、朝顔の動きと奇妙な風を切る音からその推測は容易】
【夜過は「槍」を引き抜く乾いたアスファルトが粉となって降り注ぐ、咳き込みそうになるがそれどころではない】
【「槍」を抱え持つように握り】
(空で高見の見物だなんて許される訳ないですよ――――ォっと!!)
【飛沫を上げ、飛来する物体を吹き飛ばしてしまおうと縦に振り下ろす】
【蝕まれた身体が軋み痛む、まあ爆撃を防がずに損傷を負うのとどっこいどっこいだろう】
【それならばこの痛みも気にする必要は無い、自分が生んだ痛みならいっそ心地良い】
568 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 00:06:42.92 ID:YTClymaeo
>>562
そういう連中は一つの言葉に踊らされてるだけだ。
最後まで気付かなかったら本望だろうけど、途中で気付いて絶望したらそりゃあ成仏できないだろうな。
【バカばかりだ、世の中。そう結んで、不良少女は『そういう連中』を評した】
【その死生観は割とあっさりしていて、『死ぬ瞬間まで気付かなければ』という論調は、その先の存在をあまり重視していない】
【それでも霊の存在はうっすら認めているけれど…『人間』は死んだらそれまで、ということか】
秘密だ…といいたいところだが………別にいいか。
誰にも言うなよ?
【子供の口が軽いことは重々承知していたが、相手が子供だからか、彼女だからか】
【或いは先ほどの無言の圧力を思い出したのか、あきれながらも前置きして、律儀に話し始めた】
【耳を近づけろ、のジェスチャーをして、誘いながら】
【近づかなくても勝手に話し始めるが、小声である】
機関の氷の国支部について情報を集めていた。
【周囲を警戒しつつ、かなり小さな声と早口でそれだけを教える】
【ただ夜の路地裏、元の距離が対して離れていないことから、ノイズが無ければちゃんと聞き取れるはずだ】
【なお、少女の追及が始まるといきなり頬を数度ぶったたき、晴れ上がらせてから振り返った】
【蚊が止まってかゆくなったからだと必死で言い訳しているが、ややおたふく顔になってしまう】
【ツッコんでやってもいいし、流してもいい。とかくわかりやすく捻くれているらしい】
(……ふぅん、変わったガキだな)
それがいい、元々卵食うために開いた回路だし、油断するとがぶがぶいっちまうぞ?
【包帯を巻きながら、小さく脅かす不良少女】
【けれどその言い回しに引っかかりを感じたか、一瞬だけまじめな表情になる】
【相手の魔翌力の性質を調べようと、焦げ茶の瞳が金色に染まるだろう】
【変化は数秒、捉えようと思えば見えるだろうけれど】
…ところでお前、何でこんな夜遅くにこんなところにいるんだ?
ガキは帰って寝る時間だろうが。
【外見年齢中学生~高校入学程度の不良に言われたくは無いだろうけれど】
【不意に、相手の素性が気になって、取っ掛かりとばかりに口端に乗せてみる】
【最後の言葉はちょっとだけ詰問調だったが、あまり深い追求の念は含まれていない】
569 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 00:08:24.01 ID:w7a8QHOSO
>>566
おやおや、嫌われちゃったみたいだ。
【二人の厳しい反応を受け、やれやれと呟く】
頭がヘン、ね。存外、間違ってないかもしれない。
【軽く自分の頭を小突く】
でも、その「平然と話ができる輩」に君たちが入ってるのには、気づいてるかな?
…用?いや、特には無いけど、こんな物騒な路地裏で子供二人が歩いてたら、誰だって気になるだろう?
【警戒心を和らげるために、できるだけ柔らかい言葉遣いで台詞を返す】
/ではよろしく!
570 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山陽)
[saga]:2011/07/10(日) 00:10:44.13 ID:fzhhbM1AO
【月明かりの照らす児童公園は、湿った蒸し暑い空気で満たされていた】
【設置されているのは、片手で数えられる程度の簡素なベンチと遊具のみ】
【夜露に濡れる草木が風に吹かれる度、てらてらてらと淡い煌きを帯びる】
【その内の樹木のひとつ、頑丈な枝に跨がるようにして座っている人影があった】
んっ、……もう、ちょい――!
【洋服の上から純白のローブを羽織る、栗色のボブヘアの小柄な女性】
【左手首に銀の腕輪、左足首にアンクレットを身に着けており、月光を反射してよく目立つ】
【そんな彼女が何かを求めて必死に右手を伸ばす先には、やや大きめの蜂の巣のようなもの】
【どうやら、防護用の衣服も何も纏わず、素手でそれを捕ろうとしているようだった】
【一定以上の接近を試みない辺り、一応は“住人”への警戒をしているらしいのだが――】
571 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 00:12:15.78 ID:8VA10PR8o
>>554
-
>>555
>>557
戯け。ここでカノッサが出てくる理由だ。何が目的だ
【先の発言が恐ろしく舌足らずだったのは、きっと何が起こっているか彼女自身も整理がついていないからだろう】
【混乱しているのだ。自分が剣先を向けるべき方はどちらなのか、それを量りかねて】
【そして、注がれた視線に、游華は気がついた】
【さらに、相手を複製したような人物が、複数いることも】
【面倒だな、と内心で悪態を吐きつつ、同時に焦燥に駆られた】
【その時――あることを閃く。こいつらを尋問して目的を聞きだしてから動いた方がいいのではないかと】
【おそらく律儀にも答えを返してくるだろう無線機は手放すことなく、スイッチも押したまま】
【片手で剣を構え直し、小柄な少女へと向き直る】
――さて、お前達。何が目的で攻め入ってきたのか、教えてもらおうか
返答次第では、手を貸してやろう
答えなければお前を斃してから、お前と同じような顔をした奴に、同じ問いをするだけだ
【目的を聞きだそうと、その言葉を放った、直後――】
くそ!どうなってる!敵も味方もお構いなしなのか!?
(いや、違う――こいつら、この攻撃が来るとわかっていたから引いていたのか
なら何故私達に伝えなかった。……いよいよ、意図がわからなくなってきたな)
【雨霰と降り注ぐ看板――游華はそれを迎撃すべく、剣を構える】
>>560
傷は深そうだが、まだ闘えない訳ではなさそうだな
ああ、互いに傭兵という身分なんだ。それがいい。ちなみに私は剣士だ、とだけ言っておこう
【視線は向けない。カノンの声色から、どの程度の苦痛が生じているかを感じとるだけだ】
【息遣いから、言葉から、まだ大丈夫そうではあるなと、予想して】
【礼の言葉には、やはり視線を向けずコクリと頷くだけ】
私も同じだ。ただ友人からこの地が危険に晒されていると聞いたから駆けつけた。それだけだ
【それだけをカノンに述べると、今度は無線機に向かって】
――だ、そうだ。聞こえたか
私から問いかけはしない。お前達が知っているこの戦いの概要を全て話せ
返答次第では――わかっているな?
【吐き捨てるように情報の開示を求めると、足元に影が伸びてくるのが眼に入った】
【カノンの忠告から、彼女が大技を使うことは明白】
【ならばこの場に伏せ、看板を避けると同時に、技の巻き添えを食わないようにするのが、自分のすべきことだ】
【それが終われば、後方から聞こえてくる苦悶の声を逃すことなく、カノンへと駆け寄るだろう】
【途中自分の服を胸の下程まで破り、カノンへと接近したならばそれを傷口に巻いて止血を試みる】
【この間游華は隙だらけだ。後ろから刺そうと、少女達が思えば、いくらでも攻撃できるだろう】
572 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/10(日) 00:14:04.23 ID:pfvIjmuSo
【路地裏】
【月がわずかに照る通路を男が逃げるように走っている】
【ウェーブしたピンクの長髪をなびかせ、ある程度行ったところで立ち止まった】
さ、て、ここまでくれば大丈夫ですかねー?
【後方を振り返って追手の無い事を確かめると、溜息をついて胸をなでおろす】
【白目の少ないドールアイ風の紫の虹彩を下向きのたっぷりした睫が縁取る眼】
【各所にショッキングピンクのレースがあしらわれた三つ揃えのダークスーツ】
【あまり尋常そうでは無い出で立ちはある意味この場にはふさわしいだろう】
573 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 00:16:28.76 ID:RmCeFCpVo
>>569
『そりゃあ、僕たちがどうしようもないクソガキであることくらい自覚は出来てますよ。
良い子はこんな所に入っちゃだめよ、って。お母さんに教わる物でしょう?』
【親しみが(多分)籠っている男性の言葉。対して橙の少年、苛立たしげに返答】
【覚えたての暴言を得意げに吐く子どもから、ごくごく多少のレベルアップを重ねたような】
【そんな次元の声のトーンで、言葉を続ける】
『単刀直入に言いますと、用がないなら話しかけないでほしいんです。
嫌われたくないんでしたら是非そうして下さいよ』
【しっしっと払いのける動作をして見せる、動かした手と、反対のそれ】
【握った青い瞳のかたわれの手に込める力を、ちょっとだけ強くした】
【言葉こそ強気に振舞っているものの、こころの中身は年相応に。恐怖を感じているのだろう】
【青の少女は、てきとうな場所を見据えたまま、ぴくりとも動いてはいなかった】
574 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 00:18:31.27 ID:HcxhIbuZ0
>>570
【そんな彼女を、木の下からハラハラしつつ眺める一人の青年がいた】
【ただの通りすがりだったが、見掛けてしまった光景は危険極まりないもの】
【止めさせるか手を貸すか悩みかねながらも、青年は一先ず彼女に声を掛けることにした】
…わぉ、そのままソレを掴むのはまずいよぉ
蜂蜜狙いかは解らないけれど、ソレ取りたいなら私がお手伝いするよぅ
とにかく危ないから、触っちゃだめだよー
【紅茶色の柔らかな髪。双眸は右が灰色、左が空色のマッドアイ】
【白地に黒のボーダーのノースリーブ、右肩にはオレンジのストールを包帯のように巻き】
【ダークグレーのダメージジーンズに、赤のベルトを通して】
【足元は、トングに黒のマーブルが派手に盛られた、ピンクのソールのサンダル】
575 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/10(日) 00:19:40.42 ID:XAPYzrKoo
>>560
>>571
≪こちら〝刃翼〟。我々は雇い主では無い、傭兵である≫
≪雇い主が不信感を抱かれて裏切られようが、我等は金に従って空を飛ぶ≫
≪知っている事についで情報を開示しろ、要求は認識した≫
≪我等の雇い主は、この混乱に乗じて大きく迂回、港を目指している≫
≪港には小型の快速船が接近し、必要な二名だけを乗せていく手はずだ≫
≪船長は私の旧友だ。バカだが腕は確かだ、酷いバカだが≫
≪現在、風森の軍勢は民衆に気を取られ、能力者は朝顔に足止めを受けている≫
≪タイミングを見て私が引き受ければ、依頼は完遂となる。報酬の追加が望みなら大陸で、だ≫
≪カノッサが戦争に首を突っ込む事に理由が必要と、認識しているか?私はしていない≫
≪思うにカノッサとは戦争を続けなければ呼吸が出来ずに死ぬ魚なのだ≫
≪その魚の甘言に踊らされ、賢者気取りの小鳥が大声で歌っているだけの事だろう≫
【情報を、ぬらりくらりと避ける様にしながら、僅かずつ発信する〝刃翼〟の隊長、朧】
【陸地で一対一で戦うなら、然程の難敵でもない。第一、今は味方の筈だが】
【それでも彼女は、この様に卑怯を平然と行える人種だった】
【風森の頭領―――黒い髪、黒い着物、黄色い肌。櫻の東部の特徴を備えた少女―――風森 八十雛】
【伸ばした糸を切断されて、彼女の位置は非常に中途半端だ】
【彼女に依りそう様に、八十雛に瓜二つの少女が2人、いやさ二体】
【二体は何れも真っ白な肌をしていて、櫻の人間の様にはとても見えない】
『………! 槍持ち、防御、全兵装展開!』
【く、と八十雛が、右手をかざして捻る。すると、二体の少女のうち片方、口に手を突っ込んでいた方が】
【喉の奥からずりずりと槍を引き出し、飛来する看板へと向けて構えた】
【その槍捌きは、十分に戦場でさえ通用するレベル。惜しむらくは力が足りない】
【一つは弾いたが、それでも腕に相当の付加が掛かったのか、槍を持つ手がだらりと下がる】
【そうなれば、もう一つは防げない】
【その攻撃性能に比べ、〝それ〟の防御力は随分と低かった様だ】
【腹から槍を取り出した『槍持ち』は、内部で歯車でも破損したか、上半身を直角に曲げたまま動かなくなった】
>>556
【彼の琴を止めた彼女は、『怪力』と呼ばれた。カノン達との戦闘に向けられているのは『槍持ち』だ】
【彼女達は、名前と用途がそのまま繋がる。単純な性質と言っても良いだろう】
【放り出された琴を、『怪力』は両腕を振るって、地面へと叩きつける】
【その反動で自分の足が浮いてしまい、着地までほんの僅かな間、隙が出来るが】
『………一人でも……潰す!』
【八十雛の左手の操作で、『怪力』は動く。両手で拳を握り、腰にぐっと溜めて】
【踏み込みと同時、下から上へ突き出す様な軌道で、彼の腹部を狙った】
【見た目とは威力が違う。速度は無いが、異常に重い一撃だ】
【当たってからねじ込んで来る、というのが最も適切な表現か】
>>VS八十雛
【今この瞬間は、彼等彼女等へ与えられたチャンスだ】
【おそらく八十雛には、同時に扱える数、もしくは質の制限が有るのだろう】
【ノックアウトされた一体をすぐに引き戻せず、この瞬間はガードが開いてしまっている】
≪私が知っているのは、白天龍 霊厳が、神を本気で信じているという事≫
≪神の力で国を栄えさせようなどと、心の底から願っているという事だけだ≫
【再三の要求に返された答えは、些か物足りないかも知れない】
/続きます
576 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[!nasu_res sage saga]:2011/07/10(日) 00:20:37.39 ID:XAPYzrKoo
>>561
>>567
「……ちゃうわ。あの時点では、或る程度まで知られた方が都合が良かった」
「体面ってのも有る、領内荒らされてるのに手ぇ打たん領主なんておかしな話やからな」
「あの時、全員死んでしまえば……何も面倒無かったのになぁ……」
「誰一人死なず、執念深いのもおった。せやからやり方を変えたんや」
「今のウチらならそもそもあんな所まで案内せえへん。隠し通すやろなぁ」
「……と、なあ。ウチを相手に迂闊に近づくの、お勧めせんよ?」
【朝顔は、敢えて相手の言葉に返答しながらも、現在の位置関係を認識し】
【振り下ろされる鉄槌と擦れ違う様に、敢えて史音の方へと思い切り飛びこんだ】
【八柳とは、十字の形に交差し、互いの道を塞ぐ事は無かった】
【本来なら、近接戦闘を得意とする者に、自分から近づくなどは自殺行為だが】
「アンタ、力が有る訳や無いやろ。本人が早い訳でも無い……」
「この辺り、一所に動いたんは儲けもんやったなあ……悪い、ズルさせてもらうで」
【朝顔は、史音の戦闘能力を或る程度知っているのだ】
【故にこの瞬間だけは防御を捨て、その左手側をすり抜けて向こうへ行こうとする】
【尚、八柳が放った槍、だが―――ジャンク砲の砲弾を吹き飛ばすには、些か距離が遠すぎる】
【また、仮に粉砕出来たとして、彼の砲弾は、内包物を自由落下させるのが武器なのだ】
【散らばらせず、完全に破壊する手段が無ければ、対処は難しいだろう】
>>563
【一度散り散りになってしまえば、風森の兵は弱かった】
【確かに、一人一人の練度は高い。だが、彼等は非常に軽装で、武器も少ない】
【遥か高空から襲いかかり、高空へ逃げる。その様な敵と戦う手段が無いのだ】
【ある者は、家屋のがれきを取り払おうとしている最中に首が飛び】
【ある者は、消火作業に従事している最中、肩と腕をセットで落とされる】
≪知っているか、同業者。この地を戦地に選んだ理由≫
≪あのお人よしの風森当主なら、民間人を放っておかないと見たからだそうな≫
≪戦いの最中に戦わぬ者など、兎を狩るより容易く仕留められるだろう≫
【朧の言葉は、どこまで行っても客観的に冷えている】
577 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/10(日) 00:22:26.96 ID:XAPYzrKoo
/
>>575
下の安価は
>>565
です
578 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/10(日) 00:29:03.39 ID:NG7Abcyco
>>571
>>575
【彼女はと、言えば――――言葉も返せないぐらいに衰弱しているようで、漏れる呼吸の色も薄い
止血を為されるものの、血を流した量と、疲労の色が濃いのか、これ以上の戦闘は難しそうだ
彼女はそのまま、近くに居た白天の兵士に安全な場所へと連れて行かれるだろう】
……有難う、ございます……こんな、私などの為に――――……
そして、申し訳御座いません――――私はもう、リタイアのようです……っ
【その前に彼女は柔な言葉を紡ぐと、貴女へと微笑みかけ
そして、パタリ、と瞼を閉じて、気を失ったかのように、静かに眠るだろう
彼女の手から零れ落ちるのは無線機、彼女が〝機関〟の所属から、か先ほども、有利な情報が流れてきた
持っていて、損は無いだろう】
【しかし、それは――――彼女が〝機関〟の者、であることを示す可能性がある
全てはカリナトゥスが、如何に介入するかによるのだが……】
/うぅ……そろそろ限界さねー……先に落ちるね、乙でしたー
579 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/10(日) 00:32:13.64 ID:9mSsg8sw0
>>568
どうせ死ぬんだったら、気がつかないまま成仏した方が幸せ、だよね。
どうせ死ぬんだから最後に気がついて絶望なんて、成仏できないどころかもっとひどいものになりそう。
【こんな時期にマラソンをするひと=死ぬこと確定】
【なんだか、彼女の脳内ではそんな風になってしまっているようではあるが】
【まあ、当人が幸せならいいんじゃない、なんて。そんな結論(?)】
はあい、誰にも言わないー。
【女子、と言うものは。基本的に、秘密のお話とか、そう言うものが好きな生き物であって】
【それにプラスして、嬉しいのは、初対面の相手が秘密っぽいことを教えてくれること】
【嬉しそうににこにことしながら、さらに身体をそちらに乗り出して、耳を寄せるようにして】
【……余談だが、彼女の使用しているシャンプーは、柑橘類の香りのものらしい。甘いが、すっきりとした香りが、ふわりと風に舞って】
……、え、なんで?
【機関。少女は、世の中のことなんかには興味が薄いが。それでも、知らないわけもなく】
【それどころか、個人的な恨みまであったりもする】
【左手で、ぎゅっと抑えるのは、左のわき腹。そして、首を傾げ。尋ねて】
【唐突に自身の頬を叩く相手に、少女は驚いてしまったらしい】
【またまた目を真ん丸くして、首をかしげて】
【ただ、相手の気配が。触れるなと言っているような気がして、口を噤んだ】
ふうん……、……卵食べるって、鶏?
鶏じゃないほう?
【卵を食う。その言葉の意味を、平和的にとるか、とらないか】
【それを相手に尋ねてから、扇で軽く口元を隠して】
【「鶏じゃなかったら、持ってる、……かも。」なんて、いいながら、ぱちん。扇を閉じ】
【そして、金色の瞳が見やる、魔力の性質は。まるで、澄んだ澄んだ底なしの湖のような】
【どこまでも見えるが、どこまで見ても何も無い、そんなもので】
【そして、ぱっと見では。少女には、欠片も魔力の無いように感じられるはずで】
【それでも、さらに探ろうとすれば、黒く塗られた箱の中、何かの気配が存在するかのように】
【魔力があることは分かるが、それがどれだけあるのかは、欠片も分からない、というような】
【きっと、そんなことが分かるはずである】
……んー、お仕事してたの。
まだ寝ない、だって、お話してくれるひとと会えたから。
【こちらは、童顔気味ではあるが。見た目からして、きっと十八やそこらのはずで】
【お仕事してた、なんて。平然と言うが、ここはかの路地裏である。どんな仕事なのやら】
【それから、帰って寝るとの言葉には。にこりとそんな風に返した】
580 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 00:32:23.43 ID:w7a8QHOSO
>>573
そう言われても、気になる物は気になっちゃうだろう?
別に、君たちを説教したい訳じゃ無い。
でも、ここは危ない。それは事実。
そんな所に子供が二人。他人が見れば、それなりに気になる。
そういう訳さ。
僕は、君たちに危害を加えるつもりは無い。だから安心してくれよ。な?
【その場にしゃがみ、二人と目線の高さを同じにして、語りかける】
【さて、二人にはどう聞こえるか】
581 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 00:35:03.99 ID:KhZU11XBo
>>555-556
>>561
>>563
【さて。現在彼がうどの大木よろしく、この港に留まっているのには訳がある】
【現時点で、白天龍に尽くすべき義理は消え失せた。とは言えど、風森に付く気も彼には無いのだ】
【それに、此処に残っていれば、必ず依頼主はやって来る。――独り啖呵を切った手前、動かないのは気不味いけれども】
【これから此処に停泊するだろう船を沈めれば、彼らに事情を問う時間は十分過ぎる程に取れる】
【アンティなど必要ない。雨霰と降る危険の中に、わざわざ突っ込む義理はない】
【気に食わない機関の横槍を有り余るほどの火力で焼き尽くし、溜飲だけ下げさせて貰おう】
美味しいトコだけ、頂きます――――って訳にも……行かないよねぇ、やっぱり
【と、思っていたのだけれども。そんな考えも、直ぐに改めざるを得なくなる】
【史音の鶴の一声が、暇をもて余した彼の耳に突き刺さったのだ】
【ああ。哀しいかな男というのは、総じて女の子の前では格好を付けたがる生き物である
】
【それ以外の理由も込み込みで、必然的に――彼もまた、戦場の只中へと突っ込む事と相成った】
【と。その前に】
【急速に肥大してスーツの右袖を千千に裂くのは、漆黒の積層装甲に覆われた太く長大な右腕】
【その掌――ではなく、前腕にそなえた菱形の大盾が、中心から縦真っ二つに別れる】
【人ひとり覆えそうな程に大きい盾の中から顔を出すのは、銃身――いや。大口径の、砲身だ】
【狙いは、急降下する飛龍とその騎手。ロングレンジからの精密狙撃で、手始めに制空権から奪い返す心算である】
残念なお知らせ……龍殺しって、実は一回経験済みなんだよ、ねー。
――よし、良い娘だ。もうちょい、もうちょい……
【その筒先から放たれるのは、鉛の砲弾に非ず。耳を劈く高音を掻き鳴らしながら、目を焼く光が砲の内に収斂してゆく】
【脳裡に描くターゲットサイトは敢えて標的に合わせず、飛行コースを予測して射角を修正】
【なおかつ建造物や他の誰かが被害を被らないよう、最大限に考慮して照準する】
(上手く避けてくれるか、上手く当たるか、どっちかが良いなぁ。女の子を苦しませるの、嫌だしさー)
【そうする間にも被害は増えているのだが、そこはご愛嬌。牽制して事前に止めるより、確実に仕留める事を彼は選んだ】
【――そして闇を切り裂き、一条の閃光が放たれる。撃たれてから気付いたのでは拙いだろう、弾速と火力を備えた一撃が】
【とは言えど、これだけ派手に狙っているのだ。事前に知覚して避ける術は、無いと言えば嘘になる】
【この一撃が放たれたなら、彼は直ぐ様駆け出すだろう。目指すは、少女の待つ最前線】
582 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/10(日) 00:37:29.00 ID:XW5woGFHo
>>572
【きこ、きこ、きこ―――】
【夜風に混じって、そんな規則的な擦音が現れては消える】
【路地裏の空気はまだ夏の熱気を帯びている。夜の冷たさはまだここを蹂躙するには至っていないようだ】
ふぅ。…………………?
【一人の女性が、自身の乗った車椅子を漕いで通路にゆっくりと入ってきた】
【着飾らないセピア色のワンピースに、くすんだ灰色の髪がかかって風にたなびいている】
【鉄色の無骨な車椅子の脇には、これまた無骨なガントレットがかけられている】
【20才程だろうか。涼みに来たのか、入り口脇すぐの壁に車椅子を止めて、ふと顔を上げた】
あら、あら。―――――また、派手な方ですねぇ。
【ぼんやりとそんな事を呟いて、そちらに目をやる】
【暗がりで影が落ちている物の、その表情は穏やかなものだ】
【車椅子の女性が曲がってきた通路、その先に数人の人影がぶっ倒れていなければ、実に絵になる構図だ】
/まだいらっしゃいますか?
583 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 00:38:50.43 ID:RmCeFCpVo
>>580
「……おっけー、そこまで言うなら安心してあげてもいいわ」
【橙の少年を横に押して前に出てくる、青の少女】
【少年は何か言いたげに、不満げに唇を動かそうとして――やめた】
「ただし、条件はある。
その両腕を伸ばしても、あたし達に手が届かないところまで下がって。
あたし達に向けて、身体の前面を常に晒して。
その姿勢のまま、手は背面に持って行かないで」
「……これを守ってくれるんなら、あたし達はあんたの存在に、安心するわ」
【ぎり。少女が、少年の手を握り返す音】
【未だ条件付きではあるものの、彼らの中には「男と会話する」という選択肢が発生したようだ】
584 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山陽)
[saga]:2011/07/10(日) 00:41:38.77 ID:fzhhbM1AO
>>574
――、あ
【下から投げ掛けられた制止の声、それを認識した女性は巣へ触れようとした瞬間にその手を止めた】
【黒色に程近い濃緑の瞳を青年へ向けると、腕を伸ばしたままの状態で言葉を返す】
うぅん……そう、やっぱりマズいかぁ
ええ、そうよ、ご名答。あなたの言う通り蜂蜜狙いだったんだ
なるべくお金を掛けない方法で、甘いものを得たかったのだけれど……
【そう言って女性は、ばつの悪そうに苦笑を浮かべる。見た目通り、笑顔も雰囲気も実に幼げなものだ】
【相手の言葉を素直に聞き入れて巣への接触をあきらめ、体勢を整えれば軽やかに地面へと着地して】
【それから青年に向き直り、虹彩の色の異なる瞳をしかと見つめつつ】
まぁ蜂蜜じゃなくても良かったのだけれどね、
あれを取るのを手伝ってくれるって、本当かしら?
もしそうなら、是非とも手伝ってほしいところだわ
【首を傾げながら、彼女は期待の色を表情に滲ませそう尋ねた】
585 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 00:48:05.80 ID:w7a8QHOSO
>>583
はい、了解しました。これで良いね?
【立ち上がって数歩後退り、手の届かない程度の距離まで離れ、腕を組む】
それにしても用心深いお二人さんだ。
危害を加えるつもりは無いって言ったんだけどなー…
ところで、これからどうするんだい?
【そのまま二人に問い掛ける】
586 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/10(日) 00:50:43.92 ID:pfvIjmuSo
>>582
【一聴しただけではホラー映画のような音に、思わず首が向く】
【実際に視界に入った姿を見て体の緊張を解く、角の先は角度の問題で見えないようだ】
【場が違えば深窓の令嬢のような姿に、ガントレットには注意も払わず笑顔を向けた】
ああびっくりした……いやいやこっちの話でございます
これはこれはお嬢さんこんなところに来ては危ないですよ
もしも暴漢に襲われては大変、ああお約束だと私が暴漢だったりしそうですが
そんな事はありませんので、ご安心を
【派手とのいわれの通り男の服装は良く見れば大道芸人のようだ】
【振り向いた姿をみると、シャツはなぜか総レース、黒の革靴、白のオペラグローブと目立たない方がおかしい】
【朗らかな笑顔で戯言を吐きながら、何ともなく相手に近付いた】
/よろしくおねがいします
587 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 00:51:36.84 ID:YTClymaeo
>>579
【柑橘系シャンプーの香りは、不良少女の鼻腔をくすぐった】
【だからどうというわけではないが、つりあがった目じりが少しだけ下がった、様な気がする】
【対して不良少女、つんと汗のにおいがするだろう。宣言どおり運動直後のようなので】
【この時点で、ペットボトルの飲料水は半分に減っていた】
なんか誘拐されて、捕まってる奴がいるらしい。
知り合いから聞いた話だが、そいつもまたそいつなりに情報を探っていた。
で、誘拐された奴は腕のいい技師、の類らしい。
だから、奪還作戦に付き合って武器でも強化してもらおうかな、と。
その下準備として、内情を少しでも探れないかな、と。
【総合するとこの不良少女、誰かの尻馬に乗って『仕掛ける』つもりらしい】
【聞く限りでも、無鉄砲の類であると表現されるだろう】
【だが、その論調はどこと無く軽い】
【先ほど見せた決意や闘志は、ここでは姿をあまり見せない】
【つまりこの黒い少女、本音をどこかにしまいこんでいる可能性があった】
【鈴の少女が気付くかどうかは、別の話だが】
『哲学者の卵』。人の意思を汚染して無理な力を与える、機関の兵器だ。
……もって、いるのか?
【鈴の少女がした平和的解釈を、わかっていないものとしてあえて説明したが】
【続く言葉には、軽い驚きを見せた。閉じられた扇から、相手が冗談を言っているという疑念も浮かび、じっと見返す】
(…なんだ、水?)
【深くは探らないけれど、透明よりも透明な内包物には気付いた】
【異様といえるだろう、固有の色を持つ人や尋常生物の魔翌力ではない】
【幻想種か、人造生命体? そんな疑念を持つが、考えて結論が出る問題ではない】
【そもそも、今聞けるような状態には無かった。瞳を焦げ茶色に戻して会話を続行する。何食わぬ顔で】
ほぉ、仕事。お前もか、奇遇、かもな。
奇遇ついでにお前も教え………、
……物好きな奴。
【目的がある、と告げた鈴の少女に、少しだけ親しげな挨拶を交わす】
【図々しくも…というか、自分の『やるべきこと』も教えたのだからというニュアンスをうっすら含めながら、問いかけようとして】
【笑顔には、たじろいで】
【この不良少女は、憎まれ口のようなそれを帰すのが精一杯だった】
588 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 00:53:22.58 ID:8VA10PR8o
>>575-576
戯け。報酬などもういらん。虫唾が走るわ
なるほど、私はカノッサという組織のことをあまり知らなかったが、そのような認識でいいのだな
食えない者共だ。お前も含めてな
【この無線の返答に対し、カノンが何かを朧へと伝えようとしたならば、それが終わるのを待ち】
【やがて無線機を地面に叩きつけ、腹立たしげに剣先から水圧レーザーを発射し、粉々に砕いてしまうだろう】
【そしてカノンへの止血を完了した游華は、八十雛へと向き直り】
私の言葉に対してはだんまりか。そうかそうか
―――― 覚悟しろ
〝 清流の舞 〟
【朧の言葉から察するに、朝顔なる者を能力者が足止めにかかっている】
【風森の軍勢がこちらへと刃を向けていない今、眼の前に立ちふさがるのは八十雛達だけ】
【ならば彼女らを殲滅し、この戦いを一刻も早く終わらせることが最優先だろうと思考し】
【再び両手で双頭剣を構えた】
【腰を低く落としてあらゆる角度からの攻撃に対応し、また柔軟に攻めへとつなぐことのできる〝清流の舞〟】
【八十雛の傍らにいる槍持ち、動かなくなった一体は放っておくとして、もう一体へを睨みつけ】
【真っ直ぐ、槍持ちへと疾駆する】
【刃の届く範囲まで踏み込むことを待たずして、彼女は空を突いた】
<< 流穿――〝渦〟 >>!!
【剣先から放たれるのは、先程無線機を壊した水レーザー】
【今度は回転が加わっており、威力が増している。彼女は槍持ちがからくりと分かれば迷わず、頭部を狙った】
/次遅れるかもしれません。お風呂に行ってきます
>>578
……あとは私に任せろ。ゆっくり休め
【ほんの少しだけ、その時ばかりは仏頂面を弛緩させ】
【どことなく優しげな雰囲気で、カノンが意識を閉ざすのを見送った】
//お疲れ様でしたー!
589 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/10(日) 00:56:36.24 ID:2+glvO2m0
>>575
【降ってくる破片をようやく裁き終えた男の目の前に映ったのは拳を繰り出す少女の姿】
【とっさに黒のマントを両の手で引っ張り、簡易的な緩衝材にしようとするも】
【完全に殺しきることは敵わず、男の腹に拳がねじ込まれる】
ぐ!!・・・・・ぬぅ・・・・。
【見た目からは想像も出来ない力が腹に食い込む】
な・・・めんなぁぁぁぁぁあああああ!!
【腹とこぶしの間に挟まっているマントを首からはずし、少女に少女の腹に蹴りを入れようとする】
【そして、少女から離れその奥にいる元雇い主、風森八十雛へと突撃する】
【その手には武器でも無い黒い布、金属製の琴を片手で振り回すことが出来るその腕力に自信があるのだろうか】
【ある程度近づけたら突如、八十雛の前で片手でバサッとマントを広げるだろう】
見てみな。
【懐からサングラスを取り出し顔にはめる】
≪フラッシュ≫!
【そして、黒い布から閃光弾のごとき光が発せられるだろう。】
【コレがこの男の能力。光を吸収、放出するだけの単純な能力】
【もしうっかり見てしまえば、暗闇に慣れた目がどうなるかは簡単だ】
【だがここまでの動作は時間がかかる。感づいて目を閉じたりそらしたりすることは可能だ】
590 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 00:57:03.99 ID:3b41SxVL0
>>576
【――「AB主従」
【密偵と喧伝するに相応しい、疾風の身のこなし】
【それは柔よく剛を制し、大振りな一撃を完全に躱した】
【――鉄槌を「軽く」すると、史音は右側に跳ねるが】
【これも朝顔の動きと比べると、大分遅れてしまっている】
だったら、「荒覇吐」を呼んだのも、薬をばら撒いたのもアンタらのお友達って訳ね!?
あそこだったら、領地じゃない。敵側に幾らでも擦り付けられる
そして風森達は、都合のいい事に死者を嘲るような手を使っていたんだよねっ
おかげで、アタシはまんまと騙された――ッ!!
【本当は、それだけでは無い】
【武力と佞知で世渡りする傭兵としては、彼女は矢張り幼すぎる】
【前者は十分だと証明できるかも知れないが、後者はあからさまに不足だ】
【――領民に此処まで冷たいとは、信じたくなかったのだ】
【それを疑る能力というのが、無かっただけだ】
「……史音様、自重なされ!
過ぎたことは仕方なし、今は今の戦いを、そうでなければ直ぐお逃げ下さい!」
【ベンヌ自身も、当然其れを悔いるが】
【言葉として発条を解き放つことなく、煮え滾りそな胸のうちに沈め】
【史音の魔力暴走を抑えようと、声を届け続ける】
……そうまでして、何がしたいのよ
気が合うと思ってたのに、やっぱりぜんっぜん分かんないよ!! …っ
「マスター、確りと気をお保ち下さい……!」
【相手が下手に動かないよう、鉄槌の「空洞」側を朝顔に向けると】
【大型のガスバーナーにでもなったかの様に、轟々と火焔を放ちだした】
【1メートルほどの炎の束に、輪郭を揺らめかせながら】
【声を猛らせ、罵りと呼ぶには悲哀の混ざった台詞を吐く】
【顰めっ面。目は睨み唇は真一文字に、そして歯は強く噛みあわせ手に汗握り】
【本気で怒ると、どうにも力んでしまう癖があるらしい】
【――異質な魔力は、徐々に拡散していき】
【薬の影響もあってか、少女の視界は刻一刻とぼやけていく】
【ふと、俯いたときは――『隙』と呼べるかも知れず】
//例によって続く
591 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 00:57:12.67 ID:Q6PqNOASO
>>585
「……どうする、って」
『こっちの台詞でもありますよ。
もともと僕らはあなたに立ち去って欲しかったんですから、
あなたに何をする気もないんですけど……』
【問われれば、困ったようにお互いの顔を見合せて】
【んー、と。特に意味も持たない声をあげる】
『あなたは僕らに用がない、もちろん僕らもあなたに用はない。
……だったら、別に何もやることなんかないでしょう』
「んー、つまんない! 何か面白いこと、ないのー!?」
【続いてゆく平坦な会話に痺れを切らしたのか】
【青の少女が、橙の少年と繋いだ手を、ぶんと大きく振る】
【しゃりん。手錠の鎖が、ちいさく鳴いた】
592 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 00:58:25.75 ID:fkRaZCPK0
>>584
【女性が巣から手を離し木を降りた事に、ほっと息をついてから】
【「やっぱり蜂蜜狙いかぁ」なんて、苦笑に対して穏やかな笑顔を返す】
【危険を省みず欲求を優先してしまう気持ちは、この青年も良く知るところのものだった】
本当だよぉ、私はレディに嘘はつかない
すこぅし離れてちょぉっと待ってて、ねぇ…
【そう言うと、蜂の巣へ向けて左腕を伸ばす。布を巻かれた右肩は恐らく負傷しているから、だろう】
【そして――『GILFY』】
【そう囁くと、左の手の爪に桜色の魔力が灯り、魔力は爪先から蜂の巣へ伝わる】
【…少しの間の後に、内部の蜂がぽとりぽとりと地面に落ち始めた。ある程度落ちきった所で青年は巣を取り外す】
【巣の背面を割れば、綺麗な黄金色の液面が姿を表した】
はぁい、どうぞー。
きっと甘ぁいよぉ、何たって捕りたてだからねぇ。ふふ
【蜂蜜のたっぷり乗った面を彼女に差し出し、青年は微笑んだ】
【――ちなみに、魔力によって地に落ちた蜂達は死んではいない】
【痛みにもがくような動きが目につき、危害は無いだろうとは解る】
593 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 00:58:25.70 ID:3b41SxVL0
>>576
>>581
【――竜騎士隊】
『……ほう、それは詰まらん事だな
やるからには、全力で抵抗された方が狩る楽しみが有ると言う物を』
『――歯応えの無い、雑魚は要らん!
風森八十雛、奴をこの私に食わせろーっ!!』
【上空で待つ騎士Bは、傭兵隊長の言葉にほうほうと耳を傾けていたが】
【血気にはやる紅い竜騎士は、そうも行かないらしい】
【ふと見やれば、敵の総大将は「複数」居るようにも見え】
【彼女はまたも、しししと舌舐めずり――】
【凄まじい光に反応して、竜が短く嘶いたのは】
【砲撃が放たれる、ほんの数秒前の事】
『……ぬぁ?何だ、あれは
まるで星の国のメーサー砲台――まさか、狙っている?』
『アイザック、壁際に隠れるように飛べ!
今直ぐ飛べば間に合う、奴に大好きな民衆を殺させてやれ!!』』
【今度は、びしりと鞭をひとつ呉れてやり】
【建造物を盾にして、飛び出そうとしたこの竜騎士――】
【だが、些かばかり遅かった】
《グァ阿網阿ァアアアオオォォオ怨―――ッ!!!》
【家屋を貫通して、竜の尾が撃ち抜かれ】
【余りの痛みに数瞬制御を失い、墜落していくその体】
【搭乗者の方はといえば、数秒色と挙措を失った】
【どたん、とその身は大地と抱擁しあい】
【立ち上がるまでに、幾らかの時間を要する――】
『……ぐなっ、不味い
尾を殆ど持って行かれると、空の舵取りに大分支障を来すが…』
『なら、刻限までは地上での騎馬戦を挑むのみの事!
ここまで登りて至りし風森、一太刀浴びせん!!!』
【が、愚かななりに、この女は立ち直りが早い】
【進軍のスピードこそ抑えることに成功したが、竜に尚も名を下し】
【ダチョウさながらに、風森たちの元へ向かおうとするだろう】
【人形の一部に、自分を「迎撃」させる積りらしく――】
【然しながら、やはり行動は遅く】
【風森達に、この時点で追いつかないということもあるだろうか】
594 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/10(日) 00:59:30.63 ID:XW5woGFHo
>>586
【きこ、き――――】
【車椅子を細かく刻むように前後させ、若干通路の中央側へと寄せる】
あら。優しいんですね、お兄さん?
見ず知らずの人間を心配できる人に悪い人はいないと言いますけれど………
少なくとも、乱暴を働く顔には見えませんね。
【半ば独り言のようにそう言うと、女性は金色の瞳を薄めて青年に微笑んだ】
【そして青年の服装を一瞥すると、若干興味深そうに】
―――サーカスのピエロ、さんですか?
【色々と雰囲気に合わない呑気な一言を、実にのんびりと言い放った】
【青年の接近を拒もうとはしておらず、近付こうとすれば直ぐに近付けるだろう】
595 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 01:02:13.61 ID:gDx1503Go
>>576
(投下物を吹き飛ばして――――なんてやっぱ無理か)
【段々と閉じていく視界に無意識の内に焦りを感じてしまったのだろう】
【自分に落ちてくる内包物を吹き飛ばせてもそれを落とした本体までは無理だというのに】
【愚かな、と失われてゆく視界の中自身を嘲笑う】
そしていよいよ視界ゼロ、か……麻酔が引くまでどれくらいかしら
【夜過が外界を知る事が出来る感覚は聴覚と触覚と嗅覚程度になってしまった】
【視界の、視覚の欠落は戦闘では即死に繋がる状態であるのは言うまでも無く】
【悔しげに瞼を抓ってみても痛みはなかった】
(ともあれ一応の逃走経路は記憶したから、逃げようと思えば逃げ……)
(逃げられないか、空にはアレがあるどこへ逃げても無駄だ)
【忌々しい地の鎖から解き放たれた鳥が空には居る】
【まるでせせら笑うように悠然と未だに飛んでいるのだろうそれを睨みつけようとも瞳は開かない】
【酷く歯痒く、そんな彼女は酷く滑稽だった】
(でもここでうろちょろして邪魔するくらいなら少し離れた方が良い……)
【史音と朝顔の戦いに今の自分は介入できない】
【したところで完全に邪魔になってしまう、ならばいっそいない方が良い】
【夜過はその場から小走りで離れてゆく】
596 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 01:04:13.39 ID:b41zOrmwo
【草原】
【既に深夜。明かりが消えていき段々と街が闇に包まれてくる、そんな時間帯】
【真っ暗闇の中で眩い光が煌めいていて、その光源に一人の少女がいる】
……七夕も、過ぎた。
最も……、短冊に書いたからといって、願いが叶うわけではないけど。
───《 光の剣 "Sword" 》
【少女の手の中に球形の黄色い水晶が出現】
【その水晶から、刃のように光の束が噴出する】
…………えい……。
【その『剣』を虚空に向かって振るうが──あまり長持ちせず、直ぐに光は霧散してしまった】
……持続性に、難有り。
もう少し、小型化してみれば……いや、それだと──
【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳の少女】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】
【そして特徴的なのは背中にある"天使の如き光の翼"───だろう。これが眩い光の正体だ】
597 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 01:10:00.96 ID:w7a8QHOSO
>>591
いやー、そういうつもりで聞いたんじゃ無かったんだけどなー。
何も好きでこんな所に来た訳じゃ無いだろう?
なんでこんな所に来たのか。これから何をするか。それを聞きたかったんだけど。
【二人のやり取りを眺めながら呟く】
…ところで、だ。
その手錠、どうしたんだい?
手錠をモチーフにした腕輪って訳じゃあ無いだろう?
【ふいに、腕を解き、右手で二人の手錠を指しながら尋ねる】
598 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/10(日) 01:11:04.02 ID:pfvIjmuSo
>>594
【男はそのまま車椅子から一歩二歩離れた正面で立ち止まる】
【片膝をついて相手と目線が合うようにすると今一度深々と礼をした】
いえいえ美しい女性が夜の独り歩きなどしていては誰もがそう言うものでございます
そしてどんな聖人のような身なりのものでもそれが羊の皮かも知れません
まあそう言われて悪い気がしないというのは、全くの本当ですがね
【やはり男の喋り口調はまくしたてるような漫談のようなもので、】
【速くて聞き取りにくい割に発音ははきはきとして耳に優しいかもしれない】
【のんびりとした相手の一言を耳にすると、一度ぱちくりと瞬きをして】
ピエロではございません残念ながら、私は生憎いわゆる職というものに身をおいておりませんので!
【――ニートだった】
599 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/10(日) 01:13:23.36 ID:9mSsg8sw0
>>587
【ちなみにこちらは、貰ったお茶を未だ開けておらず】
【冷やっこさを堪能しているばっかりで。温くなりそうである、凄く】
ふうん……。
……どんなひとか、知ってる?
技師の知り合いなんて居たか分からないけど、知ってるひとだったらやだし……。
……あ、と。ごめん、私、機関については全然知らないの。
…………うん、本当に知らない。ごめんなさい……。
【誰かが誘拐されている。そこ自体には反応は薄いが】
【念のため、といった風に。尋ねるのは、そんなことで】
【言葉からは、「知らないひとなら別にいいかな」なんて、雰囲気が。漂っていて】
【それから、ぺこりと。軽く頭を下げる。申し訳なさげなその表情からは、嘘の臭いはせず。本当に知らないようだった】
【そして、相手のしているかもしれない隠し事には、気がつかなかったらしい】
【「あー、でも少しなら、……、……やっぱ知らない……。」なんて】
【少しでも情報提供を頑張ろうとして、自爆していたり】
【なんだか、忙しそうである(?)】
う、ん。持ってる、けど。
えっと……いつだったかな、ずっと前に。もらったの。
……手渡しとかじゃないよ?
【じっと見つめ返されれば、その瞳を見つめ返し】
【ほんの少しだけ困ったような表情で、閉じた扇子を口元に当てて】
【左手で左のわき腹を抑えながら言うのは、そんなこと。平和的な譲渡ではなかった、らしい】
【それから、小さく呟くのは「……食べたら身体に悪そう……。」とか、なんだか気の抜けたようなことだった、とか】
そう、お仕事。
あのね、いっぱい頑張ったら、いっぱい褒めてもらえるのっ!
【こくりと頷いてから、笑顔がさらに咲く】
【「いっぱい頑張ったらいっぱい褒めてもらえる」なんて。この年の少女が言うようなことではない気がするのだが】
【それでも、本人はとても嬉しそう。きらきらと銃口に丸くて暗い瞳を輝かせて】
……なんで?
【笑顔のまま、そこにきょとんとした表情が混ざり】
【物好きと言われた理由が分からなかったらしい、首をかしげて問うた】
600 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/10(日) 01:18:25.77 ID:XW5woGFHo
>>598
美しい女性、ですか………ふふ、ありがとうございます。
ですけれど、世辞が上手な人は「世辞が上手な人」という色眼鏡で見られる事を忘れないでくださいね。
【にっこり】
【あくまで冷静なのか、はたまた素なのか、】
【青年の大仰な一礼にもペースを乱されることはないようだ】
あら、まぁ。それはまた大変ですねぇ。
………私も人の事を言えた身ではないのですが。
【その言葉に少し眉を上げ、のんびりとした調子を落とさずにそう呟いた】
【何を隠そうニート二号である】
………何か、急いでおられたようでしたけど。どうかなされましたか?
601 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 01:21:15.39 ID:Q6PqNOASO
>>597
『近道にここを選んだだけ。これからお家に帰ります。それだけですよ』
【それだけ、と彼らは言ってみせるけれど】
【平和を知り、それのみを愛してきた子供ならば、近道のために路地裏を利用したりはしないだろうに】
【やっぱり、少年の最初の言葉にかえるのか。「頭がヘン」、なんだと】
『そんな腕輪があったら、デザイナーにクレームが殺到してるでしょうね』
「ちぎったの。あたしとこいつ、これで繋がれてたから。
鍵自体はどこにあるのかわかんないから、このままにしてる」
【まず、橙が男の問いに肯定を返し】
【次に、青が細部(ひどくおおざっぱだが)を語る】
【男に見せ付けるように、しゃりん。手錠のかかった手首を掲げた】
602 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/10(日) 01:21:51.59 ID:XAPYzrKoo
>>578
/あいさ、お疲れさまでしたお休みなさーい
>>581
【白天龍が最も恐れたのは、きっとそれだ。先周りされ、逃げ道を奪われる事だ】
【そろそろ、白天龍 霊厳は、単身で港に到達している筈だ】
【朝顔は他の能力者達との戦闘中だが、逃げの一手を選んでいる】
【然程時間も掛からず逃げられると踏んでいたからこそ、此処での待ち伏せが怖かった】
≪……狙われているぞ、同業者。追尾は無いんだ、適当に回避しろ≫
【空中より、猛禽類の如き視力で戦場を見る朧は、これについても警告を発している】
【単騎で空中管制機の真似事が出来てしまうのは、やはり異能と呼んでも良いだろう】
>>588
>>589
【からくりは、からくりだ。首が取れても、おそらく動かそうと思えば動く】
【だがこのからくりは、首が云々の前に本隊の耐久力が有るらしい】
【頭を貫かれてしまえば、後は沈黙するばかり】
【一方で、視界を奪うという策は、前提が多すぎた】
【『怪力』もまた、たかが蹴りの一撃で沈黙する程に役立たずでは無かったのだ】
【「或る程度近づけたら」という前提を、覆すかの様に道を塞ぐ】
【回り込まれるにしても数秒、時間を稼げれば良かった】
『………袖引き、滑車』
【撤退用に残していた手を二つ。手袋から糸を伸ばし、近くの建物に引っ掛けると】
【その糸を巻き取って、八十雛の体をひっぱりあげる者が居た】
【見れば、それもやはり、先程の彼女達と同じ人形で】
【八十雛はそれらに連れられて、戦線を離脱してしまう。部下を残しての撤退、敗走という事だ】
>>590
>>595
「……ビービー喚くなやガキ。説明も出来ひんやん」
「ま、一々説明してやる程親切やないわ。頭仕えい頭………ああ……!」
「鬱陶しい言うとんじゃボケがァ!!騙されたのが悔しゅうてピーピー鳴くな!アァ!?」
「騙された方が悪い!騙されたバカが悪い!分かり切った事言わすな!!」
【何をしたいのか、語る機会も有ったかも知れないが】
【少なくともそれは、命の危険が無い場所での事。此処では無いだろう】
【攻撃を回避し反対側へぬけた朝顔は、躊躇わずそのままに走り抜ける】
【そうする事で、背後から迫る炎に対し、可能な限り距離を置いた】
【直撃すれば人間のステーキベリーウェルダンが仕上がっていただろう、その炎も】
【朝顔の背を焼くに留まり、全身を焦がすには至らなかった】
【いや、常人ならば十分に、重傷を負わせたと判断出来る程度の広範囲に皮膚を焼いた筈だが】
【朝顔は、それで動きを止める事もなく、逃亡という選択肢を続行した】
>>ALL
【港】
【追う立場にせよ、守る立場にせよ】
【見える位置にあろうと、見えぬ位置にあろうと】
【その様な事情とは関係無しに、事態は進行していく】
【水中からザブリと姿を現したのは、小型の潜水艇】
【これが迎えの船とやらなのだろう。ハッチが開き、桟橋に梯子が掛けられて】
……御苦労。思ったより時間を掛けてくれた
然し、これで風森はもう立ち上がるまい……長く臭い芝居を打った甲斐が有ったというものだ
【その梯子を、初老の男が昇って行く】
603 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山陽)
[saga]:2011/07/10(日) 01:28:14.09 ID:fzhhbM1AO
>>592
……ふふ、中々紳士的なのね?
嘘をつかないなんて、悪くないじゃない
【青年の言葉に女性はひとつ頷いて肯定を示し、興味深げに相手の様子を観察する】
【そうして、行われる行為と生じる現象と、目線がそれぞれに忙しなくうごめき、】
【ほうと思わず感嘆の声が零されるところに、彼女の好奇心の強さが表れる】
【落下して苦しむような動作の蜂らを一瞥してから、差し出されたそれを手に取り】
どうもありがとう、とれたて新鮮っていいものね
お礼にお裾分けしてあげる。全部は食べきれないだろうから
【やや時間を掛けつつも、蜂の巣を器用に半分に割ると、片方を青年へと差し出す】
【そうしながら視線は再び蜂に戻され、不思議そうに見える奇妙な表情を浮かべると】
因みに尋ねるけれど、さっきこの蜂達に一体何をしたのかしら
生きてるのを見る限り、あのピンクのが殺虫剤って訳でもなさそうだし……
あなたの能力なのかな、良ければ教えてくれる?
【質問をひとつ。女性は好奇心の働くまま、青年の先程の力について問う】
【“あのピンク”とは桜色の魔力のことで間違いないだろう、魔力を魔力と認識していないのか】
【青年が蜂の巣を受け取るか否か、に関わらず、彼女は屈み込んで蜂を見詰め始めるだろう】
604 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 01:29:55.76 ID:Z92c/lDSO
>>596
うー…酷いメにあったわ……
なにあれ、光?人!?
助かった~~!!
【大きな三つ編みにされた赤毛に顔のサイズに合っていない大きな眼鏡】
【肩に斜めに鞄をかけ、探検隊の衣装のような短パン半袖の女が光を見つけて駆け寄ってくる】
【小柄なうえの童顔で幼く見える】
はぁ、はぁ…あれ?
【近づいてみれば服はボロボロで所々怪我をしており、鞄には穴が開いている】
605 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/10(日) 01:30:21.06 ID:pfvIjmuSo
>>600
そう言われては困りました、何せわたくし本当の事しか口にしておりませんので
ええまあ然らば、包み隠すべきものは包み隠した方が品がよろしいと言われてしまえばその通り
そうそして私も言わずである事は勿論ございます
【忠告に対しても口ごもる事は無く、ある意味テンポの良い会話】
【言わずである事というのはニート云々への返しの含みのようだが、】
【言葉によどみが無い辺り疾しい事でもないのだろう】
ああ、その。
なんというか……若者たちがね、よろしくないお薬を服用しているところを見てしまって
数人がかりで血眼になって追いかけられておりまして、私へとへとでございまして
【事の始まりを問われ、初めて言葉の清流が留まる】
【ゆっくりと再び立ち上がると、もう一度追ってきていないかを確かめるように周りに目を配る】
【と、そこで女性の後方遠くで積まれた人影に気づいたようで】
……あれは?
606 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 01:30:43.13 ID:w7a8QHOSO
>>601
ふむ、家はあるのか。そりゃ良かった。
…実は僕、家が無いんだ。まぁ何とか今まで生きていられたから良いんだけど。
【家がある二人に、少しだけ羨ましそうな目を向ける】
…繋がれてた……
どうしてそんな事になったんだい?いや、言いたくなければ言わなくていいんだけど。
【腕を組みなおし、詳細を尋ねる】
607 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 01:33:53.07 ID:8VA10PR8o
>>602
【撤退してゆく八十雛達――游華はただ茫然と眺めることしかできなかった】
――私は一体、この地に何をしに来たのだろうな
両者の目的も、真意もわからず……これでは私は何のために剣を取ったかわからん……
――帰るか。……元々流浪の身だ
何かを見つけるまで、流れ続けるのみ……か
【やがて終焉に向かいつつある戦争、雑兵だけが残った戦場になど、もう興味はなかった】
【一張羅を破いてしまったので、新しい服を買わねばならんなと思いながら】
【最初に居たところまでリュックを拾いに行き、それを背に担ぐと】
【戦場でなにも出来なかった無力を呪いながら――彼女はどこかへと流れていった】
/ここで〆にさせてもらいます
/お疲れ様でしたー!
608 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 01:34:50.87 ID:YTClymaeo
>>599
【開封しないお茶は見えていたが、本人が欲しがって、その通りに役立っているなら口を挟むことも無い】
【仕方ないなという目をしていたが、口にはしなかった】
【今は暑さがしのげているのだから】
名前は南雲利織、口癖は『超』、なんだか知らないけど掃除機とか懐中電灯の女。
俺は直接あったことない。
…別にいいよ、端から期待してない。
情報収集ってのは根気強くやるもんだ、そのうちわかるかもしれないし、わからないかもしれない。
何も情報が無ければ殴りこみかけるだけだ。
【聞いた知識なのだろうか、事務的な口調で問われた相手の特徴を挙げる】
【最後に付け足した言葉は、それを殊更強調するものだった】
【対外向けの理由かもしれないし…或いは、お前は気にしなくていいという、面倒くさい気遣いかもしれない】
【表面からは伺えない】
【その感情は彼女の謝罪にも向けられていた】
【今日はじめてあった少女に、ぱぱっと都合よく答えを教えてもらうなんて、本当に期待していなかったようだ】
【若干現実主義的でありながら、後半に行くにつれ計画性が消え】
【仕舞いにはとっても脳筋なお言葉を吐いて拳を握った】
【その目は本気だった】
【本気で、彼女の自爆を気にするなといっていた】
……卵っつーけど、なんか身体に埋め込まれたり吸い込まれて消えたりするらしいんだけど。
…それはこう、真っ黒な魔翌力を放ってて、いろいろ気持ち悪くて……大丈夫か? さっきから腹…。
【さっきからやたらと抑えている左わき腹が気になって、そちらに視線を移しながらモノの説明を簡単に】
【いやな予感がしてならないが、今のところこの少女からはそれを感知できない】
(埋まってるとしたら、これが孵化前か…?)
【その瞬間まで感知できない『卵』】
【対抗手段は手元にあったが、今は使えない。そのときまで、多重の意味で】
【少しだけ、悔しそうに歯噛みした】
ふぅん…どんな仕事だか知らないが、がんばれば?
【毒気を抜かれる鈴の笑顔に、なんだか問いかけることが憚られて】
【それだけ、小さな激励を残した。声色は投げやり】
【視線をそらしていたので、覗きすぎれば殺されそうな瞳に、懸念を覚えることはない】
初対面の相手とよく話すなと思ってさ。
付き合ってる俺もどうかしてるけど。
【誤魔化すように頭を掻いて、ため息交じりに答えた】
【この種の相手は時々出会うが、やはり慣れない、落ち着かない】
【何故か一人で気まずくなり周囲に視線を彷徨わせ、ペットボトルを最後に一気に飲み干した】
609 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 01:37:07.29 ID:b41zOrmwo
>>604
/おっとすみません、いきなりですが少し返レス遅れます
610 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 01:40:17.56 ID:Q6PqNOASO
>>606
「……、……ふーん。そう」
【少々開いた間は、何を意味していたのだろうか】
【同じように家がなかった自分たちと重ね合わせて、少し胸を痛めたりしたんだろうか】
【けれども彼らは、手を差し伸べるあたたかさを得るまでには至らずに。返答はそれだけだった】
「……知らないし、知りたくもない。
イカれた母親の趣味、なんじゃないかしらね。
これ、母親からのバースデイプレゼントだったりもするの」
【Birthday、生まれた日を意味する単語】
【そんな時から、それが着けられていたということか】
【掲げた手首を戻して、鎖を少し弄ってみたり】
611 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 01:41:04.97 ID:b41zOrmwo
>>604
…………?
……貴方…………。
【少女は駆け寄ってくる女の存在に気づくと、そちらの方に向く】
どうしたの……、そんなに、怪我をして?
【キョトンと首を傾げて、問いかける】
【女が大変そうにも関わらず無表情な少女。少々無愛想だと、言えるかもしれない】
612 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 01:41:10.00 ID:Z92c/lDSO
>>609
/はーい、問題無いですよ~
613 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 01:42:54.53 ID:3b41SxVL0
>>602
そうやって何も教えてくれないなら――殺してやるっ!!
その餓鬼に粉々の焦げ焦げされてしまった事を、地獄の土産話にでもしたら良いっ!!
――阿呆ったれのお仲間は、さぞかし笑ってくれるでしょうねぇーーーッ!!!
【その言葉を聞いた瞬間、今度は憤怒の感情が沸々と燃えた】
【炎を吐き出すままのベンヌを前方で振り回し、朝顔の背に追い縋り】
【地獄に足を踏み入れる以前から、灼熱を齎そうと試みるが――】
【――ばたり】
【何の前触れもなく唐突に、篝の刃は消え失せ】
【全速力のまま脱力した史音は、吹っ飛ぶように転倒する】
【魔力の暴走による、タイムリミットらしい】
【多く供給されている間は、ともすればチャンスだったのかも知れないが】
【臨界点を突破した今は放出ばかりで、急激な魔力の欠乏の状態】
……ぅ、う。
寒い、寒い、よぉっ……、ベンヌ……
【蒼白と相成った顔は、滲みゆく視界の中で】
【尚も――恨めし気に。遁走していく朝顔の方を向いていた】
【まだ息がある筈なのに、肌から熱が去っていく】
『くぅぅぅ、間に合わぬか
アイザックが万全なれば、人形共を追う事も出来ようが……』
『……まぁいい、コネクションは成った
新兵二人にもどうせ上司が居る筈だ、それと契約を結ぶべきだな
そうすれば、また仕事はできる――』
【完全に取り残される形となった竜騎士は、鐙で地団駄を踏み】
【それが終わるとただ只管高度を稼いでから、部下たちに連絡を送る】
【――報酬は出るだろうから、撤退しようということだろう】
【失血と尾の喪失のためか、横軸への移動は酷く拙かったが】
【羽ばたく翼を狙い撃てるものは、もはや存在せず――】
614 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/10(日) 01:43:21.96 ID:2+glvO2m0
>>602
【今までの予想全てが外れていた、憶測だったと気づいたのは八十雛が離脱したあとだった】
うえ~、あれ人間じゃなかったのか。失敗失敗。
【軽い様子の男、命が助かっただけでもよしとしているのだろう】
ふ~、え~と誰だっけ裏切れって言った奴、報酬パーになったから
変わりにもらわねぇと。
【そんなことをつぶやきながら、琴を拾い上げ去っていこうとする】
【周りのことは全く気にしていないようだ】
//眠気が限界です。お疲れ様でした=
615 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 01:45:35.79 ID:Z92c/lDSO
>>611
へ?あれ?民家……じゃない…
【女は少女を見てがっかりしたように地面にへたりこむ】
あぁ…説明は後でするから…
あの、水か何か、持ってない?
【酷く疲れた様子の女は喉が渇いているようで少女に問い掛ける】
616 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 01:46:05.58 ID:XzwvNEP70
>>603
【半分の巣を受け取って、蜂蜜を指先で掬ってぺろりと舐めてみれば】
【広がる甘みは市販の物より強くなく、自然物の優しい味わい】
【思わず口の端を弛めた所で、女性の問い掛けが耳に入る】
ピンクのはねぇ、私の魔力ですよー
能力だけど、どうも痛みを与えることばかりに特化していてねぇ
戦闘では決定打を与えられないし、かといって日常にもあまり運用できない。面倒な力さぁ
【「害虫退治に使えるってのは、今初めて気付いたよぅ」】
【そう言ってくすくす笑い、青年は彼女と同じく屈み込んで蠢く蜂を眺めた】
【蜂が暫くは復活しない事も解ってはいるが、女性に万一があってはと気を配っているようだ】
私も聞いていいかしらー、あなたのお名前とかいろいろ
私はギムレット・ダーズリン。目がこんなのだからねぇ、『マッドアイ・ダーズリン』なんても呼ばれてるよぉ
【確かに彼の双眸は、気味が悪かった】
【優しいオリーブ色とはいえ、左右で瞳孔の開き具合が違うのだ】
【右の瞳孔は異常に大きく、左の瞳孔は異常に小さい】
【…ここからはメタな話になるが、一番最初の目の描写は忘れて頂きたい】
【色の描写で不気味さを出すのが限界だったため、このような表現に差し替えさせてもらう旨を追記しておく】
617 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/10(日) 01:47:25.88 ID:ILHPHEy0o
【公園】
……悪運の強さにも自信はあったのだがな。不条理というか、まぁこうなることは分かってたが
【夜中の公園に人影が一つ。青年だ】
【青年は子供にも大人にも見える顔つきと、黒く短い髪に色白の肌を持ち、ワインレッド色のナイロールの眼鏡をかけている】
【服装は、黒いスラックスと茶色のシャツの上に白衣を羽織っているという研究者のようなもの。腰に締めているベルトの左側にはホルスターがあり、その中に黒いハンドガンが納まっている】
【右腕には手から肘までを覆う灰色の盾のようなものがあり、その先端から杖が出ていて青年の支えになっていた。右手は盾の内側から横に伸びているグリップを握っており、杖というには非常に機械的なデザインだ】
なるほどなるほど。これは愉快だな
【青年はブランコの前にある柵を掴みながら、笑顔で右腕に装着した杖の先端をくるくると円を描くように回していた】
【だがすぐに杖を傍の柵へ思いっきり叩き付ける】
くそったれ……! 一度ならず二度までも邪魔するか!!
カノッサ機関め、ついて回ってくれるな……!!
【悪態をつく表情は怒りに染まっており、それと同時に疲労の色も濃い】
【赤木怜司──南雲利織からのメッセージを受け取った後だ】
【杖を叩きつけた音は公園の外にまで響く。近くを通れば簡単に分かるだろう】
618 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/10(日) 01:49:06.96 ID:XW5woGFHo
>>605
ふふ、面白い方ですね、お兄さん。
言えないことは聞きませんよ、勿論。
【頬笑みは崩さず、あくまでものんびりと青年に答える】
【深入りの質問はしない、というのと同時に、させないという牽制も含めた言葉】
………物騒ですね、街の裏と言うのは。
【青年の災難に短く返答する】
【少しだけ、嫌悪感のような物が見え隠れした】
「あれ」………?
………、………………ああ。
【青年の言葉にふと振り返り、】
【一拍、ようやく思い出したように声を出すと再び前に向き直った】
先程、何人かの若い子たちに囲まれて掴みかかられまして……
何やら捲し立てていましたけれども、早口すぎて聞き取れませんでした。
彼らの不愉快に繋がる事をした覚えはないのですが……
あ、大丈夫ですよ。死んではいない……というか、重症の域にも至ってないでしょうから。
【影を見れば、いかにもチンピラといった風情の男達】
【綺麗に気絶しているようだ】
619 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 01:52:54.18 ID:w7a8QHOSO
>>610
へぇー…
色々大変だったんだろうな……
【二人の話を聞き、その光景を思い浮かべる】
【おそらくは、それよりもずっと悲惨だったんだろうとも思う】
全く、とんだ母親だな。そいつ。
今は、どうしてるんだい?そのバカ。
もちろん言いたくないなら言わなくても良いんだが。
【詳しい事を聞こうとする】
620 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 01:53:25.79 ID:b41zOrmwo
>>615
……民家じゃなくて、ごめんなさい。
でも……、ここから街までは、そう離れてないし。
私にも、ケガの治療くらいなら出来るから……。
…………水?
分かった……、取ってくるから、少し待ってて。
【問いかけに対し、少女はコクリと頷くと】
【草原の中心に聳え立つ大木へと、小走りで向かう】
【少し経ち、戻ってきた少女の手にはスポーツ飲料水があり、それを女へと差し出す】
【恐らく大木の根元にでも置いておいたのだろう。中身は半分と少し、残っている】
621 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 01:56:53.10 ID:gDx1503Go
>>602
>>613
…………ん?
【交わされる朝顔と史音の言葉の応酬】
【それは猛る火焔の叫びが止むと同時に終わっていた】
【戦闘が終わったのだろうかと影から顔を出す、麻酔が引き少しだか視界が戻っていた】
(聞くに何やら大きな企みに巻き込まれたって所か……)
(随分ときな臭い事に首突っ込んじゃったかも分からないわこりゃ……)
【額に手を当て首を横に振る】
【妹の代理とはいえ実際にこの場にいるのは自分】
【ここで得た痛みも感情も誰の物でもない自分だけの物】
【それだけは誰かと代わる事は絶対に出来ない、それは因果と同じよう】
あ、……しかもこれってただ働きになっちゃうのかしら?
ああ、どうしようなんだか目眩がしてきそう――――
【滅多に動かさない身体を動かして、報酬は無し】
【そんな目にあってしまったら夜過のようになってしまうのは仕方のない事だろう】
【もっとも此処で今更騒いでもどうしようもない】
【帰って体力回復に努めようとした所で少女の事を思い出し】
【ハッっと振り返り彼女の姿を探せば……】
そういえば……(あらら何か倒れてる、大丈夫……?)
【視界の先に居るのは蒼白の顔の少女】
【朝顔と敵対していたのだから自分に危害を加える事はないだろうとひょこひょこ近づいていき】
素敵な物を持ったお嬢さん?お顔の具合が悪いけど病気か何か?
【少女の前でしゃがみ首を傾げ具合を尋ねる】
【夜過は彼女の所持している武器がどうやら気になるらしく時折チラチラ見ていたり】
622 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/10(日) 01:59:25.05 ID:9mSsg8sw0
>>608
……――、あ?
【告げられた名前と、挙げられた特徴】
【僅かの間の後に、にこにこと笑ったりしていた少女の表情が、急に歪んで】
【憎悪だとか、嫉妬だとか、怨恨だとか。そんな、悪いものばかりまぜこぜにした、そんな表情】
【扇子を握ったままの右手をぎゅううと握り締めれば、まるで壊れるかのように、舞い散る花弁が増えて】
……その女が、捕まってるの?
じゃあ、助けなくても、いいよ?
うん、助けなくていいと思う。
そんな女居なくたって、世界、回ってるでしょ? だから、いいよ、そんなの。助けなくて。
【悪いものばかりの表情を、僅かに笑むように歪め、口にするのは】
【なんだか頭の幸せな子どもみたいな少女とは、ズレた言葉で】
【首を傾げて、「ね、ほっとこうよ。」なんて、さらに付け足した】
……うん、だいじょーぶ。
【さっきまでは軽く抑える程度だった左手も、今では、ぎゅう、と】
【爪を立てるように抑えていて、それでも、にこり】
【大丈夫だと、返す】
【その笑みは、今までとは違って。ずっとずっと病んだようなものだった、のだが】
【そして、彼女の卵は、孵化前ではない】
【撃ち込まれた瞬間にはひびが入って、孵化したのはずっと前】
【子どもっぽく笑うのも、何もかも。狂気の上に置かれたもので、それを退かせば】
【そこにあるのは、いろいろ溜め込んで腐り果てた、底なし沼】
【先ほど相手の少女が見た底なし湖とは別の魔力がどろりとあふれ出せば】
【ぱちん、と音を立てて。桜色の扇子が、弾け散る】
【弾け、ひらひらと舞い散るその欠片からは。確かに、真っ黒に濁った卵の魔力】
623 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 02:02:36.05 ID:KhZU11XBo
>>602
>>613
【情にほだされた結果、致命的な判断ミスをした――その自覚は有る。だが彼は、後悔はしていなかった】
【一先ず片方は取り逃がしたものとして、史音の。ひいては、朝顔の元へとひた走る】
【挟撃とは往かないまでも、今ならば足留め程度は叶うと踏んでの行動だ】
【――加えて。娘を抑えれば、船の出港をも、あわよくばある程度遅延させられるのではないか、と】
【そんな希望的観測をしつつ、ホルスターからリボルバーを引き抜いて】
(砲身の冷却には、もうちょい掛かるね……連続だとちょいキツいかも)
(.357マグナムも、豆鉄砲と大差ない。けど、さ……)
――――ごめーん、遅刻しちゃったぁ!
【拳銃弾の届く射程にまで接近すれば、普段と変わらぬ調子でそんな台詞を宣いつつ】
【朝顔の脚を狙って、射撃する。弾種はホローポイント、当たれば多少は動作にも響くだろうか】
624 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/10(日) 02:03:03.18 ID:XAPYzrKoo
>>ALL
【迎えの船にのる白天龍 霊厳は、予想が外れた事に首を傾げていた】
【自分の側に付く人間は、もう少し少なくなる筈だったのだが】
【蓋を開けてみれば意外や意外、半数が自分に味方して目的は達成】
【自分自身は、特に何を聞かれる事もなく】
うむ……良いだろう、特に問題は無い。この程度の計算違いなら
それより今は大陸だ……もう、この国に留まっていてはならん
【朝顔も船に合流し、2人はカノッサの手引きで大陸へと向かう】
【手勢も財も、櫻に残して、ほぼ身一つでの渡航となるが】
【彼等は、それに憂いを覚えなどはしなかった】
【今回の一件により、櫻の国における『ヤツルギ様』騒動は、一先ずの鎮静化を見る】
【が、火が消えた訳ではない。舞台を大陸に移してしまうだけだ】
【寧ろ、火は大きくなる。そう言ってしまっても過言では無いのかも知れない】
/これでイベントを終了します、お疲れさまでしたー
625 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/10(日) 02:05:21.08 ID:pfvIjmuSo
>>618
ええもう全くです、迂闊に治安の悪い路地裏に入ったのが運のつきと言った辺りでしょうか
まあでもこの辺りは全くもって面白い、ついつい迷い込んでしまうのですが
【退屈が安全と隣合わせならばその逆もまた然り、仕方なさそうに片眉を下げる】
【裏を熟知しているのだろうか僅か苦々しげな相手と比較して、こちらは怖いもの知らずの様子】
【もっとも恐怖を知らないというのは無知と等量、どれだけ愚かかは自明だろうか】
ええ、あれです
……それは、意外とお強いんですね、お嬢さん
いやいや兎にも角にもご無事でよかった、あの年頃は触れるものみな傷つけてしまいますからね!
【ぞんざいな扱いも含めて一瞬あっけにとられた様子、一人眼をしばたかせ】
【起こさぬように顔を覗き込むが自分を追っていた者たちと同一かはそもそも顔を覚えてない様子】
【まあいいか、とばかりに手を打ち背を向けて相手に向き直る】
まあしばらくは目覚めなさそうな様子でよかった、生憎面倒事は勘弁したく存じまして
これだけの熱帯夜なら風邪も引きはしないでしょうから問題ないでしょう
626 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/10(日) 02:05:38.53 ID:XAPYzrKoo
>>623
/うお、ごめん。ちょっと眠気等々も有るし、
/今からまた数十分のレス待ちはちょっと辛いんさ……
/そう言う訳で、逃げた事にしてくれると助かる
627 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 02:06:24.66 ID:Z92c/lDSO
>>620
の、の、飲み物っ!
【ゴキュッゴキュッベコッ】
【肺活量でペットボトルが潰れてしまうような勢いで飲み干した】
……ぶはっ…!
助かった~~………
【吸水により笑顔と元気を取り戻し、落ち着いた所で】
ありがとう!
私はアンネ・アンデルス、考古学者よ!
それで今日もちょ~っと遺跡の調査をしてたんだけどね!
運悪くグールの巣窟に当たっちゃって……
命からがら逃げ出したはいいけど、途中で鞄引っ掛けて水も食料も落としちゃって~
もう死ぬかと思ったわ!
【中々元気の良い、もといお喋りなタイプのようで】
【改めて問われるまでもなく事の顛末を喋りだす】
貴女に会えて本当に助かったわ、ありがとう!
628 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 02:07:20.92 ID:Q6PqNOASO
>>619
「…………どっか行った。もう、あたし達の近くにはいないよ」
【男の、「言いたくないなら言わなくていい」という言葉に甘えたのか】
【返した言葉は、なんとも曖昧で】
【ちぎれた鎖から手を離し、もう一度少年と手を握りなおす】
「……ふふ。警戒してたはずのあんたに、えらく沢山喋っちゃった。
でも案外――つまらなくはなかったよ?」
【そしてちょっとだけ、ちょっとだけ。男にはじめて笑いかけてみせる】
【あれほどの警戒を見せていたこころは、また少し解れていったのだろうか】
【ぐい。「すっかり沈黙した」橙のかたわれの手を引っ張って、踵を返す】
「いい子はもう、帰る時間なの。
だから、……またね」
【軽く振る手には、親しみを持った愛を込めて】
【かけた言葉には、再会を願う意味を込めて】
【彼らは、路地裏を後にする――】
//眠気が半端ないのでここいらで……
//絡み、ありがとうございましたー!
629 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 02:10:12.48 ID:3b41SxVL0
>>621
>>624
【史音に近づいたなら、脳液が揺らぐような思いを覚えるだろうか】
【肩に塗りこまれた薬の揮発は、まだ少しだけ続いている】
【それを八柳が、まともに受けてしまう事になるのは】
【この少女は己の気づかぬ内に、「呼吸」を止めていたからだ】
【然し――依然として、意識は消えない】
「……八柳様、ですかな。
当方はベンヌと申し上げ、このお嬢様は史音と言う方です、が
少々取り込んでおります――出来れば、このままにして頂きたい」
「………マスター、落ち着きなされ
成功をおさめる為には、今はそうするしか有りませんぞ」
そんな、都合よく……出来るか、……ぁ。
【体は冷えていく、視界は霞んでいく、心だけが強い火を炊く】
【余りにアンバランスな状態は、体内の魔力の均衡まで奪っていく】
【――この少女は、特殊な体質の持ち主だ】
【朝顔が去ると、史音はやがて緩慢に立ち上がるが】
【それでも尚、その身は冷たさを保ったまま】
【何かの拍子に肌に触れれば、体温自体がそうなっていると分かるだろう】
【――まるで、「死んで」いたかのように】
【或いは、ずっと前からそうであったかのように】
630 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 02:14:20.25 ID:w7a8QHOSO
>>628
そうか。つまんなくなかったか。そりゃ良かった。
【にこりと二人に笑みを向ける】
そうだな。じゃ、またいつか。
【軽く手を振り二人を見送る】
…あ。
名前、言い忘れてたな。
…まぁいいか。
【そんな事を呟きながら踵を返し】
【その路地裏を後にした】
/乙でした!
631 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 02:17:59.65 ID:b41zOrmwo
>>627
アンネ……覚えた。
私はチェルシー……一応、一般人………。
【一般人にしては特殊な拳銃を二丁も持っていたり】
【能力らしき光の翼を、露骨に展開していたりもするのだが】
……それなら、良かった。
大変だった、ね…………。
それで、遺跡って……、宝物とか、あるの?
【殆ど常に無表情で、表情の変化が乏しい少女】
【しかしジッとアンネの瞳を見つめていることからして、この話題には興味津々なようだ】
632 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/10(日) 02:18:48.44 ID:XW5woGFHo
>>625
あらら、この辺りは普段からそんなに治安が悪いんでしょうか……
困りましたねぇ、折角人のいない所で涼もうと思っていたんですけれど……
【一方こちらは本当の無知の模様】
【困ったように顎に指を当て、困ったように眉をひそめると、困ったように首を振った】
あ、いや………当たり所でも悪かったんじゃあないでしょうか。
その、こっちは単に「ぶった」だけですし。
【ちょっとだけバツが悪そうに髪を弄ると、青年の顔から目を逸らした】
【流石にわざわざ武勇伝を語る気にもなれないのか】
とりあえず、あの人たちが起きないうちに路地を出ませんか?
差し当たって、人のいる所まで。
――――一人より二人の方が安全ですしね。
【そう言うと、車椅子を再び小刻みに動かして路地の先へと向けた】
633 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 02:20:44.81 ID:YTClymaeo
>>622
//申し訳ありません、明日の用事のためそろそろ寝なければならなくなりました…
//同時に、その用事のため明日は時間の都合をつけるのが難しいやもしれません
//ですので、ここで切っていただいても、一度中断という形にしていただいてもかまいません
//もし継続していただけるのであれば、明日午後9時に自分から舞台裏で呼びかけます
//それが無かった場合、月曜日の午後7時からということになると思います
//本当に申し訳ありません…
634 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/10(日) 02:23:03.44 ID:9mSsg8sw0
>>633
/了解しましたー
/私は明日でも月曜日でも大丈夫ですので、都合のいいときに呼んでくださいませ
/それでは、とりあえずおつかれさまでしたー
635 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 02:29:13.73 ID:gDx1503Go
>>624
>>629
……――――!?
ええ、その通りだけど……まあ名前くらいは知っているか。
【一瞬だけ浮かべる驚き】
【武具が当たり前のように喋りだした事か、眩むような薬の効果か】
【驚きの原因は多分そのどれもなのだろう】
取り込んでいるのは見れば分かるけど、――――
ここにずっといるのは色々と危ないと思うの、戦争は調停する瞬間に終わるという訳じゃない
実際の戦闘は戦場でしか起きない、そしてここは戦場。
【戦闘という行為は人の本能を刺激する】
【原初、人が何かを得る為には戦いは避けられない現代でもその戦いは姿を変えて続いている】
【本能を刺激するというのはつまり理性を溶かす事でもある】
【タガの外れた兵士がいつ襲ってくるかも分からない、その可能性は否定できない】
取り敢えず安全そうな場所まで運んであげられるけど、どうする?
……っと無理に立ち上がっちゃ駄目よ、ほら冷たい――――。
【史音に合わせて夜過も立ち上がる、少しばかりこちらの視界の方が上か】
【未だ納得が出来ていないのだろう少女のその危うさに手に持っていた「槍」を離し】
【少女を思わず支え、そして伝わる冷たさにまた驚く】
こりゃそちらの紳士が言う通り、落ち着く必要がある
こんあ状態で居続けちゃあ危ないでは済まされない……
【ベンヌを紳士と表現し、彼の言葉に頷く】
【凡そ人の持つ温度とは思えなかった、病床の自分よりも低い体温など早々あり得ない】
歩けるなら安全な所まで補助する、歩くのが辛いようならおぶってあげる
そういった行為が邪魔ならば……どうしようもない、黙って去ってあげるわ。どうする史音さん?
【支えたまま史音の顔を見つめ、尋ねる】
【この場で求める物は何か、と】
636 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 02:30:20.03 ID:Z92c/lDSO
>>631
チェルシーちゃんね、命の恩人だもの、忘れないわ…!
【ムッと顔をしかめて】
一応勘違いしないで欲しいんだけど、私はトレジャーハンターじゃなくて考古学者なんだからね!
とはいえ……お宝も無い事もないわね
大概もう盗掘されちゃってるんだけど
時々、昔の装飾品やなんかがあったりするのよ
物によってはものすんごい価値があったりするんだから!
何せ、私もそのお陰で生活できてるようなもんだし……
【記憶を辿るように思い出し】
ん~~~~今日の遺跡なんかも怪しかったわね、人の手が加わった様子は無かったし
何せ魔物の巣窟だもの、荒らされてる確率は低いはずよ?
637 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山陽)
[saga]:2011/07/10(日) 02:31:05.02 ID:fzhhbM1AO
>>616
――『能力』で、〝痛み〟を“与える”……?
【蜂に接触を試みたのか。手を伸ばそうとして、然し口元と指先が微かに反応を示した】
【何やら思い当たる事柄が女性にはあるらしく、ほんの数瞬の間だけ沈黙する】
【それでも表情だけは先から変わらず、返答が決定すれば薄らと微笑を湛えて、】
【途中、彼の気配りを何処となく察したのだろう。手を引っ込めて片割れの巣を抱え】
……そう、じゃあ似てるのかもね、私の『それ』と
確かに、何かにつけて中途半端な力かもしれないわ、ね
結局は使い方次第、なのかな。……ただ、持っていても決して不便なものじゃない
【相手への同意と、己の能力を示唆するような発言をこぼす】
【その柔らかな声音と微笑からは、彼女が抱く“安心感”のようなものを感じ取れるかもしれない】
【飄然たる雰囲気の青年に、或いは仲間意識でも抱いているのだろうか】
【兎角、女性は彼の言葉に対して大いに頷くのであった】
ん、ギムレット・ダーズリン。ギムレットね、しっかり覚えたわ
私はシャロームって言うの、これからよろしくね
……『マッドアイ』とは言うけれど、
私はその眼、素敵だと思うな。綺麗な色彩だし、個性的なのは素晴らしいことだもの
【左右非対称で気味の悪い瞳と言えども、シャロームと名乗る女性は全く好意的に捉える】
【奇妙だとか変だとか、そのような悪印象の類は一切感じていないらしかった】
【要は、その瞳も好きなのだと、彼女はそう言いたいのである】
638 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 02:33:07.46 ID:/fgj7l+DO
>>617
【ざ、ざ、ざ、と。地面を擦るような足音】
【ぱたぱた、ぱたりと。緩やかな歩行と小走りを交互に行っている足音】
【怒りに震える彼の耳に、その2つの音は聞こえるだろうか】
【足音が聞こえてしばらく後。公園の入り口に二人の人間が姿を現すはずだ】
【ひとりは黒髪を赤い髪紐で縛り、ポニーテールにしている女性】
【紺色の小袖に袴。薄鼠色の夏羽織を纏う姿から、櫻の国の人間だと推測できるだろうか】
【彼女の左腰には漆黒の鞘に納められた刀が一振り、提げられており】
【真一文字に結ばれた口元と、あまり表情の読めぬ仏頂面から──おおよその性格は分かるかもしれなかった】
【もうひとりは、顔の半分程までフードを被ったローブの人物】
【年齢も性別も分からぬその人物は、恐々とした様子で羽織姿の女性の後ろから公園を覗き込んでいた】
【恐らくは深夜の散歩中、物音を聞きつけてやってきたのだろう】
【それにしては、羽織姿の女性は腰の刀に手をかけている等、少々警戒しすぎである印象があった】
【そして──ローブの人物は、公園内にいる青年を見てぎゅうと服の裾を握り締める】
「──、────ぅ、あ……」
【小さな小さな、鳴き声にも似た呟きはローブの人物から発せられたもの】
【まるで迷子の子供が知り合いを見つけたかのような。それでいて、どこか怯えたような】
【そんな雰囲気を、ローブの人物は醸し出していて】
【──もし、彼が南雲利織の遣わした人形を今この場で所持しているのであれば】
【その人形は、仮初めの主である青年の指示なしに勝手に動きだし】
【青年の肩にでもしがみ付いて、ゆさゆさと人形の小さな力で彼を揺さぶろうとするだろう】
/まだいますかっ
639 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 02:34:50.16 ID:YTClymaeo
>>634
//ありがとうございます、お疲れ様でしたー
640 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 02:37:02.88 ID:b41zOrmwo
>>636
そう……、遺跡というと、宝物だと思ってたのだけど……。
…………考古学者、か。
【所謂偏見という奴なのだが】
【トレジャーハンターでないと断言されると、心なしか少女のテンションが下がる】
でも、やっぱり、あるんだ……。
少し……、いや、かなり気になる…………。
【遺跡に突撃するなどは流石にしないだろうが】
【無愛想な少女の中の小さなロマン心が刺激されたようで、微かに目が煌く】
……そういえば、考古学って。
わざわざ危険な遺跡に行ってまで、何するの……?
【疑問に思ったようで。そして、疑問に思ったら質問せずにはいられない性格のようで】
【キョトンと首を傾げて、問いかける】
641 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 02:39:14.59 ID:KhZU11XBo
>>626
//了解いたしました、済みません……
//お疲れ様でした、ありがとうございましたー。
>>624
>>629
>>635
(……外れ、か。ここぞって時に限って、ホントつくづく駄目だね。俺……)
(潜水艇じゃ、狙撃したって届かない。水蒸気爆発の一つも起こして、煽ってやる位は出来ても)
(――――下らない。負け犬の遠吠えと同じだ、そんな物)
【潜水艇の消えた海面に、無駄だと解っていながら、それでも青年は今にも噛み付きそうな視線を遣る】
【睨めば沈んでくれるなら、どれほど良いか。今更悔やんでも、自戒しても、全ては取り返しが付かない事】
【――こうなってしまえば、並べる戯れ言ももはや無い。先ほどまでの饒舌さが嘘のように、彼は黙りこくっていた】
(史音ちゃん、大丈夫かな。……んな訳無いだろうに、とうとう頭にまで焼きが回ったか)
(……畜生、何時だって嵐の中だ。また俺は、ただ黙って通り過ぎるのを――)
【時折史音と夜過に視線を向けるも、どうにも居た堪れない。かと言って、立ち去る事も出来ずに】
【放っておいても置かずとも、彼はただ、其処にいるだろう】
(そういや煙草、切らしてたんだっけな。……大陸に戻るまでは、お預けか)
642 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/10(日) 02:43:30.21 ID:pfvIjmuSo
>>632
ええとてもとても悪いと聞きました殆ど無法地帯だとかなんとかね
少々血の気の多い若者だけならまだしも賞金首や殺人鬼の隠れ家にも通じているとか
まあ、これくらい浅い区画ならばさほど問題は無い様子ですが
【言い方は聞いたふうに軽く、おそらく本人も人づてに聞いた程度なのだろう】
【軽く肩を竦めて手の平を上に向け、若者たちから音を遠ざけるように数歩当ても無く移ろわせる】
成程、きっと危ないものを摂取しすぎて虚弱体質だったのでしょうね
何せお嬢さんのようにか細くか弱い御方でも伸せてしまうのですから
【全く疑いもせずに頷き納得すると、続きを聞いてさまよう足取りを相手の左隣に変える】
【再び頷いて相槌を打つと、それは良いとばかりににっこり笑みを浮かべた】
そうですね、この時間でも繁華街ならば明るく安全でありましょう
……ではこの不肖ヴェロスグリフ、エスコートさせていただいきます
【相手が左利きでもなければ此方側の方が相手を補えるだろう、車いすの速度に合わせて歩き出し】
【そのまま何も無ければ帰路に、もしも相手の機嫌が良ければ、ついでにお茶でもご馳走させていただいただろう】
/何も無ければこの辺で〆でよろしいでしょうか?
/朝まで付き合っていただけるのならばそれはそれでゲフンゲフン
643 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 02:51:28.51 ID:4sOqtoJK0
>>637
【彼女の僅かな反応には、気付いた】
【続く話を聞くと、彼女の能力がぼんやりと解り始める。きっと自分と似た力なのだろう、位にだが】
【それ故か実に的を得ている言葉に、ギムレットはこくこくと頷きを返した】
シャローム、よろしくねぇ
聞いたところあなたも私に近い能力なのかなー
確かにこの手の力は使い方が大事だぁね、そして血を見るのが少ない所が良いと思うんだぁ
【痛みは与えても傷は付けない、彼の力はこのもがく蜂が示す通りのもの】
【――少し、この蜂の動きが戻ってきた】
【敏感にそれを捉えていた双眸だったが、シャロームの最後の言葉ではっとして】
【ぱっと視線を上げると、少しばかり戸惑うように彼女を見詰めた】
…素敵、かぁ。おまけに綺麗だなんてぇ
うーれしいなぁ、うれしいなぁ。ふふー
あんまり照れると、私帰っちゃうからねー
【「そろそろ、蜂さんの目も覚めるしー」】
【そう言って立ち上がる彼の口許は、心底嬉しそうに綻んでいた】
【照れ臭いのか、顔をあまり見せないように背を向けていて】
【足先は公園の出口に向いているが、未だ歩みだしてはいない】
【帰るとは言いつつも彼女の言葉を待つような、そんな素振りだ】
644 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 02:53:31.09 ID:Z92c/lDSO
>>640
まぁ、確かにお宝は存在するし、仕方ない事ではあるんだけどね…
でも正直迷惑なのよね、トレジャーハンターとかって!
裏の市場に流れちゃうと手に入れるのにやたらお金は掛かるし、人によっては遺跡を平気傷付けたり…
それだけで正確な年代が分からなくなっちゃうんだから!
【そういう人、嫌いみたいです】
何をするか、っていうとつまり昔の事を調べるのよ
コンクリートが出来る前はどんな家に住んでいたのか…品種改良なんて技術がない時代にどんな物を食べていたのか…
社会の仕組み、昔の王様、私達の先祖が暮らしていた世界の事をね
それって凄い事だと思わない?
【目が輝いている、よっぽど好きなのだろう】
ま、そのためには当然昔の物を見つけなきゃ始まらない訳よね
まぁ、私みたいに一人で直接遺跡にいったりする学者なんて物好きか貧乏学者よ
金持ちは発掘隊なり護衛なり人を雇うもの…つまらないけど
ちなみに私は物好きな貧乏学者ね
645 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 02:54:02.95 ID:3b41SxVL0
>>635
「むぅ……うむ、それもそうですな
風森陣は去ったように思われますが、別の火事場泥棒が居らぬとも知れず」
【ベンヌは最初こそ渋るような様子を見せていたが】
【一向に回復の兆しが見えない史音を一瞥すると――もしかすれば、】
【『諦めた』のか、八柳に自分たちを預ける事に同意した】
【彼女の驚きに対しては、特に言及せず】
……歩ける、もん
どこまでだって、自分で………
でも、手を引いてってくれるなら、
別に……止めない、よ
【その「鉄槌」を、手から滑り落としそうになりつつ】
【事此処に至っても意地っ張りな少女は、消極的に彼女の提案を肯定する】
>>641
【ふとした折り、交錯した】
【史音の眸と、ベンヌの光と、カイの視線とがだ】
【若々しい光の宝泉たる双眸からは、生気が失せて】
【ベンヌ自体の光芒も、心なしか弱まっているようであった】
【信じていたものに派手に裏切られ、自分の未熟さはいつまでも同じ】
【幾つかの成功を重ねはしたが、大きな失敗の前では脆く】
【幼い彼女の心も、耐え難き忍び難き傷を負ったのだろうが――】
……カイ、アタシ、「寒いの」
自分がどうなってるのか分からない、からだのなかがさむいの
――約束、守れなかったら……ゴメンね
アタシ、すごくいやなことを、思い出してるみたい……なの。
【それにしたって、これはおかしい】
【肌は白を通り越して蝋人形めいた色を帯び始め、目はますます澱み】
【まるで――死者の面相。そう呼べるものに、推移していく】
【薄ら寒い方向性の推測は――強ち間違ってもいないのかも知れず】
【ベンヌは、まだ何も口を開くことをしなかった】
646 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 02:58:52.68 ID:gDx1503Go
>>641
>>645
ん?ああ、……お前でいいや――――と口調が混ざったか
訂正訂正、そこの君でいいわこっちに来なさい。
【ふと気配を察する、居た堪れない彼を見つけた】
【こういう場合、つまり弱っている少女というキャラがいる時に】
【そのカウンターとして必要なキャラは、そう彼のような人間が丁度良い】
【間違っても自分などではない、病人の恋人は布団だけだ】
【どうでも良い話だが、夜過の病を留めていた薬は既に切れかかっていた】
【体温も史音と同じく、とまではいかないまでも下がっていて脈拍も弱く息も浅く】
【この状態で史音をおぶるないし抱えるのは辛い、おぶって歩いている途中に共倒れ……なんて笑えない】
【夜行に似ている夜過は静音に向けて手招きをして】
【彼がのこのこ……彼が近づいてきたらば史音の事を任せるように】
【半ば無理矢理にその役割を譲渡して去ってゆくだろう】
へえ……中々話せるみたいね貴方、でも今日は私はここまでみたい
いつか機会があれば貴方と話させてくださいね。
それじゃ私はこの辺で、番外編はまたいつかどこかで始まるかもね
ま、明日と分からない命がそれこそどこまで気まぐれを起こしてくれるか
全ては神の掌の内、もし縁が合えばその時にねお嬢さんとお兄さん……。
【「槍」を拾い、薄らの笑みを浮かべる】
【所々擦り切れた服、格好の付かない姿、根巻きよりは良いかと皮肉り】
【そのまま夜過は去った】
/そんなこんなでお疲れ様でしたー!
647 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 03:00:59.46 ID:gDx1503Go
>>646
/静音って誰だろう「カイ」に脳内変換して下さい
/そしてお疲れ様でしたー
648 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(神奈川県)
[sage]:2011/07/10(日) 03:03:44.34 ID:XW5woGFHo
>>642
【ふと心配そうな表情を見せて】
そう、なんですか………余り近づかない方が良いのかもしれませんね。
涼みに来るたびに襲われるんじゃ、余りに釣り合いません……
【そう言うと一度軽く振り返り、また直ぐに向き直って若干漕ぐ手を速める】
さぁ………何にせよ、彼らにもいい経験になった事かと。
そう思いますけどね、全く。
【若干口を尖らせ、棘のある口調でそう一人ごちた】
【右を歩く青年の笑みに気づき、それにははにかんで見せる】
ヴェロス……ヴェロスグリフさん、ですね。ありがとう。
私はイズ・レガリアと言います。―――イズ、と呼んで頂ければ。
【そのままからからと車椅子を回し、青年のペースで路地をひた進んでいった】
/はいな。了解です!
/自分は一応今日は寝ちゃいけない日なので起きています
/ので、切るか続けるかはそちらにお任せしますー
649 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 03:04:59.27 ID:b41zOrmwo
>>644
……そっか…………。
宝物を取るために……なりふり、構わなかったり。
【リアルな現実を知ってしまい、がっくりと項垂れる】
…………成程。
確かに、目に見えた利益は少ないけど……。
知識とかそういう点で……、歴史を探るのは、大きな意義がある。
【合理的というか、なんというか。変な方向に、女の言葉を捉えている】
でも……、一人で、出来てるんだから。
物好きな貧乏学者のアンネは……凄い、の……?
【本来ならば護衛を必要とするような遺跡に、一人で挑めているのだ】
【「きっと凄いテクニックでも身につけてるんだろうなー」みたいな感じに、勝手に少女は推測したり】
650 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/10(日) 03:06:53.15 ID:ILHPHEy0o
>>638
……? 何だ、敵でもきたのか?
【二つの足音が聞こえ、その次に人形に揺さぶられて2人の方へと振り向く】
【そこに居たのは見知らぬ人間と顔もよく見えない人間】
【片方は刀に手をかけており、傍目に見て戦闘態勢ともとれる】
誰だ?
【第一声は質問】
【杖を地面に戻して支えとし、柵を掴んでいた手はホルスターへと伸ばす】
651 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage]:2011/07/10(日) 03:08:39.74 ID:pfvIjmuSo
>>648
/うーん、折角の機会なのですがまだリハビリ最中なのでなかなか言葉が出て来ずで
/長く続けるには適さないかもです
/申し出た手前なんですが、この辺でお疲れさまでした!
652 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 03:12:48.52 ID:/fgj7l+DO
>>650
/申し訳ない、絡んでおいてあれですが、眠気がマッハで襲ってきました
/自分勝手で悪いのですけれど、この絡みはなかったことにしてください
/本当に申し訳ありません……
653 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 03:20:41.71 ID:Z92c/lDSO
>>649
そうよ、分かってるじゃない、歴史は重いのよ!
過去が無きゃ人は学習できないんだから!
【熱い】
え、えぇっ!?うーん…どうだろ……?
そりゃあ危ない事も多いし、それなりに鍛えてはいるけど……
凄いとかって自分で言える程じゃあ…正直いつ死んだっておかしくないし……
あ、でも勘は良い方かも!
【トラップ回避、とか…?】
654 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山陽)
[saga]:2011/07/10(日) 03:21:46.94 ID:fzhhbM1AO
>>643
近い能力かー。うん、大体そんな認識で合ってる、……かな
ええ、負傷させないのは大きいかも……相手の血で汚れることもないし
【青年にますます同調して、彼女の首肯する回数も増していく】
【彼に見詰められて視線が交わると、にっこりと笑顔の色彩を濃くして笑ってみせた】
【角度によって黒色にも濃緑にも見える硝子玉の如きシャロームの瞳は、】
【ギムレットの浮かべる表情の、微細な変化までも敏く捉えて離さない】
……ふふふ、ギムレットって照れ屋さんでもあるんだぁ
帰っちゃうのは残念だけれど、眼が綺麗なのは本当のことなんだからねー?
私はこのことに関して、嘘はつかないよ
【からかうみたく青年の間延びした口調と言葉を真似て、女性は彼が歩み始める前に立ち上がった】
【痛みを与えても傷を与えない、なんと素晴らしいことだろうか――近づく蜂の覚醒を見て、彼女は密かに思う】
【それから片腕に荷物を抱え直して右腕を空け、ギムレットの背をただ見据えつつ】
じゃあ、もう夜も遅いし、私もおうちに帰ろうかな
ギムレット、今日はありがとう。じゃあ、またね
【向いているのが背中であることにも関わらず、別れの挨拶を述べながら右手を振って踵を返す】
【女性はそのまま歩み始めるが、そのペースは非常に遅い。恐らくは、青年からの返事を待っているのだろう】
655 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 03:29:11.31 ID:b41zOrmwo
>>653
……え?
いつ死んだって、おかしくないって……。
そこまでしてまで……、遺跡を調べたいの?
【命の危険があるというのに、遺跡に行く】
【そこまでする理由が、正直、少女には理解できなかった】
…………ごめんなさい……。
そろそろ、眠くなってきたから……、先に、帰る。
またね…………、アンネ。
【そう言うと、背を向けてその場から街の方へと歩き去っていった】
/すみません、短いですが眠気が酷くて。
/おつでしたー。
656 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 03:34:53.24 ID:KhZU11XBo
>>645-646
…………。
(辛くて、痛くて、苦しいのが――俺一人なら、もう少し気が楽だったのに、な)
【――ぎしり。視線が重なると同時、強く握りしめられた右拳が、一際大きく軋んで鳴いた】
【目を背ければ、楽になれる。一人で此処を離れれば、何もかもと向き合わずに済む】
【無力感からかそんな堕落した考えすら頭を過ぎるも、しかし、彼は視線を逸らせない】
【今目の前の少女から逃げ出せば、自分は間違いなく、なにかとても大切なものを――】
【寒い。――力なくそう告げる彼女を、暖めてやれたなら、それはどんなにか】
【そう考えて、それでも彼女に歩み寄れずにいた、そんな矢先だった】
【何かとてもぶっきらぼうな――それこそあの壊し屋を想起させる口調で呼ばれて、彼は漸く歩き出す】
【全く、夜過に〝言われた通りに〟】
……大丈夫。もしそうなったとしても、俺は待ってるから、ね……。
見た目より気が長いのが、数少ない取り柄の一つなんだ。
【夜過の言葉は正直なところ、彼にとってこれ以上ない後押しだった。だが】
【――彼女に触れたくても、触れたその瞬間に崩れ落ちてしまいそうで】
【銃をホルスターに叩き込んで、左手を空にして。その手のひらを伸ばしかけて、それでも躊躇いは消せず】
【最後の一歩を踏み出せず、へらり、彼は笑みを繕ってお茶を濁す】
657 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 03:34:58.43 ID:Z92c/lDSO
>>655
ん~、危ないのは分かってるけど好きだからね!
【その根源は好きだから、と非常に単純】
うん、ありがとね、チェルシーちゃん!
じゃーねー!
/こんな遅くまでお疲れ様でした
/このまま 電源をお切りください
658 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 03:42:07.63 ID:735FuurX0
>>654
【これ以上緩む口許を見せないように、と立ち上がった背に温かい言葉の追撃が来る】
【嘘では無いと裏打ちされた優しさが、口調を真似て見せる可愛らしさが】
あんまりからかわないでー、じゃないと私勘違いしちゃうよぉ
…好きに、なっちゃうからぁ
【――この言葉を溢れさせた全ての原因だと、勝手に責任転嫁した】
【嘘では無いのだし良いだろう、投げやりにそう結論付けて。ギムレットも歩き出す】
【「うんー、またねぇ」】
【そんな別れの挨拶を返して、公園を出る間際。小さく小さく彼は呟いた】
【「こちらこそ、ありがとうねぇ」】
/〆です、お疲れさまー
/最後遅れて申し訳ないっ
659 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(山陽)
[sage]:2011/07/10(日) 03:47:35.00 ID:fzhhbM1AO
>>658
/いえいえー、こちらも所々遅筆で申し訳ありません
/それでは夜遅くまで有難う御座いました、お疲れ様でしたー!!
660 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 11:35:34.21 ID:b41zOrmwo
【公園】
あー……、やっぱり強くなるには、戦う必要がありますよね。
【茶色いアホ毛がぴょこんと生えた、レモン色の瞳を持つ小柄な少年がベンチに座っている】
【邪竜でも封印してるかのように右手には厳重に包帯を巻いていて】
【灰ローブを着用し、左腰には鞘に収められた西洋剣を二本提げている】
でもでも、模擬戦を挑むのってどうしたらいいのでしょうか?
「こんにちは。戦ってください」──いやいや、そんなの恥ずかしいだけですよ!
看板でも建てるとか……、いやそれはもっと恥ずかしいですし、土地の問題とかあるかもしれないですし。
戦いたげな視線を送るとか……、尚更無いですね、あははは、あはは……はぁ。
【独り言を言っているのは、この世界においてはそう珍しくないかもしれないが】
【一人で笑ったり、溜息をついたりしているのは、なかなか珍しいケースではないのか──と】
661 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 11:58:56.57 ID:OaEX6MGio
>>660
【公園に1つ足音が】
【足音の主はと言うと】
【もみあげや、耳付近が黒という一風変わった銀の短髪】
【射抜くような、冷たく、鋭い碧眼】
【装飾の少ない黒の軍服を着した、身長190cm、二十歳頃辺りだろうか】
【若年である事は人相から分かるのだが、青年活気さを感じさせぬ青年】
【少年の顔を視認すると、む、と反射的に声を零し】
少年よ、何か思い悩む事でも在るのか?
自分で良ければ聞いて遣らん事は無いぞ?
尤も自分にも悩み事は無いかと聞かれれば、否定は出来無いのだがな
どちらにせよ、苦楽は共に分かち合う物だろう?
【凄く……お喋りです…】
【上から目線で、少々ウザったらしくはあるのだけれど】
【少年の顔から何か悩みが在るのを察したのか、流暢に喋り】
【それと独り言は聞こえて居なかったのだろう】
662 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 12:09:03.23 ID:b41zOrmwo
>>661
…………え?
【あの独り言を聞かれたのかと思うと、羞恥で少年の頬が薄紅色に染まるが】
【聞かれてなかったと分かると、ほっと一息つく】
いやー、あはは。別に、悩み事ってほどのことじゃないです。
あの、その……、お恥ずかしい話なんですが。
ちょっと模擬戦をしたいと思ってまして、それで、相手をどう募集したらいいかなーって。
【照れくさそうに頭をかき、愛想笑いを浮かべる】
【腰の二振りの剣からして、剣士なのだろう──小柄で、若い外見からすると、『見習い』の三文字が付くかもしれないが】
663 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 12:17:47.61 ID:OaEX6MGio
>>662
模擬戦…とな
修行何かしてれば付き合ってくれる輩も居るだろう
其れに自分で良ければ相手に成るぞ?
尤も剣は齧った程度なのだがな
【にやり、――笑みを零して、少年さえ良ければ模擬戦の相手に成る、と言い】
【軍服姿からして、戦い慣れはしているのだろう】
【剣を齧った事、――少しは使った事がある言い分】
664 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 12:31:12.55 ID:3b41SxVL0
>>656
【夜の闇に紛れて、今の今まで気付きはしなかったが】
【カイの右腕が、だらりと垂れた漆黒の異質と化している事に】
【――今さら、目が行ってしまった】
【だけども、訝しむような仕草は見せない】
【その姿について、半ば反則的な経緯で『予習』していたのだし、それに】
ううん、いいの
アタシにはもう、誕生日をお祝いする資格なんてないよ
ベンヌは隠してくれたみたいだけど、全部思い出しちゃった――
こんなに寒い思いをするのは、一度目じゃないからっ
【憎しみに満ちた表情は、とうに影をひそめて】
【いま彼女が浮かべているのは、極めて深刻な、自縛の自嘲】
……アタシ、ほんとなら、もう誕生日も何も無いんだよ
騙したり裏切ったりは好きな振り回し方じゃない、筈なのにサ
カイに、ずーっと嘘をついてたんだよ――!
【「死んでる人間の年齢なんて、もう変わらないでしょ」】
【四拍ほど置いて、今度は酷く冷めた声で言い放った】
もう、忘れて……っ!
【やがて少女の「鉄槌」の内から、紅い魔力の奔流が迸り】
【小さな小さな背に其れが定着すると、瞬く間に。炎が燃え広がるが如く】
【集合・拡散し――不死鳥のような、紅蓮の翼を形作る】
【リビングデッドには、余りにも皮肉な火花の羽根を散らして】
【遺す言葉も短なままに、彼女は飛び去っていってしまうだろう――】
665 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 12:32:41.32 ID:b41zOrmwo
>>663
修行、ですか?
いや、でも……、こんな所でやるなんて、恥ずかしいじゃないですか。
【はにかんだ笑いを浮かべる少年】
【恥ずかしがり──というよりかは、ただのヘタレ】
……え?
いや、お気持ちは嬉しいですけど……。
正直、囓った程度の腕では、剣だけじゃ相手にもならないと思いますよ?
【男の服装を見て、軍人だということは少年も分かっている】
【その上で冗談などではなく、自信ありげなレモン色の視線が男を射抜く】
【曲がりなりにも"剣士"として、少年はプライドがあるようだ】
666 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 12:48:41.69 ID:OaEX6MGio
>>665
形等気にするようで在れば何処かで痛い目に合うぞ?
【青年にも心当たりが在るのだろう】
【何処と無く過去を匂わす説教染みた響きを奏で――】
本職の剣士には敵わぬ事等承知して居るが
〝舐められる〟と言うのは少々気に食わない物でな
――口であれこれ言うよりかは実際に剣を交えた方が良いだろう
【割と子供らしい所、――と言うよりかプライドだろう】
【言葉通り甘く見られるのは嫌らしく】
【ベンチから離れ、公園の中央辺りに歩みを進めて、立ち止まり】
【少年が付いてくれば、両の掌を降り注ぐ太陽へと向けて】
【両の掌の上に魔翌力が発生し、何らかのギミックが在るのは間違い無い】
加減はするが、怪我位は覚悟するのだぞ?少年よ
667 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 13:02:08.88 ID:b41zOrmwo
>>666
……そんな事、言われましても。
僕なんかの言葉を、真面目にとらえ過ぎじゃないですか?
【よく意味が分からなかったのだろう。男の言葉を、軽く流して】
言っちゃ、悪いですけど。
舐めてるのは貴方の方だと思いますよ?
剣の腕ででは、軍人は剣士に敵わない──これ、常識です。
【ベンチから立ち上がると、男に着いて行き】
【戦いのためにある程度離れ、向かい合う】
出来れば、殺してしまう危険がない程度に本気を出して欲しいです。
折角の、模擬戦ですし。
…………僕も、本気ですから。
【黄金色の柄の剣を右手で抜き放った瞬間、文字通り『目の色が変わる』】
【薄く透き通ったレモン色から──燃え盛る炎のような灼熱の紅に】
【剣を構えて、少年の準備は整った。男はいつでも仕掛けてきて大丈夫だ】
668 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 13:12:22.46 ID:OaEX6MGio
>>667
…ほぅ、それでは自分も行かせて貰うぞ?
【両手の上に存在している魔翌力が炎に変化し――】
【魔翌力を媒体とした炎系統の能力と、容易に判るだろう】
剣士としての、武人としての腕、見せて貰おうでは無いか
《 ブライユ・バレット 》ッ!
【燃え盛る炎が、弾丸の如く少年へと向かい――】
【大きさはサッカーボール大。速度は速いが、回避は決して不可避では無く】
【攻撃の終了と共に、バックステップを行い、距離を取る】
【剣士相手に態々剣の間合いに入る程馬鹿では無い】
【それと一々技名を叫ぶのは、アレだろう】
669 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 13:28:13.18 ID:b41zOrmwo
>>668
炎の、球……、ですか?
……っと、危ないですっ!!
【大きく横っ飛びに飛んで、襲いかかる炎の珠を避ける】
【──が、回避に全力を出しすぎて、接近は出来ない】
【もし、剣の腕が確かだったとしても】
【致命的に戦闘慣れしていないことが──これで、分かるかもしれない】
670 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 13:39:37.30 ID:OaEX6MGio
>>669
剣の腕は確かなのかもしれぬが
回避で手一杯ならば、其の剣振るう事さえ適わぬぞ――?
【経験からか、戦闘慣れしていない事を悟り】
【指摘する辺りは、真面目に少年の成長を祈っているのだろう】
【着地と共に、魔翌力弾を少年へと向けて放ち】
【魔翌力弾は空中で炎に変換され――】
【と言っても、炎は先程のバレットよりも小さく】
【速度は先程よりか幾分は速いが、種が判っているだけ、回避は容易いかもしれず―――】
【魔翌力弾の射出と共に、少年に接近し】
【恐らくは回避後の隙に攻撃を入れる心算だろう】
【其の反面、接近すると言う事は、少年の剣の間合いに入ると言う事で】
671 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 13:51:14.90 ID:jibjYzIio
【路地裏――肌をじりじりと焼いてくるように暑い。それはこの陰気臭い場所も例外ではなかった】
心頭滅却すれば火もまた涼し――?
こうすれば……心が……落ちつくのかな……
やってみよう……
【路地裏にそこだけ、道の脇にぽっかりと空き地があった。あつらえられたように】
【あるのは壊れかけた街灯と、木箱が一つだけ。彼女はその木箱に乗せられた本とにらめっこしていた】
【本はどこかで拾ったのだろう。既にボロボロだが、読めないことはなさそうだ】
【ちなみにタイトルは、『わかりやすい図解つき諺辞典!』。胡散臭いカバーが特徴の、絶版品】
【ぶつぶつと独り言を言っている彼女の風貌はというと】
【スラリとした痩駆の長身に、真っ直ぐに下された腰に届く程長い樗色(おうちいろ)の髪】
【前髪は短く切り揃えられていて、狂気を湛えた紫色の双眸を持ち、腰には鞘に収まった刀を一本ベルトで固定させていて】
【袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーを履いた少女、といったところである】
【首元には鈍色に光るNo.696とカノッサ機関の紋章が刻まれたドッグタグが、無機質な音を立てて揺れていた】
【魔翌力を感知できるなら、ある程度まで近づけば少女の周囲にどす黒い魔翌力が漂っているのがわかるだろう】
【そしてその中に、僅かだが含まれるのは“哲学者の卵”の黒い魔翌力――】
【何かを試みる言葉を零すと、地面に胡坐を掻いた。本と自分のポーズを何度も交互に見遣り確認しながら】
【左手をお椀のような形にし、足の上に乗せ、右手は指をそろえて掌を横に向け、真っ直ぐ顔の前へ】
【――精神統一?】
【ともかく、もしもここを通りかかる人がいるとするならば】
【酷く似合わない、違和感のあるポーズのまま固まった、変てこ少女を見ることが出来るだろう】
672 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 13:55:15.22 ID:b41zOrmwo
>>670
……だったら。
僕は、ただの"剣士"じゃないっ
【少年は炎の弾へと、左手を向ける】
【回避でダメなら防御。実に、単純な思考で】
【突き出された左手に、純白の魔力が集まっていき──】
フィールド展開、code-Re01
───《 リフレクト 》っ!!
【小型の魔力障壁が展開される】
【ただの剣士ではなく、"魔法剣士"、という事で】
(……って、さっきより速────)
…………あ、つぅ!!?
【だが、弾が先程より幾分か早かった所為で、タイミングが狂ったらしく】
【炎は障壁を突き抜け、少年の掌を焦がす。】
【しかしダメージは受けたものの、少年は男を迎え撃つ体勢だ。剣を、正面に構える】
673 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 14:12:19.29 ID:OaEX6MGio
>>672
魔法剣士か…面白い……
【剣を構えているのは視認出来た】
【だが、接近は止めず、長い足での蹴りを、剣の柄目掛けて行うだろう】
【軍人らしい身形では在るが、ストリートファイトで養ったような動作】
【そして、右手には魔翌力が練られており】
【魔法剣士ならば、感知は難しくは無いだろう】
【だが、問題は同時に行っている蹴りか、両方の対処となると、難しいかもしれず――】
/飯食ってて遅れました、ゴメンナサイ
674 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 14:18:32.75 ID:VLphrW1Y0
>>671
【路地裏には、様々な人間が集まる】
【白の短髪、ミスリル金具の黒コート】
【黄金のナックルダスター――全体に刻印が刻まれたそれを、】
【両手の、プレート付きの指空きグローブと合わせるように右手に付けた男】
【ここにも、そんな格好で歩く人間が一人】
【奇妙なポーズをとっているように見える少女を視界に収め、黒い魔力を感知して】
(――呪詛…いや、なんらかの儀式…か?)
【思考と観察を開始した】
【無遠慮な視線は、彼女の注意を引くかもしれない】
675 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 14:20:38.70 ID:b41zOrmwo
>>673
【右足一歩引いて、危なげ無く蹴りを回避】
【戦いは慣れてなくても、接近戦には慣れているのだろう。身のこなしが軽く】
(魔力を溜めて、ます……?)
いやでも、ここは──先手必勝ですっ
は、ぁ──……!
【足を引いた際に振り上げた剣を、一歩踏み込んで振り下ろす】
【狙いは男の胴体。無駄の少ない、キレのある一撃である】
【しかし、魔力自体への対処は何も行っていない。この一撃をどうにか出来れば、男のチャンスか──】
/いえいえ、お気になさらずー
676 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 14:30:14.17 ID:jibjYzIio
>>674
【補足しておくと、彼女の位置は路地に近く、向きもまたそちらを向いていた。木箱があるのは、壁際】
【故に、注がれる視線に、眼を瞑っていなければ気付かないなんてことはなく】
【早速気付いた少女は、奇異の目で見られていると勘違いしたらしく、慌てた様子であたふたと体勢を崩す】
……あ、……あの……コンニチハ……
もしかして……さっきの……見てた……?
【立ち上がり、若干早足でそちらへと少し歩み寄り、ぎこちない挨拶をすると】
【恥ずかしいポーズを見られていたかどうかを確認すべく、口を開くだろう】
【同時に、男へと漆黒の魔翌力を向かわせる。目的は、男が魔翌力を保有しているか調査すること】
【流れる魔翌力は極微量の為、よほど魔翌力に敏感でない限りはその行動に気付かないだろう】
【――この行為も、滲む魔翌力も全て、少女が魔翌力を制御できていないからである】
【つまりは、無意識の行動なのだった】
677 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 14:38:21.02 ID:OaEX6MGio
>>675
(剣の腕は確からしいな、だが――!)
【迫る刃、其のまま刃が進めばどうなるかは容易に予測出来た】
【青年は、左手の手首と剣に当て】
【剣は軍服を切り裂くが、軍服の下に在る鉄板が皮膚までへの攻撃を防ぐ】
【鉄板は厚くは無いが、鉄板を貫くには、かなりの力が要るのは確かだろう】
【魔翌力が練られた右手。次に繰り出される攻撃はと言うと―――】
【―――右の拳による少年の顎への殴打】
【魔翌力を警戒したその裏を欠く心算か】
【クリティカルヒットしたならば、最悪意識を失うかもしれず】
678 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 14:41:26.91 ID:VLphrW1Y0
>>676
…まずかったか?
【早速感知された男は、わずかに苦笑しながらそう返して肯定する】
【自らに流れ行く微量の魔力には気付いていない――】
【生体聖紋、および安静状態にある非実体の神聖系回路から常に放出される特有のエネルギー】
【――黄金の魔力にも似たそれに、彼女は気付くだろう】
ところで、一体何をしていたんだ?
【見られてまずかったか、と聞いておきながらのこの質問】
【少々配慮に欠けているが――彼女は律儀に答えるのだろうか?】
679 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 14:54:06.22 ID:b41zOrmwo
>>677
【少年の一撃には見かけ以上のパワーがあったのだが、流石に鉄板を切り開く事は出来ない】
【そのパワーは戦闘開始時に変色した眼と何か関係があるかもしれない──が、それはまた別の話で】
……えっ!?
【拳から咄嗟に顎を引くが】
【予想外の攻撃に驚愕して一瞬動きが止まった所為で、完全な回避は出来なくて】
ぐ、ぅ……!
【殴打が顎にヒット。】
【直撃は避けたものの怯んでしまい、少年に隙が出来る】
680 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 14:57:32.74 ID:jibjYzIio
>>678
あ、……えっと……
……変……だった……?
変だったら……ハズカシイな……って……
変じゃ……なかったら……いいんだけど……
【※どっからどーみても変でした】
【少女のほうも、彼が作った苦笑いを見て】
【無表情の中に、こちらは引き攣ったものだが僅かな苦笑を織り交ぜて】
【誰も通らないだろうと高を括って、変てこポーズを決めていたことを気恥かしく思ったのでした】
【魔翌力を感知すると、彼女から溢れる漆黒の魔翌力が一層濃くなるのを感じとれるだろう】
【少女は一瞬、殺気のようなものを彼に送るが――それも一瞬】
【その後の少女に敵対心など欠片もないが、男はそれをどう取るか】
……ぅ、……えっと……あの本に……書いてあったんだけど……
〝心頭滅却すれば火もまた涼し〟……って……
わたし……ブルーラインさんに……教えてもらったんだけど……
変な魔翌力を……無意識に……流してるみたいで……
本のポーズをしてれば、……ちょっとは、ましに……なると思って……
【――もちろん、無意味にポーズを取っていた訳ではなかったらしい】
【木箱の上の本を指差して、自分の魔翌力を抑える為に、思考錯誤していたというものだった】
【ブルーラインとは、彼女の知り合いだろう】
【言い終えれば彼女は木箱の方へと走っていって、本を持ってくるだろう】
【開いたページには確かに、よく大仏等が取っているポーズが、間抜け面と共に描かれていた】
【――どうやら、これを真似たらしい。効果のほどは…あまり、よろしくはなかったようだ】
681 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 15:10:41.24 ID:OaEX6MGio
>>679
【ちなみに、手に練られた魔翌力は殴打と共に消滅】
【一度拳を動かしたのであれば、溜めはリセットされると言う事だろう】
【溜めさせない、――割と簡単な行為なのかもしれず】
戦闘にはイレギュラーが付き物だぞ?
此れしきで情けない声を漏らす程ではまだまだだな――
【何処か馬鹿にするかのような口調でそう言う青年】
【言葉に煽りの色が強く滲んでいるのは、少年を奮い立たせる術かもしれない】
【青年の次の行動は、少年の足への足払い】
【体勢を崩すのが狙いか、少ない動作で足を動かすだろう――】
【尚、左腕はだらしなく伸びており、之より先の戦闘では使い物に成らないだろう】
【鉄板で出血は防いだが、打撃ダメージが骨を襲ったのだろう】
682 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 15:17:10.00 ID:VLphrW1Y0
>>680
変…といえば変だったかもな。
【やはり、この類の深慮にかけている】
まあ、大丈夫だろう。それより――
【濃度を増す漆黒、一瞬の殺気――】
【それらを感知し半ば無意識に警戒を強め、男は回路を凪の様な安静から待機状態へ移行】
(巨大な魔力が、制御キャパシティを越え暴走するタイプか――?)
【その目的に思考を占有、言葉は中途で断ち切られ】
【穏便な会話から、突如噴出する戦闘を思わせる不穏な要素――】
【及び、再び現れる穏やかさ――続く会話から、少女の性質を推量する】
心頭滅却――それは、苦行を遂行しようとする思念の結果だ。
「暑さ」には、少し効きにくいのかもな。
【奇妙なポーズ、曼荼羅を思わせるそれは男の理解の外だった】
【少女が何を語るのか――沈黙で、促すように思考を続ける】
683 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 15:21:49.61 ID:b41zOrmwo
>>681
うるさい……ですっ
っ…………!
【元より隙が出来ていた少年】
【実に呆気なく、足払いによって体勢が前方に崩れる】
【しかし今度は少年が、剣に魔力を溜め始める】
【体勢を崩されたことにより隙だらけであり、攻撃を加えること自体は簡単だろうが──】
684 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 15:35:04.45 ID:jibjYzIio
>>682
……やっぱり……?
いいもん……あなたも……人の事……言えない恰好だし……
【そう言って、男の風貌を注視する。特に眼を引くものは、やはり黄金のナックルダスター】
【そのものですら、お目にかかることは早々ないというのに、刻印が刻まれていればなおの事珍しい】
【視線がその一点に集中することが、わかるだろう】
【魔翌力の性質――男が予想したものは、大体的中していた】
【例えるならば、怪物か何かを己の内に宿しているかのような】
【そして、それが出て来れないように、〝自我〟という呪符を、施しているような】
【その裏に隠れたるは――憎悪と狂気を携える、禍々しい“哲学者の卵”だった】
暑いのは……我慢できるけど……
……じゃあ……あなたは、……さっきのを続けていれば……魔翌力を……
制御……できるように……なると思う……?
【ポーズ自体が、男の理解の範疇に収まっていなかったとしても】
【彼女が魔翌力を制御しようと試みる意気込みは、理解できるかもしれない】
【例えそれが、見た目と反した、幼い発想であっても】
【だから彼女は、認めてもらうことを求めた】
【何か目標が欲しいのだ。故に、どこからかこんな本まで拾って、実践している】
685 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 15:35:40.34 ID:OaEX6MGio
>>683
【少年が倒れたのを確認すると、後ろに何度か跳躍し十分に距離を取り】
【追撃を入れれば良かったのだろうが、魔翌力を込め始めたのであれば、何らかのアクションが来るのは確か】
【それに―――】
【―――それじゃあつまらないじゃないか】
【そんな呟きが、聞こえた気がした―――】
【そして、右手に魔翌力を練り始め】
【テニスボール大と小さいが魔翌力密度は濃く】
【これをどう対処するか対峙する少年】
【大きな攻撃が来るのは間違い無く―――】
686 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 15:44:56.39 ID:b41zOrmwo
>>685
……っと。
距離を、取りましたか。
【相手が準備をしている間に、少年は体勢を立て直す】
【遠距離の攻撃手段も、無いわけではないが───】
───行きますよっ
ここは……、僕の間合いじゃ無いっ!
【目を大きく見開き、そう宣言すると、男に向かって一直線に駆け出す】
【少年の動きは疾く──明らかに、魔法以外の何かによって身体能力が上昇している】
687 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 15:56:09.66 ID:VLphrW1Y0
>>684
…俺も変か?特にそう思ったことは無いんだが…。
【ちょっと意外そうな雰囲気を、漂わせて】
【彼女の視線を認識、何が「異物」なのかを理解して】
ああ、これか。確かに…平和な日常には似合わんな。
【そう、なんとなく呟いた】
【“哲学者の卵”――カノッサの猛毒たるその存在を、黒衣の男は認識しない】
【だが――それそのものこそ、知らなかったが、】
【怨念と瘴気の塊のような、“何か”があることを、無意識に――】
【生物としての本能で、感じ取っていた】
【魔力の制御を、彼女は望む】
【その手段として、“心頭滅却”――つまりは精神集中により精神を“空”の領域に、】
【ある種の精神的段階にすることによる自己制御を考えている、と認識して】
…あのポーズは、それ自体には役に立たないかもしれない。
苦行とは、自ら望んで“試練”を受け取り、超え行くことであり――
望む望まぬ問わず在る、苦しみそのものに挑むことではないからな。
【数多くの“魔”を滅してきた過程で得た知識から、冷酷に、告げた】
何か、他に考えている手はあるか?
【機械のように――内心を抑え込み、またしても問う】
【援助しようとしているのだろうが――それを理解するのは、難しいかもしれない】
688 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 16:00:48.10 ID:OaEX6MGio
>>686
【迫る少年、動きは速く、悔しいが自分の脚力では敵わないのを悟り】
【成らば、どうするか、自分には炎があるじゃないかと自嘲染みた自問】
【一瞬の内に答えを見出し―――】
【右手を後ろに翳し、右手の魔翌力を〝爆発〟させる】
【一気に推進力を得て、青年は少年に勝るとも劣らない速度で少年に迫り―――】
【―――動かすのは足。蹴りを放つ】
【少年の胴体目掛けて、特撮ヒーローの如く―――】
689 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 16:16:45.55 ID:b41zOrmwo
>>688
フィールド展開、code-mn
【一瞬、剣を囲うようにして魔方陣が出現】
【それが消滅すると鍔の先から魔力が溢れ出し、巨大な魔力刃が形成される】
【そして、高く聖剣を振り上げ】
必、殺…………、
───《 流星落とし 》っ!!
【迫ってくる足に対し、真っ向から振り下ろした】
【魔力によって強化された刀身──切れ味や威力が、大きく上がっている】
…………あっ……!
【しかし、少年自身の腕力が上がったわけではない】
【競り合いに負けて、少年の剣は遠く後ろに吹っ飛ばされる】
【剣が手から離れると、紅色の瞳は元のレモン色に戻った───】
690 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 16:18:28.37 ID:jibjYzIio
>>687
………。
……それを……付けることは……いいと思う……
ここに……来てるくらいだから……付けていた方が……安全……
【似合わないと言うのはあくまで表に居る時だけだ】
【路地裏というこの殺伐とした場所では、いつ何時火の粉が降りかかってくるかわかったものではない】
【――男の眼の前に居る存在が、襲いかかってくることも、十二分にあり得るのだ】
……そっか……
結局は……自分で……越えなきゃ……駄目なんだよね……
【――それが出来ないから、思考に思考を重ねているのだ】
【自分の無力さなど、とうの昔から認識している】
【無意識に拳を作り、ぐっと力を込めた。自分の情けなさを恥じて】
……他……に……?
――もしかすると……わたしを創った人に……頼めば……
どうにかなるかも……しれないけど……
……わたしが誰に……創られたかなんて……知らない……から、……だめか……
【いくら冷酷な口調、言葉であっても、自分を援助してくれようとする言葉はやはり、嬉しかった】
【顔は未だ感情が凍てついているかのように無表情ではあるが、内心ではそう思っているのだった】
【んー、と小さく唸り、数秒後に一つの答えを得る】
【その内容を、男は唐突過ぎて理解できないだろうか。だが、内容からして予想は出来るだろう】
【彼女は〝人造人間〟である――と】
【そして、自らの創造主に頼めばなんとかなるかもしれないという浅はかな考えは】
【その人物の行方知れずという理由で、叶いそうにないことも、その言い草から予想できるだろう】
691 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 16:38:18.39 ID:ol7NC+YSO
【路地裏】
【ゴツンとか、ドスンとか、ガツン。そして、「ぐしゃ」だとか―】
【何か、重い物が硬い物にぶつかって、そして、潰れるような、お世辞にも“愉快である”とは言えない音が、路地裏に響いていた。】
【この地帯に足を踏み入れたならば、辺りを見回すまでも無く、その奏者を、そして「楽器」を見つける事は叶うだろう】
【“彼女”は無言で、その両拳を振り下ろし、横たわった楽器――そうなる前はきっと「やり手」だったのであろう、そんな雰囲気をまだ僅かに纏う黒服を、「鳴らして」いる。】
【詰め襟・飾りボタンで、膝丈という中華風の黒い上着に、揃いの長ズボンという装いで、ぱっちりした目の、頬を淡く赤らめた少女が、奏者だ。】
【黒髪を長いツインテールにして前髪を短くし、でこを露出した髪型で、首から小さな瓢箪をぶら下げ、黒手袋に黒靴、両腰には鍔の無い黒柄の小刀の白鞘は、何か妙にさまになっていて――】
【しかしながら、この演奏の犯人とするにはいささか、迫力の足りない外見である事には違いなかった。】
692 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 16:40:40.27 ID:OaEX6MGio
>>689
【着地すると、くっ、と受けたダメージ量を連想させる呻きを零し】
【だが、確りと背筋を伸ばして直立し】
中々面白い戦いだったぞ、少年
剣の腕、賞賛に値するぞ?
それと、紹介が遅れたな少年
自分はブライト・ブライユ
【BRAじゃないよ!】
【前置きは措いといて、素直に少年の実力を認めているらしく】
【「で、少年、君の名は?」と紡ぐだろう】
693 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 16:41:13.00 ID:VLphrW1Y0
>>690
(…そうか、俺が“自然”か。)
【少女の返答にわずかに、無意識に瞳の光が、喜びを表すように増すが】
【続く言葉に光は翳り、男は黙して聞いている】
【彼女があまりにも自然に語る内容を、男はすぐには理解せず】
(…“創られた”?)
(待て…“わたしを創った人”?)
【ここでようやく理解した】
【即座の理解を阻んだものは、きっと彼女があまりにも、その苦しみさえも】
【普通の――自然に産まれた人間に、人間以上に似ていたこと】
【誰に創られたのかわからない、と少女は言った】
【ナンバープレートが目に入る】
【数瞬の思考ののち、男は言葉を紡ぎ出す】
その数字の書かれたプレート…手がかりには、ならないか?
【視線を送って、言った】
694 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 16:45:35.31 ID:gzgqwBMY0
>>691
コラーっ!
てめぇ今日の夕飯のおかずをパくってるんじゃねぇ―っ!
【魚を加えた白猫を追いかける陽気な17ほどの少年】
【白い無地のタンクトップに青いジーンズをはいており】
【首元には季節はずれな燃えるように真っ赤なマフラーをしている】
いい加減に…って
【猫が逃げた路地裏のほうに入ると】
【その“奏者”を見つけ】
【目を見開かせ驚く】
…
695 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 16:53:16.99 ID:b41zOrmwo
>>692
い、いや、そんな。
大した事無いですよ……あははは。
【謙遜の言葉を口にしつつも】
【褒められて嬉しいのか、口元がニヤついている】
僕は七草 なぐさ、ななくさ なぐさです。
ブライトさんですか。宜しくお願いしますね。
【自己紹介と共にペコリと会釈して】
【その後、剣を拾うために一旦男から離れるだろう】
696 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 16:57:03.92 ID:jibjYzIio
>>693
――?
【男の瞳に宿った喜色がどういうものか、彼女は汲み取れなかった】
【あの会話の中のどの言葉が喜びを生んだのか】
【それはつまり男が異端者であることを意味していたのかもしれないが、少女はただ小首を傾げるだけだった】
……あ、……ごめん……なさい……
こんなこと……話しても……わからない……よね
わたし――〝人造人間〟……みたいなの……
だから……わたしを創った人が……きっといるはず……なんだけど……
【半ば呆気に取られているだろう彼を見て、彼女は慌てて補足する】
【申し訳なさそうに謝罪の言葉を述べた後の言葉はもう、先の内容からして語らなくとも分かるだろうか】
【プレート――カノッサ機関に所属することを証明する、悪魔の証】
【それを指摘され、彼女は最初に見せた殺意を露わにした】
【一瞬にして瞳に憎悪が宿り、ギン、と男を睨みつける】
ならない……わたしを創った人は……多分……別の世界に居る……
間違っても……機関にはいない……
【――相当な感情を持っていない限り、このような形相は生まれる筈がない】
【彼女から溢れる魔翌力がついに、視認できるほどまでに濃度を高めた】
【憎悪と、それに伴って増幅する狂気は、先とは違って留まることを知らない】
697 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 17:03:37.10 ID:ol7NC+YSO
>>694
【予期せぬ、邂逅――】
【訪れたのは無音だ。少年が驚きに声を止めた途端に、演奏もまた、止まる。】
【気まぐれか、あるいは彼女もまた、イレギュラーである少年の登場に、驚いているのか?】
【その答えは思ったよりも早く、そして呆気なく明かされる。】
【答えたのは少女の視線と、雰囲気の変移である。】
【視線がずれ、少年の顔へ。無に限りなく近かった雰囲気は、瞬く間に「殺」に彩られる。】
【つまるところ、殺(や)る気なのだ。】
【千鳥足にも似た、ふらり、くらりとした動きで、彼女はそちらを向く。】
【走って来た猫に視線を移し、口から何かを吹き掛ける。】
【無色透明に彩られた針は、“酒”だ。】
【咥内に蓄えていた酒を、“氣”と言われる生命エネルギーを織り交ぜて、勢いよく鋭く針のように放つ――そういう、“技”だ。】
【攻撃範囲には欠けるが、速く、貫通性が高い。】
【猫の眉間を貫き、致死させるには、十分な程に――無論、当たれば、だが。】
【当たるかどうかは、猫の挙動による。回避は、やや容易に可能だ。】
/申し訳ありません、遅れました。
698 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 17:09:49.66 ID:OaEX6MGio
>>695
ふむ、良い名前だ
此方も宜しく頼むぞ?なぐさ少年よ
【と、有り触れている自己紹介への返しを行い】
【少年が剣を拾い終わると、また青年は口を開くだろう】
なぐさ少年よ、君には何か〝夢〟を持って居るかね?
何、恥じる事は無い、誰しも持って居るだろう?
【唐突に口から紡がれたのは、〝夢〟の有無】
【何か憧れの物とでも言いたげな響きのその言葉】
【答えるか答えないかは少年次第ではあるのだけど――】
699 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 17:15:18.84 ID:VLphrW1Y0
>>696
【理由の理解はなかったが、少女が男の精神にプラスをもたらしたことは変わらず】
【またしても無意識に、先ほどよりさらに微々たるものであったが――今度は感謝が現れる】
【穏やかな午後が続き――】
【――突如、其れは消え去った】
【暴風が吹いた、そう錯覚させるほどに爆発的に膨れ上がった闇の想念】
【ビリビリと痺れさせる様な、圧倒的なそれを――当然男は感知して】
【九割の戦闘態勢と一割の会話の継続の形を取っていた】
(迂闊だった――あれが火に油を注ぐとはな…。)
【噴出する不可視の闘気、それが彼女を刺激するだろう】
なぜ機関に所属する?その力…使えば収まるものなのか?
【最後の一歩は踏み出さず、問う】
700 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 17:17:40.17 ID:b41zOrmwo
>>698
【剣を拾い上げると、そのまま鞘に納める】
【手にした瞬間、また目が紅くなったのだが──男の角度からは、見えないだろうか】
……夢、ですか?
そうですねー。恥ずかしい、話なんですけど……、
『最強』になりたいとか──いや、冗談みたいですよねー、あはは。
【苦笑いを浮かべて、羞恥心を誤魔化すが】
【決して冗談などではないことは、その瞳から伝わるかもしれず】
701 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 17:21:43.18 ID:gzgqwBMY0
>>697
【猫はとっさにそれを回避する】
な…なんだなんだ!?
あんたいったいなんなんだ
【とっさに身構える】
/これだけなのにあほみたいに遅れてすいません
/私用で返信遅れていくかと思われます
/すみません
702 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage saga]:2011/07/10(日) 17:32:16.40 ID:jibjYzIio
>>699
――ッ!!
訊かないで……!
【言葉に詰まった。自分だって好きで悪の組織に身を置いているわけではない】
【口を濁したのは、その中にも理由があるから】
【――認めたくない、理由が。憎悪と狂気に塗れた、どうしようもない理由が】
【殺意を露わにすれば――それに対応するための闘気を滾らせるのは必然】
【だが、今の彼女は、それすらも心地よく感じていた】
収まらない……わたしが……狂気を持つ内は……
そうじゃなければ――
――――人がこの世に……存在しているうちは……
【垣間見せたものは殺戮を望む衝動。どうしようもない狂気性】
【その姿はまるで――人を殺す為だけに作られた〝兵器〟の姿だった】
【おもむろに口角を吊り上げて、兇猛な笑顔を一瞬作ると】
――― “ また会おうね ”
【狂気を孕んだ笑みを一層深くして、嫌にゆっくりと、再会を願う言葉を口にした】
【それがどのような意図で発せられたかは――定かではない】
【少女はその場で踵を返すと、手に持っていた本を投げ捨てて、どこかへ歩き去ろうとするだろう】
【引き留めなければ、徐々に薄暗くなってきた路地裏の奥へと歩を進め、どこかへ消えてゆく】
703 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/10(日) 17:37:16.11 ID:OaEX6MGio
>>700
『最強』…ふむ…強さを求めるか、少年
悪くは無い、素敵な夢だ――
【冗談では無く、本気と言う事は瞳を通して察知し】
【青年は、真剣な表情を浮かべ―――】
【言い終わると、ふっ、と自嘲気味に笑みを零し】
決してその夢を諦める事には成らぬように
もし、行き詰れば稽古の1つや2つ、喜んでつけてやるぞ―――?
【励ますかのような台詞を付けたし】
【軍服のポケットから1枚連絡先の書かれた名刺を取り出し、それを渡そうとするだろう】
【少年が受け取らなくても、受け取っても、青年は公園を出るだろう】
/ここらへんかな、お疲れ様でしたー!ありがとうございましたー!
704 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 17:39:11.24 ID:ol7NC+YSO
>>701
【ふぅ、と――】
【少女が小さく息を吐き出す音が。それに伴う、彼女の、少なくとも外見には似つかわしいとは言えない“酒臭い”匂いが、路地裏に広がる】
【猫から外れ、コンクリの地面に小さな小さな穴を空けた“酒”を、名残惜しげな目で見て――】
【何を思ったかしゃがみ込んで。ちろちろと、酒を舐め始める。】
うへぇー…………
【隙だらけだ。殴るなり蹴るなり、煮るなり焼くなり。】
【あるいは、このスレの規則に反するような事をするなり―】
【しかし。】
【彼女にはそれを許さない、言葉では言い表し上手く辛い「危険性」が有った――】
【誰が踏んだかも分からない地面を舐めるという、屈辱的で、背徳的な行為をしながらも――然し、油断ならない何かを棄ててはいない】
705 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 17:41:01.10 ID:ol7NC+YSO
/
>>704
に追記
/気にしないで下さい。
/外せない用事があるのでしたら、今は凍結して、また別の機会に再開しますか?
706 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 17:47:13.86 ID:b41zOrmwo
>>703
……あはは。
そう言ってくれると、有難いです。
では──もしまた会ったら、その時は宜しくお願いしますね。
【名刺は受け取ってポケットにしまい、去っていく青年を手を振って見送った】
/お疲れさまでしたー。
707 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 17:48:35.53 ID:VLphrW1Y0
>>702
【感情の弾けるような拒絶の言葉、それは男に突き刺さり】
【その場に縫うかのように止めていた】
【狂気と兇気、垣間見える底知れぬ暗黒、触発するそれに対応し男の瞳に宿るものがあった】
【闘争本能――破壊衝動と言えるかも知れぬ其の獣を制し、自身の内部に感情を紡ぎだす】
(まだ、止まっていろ…!)
まだ、残されている筈だ…お前には、殺戮とは別の、道が…!
【言葉を――彼女を“人”の内に置こうとするかのように、其の外にある己を尻目に、放つ】
【彼女に、それは届くだろうか――?】
708 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 18:02:10.39 ID:gzgqwBMY0
>>704
な…なななんだ!?
ますます訳が分からないぞ!?
【相手の突然の行動にさらに激しく混乱】
【酒によって空いた穴よりもそちらに気が向いている】
…えーっと
なんだお前
【いつでも何でも対応できるように警戒はしつつ】
【相手に問いただす】
/非常に遅れてすみません
/用事のほうは済みましたので大丈夫です
/ありがとうございます
709 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 18:17:30.52 ID:ol7NC+YSO
>>708
【ひとしきり、吐き出した物を口の中に戻して。】
【喉を、ごくりと鳴らした。】
【飲んだのだ。更に、汚れた喉を洗い流すかのように、首から下げられた瓢箪から酒を補給した。】
【マイペース、という言葉が、この状況にはピッタリだろう。】
【……尤も、酒に呑まれているらしい彼女に、「My」が残っているかどうかは、不明瞭だが――】
うふぅ……
【吐息とも、声とも分からない。】
【何か間抜けで、何処か可愛らしい音を出しながら、ふらっと立ち上がる。】
【ご満悦な表情で、少年に向かい、歩を進める。】
【危険だ、と。“直感”が告げるかもしれない――そもそも、武装した酔っ払いは安全では無いが……】
【殺人の現行犯、というリアリティは、それを更に加速させる。】
/用事、お疲れ様です。
/了解しました。こちらこそ、遅れ気味で申し訳ありません。
710 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 18:21:59.02 ID:gzgqwBMY0
>>709
…酔っ払い、か?
【相手の行動一つ一つに異常な感覚を抱き】
【じりじりと後ろへ下がっていく】
いや、酔っ払いの喧嘩にしても
この惨状はひどすぎるか…
【横目に路地裏に転がる“それ”を見て】
【相手のほうをにらみ返す】
【じりじりと相手が進んだだけ、相手から下がりながら】
711 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/10(日) 18:23:14.74 ID:jibjYzIio
>>707
【ふと、少女は歩みを止めた。だが男に振り返ることはなく】
【俯き加減の横顔だけを、向けるだろう。そこにはもう――殺意は、なかった】
【代わりに浮かんでいたのは悲哀の表情。ともすればそれは、泣きだしそうな顔にも取れるだろう】
ありがとう……
……でも、……止まれないの……
いくら頑張っても……抑えられないものは……抑えられないの……ッ
【諦観してしまったかのように呟いて、顔を前へと戻した】
【だが、その背中からは殺意はおろか、敵意すら感じとることはできないだろう】
【いつの間にか漆黒の魔翌力も霧散していて、もう見えないはずだ】
【――彼の声は、確かに届いたのだ】
【男が彼女に放った、人であってほしいと願う気持ちは、確かに】
【それを受け取ったからこそ、彼女の心は癒されるかの如く、鎮まった】
【そして彼女は再び歩き始めた。今度はきっと声をかけても振り返ることはない】
【彼女は闇の中でしか生きられない。故に、人の眼のつかないところへと、消えてゆくのだろう――】
/ここらへんで〆させていただきます!遅れてしまって申し訳ないです
/お疲れ様でしたー!
712 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 18:42:19.72 ID:ol7NC+YSO
>>710
【何を、思うのか――】
【少年にも、あるいは、少女自身にも、分からないのかもしれない――】
【ずしん、ずしん、……】
【“ごく普通の少女”のそれとは明らかに違う、鈍重な足音だ。】
【何かの漫画のように、重りでも身につけているのか――少なくとも、見た目からは判断出来ない。】
【ずん。】
【――足を止めた。左足が前で、右足が後ろ。「射程範囲」によるのか、酔いから来る、気まぐれか。ただ、睨まれたから、という理由ではなさそうだ。】
【口を、尖らせた。】
――ぺっ
【酒針――!】
【少年に確実な致命傷を与える為、狙う部位は、右の瞳だ。】
【コンクリを穿つ弾丸は、少年の柔らかな眼球程度なら軽く貫く。とは言え、予備動作もあり、先程「前例」を見た少年なら回避もたやすいか。】
713 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 18:54:38.95 ID:gzgqwBMY0
>>712
…ッ―!?
【相手の足音の異常さ】
【それに対して思考をめぐらせているうちに】
【相手からの攻撃】
【無論、見てからの攻撃で完全によけれるわけもなく】
ッ痛!
【右目は無事であるもののすれすれに受けてしまう】
…のいきなり何するんだよ!酔っ払い!
【相手の攻撃が肉体的なものでないと分かった以上】
【彼は離れるととろくに対処ができないと踏み】
【相手に対して身を屈め突進する】
【だがその攻撃はあまりにも一直線で読みやすい】
714 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 18:54:49.00 ID:y2+YbLth0
>>711
【悲哀の形に内なる獣は消散し、黒衣の男は立ち尽くす】
【横顔が心を穿ち支配して、一瞬の静寂を呼び――】
【綴られる言の葉が、無力感を染み渡らせた】
【男は語る言葉を持たず、ただ沈黙が支配する】
【去りゆく彼女の姿は、欠け行くことに抗う、美しい月のように見えた――】
/改めて、お疲れ様でしたー。短文で何か申し訳ないです…
715 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/10(日) 19:02:01.45 ID:exu1waRSo
【澱んだ空気の蟠る暗い路地裏、その入口にて佇立する人影がひとつ】
【洋服の上から純白のローブを羽織る、栗色のボブヘアの小柄な女性】
【左手首の銀の腕輪と左足首のアンクレットが、微光を反射する度に閃く】
――……ああ、やっと“見つけた”
結構な時間、探したんだから――ね?
【黒に程近い濃緑の瞳が奥方を見据える先には、妖しい金色の煌きがふたつ】
【微笑みつつ独り言ちる女性は、ローブのポケットへと右手を差し入れながら】
【目標への接近を試みるべく、緩慢なテンポで一歩ずつ足を進めていく――】
716 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 19:12:33.39 ID:ol7NC+YSO
>>713
【命中したならば、アルコールが少年を襲う――とは言え、大した効果は無い。少なくとも、すぐには。】
【然し蓄積したならば、「泥酔」という猛毒が、少年を苦しめる。】
……はぁあー
【突進して来る少年に対する動きは、シンプルな物だ。】
【少年の頭に向け、右拳を振り下ろす。ただそれだけの、所謂ゲンコツ。】
【然し、“氣”による「身体能力の強化」と、足音の正体――異様に重い“手袋”の力が加われば。】
――せぇぇぇいばぁぁい!!
【その言葉に、意味は有るのか。】
【一般的な少女の限界を超えた「強撃」は、もはや鈍器。】
【当たれば、“アイタタタ”では済まないのは明白だ。】
【挙動は大振りだ。急停止したならば、あるいは他の方法でも、回避はそれ程難しく無い。】
717 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 19:20:15.55 ID:gzgqwBMY0
>>716
ちょッ…
【相手の拳骨に気づき】
【急停止の反動で倒れながらもその攻撃による危機は逃れる】
い…っててててて
【すかさず立ち上がり】
【そして相手の顔面向けて掌低を行おうとする】
【彼の能力は『熱』】
【もしあたったのならば】
【あたった場所からすさまじい高温が襲ってくるだろう】
冷や水はないけど高熱で頭覚ましやがれ
酔っ払いぃぃぃ!!!
718 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 19:40:55.15 ID:ol7NC+YSO
>>717
【少女は酔いで低下した意識の中、迫る掌底をその目に捉える。】
【口の中は、湿ってはいたが――酒針が作れる程の量では無くて。】
【次の瞬間。】
【――少年からすれば、「少女がいきなり消えた」錯覚に襲われるかもしれない。】
【急速に身体を屈める。それにより視界から消えるという、単なる“技術”だ。】
【タネに気付くのに、時間はかからないだろう――】
【然し。】
ょうっ――
【そこから繋がる、少女の攻撃にも、時間はかからない。】
【右足のスネを狙う、水平に斬るような手刀。重く、硬い。】
【何より、速いその一撃は、侍の居合か何かと錯覚しかねない破壊力が有る。】
【更に、手袋からは「針」のような物が飛び出して。】
【刺さったならば、“眠く”なる。睡眠薬を塗り込んでいる故の、特効。】
【回避は、速さがある分、そして意表を突くようなやり口の為、今までの攻撃よりは難しいか。】
【然し、タネに気付いていたなら――あるいは、素早く反応出来たなら。】
【少女は、「しゃがみ込む」という大きな“隙”を見せている。】
/飯落ちします
719 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 19:57:35.64 ID:gzgqwBMY0
>>717
んな!?
【もともと彼は戦闘経験が少ない】
【いきなりの行動に対応できず】
しま―ッ!?
【そのままもろに攻撃を食らってしまう】
ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁっ!!!!!!!!!!!!!
【骨が折れたとも思える激痛、そして熱】
【さらに相手が仕込んでいた睡眠薬、その二つの威力により瞬く間に少年の意識は薄れていく】
この…素人相手に…そこまでやる…かよ…
【薄れ行く意識の中、倒れるように】
【能力を発動した手で相手に倒れるように掴み掛かる】
【しかし、朦朧とした意識の中の攻撃である】
【しゃがんでいるとはいえ、すばやく反応すれば回避できるだろう】
/了解
720 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 20:35:20.97 ID:RmCeFCpVo
【路地裏は、湿り気と熱気が混じり合ってなんとも不快な空気が漂っていて】
【その中でなまなましく薫る鉄錆のニオイが、さらにその指数に拍車をかける】
あ、っつー……い、
【鮮やかな赤の外ハネセミロングと同色のツリ目が目に痛いかもしれない、そんな少女】
【赤のネクタイで締めたワイシャツ、赤チェックのプリーツスカートを身に纏い】
【赤黒ボーダーニーソを纏わせた足先――「赤いロッキンホース・バレリーナ」で、かるい靴音を鳴らして歩く】
……のど渇いた。
【何気ない独り言をつぶやきながら、遅めのテンポで鳴らしていた足音が、ふっと停止】
【ごりゅ。少女は、柔らかいようなかたいような、奇妙な感触のするモノを踏み付けたのだ】
【下に視線を落としてみれば、布に包まれた何かの肉が赤い靴の下に存在している】
【げ、と呻きを漏らして、少女は眉間に皺を寄せた】
721 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 20:45:56.68 ID:lxr3LYz1o
>>720
【そんな、貴方の背後に】
【ずずず、と言う音と共に、空間の歪みが生じていくのが分かるだろう】
【しばらく、空間は異様な色と歪みを見せて。数十秒後にはその場には大きな樫の扉が現れた】
【幅は2m程。高さは3m程有る、大きな大きな扉が、地面から10cm程浮いて、異様な存在感を放ちながら存在していた】
【その、直後】
【扉がぎぃ、と軋みを上げて開いたのだった】
【そこから現れたのは、一人の人影で、その姿を描写するとすれば】
【ウェーブの掛かった長い黒髪に深い色の黒目。そして古いデザインをした紅い眼鏡が特徴的である】
【ふんわりとしたロングスカートに、ブラウス。そして首にはストールを巻いている】
【どことなく理智的な印象と抜けた印象を感じさせるだろう】
【口には年季の入った真鍮の煙管が咥えられていて、異質さを感じさせる】
【年季の入った安楽椅子に座り込み、ふわりふわりと宙に浮かんでいる】
【といった、姿となるだろうか】
【付け加える要件としては、安楽椅子に引っ掛けるように、看板が有る事】
【そして、膝の上にはオッドアイの黒猫が丸まっている事ぐらいだろうか】
―――あら、あらら?
【ひょこっ、と扉から半身を出す形となった彼女は、眉根を寄せる形で貴方を見る】
【その後、すっ、と上から下へ目線をやり】
【数秒後、ふぅ、と煙管の煙を口から掃き出し、困ったように問いかける】
……えっと、お邪魔だったかしら?
【とりあえず、怯えても居らず、敵対心も見せなかった】
【血の方向に慣れを感じていながらも、彼女は牙の無い草食獣の様な印象を与えるだろう】
【まるで、存在そのものが争いを拒んでいるかのような、そんな感覚も、感じられるかも知れない】
【とりあえず、とばかりに扉から全身をだして、安楽椅子で地面に降り立ち、数cm浮きながら口を開く】
……今日は、店じまいかしら。
こんなに血の香りのするところに、人なんて来ないでしょうしねぇ。
【その呟きに同意するように、膝の猫がにゃぁ、と気の抜ける鳴き声を返したのだった】
722 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 20:49:20.75 ID:3b41SxVL0
>>720
【血の匂いは、人種によっては不快なばかりではない】
【現に。この路地裏に入り込む、新たな影は】
【獰猛な色を浮かばせて、その口角をかるく吊り上げていた】
暑いのも喉が乾いたのも、責任は場所にあるんじゃあないかい?
或いは――此処に居る貴様にかぁ?
【そのままの様相で、少し遠いところから声を掛けてきたのは】
【薄ら紅の胸甲と臑当を着け、腰には手斧を麻紐で括りつけ】
【赤い長髪を高く結い上げ背に流す、女武者と言った風の瓜実顔の若い女性】
【お誂えな事に、眸も似たり寄ったりの色だった】
……しかしなぁ。
そうそう金にもならないのに、何でこんな所に?
【――眸に、少しだけ理性の影を重ねて】
【首を二三度鳴らすと、訝しげに問う】
【その背には、柄だけで120センチ近い巨大な戦斧が背負われていて――】
723 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 20:50:39.81 ID:3b41SxVL0
//うおお被り、ドラゴンナイト
>>722
は退きます
724 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 20:51:33.78 ID:ol7NC+YSO
>>719
【手刀を入れた手を、引く間もなく。】
【少年の決死の攻撃を、その目に見た。回避は、出来ない――】
【「しゃがみ」という姿勢から素早い動きを見せる事が出来る程、少女は冷静さを保っていなかった。】
うっぷ……
【掴み掛かられた瞬間、込み上げる嘔吐感から、顔が青ざめて。】
【然し、また次の瞬間には、別の感覚に青ざめた。】
……っ?! ぁあ゛あッづつツつっつぁぁあちっアッー!!!!
【酔いは一瞬で醒めていた。】
【覚めた頭で、逃れようと、彼女が考案した策は。】
(……“氣”ッ)
(私の“陽の気質”を――っ)
【<陽>】
【“昂揚”の力を持つ氣が、彼女の生命に刻み込まれた“力”】
【精神を昂揚させ、“熱さをごまかす”という、ひどく乱暴な方法を、突破口と信じて。】
【同じく昂揚した身体能力で、その広いでこを、少年の額にたたき付けようとする――頭突きだ。】
【少女はドラッグ染みた精神昂揚で痛みを殆ど感じない、それゆえに全力。】
【少年を引きはがすよりは、完全に気を失わせて“能力を解かせる”一撃。】
/ただいま帰りました
725 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 20:57:52.10 ID:RmCeFCpVo
>>721
……?
【うだるような暑さと喉の渇きとイヤな感触がミックスされて、ぐらぐらくらくらと】
【沸騰する苛立ちに任せて、乱暴に赤い視線を音がしたほうへ動かせば】
【――扉。なんの。知らない。煮え立った感情は、疑問にうすめられる】
……おじゃま、では、ないけれど……
【目の前に現れた女性を見、まず最初に思い浮かんだ単語が「魔女」だった】
【猫を連れた、黒が印象的な、不思議な存在。乗っていたモノが箒でなかったことが、少しだけおしいか】
えっと、……何のお店なの?
移動するお店ったら、あたしは屋台の飯店くらいしか知らないんだけど。
【店じまい、の言葉につられて、首を傾ける】
>>722
//すみません、またの機会によろしくお願いしますっ!
726 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 20:58:01.90 ID:gzgqwBMY0
>>724
あ…っが
【そのままなすすべもなく頭突きを暗い】
【意識がさらに朦朧とする】
ち…きしょ…
【ほとんど這いずるような形で相手から下がろうとするが】
【その動きは、妄想とした意識に加えダメージもあり】
【非常に鈍い】
【追撃は楽だろう】
727 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 21:05:29.64 ID:lxr3LYz1o
>>725
【貴方のその答えに、少し安心したようにほっ、と息を漏らして】
あら、そうなの。
なら、良かったのだけれど、少しいらいらしている様に見えたから、何か会ったのかしら、と思ったのよ。
【単純に、機嫌の悪さを感じて、そう問いかけただけだったようだ】
【他意のなさは、なんとなくの彼女の態度から予想が出来るだろう】
【猫は、何処か人間を感じさせるような深い瞳で君を見据えるだろう】
【そしてまた、現れた魔女の如き彼女も、君を見据えて、くすりと口元を綻ばせて貴方の疑問に答える】
うーん、強いて言えば、古本屋かしらね。
と言っても、雑貨も多少は扱うけれどね、後はお客さまには紅茶を出したりするけど。
基本的には、古書の販売、買取のお店よ。
【移動する古本屋。なかなか見ない存在だろう】
【しかも、先ほどの彼女の様子を見れば、店の移動場所を彼女が決められるわけではないと分かるかも知れない】
【なんというか、色々〝ヘン〟な店だった。何処か、非現実めいた童話の様な感覚】
【魔女の格好をしていないのに魔女めいている彼女を含めて、ファンタジーであった】
728 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 21:20:44.88 ID:RmCeFCpVo
>>727
暑かったからネー。苛々しちゃうのはしょうがないと思わない?
……そのさー、なっがい黒髪とか、見てるだけで暑そうなんだけど。
【本当は、苛々していた理由は他にもあったけど。とりあえず一番の要因を伝えてみる】
【そして女性に対し、おねーさんは暑いのが平気なヒト? そんな問い掛け】
【こんな場所でも、ゆったりと余裕を持って会話が出来る女性に、僅かながら感心したりしていた】
移動する本屋さん……ふぅーん。
災難だったネー、こんなところにお店開いちゃって。
もし扉の前に居たのがこの人だったら、面倒臭いことになってたネ、きっと。
【動かした足の方に視線を落として、またちょっと眉間に皺を作る】
【よくよく見れば、先程まで少女が踏んづけて居たのは、ヒトだった物体であり】
【さらにそれに注目すれば、それの手の先には薬品の入った注射器が転がっていたりした】
……ねえ、どんな本、売ってるの?
【視線と、話の内容とを元に戻して】
【ちょっとだけ猫に心奪われながら、扉の向こうを気にしてみた】
729 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 21:25:16.06 ID:ol7NC+YSO
>>726
あ゛っつ……あぁー…………
【ぶんぶんと身体を震わせ、外気で身体を冷やす。】
【犬が身体についた水を払うのにも似た行動は、彼女に、妙に似合った。】
…………あぁぁー
【瓢箪を首から外し、頭頂からアルコール度数の高い酒を浴びる。】
【恍惚とした表情の理由は、二つ。】
【再び補給された酒と、氣の副作用。】
【陽の氣を大量に生産した副作用。昂揚した自身を抑制しようとする脳の働きから起きる、ダウナー系の強い快感。】
うふぅー
【今度は、吐息だとはっきり分かる。】
【瓢箪を数回振って、酒が残っていないと知るや、表情が憂鬱になった。】
…………はぁ……ん?
【少年に気付いて、暫し何か考え。】
ん? ……あぁー……ごめん、酔ってたみたいね。…………“見た”のは、頭突きでチャラね。
【見た。つまり、殺人行為をだ。】
【脅すように、とんとんと自分の頭を叩く姿は、先の頭突きから考えるに妙に“説得力”がある。】
730 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 21:28:38.23 ID:S2AETUWQo
>>622
【――――変化は唐突にして劇的】
【反射的に顔に緊張感を滾らせ、少女を見る】
【どうも地雷だったようだ、どこに潜んでいるかわからないものだと、内心で嘆息しつつ】
……お前、
【ペットボトルを握りつぶすと、地面に落とす】
【それから拳を握り、その視線を再び金色に染め上げた】
【平時の茶を塗りつぶす如き魔眼の金は、爬虫類めいた縦割れをもって貴女を覗くだろう】
【変質した黒をそれ以外で知覚し、そして目でもって確かめるように】
(――――クソが、もう数えるのも飽きたぞ)
【鈴の少女以外の誰かに悪態を漏らして、】
【彼女の歪んだ願いを拒絶する】
……そうも言っていられない。
全ては成り行きだが、関わると口にした以上撤回しない。
俺もうるさい女は嫌いだが、……
―――――それ以外にも用事はあるし。
【憎々しげに相手の左わき腹をにらみつけると、金の目のままそっけない風を装い視線をそらす】
【先ほどの水の正体は、これか】
【水が汚れたと人はいう。それによって生態系が変わり続けているとも】
【しかし、それ以外の何も含まない水の中で、生きられるものはいない】
【無の極致、『ただの水』は魚達をも窒息させる毒なのだ】
【答えながら、僅かに距離を開けた。コンビニ袋を確認する動作に紛れ二歩分ほど】
【左の三色が鳴動したが、今は『よくない』気がする】
【気温は僅かに下がった気がした。心の熱が滾るのに反比例して】
【ではこの汗は?】
……痛けりゃ痛いって、言えばいいのに。
【強がる≠飲まれた少女に、含みを持たせた言葉を、ほんの僅かやさしくかけながら】
731 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/10(日) 21:30:30.60 ID:f0W3+SOAO
【廃工場】
【どこかに未だ繋がっている水道でもあるらしく、小さく雫の跳ねる音が響いた】
【何を生産していたのか、用途のわからない機械は錆によりオブジェと化しており】
【月明かりがのっぺら坊のくすんだ床を掃きながら、静かに陰影を刻んでいた】
【――様々なものが、散らばっている】
【夜の暗い中でも特徴的にうつる、細長いパーツ。太く厚みのあるパーツ。丸いパーツ】
【どれもが物言わぬまま転がり、視線を懲らせばそれらが人間の部位を模倣していることくらい分かるだろう】
【マネキン、と呼ばれるものだ。瞳のない眼窩がガラスの存在しない枠の向こうで踊る月を眺めている】
【そこに、ひとつだけ。傍目から見た温度のみならばマネキンと変わらぬ、しかし、唯一呼吸を繰り返す姿があった】
………………。
【歪んだパレットの中で存在しそうな灰色の髪。冷え冷えとした月明かりを固めれば作れそうな群青の瞳】
【この時期には暑苦しいだろう燕尾服を、寸分の隙も崩しもなく着こなして、両手には夜色の手袋を】
【ふわりと充満する枯草と火薬の香りは、妙な冷気を伴いながら彼の傍に佇んだ】
【彼は用途不明の機械の上に座り、火の点されていない煙草を弄んでいる】
【時折、暇潰しのように脚でマネキンの頭部を転がしながらも、視線はどこか遠く】
【上の空――とは、少し違うのだろうか。少なくとも切羽詰まっている様子はなく】
【――あたりはガラスの海だ】
【青年に近付く際、策を講じねば音が響くのを防ぐことはできないだろう】
732 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 21:30:58.74 ID:gzgqwBMY0
>>729
…かっ…はっ…
酔ってたって…それであれがチャラになるかよ…
ってか結局何なんだお前…
一期一会っていうしもう逢えないかもだから名前だけでも聞かせろよ…
俺は…優志 龍麒っていうんだ
【混乱した頭のまま朦朧として今か今かと意識が落ちそうな少年は】
【蚊の鳴くような声で相手に語りかける】
【と、その時先ほどまで逃げ回っていた猫がどこからともなく少年の前に走りよって】
『フーッ!フーッ!』
【毛を逆立て、相手を威嚇している】
【…が、猫である】
【適当にあしらおうが、無視しようがそれほど害はないだろう】
733 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 21:32:26.70 ID:lxr3LYz1o
>>728
ええ、そうね。
流石にこの暑さは堪えるわ。
【と、同意しつつ、問には汗ひとつ無い顔で】
そうねぇ、私の場合は魔術で誤魔化せるもの。
細々した日常に役立つ魔術は、便利よー?
【まあ、要するに貴方の抱いた印象通り彼女は魔女だったようだ】
【と言っても、魔女っぽいことは宙に浮かぶ安楽椅子と虚空に現れる扉程度だが】
【それでも、彼女の周囲に渦巻く、不快ではないほど弱い冷風は極めて快適そうだろう】
【少し風の流れを操作し、貴方にもその恩恵が行き渡るようにこっそり術式を変更していたりして】
うーん、慣れているのよ、こういう事はね。
何故かお店が人気の無いところにばかり現れるから、お客さんはめったに来ないし。
【そんな、店舗としては致命とも言える事をつぶやきつつ】
【貴方の、その言葉と足元に転がるヒトダッタモノを見て、眉根を寄せて】
あらあら……、こういう人ならそもそも扉が弾いてくれるわよ。
この扉の奥は、私の〝城〟だもの。
【ちょっとだけ、自慢気に胸を張る】
【割と胸は有って、胸以体の細さがよりその膨らみを強調していることが分かるだろう】
【格好も体の線を見せないがこの戦闘力。そこそこおっきいと断ずる事が出来る】
【さらに、貴方の投げかける質問に、くすりと笑いを零し】
そんなに気になるのなら、招待してあげるわ。
なんなら、よく冷えたアイスティーも出すけれど、いかがかしら?
【そう言うと、店の方を目で差すだろう】
【同意すれば、彼女は貴方を店内に招き入れる筈である。そして、その中は――――】
【一つの、図書館と呼んで良いスペースを誇る、そんな場所が扉の奥には広がっている】
【窓が一つとして無く、広大な空間を埋め尽くすように、数万では聞かない数の本が山となって積み上げられていて】
【だが、本には一つとして保存状態の悪いものがない事が、分かるかもしれなかった】
【本のジャンルは、エロ本から古代の魔術書まで千差万別、混沌とした品揃えとなっていて】
【本の山の奥には、こじんまりとしたカウンターが、見えるはずである】
【カウンターの上には、細々とした雑貨や、紅茶のポット等が置いてあり、生活館を感じさせるだろう】
【因みに、店内には複数の指向性のある魔力が常に渦巻いているのが分かるかもしれない】
【微弱な治癒魔術と、空気清浄の魔法及び、清掃魔法が常にこの広大な空間全てに掛けられている】
【まるで、病人の為のように調整された空間である、と感じられるかもしれなかった】
【そんな、彼女の〝城〟の奥のカウンターに、キミは誘われるはずで】
【少し待っていてという言葉と共に、彼女は紅茶を淹れ、何処からか貴方の座るための椅子が現れるだろう】
【丁度、カウンターを挟む形となる位置に、安楽椅子と貴方の椅子は有る】
734 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 21:32:58.84 ID:lxr3LYz1o
>>728
//おっと、あと急いで風呂は行ってきまする!
735 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/10(日) 21:40:14.05 ID:aeTFOuHY0
>>731
チッ…糞ァ……
【ほんの、偶然だった】
【たまたまあまり見ない廃工場が】
【たまたま開いており、扉が開いていた】
【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】
【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】
【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】
【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】
【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖でゆっくりと歩いている】
【そしてその時、少年は左腕をたまたま傷つけており】
【イライラしたまま、工場内にゆっくりと歩いて入って行った】
【パキ、とガラスを踏み、割れる音が工場内に響き渡ると同時】
【少年は、相手を見た】
な、ンだこりゃァ…?
【それは、少年にとっては当然、驚異な存在】
【好奇心故か、血に染まった真っ赤な左腕を垂らしてゆっくりと近づく】
【その行為、完全なる強盗、もしくは悪人であり】
【危険感故襲われても仕方は無いだろう】
736 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 21:46:29.14 ID:RmCeFCpVo
>>733
……なるほど、本物の魔女さんかぁ。
魔女でもやっぱり夏には黒い服を着るのはいやなのネ?
【予想が当たったことに関して、にやり】
【子供っぽい笑みを浮かべたときには、煮え湯はすっかり薄まっていた】
【肌を撫ぜる風が、いつの間にか心地よくなっていたのもひとつの要因だろう】
【……次の瞬間には、張られた胸にぐぬぬっていたりしたが、とにかく】
え、いいの? やったー、のど渇いてたんだよネー!
【アイスティー。今の少女にとって、とてもとても魅力的に聞こえる言葉に大きく反応して】
【それと興味が背中を大きく押して、少女は扉の向こうへ足を踏み出す】
【――魔女の城。中に入れば、不思議が埋め尽くされた空間】
【わ、と歓声を上げて、きょろきょろと辺りを見渡しながら】
【辿り着いた店の奥、椅子に腰かけて、ひとつ息を吐く】
//ごゆっくりどうぞ!
737 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/10(日) 21:51:01.10 ID:f0W3+SOAO
>>735
【暗く静かな場所だ。他人の声や気配は、よく目立つ】
【深閑な雰囲気を溜め込んだ水槽のような廃工場の中、燃え盛る業火に似た存在感は一層不釣り合いでもあった】
…………おや
【零されたのは雫に似た声音】
【精悍というよりも玲瓏という表現が似合う顔立ちの青年は、おもむろに視線を持ち上げると】
【ほんの偶然。外よりもやや涼しい『かもしれない』くらいの中での邂逅に、瞳を静かに瞬かせて】
【此方へと近寄ってくる少年に右腕を翳す――攻撃的な気配はなく、指先で煙草が揺れた】
火。お持ちでは御座いませんか
【やがて、尋ねられたのはそんな内容】
【手遊びの道具とイコールだった煙草から、彼がそれに火をつけたがっているのは明らかであり、】
【友好的な雰囲気こそ周囲に蟠る香りから見付けることは出来なかったが――いきなり一戦、という訳でもなさそうだ】
738 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 21:51:34.58 ID:ol7NC+YSO
>>732
あー、あれは仕事、だからね。……チャラにしなくても良いよ。
――それなら、あんたの事、“[
ピーーー
]”だけだもん。
【目撃者は、消す。】
【軽く脅すように、口を尖らせた。】
【先程浴びた酒を、少しだけ口に含んでいたらしい――口の端から、透明の液体が零れた。】
……“雇い主”からは甲藍(かんらん)って呼ばれてる。暗殺者やってるの。
【名を晒すのは、一種の「義」から来るものだ。】
【それが何かはともかく、名乗られたら名乗るという強迫観念めいた物が有る。】
ねこぉー
【唐突に、しゃがみ込んで。】
【猫の頭を、撫でようとする――が】
【猫からすれば、如何程の恐怖となるのだろうか。】
739 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 21:55:11.84 ID:HcxhIbuZ0
【貯水地付近】
【木や草が生い茂った自然の日陰と、人口の湖が涼しさを醸す場所】
【そのコンクリート製の湖の縁に、膝の上に人を抱えて腰掛ける青年の姿があった】
うーん、昨日の晩からここにいたのかなぁ
一人ぼっちは寂しかったよねー、早く気付いてあげられなくてごめんねぇ
【紅茶色の柔らかな髪、オリーブの双眸は左右で瞳孔の開き幅が大きく異なるマッドアイ】
【小さな小さな黒のシルクハットを、左耳の上辺りにピンで固定して】
【白のゆったりしたシャツの腕はロールアップし、首元には黒地に白ドットのリボン】
【デニムのショーパンに赤のカラータイツを合わせ、黒のブーティーを履いている】
遊ぶ男は選ばないとぉ、こういう事になっちゃうんだよー
男は馬鹿しかいないもの、少しでもまともな奴を探すために女の勘はあるんだよぅ
…もう責めても仕方ないかぁ。今宵だけは私が側にいてあげるねぇ
【青年が抱きしめていたのは、既に息絶えたずぶ濡れの少女だった】
【体に巻かれた民族調の大きめの布は、恐らく青年がパレオとして使用していたもの】
【髪は派手な金髪、布から覗く肩や足には幾つかのタトゥー。悪い遊びばかりしていた事を伺わせる】
740 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 21:56:18.24 ID:gzgqwBMY0
>>738
…そのときは全力で抵抗する
【相手の言葉に若干恐怖感を覚えたが】
【それを振り払うためか強がって反論する】
甲藍…か
【相手の名前を繰り返して】
【とりあえず頭に記憶する】
『フーッ!』
【先ほどの光景のためか】
【相手に引っかかろうとする】
【ただ、猫である】
【普通の白猫である】
【避けるのは容易い】
741 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:00:15.79 ID:lxr3LYz1o
>>736
魔女だからといって、黒服なのは間違いだけれどねぇ、ふふふっ。
昔は、白いドレスで白い髪で〝雪月の魔女〟なんて、呼ばれていたりもしたのだけど。
まあ、昔の話よ、気にすることは無いわ。
【黒装束どころか白装束が魔女としての彼女の正装であった】
【魔女という存在に真向からぶつかるようでありながらも、やはり魔女を感じさせる】
【たゆん、ぶるん】
【動くたびに、ゆったりとした服の生地の余りの中を双丘が動いていた】
ふふ、まあ、期待しておいて構わないわ。
之でもそこそこ長い間紅茶を淹れてきたもの。
【そう言いながら、カウンターの向こうで彼女は紅茶を淹れる】
【テーブルの灰皿には、真鍮の煙管が置かれ】
【テーブルの上には、オッドアイの黒猫が飛び乗り、膝に座りたさそうに貴方の方を見ていた】
【そして、彼女は彼女の独特のペースで茶を淹れている】
【まずはポットを温めておき、茶葉を図る】
【湯が沸騰すれば、普通にホットティーを作る際の半分の湯量の沸騰した湯をポットに注ぐ】
【その後、ポットの茶を別のポットに茶こしを使いながら注ぎ移し替えていき】
【その間にいつの間にかテーブルの上にはタップリと氷の入ったグラスが置かれていて】
じゃあ、淹れるわよー。
【そう言うと、思い切った様子で氷の入ったグラスに二倍の濃さのホットティーを注いでいく】
【急激に氷が温められて、ぱきぱきぱき、という砕ける音が響き】
【次の瞬間には、周辺にバラの香りに酷似したフレーバーが優しく解き放たれる】
……ん、うまく行ったわね。
今日の銘柄はディンブラ、バラの香りがするフレーバーティーだけれど、味には癖が無くてアイスには最適よ。
【なんというか、紅茶が大好きであることがよくわかるくらい洗練された動作で紅茶が淹れられた】
【ふわふわと棚からお茶菓子のクッキーが現れて、テーブルに鎮座して】
さ、遠慮無く飲んで頂戴。
【そう言うと、彼女はクッキーを一齧りして、紅茶を口に含む】
【店の中は暑すぎず寒すぎず。アイスティーが美味しく飲めるくらいに夏を残した温度であった】
742 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:00:36.62 ID:lxr3LYz1o
>>736
//ただいまですっ!
743 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 22:00:46.39 ID:gDx1503Go
【路地裏、悪意と腐敗が蔓延するその場所】
【地面に赤色があるならそれは血液、転がる物があればそれは骨】
【人間らしさなどという言葉からかけ離れた非日常、いや路地裏に住む者にとっては日常か】
軽い言葉を掛けるんなら相手を選ぶんだな、胸糞悪い……。
【極度のツリ目そして眉間の深いシワ、その瞳の色は藍色】
【右目には物々しい黒い眼帯、丁度軍人とかが付けているような物を想像すれば良い】
【これといって手入れをしていないのか所々外に跳ねている赤黒い色の腰まで伸びた長い髪の毛】
【それらの特徴のどれを取ってもどこか攻撃的な様の女性はそう呟く】
そうなっちまったのはお前自身の性だ、馬鹿なヤツだお前は本当に運が悪い
アタイみたいな人間に金をせびるだなんてどうかしてる……ああ、こんな所で生活してる時点でどうかしてるか。
【彼女の足元には如何にもなチャラい格好の男が倒れていた】
【その様子をより深く観察したのならば彼女が足裏で男の頭をガンガンと踏みつけているのが分かる】
【男は既に意識がないらしく彼女の狂行を止めるものもおらずその行為は時間が経つにつれて過激になってゆく】
【がんがん、どちゃどちゃ、ぐちゃぐちゃ……とその音は湿度を帯びて、流れ始めるのは血液】
【ほら地面が赤く染まった】
しかしまあこの程度で気絶してんじゃねえよ、なんとか言ってみたらどうだ色男?
情け無い、地面とキスってか?それじゃあもっと蕩けさせてやるよ、ほら、ほら、ほらァ!!
【踏みつける行為を一頻りやり、飽きる】
【次は踏みにじる、頭に足裏を密着させぐりぐりとアスファルトで肉を削るように押し付ける】
【男は苦悶の言葉すら上げられない、悶えるしか出来ず助けも呼ぶことも出来ない】
【不運な男は神からも見捨てられ助けもないままならば、このまま死を待つだけだろう】
744 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 22:01:23.47 ID:gzgqwBMY0
>>738
/ちょいと飯で返信遅れます
745 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 22:02:04.56 ID:w7a8QHOSO
>>739
【その池に、人影がもう一つ近づいてくる】
【ツリ気味の糸目、まるで手入れのされていないバサバサの黒い長髪】
【夜空の闇を映したような闇色の和服に近い衣服】
【和服には無い、垂れや紐などの民族調の装飾が着けられており、それらには暗い緑色の複雑な刺繍が施されている】
【腰には緑色の宝珠が埋め込まれた剣を一本提げている】
【そんな風貌をした長身の男だ】
……おや?
【青年に気づき、草を掻き分けながら彼に近づき】
…こんばんは。
その子、どうしたんだい?
【そう声を掛ける】
746 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:07:08.38 ID:Oor8YIQU0
>>730
【べき、と。握り潰され落とされるペットボトルに、少女の視線は僅かに動いて】
【しかし、それが地面を軽く跳ねる頃には。視線は、再び眼前の少女へ】
【真っ黒の瞳は、金色の瞳のほうを向いてはいるが。黒すぎて、どこを見ているのかはよく分からなくて】
【覗き込まれるその魔力も。黒すぎて、一寸先さえも見透かせぬほど】
……なんで?
助けなくったって、いいじゃない。
あんな女を助けるためなんかに、労力を裂く必要なんて、ないじゃない。
疲れるだけ、大変なだけ、助けたからって、良いことなんて、無いでしょ?
だから、諦めちゃおうよ。木を育てる労力と、火を燃やす労力は割に合わないんだから。
用事は、別に他のひとでもどうにか出来るでしょう?
【ころりと、いつの間にやら、その表情は笑顔へと変わっていて】
【「南雲利織を助けない案」。凄く良いことを思いついた、子どものような笑顔】
【言い終われば、同意を求めるかのように。首を傾げてから】
【そんな決め付けを一つと、「私にも出来ることなら、手伝うし。」なんて。付け足しが一つ】
【清すぎる湖に、穢れすぎた沼に。どちらにせよ、生き物の住めぬ水】
【両極端を湛えた少女は。相手のその行動に、僅か眉を下げ】
【扇子が弾けたことで空いた右手を、そちらに伸ばしかける、が】
…………だから、痛くないってば。
【優しげな言葉で、その手は止まり。止めた右手は、だらんと落ろし】
【首を傾げ、口元を僅かに笑ませながら。そう返す】
【一方で、左手は。未だにわき腹の辺りをぎゅっと抑えていて、左手だけが、痛い痛いと叫んでいるようだった】
747 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/10(日) 22:07:46.36 ID:aeTFOuHY0
>>737
(しゃ、喋るのかよォ…)
あ,あァ、ちょっと待ってろよ
【目の前にある、いや“居る”相手に、動揺を隠せないが】
【それでも、火を求められているようなので、火を“取り出す”】
『焔』ァ
【ぼそっと、少年がつぶやくと】
【いつの間にか右手の手甲は外されており】
【少年の右手が巨大な“異物”と化していた】
【簡単に言うならば巨大な獣の腕】
【紅色に染まった逆鱗が右肩近くまで覆い、肩部から火が絶えず噴き出している】
【俗に言う、とはいっても“それ”は俗にいうものではないが】
【能力であった】
【ゆっくりと相手の眼の前にまで近づき】
【その異質な右手の人差し指を相手の煙草の先端部前にまで進める】
ほらよ、驚かせちまったのなら悪かったなァ
俺だって驚いてンだからおあいこだろォ?
【そう言い終わると少年の人差し指から小さな灯火が発生しており】
【それをゆっくりと慎重に相手の煙草に近づけていった】
748 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:08:00.76 ID:3b41SxVL0
【路地裏 / その、はしっこ】
…………………アタシ、なんで
【点々と焦げたデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【濁った紅の双眸、生気の無い蒼白の肌、ぼさぼさの黒髪といった風采の】
【陰鬱な雰囲気を纏う少女が――視線を定めず、彷徨っていた】
【道の辺にある、錆びた柵で囲まれたゴミ捨て場を見やると】
【土くれへの変身過程にある魚の身や、異臭を放つリンゴの芯に】
【酷い怒りを覚えたように顔を歪めて、重い足で路を蹴る】
【ちいさなちいさな砂嵐が、生温い風に運ばれていく】
「……マスター、」
………もう、別に良いよ
【全くもって気が晴れた様子のない彼女は、不思議なことに】
【その手に握った――身に不相応なサイズの「鉄槌」に、】
【なんとも言い難い声を掛けられるも、言葉を交わすという程の事もせず】
【俯き加減に、彷徨っていた】
【彼女を知らない人間が見れば、明らかに怪しいし、前方不注意】
【加えて、かつての彼女を知る者がこの空間を訪れたなら】
【恐らく。滑稽なまでの『違和感』を覚える事は、確実であり――】
749 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 22:13:28.51 ID:RmCeFCpVo
>>741
へー、魔女っつってもいろいろあるモンなのかー……。
【ぐぬぬ。奥歯をちょっぴりぎりぎりさせながら、椅子の具合を確かめる】
【落ち着く姿勢を見つけたら、足を組んで伸びをひとつ。おぎょうぎわるい】
【猫に対しては、どうぞ、と。プリーツスカートをぽんぽん叩いて、示す】
【透き通ったセピア色が美しい紅茶、あいにく少女はお茶の銘柄に関しては疎かったけれど】
【それを飲んで、無意識に「おいしい」と声に出してしまう程度には口にあったようで】
【猫っぽいツリ目を綻ばせて、二口程度を喉に流した】
……あー、そうだ。
あたし、近いうちに図書館に行こうと思ってたんだよネ、すっかり忘れてた。
ねえねえ、ここのお店は、品揃えにどのくらい自信がある?
【三口目を含む前に、ふと思い出して】
【からん。氷を鳴らしたグラスが、テーブルに一旦下ろされる】
//おかえりなさいですー
750 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 22:14:31.22 ID:ol7NC+YSO
>>740
出来るの?
【ごくん。何かを飲み込んだ。】
【顔に再び、赤みが入った辺りで、それが何かは推測出来るか――】
そー、カンラン。覚えなくてもいーけど。
【黒髪が、夜風に揺れた。】
【右手は瓢箪を再び首に下げ、左手は頭を掻く。】
いった! 痛い!! ……うふぅー……なんで嫌われるかな?
【千鳥足で、立ち上がる。不安定な足元だが、何処か力強くも感じられて――】
【猫から、視線を離す。視線が向かった先は、路地裏の更に奥地。】
【血生臭いからかなあ、と呟いて。】
【そのまま、視線に導かれるように、ふらふらと歩いて行く――】
【呼び止めても、きっと聞こえない。】
【深い闇の中に、紛れて行く。】
/お疲れ様でした。
751 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/10(日) 22:16:19.44 ID:f0W3+SOAO
>>747
【流石の青年も、自分が喋らない何かだと思われていたとは予想出来なかった】
【僅かに動揺した少年に対して、勘違いかと思うくらい曖昧に頸の角度を変えたが】
【取り出された焔――青年の意識は幻獣のしなやかさで其処に納まる腕に移り、疑問はすぐさま忘却した】
【表面上には浮かび上がらないが、確かに彼は驚いていた】
【なんといっても、しかし――】
―――つくづく、縁がある
【呟かれた独り言は、少年が此方に意識を集中させていたならばギリギリで届くであろうくらい抑えられたもの】
【そのまま近付けられた焔を煙草の先端で拾い上げ、焦がすようにして小さな熱を其処に燈していく】
【腕を引き、唇へ。特別美味しいだとかいった反応もないまま燻らせつつ、群青の瞳は冷たいまま少年を見た】
何か、此処にご用でも
【クエスチョンもない問い掛け。……やはり、歓迎はされていないらしい】
752 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
:2011/07/10(日) 22:19:50.14 ID:gzgqwBMY0
>>750
…できないだろぉよ
今の俺には
【自嘲めいた顔でくっくとのどを鳴らすと】
【去り行く相手を空ろな目で眺め】
…今は、な
【白猫がこちらへきて足元にうずくまると】
【その頭をなでた後】
【少年は瞳を閉じ】
【静かに寝息を立てた】
/お疲れ様でしたー
753 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:21:17.42 ID:lxr3LYz1o
>>749
『ああ、特に子墨は特異であると言えるだろうな』
【痛み入るなどと言いながら、猫は膝の上に飛び乗り、丸まった】
【やたら渋い老紳士の如き声。この猫喋りやがる】
【おそらく、外ではあまり離さないようにしているのだろう】
【店内に入ってから、この猫のくつろぎ指数は3割ほど上昇している】
ふふっ、そう言ってくれると嬉しいわね。
【思わずこぼれた貴方の言葉には、心から嬉しそうな柔らかい微笑みが返された】
【そして、貴方の投げかけた言葉に、そうねぇ、と口の中で言葉を転がし】
――貴女が本当に求める書であれば、必ず。
この店に於いて、一度の来店で販売できるのは、一冊のみ。
その代価は、金銭かもしれないし、それ以外かも知れない。
売買も一つの契約よ。
ましてや此処は魔女の店。
魔女との契約には、相応のルールが必要なのよ。
【少しだけ、真面目な様子で彼女は語る】
【やはり、この店は外界からズレている】
【この店に於いては、この店のルールが適用されているのだ】
【まさに個人レベルの治外法権の行使ともいえる、この異国のような異界の魔城】
【しかしながら、そうであってもこの店は妙に居心地がイイだろう】
【貴女が本気で何らかの書物を求めるか、または何か悩みや救いを求めているか】
【その場合であれば、この店はあなたの求める物をきっと引き出してくれるだろう】
754 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:25:31.10 ID:/Ed30a4C0
>>745
…こんばんはー
彼女ね、ここに浮かんでたんだぁ。私が見つけたときには残念ながら手遅れだった
こんな場所に一人で、寂しかっただろうにねぇ
【冷たい頭を撫でれば、彼女の無念さが伝わってくるようだった】
【顔に残る化粧がひどく挑発的で、思わずくすりと笑ってしまう。最近の女子に良くある濃い目のメイク】
【まるで我儘な眠り姫のように、彼には見えていた】
これは私の推測でしかないんだけどねぇ、どうも悪い男と付き合っちゃった成れの果てな気がするよぅ
遊ばれてヤバい事に巻き込まれて、永遠に口封じされてここに投げ捨てられた。そんな感じじゃないかなー
【推測だが、あながち間違ってはいないだろう】
【男女の縺れの末によくある結末、こんな場所に投棄されていたことからも伺える】
【「私ならこんな思いはさせないなぁ」】
【ぽつりと言葉を溢した後に、視線を青年へと移す】
あなたは誰、かなぁ。見たところ剣士のようだけれどー
私はギムレット・ダーズリン。旅の幻獣商さぁ
腰の剣はなかなかの一品と見えるねぇ、武器にはあまり詳しくないけれどもー
【緑の宝珠。かつて小耳に挟んだ宝玉なる物を連想した】
【少女を撫でる手はそのままに、ギムレットは青年に不揃いのオリーブの瞳を向けている】
755 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 22:26:19.64 ID:S2AETUWQo
>>746
…南雲がそんなに嫌いか。
【質問ではなく、緩やかな確信が含まれた言葉】
【退行現象は消えておらず、子供が『あいつ嫌いだから仲間はずれにしようぜ』というのを極端にしたような『提案』】
【風貌との不一致の奥、底無しのパンドラボックス。それを形作る破片と思しき悪意・憎悪】
【それを見たこの不良少女は、やはりある種の物好きだったようで】
俺が諦めたところで、ほかに探してる奴はいる。俺が知る限り少なくとも二人。
そのうち一人には有益な情報をもらったから、協力を約束した。
それを反故にすることはできない。
……ついでに言うと、俺は諦める事、口に出した言葉の撤回は大嫌いだ。
南雲の件は他人がどうにかするにせよ、その手伝いついでに俺の用事を、俺が済ます。
俺のやらなければならないことってのは、まさにその『用事』だからな。
【その案は聞けないと、きっぱり跳ね除ける】
【意固地で意地っ張りな不良、不器用にもその遵守に全霊を掛けていた】
【故につけたしすらも、左手を押し出すことで拒絶】
【貴女に向けられた掌、包帯の奥に消えた『紫の回路図』は、鎧の上にすらぼんやりとした輝きを漏らし始めていた】
【それは威嚇か、誘いか】
【このとき、当初の闘志と決意が金に滲んだ。こちらは本気である証明のように】
【もはや銃口から目をそらすことは無く、背筋を張って対峙する】
【よほどの物好き、意地っ張り、不器用】
じゃあ、その手はなんだ?
本当に痛くないのなら、そこに置かれる意味が無いだろ?
【きつく抑えた左腕をちらりと見て、確信する】
【心と衝動の乖離、卵の悪意。】
【不愉快そうに顔面を歪めた不良少女は、その奥にある『箱』を見つける】
【成長しすぎた雛が、寄生虫が、宿木を食い潰そうとしている様を】
【――――この少女、物好きなことに、逃げ出そうとはあまり考えていないようだ】
【どう対処すべきか…それを今、頭の中で判断しようとしている】
756 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 22:34:10.97 ID:RmCeFCpVo
>>753
……ぉう、魔女のお城は不思議がいっぱいなこって。
【膝の上の猫……彼? を見下ろして、ちょっとだけ笑う】
【丸まった彼の耳の付け根あたりを、かりかり軽く掻くようにして撫でてみようとしてみたり】
……、……は、なるほど。
お城の中では城主さまが絶対だものネ。
その中に入っちゃったんだから、全部晒さないとダメだネー。
あたしはね、「なくした思い出」を探しているの。
だけどそんなの、手掛かりがないじゃない?
だからさあ、まずその手掛かりを見つけるために、いろんな魔道書を漁ってみようと思ってた。
あたしが欲しいのは、「記憶」に関する魔道書。
お代は、……そうだネ、新しく出来た思い出以外だったら、何でも払う。
【撫でようとする手は、そのままに】
【ぽつりぽつりと、自分の要求を、口にする】
757 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/10(日) 22:34:22.05 ID:aeTFOuHY0
>>751
【煙草に火をともした後、すぐさま腕を元に戻した】
【地面に落ちている手甲を拾い、右手に付ける】
縁?なンだそりゃァ?
【ぼそっと相手の口元から放たれた言霊を、少年は追及したが】
【実質興味は相手の方に向いていた】
【まるで人形にも見えるほど、どこか絵空的に見える青年に】
【そして、こちらとしても聞き返したい】
【“何故ここにいるのか”という問い】
【しかし、問われたのは此方、返すべき言葉は返答】
【用があるかと言われれば、理由的にも論理的にも様は無かったのだが】
あァあァ俺は用事があったぜェ?いや、現在進行中で用事が出来てきているなァ
お前が何故ここにいるのか、とかお前は何なんだ、とかはこの際どォでもいいや
───―――――“お前の名前は何だ?”それを聞くことが俺の用事だ、用事となったってェ事さ
俺の名前ァヴァーデッド、ヴァーデッド・劫火・ニコラスってんだ
さァ名乗った、もう一度聞くぜェ、“お前の名前は何だ?”
【捲くし立てるように、騒ぎ回すように】
【少年は相手の名前を聞く】
【それが必須だと言わんばかりに】
758 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/10(日) 22:34:30.08 ID:b41zOrmwo
>>748
……全く、逃げ足が早い…………。
…………?
【そこに、彼女も知っている一人の少女が通りかかる】
【偶然遭遇した盗人を追いかけて、ここまで来たのだが──まあそれは、関係の無い話で】
【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳の少女】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【特殊な構造のリボルバー銃とオートマチック式の大口径拳銃を、それぞれ両腰に提げている】
貴方達は…………。
どうして……、こんなところにいるの……?
【この『どうして』にはきっと、「どうして不貞腐れているのか」などといった意味合いも含めているのだろう】
【首を傾げる仕草は、以前であった時よりも幾分か人間らしいものへと変わっていた】
/まだいらっしゃいますかー?
759 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 22:37:02.57 ID:w7a8QHOSO
>>754
【黙って青年の話を聞く】
……ふーん。
そうかもね。かわいそうに。
【もう少し青年に近づき、少女の頭を軽く撫でようとする】
ギムレットくん、だね。うん、覚えた。
僕はリューファ。お察しの通り、剣士さ。
幻獣商……?幻獣って、どんなやつだい?
【幻獣商、その単語に興味を持った様子】
【少し身を乗り出して尋ねる】
760 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:42:28.43 ID:lxr3LYz1o
>>756
【猫はごろごろと喉を鳴らしながら、首をくぃっ、と持ち上げる】
『喉を撫でても構わんぞ』
【要するに、喉を撫でて欲しいらしい】
【そんな和みムードの猫を他所に、魔女は貴女の話を目を細めながら効く】
【その間は、言葉を一言も発さず、目からも目線をずらさずに】
【そして、貴女の話が終わってから、たっぷり十秒瞑目して】
――わかったわ、貴女ならきっと代価を払えるでしょう。
【そう、彼女は微笑みながら答えを返した。その内容は〝諾〟】
【貴女ののぞみは、この場に於いて叶えられる事となったようだ】
【魔女は、己の胸元に手を当てると、何処か厳かな様子で口を開く】
……古書店「子子子子堂」店主、子子子子 子墨[ネコジシネズミ]と言うわ。
かつての名は〝パシエル〟。
名の交換は、魔術に於いては大事な意味を持つわ。
名に依って、縁[エニシ]を結び、互いの運命に僅かなりとも干渉をする覚悟を持たねばならない。
この場に於いて、私の選択は貴女の人生を、運命を変えるかも知れない。
だから、良く考えて。
此処で私に名乗るか否かを。
【魔女は、やはり魔女らしく】
【しかしながら、それ以上に優しく慈愛の有る女性として、貴女の目の前に立つ】
【おそらく、このやり取りも魔術的に意味がある者なのだろう】
761 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/10(日) 22:45:34.92 ID:f0W3+SOAO
>>757
【問い掛けられてもしばし、煙草の毒香を肺に溜め込んでいたが息を吐き出すと】
【やってられないとばかりに頸を振りながら、自分の右腕を伸ばした】
【月をうけて、陰る腕。それから軋む金属の音、よく見れば機械に掛かった“影”が『恐竜』の腕のように肥大化して――】
――――同類に、で御座います
【――つまり、この青年の右腕『も』。】
【それからゆっくりと腕を降ろしながら、青年はまくし立てるような少年の言葉を聞く】
【何を急いでいるのか。夏の暑さごと焦がすように煙草を侵食していく火を眺めながら、】
【青年は――“必須”であるのならば答えないでやろうと、少しばかり意地の悪い考え方をした。退屈凌ぎだった】
理由がないのなら、帰るのをお勧め致します。此処はじき、呑まれますので
【気になりそうな内容の言葉をひとつ、釣り糸のように垂らす】
【名前か内容か――少年がどちらを取るのか、愉快そうな内心を瞳を僅かに細めるのに隠して答えを待った】
762 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 22:51:18.50 ID:RmCeFCpVo
>>760
名前、
――――あたしの、名前、は
【猫の咽に伸びた指が、いったん止まり】
【紡がれる言葉も、一旦止まる】
【いまの自分の名前は、本当の名前ではないけれど】
【それでも、みんな、「良い名だ」と。褒めてくれたじゃあないか】
【それを告げることに、なんの躊躇が要るだろう?】
【深呼吸一回、閉じた口を再び開いて】
【張りつめた声で、告げる】
――夕月。
夕の月と書いて、「ゆづき」と読む。
それがあたしの、名前だよ。
【赤い視線は逸らさずに、言葉はぶつ切らず】
【まっすぐに、簡略的に宣言】
763 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:51:21.10 ID:QvzAUy4do
>>743
/ここで問題です。あなたはまだそこにいらっしゃいますか?
764 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 22:52:18.86 ID:gDx1503Go
>>763
/残念ながらいないのです
/嘘です、一応居ますよー
765 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/10(日) 22:56:25.17 ID:Z92c/lDSO
【森・川のほとり】
【流れる水が赤く染まっている】
【原因は並んでいる動物の死体】
【狐、山犬、熊】
【その全ての首に引き裂かれたような荒い傷痕があり、血はそこから川に流れ込んでいる】
まさか熊まで寄ってくるとは…無駄な手間だったな……
【近くでその様子を眺めている女、ワンピースを着ていてとてもこんな所にいるような服装ではないが、女には獣の血の匂いがしみ込んでいる】
【女は手持ちぶさたな様子で暇潰しに石を積んでいる】
766 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:56:51.54 ID:fkRaZCPK0
>>759
【一人ぼっちで、このまま誰にも見つからない可能性も充分にあり得たこの不良少女】
【膝の上に座って、頭を撫でられて。きっと生前にこんな経験は無かっただろう】
【「良かったねぇ、ここには優しいお兄さんしかいないよぅ」そんな声を、少女に掛けてみる】
【リューファに撫でられた少女の顔は、どこか穏やかに見えた】
【――ギムレットの少女への関心は、ここでふっつりと失われたのだが。それはきっと誰にも気付かれない】
…ん、そうだねぇ。
簡単に言えば伝承でしか存在しない獣かなー、希少価値はかなり高いよぉ
魔力を操る角のある狼や、額に宝石の埋まった大トカゲ、他にはアクセサリーに姿を変えられる妖精なんかを揃えているよぅ
【「私の店は、少し割高だけどねぇ」】
【そう言って青年はぱちりと指を鳴らす】
【何かを呼んだのだろう。――暫くして、荷台を引いた一角の白馬が姿を表した】
【荷台を見れば、上に記した幻獣や妖精の姿があった】
767 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 22:57:29.91 ID:QvzAUy4do
>>743
>>764
……ずいぶん微笑ましいことをしているな
【ざり、と足音が響く。彼女らの前方に、人影が現れた】
お前がそんなに可愛らしい趣味の持ち主だとは思わなかった
【小さな銀の鍵を首飾りにした、白皙の長躯が言う】
【烏羽色の髪。数房だけ白く染まった、奇妙な色合いで】
【この暑い時期だと言うのに、深黒の外套を羽織っている】
【その青年はゆっくり歩み寄っていくと、地面の男を一瞥し】
【口を大きく開けて欠伸をした。獅子類のような鋭い犬歯が覗く】
……金ぐらい恵んでやったらどうだ
行きずりの餓鬼にパンと寝床を施してやったお前なら、簡単だろ
【──欠伸の後、そこに一切の気だるさなどは消えていた】
【彼女を見知っているかのような言動。硬い紅玉の双眸が、彼女の瞳をじっと見据える】
【まるで何かを問いたげでもあり、そして同時に彼女がどんな反応を示すかを伺っているかのようでもあった】
//正解です、おめでとうございます。あ、じゃああの、よろしくお願いします
768 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/10(日) 22:58:12.31 ID:aeTFOuHY0
>>761
───――…ッ
【相手の腕に、恐怖とも感動とも違う感情を抱く】
【つばを飲み込み、口を軽く歪ませて笑う】
ひゃははァ、“同類”ってか!
おもしれェな、おもしれェ
【笑い、笑い、笑い】
【それは心底楽しそうで、嘘偽りのない笑顔ではあったが】
【相手の話はしっかりと聞き入っていたようで】
【“面白そう”なその話の返事を、送る】
“呑まれる”ってえのはどういうことだァ?
お前が?この工場が?この空間がかァ?そいつァ傑作だな
是が非でもそれに付き添いてェし、それが“死ぬ”ってんならお前を引っ張ってでも連れて行くぜ?
名前を聞いてない“面白そう”をほっといて逃げる何ざァ後悔が残っちまう
それだけは絶ッ対に、絶ッッ対にするわけにァいけねェんでな!
【答えは、両方だった】
【垂らされた釣り糸を丸呑みし、釣り手まで喰い切らんとするかのように】
【笑顔を絶やさず、さらに上がるテンションを止めようともしない少年の声】
【杖を何度もガラスに押し付け、割れて鳴る音を楽しみながら】
【相手の返事を待っていた】
769 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 23:03:37.77 ID:lxr3LYz1o
>>762
―――夕月。
成程、その明かさと紅さには、相応しいかしら。
【貴女の名を、聞いて】
【くすり、と相好を崩しつつ、軽い調子で】
ゆずっちゃん、と呼ばせてもらうわね、とりあえず。
【唐突にニックネームを制定した】
【真面目だったり砕けたり。この女性は掴みどころが見えづらい存在だ】
【しかし、次の瞬間にはまたも真面目な表情に戻って】
じゃあ、ゆずっちゃん。
あなたの求める魔道書を、探して見せるわ。
【そう言って、おもむろに灰皿の煙管を手にとり、魔力を通して火を淹れる】
【流れる様な動作で、カウンターの棚からいくつかの薬草を取り出して、指先で選別し、決められた順番で火皿に薬草を入れる】
【それは、この世界の魔術師の印象の中でも極めて古典的な〝おとぎばなしのまじょ〟の様な姿で】
【その煙管を、口に運び、煙を吸い。灰皿に煙管を置くと、息をふぅ、と吐く】
【吐いた煙は、縄の様に周囲に線となりふわりと浮かび】
〝繋げ――私とかの者を〟
【そう、おもむろに光を放つ右手の人差し指で空中に書き付けた】
【直後、その煙の糸が伸び、互いの左手の小指を結ぶだろう】
【名と名の交換による、契約を煙の形で視認化しより強固とした術式】
【そして、次の瞬間には彼女の術式行使が始まっていく】
【人差し指がカウンターに下ろされ、踊るように光の文字と文様が描かれていく】
〝我が城に遍く眠る偉大なる知識よ〟
〝我が声を聞け、我が願いを聞け、我が思いを聞け〟
〝其れは賢人、其れは知識、其れは歴史、其れは記憶、其れは世界、其れは宇宙、其れは全て〟
〝求めよ、真実は我が手の 元に〟
〝――――我が前の者に、どうか賢者よ救済を〟
【円陣の如く並べ等てられたこの言葉が、直後弾けて踊り出す】
【そして、無数の輝く文字が縦横無尽に店の本の山をかけめぐっていく光景が貴女の目に移るだろう】
【幻想的な光景と同時に、魔術という奇跡が果たされようとしている】
【この場は、まさに非現実の境地、幻想の果てには、貴女の求める書物はきっと――――】
――見つけたわ。
【鋭い目で、彼女の唐突な声が響くだろう】
【直後、無数の光の文字は、彼女の手元に集まり、弾けて消えた】
【彼女はぐったりと椅子に座り込んでいるだろう】
770 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 23:09:07.08 ID:w7a8QHOSO
>>766
へぇー……
なんかすごいなぁ、それって。
【青年の説明を聞き、呟く】
【現れた荷車には】
おっ?
ほぉー……こりゃ凄い……
なんか、一般人が触っちゃいけない雰囲気がするな……
【感心したように声を漏らす】
…ところで、ちゃんと儲かってるのかい?
【ふいに、青年に問い掛ける】
771 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/10(日) 23:11:02.59 ID:Oor8YIQU0
>>755
うん、だいきらい。
罰が当たったんだ、何も関係無いくせに、何も知らないくせに、偉そうに踏み入ってきて。
私がひと殺しなら、あの女だってひと殺し。だから神罰が下ったんだ。
あはは、蛇神様が私のために罰を与えてくださったんだ……!
【肯定は、ひどくあっさりと。頷きと共に、告げられて】
【次いだのは、問われてもいない、言葉の連なり】
【嬉しそうに、嬉しそうに。自身の腹を抑える左手、細かくは、その薬指の指輪を】
【右手でぎゅうと握り締め、笑う】
【蛇神様。遥か昔より、蛇は信仰の対象とされてきたが。十八やそこらの少女が、咄嗟に蛇神様、なんて思いつくなんて、きっとあんまり無いことで】
【握り締める指輪のデザインも蛇。蛇と林檎、堕落の象徴。この少女、何かしら蛇に関係があるのかも、しれなくて】
……じゃあ、そのひと達は、どんなひと?
さっき教えてくれたみたいにして、私に教えて。
【「悪いことには、使わないから――。」】
【座った荷物から、落ちてしまいそうなほどに、身体を乗り出し】
【尋ねたのはそんなことで、浮かべているのは笑みを精一杯に隠す表情】
【まるで、子どもが、思いついた楽しそうなことを一生懸命に心の中に隠しているような。漏れている笑みは、子どもみたいで、子どもよりもずっと凶悪だったが】
じゃあ、諦めないで、撤回しないで、やめちゃえばいい。
諦めてないけど、別のことをする。
撤回してないけど、別のことを言う。
……ねえ、それでいいでしょ? だから、だから、あんな女のために何かなんてしないで。
【跳ね除けられ、ひどく気に食わない、という風に。表情が歪み】
【しかし、諦めない。冷静に考えなくとも、おかしいようなことを言って】
【意見が合わないなら、意見が気に食わないなら。どうせ、初対面】
【相手と仲良くなる未来を失ってもダメージは少ないはずなのに】
【それをしないのは、この少女が。不良の少女のことを、ある程度以上、気に入っているから、かもしれなくて】
【向けられた掌、向けられた輝き。思い出したように、少女は。乗り出した身体を引いた】
【やはり。魔力を食われることで、何かしらの不都合があるらしい】
【身体を引いた変わり、とでも言う風に、相手をさらにじぃっと見つめ】
だって、痛いって言っても何も変わらないなら、痛くない。
【ほんの僅か、目を伏せ、視線を向けたのは、抑えた左手の辺り】
【言い終わる頃には、視線は再び相手に戻っていて。ただ、左手はそのまま】
【痛いが、助けてくれないならば、痛いと言いさえしない、と】
【意地っ張りと言うよりかは、拗ねた子どものよう】
【もしも言葉の裏を取ったならば、言っていることは、「たすけて」と。至極単純ではあったのだが】
772 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 23:14:13.03 ID:RmCeFCpVo
>>769
【渾名をつけられたのは、初めてだったんだろうか】
【曖昧にぎこちなく、ちょっとだけ照れ交じりに苦笑して】
【繰り広げられる、魔女の魔法に目を奪われる――】
【星の群れが、頭上を走っていくような】
【幻想を綴った物語の中に入り込んだような錯覚は】
【間違いなく、少女の網膜に焼き付いて、脳に移って輝いて】
【ちかちかする思考の中で、少女は無意識に「きれい」と呟いた】
……だ、大丈夫っ!?
【その世界が終わりを告げた、その後】
【椅子に座りこむ魔女を見て、膝に猫が乗っていることも忘れて】
【グラスの乗ったままのテーブルに手を着いて、勢い良く立ち上がろうとする】
//次、携帯に移動しますー
773 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/10(日) 23:15:51.31 ID:f0W3+SOAO
>>768
【青年としては、別にテンションはあがらない。同じような者に会うのは――それが“自分”が原因だったとしても――彼で三人目だったからだ】
【しかし、世界が広いといえ三人も。若干の飽きすら見えてきそうな状況に、零しかけた溜息は静かに飲み込んだ】
【簡単なことでも『面白い』と思えるのは、きっと若さが原因だ】
(……四捨五入すれば三十路か)
【……少年には、青年の雰囲気が落ち込んだのが分かるかもしれない。勝手にダメージを受けていた】
……この空間は今から“器”となり、“虫(バケモノ)”を戦わせるので御座います
少し、強い奴が欲しいとの理由で――故に巻き込まれる可能性も
また貴方様の存在は認知されて御座いませんので、空間転移した時にどうなるかは此にはさっぱり
【蟲毒、というものを彼は知っているだろうか。端的に言われたのはそれだった】
【釣り糸を全部、なんて面白い。ガラスの軋む音と共に――少年は気付くかもしれない】
【枯草、火薬、その香の中に。足元を這うような腐敗臭が――混ざっているのを】
/すいません、次少し遅れます
774 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 23:18:18.42 ID:gDx1503Go
>>767
あ゛……?
【動作を止め、ぐるりと声の方向へと顔を向ける】
【眉間の皺、鋭い目付き、暴力的】
んだテメエ様は、馴れ馴れしく話しかけてきてんじゃねーぞ
こちとら体調も悪くて機嫌も悪いんだよ……クソガキ……。
【会話をするだけ面倒臭い】
【いっそ今直ぐにでも現れた人物の息の根を止めてしまえば楽】
【理性が薄れている今ならば本能のままに蹂躙する事も出来るだろう】
【浮ついた戦闘本能は敵を潰す為だけにある】
何を言い出すかと思えば、なんだそりゃ……
アタイみたいなのが気まぐれを起こしたとしても、絶対そんな行為――――
誰かを助けるような行為するわきゃあねえだろうが。
【男の頭に載せていた足を除ける】
【どうやら興味(暴力の捌け口とも言う)は新しく現れた彼に移行したらしく】
【紅の瞳に臆する事なく、むしろ食って掛かるように睨み返す】
つーかよう何だよその「何でも知ってますよー」みたいな言い方は
気に入らねえなあ、おう気に入らねえ……。
【一際大きい舌打ち】
【一昔前の不良もかくやと言わんばかりに只管睨む、睨む】
775 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 23:23:02.86 ID:68FOUDM/0
>>770
あははぁ、そんな事気にしないでぇ
どうぞお手に取ってご覧下さいなー
…あ、トカゲは噛むかもぉ
【さりげなく注意をして、値札を幻獣の前に並べ始める。売り付ける気満々だ】
【ちなみに狼が150万、トカゲが20万、妖精が600万だそうです】
【希少な生物にしては、裏相場よりも破格の安さ。だがやはり一般人には易々と手を伸ばせない値段でもある】
ふふー、実はかなぁり儲かってるんだよねぇ
この幻獣達は、もともと元の飼い主が手に終えなくなって私に始末を依頼したものだからぁ
その時に引き取り料金を貰ってるし、きちんと調教して売り物にすればまた金が入る
得しかしてないんだぁ、私
【「調教や維持費はけっこー大変だけどねぇ」】
【さらりと笑ってこんな説明をしたコイツ、かなり悪どい商売人である】
【この話を聞いて機嫌を損ねたらしい妖精が、ふんとそっぽを向いて。途端に銀細工の指輪に姿を変えた】
【からん――涼やかな音が、虫の音に混ざりあう】
776 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/10(日) 23:24:29.76 ID:aeTFOuHY0
>>773
器ァ?虫(バケモノ)ォ?ンだそりゃ?
それはそれで面白そうだが、何故か其れには興味はわかねェな…?
そんなのはもうすでに二の次なんだよ、二の次
空間転移とか認知とかもうどうでもいいや、そろそろマジに教えてくれよ
お前の名前、それとも“名無し”かァ?
【少年は、戦闘については実に興味を持っているように見えるが】
【その他の事は良く分かっておらず、また詳しく考えようとはしない】
【そのためか否か、腐敗臭なんてものにも気が付かず】
【幸運か不幸か、それそのものの原因もまた、分かってはいなかった】
777 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 23:27:19.66 ID:lxr3LYz1o
>>772
――大丈夫、よ。
元々、体は強くないのよ。
だから、こうして倒れるのももう慣れっこ。
【それよりも、と己を軽んじるように彼女は手元の陣に人差し指で文字を書き加えて】
〝我が手元に、書よ来たれ〟
【直後、カウンターの上には一冊の本が置かれる事となった】
【本のタイトルは、〝Grimoire of Memorial〟】
【直訳すれば、思い出の魔法書、と言ったところか】
【所持者に関わる物が、思い出が、文章と成って書きだされる一種のマジックアイテム】
【もし、貴女が自分の記憶のルーツとなる場所や場面に出逢えばきっと】
【この本に貴女の運命が書き出されていくだろう】
【〝わるいまじょ〟に出来るのは、ここまで】
【後は貴女がこの書を携えて運命を手繰っていく必要がある】
【容易い救いは無く。しかし、確実に魔女は貴女の求める物を見つけたはずだ】
代価は――――、そうねぇ。
貴女の過去は無いと知っている。
だから、貰い受けるのは貴女の未来の一部。
何時か、私が助けを求めるとき、無償の助力をすることを貴女に求めます。
それを了承すれば、この書は、ゆずっちゃん。貴女の物よ。
【この本を受け取れば、貴女の運命の一部は狂い、干渉され、歪みを起こす】
【その覚悟があれば、〝わるいまじょ〟の差し出す本をとれば良い】
//りょうかいですのー
778 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 23:34:52.13 ID:QvzAUy4do
>>774
【彼女と目が合って、軽く間を置く】
【それから、無言のまま頬の片側だけが歪んだ】
【肉食獣のそれにも似て、血の似合いそうな笑みだった】
……何だ、心当たりもないのか
痴呆ですっかり忘れたか、それともまさか人違いなのか
──まァ、良い。せっかく見つけたンだ
忘れてるなら思い出させて、人違いなら良い憂さ晴らしだ
【外套のポケットに突っ込んでいた両の手を引き抜く】
【右手は黒く、そしてやや金属質の光沢を帯びていた。義手だ】
【反して左腕はいやに青白く、継ぎ接ぎがあって、薬指に銀環が嵌まっていた】
【そんな異貌の双腕を露にした青年は、軽く息を吐き出すと】
【右の拳を顎先に添え、軽く握った左拳をやや前へと掲げた】
【──まるで拳闘の構えだ】
【しかし、青年の体つきは決して逞しいとは言えず、】
【それに、見る者が見れば、大して慣れたものでもないと分かるだろう】
……気に入らなかったら、どうするンだ?
【それでもなお、青年は挑発するような笑みの口の端に浮かべて】
【衝突すれば火花でも散りそうな視線を、真っ向から突きつけた】
779 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 23:38:08.29 ID:Q6PqNOASO
>>777
【でも、と言い掛けて。カウンターの上に現れた本の表紙に、目が行く】
【アイスティーとは比べ物にならないくらい、喉から手が出るほど欲しかった】
【それに、反射的に、縋るように手を伸ばして】
――――了解したよ、子墨さん。
あたしの未来の思い出のひとつを、貴女の色に染めてあげる。
世界が魔女を狩りに動いたなら、あたしは世界を革命してあげる。
だから――――この本、くださいな。
【――――】
【一瞬だけ宙を泳いだ手は、ゆるやかな速度で】
【思い出への地図へ、到着する】
780 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/10(日) 23:44:36.06 ID:w7a8QHOSO
>>775
うーん……
でも、やっぱり触るのはやめておくよ。
お金持ってないし。
【そう言い、ただ眺めるだけに留める】
【青年は少しがっかりするかも】
ふーん……
上手いことやってるねー。僕もそんな儲かる商売したいなー。でもコネも無いし、大変そうだし……
…今気づいたけどさ。
これって、同業者に恨まれたりとか、しない?
781 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/10(日) 23:44:52.92 ID:lxr3LYz1o
>>779
【決意と共に放たれたその言葉を受けて、笑みを口に浮かべ、呪言を紡ぐ】
――ならば、此処に契約と誓約は成立したわ。
この本は、これから貴女、ゆずっちゃんの物。
――――――売ったわ。
【すっ】
【この本の所持権は、子墨から夕月へと移り変わった】
【今宵より、この本の主は、貴女なのだ】
――ふふ、この本が貴女の光明となりますように。
【さり気無く、貴女に差し出された本には、呪符として使用できる栞が挟まれていた】
【いざという時、一度だけ貴女を守る防御壁を作る、魔装であった】
【そして、直後】
【ぼーん、ぼーん、ぼーん】
【鐘の音が店全体に鳴り響く】
――そろそろ、閉店のお時間、ね。
縁は繋がった、だからきっと次もまた貴女はこの店を見つけられるでしょう。
だから、次会うときまでに、貴女の運命が見つかりますよう、願っておくわ―――。
【そんな祈りじみた言葉を、貴女に送り】
【店は歪み、貴女は気づけば元の路地裏に戻っているだろう】
【唐突な、夢の様な一時。だが、貴女の手には間違えることのない、書と運命の重みを感じるはずであった――――】
782 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/10(日) 23:45:18.26 ID:f0W3+SOAO
>>776
……はぁ
【子供と根比べして勝てると思っていない。早々に敗北を表すと】
【煙草の灰を、粉砂糖でもトッピングするように床へばらまきながら立ち上がって】
≪ポイエーシス・オルガノン≫所属、配役は気狂い帽子屋
――プーシュカ・サクラメントで御座います。見知りおく必要は、なく
……さて。そろそろお帰りの用意をどうぞ
〝教会〟の襲撃に関して、準備もいくつかしたいので。暇潰しはここまでかと
【瞬間、ぐらりと“空間”が揺れた】
【それは酷い違和感だっただろう。地面は揺れていないのに、まるで自分だけが揺れるような感覚】
【青年は慇懃に外を指し示した――もう一度、大きく揺れる。月がうすらと赤みを帯びて見えるかもしれない】
【選択は自由だ。しかし――ここに残り、命を危険に晒すだけの価値が“面白い”ものにはあるのだろうか】
783 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/10(日) 23:45:54.15 ID:f0W3+SOAO
/追記
/ただいま戻りました
784 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 23:46:56.49 ID:S2AETUWQo
>>771
【蛇、創世記にて二人を堕落させた事から手足と体温を奪われた】
【それを信仰する宗教、蛇神、表への敵意】
【だからこんなところにいて、卵を孵化させ穿孔させた】
【…技師である彼女がなんと言ったか、少しわかる気がした。想像だがその意見は多分に同意できる】
【同時に、その背景も僅かに。喋りすぎてしまったかもしれない】
…知らないから、踏み込もうとするんだろ。
その間合いが全員で違うから、届かなかったり、踏み込みすぎて逆撫でしたり。
……その真意が、お前には、見えなかったんだろうな。俺も南雲のこと知らないから、なんともいえないけど。
【相互理解に、痛みは不可欠なのだと裏に潜ませて】
【遠まわしにそういうのが、こちらの限界だろう】
【彼女の闇は深い。深くて深くて、一朝一夕に如何こうできる物ではない】
【不良少女の『目的』同様。だから、布石を打つに留める】
【届くかどうかわからないが、何が変わるかわからないが…疑問の糸口にと】
そこまで教える義理はねぇよ。
一人は仕事だか任務だかっぽかったし、もう一人は日向に限りなく近い路地裏族。
これがヒントだ、後は好きにしろ。
【先ほどの吐露にて、こちらは警戒度が上がっていた】
【過剰に子供な誘いを断り、毒にも薬にもならない言葉を投げるに留まる。ヒントというにはあまりにも曖昧】
【座して求めるばかりが子供なのだと、突き放すような言い草】
【ただし、ヒントを与えたにせよ、当初の投げかけにせよ】
【こちらの不良少女は、そこから立って動けという遠まわしな激励にも見える】
【闇は見えたが、見限ってはいないのかもしれない。伝わらなくとも】
そりゃ逃げで屁理屈だ、俺が決めた事をやらないわけにはいかない。
どの道行くのは確定しているし、さっきも言ったが、俺が知る二人以外にも仕掛ける奴が出てくるかもしれない。
俺にそれを言ったって無駄だ。
【子供の理屈と真正面から切り捨てて、狼少女は頑として首を縦に振らない】
【自分ひとりの気をそらしたところで、『他の奴らが動く』。お前がそういったんだと皮肉りながら】
【様子を見る限り、左への反応は過剰。魔翌力を侵害されると不都合が生じるのだろうとあたりをつける】
【だが狼少女は、左手をゆっくり下ろした。すぐにあげられるよう力を込めたまま】
【顔を見れば金眼の仏頂面だが、複雑な心境が垣間見えるだろう】
…もし、痛いと想うんなら、その痛みをどうにかしたいと欠片でも想うのなら、
探せ、その手段を。そして自分を苦しめているものの正体を理解し、曝け出せ。
俺がすべき事、しなければならないことは―――――哲学者の卵の破壊だ。
俺以外にもその手段を模索している連中はいる、『Justice』、とかいう組織とかな。
立って歩け、自分の意思で、『そこ』を出ろ。他はない。
【救難信号、聞き届けて、狼少女は金を焦げ茶に戻した】
【言葉はあくまで酷薄、突き放すような冷たさがあったが、同時に】
【お前にならできるはずだ、とか、お前はまだ何もしていない、とか】
【そういう類の、迂遠で伝わりにくい激励を残すだろう】
【ビニールを片手にさげ、少女の前を交差しないよう、路地の奥へと立ち去ろうとする狼少女】
【湖の底、路地裏、箱の中―――――いつまでも『底』に閉じこもるなと、言い置いて】
【背を向け、歩き出すその背中が、立ち止まり、振り返って言葉を待つ】
【何か、言っておきたいことはないのかと、たずねるように】
785 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 23:49:50.12 ID:gDx1503Go
>>778
面倒臭えから痴呆で良いよ、そうそう歳が歳だからな直ぐに忘れちまうのさ
特に気に入らないヤツの事なんざ覚えてるだけ腹が立つから一番に忘れるように出来てんのさ。
【黒の手袋に包まれた両手、その指を大きく開く】
【関節のぱきぱきという音どうやら彼女は既にやる気であるらしく】
【右手を天に左手を地に、腕が平行になるように構える】
(腕、義手か……そんなら――――)
【何よりも人の身体に合う物はその人間本来備わっている物】
【義手を付けているような者に自分の両腕が負ける筈がない】
【それは驕りであったし同時に誇りでもあった、この拳であらゆる物をなぎ倒してきたのだから】
【これからもそうするだけ、行動原理は単純なほど良い】
そんなら、ぶっ壊さなきゃなあ――――!!
【一層大きく叫ぶ、それは喜びと慟哭と様々な物が混じったモノ】
【女性は先ず一歩踏み出し、二歩目にて重心を下げ前のめりに急加速】
【両腕を後方に逸らしたまま青年に近付こうとし、それが成されれば彼とすれ違い様に】
【大きく開かれた右手、その五指で彼の脇腹を引き裂こうとするだろう】
【その攻撃は爪による切断といったものではないが】
【速度と強靭な握力は肉を抉る事は容易、触らば指の痕が残り肉が削れてしまう可能性もある】
786 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 23:52:00.25 ID:S2AETUWQo
>>771
//すみません少し遅れました…
787 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/10(日) 23:53:53.01 ID:aeTFOuHY0
>>782
/すみません、明日学校なので此処で切らせて頂きます…
/明日に回しても構いませんか?不可能であったら切ってもらっても大丈夫なので…
788 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/10(日) 23:55:44.43 ID:Q6PqNOASO
>>781
【タイムリミットを告げる鐘の音、少女は当然シンデレラではなかったので】
【ドレスなんか着ていなかったし、ガラスのくつも存在しなかった】
【口当たりの良い紅茶も、心地いい温度の室内もなくなって】
【代わりに戻ってきた鉄錆の香り、転がったヤク中の遺体】
…………ありがと、「優しい魔女」さん。
【夢も希望もへったくれもないこの場所で、少女が唯一手にしていた本】
【それだけが、魔女の城が現実に存在した証だった】
【なくしたものを探しに。少女は、地図を片手に歩きはじめる】
//ここいらでしょうか、ありがとうございましたー!
789 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
:2011/07/10(日) 23:56:20.98 ID:f0W3+SOAO
>>787
/はい、構いませんよー。明日は8時から9時頃には待機出来るかと
/ただもう少しで終わりだと思うので、此方を待たずに先に終わらせてもらっても構いません
/どちらにせよ、此方はそちらに合わせようと思います。待たせて申し訳ありませんでした
790 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/10(日) 23:58:50.06 ID:68FOUDM/0
>>780
【「あらら、ざぁんねん」】
【それは触れないと言ったことに対してか、お金持ってないとの言葉に対してなのか】
【…こちらも残念なことに、多分後者であった】
率が良いけど非合法だからねー、今言った事は秘密でよろしくぅ
同業者にはもうねぇ、追っかけられまくりだよー
3回くらい死にかけたかなぁ。ふふー
【もう、抱いている少女は撫でない。視線すら遣らない】
【代わりに彼は、先程からリューファの剣を観察していて】
【緑の宝珠と、剣士。魔導剣士かしらー、なんて推測が頭を巡った】
リューファは剣士って言ってたけどー、魔力も使えたりするのかなぁ?
何だかその剣、不思議な魅力があるからぁ。気になっちゃうんだよねー
【「どんな戦い方なんだろー」】
【詰まる所聞きたかったのは、ここなのかも知れない】
【他人の能力について、ギムレットは人一倍関心があった】
791 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 00:01:07.94 ID:ESfsahj6o
>>788
【貴女の居なくなった店内で、女性は煙管をふかしながら紅茶のグラスを傾ける】
――少々、大きい代償を頂いたのかもね。
だけど、過去を取り戻すのは大変なことだもの。
それ相応の代償は、当然とも言えるわ。
『痛むのか、子墨』
少しだけ。
少しだけ、私に似ていたから。
どう仕様も無い運命の流れに、立ち向かう姿が。
だから、少し胸が痛いわ。
きっと、私は恥も外聞もなく助けを求める未来を持つから。
『その時は、吾輩も子墨に報いよう。餌の礼はするともさ』
ふふ、ありがとう、ノラちゃん。
【そんな会話が、交わされていて】
【ぐるぐると登る煙と共に、グルグルと店は、流転して言ったのだった――――】
//乙でしたー!”
792 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/11(月) 00:02:03.54 ID:hBSupJiE0
>>789
/ありがとうございます!
/明日の9時ごろに舞台裏にて声を掛けます故よろしくお願いします。
/我がままに成ってしまいすみませんでした
793 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 00:04:30.19 ID:1U3nMEsTo
>>785
【「……ふん、そうか」】
【そう呟いた青年の瞳は、一瞬だけ鋭くあることを忘れた】
【翳りとも呼べたが、しかし、それはすぐに瞳の奥に押し込まれた】
【そして口を挟む余裕はなかった】
──っ、ッ!
【疾風とすれ違ったような錯覚を彼は覚える】
【間一髪、身を横に逸らして、かろうじての直撃は避ける】
【だが、むしろ当たったときより凄まじいような怖気を覚えた】
(……、冗談。もうこれ以上腹を抉られるのは御免だ)
【──彼の羽織っていた外套の裾が、まるでちり紙のように容易く引きちぎられていた】
【魔術によって編まれた特殊な強化繊維を使用している筈なのに、この有様──】
【青年は思い、背筋が薄ら寒くなった。しかし、何故か口唇の笑みは一層深くなった】
……本当に覚えていないのか
気に入らないヤツだという意見はこっちも同じだが
しかしそんなに悲しいヤツだとは思わなかったな
まるで魔物と変わらないように見える
【そして青年は、意味深な言葉を続けて紡いだ。あるいは挑発なのか】
【彼からの反撃はない。とんとん、と身体をほぐすように軽い跳躍を重ね】
794 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/11(月) 00:15:01.20 ID:uYKqdFPSO
>>790
死にかけた、ね。
よく逃げ切れたね。見た感じ、戦いそうには見えないけど。
【(そこまでする事なのか…?)なんて考えながら言う】
魔力?
うーん…一応持ってはいるんだけど、これだけじゃ何もできないんだよねー……
でも、この剣を使えばそれなりに使えるよ。
よく見てて。
【そう言い、すらりと剣を抜き】
【離れた所に切っ先を向ける】
【ふいに、すぅと目が開き、緑の瞳が覗く】
「電撃波」!
【切っ先から緑色の電撃が走る】
【それが地面に着弾した数瞬後、着弾地点を中心に直径3メートル程を巻き込む爆発が起こる】
…こんな感じ、だね。
【目を元に戻し、剣を鞘に戻す】
795 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 00:26:33.81 ID:GnBk7KZ8o
>>793
――――――――
【一歩、二歩と地面を足で掴み加速を[
ピーーー
]】
【ザザーという擦過音、靴底のゴムが溶けて化学的な臭いが辺りに流れる】
……なんだ避けるのか、――――へえ。
それじゃあ今のよりも痛くしなくちゃなあ、同じ物を単調に続けるのはお前だってツマラナイだろ?
【どうやら地面に寝転がっている男よりは楽しめそうだ】
【初撃を躱したのだからそこは正当に評価しなければなるまい】
【そしてその評価にはきちんとした代償を、与えなければ――――】
人様の事を「悲しい」なんて表現するなんて……テメエは親にどんな教育されたんだよ
アタイも相当に碌で無しで人で無しだけどやっぱりテメエ程じゃあねえなあ……。
【そんな言葉を連ねながら彼女の瞳は次に狙う場所を吟味している】
【頭を潰す?それでは直ぐに終わってしまってつまらない】
【心臓を握り締めて段々と潰していき様子を見る?その間合いまで入るのは難しそう】
【四肢を砕く?……これが一番現実的か、身体の自由が利かない人間の滑稽な姿は見飽きたけれど】
【まあ思い出しついでに再現してみるのも悪くはないだろうと……】
【いや、しかし――――】
冗談言うなよアタイのどこが魔物なもんか、至って健全だ
……そうそう何も言わずに勝手に家を飛び出すクソガキなんかよりはよっぽど健全、素晴らしいまともさ加減。
【そうだ、躾のなっていない物に必要なのは拳骨1つで十分だろう】
【殴るのなら頭が良い、そっちの方が骨身に染みるしついでにプライドをズタズタに出来る】
【そうと決まれば両の掌を握り締め――――】
今なら拳骨一発で許してやらなくもないぞ、しかしまあ後10秒だけ時間をやろう
10秒以内に土下座してアタイに謝ったらば拳骨は勘弁してやる……ほいじゃ10、9、3……2……
【ニヤリ、浮かべる笑み】
【突然の土下座オーダー、そしてカウントダウン】
【残念ながら彼女は彼を忘れていた訳ではなかったらしい】
796 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 00:30:20.12 ID:0Fb04hBG0
>>784
……私を、神の器を壊すだけの他人なら、そんなもの要らない。
神殺しは大罪、そんなひとは神の清水に焼かれて死んでしまえばいい。
【「痛みは不可欠」。相手のその言葉を、少女はひどくあっさりと切り捨てた】
【目先の痛みが嫌だからと、病院を嫌がるように。目先の痛みが嫌だから、ひととの関わりまで切り捨てる】
【蛇神様、神の器。然るべき病院に連れて行けば、然るべき薬を処方されてしまうような、そんな言葉】
【ただ、本人はいたって真面目な様子。どうやら本気で、神がどうとか、言っているらしい】
…………名前は? 性別は?
どんなひと、どんな見た目?
……それじゃあ、全然足りない。
【曖昧なヒントに、少女はひどく不機嫌そうに尋ね返し】
【もっとちょうだい、と。飴玉でも強請るかのよう】
【教えれば、きっと悪いことに使う。銃口の瞳が、そう語っているから】
【飴玉の与えすぎは、身体に毒。ならば、相手のしたことはきっと。正しいのだろう】
【ただ、子どもと言うものは。大人は意地悪でそんなことを言っている、なんて思うものである】
【少女も、例に漏れず。ひたすらに、不機嫌だった】
じゃあ……!
じゃあ、……、……。
【切り捨てられた、ならば、別の言葉を】
【言おうとして、しかし。子どもの貧弱な考えでは、どうにもならないと。理解したのだろうか、言葉に詰まって】
【言いたいことを探すかのように、視線をうろうろとさせるも。どこかにカンペがあるわけでもなし】
【ぎゅううと、両眼を閉じて。八つ当たりするかのように、自分の頬を。右手で引っ掻く】
【ほんの一瞬は白くなったその場所も、すぐに赤くなって。頬に数本の痕を残して】
【目を開ければ、怖い怖い左腕が下ろされている。安堵したような表情を浮かべてしまうのは、やっぱり子どもみたいで】
だって、……助けてくれるなんて、嘘ばっかり。
だーれも、助けてくれないもん。
【「自分から動け」、と。そんな相手の言葉に】
【返したのは、嫌とも取れる、そんな言葉】
【子どもが嫌なことや困ったことがあったら、大人の陰に隠れて、大人に任せて、解決してもらうみたいに】
【嫌なこと困ったことから、誰かに隠してもらって。誰かに解決してもらって】
【そんな、誰かに甘え尽くした、甘い甘い救済をお望みらしい】
【本当に本気で、どうして助けてもらえないのか、分からないという風な。きょとんとした表情で、首をかしげて】
…………、鈴音。
白(しら)い神の、鈴の音。
【遠くなってしまった相手に向けていたのは、ほんの少しだけ寂しそうな、そんな表情】
【言外に尋ねられれば、少しの間の後に。口にするのは、きっと少女の名前で】
【白神鈴音。それから、首を傾げれば、こちらも言外に。尋ねたのは、きっと相手の名前】
797 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/11(月) 00:33:38.23 ID:yPWWbjwF0
>>794
【開かれた目の緑。剣に嵌められた宝珠の緑。切っ先から走る電撃の緑】
【「なぁるほど」なんて解ってもいないくせに洩れた言葉は、爆音がすっかり隠してくれた】
【リューファへぱちぱちと拍手を送りつつ、ギムレットはようやく腰を上げる】
やぁ、流石剣士だねー
剣の質も良いけれど、一番良いのはあなたの腕のようだねぇ
それだけ力があるなら、お貴族様の用心棒やら傭兵やら剣闘士やら、働き口はたくさんあるよぅ
【そう言いながら抱き上げた少女の亡骸は、少し乱雑に荷台に乗せた】
【「この子、然るべき場所に引き渡してくるからー。ここでお別れだねぇ」】
【自身も一角の白馬に跨がって、ギムレットは手綱を握る】
【リューファの言葉を聞いた後、丁寧な別れの言葉を残して彼は走り去って行くだろう】
/〆です、最後駆け足ですまない
/聞かれたいところドンドン突いてくれて嬉しかったです
/絡みありがとうございましたー
798 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/11(月) 00:43:59.07 ID:uYKqdFPSO
>>797
うーん。
僕は自由に戦いたいんだ。だから、雇われたりして無理矢理面白くない事をされるのは嫌なんだよね。
…でも、一応考えておくよ。ありがとう。
【あまり乗り気ではなさそうだが、一応礼を言う】
…そうだね。
じゃあ、さよなら。またいつか。
【そう言って、白馬にまたがった青年を見送り】
【姿が見えなくなった所で、男もどこかへ去っていった】
/乙でした!
799 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 00:46:38.50 ID:1U3nMEsTo
>>795
残念ながら親などいない。だから教育もクソもない
それに、『魔族』が人で無しでなくてどうする
【右手のうなじの辺りへ添えて、首を鳴らす】
【それから外套を脱ぎ捨てて、今一度彼女を見据えた】
【外套の下は、袖無しの黒衣とブーツ、赤銅色のベルト】
【いくらか身軽になったことを示すかのように、小刻みな跳躍を重ねるが】
……子はいつか巣立つものだ
跡を濁さないだけ立派なガキだろう
【ざり、と、音を鳴らしてそれが止んだとき、彼の口唇が小さく綻んだ】
【それから間を置かず、彼の足裏は地を削るように蹴りだして】
【前傾で疾り出す。並の人間に比べればめっぽう速い速度で】
──誰が誰に何の道理で謝るって?
よく聞こえないから手が滑りそう──だ、ッ
【もしもそのまま接近が叶ったならば、】
【アッパーカットのような軌道で、右の義手の拳を顔面へと突き出すだろう】
【この細身のどこに、といった程度の衝撃力は含んでいるが、しかし何分大振りだ】
800 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 01:01:37.70 ID:GnBk7KZ8o
>>799
ばっかだなテメエは、魔族だったら尚の事まともじゃねーといけないのさ
まともってのがどんな物か知らねーと自分の異常性を維持できねえからな――――。
【右手、拳を頭の横の高さ合わせ力を溜める】
【右足、引き半身の構え】
唐突に居なくなる事は巣立ちとは言わねー、失踪っていうんだよ
テメエみたいなのはやっぱ首輪か何かで管理した方が安全かもなあ……。
【迫ってくる、ならばこちらはそれにあ合わせて返せば良い】
【両足で地面を確りと掴み、支える】
テメエがこのアタイに謝んだよ――――っ!
このっ!クソガキがァ――――!!
【下から迫る物には対するような上から迫る攻撃】
【力を足から腰、背骨そして拳へと伝導させ……放つ】
【並の人間の力の限界を越えた暴虐の一撃は、青年の放った拳から真っ向へとぶつけられるだろう】
【もし拳と拳同士が触れたのならば】
【彼女の手からバキャ、という砕けた音が響く事になる】
【少しばかり弱く、彼女はなっていた】
801 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 01:07:47.28 ID:UAyhL4Abo
>>796
【世迷言にも似たそれを、少女は確信しているのが見える】
【本来なら切り捨てるのが道理、だが】
【幻想を、あしきゆめをその身に宿す狼少女は、受け入れる】
【どういう形であれ、事実なのだと】
形あるものは、いつか壊れる。
神が形を得ようとお前を選んだのなら、その神は、お前の顔をして死にたがってるのかもしれないな。
誰かに罪を押し付けて。
【だから否定する。神の意思に身を委ね、自己を放棄した鈴の音を】
【その鈴の音を汚す、黒い卵と蛇の神を】
【こいつは幼すぎると、憂う気持ちがその顔にあった】
【誰かに、似ている。酷く癪にさわり、……酷く、とても酷く、狼少女を惹きつける】
お前は今、何ができる? 何をする?
座って餌をねだるのは誰でもできるが、子供にしか許されない。
そーいうもんだ、もっと考えろ。
カミサマをお迎えするその身体を、卵で汚したままでいいってんならそれでもいい。
それまでに出来る事をやりつくすのが、お前のお勤めとやら、何じゃないのか。
…それとも神は、器になるお前にそんなことも教えてくれなかったのか?
【ねだり、言葉を詰まらせた少女に突きつける論理の矛盾】
【信仰する神は、きっと少女にとって重大な存在であろう】
【確かめるような口調で嗜めて、軽くつついて、いずれにせよ相手が全能ではないと吹き込む】
【信仰心に厚い彼女のようなタイプは、その類の疑念から崩壊するものだ】
【少女が求める甘い甘い手を持たない不良は、爆弾をいくつか埋め込もうと試みる】
【精一杯の反抗だった】
【そして本人すらも予想だにしない、肩入れである】
狩人にせよ農家にせよ、食い物は一日にしてなるもんじゃねぇ。
お前の言葉を聞いて、聞き入れて、今も方法を探している奴がいるかもしれない。
こんなせまっくるしい路地から出て見ろ、割と必死だぞ、どいつもこいつも。
自分のためか誰かのためかは知らないが、世の中馬鹿ばかりだからな…。
その中には、お前の事を忘れず、今もどこかで駆けずり回ってる奴がいるかもしれないな。
ま、それも俺よりはお前のほうが詳しいかもしれないが。
【説教染みて仕舞い、頭を抱えた】
【何で自分はこんな長々話をしているのだろうと、狼少女が気付いた瞬間である】
【自分自身が滑稽に思えたが、言葉はその意に反して真剣である】
【ただ、口をついてそれらの言葉が出たのだ】
【その理由は…彼女の言葉を受け取り、狼少女がこうして口を回しているのは】
【きっと、立ち上がるにふさわしい理由が、何処かにあったからだ】
竜崎遥人だ。
お前が本気でそれを望み、ここ以外の場所で出会えたなら。
その脚でいける場所…『いきたい場所』じゃない、『いける場所』全てへ言って、お前の疑問に答えが出たなら。
そのときは助けてやる。今のお前じゃだめだ。
【名乗られて、答える。それはきっと、彼女を知己と認めた証】
【この場において名を交換したのはきっと、決して容易には…特に彼女のような幼い少女には理解されがたいであろう、狼なりの礼儀】
【最後にその求めに応じる旨を示し、なおかつ今彼女を助けない理由を捨て置いたのも、きっと】
【怨まれたっていい、嫌われたっていい】
【だが、『それでも』来るのであれば、と、再び袋から何かを取り出し、投げてよこそうとするだろう】
【溶けたアイス…だが、元がアイスなので未だ触ると冷たく、ペットボトルを飲まずに冷却に使った彼女には、ちょうどいいかもしれない】
【使い方を間違えるなとも、或いは、其れがアイスではない理由を考えろとも、いろんな思考をごった煮にして】
【竜崎遥人は背を向け、路地の奥へ消えてゆく。求める答えを求めて】
//二日間にわたる絡み、お疲れ様でしたー!!
802 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 01:23:48.11 ID:1U3nMEsTo
>>800
そんなお説教をおとなしく聞いてやると思うか
俺を縛る輪っかなら、もう足りているしな
【青年は走る。鋼の拳をしっかと握り締めながら】
【魔術ではなく、素人もいいところな肉弾戦を挑む】
【そして】
【拳同士が衝突しあった瞬間は、青年には無音に感じられた】
【時さえ止まったと言っても良い。思考だけがその瞬時に渦巻いた】
【──まずい、失策した。暴力馬鹿の暴力加減を忘れていた】
【これは、新調したばかりの義手を早速修理する羽目になったか──】
【と、青年に苦い怖気が走った、そのときであった】
【音が響く。何かが砕けた音だと悟る】
【義手に皹が入った音だと、彼は最初に思った】
……っ、……
──……馬鹿は、どっちだ、……ッの──
【それが違うと分かったとき、】
【彼は、動けずにいた──あるいは動かず、とも言えたが──】
【義手から伝わった激甚の振動は、体内へと雷鳴のように迸り】
【もはや立っているだけで限界の有様へと追いやられていた。どうにか膝をつかないのは、頑なな意地か】
803 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 01:36:35.64 ID:GnBk7KZ8o
>>802
――――っ!!
(――――やっぱ正面からは無茶だったか……ちぃ)
【連日続いていた別件の戦闘で彼女の身体は文字通りボロボロだった】
【具体的に言うのなら全身に深い刀傷を受けていた】
【刃の鋭い刀は骨自体にも傷跡を残す、今さっきの衝突でその溜め込んだ傷が決壊】
【丁度表面に傷のついたガラスが砕けるようにして骨が砕けた】
テメエなんぞよりは頭が良い自信は……あるさ――――。
【右腕はある程度動かせるが手となると力を込めた所でプルプルと震えるばかり】
【幾ら筋肉が強靭かつ柔軟でもそれを支える物がなければ意味はなく】
【見ればその手は段々と紫色に、内出血を起こしてゆく】
…………無理だな、片手壊れちまったらバランスわりぃ
ここは年長者らしく勝ちを譲ってやろう、仕方ねえなあ本当に。
【右手を左手で庇うようにして2歩程後退】
【青年の事だ、こんな状態の自分を更に苛めてやろうだなんて思う可能性は十分にある】
【そんな状況に陥るのは彼女の伽藍なプライドが許さなかったんだろう】
804 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 02:02:15.11 ID:0Fb04hBG0
>>801
でも、壊れた場所を繋いで使い続けることは出来る。
だから私が蛇神様の器、他のひとになんて、させないし、絶対に出来ないこと。
【壊れたものを、繕って再び使えるようにする】
【昔からあるリサイクルの精神、最終的には神をも生み出す行為】
【それと私がどうやって繋がるのか。自分は理解しているからか、口に乗ることはなくて】
【その神について語る際、少女はとても嬉しそうで。きらきらと瞳を輝かせる、少し前までの笑顔を浮かべていて】
だから、蛇神様を馬鹿にするなら、――排除するのは、わたし。
【嬉しそうな笑顔は、ぱっと無表情に化けて】
【後半部は音にはせずに、物騒な言葉は口の動きだけで続く】
……大人じゃないもん。
みんなみんな、そうやって見るけど、……大人じゃ、ないんだもん。
【相手の言葉に。視線を伏せて】
【呟いた声は、ひどく小さくて。この距離では、もしかしたら聞こえないかもしれず】
【それから、軽く頬を膨らませ。拗ねたような表情を見せるが】
……蛇神様は、そんな下らないこと、気にしません。
私のこと、見てくれて、いっぱい褒めてくれて、いっぱい一緒に居てくれるから、そんなものに惑わされません。
【やっぱり。蛇神様とやらについて語る際は、凄く嬉しそうで】
【そして、その神は。憑り代に妙なものが付属していても構わない、らしい】
【少女に妙なものが入り込んでいることで得をするか、それとも本気で気にしていない暢気な神なのか】
【企みごとも、行き過ぎた暢気も。どちらにせよ、少女にとって、悪いものでしか無さそうなのだが】
【結局、その爆弾は不発。小さな子どもが親を信じて疑わないように、少女も。その神を、信じて疑わなかった】
だって、外に出たら。
……私なんて、居なくても一緒で、みんな幸せそうで……。
…………そんなひと、居ないもん。
【ここから出たくない、と。積み上げるのは、いくつかの言い訳で】
【ここから出たくない理由。しょんぼりと目を伏せ、ちらりと、大通りの方向へと目を寄せる】
【そんな誰かについては、断言に近い言葉を。返すでもなく呟いて、さらに落ち込んで】
遥人……、遥人。
…………。
【相手の名を、数度、繰り返して。小さく笑む】
【それからのだんまりは、きっと。その提案が彼女にとってあんまり好ましくないからで】
【誰かにほぼ百パーセント助けて欲しい、そんな少女が。それを好ましくないと思うのは、まあ仕方の無いことかもしれなくて】
【それでも一度。「それを出来たら、」そんな風に。ちらりと、視線を向けた】
【そして、投げられる元アイスはぱしりと受け取って。数秒眺めてから】
【去り行く相手に、控えめな声で「またね。」なんて声を投げる】
【そして、少女以外が居なくなったはずの、その場所に】
【いつの間にやら、滲むように現れたのは、背の高い白い女性】
【髪から肌から服まで白く、ただ、瞳だけが嫌に赤くて】
「……ご機嫌だな?」
だって、お茶貰いました、あと、元アイス。
【なんて、会話があったとか、無かったとか】
【難しい話は、子どもみたいな少女の頭からは、多少抜けてしまったらしい、が】
【それでもきっと、大事なことは覚えていてくれるはず、である】
/おつでしたー!
805 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 13:34:56.28 ID:8L2qZ29V0
【路地裏 / その、はしっこ】
…………………アタシ、なんで
【点々と焦げたデニムの半ズボンに、ピンクのパンダがプリントされたTシャツ】
【兎のピンバッジ付きポシェットを右肩から提げ、値打ちのしそうな「紅い指輪」を嵌め】
【濁った紅の双眸、生気の無い蒼白の肌、ぼさぼさの黒髪といった風采の】
【陰鬱な雰囲気を纏う少女が――視線を定めず、彷徨っていた】
【道の辺にある、錆びた柵で囲まれたゴミ捨て場を見やると】
【土くれへの変身過程にある魚の身や、異臭を放つリンゴの芯に】
【酷い怒りを覚えたように顔を歪めて、重い足で路を蹴る】
【ちいさなちいさな砂嵐が、生温い風に運ばれていく】
「……マスター、」
………もう、別に良いよ
【全くもって気が晴れた様子のない彼女は、不思議なことに】
【その手に握った――身に不相応なサイズの「鉄槌」に、】
【なんとも言い難い声を掛けられるも、言葉を交わすという程の事もせず】
【俯き加減に、彷徨っていた】
【彼女を知らない人間が見れば、明らかに怪しいし、前方不注意】
【加えて、かつての彼女を知る者がこの空間を訪れたなら】
【恐らく。滑稽なまでの『違和感』を覚える事は、確実であり――】
806 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 14:02:53.68 ID:5SXi8s4Do
>>805
【その鉄槌は、やはり目立つ】
【距離を取った場所からでも十二分に存在を主張し、名実共にトレードマークであろう】
……お、あのハンマーは。
【見かけた知り合いは、きっとそんな風に、即座に判別するのだろう】
【テンプレート通りともいえる反応を起こし、接近を試みる姿が一つ】
【ウルフカットの黒髪に、焦げ茶色のジト目、への字口】
【ノースリーブの上着から伸びた腕は、良く観察すれば分かる程度に鍛えられている】
【左腕の肘から指先まできつめに巻かれた包帯は、その人物の性質を雄弁に物語る】
【タイトなジーンズに、腰周りまで隠すほど裾が長いシャツ。全体的に暗色系】
【胸元や腰周りの丸みは、その人物の性別を色濃く映し出していたけれど】
【単純に少女と呼ぶことを憚られる雰囲気を身にまとっている、ようだった】
よう、じゃりんこ。確か海部とかいった、っけ、…?
【以前であったときは、その元気な大活躍が印象深くて、気安く声を掛けたのだが】
【途中で異変に気付いて、失速する。挨拶するように上げた手が減速に伴い下に落ちた】
……どうした? 死体のような顔してるぞ?
【ちらと、様子がおかしい一瞬は見た】
【だが短期間にあまりにも変わり果てていて】
【不躾に、相手の様子を目撃して率直に評してしまった。】
807 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 14:15:18.17 ID:8L2qZ29V0
>>806
【聞き慣れたと言うには、少しばかり縁遠い声】
【「誰だったか」と暫し記憶を転がして、それでも無視しようとしたが】
【苗字を呼ばれて――仕方なく、緩慢に向き直る】
……そう、名乗ってたかな
【突き放すようなぞんざいな対応を仕向けた刹那――】
【余りに素直な『感想』を耳にして、眼の色が変わった】
【色落ちした歯茎を剥き出して、凄む】
【少女の感情に呼応し、ささくれ立つ様に周囲に火花が散る】
【それは今にも、竜崎に向けられそうだったけども】
「……マスター!」
【「指輪」の必死そうな声を耳にして、ふと我に帰る】
【そんな事をしても、きっと意味は無いだろうし】
【――否定する事なんて、出来ないもん】
………「のような」、じゃないよ
アタシ、死んでたの
【消え入りそうな小さな声は、遠いからなお小さい】
【そしてこの少女は、足を僅かに震わせつつも、壁の際から動かず――】
【言葉が足りない為に、判断に悩むところが有る】
【されど引っかかるだろう要素は、過去完了形の言葉】
【――問い質すなら、従者の方がまだ落ち着いているだろうか】
808 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 14:23:55.47 ID:5SXi8s4Do
>>807
【名前への反応が薄い】
【以前は積極的に訂正してくる姿が印象に残り、もう少し噛み付いてくるかと思ったのだが】
【覇気が無く、ともすると本当に、】
……マジでどうした。
【目を僅か丸くしながら、感情の推移と従者の声を聞いていて】
【状況はつかめないが、なんとなく、折れてる気がした】
【その手の姿や感情は、酷く癪に障る】
どういうことだよ、『もう一人』。
何でこの前までクソガキだった奴がいきなりこんなになるんだ?
【従者たる彼の名前は記憶していないのか、いい加減な二人称で呼びかける】
【その奥歯にモノが挟まったような言い草が気に入らなくて、少し苛立たしげに問いかけて】
【聞かないほうがいいのかもしれない、なんて判断はなく】
【その有様を前に、聞かずにはいられない】
【相手の位置は良くわからないので、ハンマーをじっと見つめて】
【時折、様子を伺うように史音へと視線を移す】
【以前見たときからおかしな奴だと思ってはいたが、改めて精査するように】
809 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 14:38:02.99 ID:8L2qZ29V0
>>808
どうもしてないよ、前がおかしかっただけ
……あんな様子のゾンビなんて、陽気な死神ぐらい変な話だって
【イメージに合致する言葉が、俯いた少女の唇から零れた】
【全体として色彩は乏しくなり、心まで土に塗れ】
【――「腐敗」の段階までは、まだ達していないようだけど】
【思えば、前から蝋燭のように肌が白かったような】
「……マスター、宜しいのですか?」
…………。
【史音の耳に近いという理由からか】
【感情を押し殺して今度の声は、「指輪」から発された】
【すると無言のまま、少女はうっそりと首肯した】
【勝手にしてろ――とでも、言いたげに。】
【恐らくは、この指輪の『説得』は、延々反故にしてしまっているのだろう】
【反応は最小限である。親心とは、蔑ろにされるものだ】
「では、竜崎様。
根元の部分からでは、冗長は避け得ぬのですが……
つまびらかにお話しすることを、望みますかな?」
【この際音源は固定しようと、声はまたも指輪から】
【鉄槌を握る人差し指の上にあって、綺羅と光る紅石は】
【深刻そうな調子で――何処か躊躇いがちに、尋ねる】
810 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 14:50:19.43 ID:5SXi8s4Do
>>809
(やたら卑屈だな…こりゃ大方、今まで知らなかったことを知って、ってな類か)
(にしちゃこの変わりよう…本当に死に掛けてる?)
【しかめた眉間の奥、相手の様子を評した遥人は、困惑が誰かへの鬱屈へと変わりつつあった】
【この前だって、それ以前から、ろくなことが無い】
【おもっ苦しい事情を抱え、今にもはじけるなりとろけるなりしそうな頭の連中ばかりだ】
【口に出さなかったのは、なけなしの配慮なのかもしれない】
【両者のやり取りを眺めていると、今度は指輪から発せられることに気付く】
【其れが本体かと当たりをつけると、視線をそちらへ移した】
【同時に、先ほどよりも史音に視線が密着するため、否応無くその姿を目視する羽目になる】
【その肌を眺める時間が延びるほどに、目が不機嫌そうに歪められた】
【そして左手を後ろへと隠す。半ば無意識の行動だった】
別にいいよ、時間は空いてる。
聞かせてもらえるなら聞かせてもらおうじゃないか。
【従者/保護者の躊躇いをよそに、史音とは逆側の壁に寄りかかる遥人】
【両手を組んで後頭部にあて、立ち聞きの姿勢】
【振る舞いは若干不良めいていて軽かったが、目は真剣で】
【腰をすえて聞くのだから、ある程度楽な格好でという思考も、透けて見える】
【要するに、何処かそっけない口調とは裏腹に聞く気満々だった】
811 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 15:05:50.74 ID:8L2qZ29V0
>>810
【不躾な――或いは、場慣れした仕草を咎める事はしない】
【頷くことなどは出来ないので、「分かりました、では」、と】
【小さな声で、この指輪は応答した】
【場所を変える事を提案しないのには、周囲の安全を『知っている』のに加え】
【余りに目立つ主の姿を――白日に晒さない為かも知れず】
「まず……私は、名をば“ベンヌ”と申す者、ものを言う武器です」
そしてこのお嬢様は、“海部 史音”様、
私めのお仕えする、マスターに御座います」
【自分の名前は知らないだろうと】
【粛々とした声は、二人揃えての自己紹介から始める】
【名を呼ばれて、主は不快そうに眉を顰めたが】
【その鉄槌を、暴力を、振りかざそうとはせず――】
「……マスターも私も、『命』という物を持って居りません。
私は生まれた時から。マスターは、一度『落命』なさった時から、
あるものによって、意識を繋ぎとめておるのです」
【指輪が、言葉を選ぶ様に、ゆっくり喋り始めると】
【史音の首を傾げる角度が更に深くなって見えたかも知れない】
【――恐らくは、目元を見せたくないのだ】
【そして一度言葉を区切ると、鉄槌の中から「紅蓮の魔力」が発生する】
【ベンヌの「行使する権限」が弱い為か、それは微量だけど】
【根幹には、凄まじい魔力を秘めた構造体の存在を匂わせるだろう】
【或いは――この世界において、『宝玉』と呼称されるモノの】
「このような魔力を発するものを、ご覧になった事がありますかな?
……意思を持った魔力、というものを、ですが」
812 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 15:23:36.95 ID:5SXi8s4Do
>>811
海部と、お前はベンヌっつーのか。
使い魔、というよりも執事っぽいのな。
【確認するように、名を繰り返す】
【指輪とハンマーという二つの姿が並立するこの従者を、遥人はあえて評した】
【前者を打ち消したのは、それを知るが故かもしれないし、或いは一方的主従ではないものを見抜いたのかもしれない】
【それは誰にもわからない】
【名を聞いて顔を歪めた史音の様子を見ていると、引っかかるものを感じる】
【あの時自らの名にこだわった少女が、それを翻す】
【ことの重大さを認識する反面、反感も覚える。今は押し留めて】
【落命、死】
【つまり、先ほどの言葉は真実であるという念押し】
【否定する気は無い。不思議現象には慣れている】
【だから表面上は、特に動きを見せなかった】
(しかしこいつ、反応が素直だな)
【追求はしないが、目を伏せる動作を見て思う】
【あえてハンマーに視線を移して、話の続きを黙って聞き続けた】
【それは、たまたま彼らが行った開放と思しき行為と合致する】
【何の気なしに動かした視線の先で開放された魔翌力、反射的に、目を魔翌力検知のため金色の魔眼に染め上げた】
【目を凝らすと、奥には確かに見える。死者を繋ぎとめるに足る強い炎】
魔翌力構造結晶体、といったところか。
特殊な条件化で凝縮された高濃度の魔翌力が意思を持つ…聞かない話じゃない。
それに、魔翌力が意思を持つなんて、俺にとっては『身近な』話だ。
【一瞬だけ、視線を自身の左腕に向ける】
【卵の汚れた『黒』、それを更に煮詰めて、よりどろどろと別の質感を出す『暗黒』、そして『紫』】
【混合する負の魔翌力群…そのうち、暗黒の魔翌力だけが僅かに周囲へと漏れた】
【何がおかしいのか、路地裏に小さな小さな笑い声が、うっすらと残響する】
【その顔に、薄い納得が現れた】
どうして存在しているかは、大体わかった。
じゃあどうして、今そんなことになってる? 使いすぎか?
【話の区切りと思しき場面で、口を挟む】
【それだけの魔翌力が、『宝玉』に類する結晶体がまだ活動しているなら】
【急激に訪れた衰弱の原因は、おそらくそれかと、見当がつき始めていた】
【その確認である】
813 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 15:45:23.89 ID:8L2qZ29V0
>>812
【今の少女は、半ば自分の存在を否定している】
【だが、自ら自らの生命に終止符を打つ負のバイタリティも持たない】
【そして名前とは、彼女にとり「ここにいる」事の象徴だ】
【然し、「今はどこにもいない」と思っているのだから】
【それを捨てようとする衝動にも――究極的には、無理はなかった】
【精神的な、自傷行為のようなものだ】
「……厳密には、『魔力の基に意思がある』のですがな
概ね、そのような解釈で誤りは有りませんぞ」
【言葉を続けつつも、魔力の発生には警戒を抱き】
【パトランプ宜しくに、指輪は幾度か光を明滅させる】
【だが笑い声を最後としてそれが失せたのを見て、指輪は発光を止めた】
【――少女の方は、少しだけ違った】
【黒い魔力を受けると、左手で自分の胸を抑える動作をとって】
【あからさまに、苦痛と不快を覚えた様子であり】
「いえ、申し訳無いのですが、作用な事では御座いません」
【そして次の問いに対しては、まず否定をぶつける】
【謝る風の言葉が、彼の慇懃さを強調した】
「この魔力の『意思』の特徴は、“物真似する”事なのです
術者に与えられた役割の通りに、物体に定着し、
その魔力の作用により、物体を緩やかな崩壊から修復していく作用を持ちます
そしてその制御さえ――その、「役割」の中で執り行うのだ」
「……少し、言葉をまとめる事が難しいのですがな。
私のマスターには、『魂』というものすら有りませぬ
死者がそのまま再生したのではなく、代替の意識を刷り込まれた状態――
よくできた事に、そのような危険な記憶はこれまで排除されていたのですが、」
【隠された史音の眸に、残量を定められた涙の雫が浮かぶ】
【弛緩した涙腺から、今にもそれは零れ落ちそうなのを見て】
【ベンヌは――また少し、躊躇った、が】
「ある出来事の中で……思い出してしまいましてな
その結果、魔力の制御を失い、このような有様に……」
「……幾度と無く宥めはすれど、耳がないも同じのようでしてな」
【幾らか厳しい言葉を混ぜて、最後まで続けるだろう】
【つまり。自分自身が、「海部 史音」でない事を知って】
【尚更傷心しているというのが、事の顛末らしかった】
【存在否定の理由も、幾らか明るみに出てきただろうか?】
814 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 16:00:13.27 ID:5SXi8s4Do
>>813
【両者の不調を見て、遥人は自ら漏れらした『暗黒』に対し尋常ならざる殺意をぶつけた】
【それを先読みしたように、闇が消える。その内側へと戻ってゆくように】
【完全に遥人を知る行動、その付き合いの長さは、おそらく対する主従よりも深い傷】
………すまない。
【笑い声は消えた。風が掻き消したようなそれに乗せて、遥人は珍しく、小さな謝罪を行った】
【自らの不徳と思しきそれを、恥じるように。普段そんなことはしない】
それも納得の範疇だ。
死者の完全な再生なんて禁術、そうそう成功するはずが無い。
……だが、なるほど、それなら説明がつく。
【自己否定の理由、名前への反応、死した彼女が生きる理由】
【自分は海部史音ではない、その想いからだ。ネガティブになるのも仕方あるまい】
【ということは、彼女が今死につつある理由は自殺である、という結論】
【筋が通った。それを知ってしまった以上、アイデンティティを保持できず死にたがっているのだ】
【鼻で笑ってしまう。目に激しい怒りを滾らせて】
おい『海部』。
【それを聞いてなお、彼女をその名で呼びつけた】
【壁から身体を起こし立ち上がると、ゆっくりと彼女へと接近を試みるだろう】
【左が小さく啼いていたが、それを後ろへ隠し、意志力でその食欲を押し込み、】
歯ぁ食いしばれ。
【硬く握った右拳を、左頬へと叩き込もうとするだろう】
【直前、指輪をにらみつける。手を出すなといわんばかりに】
【見えていれば、傭兵たる平時の彼女ならば対象可能だろう】
【動きはその重さに全てを置かれていて、往なしたり、彼女の重力操作で反撃は可能なはず】
【しかしもしノーガードで直撃したら、彼女の痩躯は軽く吹き飛びかねない。歯を折らない程度の配慮はしてあった】
815 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 16:22:19.45 ID:8L2qZ29V0
>>814
「……止めっ……!」
【その意図を察する事は、不可能ではなかったのに】
【それでも制止を促す声を吐こうとしてしまうのは、最早本能だ】
【――されど。それは、自分にはやりたくでも出来ない事でもあり】
【元から出来はしないが、積極的な拒絶はせず】
………っ!!
【竜崎の行動を見咎めた史音は、頭側と尾側に手を当てて鉄槌を構え】
【路地の壁の真ん前から僅かに前進、腕を上に弾こうとするだろう】
【伸びやかな軌道を、寝かせた鉄槌の柄で圧し折るように】
【良かれ悪かれ、その時に眸には気炎が宿った】
【伝わってくる拳の衝撃を、「触覚」で理解出来た】
……どうでもいいと思って、喋らせてたけどさ
あれを聞いてて、アンタにアタシの何が分かったの?
【――――、「 だけども 」】
人じゃない、頭は悪い、そもそも生きてない、それは分かったよ
それでも「あやね」だって思ってたのに、違った
その事実だけは、アタシには振り回せない、もう手のうちようが無いの
…………、……嫌な気持ち以外に、何が残るのよ
嘘を吐かれて、アタシも皆に嘘を吐き続けてて、さぁ
「マスター、お止め下さい。
竜崎様が、何を考えていらっしゃるのかお分かりで無いのですか?」
……くだらない事、聞かないでよ
【拗ねたと言うには重苦し過ぎる声が、路地裏に木霊して】
………ねぇッ!!
【血走った眸以外は一切無表情のままに、左足でもう一歩踏み込み】
【その勢いのまま、大きく振り抜いた右足を竜崎の腹に当てようと試みる】
【もし当たれば、それは見た目の数倍も「重い」一撃】
【但し――その後、彼女は僅かに姿勢を崩して、】
【つまり、隙を作って右足を接地するハズで―――】
816 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 16:43:15.58 ID:5SXi8s4Do
>>815
へぇ……っ?
【戦意は、死んでいない。それに関しては唇を歪めて】
【右手は、くれてやる。下腕が半ばから、その重量をもってへし折られてしまう】
【患部が恐ろしい速度で紫色に染まる。内出血、見るからに重症、拳に込めた力が弱まる】
お前の都合なんか知るか、死人の都合なんか知るか、ここに今いない奴のことなんか知るか。
【『それでも』、脚だけは止めない】
【それまで遠慮していた自分が憎らしい】
【理不尽な感情すら混ぜて叩きつけ、遥人はその顔を歪める】
【右掌、握れなくなってしまったから、開いて、掌で蹴りを受けようとして】
【ただ、その腕には鎖の腕輪が出現していて、自身の腕に重力負荷を掛けていくらか膂力を補助する】
元の『海部史音』のことは知らない。
お前の出身がどこだか知らないが、俺は元々異世界人、どの道関係ない。
だが一つだけわかる事がある。
【其れが緩く、足を受け流した。痛みもあったが、歯を食いしばって、無視して】
【黒曜で包まれた琥珀をもって、その紅にまっすぐ対峙する】
お前は、痛みを感じたことがあるか?
腕が折れるとか足が折れるとか、でなければ『その痛み』を認識していてもいい。
その苦しみや痛みは、お前のものだ。
『お前』が出会って感じた全ては、『お前』のものだ。
【流れた身体の勢いそのままに身体を回転、腰を落として、右足踵で脚払いを掛ける】
【不安定になったその隙を狙った、流体動作。痛みにやや不安要素はあるが、】
『お前達』のハンマーが、あんまり綺麗で力強いことは、知ってる。
【死者の名、自分が他人を模倣していたと、気付かされても】
【例えそれすらも模倣であったとしても、彼女がそれに苦しんでいても】
【以前の死ぬ前の『海部史音』を知らない遥人は、今この場にいる彼女こそが、その全てだと】
817 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 17:19:44.04 ID:8L2qZ29V0
>>814
【受け止められ。勢い余って、軽く浮き上がる小さな身体】
【重力操作で強引に足を落とし、そこから立ち直ろうとするも】
【勢いそのままに払い除ける攻撃は、再動を待たずに到来する――】
……くゎっ、!
【足首を威力のままにぐいと捻りながら、転げた】
【左腕で身をかばう様にして、気持ち程度の受身をして】
【一転「軽く」した身体を、「有り余る」膂力で強引に起立させるも】
【酷使した二の腕に、皮に卸金を当てたような擦り傷】
そんなの、決まってるじゃない
元の「あやね」の友達を犠牲にして、「あやね」を犠牲にして、
みんなに嘘を吐いて、嘘を吐かれてることには気づかなくって……
……取り返しの付かない、無意味な犠牲を………、
【強い語調の言語を裏打ちするように、今更血が溢れ始めた】
【鮮血と呼ぶには些か銅の色味が強いそれは、肉体の停滞故に】
【糸をひく様に、ゆうるりと腕を滑り堕ちて行き――】
……、だからこそ、なっとくなんて、出来ないよ
――――アタシなんか、どこにもいないのにっ!!
――――「ここにいる」事も、痛みも、何かの間違いなのにぃっ!!
【彼女の土色の手に、生命の光を握らせる事は出来なくても】
【感情の爆発を誘う火種は、言葉を紡ぐ糸は差し出す事が出来たのだ】
【ただ。彼女自身が――その悩みすら、模倣だと考えているだけで】
【他人に顔向けできる価値を、知る事が出来なかった】
【少女は鉄槌を掲げて再び駆け出す、「否定」を叩き付ける為に】
【クロスレンジまで迫ったなら、短く息を吸って、一気に吐き出し】
【斜め上から、流星の墜ちるが如く――振り上げた其れを、叩きつけるだろう】
【能力によって驚異的な重みと予想外の加速を付与されたそれは】
【「あやね」が自信を持って振るうそれと、まったく同じ愚直な技術】
【威力を考慮しなければ、どうとでも出来る直線の攻撃に過ぎず―――】
【加えて、幾らか迷いがあった】
【「どこにも無い」力で――彼女の存在を否定する事に】
【『従者』は、何もせずに眺めていた】
【もはや、何も「打てる手は無かった」――彼には。】
818 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 17:39:35.04 ID:pR6kF3A+o
>>817
【脚払いの後は、体勢を立て直し、砕けた腕に左手を当てた】
【紫が、肘から掌へ抜けて患部に照射される。開いてしまった路が魔翌力を供給し、簡易ながら傷の治癒を行っているのだ】
【しかし魔術適正が低いこと、元々そのための魔翌力でないことなどを理由に、それは非常に緩慢で】
【痛みをごまかし、一時的に動かせるようにするのが精一杯だった。酷使すれば無論腕が死にかねないが】
それは、元の『海部』が絶対に持ち得ない痛みだ。
存在の根源が模倣であるにせよ、お前だけが得られた痛みなんだ!
【鉄槌を塞ぐには、急場しのぎの右は使えない】
【そこで取り出したるは、以前見せたであろうウィンチェスターもどきのガンマチェット】
【魔翌力を一切用いず、物理的兵器として強力な趣味の武器は、左腕にて振るうに適している】
【向かってくる鉄槌を迎撃すべく、下段に構え、振り下ろしにあわせて振り上げる。モードはブレードタイプ】
【腰を入れた動作、インパクトと同時にトリガーを引くと、炸薬と兼用された弾丸が強力な振動を刃に与える】
【別に、相殺できるなんて思っていない】
【反動と彼女に向けた衝撃による姿勢制御で受け流すのが目的で】
その証拠に、竜に止めを刺したのはお前達だ! 死んだ海部史音じゃない!
『お前』のおかげで、あの場の全員が生きて還れたんだっ!!
それだけじゃない、お前が出会った全てのうち、何人がお前の起源を知っている?!
何人が以前の海部をお前に求めた!? お前が信じた誰かは、お前が贋物か本物かで区別した!?
【リロードは出来ない、ただのマチェットである】
【だが、後は】
【交錯し、背を向けるであろう史音の頭部に、赤褐色の鉄塊を向けた】
【スパスもどき、ショットガントンファー。引き金に指を掛けてはいたが、引く様子はなく】
【突きつけるだけだ】
――――証明がほしければ、俺が証言してやる。
――――――お前の存在は、間違いなんかじゃない………っ!!!
【アツくなってしまった自分に気付かず、その真意の叫びを、叩きつけることしかなく】
【その意思を、ただ、熱をまっすぐ向けて】
【引き金は引かない。いつでも引けるけれど、まだ引かない】
【その必要はないって、信じているから】
819 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 18:03:02.38 ID:8L2qZ29V0
>>818
【鋼と鋼がぶつかり合い、牙と拳が衝突する】
【ギリリ、と。耳障りな異音をバックに、激しい火花が踊り】
【その甲斐あってか、竜崎の脇を矮躯がするりと摺り抜けていき】
【――鈍っていた触覚が、もう少しばかり覚醒する】
【手首に足首に走るダメージが、史音の眸を瞬かせた】
【振り向いて鉄槌を構え直すときには、王手を掛けられていた】
【事ここに至って、史音は諦め加減に眸を伏せる】
……他人がどうなんて、証明なんて、アタシ知らないよ!
アタシは、生まれちゃいけないものだったんだよっ
今まで自分が何者なのかも知らず、のうのうと生きて!
馬鹿な事を、いっぱいいっぱい喧伝してきて!!
正しいと思って振るった力は、……
その結果がこの様よ、助けた数なんて見合わない――!
【「あやね」の親が行使した、禁術から生まれた存在】
【そのスタートから自分は間違っているのだと、彼女は語る】
【銃口を額に突き付けられていると言うのに、抵抗を見せずに】
【後悔しない、落ち込みすぎない、何もかも振り回す】
【かつての彼女の信条に、尽く反発しながら――】
【或いは、今更知った現実に、バカバカしく打ちのめされながら】
……、ゾンビよりもひどい、のよ、アタシ
そんなものが、さ、ここにいる……なんて、
死んじゃった、ひとに……、うぅ、ごめん……、なさいっ………
【さて。拒絶し、退行しつつも、根底に触れる言葉を見せている】
【「蘇った死者」であり、「死者を愚弄する人形」である自身が】
【此処に立っている事自体が、罪なのでは無いかと――】
【それでも、自分で納得する事はできず】
【少しずつ――竜崎の近くから、後退していこうとするだろう】
「……マスター、お聞き下され…!」
【何かを言いたげな「従者」の言葉にも、耳を傾けず】
【これ以上彼女に食い下がるかどうかは、竜崎の自由である】
820 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 18:15:31.07 ID:pR6kF3A+o
>>819
【引き金を引くなんて芸当、出来なかった】
【指の精密動作に自信がなくなってきて、顔を苦痛で歪めて、取り落とし】
【それでも、食い下がる】
…本当に申し訳ないと思ってんなら、いまさら翻すんじゃない。
生きていた事全てを否定なんてするな!
【何故、こうまで食い下がるのか】
【自身でもわからない、衝動が、いつもは他者を害するべく湧き上がる衝動が、今は】
【多分それは、自身も教えてもらった事】
【正気でいること、屈さないこと、生きること】
【そんな意地が、放って置かない。ここで取り逃がすことを許さない】
【腕よ砕けろと振り上げて、鎖から鏃が垂れる】
【懇親の力を振り絞って投げつけると、その足元へ巻きつこうと襲い掛かるだろうが】
【腕が限界に達したか、狙いが狂う。巻きつけば、本当に儲けものだが】
お前はまだ、生きている!
生きていちゃいけないなんて事、ない!
生まれた以上、どんな罪を背負ってでも生きなきゃいけないんだっ……!!
【届け、届け、届け】
【腕の痛みが自身を侵し、膝を屈しそうになる】
【ギリギリ耐えて、その背を視線でもって追う。そのまま逃がしたくない、そんな意地が、膝を屈させることを許さない】
…おいベンヌ、言ってやれ!!
傍にいたお前ならわかるだろ、言いたいことがあるなら言ってやれっ!!!
【後は、彼に、】
【自身一人では届かないかもしれないとさっして、呼びかけたのは従者】
【もはや黙っていることを許さないと、強く叫び】
821 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 18:31:51.41 ID:8L2qZ29V0
>>820
……ぁ、ぅっ…!
【死体に近づいた事で、史音の「痛覚」は鈍っていたが】
【痛みを再認識出来るようになって、素早い動きは不能になっていた】
【傷ついた足に、ぐるりぐるりと鎖は脚に絡みつき、食い込む】
【臭い喩えをすれば、救命ロープという物】
【与えられた重みを受け、史音はことりと膝を付く――】
「……マスター、史音様!」
「竜崎様の仰る様な不道理を貫くのが、マスターではないのですか!
確かに、私は小心と捨てきれぬ命令への忠誠故に、これを隠し続ける罪を犯しました
これは、偽りの無い事であります、真に申し訳ない」
「然し、それでも――いま、気付かされた事が有りますぞ!」
【それを見計らい、竜崎の最後の期待を受けて】
【とんだ重荷だと薄ら寒い思いをしつつも、ベンヌは負けじと声を張り上げる】
「私がお仕えするマスターは、『海部 史音』様でございます
きょう此処におわす、ただ一人のお嬢様に御座います」
【「―――依然、以後、変わることなく!」】
【精一杯に気を利かせた台詞に、有りもしない喉を震わせた】
【史音という存在と同じ様に、無いはずの】
…………、っ。
【うっそり、だんまり】
【片時も離れず伴った従者の叫びにも、竜崎の静かに燃える炎にも】
【彼女は、まだ言葉を返す事をしなかったけども】
【――――撤退の歩みは、ひとまず止まった】
822 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 18:44:20.66 ID:pR6kF3A+o
>>821
ベンヌ
【かっこつけてくれるじゃないか、従者】
【言葉にはしない。ただ薄ら笑いを浮かべて、彼の忠誠を想う】
【だましだましの紫光を患部に押し付け、鎖の手ごたえを確かめる】
【このペースじゃ二、三日ポーズが崩せない。どこぞの魔法少女に治して貰えないかなと都合のいいことを考える】
『海部』。それはもう、お前の名前だ。
あそこで後退を選ぶんじゃない、俺の銃を跳ね除けてドタマかち割ろうとするのが『海部史音』だと、あの時思い知った。
【鉄槌の衝撃が腰に来ているのか、足は引きずりながら、ゆっくり接近を試みる】
【腕を左手で押さえ、とても緩慢な自然治癒を促しながら、前へ】
…死にたきゃそれらしく生きてから[
ピーーー
]。
今無様に諦めて、後退りで投身なんて、俺は認めない。
まっすぐ前のめりに…お前はそれが、らしくていいんじゃないか?
【それらの負荷を考えたか、もう不要だと判断したのか、鎖は消える】
【その足元、しゃがみこんで視線を合わせようとする】
【仮に視線が合っても、すぐ逸らそうとするだろう】
【今まで自分が言っていたくっさいせりふに気付いて、頬を掻きながら】
【うつむいても無駄だと思ったのか、精一杯顔を背けて】
823 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 19:03:19.80 ID:8L2qZ29V0
>>822
【もちろん、全ての納得が行くことはなかった】
【失敗の記憶は取り消せないし、既に傷つけた「誰か」には】
【直ぐにでも、謝りに行かなければならない、だけど】
……、………ぅ、ん。
……力は、自分が正しいと思える事に……。
【嗄れた声と小さな首振りで、彼女は己の生を肯定した】
【思い出したのは、「あやね」の夢、彼女の今は亡き友の夢】
【まだ、全ての苦しみを跳ね除ける事は出来なくても】
【「あやね」を継承しようと言う意欲は、いま沸々と湧き上がる】
【――付き従うベンヌと、迷惑をかけた竜崎のためにも、だ】
【崩れた膝を立てなおそうと、少し脚に力を込めたとき】
【視線を逸らされた事に、目敏く気がついて】
……アンタも、たいがいバッカだよね…。
【常のごとく。小憎らしい台詞を、小さな花唇は紡ぐ】
【笑顔を浮かべる程では無いけれど――ほんの僅か、頬が緩んだ】
「……、竜崎様、お怪我の具合はどうですかな?
傷は少ないのは我らの方、傷を付けた責任もある故、
最寄りの病院への護送程度であれば、喜んで引き受けますぞ。」
【ベンヌは、表情が無い為にすぐに元通りに戻った様に見えるが】
【沈黙している間には、色々と思う事が有ったのだろう】
【「有難う御座いました」と、長い言葉を連ねる前に紡いだ言葉には】
【隠しもしない余韻が、じんわりと染み渡って思えたかも知れず―――】
824 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 19:10:21.90 ID:8L2qZ29V0
//ちょっとご飯に行ってきます!
825 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 19:13:39.10 ID:pR6kF3A+o
>>823
――――お前よりはマシだろ、史音。
【悪態には、悪態を】
【バリバリ頭をかきむしり、左腕で表情を覆い隠しながら、名を呼びかける】
【あーやだやだと愚痴りながら、仏頂面が無表情程度に緩んでいた】
別に、歩くぐらい出来る。しばらく休んで、勝手に行く。
…ただ少しでも責任を感じているなら、そうだな……。
【やはり常の如く、そっけなく護送の申し出を断り】
【代わりに懐を探って、一枚の厚紙を史音に投げつけるだろう】
【メールアドレスと電話番号だけが書かれた以外白紙の、名刺とも呼べない名刺】
『機関の氷の国支部』、『哲学者の卵』について情報を集めいている。
何かわかったら連絡を寄越せ。
【代案を提示すると、壁を背にしゃがみこみ、左腕を患部に当て続けるだろう】
【その掌からは、邪悪をも含んだ『紫』の光が輝いていたが――――少しだけ、その様相は暖かい】
申し訳ないと思うなら、生きて責任を取れ。
お前の事情はわからないから…お前が知る限り、最善を尽くせ、史音。
ベンヌ、そのバカの手綱、しっかり握ってやれよ。
【事態に一応の決着がつけば、安堵のため息だけ漏らして】
【行けよと、戦友たちを送り出す遥人】
【この場に留まるといっているので動かないから、話しかければ答えるだろう】
826 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 19:35:28.55 ID:8L2qZ29V0
>>825
【その言葉を受けて軽くそっぽを向いて、頬をふくらませる】
【――テンプレート通りの動作だが、少しぎこちなかった】
【さて。ベンヌの口にした内容の通りに】
【精神状態の改善により、構造体――「鳳来の宝玉」は、制御を取り戻す】
【左手でそれをばしり!とキャッチした時に】
【生気の戻った白い手には、酸素のよく混じった血が垂れていた】
……ん、分かったよ
元から機関の連中は嫌いだったからサ
その仕事、無償で引き受けるっ
「……承知しました。
助けは不要の由も、了解であります」
【耳にした『史音』と言う名前を、じっくりと噛み締めて】
【答える言葉に、もう迷いは浮き出なかった】
【ベンヌの方も光を明滅させながら、確かな声で答えて】
それじゃ、そろそろアタシは行こうかな
ちょっと……傷を縛って、そしたらお風呂でも入りたいもん
【――やがて、踵を返そうとするだろう】
……ありがと、竜崎、遙人……っ。
【素直な思いを秘めた言葉に限って、顔を見せずに言うのは】
【この少女の、数多い悪癖のひとつである――】
827 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/11(月) 19:36:31.06 ID:SuyFzfIn0
【――街の片隅/教会前】
【一人のニンゲンが夜闇の中にたたずんでいるのを、見てとることができるだろう】
――異常への探知。反応無し
――第53番教会、今日の業を問題なく終了させた模様
主なる神の恵みが彼等の元にあらせられるよう
【聖職者の服装――〝教会〟指定の修道服を身にまとう、160cm前後の身長をしたそれは】
【目深にかぶられたベールや独特な服装のせいで、人相や年齢、性別さえも判別することが難しく】
【どこか厳かで、なおかつ空虚な雰囲気を醸し出すその人物は、まるで妖怪の類にも見え――】
【否。彼とも彼女とも取れるその人物の右手からは、希薄ではあるが〝妖気〟が漏れ出していた】
【――人物のつぶやいた台詞や服装からすると、教会に関係の深い人物なのだろうが】
【あまりにも不明瞭極まりない様子だ。例えるなら、体と心が霧でできているかのような】
828 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 19:43:15.67 ID:pR6kF3A+o
>>826
【顔を背けたのは、遥人も同じ】
【頬を膨らませるほどではなかったが、謙遜の言葉を返すことすらしない】
【本人は決して、決して認めないが…遥人はそういう人間だった】
―――――気にするな、クエストで肩を並べた仲だろ?
海部史音、ベンヌ。
【傷を抑え、間に合わせとはいえ治療を施しながら】
【返した減らず口は、対等の相手への礼に満ちていたから】
【その背をじっと、見つめていた】
【足取りがそれらしく、ためらいが消えた確固たる足取りを、好ましいものを見るように】
//お疲れ様でしたー!
829 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[saga]:2011/07/11(月) 19:44:35.85 ID:8L2qZ29V0
>>828
//お疲れさまでしたー
830 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 19:54:06.49 ID:RB0OqFM/o
【星の国―――シティとスラムのちょうど中間、その通り】
【炎天下の中、一軒の店がひどく人目を引いていた。その店名は『竜宮』と云い】
【何故目立っているのかというと、店の周囲にそよ風程度の涼しさを振りまいているためで】
【そのクセ機械などは見当たらず、店名の看板と木製の板面があるのだから珍しい―――と】
【どうやら営業中で有るらしく、ガラスの奥には人影と幾つかの商品が】
【そして木板の壁には『野外作業の従業員募集!』だの『持て余した素材はありませんか?』だのといった張り紙が有り】
【まあとにかくこの『竜宮』――工房なのだが――は、客を手ぐすね引いて待っており】
【此処を目にしたり聞いたりした人は、商品でも涼しさでも、また別のものを求めていても】
【先ずは扉は押せばそれは誰にも平等に開き、清涼な風と「いらっしゃいませ」という声が出迎えることとなるだろう】
831 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/11(月) 20:06:21.44 ID:5ykSTH6Bo
>>830
【店の前で足を止める人影1つ】
【身長135cm程、齢は8歳程と思われる少年】
【緑色を主とした、幼児向けアニメのキャラクターがプリントされたTシャツ】
【プリントされた柄は、新世界のモノでは無く、少年が異世界出身である事の証拠と成り得るだろう】
【膝頭を隠すほどの、黒いズボンを履いた少年】
【右の腰には、紅い柄の刀身が薄く長い西洋剣を佩いて】
【左の腰には、長さ30cm、厚さ1㎜程の蒼い針を提げていた】
(暑いし、興味もあるし、入ってみよ)
【涼しさの誘惑と人一倍強い好奇心に背中を押され】
【扉を押して、店内へと入っていくだろう】
832 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 20:14:15.58 ID:WMYF1Ee9o
【 湖畔 】
【日も沈み、水面には月の映る湖――】
【人気は無く…、…従って、静寂。 『人っ子一人居ない』とはこの事か】
――……、……釣れやしねぇ。
【――、だが、突き出た桟橋。よくよく見遣れば、一人の人物が居た】
【ミディアム・バイオレットに黒のラインが縦に奔るシャツ、上から茶のファーコートを羽織った男だ】
【腰まで伸びた黒髪は後頭部で纏め上げられており、其の結び目には〝菊花の簪〟が差されていて】
【光沢を持つ灰色のスラックス――其処だけベルトの通された左腰には、黒鞘と西洋風の刀を佩いている】
【どうやら、釣り人の様だが……、お世辞にも“太公望”とは言えない様で】
【その辺りで拾ったのであろう古びた釣竿を手に、詰まらなそうに糸を垂らしていた】
833 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 20:19:39.60 ID:RB0OqFM/o
>>831
【店内に入ると、やはり涼しい。全体的な彩りも蒼と白で、工房らしくない爽やかな印象がある】
【商品は髪留めなどのアクセサリーが少々だったり、簡素な義手なんかが置いてあって】
【そして、カウンターの奥。大きな本を脇に広げ、紺のレインコートを着た人物が立っていた】
【瞳も紺で髪は黒、色白であるが、手元では何かの作業途中であったらしく】
【「いらっしゃいませー」という声から顔が上がるまで、暫くは歯医者のような高周波音が聞こえるだろう】
………っと、お客さん……ですよね。
改めていらっしゃいませ、ようこそ工房『竜宮』へ
ここではお客様の望む大抵の品……現代兵器と魔具以外、を作る場所でして
商品は並べてこそいますけど、オンリーワンの新品をお求めいただくのがオススメですよ。
……あぁところで、肝心のご用件を伺っても?
【そして接客、店主らしい青年は割と職人気質らしくない、柔らかな口調で話しかける】
【どうやら言い分は上の通り、そういえば外には張り紙もあったが、どう選ぶかは少年次第だ。】
834 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/11(月) 20:35:41.86 ID:5ykSTH6Bo
>>833
っはぁー!
【入ると同時、涼しさに反射的に歓声を上げる】
【Tシャツの胸部分を掴んでぱたぱたとする姿は、普通の少年そのもので】
(この音……あんまり好きじゃない)
【歓喜の後、耳に突き刺さる高周波音】
【また反射的に顔をしかめる様子から、得意では無いらしく】
その前に……1つ質問…いい?
魔道具って…何?
【魔道具、――聞いた事はあるけど、何を以ってしてそう呼ぶかどうかは知らず】
【聞くか聞かないの葛藤の下、知的好奇心の後押しでゆっくりと口から質問を投げた】
【おどおどとした挙動なのは、緊張しているのだろう、恐らくは人見知りか年上に対する恐怖か】
835 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 20:40:30.42 ID:ESfsahj6o
【公園、ベンチ】
――やっと、退院か。
どうするかねぇ、これから先。
【ベンチに座り込む一つの人影】
【闇を裂くほどに白を印象付ける、その人影の姿は】
【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、オールバックにして後ろで小さく縛っている】
【右目を覆うように拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【なんというか、傷や眼帯や白髪の要素がなければ、唯のどこにでも居る普通の不良のような見た目である】
【右腕は首から包帯で吊り下げられている上に、頭や首もと等に包帯が巻きつけられているのが分かるだろう】
【要するに、退院したばかりな上に未だ完治していない姿であった】
【そして、しばらくうつむき、沈黙した後】
……だー……っ!!
ちくしょー!動きてぇのに動けねぇってのが一番堪えやがる……っ!
どうすりゃいいってんだあああああああッ!
【体が思うように動かせないもどかしさを抱えたまま、言葉だけを騒ぎ立てる】
【その姿は、だいぶ目立つこと請け合いであるだろう】
【そして、しばらくすると腕に痛みが走ったのか、うめき声を上げてベンチに寝転がった】
【沈黙の後、声を押し殺して泣いている声がするだろう】
【知る者が見れば、らしくない】
【知らぬ者が見れば、なんだコイツ】
【そう思わせる光景であった】
836 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 20:49:53.18 ID:RB0OqFM/o
>>834
【冷たい空気を少しでも、という少年の動作、それを見て青年は小さく笑う】
【それはお客という相手でありながら自らの昔を見ているようで、面白かったからなのだが】
(にしても外、よっぽど暑いんだろうなぁ……)
………え?あ、ああ魔道具っていうのは……取り敢えず、どうぞソファに
話をするにしても注文を聞くにしても、立ったままはやり辛いですし
【と、工房内の一角に存在するソファとガラスのテーブルを示して】
【どうやらそれらは作ったものでは無いらしく、新品特有の香りがしていて】
【座ればふわりと、触れればテーブルはひんやりと、それぞれ違った感触を与え】
【やがて、紺のレインコートを着たままの青年もカウンターの奥から姿を見せ】
【相手が座るのを待ってから此方も座り、共に持ってきた本と数枚の髪をテーブルに置いて】
ええっと……魔道具っていうのはつまり、魔術の効力を持った物のことです
例えば普通よりも大きな音が出る笛だとか、意思を持った人形だとか……
それこそ魔術ですから限りはないですけど、僕はそっちに明るくないんで作れないんです
ついでに説明すると、現代兵器は設計図があれば組み立てられますし
剣に火の属性だとか、槌に雷の属性だとかは、素材次第で付けられないこともないですよ。
………まあ、長くなりましたけどこんな感じでしょうか。失礼ですが、異世界出身の方ですよね?
【だとすると、話はややこしい。魔術なんていうものが他世界に存在するか分からないからである】
【つまり、出身を聞いたのは更に詳しく説明するか、また話は理解できたか、そういった事の確認だ。】
837 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/11(月) 20:51:41.88 ID:CCCx3vl80
>>832
【「調子は如何かしらー」】
【間の抜けた問い掛けは、静かな湖畔によく通った】
【声のする方に目を遣るなら、少しばかり気味の悪い双眸と鉢合わせるかも知れない】
【それの持ち主は、どこにでもいるようなありふれた青年】
こんばんはぁ
んーっと剣士さん、いや流離いの武士さんかなー?
私この辺で帽子落としたんだよねー、もし釣れたら洗って返して欲しいなぁ
【紅茶色の柔らかな髪、オリーブの双眸は左右で瞳孔の開き幅が大きく異なるマッドアイ】
【灰色のタンクトップの首元には、黒のストールを巻き】
【レトロなマリン柄のバンダナを、ベルト代わりに深紺のボトムに通して】
【足元は、靴底の厚いエスニック調のサンダル】
【のっけからずうずうしい依頼、おまけにくぁーっと欠伸をひとつ溢し。湖釣りの邪魔には持ってこいな奴であった】
838 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 20:54:16.79 ID:VIuDxMXao
>>835
【―――突如、ベンチに座る少年の前にドゥルルル、と音を立てて緑色の土管が生えて来た】
【繰り返す、土管である】
【どこぞの配管工が好んで入り込む基本的な緑色の土管から一人の青年が生えるように出て来た】
―――……はいはいノックしてもしもぉ~し、っと
そろそろドラっちが救急箱を借りに向こうから走り込んでくる頃かな……すっかり行動パターンが読めてしまった
やれやれだ……ん?
【二つ、ではなく覗きこんでくるのは一つの眼球からの視線だった】
【茶髪に染めた前髪をはみ出させた黒のソフトフェルトハットに左目の部分に黒の丸いオーソドックスな眼帯を巻いた
白の半袖Tシャツに緑の迷彩色を施された防弾仕様のオーダーメイドベスト黒の特殊ジーンズの両腰部分に
リボルバー銃を収めたホルスター付きの弾薬ベルトそしてかかと部分にスプリンク機構の搭載された仕込みブーツを履く青年だった】
【顔立ちはなんとなく『常識人』風味、だが彼がやった事は地面から生えた土管から登場すると言う『奇行』である】
839 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 21:01:27.31 ID:ESfsahj6o
>>838
……っ、ち。
【現れた人影を見ると、舌打ちをして、目元をごしごしと擦り起き上がった】
【眉根を顰めながらのその表情と態度は、極めて不機嫌且つ見られたくないところを見られたかのような姿】
【一つの目を見据える、一つの目】
【この少年もまた、眼帯を付ける、隻眼の少年であった】
――なんの用だ、うざいんだけど。
【普段であれば、きっとこんなことは言わない】
【それは、逆に普段ではない事の裏返しでもあって】
【目には、先程まで泣いていた事が分かる涙の後が有るだろう】
【ずずっ、と鼻を啜るその姿は、高校生という年齢相応】
【というか見た目の小柄さと相まって中学生ぐらいに見える】
【だが、全身の傷跡や、鍛えられた体、それらを見れば、堅気では無い事もまた示されていて】
【はぁ、とため息を吐いて、ベンチに背を預け、だらん、とするだろう】
【拒絶するほどの元気も、余り無いようだ】
840 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/11(月) 21:09:13.42 ID:5ykSTH6Bo
>>836
【示されたテーブルへと歩みを進めて、「ありがとう」とお礼を述べる】
【ソファに座り、ぽんぽーんと跳ねたくなる衝動に駆られるが、何とか抑え】
【ガラスのテーブルに手の平を置いて、「…っ!」と驚いた声を出す】
【見た目通り少年。見た目は子供で頭脳は大人なんて事は無く】
【新世界にありがちな、妙に大人びた子供でも無い】
(魔術……火出したりとかだと思ってた……)
(便利なんだな、魔術って…、誰かに教えてもらお…)
わ、わかった。ありがとう…
【話を真剣に聞き、これまでの記憶と照らし合わせて、認識を改める】
【魔術、少年が想像していたのは、第三世界の男の子が考えるような物】
【と言っても、話が頭の中で進められている為、それを知るのは至難の業だろう】
(剣に火…格好良さそう……)
あ、じゃ、じゃあ――!?
何でわかったんだ……?
【剣に火、その言葉にインスピレーションを受けたのか、碧眼が大きくなり――】
【言葉を遮られ、と言うか自分で中断し】
【先程よりも瞳を大きくして素朴な疑問を】
841 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/11(月) 21:12:26.36 ID:hBSupJiE0
>>782
サクラメントね、OKOKちゃァーんと覚えたぜ
そのポイなんとかっていうのと、気狂い帽子屋ッてェのは良く分かん無ェが
まァ、職業をすべて把握する何ざ不可能だし、興味もねェ
【先程より明るい、より子供らしい笑顔に成り】
【名前を何度も輪唱する、思い出を刻むかのように】
教会?ってなんだそ───――――――ッ!!!
【結局、少年は最後の最後まで気が付かなかった】
【直後の振動、警戒心を高めるには絶好の効果であった】
【実際には振動とは違うのだが】
【少年の見ている風景は、揺れ動き振動する大地と】
【───―――紅い月】
【相手の言い分からして、少年にはまだ帰る道が残されているのだろう】
【嘘をついているとは到底思えず、この立ち位置からして逃げられないはずもない】
【だが】
───――――ンだこりゃあ!!面白く成ってきやがったァ!!
“決して低くない死へのリスク”そいつを俺は求めてたってンだ!!!
【少年は、逃げようとも工場から出ようともせず】
【右手につけられた手甲をもう一度はずし、臨機応変に対応力を高める】
【歪に歪んで見える視界、紅く光り輝く闇夜の月】
【それら全てを許容しなおかつ、少年の笑みは決して絶え間ないものであった】
842 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/11(月) 21:17:09.98 ID:wbLocFmoo
【公園】
…………
【夜の公園に、ベンチに座って黙々と作業をしている青年が居た】
【彼は黒髪を短く纏めており少し白い肌を持っている。茶色のシャツ、黒いスラックスという格好の上から白衣を羽織っていて、腰の左側にハンドガンが納まったホルスターがある】
【顔つきは大人にも子供にも見える不思議なもので、更にワインレッドのナイロールの眼鏡をかけているため、年齢を分かり辛くさせている】
【右腕には手から肘までを覆う灰色の盾のようなものが装着されている】
【片手にはペンのようなものを、もう片方の手にはロケットのようなブースターのようなものを持っており、何かを書きこんでいるように見える】
843 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 21:17:41.19 ID:WMYF1Ee9o
>>837
/ゴメンなさい、離席していました
/まだ居られますでしょうか
844 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/11(月) 21:18:53.71 ID:AHT1NpnD0
>>843
/いるような気配はします
845 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 21:19:02.91 ID:VIuDxMXao
>>839
……ああ、まあ、だいたいわかった……大変だなあニイちゃん
【この土管男は一体何がだいたいわかったのか?それはともかくとしてだ】
【後ろを向きまた土管に上半身を突っ込むと…下から何か持ち運び用の持ち手がついたポットを取り出してくる】
【すると隣のベンチに置いてあった丸テーブルを少年の前に引きずって用意するとティーカップを置くとティーバッグを入れ】
【―――ぐつぐつ煮たった熱湯がティーカップに垂らされ、湯が茶葉でどんどん赤色に染まっていく様をその片方の目が捉える事だろう】
OKOK、何も言うな……暑い日には熱い茶を飲んできばろうじゃねーの、退院したばかりだろ?
夏はゆったりくつろぐ時にはアイスティー、気つけにはホットティーだ、冬には逆だけど
男たるもの泣きわめくほどショックな事があった時はこれでもグイッと飲んで走ってしまえよ
……相談にでも乗ろうじゃねーの、一応オレも
【ありがた迷惑どころかティーカップの中でボコボコ沸騰しているこの紅茶は……もはや嫌がらせなのではなかろうか】
【しかもみごとに涙の跡を目ざとく見つけている……腹の立つ事をしてくれるもんだ】
【だが一応善意の行いではあるらしい】
846 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 21:22:30.48 ID:RB0OqFM/o
>>840
【客商売。とはいえ、話を真剣に聞いてもらうという経験は実際、そう有ることではない】
【だからこそ説明にも身が入り、頼まれれば良い品を作ってやろうという気にもなる】
【つまり、青年は眼前の少年に行為を抱いたらしく、にこりとして質問に答えを―――】
この世界だと、あまり見ないデザインの服を来てて……
それから魔術に関する質問をしてきて、如何にも好奇心たっぷりな聞く姿
……決定的なのはその反応っていうか答えですけど、そんなトコです
しかし……異世界出身となると、生活なんかは大丈夫で?
暑さや食べ物はなんとか凌ぐにしても、延々それを続けるわけにもいかないでしょう
………あぁそれと、お金とか。別に、この店なら代金は要りませんけどね?
【―――出して。妙な気遣いはしつつも、未だに敬語という所は変わらず】
【それからしばらく、先ほど持ってきた本を開いて眺め】
………剣と火、組み合わせるとと夏は死ぬ程暑いかも知れませんよ?
【「それでもよろしければ」―――なんて、チラリと視線を向けつつ、不意に口にしてみたりして】
【開かれた本のページはとある鉱石の項。絵だけでも熱が伝わってくるような、“素材”のソコであった。】
847 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(不明なsoftbank)
:2011/07/11(月) 21:24:13.77 ID:ESfsahj6o
>>845
//すいません、pcの調子が悪くて再起動してくるので返信遅れます!
848 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 21:25:11.69 ID:1U3nMEsTo
>>803
【彼は、拳を放った姿勢のまま硬直していた】
(……〝その身体〟で、これだけの馬鹿力か)
(避ければいいものを、わざわざ……──)
【やがて、後ろに倒れるのを辛うじて踏みとどまるような動作の連続で、緩慢に後退りしていく】
【どさり、と音を立てて、路地の壁に背を預ける。皮肉げな笑みのままだが、肩で息をしていて】
【全身の血管に微細な電流が流れ続けているような感覚だった】
【骨が震え、内臓が軋む声さえ聞こえてくる。まさか、ここまで響くとは】
【──万全だったら、などと考えると、嫌な汗が止まらない。この暴力弾頭め】
……、ふん
当然、だな。耄碌した人間に、この俺が負ける、道理が、な、い──
【(譲られた)勝者とあらば、倒れるわけには行くまい】
【そのように思い、彼は犬歯を見せ付けるような笑みを作った】
【左手で、右肩の辺りを鷲掴むように抑える】
【義手と身体の継ぎ目から、漆黒の血が流れ出ていた】
【彼はそのまま肩をゆっくり上下させながら、空を仰ぎ見て】
……もう、茶番は終わりだ
【余韻を飲み込んでから、口を開いた】
……本意の失踪ではなかったから、こうしてわざわざ貴様を探し当てにきた
出て行くときには、必ずお前を一発殴ってからにすると決めていたからな
こんなドブくさいところでせせこましいことをしやがって……苦労した
【壁に背を預けたまま、吐息が漏れた。肩が大きく脱力する】
【半分の月を見上げていた瞳は、眠るようにゆっくりと伏せられ】
──……久しぶりだな、夜行
俺が誰だか、分かっている、か?
【虚空に語りかけるような声色で、彼はそのような言葉を放り投げた】
849 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 21:27:25.24 ID:jE2PKv+T0
【公園】
あっ、つ……。
【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】
あーうー、涼しいような涼しくないような温いような温いような……温いわ。
少しでも期待した私が馬鹿でした……。
【まあとりあえず、程度にライトアップされた噴水のふち、噴水側を向いて、腰掛けて】
【心配になるくらいに白くて細い両足を、溜まった水に突っ込んで。ぱしゃぱしゃと、軽く水しぶきを上げてみたり】
【そんな少女の背中のすぐ下、地面には】
【こんな時期には暑そうなロングブーツに、オーバーニーソックスが、適当に散らばしてあって】
【どちらも黒。適当に放り投げられたせいで砂がついて白っぽくなっているが。黒かったのである、元は】
850 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 21:32:43.70 ID:WMYF1Ee9o
>>837
>>844
【――抜けた様な声が、後ろから聞こえた】
【発話の内容から慮って、別段気を張る様な人種でも無いだろうと判断】
【表情は変えず…、…釣り糸を見遣って、気だるげな声を返す】
残念ながら、成果は長靴一本――、を、キャッチ&リリースだな。
そう言う訳で帽子は見てねぇ。 …、…ってか、洗濯ぐらい自分でしろ。
【青年の問い掛けに答える声は、それほど不機嫌そうな物でもなかった】
【只、突っ込むべきところは突っ込んで――彼の双眸を、黒で一瞥した】
/お待たせして申し訳有りません
/では、お願いしますー
851 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/11(月) 21:32:57.94 ID:q4TbBLyAO
>>841
…………。
【複雑そうな表情で押し黙る青年。彼には姉がいるため、なんとなくサクラメント呼びに違和感があるのだろう】
【少年の楽しそうな雰囲気も、彼には理解出来ないものだ。危機が迫っていて自分が何も背負っておらず、】
【またなんの必要性もなければさっさと退避を選択する――そんな状況に脚を付けている少年が理解出来ない】
【焔の業は揺るぎない死への誘いだというのか】
【青年は自分よりも年下の彼に対して、対応が分からないというように煙草を揺らしながら】
――――帰れって、言ったのに
【ぽつり、どこか諦めたように呟いた】
【直後――先程よりも一段と大きな揺れが世界を揺るがす】
【少年だけでなく周辺の世界を巻き込むような轟音の震動。青年だけがその中で切り張りされたように静止を保っており】
【やがて背後から、硝子片を踏み荒らして現れる――ひどく濃い腐敗臭があった】
申し訳ありませんが、アレらに手を出すのはやめていただきたく
部外者が手を出せば蟲毒として成り得ないので御座いますが故に
【少年が振り返った先は、ひとつの地獄だった】
【――蜥蜴、蜘蛛、蛇、蟻、蝶、蜻蛉、蛆、蝉、蚯蚓、蝮。】
【幾つとも知れぬ、大人ほどの大きさの『腐った』生き物たちが、殺しあっていた】
【嫌な匂いを放つ緑の液体、硬そうな肉ごと引き千切る修羅場。濃厚な死の気配】
【何か境界でもあるのか、決して二人のいる方には来ようとしない化け物たちの、存続を掛けた、まさに『生きるか死ぬか』の世界だった】
【煙草を吹かす青年は、あれに手を出すなと言っている。震動は納まった】
【少年は彼の言うことをきかなくても構わないが――接近すればやはり、透明な壁に阻まれて先を見失うだろう】
852 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 21:40:00.65 ID:ESfsahj6o
>>845
――何がだよ。
【何も言ってやしないというのに、わかったようなことを言う相手に、怒りすら覚えていた】
【そして、土管から物を取り出す姿を見て、居座るつもりかコイツと思ったりもして】
【はぁ、とため息を付き、そっぽを向く事を決め込んだようだった】
【そして、入れられる沸き立つ茶を見て】
……おい、さすがに、其れはアウトだろうが。
あと、泣いちゃいねぇ。
【沸騰している紅茶を見て、こんな紋飲んだら口の中がべろんべろんにやけどするだろうにと呟いて】
【しかし、悪意が無いのは分かるゆえ、強く反発することも出来ず】
【紅茶を受け取る事無く、そっぽを向きながら、言う】
―――なあ、もしもの話だぞ。
【そんな、〝もしものはなし〟を少年は口から零す】
ずっと、良かれと思って突き進んできて、その結果怪我する事が会ったとする。
それでも、頑張って、逃げないで、戦って、進み続けて、さ。
その果てで、目指していた物に届かないかも知れないと、わかったとき、アンタならどうする。
例えば、それほど長い命じゃない、と医者に宣告されたとか。
【あくまでこれは、もしものはなし】
【だからきっと、少年には関係ない、少年はそう思わせたい】
【だが、少年のうつむく表情からは、之が今の少年の境遇である事を教えるだろう】
//PC復活しました
853 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/11(月) 21:45:35.99 ID:5ykSTH6Bo
>>846
【どきっ、と反射的に自分のTシャツに視線を向け】
【父に買って貰ったTシャツ】
【大切にしていた故にこの世界に来ても買い替えはしなかったが――】
【俺、そんな変な反応してたかなぁ…なんて考えながら】
【上を向き、ぽかーんと口を開く姿は正しく「決定的な反応」】
生活は…大丈夫だよ
ガートルッドの研究所で働いてるから
住み込みで旨い飯も、寝床もついて週休2日、月12万円!
す、凄いよ――…ご、ごめんなさい……
【身形や、挙動を見る限り満足な生活は出来ているらしく】
【それと、お金の話題になると、急にテンションが上がり、――】
【途中でそれがあまり宜しく無い事だと気付き、途端にシュンとなって謝罪をする】
え?それ本当なの?
えっと、俺もよくわからないんだけど……
この石とこの剣を合わせたりは出来る…かな?
【まず腰の西洋剣をテーブルの上に置き】
【ゴソゴソ、とポケットを漁り、出したのは100円玉が変形したような形の石2つ】
【異世界石、――その名で知られる石である】
【性質は少年も知らず、中身も露知らず】
854 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 21:46:52.21 ID:rQSVICtyo
【水の国、路地裏】
っ……まだ治りませんか……このままではお仕事になりませんし、早く直したいところではございますが
包帯もクスリも、何一つ自身では動かせません立場ですと……使用するのに躊躇いが生じますし……
【ため息の音が零れて、周囲の雑踏へと染み込んでいく
視線を路地裏の中へと向けてみれば、言葉の主が、月光の下、路地裏の壁にもたれ掛かっていて
その乳白色の唇から、言の葉をため息の旋律に刻み込んでいた】
【白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】
【彼女の右腕の裾がまくられており、そこからは包帯で巻かれた右の腕が覗けるだろう
数日程度撒きっぱなしにしていたのか、血がしみこんでいて、かなり赤く染まっている
ゆっくりと、彼女の左手がその腕に触れると、びくっ、と小さく瞼を閉じて、痛みに表情を曇らせた】
……いけません、また――――どなたかが来てくださる事を望んでしまっています
――――……どうしたんでしょうか、最近……良い人にばかり出会ってしまい、少々……毒されている、とでも……
【彼女は木箱に腰掛け、背中をもたれさせたまま、右足を伸ばして、左膝を抱えて、ぎゅぅと腕と膝で、ほっぺたを沈めこませた
銀髪に彩られる横顔は、凛とした顔たちからは想像できないほどに、淋しげで、幼げな表情を浮かべていて……】
855 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 21:47:48.46 ID:GnBk7KZ8o
>>848
人間舐めんな、化物を倒すのはいつだって人間なんだよ
ここまで摩耗してなきゃあテメエなんざ余裕で……ふん、まあいいや。
【負けを認めたというのに長々と言葉を続けるのも情けない】
【肩だけ竦めて鼻を鳴らす】
ふーんテメエもテメエで何やら騒動に巻き込まれた、ってか
そんなら仕方ないっちゃ仕方ない……一応言っとくけどアタイは殴られたら殺し返すタイプの人間だかんな。
【唐突の失踪にはやはり理由、失踪とは何も残さずに去る事】
【彼が家からいなくなった最初の頃はどうせどこかで長めの散歩でもしているのだろうと思っていたが】
【失踪から日を重ねる毎に不安とそれに伴う苛立ちがつのり始める、彼を探そうにも手がかりが無く打つ手が無かった】
【最初に出会った時のような偶然もそうそうある訳が無く】
ドブ臭いくらいが丁度いいんだよ、いちいちうっせー……いててて。
【左手を右手に添えて指を摘む、バキという音】
【おかしな治り方を防ぐ為にズレた骨の位置を正す】
【痛みはあるが不具合のあるまま治った時の苛立ちに比べれば安い物】
――――知らね、突然いなくなるバカなヤツなんか知らね。
【荒療治を続けながらそっぽを向く】
【彼の失踪を仕方ないと言いつつもやはり割りきれていない、いや割り切っていないようで】
【もしかしたら不貞腐れているのかもしれないが、ともかくとして彼女は天邪鬼な言葉を返すのだった】
856 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/11(月) 21:50:31.90 ID:hBSupJiE0
>>851
【相手がぽつりとこぼした一言を、少年は聞き入れることが出来なかった】
【同じく直後、少年にとっても非常に異質である情景が目の前に浮かぶ】
【激しい震動にも動揺はしたものの、それ以上の驚愕が身を包む】
なッ……―――何だ…あれ……?
生き物…?本当に生き物なのか…?
【蟲毒等というものは全く理解できなかったが】
【部外者が手を出してはいけないこと】
【その雰囲気が、腐敗臭とともに彼の化け物たちには存在していた】
【それらは現実味を忘れさせるほどに濃密な死闘を繰り返していたが】
【飛び散り、香る、“それ”には】
【恐ろしいほどの現実感が、少年を襲っていた】
馬鹿なッ………こんなことがッ……
これは何をやっているンだよ!なぜこんなことを!!
【ゆっくりとその右手を“それら”の方向に伸ばす】
【その手は何かの壁に弾かれ、行く道を亡くす】
【相手にとってその質問は、既に語った物事であるだろうが】
【百聞は一見にしかず、少年は実際此処までの事が起こるとは把握してはいなかった】
857 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/11(月) 21:55:06.83 ID:IQRP0zXO0
>>850
【もっともな突っ込みに「嫌だよぅ」なんて笑ってみせて】
【リリースされたという長靴の行方を思案しつつ、一瞬重なった黒の視線】
【腰の刀と髪と目の色、この剣士さんは黒なんだなぁなんて。昨日会った緑の剣士を思い出す】
【そうして彼を中心に泳がせていた視界に、見慣れないものがひとつあった】
…それー、刀?
珍しい品だねぇ。和刀には見えないけどー
【何となく気になった、理由はそれだけだが】
【武器は門外とはいえ、この青年の生業は商人。品には目敏く】
【ついでに言うなら、この青年の趣味はお洒落。服にも目敏い】
ぶっちゃけさぁ、暑くないー?
【指差したのは、彼のファーコート】
858 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/11(月) 21:55:24.62 ID:fGzLbnuWo
>>854
……路地裏で「良い人」を期待するのは間違いやろなぁ
よっぽどの事が無い限り、こんな所歩いとんのはおかしな奴や
危険が舞い込んで来るって事、子供かて知っとるんやから
……毒されたなら毒抜かなあかんなぁ?ちょいと、付き合ってもらおーか
具体的に言えば……ハイエナの紛いごと、させてもらうわ
【路地裏の奥の方、鮫の様に血を嗅ぎつけたのだろう】
【ほおずきの様な赤さの着物の、右目に眼帯をつけた少女が、下駄を鳴らして現れた】
【怪我をしている相手を、更に傷めつけるという宣言をしつつ】
……けど、同盟相手の身内だったりしたら困るわな
そこの、所属を答えてくれるか?場合によっては……あんまり優しくはせえへんよ
【何も無ければ立ち止まる位置は、相手から5m程度だろうか】
859 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 22:02:40.49 ID:RB0OqFM/o
>>853
(ガートルッド……何かの研究者さん、なのかな)
(にしても待遇良いなあ……ってことは、ガートルッドさんはお金持ち?)
(お金持ちの研究者、なにか珍しいものでも持ってれば――――)
―――へ?あ、いや……いえ、うちも似たような境遇だったりしますし構いませんよ
【頭の中では別のことを、口ではとっさに相手をフォローする】
【似たような境遇というのは、簡単に言うと工房は全てとあるスポンサーのお陰で成り立っている】
【――と、つまり自分が此処で生きて働けるのはそのおかげなんだということだそうで】
(………子墨さんの本で、見たことはあるけど)
また随分珍しい物を……これ、異世界石とか、異界鉱石って名前なんですけどね
性質は殆ど不明で、死ぬ程貴重で、ひょっとするととんでも無い剣が作れるかも
……あくまで“かも”ですけど、そんな可能性のある石、でして。
流石に今すぐは出来ませんから、加工には一週間程頂きます
その程度したら、取りに……期待しながら此処に、来て頂けると―――。
【スッ、と指を伸ばす。金属製に輝く爪がキラリと覗くが、気にしない】
【じっくりと小石を眺めるその姿、ニヤリと笑って一週間というその表情】
【どうやら実に―――そう、期待できそうで。】
【この後、少年が了承すれば剣と石は預かられ、加工の為に一週間が過ぎるだろう】
【つまりはキンクリ、次に描写すべき場面は一週間後―――再びの、涼やかな店内に訪れていただければ良いのだが。】
860 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/11(月) 22:04:30.16 ID:q4TbBLyAO
>>856
【酷くめんどくさそうに眉を寄せながら、青年は彼から貰った火で安定を得ている】
【棚引く紫煙に気怠さを乗せて、空間の歪曲から色彩の変わって見える月を眺めていた】
【あまりにも退屈そうな印象の彼―――つまりは、青年にとってはこの光景は別段珍しいものではないということだ】
……生き物で御座います。『まだ』
【身体の半分が爛れ、皮膚が腐りおちていようとも。『まだ』生き物だ】
【『まだ』生き物である彼らが、命懸けで戦う姿――それは酷く悍ましい】
【何故って、青年は『まだ』と答えた。それは、『まだ』の先にあるのは――】
蟲毒で御座いますよ。ご存知ありませんか
虫などの生き物をひとつに集め、殺しあいをさせる。その後、生き残った一匹を利用して様々なことに使う
……あれだけ大きいと、器を探すのにもまた面倒で御座いまして。こういったところを利用しているので御座います
【説明しながらも、青年は少年を見ていない】
【境界の先で噛み合わされた顎は必死に生へ食らい付こうとしていた】
861 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 22:06:59.03 ID:VIuDxMXao
>>852
……発破をかけるつもりで出して見てはや5件、一度も成功しねえな夏のホットミルクティー
もうそろそろ次の手を考えた方がいいかもしれないと思う今日この頃
【そう呟きながら彼はずず、とゆっくりホットミルクティーを口に含むとうえ、と舌を出していたそうな顔をする】
【自分でダメージを受けてたら世話ない話だが一応イイ奴なのかもしれない】
【だからこそ、彼のもしもであるはずの話を真剣に聞いてくれた】
……キツイな、まず自分の足がそこにたどり着かないかもしれない、自分の目が全てを成し遂げた事を
焼きつける幸福を味わえないのかもしれない、そう思うと怖くて仕方ねえ
【がしがし、とハットの頭をかきむしりながら、ゆっくりと頭の中で整理するように言葉を紡いでいく】
【決して適当に言っていい事ではない、彼はそう思ったのだろう】
だからまあまずは素直に怖がり、泣き叫ぶくらいの事をしてもいいはずだ、うん
まずはそれ、それを素直にやる……それくらい許される
だがそれで終わりじゃねえかんな
【再び紅茶を口に含む、だいぶ覚めたらしく今度は特に苦しまずにのみ込めたらしい】
862 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 22:12:20.67 ID:WMYF1Ee9o
>>857
【――、『和刀に見えない』と云うからには、「西洋風」の方であろう】
【そう思考が至ると、釣竿を適当に桟橋へ寝かせ。左腰に手を遣り、話す】
コイツは一応、日本刀さ。 ……ま、誰が鍛えたとかは知らねぇが。
“ホージョー君”とか何とか言うアホ倒した時に、拾ったんだよ。
【言葉を返しつつ、西洋風の刀を抜く――、成る程、確かに刃は日本刀だ】
【鍔には魔石の様な物が埋め込まれており、“上等”であるとは推測出来るだろう】
【――刃を鞘に収めれば、座り込んだまま青年の方を向いて】
……、……うん。 ぶっちゃけ、暑いな。
【 うわー、汗めっちゃかいてはる 】
【汗だくの顔を向け、苦々しげな顔――、なら、どうして服替えないんだと言いたくなるが】
【其処は事情とか中の人の事情とか有るから仕方が無かったのであろう】
【兎も角、彼は『暑い』と…、…何故か、ファーを汗で濡らしつつ答えた】
863 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/11(月) 22:15:10.27 ID:5ykSTH6Bo
>>859
ほ、本当か―――!?
【死ぬほど貴重、性質は殆ど不明】
【少年の妄想を駆り立てるには十分な単語】
【「えへっ、」なんて、幼く無ければ許されないレベルの笑み】
あ、ありがとう!じゃあ、一週間後にまた来る!さようなら!
【声のトーンは急上昇。喜び、期待に満ちた声色】
【遠足前の気分を100倍くらい強くしたくらいの気持ち】
【尤も、遠足はあまり楽しみにしない子なんだけど―――】
【急に立ち上がり、ぺこりと深くお礼をしてから軽い足取りで店を出るだろう】
【店内と外の気温の差で体が重かったが、そんな事気にさせない位の―――】
【―――――キングクリムゾン―――――】
【軽い足取りで店に入る少年】
【頬がゆるゆる、凄くニヤけてます、気持ち悪い】
【青年を見つけたのであれば、空へと飛び出しそうな程軽い足取りで近づくだろう】
/超特急で風呂入ってきますっ
864 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 22:15:50.68 ID:rQSVICtyo
>>858
【紡がれる言葉は、死刑宣告にも等しき、冷たい言葉
視線を向ける先に映るのは、彼女の瞳と同じ、赤色の貴女
月明かりに歪められて、表情の色が、深く色を増した】
【――――……当然、警戒の様子を見せる、彼女
木箱の上から飛び降りると、スカートを揺らしながら着地し、ゆっくりとそちらへと半身を向ける
まるで、右腕を隠すように、左肩越しに貴女を見つめて、言の葉を探す】
……ええ、仕方がありません、これがある種〝真実〟というものなのでしょう
最近では現実と空想の境目が曖昧になっていると聞きます、尤も、能力という絵空事が闊歩する
この世界では、そう珍しいことでは、無いのでございましょう
――――ですから、我々は知るべき、でありましょう
現実とは、痛くて辛くて苦しくて、救いの無いものである、ということを……
けれども、私はお恥ずかしい話、そういう〝コト〟が苦手でございまして
願わくは、避けたい、と思っておりますが……
【たゆたう、銀髪に修飾される顔立ちは、冷静な表情で、貴女を眺める
下駄の音の残響に重なる、彼女のソプラノボイスは、ただただ静かに、決められた音程をなぞる
そして、貴女の言葉を打ち消そうと、言の葉を選んで、紡いで】
【――――分かるだろう、彼女が貴女の続く発言に耳を傾けたのを
表情が微かに、揺らめいた、仕方が無い、と覚悟を決めた表情が揺らいで
唇の端を噛み締める、そんな表情へと、釣られていく】
カノッサ機関、特殊部隊〝Knight of Cydonia〟所属〝カノン=ラン=パトリオット〟
――――願わくは、貴女様が、私と同じ袂の下に、あらんことを
【そう紡ぐと、彼女は半身を向けていた身体を、くるり、と全身を向ける形に
両掌で握り締める、スカートの裾、ぺこりとされたお辞儀に、開げられるスカートの裾
優雅な礼は、彼女の奥底にまで刻まれた、作法、の存在を認識するには十分で】
【月光に漂うのは、白銀の髪に映る、光の三原色と、彼女のメイド服の、白い生地に映る艶やかな夜の色
その中でも、右腕の包帯だけが、やけに不恰好に見えるだろうか
少し集中すれば、その傷の深さが、認識できるだろう】
865 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/11(月) 22:18:39.19 ID:hBSupJiE0
>>860
ッ───――――!……ッ……!
───――…だからって………糞ッッ!!!
【同じだ】
【少年と、いや、“組織に属していた少年の過去”と】
【使われ、生きる為に縋り、勝ち残っても待っているのは絶望】
【まるで獣の王を決め、その王は周囲にかみ殺されるかのような、状況】
【それは、ひどく酷似していた】
【右拳を思い切り透明な壁に叩き付ける】
【弾かれ、手からかすかに血がにじむ】
止める…ッ!!駄目だ……俺に…は……
あれは止めてはッ……いけない………
【存在意義とは、その存在にとって千差万別である】
【“それら”は、分かっているのだろう】
【恐らく勝利が何も生まないことを】
【恐らく敗北を望んでいることを】
【生への執着が、それらを無理やり動かしていることを】
ぁ……ぁあ……ああああああああああああああっっ!!!
【少年は駆けだして、サクラメントに向かって殴りかかる】
【能力を使ったそれではなく、ただ勢いに身を任せた酷く単純で脆いもの】
【回避も防御もたやすく、反撃もいたって簡単であろう】
【それほどまでに、少年の精神状況は弱っていた】
866 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 22:20:08.99 ID:ESfsahj6o
>>861
温度が問題だ温度が。
熱湯じゃ香りも何もかも飛んじまうだろうに。
【妙に、その手の紅茶の知識を持っていたりなんかして】
【そして、その灼熱の乳白色の其れを口に運ぶ相手を見て、ばかみてぇ、なんて言葉を零したりして】
【だがまあ、少しだけ砕けた気配は、感じさせるだろう】
【その後、ゆっくりと吐き出される、相手の言葉に】
【しばしの沈黙の後、息を吐いて、口を開く】
――ぶっちゃけよ、怖いわけよ。
何度も死にかけたし、何度も大怪我したし、其れが今になって大きな物と成って近づいてきている。
死って言うもんは、良く、触れていたしな、だからこそ、怖くて仕方がない。
だけど、死ぬ事以上に怖いことがある。
死にたくねぇ……っ、死んだら、何も出来なくなる。
突き進む事も、前に進む事も、出来なくなるッ……!
それが、それだけが、なによりも怖くてたまらねぇ。
オレの、これまでにやってきたことが、オレの作った道が、何も残さない事が、怖いんだ。
腕がまともに動かねぇ、骨はぼろぼろ、皮膚は火傷だらけで汗がかけねぇ。
こんな体じゃ、残った時間で前に進むことすら、出来やしねぇ……ッ!
【ひとりごとの様に、心の叫びを、吐き出していく】
哲学者の卵も、水の国のレギンも、ブラックハートも……ッ!
他にも、沢山の因縁があるのに……ッ!!
何も清算しないままに、何も出来ないままに、決着も付けず、終わることが恐ろしいッ!
【ざわり、と少年の全身から、強い哲学者の卵の気配を感じるだろう】
【しかも、一つではなく、少なくとも2つ以上の卵の気配である】
【つぅ、と流れる涙は、赤黒くて。ちりちり、と不快な蛍光グリーンの数式が少年の体から発せられている】
【――――恐ろしいのは、死ではない】
【――――死により歩みが止まる事が何よりも、恐ろしい】
【それが、少年の考えであった】
【声を漏らさず、歯を食いしばり、目を強く瞑り、嗚咽を少年は漏らし続けていた】
867 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/11(月) 22:25:26.03 ID:fGzLbnuWo
>>864
現実と空想かー……むしろ最近はかっちり分かれて来た気もするけどな?
空想に生きる様な頭抜けた阿呆は、どいつもこいつも皆死んでしもた
生きとるのは現実的なやり方で、危なげなしに歩く連中……
……もー少し、痛み苦しみなんか度外視する阿呆が居てもええのんになぁ
【右手で、ぼりぼりと頭を掻く】
【何気ない動作では有るが、その際に右腕を、自分の眼帯を覆い隠す位置に動かした】
【手品師は、些細な動作も何かの伏線としてしまえる】
【この少女が本気で害を為そうというのなら、これも油断して見ていられるものでもないが】
カノッサ機関……か
【下駄を履いた足が、地面を蹴り飛ばし、少女の体を前方に運ぶ】
【体重を感じさせない軽い跳躍、5mの距離を半分にまで、一足で削り落とし】
【着地すれば、持ち上げていた手を、体の横に自然に降ろした】
……運が良いのか悪いのかは知らん。けど、狩る訳にはいかんなぁ
安心せえ、味方や味方。っても、数日前にそう決まったばかりやけど
カノッサの同盟者『白天龍家』長女、白天龍 朝顔
対外交渉も引き受けとるから宜しゅう……とこれは要らんな、今は
【戦闘の備えを捨て去って、不用意不用心に大股で闊歩】
【150cmと少々、然程高くない身長の彼女は、相手へと近づいていき】
おー、ざっくりいっとる。料理で失敗した訳や無さそうやな
どうしたん、刺されたか?特殊部隊言うなら、チンピラ程度には負けへんのやろ?
【そこで少しばかり腰を低くして、包帯に顔を近づけるだろう】
【路地裏は暗い。視力は良いらしいが、それでも観察には少々難儀しているようだ】
868 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(埼玉県)
[sage saga]:2011/07/11(月) 22:28:42.90 ID:jE2PKv+T0
【公園】
うん、……分かってた、分かってたの。
【烏羽色の髪は、後ろでひとつに結われていて。その根元には、子どもの拳ほどの銀の鈴が三つ】
【第二までボタンを開けた、白のワイシャツに、黒のプリーツスカート】
【黒のオーバーニーソックスに、黒のブーツを履いて】
【左手の薬指に、紅水晶で作られた林檎を咥える銀の蛇。そんなデザインの指輪を嵌めて】
【首元には、金のキャッツアイがトップを飾る、ペンダント】
【からころと鈴の音を周囲に響かせる、そんな少女がひとり】
濡れた足で靴下履いたら靴下が濡れることくらい、分かってたの……。
……忘れてただけで……!
【ベンチに座って、なんだか頭の螺子辺りが僅かに足りない感じの独り言】
【座っている横には、干してあるかのように。黒のオーバーニーソックスがだらんと置かれていて】
【地面には、黒のロングブーツ。そして少女自体は、ちまりと体育座り】
【漆黒ばかりが広がるスカートの内部はさておいて。ちょこんと膝に顎を置いて。暇そうに、公園内を眺めていた】
869 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/11(月) 22:29:17.28 ID:q4TbBLyAO
>>865
…………――
【ようやく、この状況になって青年は少年の変化を感じ取った】
【名前を聞き、喜んでいた子供はいない。何かに打たれたような獣がいるだけで】
【――叫び声。滲む血と唸り。絶望】
【救いであるのは『彼ら』が少年のようにヒトではなかった点くらいか】
【その絶望すらも、表現する手立てがなければ青年にとっては無いのと同じだ】
【急に叫び、殴り掛かってくる少年】
【青年は溜息をつくと、振り抜かれた彼の手を掠めるようにして機械に座っていた身体を反転】
【彼の勢いはそのまま利用しながら、背中を蹴り付けようとするだろう】
【綺麗に命中すれば機械へと突っ込み、色んな場所を打ち付けるだろうが――追撃をする様子はなくて】
……嗚呼。貴方様も、混じりますか?
【見上げれば、虚空の薄い硝子に似た群青の瞳が――月のような色合いで光る】
/次遅れます
870 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/11(月) 22:36:00.38 ID:1xdxZ8/c0
>>862
【聞きたい事が思考の中心を占めるために、却って固有名詞を出し忘れる】
【その現象は『ナカノドワスレー現象』と呼ばれ、主にこの中の人に起きやすいとされる】
【つまりはそちらの明察通り、西洋風の方であった】
北条 訓――なかなかに侮れなそうな人物だねー
歴戦の猛将だと推察するよー、それを倒すあなたの実力も気になる所だねぇ
鍔にご立派な魔石が埋まっているようだけど、あなたも魔導剣士だったりするのかしらー?
【推測で物を言う恐怖、お分かり頂けただろうか】
【『ホージョー君』をどこぞの武士の名と勘違いしてらっしゃるようだが、触れてあげなくて良いだろう】
【刀の性質を鑑みて、彼がどのような剣士に分類されるのか。興味の方向はそちらに向いている】
…だよねぇ。
【 ごっつ暑そうやわぁ 】
【ちなみにこの、中の人をまさぐる無遠慮な言動を『ダイレクト――以下略】
871 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/11(月) 22:37:13.05 ID:ZDpha/F8o
【草原】
【パン、と一発の乾いた銃声音が周囲に鳴り響く】
【もしこの音に気付いて音源の方を見たならば、一人の少女がいる事に気づくだろう】
……これじゃあ、ダメ。
本番では、的は動くのに…………。
【銀髪を赤いリボンでサイドポニーに纏めている、林檎色の瞳】
【七色の星模様入りの白いノースリーブシャツを着用し、下は黒のジーンズ】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌めている】
これで良い、と……皆は言うかも、しれないけど。
【少女の左手には回転式拳銃、右手には自動式拳銃】
【射撃練習をしていたのだろう。大木に、射撃用の的が括り付けられている】
【もっとも少女の態度を見れば、結果があまり良くない事は明らかだろう。現に、放った弾丸は的の中央を外れている】
872 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 22:37:54.01 ID:RB0OqFM/o
>>863
――――いやぁ、どうも。
……ちゃんと来てくれたんですね、助かりましたよ
うちで預かるにはちょっと乱暴なのが出来ちゃいまして―――。
【少年と同じように、へらーっと笑いながらあの技師はカウンターの奥から姿を現した】
【レインコートは所々が溶けて形が崩れ、髪なども一部焦げていたりして】
【そんな彼が両手に持つ物こそがこの度の“成果”―――見た目は、まあ剣である】
【その詳細はこうだ。赤黒い柄と、真っ黒な鞘。それから柄には、一粒の真っ赤な煌き】
【恐らくは異界鉱石の輝きだろうが、あの小石は真紅に染まったらしく】
【全体としてはマグマのような色合いの、長剣。そういった感想を持つことができ】
……名付けて『ヴェスヴィオ』、性質はそれこそ『火山そのもの』の一本です
先ず、取り扱いには厳重な注意をお願いします。
刀身が紙に触っただけでそれは燃えますし、ガソリンの気化した部屋で抜こうものなら“即”お陀仏ですから
………逆に言えば、純粋な『火力』でこれに勝る剣なんていうのは早々無いと断言しますが
【不意にスッ、と鞘を引いて見せる。それだけで、室内の温度が酷く上がったように感じられ】
【また刀身の熱気自体も凄まじく、剣の向こうに見える青年の顔は陽炎で揺れて見えるハズ】
……ぶっちゃけ、珍しいもの弄りたさで火力を誤った気もしますが。
でもそこは店を持つ以上は必ず在る、そんな自信と責任で調整済みです
この光っている石、貴方が触れれば持ち主として認められ、火力の調節が出来るようになります
太陽光からマグマ……それ以上にも以下にも出来ますが、全て弄れるのはあなた一人。
魔術ではなく機械仕掛けなので、剣の火力が下がった状態で水につけたりはしないように。
それと………あの時預かった小石は二つ。お望みであれば、まだ火力は挙げられます
但し、制御は効かない。……要らないのであれば、こちらで代金替わりとして頂きますが―――?
【と、いうことで。『ヴェスヴィオ』――『火山』の剣は、それこそ死ぬ程熱い剣として出来上がった】
【調整すれば自らは熱くなく、それでいて相手に焔を飛ばすようなことも出来るだろうか―――。】
【――――、―――そうしてから技師は、柄の輝く赤い点を示し、「触れるように」と言って】
【そして剣を差し出し、少年がもし素直に触れるのなら、その瞬間から剣は貴方だけの、唯一無二の物となるだろう】
【ただし、差し出す際に“賭けられた”言葉―――剣も酷く貴重だが、あの小石も希少。選ぶのは結局、少年なのだが。】
873 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 22:38:36.11 ID:rQSVICtyo
>>867
【――――……その一瞬の動作がやけに自然すぎて、逆に不自然に見えた
それは確かに、嗜む者の動作、故にか――――彼女の警戒心も、微かに濃さを増す
ピリピリと張り詰める緊張の糸は、夜風で震えて、軽やかな音を奏でる、くらいに】
……少なくとも、今の私にとっては幸運というものでございましょう
安心いたしました、少なくとも――――今は、死ぬわけにはいきませんので
後学の為にも一つ教えていただけますでしょうか
もし、私が――――敵対組織の一員であったなら、何を為していたか、について
……それを知れたなら、私も少しは、擬態の必要性について学ぶ意欲が湧いてくるでしょう
【その〝擬態〟の言葉は、貴女を見て、出てきたように思われてならない
月下に輝く、貴女の表情は、身長も合わさって、日本人形が如く、作られたかのような可愛らしさ
少なくとも、彼女に取っては愛でるべき、お嬢様、であり、自身に害を為す者のソレではなかった、から】
【あまり貴女とは身長が変わらない彼女は、大人びた様子で言葉をつむぎながらも
まだ、貴女に対する警戒心は減らない、というより――――その名を聞いて、余計に張り詰めた
〝白天龍〟――――彼女の右腕が、こうなっている最大の原因が、形を為して、笑いかけた、から】
――――貴女様が本当に〝白天龍〟の方でしたら、説明するまでもございません
先の貴女様がたのお家騒動、それに私も〝機関〟の者として、一枚噛ませていただきました
油断した、というわけではございません、それでも……やはり〝昔から〟あの国の方々は武芸に長けております
向こうの大将らしき方に、一瞬でここまで刻み込まれ、この体たらくでございます
どうぞお笑いくださいませ、恥辱に塗れるのにはなれております
【少し、悔しさがあるのだろう、相手の方が目上、とはいえ、年のころも変わらぬ相手に弱みを曝け出すのには
貴女の行動に何の躊躇いも見せず、右腕を差し出す辺り、従者としての性質が骨の髄まで染み付いているようで
包帯の奥の、ズタズタになった神経が見えそうなぐらいに、しみこんだ血の色は黒く、その量は激しく
めくってしまえば、真っ赤な皮膚が、月明かりに照らされ、輝く姿を覗かせそうな、くらいに】
【そこまで言いきって、彼女はぎゅっと、瞼を閉じた――――……反省でもしているのか】
874 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/11(月) 22:39:52.00 ID:hBSupJiE0
>>869
【怒りに任せて打ちつけた拳は空を切る】
【相手は端的に、一瞬でこちらの攻撃に対処し、反撃に移した】
【怒りに身をゆだねている少年に、避わす術などなく】
【背中に直撃を受け、左足の怪我のために受け身を取ることもできず】
【ただ、置かれてあった機械に直撃し、全身に打撃を受けただけだった】
かっ……ぐぅ……!
【それでも必死に立ち上がろうと、右手を地面に置くが】
【かくん、と右腕が力なく曲がり、その場で崩れ落ちる】
【絶望、失望に打ちのめされ】
【ただ嚙み締めるだけだった口を開け、叫ぶ】
何故…何故こんなことをするッ!!
あいつらはお前にとって何なんだッ!お前の敵なのかッ!?
違うんだろうが!!だったら何で、なんでこんな……事を……―――
【金切り声で泣き叫ぶように】
【放ったそれには“感情”しかなく】
【相手には、恐らく届かない、儚く脆いものとなるだろう】
【握りしめた拳に、既に力は宿らない】
/おkですー
875 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/11(月) 22:44:55.08 ID:uYKqdFPSO
>>871
【たまたまそこを通り掛かったのだろう】
【新たな人影が現れる】
【ツリ気味の糸目、まるで手入れのされていないバサバサの黒い長髪】
【夜空の闇を映したような闇色の和服に近い衣服】
【和服には無い、垂れや紐などの民族調の装飾が着けられており、それらには暗い緑色の複雑な刺繍が施されている】
【腰には緑色の宝珠が埋め込まれた剣を一本提げている】
【そんな風貌をした長身の男だ】
…はて、何やら物騒な音が聞こえたような……
【先程の音の発信源を探り、少女と的を見つける】
【少女の所に近づきながら】
こんばんは、お嬢さん。
【そう声を掛ける】
876 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 22:48:51.72 ID:gQ4bQlwho
【大通り】
…ボクの日毎の仕事もだけど、こっちもそろそろ動かないと。
【デパートやそれなりのビルが乱立する、都会一歩手前という様相】
【ビルの高さもそれなりではないから、目を凝らせば、屋上の縁に腰掛ける蒼だって、誰かの目に入るだろう】
【一般人たちは、水平かやや下を見るのに必死で、中々気付かないが】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【クリームイエローの臍だし袖なしのインナーに、ベリーショートのカットジーンズ】
【左腕に嵌めた、金と銀が精緻に編まれる腕輪が、きらりと街頭を反射して輝く】
Justice、対機関連合…それとは別のあり方を模索する組織。
……にぃが残した案、ボクが………。
【毛皮の色を煮詰めたようなボサボサの黒髪の奥、エメラルドのような緑の目に、思案の色を湛えながら】
【零された独り言、きっと誰かに聞かせるつもりではないのだろうけれど】
【もし見上げて、彼女を見つけたなら】
【腕輪の煌きと緑が、貴方の視線と交錯するかもしれない。闇に溶けるような蒼も、二つの輝きはじっと、下を見つめている】
877 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/11(月) 22:49:44.34 ID:fGzLbnuWo
>>873
何をしてたか?こんな時間にこんな所で、味方以外の人間を探すんや
そら、危害を加えるに決まっとるわなあ……程度の差に、認識の違いが出そうやけど
殺して、幾らか血と肉を貰うんよ。とらなかった部分は烏か野良犬にくれてやる
別に珍しい話や無いやろ?機関に居るんや、そんなもん日常茶飯事やろうしなぁ
アンタかて、それくらいに物騒な仕事するやろ、な?
【機関と手を組むという、世間的に褒められない行為をする家の者の行動だ】
【やはり一般的には、嫌悪すべき内容であり、それを申し訳無さも無しに語れる】
【路地裏を夜に歩くのも、あまり無理は無い人間なのだろう】
ほー、あそこにおったんかー……ウチらの窓口になった奴、秘密主義者でなあ
そんなに味方を用意してくれるなんて思わへんかったから、あれは助かったで
偶然ってのは怖いもんや、大体誰かが損をする。ウチが損せんで良かった良かった
……にしても変わった物言いするなぁ。そんな歳くってる様には見えへんで?
昔から、か……住んでたか?ほな、「ラン」ってのが「蘭」とか「藍」だったりしてな
……にしては大陸っぽすぎるわな。特に胸の辺りが
【あの作戦に関しては、外に知らせていた情報が少なすぎた】
【偶然による戦場の合致を喜びながら、然し朝顔の耳はすぐに別な方に興味を持つ】
【〝昔から〟、国単位で言われると、どうしても目の前の彼女の外見と似合わない】
【一応つじつまを合わせる為、実は櫻の生まれだったとか、予想を付けてみる】
【そうしながらも、目が向いているのは彼女の傷口】
【同盟相手ともなれば、親切心を起こしても損は無い、と見たのだろう】
……治療せんの?傷口腐るで、この季節やと
擦りむいた傷一日放置するだけで、腐った魚の臭いがする時期やで
【例えが、嫌に生々しいのは、実体験も有るからだろうか。きっとそうに違いない】
878 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/11(月) 22:50:48.29 ID:q4TbBLyAO
>>874
なんで、とは。
【もともと、二人はフィールドが違う】
【青年は自分が行っていることを“普通”だと思っており、それが道理だとも考えている】
【故に、少年が言いたいことが分からない。何故と考えたことが一度もないから、頸を捻るしかなかった】
駒を作るならば優秀なものを得たいのが、“普通”では御座いませんか
……嗚呼。そういえば、ここにも“獣”が
【非感情的な声が降り懸かり、青年の手が少年の右肩へと伸びる】
【“獣”。先程見せた火の強さ。これをあの中に投げ込めば、どうなるだろうか】
【青年は退屈していた。感情が泣き叫んだ少年の心がどうなろうとも、先を推測する気すらないくらい――退屈していた】
/ただいま戻りましたー
879 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 22:50:49.42 ID:VIuDxMXao
>>866
バカこれは気つけ重視用に用意したもんだ、上質な茶葉なんか普通の客になんか使うかよ
とっておきはたった一人のために用意した物なんだ
……だがおまえを見てると同じく見た目子供に見える相棒を思い出すから味のいい奴を用意してあげたんだ
【この男はどうやら影で客を差別して扱うような輩だと言う事らしい…たった一人と相棒を含むその他大勢という極端な物とは思わないだろうが】
【怯えるような心の叫び、彼もまたその怯えるような感情とは散々付き合ってきた身、他人事とは思えない】
【しばらく飲み干すように彼の言葉を聞いていたが…やがて聞き覚えのあるワードを聞いて少し鼻で笑う様子を見せる】
……ハン、レギン、ねえ……ずいぶん久しぶりに聞く名前だなオイ
それに哲学者の卵……あの事件に関わってやがったか、哲学者の卵……こんなモンのために多くの人間が振り回された…
【懐から取り出した二つの『哲学者の卵』……どこでゲットしたのだろうか?】
【少なくとも彼はそれを手に入れながらも一切それを使用する様子は見られない、意地でも拒否しているかのごとく】
【かちん、と二つの卵を手で弄び、軽くぶつけると彼は呟いた】
ああそいつはオレもだ、こっちも死にかけたり大怪我したりだのを散々繰り返すはめになった経験もある
だからこそ死にたくない、よーく分かるわ……だが一ついいだろうか
―――賭けてもいい、おまえさんは絶対に一人じゃあないはずだよな
【その人差し指を少年に差し彼は断言する、今知り合ったはずの彼を、決して一人ではないと】
世の中厳しい事ばっかりなのくらい知ってる、でもこの世には結構血の通った人間があちこちにいるもんでよ
そういう奴ってがむしゃらにがんばってる奴を嫌ったりするようなモンでもないわけさ
身体中傷だらけなの見てりゃあオレにだってわかる、おまえ苦しいのを承知でずっと闘ってきたんだろ?
後一つ聞きたいんだが……おまえなんでまた戦いなんかやっちまったんだ?能力者だったりすると
つい力があるから大丈夫って特に理由もなく、出来るからってだけで戦いに出向いちまうのが男ってもんだけどさ…そんなタイプに見えないんでね
【どうなんだ?と、彼は残った右目で少年を射抜くように見続ける、その眼の色は興味……純粋に聞いてみたいのだろうか】
880 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 22:52:49.49 ID:WMYF1Ee9o
>>870
【投下文を見返してみれば――、成る程、めっちゃ判り難い】
【いっそ、「二本」と明記していれば斯様な悲劇は生まれなかったのだろう】
【我々はは此れを『トラジェディ・オブ・サンプラザ』と名付け以下略】
俺は大した事無ぇさ。 ――、あん時は、三人か其れ以上でボコッたしな。
【――兎にも角にも、勘違いを物ともせず会話は続く】
【両手を軽く挙げて、少し剽軽なポーズ。……軽く、首を左右に振って】
…、…や。 魔石は持ち腐れだな。
魔導剣士もクソも――、魔術の才能はてんで無いんだよ。
コイツ使ってるのも、「二本有りゃ便利」ってだけで“必然性”は無ぇのさ。
【表情を再び元に戻し――「そう言うわけだ」と追って一言】
【彼の興味を満たす形の回答では無いが、答えられた事には答える】
【……話す事は話すのだが、『個人的な情報』は余り出さない、そんな印象だ】
881 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/11(月) 22:58:49.24 ID:ZDpha/F8o
>>875
……こんばんは…………。
お嬢さん、と呼ばれるのはあまり好きじゃない……。
【男の存在に気付くと、少女は銃をしまってそちらを向く】
…………何か、用?
わざわざ物騒な私に、話しかけるなんて……、一般人には、見えないけど。
【キョトンと首を傾げて、問いかける】
【林檎色の瞳で、男の瞳をジッと見据えているのは──まあ、癖のようなものだ】
882 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/11(月) 23:02:26.90 ID:hBSupJiE0
>>878
駒……―――――!!
【相手の言葉に、頭の回転が急速に早まる】
【アドレナリンが分泌され、青年の伸ばしてくる腕がゆっくりに見える】
(俺は…ッ)
【不思議と、右手は動いた】
【ゆっくりと力を溜め、相手の腕を弾き飛ばす】
ふざけんじゃねェ……ふざけんじゃねェぞ
見下してんなッ…!“俺”は“道具”じゃねェ…!!
【少年は右手の甲を自身の胸元に掲げる】
【初めて、相手にもよく見えるように、掲げる】
【少年の右手に埋め込まれている緑色の石】
【少年が立ちあがったと共に、緑の石から濃密な魔力が大量に吐き出される】
【それは、“宝玉”と呼ばれし“IT”であったが】
【それを相手が知っているかは、不明であった】
883 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/11(月) 23:05:14.00 ID:5ykSTH6Bo
>>872
久しぶ……―――だ、大丈夫…なのか…!?
【再開の挨拶を言い切る事は叶わず】
【恐らくは武器加工の過程でこうなった事は理解出来た】
【軽度なのかもしれないが、自分のせいでなったのであれば】
【心配するのは普通の行為で――】
【心配する反面、剣への期待は高まり、どくんと鼓動を体中に響かせる】
【「暑…」と刀身を視認するのと同時、反射的に声が漏れる】
【だが、これを手に入れられるとなるとそれほど苦にもならず】
【ゴクリ、――生唾を飲み、真剣に説明を聞き入り】
本当に…ありがとう……!
これ以上は…十分、要らない…
【抑制が効かない力は、必要とせず】
【それだけ扱える技量が自分には無い故】
【心からの感謝の意、それを裏付けする深く、長いお礼】
【そして、少年は小石に手を伸ばすだろう。吸い込まれるが如く】
/お待たせしました
884 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 23:05:46.98 ID:ESfsahj6o
>>879
……は、後で飲める程度になったら飲んでやらァ。
【そんな憎まれ口を、少年は叩きつつ】
【取り出した卵を見て、顔を顰めて、星空を見上げて】
レギンには、哲学者の卵を植えつけられた。
他のカノッサの奴にも、もう一つ、な。
そして、ブラックハートは、オレの右目を持って行った。
この因縁だけは、オレの中で決着を着けなきゃいけないこと、だ。
だからこそ、オレは死にたくない。少なくとも、全ての決着を付けるまでは。
【ただ死にたくないのではなく、やらなければならないことがあるから、死にたくない】
【黙れ、と卵を抑えつけるように、体に力を込めると、吹き上がる卵の気配は徐々に消えていって】
【そして、相手のその言葉に、少年は首肯を返して】
ああ、一人じゃねぇさ。だからこそ、怖いんだ、死ぬのが。
いろんな奴に、助けられた。
卵が孵化した時に、オレを掬い上げた親友が居る。
オレの正義が、伝わった〝敵〟が居る。
――互いに、守りあうと決めた親友が居る。
他にも、沢山、沢山、沢山、オレには繋がりが有る。
【ぎしり、と左拳を握りしめて。弱い駆動音が、その腕が生身でないことを分からせた】
【その後の、貴方の質問に、少年は、口を開き】
――――元ジャーナリストで、よオレは。
特に、戦場をよく回ってたんだ。そこで、いろんな人、無能力者から能力者まで、死んだり生きたりする所見ててな。
三年立った頃、か。ふと思い立った、傍観者じゃ居られねぇって。
ただの傍観者として、伝えるだけじゃ何も変えられない。
だから、オレも戦おうと思った。戦いを無くすために、少しでも戦いで傷つく人が居なくなるように。
戦って、戦って、戦って、でも未だ世の中には争いが耐えなくて。
それでも、戦っていて。まだ、オレにはやらなきゃいけないことがある。
少しでも、一人だけでも、傷つく人の少ない世界を、オレは作りたい。
だから、オレは戦うし、だからこそ、オレは死ぬのが怖い。
【元傍観者であり、それではいけないと思い立ち、当事者となった】
【元は戦うものでもなく、しかし戦いに関わる者であって】
【そして、この少年は戦いに深く関わったがゆえに、戦いを心のそこから嫌っても居た】
885 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 23:06:43.78 ID:ESfsahj6o
>>879
//すんません、風呂入ってきまっす!
886 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/11(月) 23:07:58.08 ID:uYKqdFPSO
>>881
じゃあ、何て呼べばいいのかな?
僕はリューファ。君は?
【名乗りつつ、少女の名前を尋ねる】
いやー、さっき銃の音がして、誰だろうと思ってたら君を見つけた訳さ。
それにしても、結構な腕だね。ちょっとだけ惜しかったけど。
【的を眺めながら、少女に台詞を投げ掛ける】
887 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/11(月) 23:10:19.81 ID:q4TbBLyAO
>>882
【ぱしん、と手を弾かれて眉を寄せた。なんだ、抵抗する元気があったのか】
【少年の姿を見ながらも、彼の頭はあまり廻っていなかった。駒。それがなんだというのか】
【――自分だって、少年やあの中の『生き物』と同じ、生き残りの駒だというのに】
そうで御座いますか。……此は道具ですが
【少年が頑なに認めないことを、認める。自分は道具だ。眼前に映る敵を吹き飛ばし、風穴を開ける大砲】
【吹き荒れる魔力に溜息をついたのは、青年が戦闘をしたくなかったから。普段ならば乗るが、今だけは乗りたくない】
貴方様が“道具”でないというのなら――此処から出ていくがいい
『此処』には“道具”しかないのだから
【転がったマネキンも、着せ替え人形。それを作り出す機械も、生き物も、青年も。此処は等しく道具の世界】
【忘れていた扱いを思い出す前に、はやく。――少年の真横の窓から見る月だけは、金色に輝いていた】
888 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 23:10:20.16 ID:rQSVICtyo
>>877
【――――貴女の言葉に力なく、ええ、と言葉を返しながら表情を曇らせた
それはまるで、機関の者とは思えないぐらいに、姦淫の話をされた処女のように
彼女は貴女の言葉に、微かな嫌悪感を抱きながら、言葉を受け入れる】
それにしても〝血と肉を貰う〟とは……少し聞きなれない響きでございますね
能力の維持の為に、そのような儀式を行う方の話は聞いたことがあるというのも事実です
ひょっとすると、貴女様も、そのような体質でいらっしゃいまして?
【遠慮なく言葉に探りを入れてくる辺り、従者の格好に見合わないかもしれない
恐らくは、単なる好奇心からの言葉であろう、そして同時に、いくらかの答えを用意してるに違いない
――――その中にはきっと、想像しうる中で、最低の答えも、混じっていそうで】
【突っ込まれる貴女の言葉に、踏み込んでくる、貴女の爪先に、ふむ、と少々思案するような態度
特に考え込むようなことでもないのだろう、すぐさま口が開き、返答の言葉が形づくられる】
……正直言って、割の良い仕事ではございました、上手く立ち回っていれば無傷で帰還もできたでしょう
次に召集がかかりましたら、考える間も無く、戦場へと馳せ参じましょう
――――たまには多人数の戦いもこなしませんと、腕が鈍るというものでございまして……
その言葉は心外というものです、こう見えて16の年端もいかない小娘でして
推測の言葉は当たらずとも遠からず、櫻の国ではございませんが、其処に近い場所の生まれでございます
ですから、向こうから来る方々とは少なからず交流がございまして
向こう原産の素晴らしい武芸をいくらか手ほどきしていただいた、繋がりの為、でありましょうか
ひょっとすれば、この名前も……その中のどなたかが、付けてくださったのかもしれません
尤も、今は……亡国、と成り果ててしまいましたが
――――……どうしましょうか、褒められるのは慣れていませんが故、どのようにお返しすべきか……
〝従者〟とすれば、どうぞご自由に……弄びくださいませ、というべきなのでございましょうが
私も、少なからず羞恥心、というものが――――……あるんですよ?
【〝亡国〟を語る、彼女の表情は、まるで問い聞かせをする姉のように、懐かしそうな色をしていて
慕情の色に染まる乳白色の肌色は、ほんのりと頬に赤色を浮かべて
その色が、貴女の言葉に汚される、血を撒き散らしたかの如く染まって
――――うっすらと、体温を感じさせるように】
……嫌な表現の仕方でございますね、まるで見てきたか、のようです
治療したくとも、何分自身の過失である上、大した武功を立てられませんでしたので……
正確には、治療しないのではなく、できない、と言った方が正しいでしょう
――――願わくは、労働環境改善の意義を、貴女様に申し上げていただきたく、存じます
【貴女に向ける、苦笑交じりの冗談は、傷口を眺めるブラックジョークにも聞こえなくも無い
けれども表情に浮かぶ笑みは、幼い少女のそれを彷彿とさせる、貴女と同い年ぐらいの色
――――存外、最初のような警戒心は薄くなったのかもしれない】
889 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/11(月) 23:11:56.79 ID:GNFMjMja0
>>880
【伏せられた部分には、何となく気付いていながらも】
【彼の本質を問い質すような無粋な真似は、しなかった】
【――魔術の才が無い、というのは意外だったりしたのだが】
ふむー、持っておくからには持ち腐れにしとくのは勿体無いねぇ
…魔石の類は、私にとってみれば喉から手が出る程欲しいものだけどなー
【ちらちらと西洋風の刀に視線を向けつつ、少しばかり考える】
【言おうか言わまいかといった様子の、実に悩ましい顔】
【数舜の後、ええぃ言ってしまえ、とばかりに青年は踏み切った】
貴重な戦利品、と知っての頼みだけどー
私の店の好きな商品と、その刀をトレードして欲しいんだぁ
ああ、因みに私は幻獣商人。ギムレット・ダーズリンという者だよぅ
門外だけど、曰く付きの武器なんかも少しは扱ってたりー
【「駄目かしらー、解りきってはいるけど」】
【首を傾げてみせたその顔には、間の抜けた青年に似つかわしくない真摯さが伺えた】
890 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/11(月) 23:12:10.58 ID:ZDpha/F8o
>>886
……チェルシー。
リューファ……覚えた。
【自己紹介をする際も、この少女は無表情を崩さず】
【愛想とかいうようなものは、どこかに捨て去ってきたようであった】
お世辞は……、いらない。
幾ら惜しくても、当てられなければ意味無いでしょう……?
…………それに、銃自体の性能がいいから。
【少女の腕は細く、普通の銃であれば引き金を引くのも辛い筈】
【それを片腕で扱っているのだから、少女が特殊か、銃が特殊か、そのどちらかだ】
891 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/11(月) 23:14:56.86 ID:1U3nMEsTo
>>855
……お前にだけは死んでも殺されるか
【半ば放り捨てるようにそうとだけ言って、】
【伏せていた瞼をゆっくり開き、そして彼女に緩い視線を降ろす】
……面倒なやつだな
『年長者』が聞いて呆れる
【最初に小さく溜息が混じった】
【丁度、喉を低く鳴らす猛獣のような面持ちと声色で彼は言い】
【彼女の荒療治を、軽く顔を顰めながら、横目で見やっていた】
【それから、少しだけ無言の間を置く】
【そっぽを向いた横顔を一瞥】
【すると、鼻だけで嘆息して、視線を何処かへ逸らす】
……元々、勝手に住み着いたのは俺の方だ
「穀潰しの邪魔者が消えて清々した」と喜ばれるなら分かるし、そうなるだろうと思っていたンだが──
不機嫌になられるような理由は、まったく分からないな。宿代の金一封でも置いていけば満足か
【壁に預けていた背を離し、具合を確かめるように右肩を回しながら無骨にそう言って】
【彼女の心中など知る由もなく、そして全く推し量ろうともしていないのがその態度に滲み出ていた】
貸しを作ったままにしておくのは気に食わないから、礼だけ言いに来るつもりだった
全く持って不覚だが、お前のせいで俺がここまで生き永らえたのは……事実だからな
【そして、付け足す】
世話になったな、夜行
【それは、あるいは拍子抜けしかねないほどに素直な言葉だった】
【まるで尊大ぶった態度は変わらぬまま、一切の飾り気を乗せず】
【しかし、そうであるが故に、それは完全な決別を示唆するものでもあった】
【その白皙の貌は、情など元々備わっていなかったかのように無機だった】
892 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 23:15:11.57 ID:RB0OqFM/o
>>883
今まで、割と長く技師やって、色々と物を作ってきました
……けど、間違いなくその剣の危険度はAAランク+です
勿論、価値や強力さも同等……くれぐれも、扱いには気をつけて。
【心配の言葉には「いえいえ心配には」と一蹴なんて言葉が使えそうな反応を。】
【これは、単に機嫌がいいからである。それだけ、良いものが作れたと】
【ランクなんていうのは浮かれた気分から出た言葉だろうが、その真価は実際、気を使うに越したことはなく】
それじゃあ、異界鉱石を一つ……引換に、そのヴェスヴィオを。
あぁ、よし……その剣の制御は、もう貴方以外には出来ませんよ
指紋や体温から貴方だけを所持者と認め、他が触れると途端に燃え上がりますからね
星の国はハイテクの宝庫ですから、よっぽどのハッカー辺りじゃないと解除は出来ないかと
………その。そういえば名前、聞いてもよろしいですか?
僕はザクセン・シェルナ、見ての通り星の国の技術士……駈け出し、ですけど。
【少年が石に触れた瞬間、「キィン」という機械音がして、火の勢いが収まった】
【所持者が熱いと思えば冷えるのだ、ちょとした意思を持っているようにも思えてしまうが】
【そんなヴェスヴィオが手から離れて安心したか、ザクセンは穏やかに名前を尋ね―――。】
/おかえりなさいませ~
893 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/11(月) 23:19:30.20 ID:hBSupJiE0
>>887
糞ッ……覚えてやがれッ……!
絶対に、絶ッ対にお前を止めてやるッ!!
【今のこの状況では、少年には勝ち目は全くなかった】
【勝てないから戦わない性格ではなかったが】
【今の少年には、既に何が正しいのか判断するだけの自信が、なかった】
【右手が先程の異質の腕に変化する】
【初めに煙草に火を付けた、あの姿に】
覚えとけよ……それと、忘れんなよ……?俺の名前
───――お前となら、友達に成れるかもと思ったんだがな……―――
【チッ、っと舌打ちをしつつ】
【最後に、未だ戦いを続け、皮や肉を削がれ苦しみあえいでいる“それ”に目を向け】
【さびしそうに目を背け、肩部から火を噴き出し】
【金色に光る月に向かって飛び去って行った】
/おつかれさまでしたー二日間も付き合わせてしまってすみません
/レス返すの速いですし、描写も実にしっかりしていて本当にレスがうまいなーと
/自身もそれぐらい早くて分かりやすい文がうちたいものですw
894 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/11(月) 23:21:06.11 ID:uYKqdFPSO
>>890
チェルシーちゃん、だね。うん、覚えた。
【名前を復唱し、確認】
【頭の中に刻み込む】
…当たらなければどうという事はない、ね。中々厳しいなー。
…ところでさっきの、片手で撃ってたのかい?
見た所、そんなに力があるようには見えないけど……
895 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 23:25:20.39 ID:WMYF1Ee9o
>>889
【――、提案に浮かべたのは、少し意外そうな表情】
【数瞬も無かったであろう沈黙の後、何とも無い様な表情で彼は口を開く】
別に、構わねぇよ。 ……そうだな、ちょっとタンマだ。
【回答は〝YES〟…、…其処で始めて、少し考える様な表情】
【恐らくは『何と交換するか』を考えているのだろう―― 、後、双眸を向けて、ニヤリと笑み】
ギムレット、アンタ、『幻獣商』って事だが……動物飼う趣味は無ぇ。
「門外」の方――、そうだな、〝魔銃〟か何かが良い。
フォルムや性能はアンタに任せる。 ……、気に入らなかったら、勝手に変えるさ。
【そう言いながらも、「ほれ」と声を掛け――何時の間にか外した刀を、鞘ごとトス】
【黒鞘だけになって軽くなった体を、跳ねる様に立ち上がらせると】
…、…『ソイツ』の名前は、〝戦騎刀〟って言うらしい。
俺の名前は〝神鷹 空人〟――、ま、無職だ。 小金持ってるけど。
【腕を組み――何故か堂々と言い放つと、微かに笑みを浮かべた】
896 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/11(月) 23:26:40.91 ID:fGzLbnuWo
>>888
……おー、嫌そうな顔しながらも興味あるかぁ。いや、仕事熱心やね
出来るならその警戒心、敵さんの方に向けてて欲しいもんやけど……
ま、そんな感じやと思っててええよ。ウチやのうて、別な人がやけど
能力の維持……まあ、当たらずと言えども、ってとこやね
そんな大きくは間違ってないけど……ええわ、どうせ何時かは分かる事や
上手くいけば……今年中には、分かる事や
【目の前の荷物を横にずらすようなパントマイム、話題を『横へ』】
【期日を区切った以上、何かはその日までに有るのだろうが】
【今は朝顔の興味は、これ以降の二つの話題に向けられたらしい】
【こちらの話題は、一先ず此処で区切り、となるだろうか】
ふーん、櫻の近くの……ほな、沿岸国家やねぇ
あの辺りのごちゃごちゃした島の方か、それとも大陸の端の方か……
しょーじき、細かい国数えてたら千手観音の指でも足りひんかも知れんからな、分からん!
せやけど、亡んだ言うなら……亡ぶ理由も有ったんやろなあ
機関に入ったのもその辺りか?亡国の人間は力を欲しがるもんや
……その為に、そーいう風に身を差し出してるんなら感心はせんけどな
ウチはストレートや。同性の胸をどないせーと。枕か、枕にすればええのんか
枕を高くして寝るにも流石に厚みが無茶や首が折れるわ
【後半のツッコミのテンポがややもたつくのは、相手の言葉に少なからず当惑している為だろう】
【それでも、言葉の端々から彼女の素性を推察したりと、頭は一応働いている様子】
【手の甲で相手をぺしりと打つ、漫才風のツッコミで、弄べという打診をお断りし】
まあ、見た数はそれなりやからなぁ……さっさと塞ぐのがええんやけど
武功ない言うたかて、それで兵士を切り捨てるやり方は損しか生まへんなぁ……
うーし、分かった。お得なセットや、幾つか選べ
ひとーつ、麻酔の有無。ふたーつ、消毒の有無。みーっつ、傷の塞ぎ方
ろくな麻酔薬はあらへんよ、消毒はちょいえげつない。傷の閉じ方は、痛み無しの緩めか、傷み有りで確実なのか
【いきなり、あまり歓迎したくない医者の様な事を言いだした】
【見る限り、特に荷物などは持って居ない朝顔だが、懐に手を入れれば】
【何処に隠していたのやら、小さなビニール袋が幾つか出てきた。内容物は、様々な色の粉末だ】
897 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[saga sage]:2011/07/11(月) 23:27:14.79 ID:q4TbBLyAO
>>893
……ご冗談を
【友達なんて、夢幻。作る気も毛頭ない】
【少年の心を踏みにじるように、煙草の火を握り潰して。青年は緩く腰を折った】
【執事としての一礼。きららと輝く猫の目に似た月が、人事のように眩しくて】
「……なぁに、誰か紛れ込んでたのぉ?」
いや。……獣が一匹、鳴いていただけだ
【紅蓮の炎を纏いし獣。それは大砲として『道具』として生きる青年とは】
【本来ならば重ならないフィールドで生きる――気高くも脆い牙を持つ、『生き物』であったのだろう】
/お疲れ様でした、ありがとうございましたー。楽しかったです
/ははは、何をご冗談を。熱血キャラが苦手な俺には羨ましきかなヴァーくん。見習いたいものです
898 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/11(月) 23:28:19.86 ID:ZDpha/F8o
>>894
……うん。
見ての通り、二丁拳銃使いだから……。
【コクリと頷き、男の言葉を肯定し】
…………私は、非力。
だから……、銃の性能が良いと、言った。
こちらの銃は……、魔銃。
軽いし、反動も小さいし、他にも色々特殊な機能がある……。
……目覚まし機能とか、凄くいらないものまであるけど。
【リボルバー銃を男の方に掲げて、説明する】
【トリガーが二つあったり、3発しか弾が装填出来なかったり──見かけからしても、変態的な銃だ】
899 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 23:36:14.73 ID:GnBk7KZ8o
>>891
生意気なのは相変わらずか、まあそれだけ言えりゃあ十分か
【骨の位置を直し終わり、添え木でもしたい所だが調度良い物も見つからない】
【仕方なしにそのままで放っておく、まともな医者が聞いたならば激高しかねない治療法だった】
歳をとるだけならバカでも出来んのさ
ついでに言えば長生きするようなヤツが普通の善良な人間なわきゃあねえだろうに。
【悪いことはなくならない、悪い人間もそうそうくたばらない】
【人間としては悪質な彼女も同じく、長生きしているのだから碌な人間ではない】
あ゛ーそういう金で解決してやるよ、って姿勢はアタイにゃあ見せんな腹ァ立つ
元より何か恩返しして欲しくてテメエを居候させてた訳じゃねえんだからよ、余計な事考えんな。
【不躾な返答】
【よくよく考えてみれば住は提供したけども他の要素は残念な感じだった】
【料理は出来ないから冷凍食品、掃除は彼女自身はしておらず、ついでに言うなら小遣いも皆無】
【これで恩を返せなんて言った日には地獄が大手を振ってお迎えに来かねない】
ま、どうしても感謝したいってんなら勝手にしても構わねーよ?
ほらほら礼すんなら地面に頭擦りつけて……
【冗談交じり、もし彼がそんな行動をした日にはどう対応して良いか分からず】
【顔を青ざめその場から脱兎の如くに逃げ出していた事だろう】
【彼にきちんとしたプライドがある事は何よりも有り難い事だった】
おうよ、世話してやったぜ
で、お前はどこに行くつもりなんだ?折角だから言ってから去れよ
世話してやったアタイに行き先をきちんと伝える、それがお前の義務だぞ。
【あらゆる物は流転する、それは雛が巣立ち空に舞うように場面は様々に変わっていく】
【ずっと、永遠なんて無いいつかは終わる有限の時の中、そこに人間はいるのだから……】
【夜行も彼が去る時が来るだろうとは思っていた、それが今】
【さっきまで言っていた言葉とは正反対に恩着せがましく、ニヒルなかつ挑戦的な笑みを浮かべ】
【自分の領域から去ってゆくのだろう彼の行き先を知らずの内に尋ねていた】
900 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/11(月) 23:38:12.99 ID:5ykSTH6Bo
>>892
わ、わかった……
(今まで以上に取り扱いに気をつけないと……)
【腰に刀を佩き、その重みを体で感じる】
【剣の扱いなんてまだ完全に慣れた訳では無く】
【扱えるか――?そんな自問がふと浮かぶ】
【扱うんだ――脊髄反射で返された自答。その意志が瞳に宿っているのが見えるかもしれず】
そ、そこらへん、機械的……
トウキョーとかより、ずっとハイテク…
【元の世界を懐かしむような響きの言葉】
あ、俺…?杉本健太!
ザクセン、よろしくなっ
【杉本健太、――日本名なのに金髪碧眼?なんてツッコミは辞めて下さい】
【ニコッ、と笑顔を向けて、手を差し出すだろう】
【馴れ馴れしいのは、年齢の為、仕方ないだろう】
【もし、握手が終われば】
本当にありがとう、大事にする
何かあったら、また来るから――じゃあな!
【再び、剣へのお礼を紡ぎ、心意気を語る】
【その言葉が嘘で無い事は瞳を見れば判るだろう】
【ありきたりな言葉を吐き、引き止めなければそのまま店を出て行くはずだ】
901 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/11(月) 23:39:57.46 ID:uYKqdFPSO
>>898
【掲げられた拳銃をしみじみと観察する】
へぇー……
僕は銃には詳しくないけど、大分変わってるねー……
引き金が二つついてるとか、弾が三発までとか……
弾切れになったらどうするの?
【いくら強力な銃でも、三発外したら意味は無い】
【そう思い、疑問を口にする】
…それで、こっちの方は?やっぱり魔銃?
【少女の持つもう片方の銃を指差し尋ねる】
902 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/11(月) 23:42:35.73 ID:rQSVICtyo
>>896
【その動作を見て、これ以上の言及は無意味、と彼女は判断する
実際、その通りであろう、初対面の彼女がこれ以上尋ねてもはぐらかされるだけ、か
それなら〝分かる〟――――時がくるまで、待つのも、また一興】
それはそうでしょうね、私自身、あまり魅力に感じたことはございませんでしたし
きっと、地図で眺めても見落としそうなぐらいに小さな都市国家でして――――……
小さな町いくつかと少々大きめの城下町一つ、貧しくもつつましく、暮らしておりました
……ええ、何分、閉鎖的な一面もございました〝Witchclaft〟という悪法の為、民の数も減少の一方で
結局は――――クーデターの為に、国は〝機関〟管轄の実験地として、組み込まれてしまいました
全く持って貴女様のご想像の通りです、今の私に取っては〝機関〟が母国、のようなものでございます
【もし、彼女の言葉を指先で辿っていけば、薔薇の棘で刺したような傷が、指先に血溜まりを作るだろう
微かに棘を含んだ言葉は、追求すれば、機関に対する忠誠心か、もしくは――――反抗心が読み取れるかもしれない
真剣な表情の彼女、真紅の瞳は、その奥の色を秘めて見せて
――――故に、そんな表情で、さっきの言葉を紡いだもんだから】
【ぺちんと叩かれた彼女は、さぞ不思議、という感じで目をぱちくりさせた
どーやら、本気で言っていた様子、それでも、言葉を返すことも出来ないのか、しゅん、と小さくなった
メイド服の左手の袖を辿ると、ぎゅっと小さく握る辺り、ちょっと子供っぽい、叱られている、娘みたいに】
……下手な麻酔は身体に悪影響を及ぼしますし、消毒を為さないのはこのような場所を仕事場とする私に取っては死活問題
そして確実に傷に蓋をしませんと、もしもの時に――――……対処しきれないでしょう
……ご心配なく、かなり痛い、ぐらいなら何とか我慢しましょう
【迷うことなくフルコース、それでも、袋を見るとちょっとビビッて、思わず視線を反らしたり
愉しそうな貴女の言葉と比例して、どこか、覚悟を決めたような面持ちで
彼女は左手の手袋を外すと、丸めて、口の中へと詰めようとするだろう
――――……痛みを堪える術は、あるいは痛みのあまり、舌をかまないようにする術は、持っているらしい】
903 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/11(月) 23:45:53.29 ID:ZDpha/F8o
>>901
……普通に、装填するけれど。
戦闘においては……、それが隙になることも多いから。
出来るだけ、弾は切らさないように気をつける……。
【年齢の割には、ある程度戦闘慣れしているようで】
【男の疑問に対しても、説明口調でサクサク答える】
…………それは、普通の銃。
ただ……、それも特注品で…………、
衝撃吸収機構と消音機構を、搭載している…………。
つまり……、反動がないし、銃声も鳴り響かない。その変わり、かなり重いけど……。
【もう一方の銃の外見はいたって普通であるが、それでも中身の方は普通じゃないらしい】
904 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/11(月) 23:48:19.01 ID:1xdxZ8/c0
>>895
【回答はYES、しかも彼が提示した条件に良く合う品に、ギムレットは心当たりがあった】
【戦鬼刀をキャッチし心底嬉しそうに口許を弛めてから、ぱちりと指を鳴らすと】
【暫しの間の後、一羽の大きな梟が羽音も立てずに飛んできた。宝石の両眼が特長的な、幻獣の一種】
【梟は空人の手前で身軽にターン、掴んでいた銃をぱっと彼に投げ渡して飛び去った】
いやー調度良い品を入れたばかりだったんだ、良かった良かった
それはとっても摩訶不思議な魔銃。名前は無いからつけてあげてー
ふっつーの鉛玉6発をセットして撃てばあら不思議、魔弾が飛び出すんだよぅ
そして銃自体にも魔術が組まれていてねぇ、使用者の『覚悟』の強さが魔弾の強さに比例するんだぁ
【「た・だ・し――」】
【空人の前で、銃に弾を装填する手順を示す】
【銃に組まれた魔術のせいか、開ける場所やら何やらが複雑で、リロードには最低3分は要するようだ】
【つまり戦闘中に撃てるのは、6発が限度】【装填するのが普通の鉛玉で良いという、魅力的なコストパフォーマンスに反比例するような使い辛さ】
【だがその威力は彼の『覚悟』に比例するため、自身の窮地を救う一発を放つことだって出来る】
【そんな可能性を秘めた魔銃――中の人に、フォルム描写の余力が残ってないのが口惜しい所である】
905 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/11(月) 23:50:31.65 ID:RB0OqFM/o
>>900
(トーキョー………?)
【なんて、ザクセンは少年の言葉にちょっとした疑問を抱くも、やがてそれは消え】
【青年は少年の握手に――金属の爪を見せながら――応じて、やがて手を離し】
……あぁ、今後ともよろしくね、健太
作りたいものでも贈りたいものでも、物関連なら此処に来てくれると嬉しいよ
出来ればお友達とか、あのガートルッドって人にでも宣伝しておいてくれよー!
【と、宣伝は忘れない。そうして、青年は少年を見送って】
【それから一人の店内でボロボロのレインコートを脱ぎ捨ててから】
子墨さんの時の残り、霊鉄と新月琥珀……それに、異界鉱石が一つ
めぼしい鉱石は機関ってスポンサーが手に入れてくれる……
………三日も閉店すれば、グレードアップ出来るかな
【彼は、大きな鏡の前に立つ。移るのは色白で、関節が全て歯車、という歪な身体】
【背中に突き出た一際大きなギアを見て顔をしかめ、肘の細かな出来を見て彼は笑い】
【店の戸を閉じ、シャッターを下ろし、冷えた空間をザクセンは孤人で占領した。】
/お疲れさまでしたー!
906 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(福井県)
[sage]:2011/07/11(月) 23:52:48.19 ID:5ykSTH6Bo
>>905
/お疲れ様でしたー!ありがとうございましたー!
907 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/11(月) 23:57:56.26 ID:uYKqdFPSO
>>903
ふーん……音の鳴らない銃……
そんなに変わってるようには見えないけどな……
【そちらの銃もしげしげと眺める】
…ところで、護身用にしては随分と扱い慣れてるみたいだけど。
誰かと戦う事って、そんなにあるもんかね?
908 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/12(火) 00:01:36.43 ID:atQjHKt9o
>>902
(ウィッチクラフト……魔術?どんな法やろ……)
(〝教会〟が強い地方だと、魔女狩りなんて事も有るらしいけど……)
(それか?それとも、逆に魔女を育成でもしとったんか?)
(実験地にされる土壌……後者の方が近そうやなぁ……)
ふーん、なら下手に敵にまわる事は気にせんでよさそうやねえ、めでたいめでたい
その調子で向こうに回られたら敵わんわ、テンポがガタガタにされそうや
……男騙くらかすとか、上手そうやな
【櫻の人間、LとRの違いがあまり分からないが為の、心中の微妙なズレ】
【その様な事を考えながらも、棘が刺さればやはり痛みに機嫌は悪くなり、僅かな皮肉の返し】
【尤も、敵に回したくないというのは本心だろう。戦力として、ではなく】
【人を自分の側に引き寄せるという点で、カノンはきっと長じていると判断したからだ】
【技術というよりは、媚態で人を引き寄せる、傾城としての評価だが】
【そして、カノンの選択したセットの内容を知らされれば】
……うお、予想外の二乗や。根性有るなあ
ウチかてこれで選べ言われたらかなりおっかなびっくりやのに
いや感心したわ、これを即決出来る奴は中々おらんで、うん。珍しい機会や
………耳栓忘れたわ、困ったなぁ
【表情は変わらないのに、口調だけは本当に驚いた様に、声もやや上ずって】
【最後の最後には、余計なひと言をボソリとおまけで付け加える】
【彼女が、自分の口を塞いだのを見れば、耳栓の未所持を嘆く必要も無くなって】
【これが、例えばカノッサのニコチン中毒だったり、魔術協会の人狼だったりするのなら】
【或いは喜色満面弾む声で、良く回る舌で説明をしてくれたのかも知れないが】
手順、説明するで。普通ならまず麻酔やけど、これはすっ飛ばすわ
次、消毒。薬品は無い、けど火薬とマッチは有る……戦場式、お約束やね
縫合、こっちは針と糸、自分用で持ち歩いとるからちゃんとしたのが有るで
以上、説明終了。提案したウチが言うのもなんやけど……流石に酷くないか?
【朝顔は、そういう面では非常に普通だ。むしろ痛みを想像したか、眉をしかめて口元をピクピクさせる】
【然し、無為にそうしている時間は長くない。包帯を取り除ければ、以降の過程に映るだろう】
【袋の一つ、黒い粉末の入ったそれが引っ繰り返され、彼女の傷口へ】
【間髪いれずマッチを取り出し、擦って着火。火を、黒い粉末へ近づける】
【そうなれば、黒い粉末、火薬は激しく燃焼。密閉されていないが為爆発は無く、瞬時に燃え尽きる】
【消毒と熱による止血を行ってしまえば、後は針と糸で傷口を縫い合わせるばかり】
【糸は、生体に害を与え辛い、手術などの縫合に用いられる素材だ。比較的、安全な品だが】
【傷口に付着する粉末、剥き出しの肉を焼く火、皮膚から肉を幾度も貫く針と糸】
【それが、麻酔無しで行われるというのは、これは一種の拷問にも近い気がして】
【痛みを想像した為か、此処では加害者側の朝顔が、寧ろ顔色を悪くしている】
909 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/12(火) 00:04:57.22 ID:SaRxsqbzo
>>907
……そうね。
最近は、あまり無い…………。
だからこそ……、わざわざ、練習している……。
【『最近は』という事は、つまりそういう事であり】
…………それに、私は自分から戦いに臨んでいる。
戦わなければいけない理由があるから……、今も、昔も。
【少女が戦いたがるなど、おかしい事かもしれないが】
【そのような事も平気で在り得てしまうのが──この、世界である】
910 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 00:05:43.66 ID:aOr9gTP0o
>>904
【投げ渡された魔銃――、片手で受け取ると、手の中で一回転】
【…、…フォルムとしては、その性能に勝るとも劣らない特異性を持っている】
【中世のフリントロック式に見せ掛け、その実、内部構造は六連発リボルバー】
【出鱈目な構造を実現しているのも…、…其れが、「魔銃」で有るからだろう】
…、……成る程、何から何まで滅ッ茶苦茶だな。
火薬も要らねぇのか――こんな銃、生まれて初めて見た。
作った奴は天才か、其れか類稀なるアホだ――。
――、― ま、気に入った。 ……『覚悟』持って、使わせて貰う。
【矢張り、何処か〝手馴れた〟手付きで銃を扱いつつ――左腰のベルトに差し】
【「サンキュな」、と、礼の言葉。 気に入ったというのは本当だろう、笑みが心なしか大きい】
911 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 00:10:13.60 ID:lqslMkmqo
>>899
──〝何処〟だと
別に、貴様ら人間と同じだ
ただ『家』に帰る。俺は主だからな
【左腕、薬指の銀環が月明かりを帯びて鈍く光った】
【真紅の双眸が彼女を一度見据え、それからさっと踵を返す】
【落ちていた魔繊外套へ、人差し指で『来い』というように合図すると、】
【まるで見えない糸に引かれたように、外套が彼の元へと引き寄せられて】
【それを引っつかむと、一度彼女を見据え】
……お前の方こそどうなンだ
あの狭い借家に住み、この臭い裏路地であんなことを続けて暮らしていくのか
【彼の身体は、半分背を向ける形になっていたが】
【余計な世話とも言えるそんな問いを放り投げた】
//うぁぁxごめんなさい、急用の再発にて遅れてしまいました
//時間の割にこんな分量で申し訳ない、次はしっかり返しますはい
912 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/12(火) 00:14:35.39 ID:1z06puDSO
>>909
「最近は」て事は、昔は戦ったりしたって事か……
大変なんだな、この世界の人って。
【夜空を眺め、遠い目をしてしみじみと呟く】
【「この世界」という台詞から分かる通り、彼は異世界出身である】
…戦う理由?
僕は好きだから戦ってるけど、君はそういうタイプには見えないけど?
…いや、言いたくないならそれで良いんだけどさ。
【「戦わなければいけない理由」】
【その言葉に興味を持ったのか、少女に問い掛ける】
913 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/12(火) 00:20:51.14 ID:SaRxsqbzo
>>912
……この世界の?
貴方は……、異世界から、来たの?
【男の台詞が引っ掛かったようで、問いかける】
【疑問を抱いたら、質問せずにはいられない性格のようで】
別に、戦うこと自体は大嫌い……。
傷つくのも、傷つけるのも……、いや。
でも、私は……、友達のために、罪を償うために戦うって決めたから……。
【表情自体の変化は乏しいけれど。少女の瞳には、確かに意志が篭っている】
914 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 00:25:28.56 ID:HgUMvxyFo
>>908
【……僅かながら、認識の違いが、互いに生まれている様子
微かに首をかしげながらも、大した問題ではなく、言及することは無い
――――彼女は、談話するより、大切なことが待っていて】
……その言葉を聴いて、少々の後悔の念が湧いて参りました……
〝耳栓〟――――どうやら、それほどのもの、のようで
本当に、余計な一言でございますよ……っ
【思わず、本当に思わず、言葉が口から漏れた
手袋を外して、ふぅ、と漏らすため息、表情には苦笑とも、嘲笑とも判断つかない色が滲んでいて
貴女を見つめる紅色の瞳は、仄かにその奥が涙で滲んでいるようにも見えるかもしれない】
【彼女の言葉を信じれば、彼女はまだまだ、若いと形容されるべき者であろう
故に、か……痛いのは慣れていない御様子で
――――言葉は強く述べたものの、焦らされれば焦らされるほどに、後悔の念が心を揺らす
けれども、こんな気持ち、説明を受けてから考えると、前戯みたいなもので】
【再び、手袋を口の中へと含むと、彼女は加害から、目を背けた】
……ッ……ぅ――――……
【包帯はどうやら結構な時間撒かれていたようで、剥がす度に、凝固した血液が、皮膚から剥がれていく
それはさながら密着させたガムテープを、皮膚に付けて、思い切り引き剥がすような激しい痛み
整った顔が苦悶の色に染まると、その必死な表情を見せまい、と彼女は瞼を閉じて、顔を逸らす
数分して、包帯が剥がれた後、頬を、一滴の汗が伝うだろう】
【露になった傷口はまるで幾重にも刃を差し込まれたかのような、鋭利な傷が、等間隔で横に刻まれていて
そこから大量の血が零れたのだろう、真っ白であった腕は、原型を留めぬほどに、赤黒く染まっていて
少し力を入れれば、よっぽど鋭利に斬られたのか、血は止まっていないらしく、傷口から僅かな鮮血が零れる】
ぁ……ふぁ――んぁ――――――――――ッ!!?!!
【火薬が燃える瞬間に、彼女の身体が、大きく揺れる
神経が燃えると、その先端から、奥の一筋に至るまでが、意識を手放したくなるような暑さに悶えて
それが右腕の広い範囲でおきたのだ、思わず彼女の口から手袋がポトン、と落ちて、唇をはしたない涎が伝う
一瞬とは言え、その感触は、風に弄ばれるたびに、ヒリヒリと蘇ってきて
声の出ない、小さな口を、苦しそうに上下させて――――ぐっと、噛み締めた】
っ……もぅ……らぁ……めぇ――――……
【止血だけで限界が来たのか、それとも元から耐え切れなかったのか
涙をポロポロ、と零しながら、顔をくしゃくしゃに濡らして、漏らす言葉は弱気な色をしていて
針と糸が皮膚を貫き、燃え上がって敏感な神経を犯す度に、叫び声を上げたくなるのを飲み込みながら
真っ赤な瞳を湿らせながら、横目で彼女は今の手術の進行具合を見るだろう】
【傷口の縫合は、おおよそ二割程度、まだまだ、先は長いであろう
――――とたん、強い風が一陣吹く、と――――彼女は、思わず、腰を抜かしそうになって
かくかく、と震える彼女の両足が、スカート越しに窺えるだろう
荒い呼吸を零しながら、彼女は身体を大きく上下させ、痛みを飲み込もうとする】
./スペル間違えたぜぇ……
/Witchcraftです、ごめんなさい
915 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関東・甲信越)
[sage saga]:2011/07/12(火) 00:26:50.15 ID:s8CJn6Vs0
>>910
【武器商ではない故に、一般的な銃の仕組みや種類には疎いギムレット】
【弾の装填方以外に詳しい構造を知らない彼は、何から何までが滅ッ茶苦茶なのか解らないながらも】
【「そうなんだよねー、きっとアホが作ったんだよぅ」なんて、知ったかをして頷いてみせた】
気に入って貰えて何より、私も良い品を貰えて嬉しいよー
因みに、魔弾の属性はこれまた撃ち手によって変わってくるからー
人によっては複属性撃てたりする、らしいよぅ
…それにしてもー、剣士だとばかり思っていたのにぃ
銃の扱いにも慣れてるようだねぇ。ふふー、また謎が増えたなぁ
それではねぇ、空人。おやすみなさい
【(また会う時まで、この刀を持っていられますように)】
【集めた魔石の用途を、ギムレットは最後まで言わなかった】
【――幻獣には、魔石を糧とする種族が居ること】
【――そして彼は、酷く飽きやすい性質であること】
【…戦鬼刀の行方は、ともすれば】
【いずれにせよ、全てが明かされるのは】
【次に二人が邂逅した瞬間に、なるのかも知れない】
/〆です、乙でした
/物騒な書き方したけど刀は大事にしますー
/銃は鉛玉を魔弾として撃てることと、戦闘中のリロードが出来ない以外は自由に設定願います
916 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 00:27:55.43 ID:1shcO3d0o
>>911
そうか『家』か……だったら止める理由はねえな
誰にでも帰るべき場所がある、帰巣本能とは別のそういう場所がやっぱりあるんだよな。
【もし彼が、少しの間だけだけど確かに居たあの場所を】
【『家』と言ってくれたのなら、それは彼女自身は決して口にはしないがとても幸福な事で】
【でもそうはならなくて少し寂しくて、それでもどこか満たされていた】
ん?ああ、アタイがまともじゃねーのは知ってるだろ?
だったらまともじゃないなりに在るべき姿ってのがあるんだよ、分相応ってやつ。
それに家族関係でちょっと面倒くさい事になっちまってなあ……そうせざるを得ないのさ。
【在るべきを在るが儘で彼女はその灯火が尽きるまで存在し続ける】
【彼女の第一命題は「家族」の事、自分の命とそれとを天秤に掛けるのなら彼女は平然と命を差し出すだろう】
【元より歪んだ生命なのだ使いどころくらい自分で選んでも罰は当たるまい】
ま、アタイはアタイで好き勝手やってたしこれからもやらせて貰う
だからテメエはテメエの事だけ心配でもしてればいいさ、色々とさ……大変なんだろ?
【それは長い間に培ってきた観察眼か、それとも本能的な直感か】
【人という括りから外れているのだろう彼、その彼が置かれている境遇を「大変」と称して】
【彼女のその言葉とは裏腹にその瞳は彼を心配するように見つめていたという】
/無問題なんですぜい
917 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/12(火) 00:32:28.91 ID:1z06puDSO
>>913
うん。ちょっと前にね。
僕、向こうでは人殺しをしてたんだ。「剣魔」なんてあだ名もつけられちゃってさ。
でも、こっちに来ていつものように人殺しをしようとしたら、相手も結構な手練れでさ。あっという間にボコボコにされちゃったんだ。
それで、「改心」って言うのかな、自分から仕掛けるような事はしなくなった。
【昔を懐かしむように話をする】
……っとごめん。長かったかな?
【つい話が長くなってしまったのを詫びる】
…その友達って、今も元気?
918 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 00:40:21.38 ID:aOr9gTP0o
>>915
……別に、謎って程でも無ぇさ。
“荒事屋”みたいな事やってりゃ――厭でも、銃の使い方なんて覚える。
【――態々、そんな事に噛み付いたのは何か理由が有っての事だったのだろうか】
【其れは“そう”なのかも知れないし、“違う”のかも知れない】
【知っているのは、現時点では彼だけ。 …、…知る由もない事だ】
――、― おぅ、お休み。
【――、去り行く彼に、「じゃあな」と軽く手を挙げ】
【腰の銃を引き抜くと、ポケットの中の鉛玉を一発取り出し、試行錯誤して装弾】
【左手に『釣竿』を持つと――、 目一杯、「山なりに湖へと」放り投げて――】
――〝7:3〟ってトコか。…、…鈍ったな。
【――銃声に釣られる様に水面へ落下したのは、『二本の木の棒』だった】
/お疲れ様でしたー!
/銃の件、了解です。 名前考えないと……!!
919 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/12(火) 00:43:39.32 ID:SaRxsqbzo
>>917
……そっか…………。
それは……、良かった。
人殺しなんて、最悪の所業だから……。
別に、長くないから……、大丈夫。
【『人殺し』の単語が出た際、一瞬少女の目が泳ぐ】
【極一般的な道徳を語っているのに、他の言葉に比べてこの言葉には感情が篭っていた】
…………『その』、じゃない。
これでも……、私には、友達が沢山いる。
【何だか、妙に自慢気に語る】
【少女にとって、それらの友達は大切な存在なのだろう】
ただ……、みんな元気、とは、言い切れない。
だからこそ、私なりに助けになりたいのだけど……。
920 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/12(火) 00:45:48.03 ID:atQjHKt9o
>>914
……普通なあ、一つくらい妥協するやろ?
縫合やなく包帯で押さえるだけやの、消毒せんで水で洗うだけやの、
局所麻酔だけでも十分に痛み抑える効果は有るのんに……
(……こんだけの時間でこの血の量か……頑丈やな、良く歩いてたもんや)
(風森の刃物なら……毒は無いやろ、臭いも毒は無さそうやし……)
(となると、後は……)
【傷口から香る血の臭い、夜の僅かな灯りで見える血の赤】
【カノンの負傷状況、傷口の状況を正確に把握し、冷静に対処する】
【此処までの段階では、朝顔の心を乱す何かは、存在しなかったが】
……なんやろ。ものごっつぅ悪い事しとる気がしてきたわ
舌噛むなよ、噛むならウチの腕にしとき。直ぐ治るから
(……こーいうの好きな奴に任せたら……楽しさで庭駆けまわりそうやな)
【炎が傷口を直接焼く。日常生活では経験し得ない、だが知らぬ訳ではない痛みを想像すると】
【いや、想像などしなくても彼女の悲鳴が、表情がその痛みを分かりやすく伝えてきてしまう】
【自分は血を流していないというのに、顔から血の気が幾らか引いた。冷や汗が頬を伝うも】
【落ちる汗は自分の袖で受け止め、次。針を、容赦なく皮膚に突き立てた】
……ちょい腕抑えるで、暫くな
【小児科医の様に、大丈夫と声を掛け、頭を撫でて痛みを紛らわす様な事はしない】
【ただ淡々と、患者の状態の変化も気にせず、テンポを変えずに縫合を続けるばかりだ】
【彼女の身が震えれば、針を通すべき先もズレそうになり、顔を伝う汗が二筋程増す】
【彼女の上腕を左脇に抱え、左手で前腕部を下から掴み、固定】
【本職では無い、急げば手元が狂う。慎重に慎重に、針を進めた】
【傷口の位置にもよるが、傷の長さ×0.8程度の回数、針は腕を刺し貫くだろう】
【それが完了すれば漸く、糸の端を固定して、針は糸から切り離される】
【無茶なやり方を提案しただけは有り、少々動かした程度なら傷も開かず、ずれる事もない】
……うっし、終わり!後は上から包帯でも何でも、巻きつけておけばええやろ
あんま強くまいたら開かんで、壊死したら本末転倒やもんなあ
………ふーい、めっちゃ神経使うたわ……医者ってのは大したもんやね、こんなの普通にするとは
自分の腕なら兎も角、他人の腕弄るのは思ったより厄介やでこれ……
【終わったと告げると、まるで自分が患者だったかの様に、その場にへたりこむ朝顔】
【現れた時の物騒な発言、荒事は慣れている筈だが、これは種類が違いすぎたのか】
【血の気が抜けて青白くなった顔、頭に血が足りないのか、首を傾けたままカノンの方に視線をやった】
921 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sagesaga]:2011/07/12(火) 00:59:50.32 ID:1z06puDSO
>>919
うん、分かってる。殺しはいけない。
…でも、ふと強い人と戦いたくなる時もあるんだ。今の所は、一応抑えてるけどさ。
まだまだ「剣魔」は僕の中で生きてる。
【胸に手を当て、真剣な表情で言う】
…そっか。がんばれ。
僕は、その友達を知らないけど。
応援してるよ。
【軽く少女の頭に手を乗せて撫でようとする】
…おっと、もうこんなに暗くなっちゃった。
じゃあ、さよなら。またいつか、どこかで会おう。
【そう言い、踵を返し】
【元来た道へ消えていった】
/すみません、明日早いのでこれで…
/絡み、ありがとうございました!
922 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 01:02:49.75 ID:HgUMvxyFo
>>920
【最早貴女の言葉すら耳に入ってこないような極限状態
呼吸をするたびに、生きているだけで、引き裂かれるような苦痛が脳裏を過ぎって
それを耐えるために息を吐くと、また新しい痛みが来る、という悪循環
――――それでも少しずつ、進行していくだけ、マシというものか】
……っぁ……っぐぅ――――……ひゃ……ぃぃ……
【腕を固定されると、もう彼女に取るべき手段は残されていない
後はただ、ひたすらに、陣痛の痛みに耐えるように、何かで気を紛らわせることしかできない
空いた左手が、メイド服の裾を握ると、引きちぎれそうなくらいの勢いで、ソレを引っ張る
両脚は力をなくし、汗がじっとりと、その側面へと染み込んでいく】
【針が腕の皮膚を貫き、神経と神経の間をすり抜けていく度に、糸が神経の琴線を揺らすたびに
プチプチ、と頭の中で、彼女の思考回路が途切れていくような音が響き渡る
神経を縦に引き裂くような、頭のてっぺんからひん剥かれるような痛みに、ただひたすら耐えていく】
【――――その中で、なきたくなるような痛みの後に、糸と針が皮膚を貫く合間に
僅かな時間涼しい夜の風に抱かれて、貴女の腕に包まれている感触だけを感じる瞬間がある
首筋を撫でるその感覚は、今まで感じたことがないくらい――――心地よくて
痛みの中に生まれる新しいその感覚の名前を、彼女はまだ知らない】
【……どうやら、全ての行程が終わったようで、腕を解放され、放り出される彼女
――――ぺたん、とMの字に脚を地面に座り込ませたまま、数刻、静かになっている】
……っ――――お疲れ様、でございました、本当に助かりました
このお礼は何と申し上げれば良いのかしら――――あっと……お顔に汚れが……
【存外に切り替えは早い、左手で服の裾を握り締めたか、と思うと、急に立ち上がり
どこからかハンカチを取り出して、左手で握り、貴女の頬の汚れを拭おうと、数歩歩み寄ろうとする
――――否、その行動は途中で潰える、その場にへたりこむ貴女の前で糸が切れたマリオネットのように、崩れた】
【一歩間違えれば、貴女へともたれかかりそうになるくらいに、その勢いは唐突で
彼女の体力にも限界が近づいている、ということの証明にもなりそうなぐらい
両膝を地面につけたまま、直ぐ側で貴女を見つめようとする彼女の髪は、汗でぐっしょりと濡れていて
彼女の、均整のとれた表情も、今はかきむしったみたいに、疲れが見えていて
――――……貴女と同じように、彼女もまた耐えきった、ということを暗に伝えるかもしれない】
923 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(東京都)
[saga]:2011/07/12(火) 01:03:44.20 ID:SaRxsqbzo
>>921
/おつでしたー。
924 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 01:12:12.25 ID:lqslMkmqo
>>916
【「帰るべき場所」「家族」──彼は、無言を返した】
【『家』というものが特別な存在であることは、彼も意識はしていたのだろう】
【あるいはそれ故に、彼は何と口に出せば良いのか分からずにいた】
【ただ、「そうか」とのみ、相槌をした】
【「まともじゃないなりに在るべき姿」──彼にとって、妙に意識に残る言葉だった】
【しかし、だからと言って、そこに自分の姿を重ねて感傷に浸るのを彼は酷く嫌った】
……気に食わない面だな。知った風な口を利く
俺は人間に心配されるほど落ちぶれたつもりはない
【故に、だろうか。自然と口を突いて出たのは、そんな無味な言葉だった】
【剥き出しにされた大きい犬歯と、鋭さを増した真紅の眼差し。野良犬が威嚇するかのようだった】
変なことを聞いた俺が馬鹿だった
所詮、人間と魔族じゃ人生観など相容れるはずもないな
【そう吐き捨てるように言うと、彼は踵を返し──】
【──ばさり、と地を押し付けるような風音が吹き抜ける】
【彼の背に、緋色の光で構成された大きな翼が突如と顕現していた】
【渦巻いた魔力風に、紅い光の羽毛が踊るように煽られ、地に降っていく】
……全く、妙な縁だった
次に会うのは地獄でいいな──
【ふう、と息を吐き出すと】
【「またな」】
【地を蹴りつけ、長躯が飛翔──】
【そして、彼は紅い光の筋を残し、虚空の彼方へと飛び去っていった】
【後に残される夜は静かだ】
//なんとわびたらよいやらorz
//ひとまずお疲れ様でした、ありがとうございました!
925 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/12(火) 01:15:10.45 ID:atQjHKt9o
>>922
【もしも、朝顔に人の心を読み取る能力が備わっていたとしたら】
【自分の頭では理解出来ない、快と不快の狭間で揺れ動く心を覗きこめたとしたら】
【きっと混乱の余り、逃げだしてしまったのでは無いだろうか。人間は奥が深すぎる】
………おおう、ホンマに頑丈なやっちゃ。慣れとるんやなぁ……
しょーじきこんな事になれるっちゅうのも、ロクでも無い人間の証拠みたいなもんやけど
と、気が利くなぁ、遠慮なく………て、あ
【自分が座っている間に、もう復帰して立ち上がり、普通に口を動かしている彼女】
【あの出血量を暫く放置して無事だった事と良い、称賛に値する耐久力だ】
【だから、突然崩れる事は想定外だったのだろう。言葉が途中でぶつ切りにされる】
【目の前の顔と比較すると朝顔の顔は、櫻の国のそれにならってか、やや幼く見える】
【年齢は同じだろうが、その幼さの為、浮いた疲れが隠れていないで】
【だがそれも、カノンの顔に浮かぶ疲労よりは軽いだろう。擦り減らしたのは精神だけだ】
……麻酔無しの手術なんかしたら、そらこうなるわなぁ……
次はもっと慎重に選び。こんなん、戦場でもなきゃやらん方がええで
あんな盛りの付いた猫みたいな鳴き声上げてみぃ、へんなもんが寄りついても知らんよ?
【別な言い方をすると、『へんなもん』が寄りつきそうに感じた、という事だ】
【人がおかしな方向に進むと、連鎖が起きる事は割と良く有る話だった】
【カノンが崩れてすぐ、朝顔は寧ろ血の気を取り戻す。元々、怪我の類は無いのだ】
【一度よいしょと立ち上がり、それからしゃがみ直して、彼女と出来るだけ顔の高さを合わせて】
お疲れさん、まだ立つのは無理?せやったら暫くはここに居てもええよ
どーせ宿に戻った所で寝るだけや、明日は明日でやる事もないからな
……すぐ動くなら、まずは路地裏から出て明るい所やろな
血も声も、多分どっかで誰かが嗅ぎつけてると思った方がええやろし
女2人や、狙いにくる阿呆も折るかもしれんで
【ここは路地裏、危険は空き缶より簡単に見つかる】
【動けるかどうか、動くかどうか確かめるのは、そろそろ夜も遅いという事だろう】
926 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 01:28:30.71 ID:1shcO3d0o
>>924
どうせお前ならそう言うと思ってたよ、全く……可愛げのないヤツだ
【飼い犬、というのも失礼だが今更手を噛まれたくらいでどうという事もない】
【この手で多くを壊してきた、壊すしか能がないから守る事など出来なかった】
【いっそ噛まれてしまえばそんな思いからも開放されるかな、誰にでもなく頭の中で呟いた】
【壊すだけ、力を誤れば手を握る事さえ出来ない】
【ヒトデナシと言われたのはいつからの事だったろうか、その言葉を聞いた夜に鏡で自分の顔を睨んでみた】
【写るのは普通の人の顔、これのどこにヒトデナシの要素があるのだとその像に手を伸ばせば……】
【世を写す鏡はクモの巣状に、指先が触れた部分から砕けていった】
【そこで、もう悟ってしまった自分が如何なる生き物なのかと】
【ヒトデナシ……そう言うも良し、完膚なきまでにその言葉は正解だった】
一理ある、人間同士だって人生観は様々だもんなあ……
ま、私とは馬が合わなかったって事だろうさ。
【夜明けのように見えた、暁の翼】
【暗い夜に昇るはずのない陽が昇るようで眩しかった】
ああ、多分私の方が先に堕ちるだろうから
そうさなあ……地獄の席を1つ余計に取っておいてやるよ、感謝しな。
【息を止め】
【「おうよ」】
【背中を向けて歩き出す――】
【そして、彼女は振られた手の軌跡を残し、また夜の闇へと消えていった】
【夜には何も残らない】
/お疲れ様でしたー!
927 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 01:28:52.82 ID:HgUMvxyFo
>>925
【――――指先に力が入らなくて、頭がボーっとする
目はパッチリと開けているつもりなのに、曇りがかっているかの如く、はっきりしない
声を出そうと喉を震わせるも、出てきたのは言葉にならない音だけで
何度か、その細い華奢な喉を揺らして、ようやく言葉をつむぎだす】
……慣れてなどおりません……ただ、情け無い姿をお見せしたく、なかっただけで……ございます
特に、貴女様の前だけでは――――……強い、そんな私で――――ありたかったの、ですが……
どうやら、最後の最後で……申し訳ございません、迷惑をおかけっぱなしになってしまい……
【視線に映る、貴女の表情、大人びた彼女とは裏腹に、どこか幼く見える貴女は
霞む視界の為か、はたまた、揺らぐ思考の為か、彼女の中の、誰かにリンクして
思わず、甘えてしまいたくなる、もしくは――――愛でて、しまいたくなるぐらいに】
【だからこそ、か――――彼女の言葉を借りれば、情け無い姿を見せたくない、から
それでも、結局は、何のためらいも無く、崩れてしまった辺り
心の奥では、貴女を信頼しているのかも、しれない――――……】
……分かりました、以後、心に刻み込ませておきましょう
そして、そこまでの声でしたか……?一応口枷をしていた、つもりなのですが……
【顔の高さを合わせられると、彼女の瞳の元気の無さが窺えるだろう
整っていた髪の毛も、少々の乱れが生じてきて、今にも彼女は枯れてしまいそうなぐらいに
――――それでも紡ぐ言葉は、貴女に対する礼の気持ちを含んでいて】
【言葉は途切れた、彼女は再び意識を手放すと、くーくーと小さな寝息を立て始めた
そして、気づくだろうか、彼女はその、傷だらけの右手で、貴女の左手を弱く握ろうとしていることに
更に、可能ならば、貴女の膝の上に、彼女の小さな頭を――――丁度、膝枕してもらうかのように置こうとするだろう】
【月明かりが照らす、彼女の寝顔は、シルクの上で辿る、シャンデリアの下の従者のようで
路地裏の壁と、血の匂いのキツイ無骨で冷徹な地面
それでも、キャストだけはどちらとも一流で――――……そんな演目が、ようやく終わりを告げるだろう
――――たぶんこのまま、彼女は眠り続けるだろう
どれだけ、寄り添うかは、貴女の良心次第、というやつか】
/これぐらいかなー乙でしたー
/いやースッキリしたっ!
928 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/12(火) 01:41:26.87 ID:atQjHKt9o
>927
口枷て……途中で吐き出したアレか?
んなもん何の役にも立たんわ、むーむー唸る声が響くだけや
……そう考えると、本当に完全に顎抑えなあかんのやな……
……にしても見事に萎れたなー、そら麻酔無しならああもなるわ
次……は無い方がええけど、有ったらマシな選択せえよ?せやないと……
………あら、言いきる前に
【もう一度忠告を重ねて、立ち去ろうとしていた朝顔だったが】
【左手を捕まえられてしまうと、さてどうしたものかとの逡巡】
【別に急ぎの用は無いから、ここで寝るのも問題は無いが】
【同性と共に寝るのが、特に嬉しくない類の人種。割と冷たく、損得勘定】
【そんな事をしているうちに、頭を膝に置かれてしまい】
【こうなれば仕方が無いと腹を決め、胡座をかいて壁によりかかる】
……居心地の良い臭いやけど……色彩と音が酷かったな
あーいうので楽しめる奴ってのの腹が知れんわ、鼓膜傷めるだけやん
………あーあ、火薬は補充せなあかんなあ……
【やはり、加虐を楽しむという境地に立てるのは、狂人の中でも一握り】
【狂っていないとは言えないが、そちらへの素質は持たない朝顔は】
【結局は太陽がまた顔を出すまで、路地裏を宿にしたのだった】
/お疲れさまでしたー、フルコースは半ば予想してた
929 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 20:00:37.08 ID:XvU2k3Ago
【黒い夜空のキャンパスを、指先ですーっとなぞる
指先に含まれた檸檬色のポスターカラーが、夜に付着して、描かれる月
今宵の色は、どこか人工的な、気だるい色をしている】
……右腕は絶対安静、でございましょう……しばらくは楽な仕事に回していただきたいものです
もう少し、上の方々との繋がりが欲しい気もしますが――――あまり焦りすぎるのも厳しい、というものでしょう
――――力を蓄える、それがやはり一番というものでございましょう
【路地裏から漏れる、一筋の旋律
ソプラノのコード進行は、聞いている者の耳に、屈託無く流れ込む、柔らかい旋律
舌触りの良い、その響きは――――綺麗な反面、他者をひきつけ易い、という欠点もあって】
【路地裏の中を覗いてみれば白銀の長髪をポニーテールのように黒いリボンで結び、メイドカチューシャを付け
スレンダーな身体を、強調するように胸下で大きくエプロンドレスの結び目を目立たせる
黒と白のロングスカートメイド服を纏った、巨乳の少女
黒いメイドブーツと、白い手袋、そして真紅の瞳が、妙に高貴な印象を与えるだろうか】
【彼女は彼女の脚より長く大きな、木箱に腰掛け、右手をお尻の側に付けて、ふぅ、と夜空を見上げる
月明かりにキラキラと照らされる白銀の髪は、白濁とした月光を一杯に反射して、ビロードのような
その髪の質感を、くっきりと――――遠くからでも感じれるぐらいに、艶やかに彩られて
それに修飾される彼女の横顔は、キチンと統制の取れた、大人びた顔立ちであろう】
んっ……ですが、少々療養が必要、という事実には違いがありませんね……
【彼女は左手で握った、食べかけのカロリーメイトを、自身の膝上に置くと、側に在ったペットボトルを握り
中に入った、透明な水を、飲み込もうと、ペットボトルの突出した部分を、乳白色の、小さな唇でくわえ込む
細い喉元を震わせて、月に向かい表情を憂いながら、彼女を傾けて、内部の液体を、流し込んでいく
舌先を這う、冷たい感触、ぱぁ、と小さな音を立てて、唇から離れると、彼女は潤った唇をぎゅっと、口内へと収め、ペットボトルを置く】
【そして再び、なれない手つきでカロリーメイトへと手を伸ばそうとするだろう、何度か握るのをミスする辺り左手は使い慣れていないのか
少々煩わしさを感じながらも、右手は使わない辺り――――何か、右手が使えない事情でもあるのだろうか
余談ではあるが、カロリーメイトはプレーン味なそうな……】
930 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
:2011/07/12(火) 20:02:52.76 ID:g+L/871SO
【聖都、かつてと違い、最早どこも安全と言えなくなってしまったこの国】
【長く伸ばした金髪を後ろで束ねた髪型のまだ若い、しかし服装はモノクロ映画のようにレトロな保安官が街頭で壁に背を預けて一人佇む】
【危険な奴、怪しい奴、また困っているような人はいないかと、雑踏に目を光らせている】
……………ふぁ…あぁぁ……
【目を光らせている】
931 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 20:08:02.52 ID:1/b00SbJo
────ブロックB-7に異常は無し。
続いてはCブロック────か。危険度は低い筈だが、念には念を────
【とある路地裏で立ち尽くす男は、黒い眼鏡の奥の紅の瞳を閃かせながら小さく呟く。】
【頬、手首等の部位に幾らか傷を負っている様子だが、傷口や滴る血を気にする様子は特に無く。】
【過剰なまでの緊張をその表情に表して、〝巡回〟を行うのであった。】
────。
932 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 20:19:45.68 ID:1/b00SbJo
>>929
(──────人影…)
(〝今度は〟敵性、では無いと良いんだけどな────手傷を負わされたばかり────痛…)
【〝殺気〟に似た雰囲気を纏わせて、近付く影が一つ。】
【暖色の瞳を閃かせて近付くそれは、さながら獲物を狙う〝獣〟のようで────】
【────────ざ、と。】
【地面に靴を擦り付けて現れたその〝影〟は、若い男の輪郭をしていて。】
【漸く〝少女〟の様子を視認した〝影〟は、口元を緩めて、微かな〝笑み〟の形に変える。】
【────危ないと判断するには、十分だっただろうか。尤も、実際の〝それ〟は、緊張を解いて〝苦笑い〟を浮かべていたのだが。】
933 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 20:27:22.92 ID:s0ylHEoho
【路地裏】
――っ、は……ぁッ!
はぁッ!はぁ……ッ!!
【荒い息が、路地裏に響きわたっていた】
【同時に、ズシャリと地面を擦る様な音も】
【もし、貴方が路地裏に目を向ける、足を伸ばす等の行為に及べば、まずは〝白〟が目に映る】
【闇を裂くほどに白を印象付ける、その人影の姿は】
【着崩した制服姿が特徴的な小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【夏服なのか、上半身はYシャツで、当然のように裾を出してボタンは3つ開けていて】
【白骨よりも白い髪は、オールバックにして後ろで小さく縛っている】
【右目を覆うように拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【なんというか、傷や眼帯や白髪の要素がなければ、唯のどこにでも居る普通の不良のような見た目である】
【右腕は首から包帯で吊り下げられている上に、頭や首もと等に包帯が巻きつけられているのが分かるだろう】
【要するに、退院したばかりな上に未だ完治していない姿であった】
【そして、しばらくうつむき、沈黙した後】
―――くっそ……ッ、満足に動きもしねぇ……。
くそ……ッ、こんなんじゃ……っ、こんなザマじゃ、何も達する事が出来ねぇのにッ!
【少年の体には、新しい傷が幾つか見える】
【そして、周囲には路地裏の日常風景たる、不良が3人程昏倒していた】
【少年は頬をざっくりと裂かれているのか、血が頬を濡らし、地面にこぼれていき】
【地面に倒れこんだまま、恨み言の様な呟きを漏らしている光景が、目に映るだろう】
934 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 20:33:21.18 ID:XvU2k3Ago
>>932
【人はある能力が欠損すると、その他の能力がそれを庇おうとする
彼女もまた、同じこと――――……万全とは言えない彼女が、身を護ろうとするなら
危険を察知する能力、つまり、誰かの〝気配〟に対し、敏感になる必要性があった】
――――……どなたさま、でございましょうか
少なくとも、普通の方でしたら……このような路地裏、訪れる必要も無いと思われますが……
ともすれば、貴方は普通の方ではない、と判断できましょう
……いえ、例え――――どんな方であろうと、そのように痛いくらいに……殺気を漏らすのはあまり感心致しませんね
私のように弱い者では、それだけで怯えて、縮こまってしまいますが、故……
【月光に照らされて、彼女はその輪郭を、くっきりと夜の中へと浮かべる
引き締まった体躯は、密着するようなそのメイド服に強調されて、夜を背景にドレスアップされる
彼女の真紅の瞳が、陽炎のように漂って、貴方を辿ろうとするだろう】
【彼女の表情は冷静沈着な、大人びたそれで、紡ぐ言葉も氷の仮面を被った冷たい色
――――そして、貴方の一挙手一投足を探るような、彼女の言葉は
どうやら……警戒心の表れである、と言って良いだろう】
……まあいずれにせよ、迷い込んできた客人を追い返すほど落ちぶれてはおりません
単純な夜伽でよろしければ、この心を貴方に添わせましょう
お話し相手ぐらいには、なってさしあげますよ?
【言葉のトーンが、少し柔らかくなる、彼女の胸の膨らみの如く、甘く、蕩けそうなぐらいに
覗いてみれば、月下の彼女は、微かな微笑を浮かべて、木箱の上から降り立った
スカートから伸びる、細い黒布に包まれた左足が、体重を感じさせず、爪先から地面に降りると】
【ふわり、と夜風を帯びたロングスカートが大きく膨らんで、その上から脚を修飾して
直ぐに空気の抜けた風船のように萎んで、彼女へと絡みつく
――――スカートの裾を左手だけで握ると、くるり、スカートをはためかせながら、軽く回転
貴方へと向き直り、優雅に頭を下げるだろう
彼女の白銀の後ろ髪が揺れる度に、月光を含んで、反芻して、夜の路地裏に灯りが漂う】
935 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 20:35:34.38 ID:zZxMuaGxo
>>933
【それでも、苦しんでいても、風は吹く】
【路地裏だろうと海の果てだろうと地の果てだろうと、どこにでも吹く風はある】
【風に故はなく、それはただ、世界であるが故に】
【それを是とするも否とするも、風を見て、風を受けた誰かの判断に委ねられる】
【貴方の前を、蒼い風が横切る】
【目の高さに緑の軌跡と、気配だけを残して】
【それを認めて、立ち止まった蒼は】
――――基樹?
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きをした、猫の獣人少女である】
【ベリーショートのカットジーンズに、クリームイエローの臍だし袖なしのインナー】
【その左腕には、闇中でなお輝きを失わない金と銀が精緻に編まれた腕輪を嵌めて】
【ボサボサの髪の向こう、輝く緑の瞳が、苦しむ貴方を見て歪められた】
――――基樹っ!!
【駆け出した猫は、インナーの中からタオルを取り出しながら接近を試みて】
【足元に転がった三人と彼を見比べてあわてる】
どうしたの、一体……?
936 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/12(火) 20:36:41.69 ID:/XIEoGfs0
【水の国 とあるレストラン】
やはり…………機関の者とは、一度直接話をするべきだろう…………
特にここ、水の国の支部に関わる人員とはな…………
「はい…………グルゴンさんの休暇が終わり次第、アポイントを取ろうと考えております」
うむ…………それが賢明だろう
【軍服の様な黒く豪奢な服を着込み、金の長髪をオールバックにした大柄な男が】
【そばに、胸元に、逆三角形の金のプレートに蜂を象ったバッジを留めて、グレーのビジネススーツに身を包んだ、淡褐色の肌に明るめの紫色の髪をした女性を伴い】
【打ち合わせを兼ねているらしい食事を楽しんでいた】
――――こちらの手の内も、見せねばなるまい…………
シズリが興味を示していた『V.I.C.特別区』……いつまでも我々の独占と言う訳にもいかんだろう…………
【すっとワインを口へと運びながら、男は呟く】
【予約席だったためか、その話を横から聞こうとする者は、皆無に等しかった】
937 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/12(火) 20:37:07.33 ID:v10zOB6k0
【路地裏】
「おい、兄ちゃんよぉ…ぶつかってきてその眼は無ェんじゃないのォ?ああ?」
「ヤベェこれ折れたかもしんねぇなぁ、オイ治療代として有り金全部置いてけや」
【テンプレの容姿に、テンプレのセリフを吐く2人組の不良】
【どうやらその矛先は黒髪の喪服の男に向けられているようで】
「…オイ?黙って無ェで何か言ったらどうだァ!?財布渡すか、渡さずにボコられるかさっさと選べや」
【そのうちの図体のデカいパンチパーマの方が黙る彼にしびれを切らしたのか首襟をつかむ】
…ククク。
【何故だかは分からないが────首襟を掴まれている彼が、笑った】
【ニヤアァァァァ。という擬音がピッタリと合うような、気味の悪い、笑い。】
【黒髪で若干目が隠れていることが余計にその笑みを不気味にして────】
938 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 20:44:36.81 ID:s0ylHEoho
>>935
【―――ひゅぅ、と風が頬を撫でた】
【汗のかけない身は、過熱していて。その熱暴走が貴方の風で冷却されていく】
【風の方向に、目を向けた。灰、または銀と評せる、その左目をただ一つ鋭く】
――ライン……、いや、ローズか。
【ずりずり、と体を引きずり、壁に背を預けながら、貴女の姿を目に映して】
【どこか自嘲めいた、笑みを口元に浮かべて、貴女の問に少年は、堪える】
―――はは、ま、いろいろ有ってよ。
ぶっちゃけていうと、あんまり長く生きられねぇって。
【単純に、そういう事】
【動きの緩慢さも、加熱する身も、体から吹き上がる、複数の卵の気配も】
【それら全てが、彼の体の以上をこれでもかという程に示している】
【おそらく、簡単にこぼされたこの言葉は、嘘ではない】
【少なくとも、無二の友たる貴女には、虚言を放つ事は無いと分かるだろう】
939 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage sage]:2011/07/12(火) 20:44:52.85 ID:3Ka8Pf7Y0
>>936
【予約席だったためか、その話を横から聞こうとする者は、皆無に等しかった】
【そう、辺りに人影はなく誰もいないはずだった、はずだった】
【ハズダッタ】
いやいや、そんなお気になさらず、こちらは貴方様の望むモノを提供いたしますよ
あぁいやどこの何方かはあまり検討はついておりませんが、こちらも最近暇してましてねぇ
【いつの間にか、誰かが背後のテーブルの席に座ってワインを口に運んでいた】
【そして誰に話すわけでもなく、独り言のようにそう呟いている】
【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い〝糸目〟の中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に〝緑の蛇の紋章のような魔法陣〟の中に〝逆さまの十字架〟その下に〝ⅦⅠ〟が描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】
【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】
ねぇ?
【ワイングラスをテーブルに置き、ゆっくりと、少し不可思議な斜めの角度で振り返る】
【口元にはピッタリとしたビジネススマーイル】
940 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/12(火) 20:48:18.94 ID:atQjHKt9o
>>936
【どこにでも何にでも、例外は存在する】
【例えば、柵で区切られた場所に、ずけずけと入り込む奴】
【例えば、友人同士の会話に突然首を突っ込む奴】
【例えば、レストランの予約席に、遠慮なく踏み込む奴】
ウェイター、適当に肉料理持ってきてくれへんか。肉食の獣のなら尚ええな
酒は要らん、アルコールは頭が鈍る
……邪魔するで
【ほおずきの様な赤さの着物の、右目に眼帯をつけた少女】
【何の断りも無く、許可も得ず、相手の席の真向かいへ、椅子を引いて座った】
941 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/12(火) 20:48:53.01 ID:atQjHKt9o
>>940
/リロード忘れ退きます
942 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/12(火) 20:49:38.54 ID:/XIEoGfs0
>>939
>>940
/複数、行けますか?
943 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 20:50:17.04 ID:1/b00SbJo
>>934
────こういう状況下に於いて、〝夜伽〟という言葉の選択は些か不適切なように感じるんだがな。
聞き間違いと判断するべきか?
【────はあ、とあからさまな溜め息を吐いて掌で髪をくしゃくしゃと乱す。】
【手を元に戻す少し前に、頭に手を置いたまま〝ジト目〟を向けられたのは、恐らく気のせいでは無いだろう。】
【ゆったりとした動作で光の下に出る〝影〟はウルフカットの茶髪と、暖色の瞳が特徴的な男。】
【黒い眼鏡が少し知的な印象を与えるかもしれない。】
(────経験上、こういうのは〝普通の会話〟が出来るかどうか怪しいな…)
──…まあ、いい。
【因みにだが、いいのは〝思考内容〟の事で、彼が先程した〝発言〟はよくない事である。】
──こんな所で一体何をしているのか、から聞くべきか?
〝不良娘〟の類なら連れて帰らなきゃならないんだが。
【「正直それは面倒」、と小さく呟いて、また溜め息。恐らく、それなりに疲労が溜まっているのだろう。】
944 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(長屋)
[sage]:2011/07/12(火) 20:52:15.17 ID:atQjHKt9o
>>942
/キャラの位置的に、複数だと上手く展開させられる自信が無いのでやっぱり退きます
945 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 20:52:24.87 ID:zZxMuaGxo
>>938
【唐突過ぎる告白に、目を見開いた】
【すぐに歪められ、細められて、狼狽を表して】
………も、っ……!
【でも、彼の様子を見ていると、虚言でも、自分があわてている場合ではないと悟り】
【かちりと、スイッチが切り替わった】
【首を振って迷いを払うと、まっすぐ傷口にタオルを差し出し、ぬぐおうとするだろう】
……無茶、するから、だよ。
もっと身体を、いたわってあげたって、いいよ。
基樹はいっぱい、頑張ってる……っ!!
【最初は、気遣って柔らかく、声をかけていたつもりでも】
【だんだん、持て余す感情が声を震わせた】
【じっと貴方の一つしかない目を見ていたローズも、堪えきれず目をつぶり、毀れる前に開いた手で拭った】
【歯を食いしばって、泣き声を漏らすまいと】
――――どれぐらい、生きられるの?
【勤めて冷静に、感情を焼いて、尋ねる】
【今聞いたら決壊しそうだったけれど、尋ねずにはいられなくて】
【なんとか毀れる気持ちの受け皿を用意しながら、タオルをしまって、左腕を握ろうとするだろう】
【それを許せば、傷に対する自己回復能力をある程度促進する、簡単な魔術を行使する】
946 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/12(火) 20:53:29.02 ID:/XIEoGfs0
>>941
>>944
/了解です。またの機会に……
>>939
――――――――む?
【まるで、自分たちの会話に呼応するかのような言葉】
【ワイングラスを傾けていた男は、訝しげな表情を浮かべたまま、ワインをテーブルへと戻す】
「…………失礼ですが、あなたは?」
【振り返ってきた青年に対して、側に控えていた女性がすっとテーブルから立ち、そう問いかける】
【その立ち位置は、さりげなく男を背後に庇う様なものになっていた】
947 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage sage]:2011/07/12(火) 20:54:50.93 ID:3Ka8Pf7Y0
>>942
>>944
//自分は大丈夫なので複数いきませんか?
//立場とかはあんまり関係ないと思いますし
948 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 21:01:38.36 ID:s0ylHEoho
>>945
――はは、びっくりしたか?
【己の中でも、納得は出来ていないのだろう】
【その笑みは、何時もの真っ直ぐな物とは、少し違う歪を含んでいた】
【頬を拭う、タオルの感触と、傷に触れられる痛みに、少し顔を歪めて】
は、は。こりゃもう、性分だしなぁ。
目の前で、なにか起こってたら、よ。首を突っ込まずには、居られねぇのさ。
傍観者で居る事には、耐えられない。オレは、当事者で居たいから。
【震える声を、聞き】
【くしゃり、と左手で頭を撫でるだろう】
【生身ではない、その腕は。少年の体の内で唯一力強さを保っていて】
【しかしながら、それが帰って少年の身の状況を分からせるだろうか】
【そして、貴女の問いかけた、その言葉に】
【一瞬、少年は息を吐き、目を伏せて、数秒の後口を開き、言う】
――長くて半年、今の調子で無茶するなら3ヶ月、だってさ。
【リアリティの有る数字、だろうか】
【目の前というには、遠く。しかし、その死という壁は眼に見える所には有るという期間】
【そして、今しがたの少年の行動を見れば、少年の寿命は3ヶ月の方であると理解できるかもしれなくて】
【左手をとり、治癒魔術を使用していれば、分かるだろう】
【自己回復能力、それ自体が既に摩耗し始めている事が】
949 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 21:05:47.26 ID:zZxMuaGxo
>>948
【タオルについた血が、彼の『痛み』に歪む顔が、悲しかった】
【カミサマとやらも、いつだって無理難題を仰る。泣かないようにするのがとかく精一杯で】
【『彼の腕』から伝わる気持ちが、痛ましくて、顔を伏せてしまいそうになる】
【告げられた数字にも、魔術の反応の弱さも、ただローズに痛みを深く刻むばかりで、】
――――――――――。
【いつだってそう。泣くまいと決めた矢先、闘うと決めてすぐ】
【消しても消しても、悲しみはやってくる】
【なるほど、遠い。悲しみを消す魔法…其れが如何に困難であり、夢想と呼ぶにふさわしい理想か】
【でも、まだ時間はある】
【言いたいこと、話したいことは一杯ある。それに制限がついただけだ】
【なら、今のうちに言っておかなければ。言いたいことの中で、大事なこと―――――】
―――――場所を変えよう。今すぐ話しておきたいことがあるの。
【強い意志を、決意をその目に宿し、ローズは貴方の手を引いて、路地を出ようとするだろう】
【無論、貴方が拒んだ場合は立ち止まるだろうが、何度でも何度でも、その手を掴み、歩き出そうと試みる】
【貴方の目を、大切な願いを無為にしない為にと、固く固く目に宿して】
【二人の理想を一つ、現実に―――――】
【そして、伝えておかなければならない事があるんだ】
【大事な、とても大事な事を】
950 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 21:06:36.93 ID:XvU2k3Ago
>>943
【彼女はその言葉に微かな違和感を感じる――――……それはつまり、似合わない、ということ
言葉の端々や、映った姿、そしてほんの少し、むっと来そうな、それでいて正しい行動
それらは全て、彼女の眼前の貴方が、機知を備えた〝紳士〟の類であろう、という証明】
【――――が、そんな人物が此処に来る理由に見当もつかないし、そして何より
貴方が纏う〝殺気〟――――正確には、それに似た、雰囲気は、息が詰まりそうなぐらい、で
明らかに、単なる知識人でない、ということは理解できた】
〝夜伽〟の本来の意は、主人の為に忠信を尽くす、その心の現われというものでございましょう
……少なくとも私は、此処に来る方々は、何かしらの〝不安〟や〝不満〟を抱えていらっしゃると、思って居ります
――――尤もそれは、私自身がそうである、からなのですがね
そういうものですから、放ってはおけない、というのが私の心情でございまして
〝従者〟として、ほんの僅かな時間ではございましょうが、お話でも……と思い、その言葉を選択した次第でして
それで気分を害されたのでしたら……私の言葉足らず、といった具合にございましょう
何分、あまり他者との交流をしてこなかったものでして……あまり、会話を為すというのが得意ではございませんが故……
ただし、その分、お話を聞いたり、行動で示す、というのは得意ですよ?
――――見れば、お分かりいただけるでしょう
【左手で、彼女はスカートの裾を握ったまま、つつ……っと、爪先立ちをして
そのまま地面を滑るように、くるり、とターン、自身の纏う、メイド服を強調するように、言の葉を修飾した
元の体勢に戻ると、軽く一礼、綿埃一つたたない、静かな演目の終わりとした】
【彼女の腰に撒かれたエプロンドレスを留めるリボンのような布は、彼女の腰の細さを強調させるように大分余っていて
彼女はそれを背中でリボンのように大きくリボン結びをして、留めている
それらの布達の純白の白さは、彼女が少なくとも、純潔であろう、という証明になろうか】
……どうやら、貴方様には嘘はつけなさそうですね
お食事の途中でございました、偶にはお外でお食事をするのも……まあ個人の自由というものでございましょう
……では、逆にお聞きしましょうか
貴方の思う〝不良娘〟の類、とはどのような方々でいらっしゃるのでしょうか?
私自身はそうでない、と思っておりましても、他者から見れば、そうでないこともよくある事でしょう
何時だって私達は、主観的でしかないのですから
【貴方の疲労の溜まっている様子を汲み取ってか、そーっと、貴方を辿るような表情で
じーっと、表情を見つめると、目をパチクリとさせて、心配そうに口元に左手を添えた
どこか、子供っぽい面が、垣間見えるかもしれない、だろうか】
951 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage sage]:2011/07/12(火) 21:08:54.22 ID:3Ka8Pf7Y0
>>946
//っとすみませんややこしくしてしまい…
【女性に問いかけられると、そのまま椅子を脚一本でクルクルと回ってから】
【ふんわりと、二人の方を向くように椅子を向けてから立ち上がり、お辞儀をする】
これは失礼いたしました、一度こんな意味深な感じで現れてみたかったものでして…八ハッハ
今お二人が仰った〝水の国支部〟の人間ですよ、どうぞよろしくお願いします
さてさて、何やらこちらに要件があったようですが、貴方達は?
私たち水の国支部へ一体何の用があるのか気になって気になってしまって…ハハハハハハ
【おちゃらけた笑いを浮かべながら両手を広げてそう問いかける】
【役職などは言ってはいないが、どうも水の国支部の関係者らしい、あくまで自称だが】
【男の胡散臭さがさらに猜疑心に拍車をかけるかもしれない】
952 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 21:11:28.81 ID:s0ylHEoho
>>949
【少年は、泣きそうになる貴女を見て、眉根を寄せて、困ったような、申し訳ないような】
【そんな、なんとも言えない苦笑いを、只々浮かべるのみであって】
【しかし、向けられる強い決意を携えた瞳。それを真正面から受け止めて、口を開く】
―――あいよ、了解さ。
【貴女のその言葉に、迷わず手を取った】
【もし、死ぬとしても。己が何も残さずに終わることはしたくない】
【故に、少年は選ぶ。貴女の手を取る事を】
【少年は忘れていなかったから。あの時ラインと交わした、約束を】
どこまでも付いていきますとも、お姫サマ。
【そんな、冗談めかした言葉を、口から零して】
【限りある生命。突き進む事も、一つの選択であるかも知れなかった】
953 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 21:12:20.40 ID:CWyacClUo
【草原】
【どれくらい前からだろうか、夜の帳が下りた頃から、ある場所がチカチカと輝いていた】
【その輝きは時折剣の形であったり、光の奔流であったりと、色々で】
【今は逆に暗く、薄明かりの中に黒い泡が出現しており、それらは不快な魔翌力を放っていて】
(卵の回収……氷の国支部の情報収集………)
(どちらもそうそう上手くはいかん。なら、時間を無駄にするよりは)
……本当ならば練習などより、実戦の方が役に立つのだがな。
【光源、泡源となるその場所には、ジーンズにワイシャツというラフな格好をした女性が居た】
【サングラスをかけたその人物はどうやら、義手の左手を煌めかせながら戦いの訓練をしているようで】
【最後に一度、黒い魔翌力と共に泡を大量発生させ、弾けさせると動きを止め―――何となしに、周囲を眺め。】
954 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 21:15:06.15 ID:zZxMuaGxo
>>952
―――――バカ。
【移動の最中、ローズは早歩きで、一貫して前を見続けていた】
【後ろを振り返りたくなかったから…では、決してない】
【其れが、彼らのあるべき姿だからだ】
【乙女心は複雑だから、といってもいい】
【その手はきっと暖かく、力強い】
【ところ変わって、別の路地裏】
【人気はなく、近くに人が通りかかることも無い。例えるなら、迷子の獣が最後に行き着く場所のようだった】
【どこへいったって、路地裏は路地裏だ。そう思うかもしれないが、】
【きっと貴方は、見覚えがある】
【何故なら、】
…覚えてる? ここ、にぃが基樹と会った場所だよ。
【『彼』の思い出を、ローズが語る】
【その不可思議な齟齬を追求する時間は、十二分にあるはずだ】
【ゆっくりと手を離すと、あの時と同じ場所へと歩を進めて、胸に手を当て感慨に耽り始めたから】
【緑の瞳、気配、しゃべり……間違いなく彼女のものであるはずなのに】
【妙に、知りすぎている。彼のことを】
【姿が同じなせいだろうか、急に、振る舞いが似てくる】
955 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/12(火) 21:16:57.49 ID:/XIEoGfs0
>>951
「……私たちの会話を、聞いていた、と言う事ですか…………」
【身分を明かされても、女性の顔は今一つ晴れない】
【どこと表現する事はできないが、強いて言うなら、その笑い声が癇に障ると言うのも、一つの理由だったのかもしれない】
「あなたが、機関の人間だと言うのなら…………こう言えば私たちが何者であるか、分かるはずです…………
――――我々は『暴蜂』の者です」
【しかし、相手の真偽を見抜く為の方策は、女性の胸中には既に用意されていた】
【居住まいを正すと、女性はハッキリと自分たちの所属を口にする】
【――――機関を盟約を結び、1ヶ月前にJusticeの『風霊統主の城』に、共同で侵攻を掛けた組織】
【――――水の国支部の関係者かどうかはともかく、機関の人間ならばこう伝えれば、相応の反応はあるだろう】
――――――――ふむ…………
【その様子を見守りながら、男は手を組んで沈黙している】
【鉄面皮な無表情からは、その内心を差し計るのは難しいだろう】
956 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟・東北)
[sage]:2011/07/12(火) 21:17:59.81 ID:URTKskYAO
>>937
「……んだぁ、コイツ?」
「気色悪ぃんだよ。おい、さっさとヤっちまおうぜ」
【気味の悪い笑みを浮かべる男と対照的に、二人は怪訝そうな表情を浮かべる】
【この裏路地に巣食うモノは、すべからく狂人である。ここを根城にする不良達とて、その例外ではない】
【――曰く、此処は魔翌溜まり。狂気に狂うこの街の、更なる濃い渦中。血と骨と肉で象られた、汚泥の底】
【多少なりとも其処に住まう彼らの嗅覚が告げるのだ――"コイツはマズイ"と】
【続く行動は、ある意味で生存本能に近かったのだろう】
【無論、それが正しいかどうかなど、彼等には解らなかったのだが】
【掴んだ襟首を、更に持ち上げる。喪服の男の足が、地面を離れて】
【振りかぶる拳は、男の体格に見合った重量級。幾度となく幾人も沈めてきた、鉄拳の一撃に他ならない】
【だらりと揺れる両足。支えを失った男の腹部に向けて、その拳が放たれた】
957 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 21:27:13.26 ID:s0ylHEoho
>>954
はは、否定が出来ねぇ。
【足早な動きに、少し頑張って付いて行きながら】
【少年は、後ろも何も振り返る事無く、〝前〟を見据えて歩く】
【振り返りたくないのではなく、振り返る積りが無いだけ】
【その暇が有れば、前に進みたいという、その渇望】
【この少年の真の渇望は、〝真実〟では無く〝追求〟だったのかもしれない】
【握り返す、手を。己も握りしめて】
【わが友である、お姫サマの導きに、答えて、進む、進む。〝前〟へ】
【そして、たどり着いた路地裏を、見て】
―――ここ、は……。
【目を見開いて、谷山は、呟く】
【忘れはしない。己の記憶力は一般人のそれを凌駕するから】
【己の手を、掬われ、救われた、あの日も、あの場所も、己の心、ハートに刻み込まれている】
―――その尊厳と共にあれ、だったっけ。
ラインが口にしているのが、なんとなく覚えていてな。
【懐かしいような、そんな声色で、谷山はローズ?いや、ライン?を向き、目を開く】
ローズでも、ラインでも、ベルでも。
オレは、〝お前〟の友だ。だから、お前がどういう存在になろうと、変わらねぇ。
ただよ、無理するのは、なんとなくお互い様よな。
ったく、正義の味方をするような輩は、どいつもこいつも、こんな感じなのかねぇ。
【そう言うと、星のない夜空を。見上げていて】
いろいろ有った、あの日から。
でも、後悔はしない道を歩んできたと思えている。
だけど、未だ足りない。まだ、進みたい。
少なくとも、〝ナニカ〟を残せるように、オレは残された時間を、歩みたい。
【誰に言うでもない、己への独白の様な呟きが、こぼされた】
958 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage sage]:2011/07/12(火) 21:28:25.76 ID:3Ka8Pf7Y0
>>955
暴蜂………?あー暴蜂さんですか、これはこれは私としては耳が痛い
確かあの〝少女達〟の主人ですよね貴方たちは………
いやー私、実は依頼された暗殺の件、成功してないんですよねーーーーハァ
【少し申し訳なさそうな顔をしながら帽子を外して、金色の髪を撫でる】
【「そちらの席に座っても?」と空いている女性の脇の席を指さして首を傾げる】
いやぁ、協力者とおもしき獣人の巣には襲撃をしかけてほぼ破壊したんですけどねー
肝心の本人が見つかりませんので……てゆうかこの間の作戦にも不参加ですし
これはなんとも肩身がせまいですねぇ……ハァ
【額を抑えながら、ため息をついて首を左右に振っている】
【鉄面皮な男にはあえて言葉を向けていない、何故なら〝このタイプ〟が一番苦手だからだ】
【話術で相手の心の贓をこじ開けてイニシアチブを握るこの男にとっては。】
959 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 21:29:14.54 ID:zZxMuaGxo
>>957
うん、にぃの口癖。
キミ自身が抱いた理想、諦めず貫き通せ…そういう意味だよ。
【答えるように振り返ったローズの目は、やはり緑】
【黄色と蒼の混合によって生まれるそれは、大自然の奇跡、エメラルドの如く】
…第一層、だったよね。あの竜と、……あの子。
【切り出したのは魔王城攻略戦、その初劇】
【おそらく報告がいっているはずだから、彼もある程度は承知しているはずだ】
【だからそのとき、ローズが変異した事実も見ていると思われた】
あの時ボクは、何もできない自分が歯痒くて、悔しくて…何でもいいから、闘う手段を、強さがほしかった。
あの子に汚染されかけて、誘われかけて、負けそうになったけど、それだけは、守った。
ボクがボクであるところを、明け渡さなかった。
【今でもその目の奥に、光景と感触をリフレインしているのだろう】
【言葉通り、悔しげでもあり、それでも最後の一線を守った強さの一端を、湛えていた】
……にぃとねぇが、ボクにしてくれたのはね、
二人の知識や記憶の一部を転写して……ボクを急激に成長させることだったんだ。
【大事なことでも、すらすらと口にする。本当に話したいことを話す、下準備として】
【最初に言っておかなければならない事だ。途中で、肝心な話題のときに茶々を入れてほしくない】
【誰にも、彼にも。】
……だから、にぃ達がこっち来てからのことは、知ってるよ。
いろんな人と出会って、いろんな人と戦って…途中で、基樹と出会ってからも。
【その瞬間、口調がふわりと軽くなって、微笑を漏らした】
【それまでの立ち位置から羽のような足取りで駆け寄り、その腕を、再び取ろうとする】
……だからね、にぃの案を、ボクは知ってる。
にぃが慎重になり過ぎて、出し損ねた案…キミと約束した、『もう一つの組織』。
作ろう。もう迷ってなんかいられない。
【本題の一つ、前置きの後に切り出して、反応を見る】
【確信があったから、自分はそれを全力で後押しすると、言葉なく、視線で強く訴えかけながら】
960 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 21:30:50.90 ID:1/b00SbJo
>>950
────まあ確かに、言っている事は正しい────〝そんな気もする〟。
【最後に付け加えた言葉は、否定の為の前置きだろうか。】
【本来であれば言葉が続きそうな所に、不自然な間を置いて、彼は静かに〝観察〟を始める。】
【彼の固有能力────≪Insight≫の開放効果は、視覚を強化する程度の能力。】
【彼が目を一瞬目を見開く動作から発生した〝気配〟は、全てを〝観察〟されているような、そんな印象を与えるかもしれない。】
〝放っておけない〟という点は此方も同じだが、果たして〝そのまま〟の意味なのか、という所を疑いたくなる所だ。
───────明確に定義はしていない、が、強いて言うなら〝良識も無く外を彷徨き回る〟少女と言うべきか。
その〝良識〟が果たして何処から何処までの範囲なのか、と聞かれると弱いんだが────その辺はどうか〝配慮〟して欲しい部分だ。
【配慮の部分で、わざとらしく目を閉じてやれやれ、と言うジェスチャーを入れる。】
────どういう存在であっても、矛盾を抱えない〝定理〟を持ってる事はそうそう無いと考えているんで、な。
……で、だ。〝従者〟でありたい事は理解した。
…多分、だが。
…。
……。
【──】
【────苦笑いのまま沈黙すると言う、妙な間。】
【双方、互いの顔に注目するという状況下】
────給仕服である〝意義〟でも聞いておこうか?
【──一応突っ込んでみた。】
961 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 21:37:28.98 ID:1shcO3d0o
>>953
【草原、その光の奔流、僅かに目に届いたのだろう】
【いつも通りに森で自分が創りだした刀を試しに振って、少女は帰る途中だった】
………――――――――――
【明滅するようなその輝きに漠然とした興味が湧いたのかゆっくりと近づいてゆき】
【その力を放出しているのだろう人物の姿が明かりの下に段々と明確になってゆくにつれて】
【少女は少し前の出来事を思い出す】
【いつかの森の中での出来事を】
(きれい――――だけど何か嫌な感じ……)
【肩辺りまで伸びた黒い髪、墨汁のような黒い瞳】
【頭に赤い鉢巻を結んでいて後頭部には可愛らしげな蝶々結びが揺れていて】
【残念ながら起伏の少ない身体に水色のタンクトップ、その上からベルト付きの白いコートを肩に掛けるように羽織り】
【動きやすさを優先したのだろう、柔い太ももが少しだけ露出した短い白のジーパンとスニーカーを履いた】
【幼いというに相応しい顔立ちの少女、その名前は七緒】
(少しだけ、恐いなあ……)
【腕に抱えた白鞘と赤い鞘の刀をよりきゅっと打き抱え】
【少し遠くからじっと観ている、恐らく訓練をしている彼女はとっくに気づいているだろう】
【その練習の邪魔をしないように終わるのを待っているらしかった】
962 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 21:39:41.98 ID:s0ylHEoho
>>959
――いい言葉、だな。
―――己の胸の内に正義は有る。
オレの進む道、それ自体がオレの正義。
だから、俺の道は否定できねぇ。
【振り返る、エメラルド色を、白銀が鏡の様に写し込む】
【真っ直ぐを、真っ直ぐが見つめ返して、ひたすらに鋭く】
――ああ、魔王、ベール・ゼファル。
そういえば、俺らで本名を漁っていてな、情報と一緒に。
エリス=メレニア、それがあの子の名前、らしい。
【名前も奪われた子の、せめて残された物を、引き上げようと】
【中に入れない者として、裏で統一征斗会も動いていた】
【そして、キミのその言葉に、驚くこともなく、真っ直ぐに受け止めて】
【それ以上の疑問は投げかけない。これだけで、己には十分である。友の事だ、之で良い】
……そう、か。
だから、お前にラインと、ベルを感じるんだな。
【そう、それだけで良い。十分だ】
【腕を取られて、知っていると言われて】
【さらに、投げかけられる、組織を作るという本題】
【その言葉に、谷山は、迷わず答える】
―――ああ、時間が無い。
一つ、オレの身を繋ぐ術が有るけど、其れが成功するかが分からねぇ。
だから、オレの身が潰える予定の3ヶ月。長くて半年の内に、必ず形にしようじゃねぇか。
【躊躇うことはない。己も、このままでは行けないと思っていた】
【むしろ渡りに船。そして、己の正義を貫く場を、谷山は求めてもいて】
963 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/12(火) 21:39:53.71 ID:/XIEoGfs0
>>958
「あの少女たち…………暗殺…………?
――――もしや、δとκが言っていたハーネット……それがあなたの名前ですか?」
【相手の青年の呟くような言葉に、女性は微かに顔を上げる】
【そして、指差された合図に対しては、わずかに身を引いて道を空ける事で答えた――――了承のサインだろう】
――――獣人、か…………
【話を聞きながら、ポツリとつぶやく男】
【協力者がいると言うのなら、共に攻撃する事をためらう必要はない。それこそ『本丸』を攻め落とす為の重要なステップでもある】
――――気にする事は無い。前回の侵攻が失敗に終わったとはいえ、我々の戦力は、まだ尽きた訳ではない…………
第二、第三の侵攻の機会も、いずれ訪れよう…………それよりも、だ…………
【とりあえず、この青年が信用に足る人物である事を感じ取ったらしい男が、ようやく会話に本腰を入れてきた】
【なにより、彼が現在求めている対話の鍵を、この青年が握っているのかもしれないのだ】
――――単刀直入に言おう
我々は、同じく水の国を拠点として活動する盟友として、水の国支部とのコンタクトを取ろうと考えている
……君が水の国支部の関係者と言う事なら……なるべく上部の人間に、我々を引き合わせてもらいたい
【男は居住まいを正すと、その重々しい口調で自分たちの要求を告げる】
【水の国――――彼等もまた、この国を拠点として活動している身分である以上、利害の一致を見ている機関の支部との連絡をとれるようにしたいと】
【水の国の関係者であることをほのめかす青年に、切り出した】
【――――青年自身が水の国支部の支部長である事は、彼らとて知らない事だった】
964 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(新潟県)
[saga]:2011/07/12(火) 21:43:47.91 ID:v10zOB6k0
>>956
[ゴキッ]
【この音が────振りかぶってから殴るまでの間の静寂を壊した】
【そしてその後、さっきまでの静寂が嘘のように路地裏には大きな音が響くであろう。叫び声という名の】
「ぐ…ぐおおおおぉぉぉぉおっ!!痛ぇぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!」
【叫ぶ大男、そして────曲がってはいけない方向に曲がっている、その右腕。】
【喪服の男の襟から手が離され、喪服の男はストン、と地面に両足を落とす】
…クククッ…クク…フハハッ…!!
【妖しい笑いを、今度は先ほどよりも少しだけ大きく表現しながら】
「ウグッ…てめぇ…!!何しやがった…!!」
「そそそ、そうだ!!何しやがったんだこの野郎!!」
【大男、そしてもう一人の比較的小柄な男も口をそろえて聞くが、もう既に萎縮している。】
【萎縮した時点で、戦いは負けとも言える】
…さぁな 右腕に聞けば分かるだろ?
【見て分かるように、振りかぶってから殴る間に、彼の右腕をへし折ったのだろう。】
…お前らじゃあこれっぽっちの「感動」も満たせない…去ね
【黒のネクタイを解きながら喪服の男は地面に蹲る大男に侮蔑の視線を送り、そう告げる】
965 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 21:46:03.01 ID:XvU2k3Ago
>>960
【全てを観察されているかのような、そんな印象は――――あまり心地よい気がしないのは確か
それでも、特に嫌がる様子を表情に出さないのは見事、というべきか、そうでないのか
貴方の言葉に、ふぅ、とため息交じり、吐息を零して、夜を濁してみせた】
……なるほど、少なくとも貴方様にはほんの僅かでも私が〝良識〟が無い者にでも見えた、ということでしょうか
それは誠に心外、というものでございます〝従者〟が良識を身につけておかなければ、恥をかくのは主でございます
故に、私は――――人一倍、それらの良識について気をつけているのですが……
どうやら貴方様と、私の〝良識〟については、微かに認識の違いがあるようで
――――ですが、言わせていただきたいことが一つございます
私の良識こそがどこをとっても平均的な普通の方の〝良識〟のそれである、ということです
【ずびしぃ、と彼女は左手をすっと差し伸べ、貴方へと指の先をぴんと伸ばした
白い手袋に包まれた、細く小さな掌は、言葉とは裏腹に、まだ幼い、少女のそれに、見えるかもしれない
彼女はといえば、じぃ、と紅い瞳を、貴方に注ぎながら、数刻、その姿勢で固まるだろう】
【伸ばされた左腕に、僅かに形を変形させられる、胸の膨らみ
まあ確かに、似合ってるとは言えなくも無い、その格好
――――だからか、そこを突っ込まれると、少々の戸惑いを見せ、た?
あと、言葉に自信を持っているものの、どーっかずれてる気がしないでもない、か】
……〝喪〟のためでございます、私がかつてお仕えしていた――――ご主人様への
きっと、貴方から見れば、可笑しな格好かもしれません、正直言って、運動に向いた格好でもございません
ですが、それでも――――……私が私である、最後の宿り木で、ございます
……それに、似合って無くは無い、でしょう?
【彼女は貴方の前で、凛と立ち尽くす、そして、自身でも確かめるように
両腕を肘の辺りで曲げて、顔の近くに上げると、右左、と首を動かして、自身の服装を眺める
彼女の顔に注目していれば、月の加減か、微かに憂いの表情が覗いたのが分かるかもしれない】
966 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(大阪府)
[saga]:2011/07/12(火) 21:46:31.62 ID:QUjYbf/D0
【櫻の国】
あァ、すまねェな……頼む
出来れば特別なもンをオーダーさせてもらうわァ
「まったく、リュートには内緒だぞ?500000だ、特種異能付きだから安いものだろ?」
【夜となり、月光以外の明かり一つ存在しない桜の木の下で】
【二人の少年が何かを話し合っていた】
【少々大きい少年と、それよりもはるかに小さい児童】
【どちらもそれなりに異様な容姿をしており、特に大きな少年の方は】
【周囲を焼き焦がすかのような真っ赤な短髪】
【それに相応するかのような深い漆黒の双眸】
【未熟といえるであろうか、幼さが顔にまだ残る少年】
【大人になれば恐らく精悍な青年に成りそうな、整った顔をしている】
【赤い、いや真紅に近いほど鮮やかな羽織を着ており、見る者を安心させる。が】
【反発するかのように右手には付けられた無骨な手甲があり】
【その拳部分には決して拭えない黒ずんだ血痕がこびり付いていた】
【また、傷口は古く、えぐれたような跡が左足にあり】
【そのためか、松葉杖で身体を支えている】
構わねェ、ほらよ
【少年は胸元に手を入れ、札束をいともたやすく取り出した】
【何の躊躇いもなく、あっさりと】
967 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 21:46:58.07 ID:XvU2k3Ago
次~
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1310472824/
968 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 21:47:23.16 ID:zZxMuaGxo
>>956
うん、にぃを支え続けてきた言葉だもの。
…出会った人を認めて、支えるって言う、契約も含めてね。
【何せにぃは、魔法使いだからね】
【感慨深くつぶやくローズの口調には、慈愛が満ちていた】
【当事者である『彼』もだが、目の前にいる基樹には、格別暖かい視線を向けながら】
とりあえず、草案を簡単に説明するね。
ここならそうそう人に聞かれる事もないし、誰かいれば、ボクと基樹なら絶対気付くから。
【絶大な信頼を表しながら、気恥ずかしくなったらしく頬を掻くローズ】
【手を放して深呼吸すると、その顔色を一変させた】
簡単に言うと、表向きに社会活動を行う部門と、有事に動く裏の部門を作ること。
にぃは興行収入を得られる『劇団』を考えてたみたいだけど、それじゃ少し弱い。
だから、君の…というか、多分責任者はエリシアだよね?
彼女の了解を得て、コードネームは『学園』にしたい。
【今までとは打って変わり、フル回転でその思考能力を発揮する】
【気が急いているのだろうが、それでも集中は切れず、未だまとめ切れてない案を早々と提示する】
【彼の記憶能力、処理能力を、信じているから】
『表』は、普通の人も含めて問題ないと思う。ボクも基本的にこっちの所属って事にしたい。
なるべく大規模に募集をかけて、『裏』…というか、本営の人に選定してもらう形でどうだろう?
【隠れ蓑にするのだから派手に、それでいて、見込みがあるものは引き抜く】
【この事実から、本営のメンバー選出が優先されるべきなのは明らかであろう】
『本営』の情報は、可能な限り秘匿する。表の人たちには内緒か…先例に倣って生徒会ってことにしてもいいかな?
【冗談めかしてウィンクするのは、緊張をほぐすための小芝居かもしれない】
【精一杯の茶目っ気を出して、それからこぼれるように笑ったら、眉だけを真剣にして】
Justiceや対機関連合にもだよ。どうしても知らせる必要があるとすれば、リーダークラスの重要人物数名を厳選。
なるべく、ほぼ絶対の精度で『本営』を秘匿する。
このために独自のネットワークが必要。基樹の言っていたやつ、使わせて。
とりあえず、こんな感じ。
【ここで一度言葉を切り、深呼吸をすると、じぃと貴方の目を見る】
【質問や意見ないかと、尋ねるように】
【一言一句聞き逃すまいと、耳がピクピク動いていた】
969 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 21:51:19.59 ID:CWyacClUo
>>961
(…………、……――《金烏》―――――――。)
【いつぶりだろうか、久しぶりと言うほどでも無い以前、会った少女だ】
【それを認識しても、ガルニエは途中で動きを止めはしない】
【最後の最後に泡を弾けちらし、息を深く吸って吐いてとしてからそちらに向いて】
上々、だが………見ていて楽しくもないだろうに、帰りか?
こんな薄暗がりを歩いていると、妙な手合いに襲われかねんぞ。
【ぼぅ、と周囲が明るい輝きに包まれる。恐らくは、この女性の能力だろう】
【サングラスはかけたまま、うっすらと掻いた汗を袖で拭いつつ、彼女は少女へと近付いていく】
【その様子は変わらず、些か仏頂な具合。とはいえ、言葉の端には好意が僅かに滲んでいて。】
970 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage sage]:2011/07/12(火) 21:56:14.17 ID:3Ka8Pf7Y0
>>963
あっどうもどうも、よっこらしょ…っと
ええそうですよ、私が件のハーネットです、あの時は天狼会の下請けをやってまして
その時の薬の散布の際に、貴方がたのお嬢さん達と遭遇したわけでありまして
【情けない声で椅子に座りながら、そう相槌を打っていく】
【二人が天狼会というモノをしているかどうかは分からないが】
それはそれは、存外かなりの戦力を持っているようですね、そこは見くびっていました、謝罪します
ええ、こちらとしても大歓迎だと思いますよ、同じ目的を持つ者同士、手を取り合わなければね
どうします?直ぐにでも支部へ向かいますか?それとも後日改めて会談の場を?
それと……勿論お互いに〝タダ〟での関係は御免こうむりたいですよね?
いやぁ私は構わないんですけどね、依頼をこなすのが好きですし
ただ、お互いに望むモノははっきりとさせておきたいとおもいましてね
【人差し指でクルクルと帽子を回しながら、そう笑みを浮かべて問いかける】
【ようやく口を開いた男の真意の隙間を覗こうと、瞳を薄らと開いて見つめている】
【女性としては、いきなり会話の対象が移った事で、不快に思うかもしれないが】
971 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 21:58:44.78 ID:s0ylHEoho
>>968
はは、随分と信用されてるこって。
ま、ありがとよ。
【その信用を心地良いと思う】
【故に、恥ずかしくもなく、唯ひたすら、前を向き続ける】
【そして、草案の説明、と言われて】
【谷山の瞳に淡く鋭い蛍光色のグリーン。エメラルドとは異なる、ネオンサインの人工の極みが浮かぶ】
【そのまま、腕を組み、話を聴き続けて】
【脳内に、思考分割に依るクリップボードを生成し、情報を箇条でまとめていく】
----
・コードネームは『学園』、エリシアに許可を取る
・表と裏を作る
・表は、社会活動をメインとして、一般人も含める
・引きぬく人材は、本営の人間に選定させる
・裏は、有事の再に動き、さらに本営の情報は極めて厳重に秘匿する、コードネームは『生徒会』
・本営の情報は、Justiceや対機関連合にも秘匿。伝えるとすれば、一部のリーダークラスの人間
・出来る限りは、情報はかなりのレベルで秘匿する
・独自のネットワークには、オレの技術を使用する
----
【と、全ての情報を脳内でまとめていて】
【そして、全ての案件に、全てを聞いてからまとめて答える】
コードネームについては、構わねぇ。
あと、エリシアは多分そういう事は好きだろうし、オレの状況を知れば力を貸してくれる。
秘匿についても、問題はねぇだろ。一応はオレもその手のプロだしよ。
そして、ネットワークについても、了承だ。
あ、とりあえず俺のメアドだ。
俺のデータベースに書きこんでくれれば、直ぐに返信できる。
【そう言うと、名刺を渡すだろう】
【名刺には、連絡先などが書かれている】
【極めてスムーズに、話は進んでいくと言っていいだろう】
【その目も態度も鋭くて、その姿はジャーナリスト谷山としての仕事人の姿だった】
972 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 22:02:13.36 ID:1/b00SbJo
>>965
……。
【────ぽかん、とした表情を浮かべたまま静止。】
【こいつ駄目だ、とでも言いたげであるが、実際に口に出さないのはある程度は配慮しているからだろうか。】
あー……。
──すごくそうおもう
【〝あからさまな〟棒読み。本気でそう思ってはいない事はどこからどう見ても分かる。】
────。特に意味は無い、という回答を
正直期待したんだが、要らない事を聞いたか。
【────ふ、と自嘲的な笑みを浮かべた後に、内に眠る焦り────先程からの〝殺気〟のような気配を一旦解く。】
【彼女の言葉が偽りの物では無い、と判断した結果であろうか。】
…どういう目的かは知らないが、この時間に〝それ〟は不味いんじゃないか、と俺は続けようと考えていたんだが────…少し弱ったな。
────まあ、〝似合ってる〟とは言っておく。
…仕えて貰いたい所────変な意味では言ってないからな。勘違いは色々〝不味い〟。
【気まずそうに、最初の時のように髪を乱しながらそんな言葉を返して、続ける。】
───それと、時間があるならきちんとした食事を摂取した方が良いって事も言いたかった。
〝そういう〟のは確か、栄養素の殆どを脂質に頼ってる分、カロリーが結構高かった筈だから、な。
要約すると、〝太りやすい〟。
【誉め言葉を言わされた事に対する嫌がらせだろうか。やけに〝爽やかな〟表情である。】
973 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 22:03:11.45 ID:zZxMuaGxo
>>971
【差し出された名刺を受け取ると、ローズは含み笑いを零した】
【そのままインナーの中に手を突っ込んで、】
忘れたの? にぃに名刺あげたでしょ?
【取り出したのは、同じ名刺。並べて見せて、持ち物も共有しているという事実を伝えるための小芝居】
【にもかかわらず、二枚目の名刺をつき返すことはなく、二つとも大事そうに、その奥にしまいこんだ】
【そうするとまた、少しだけ表情を引き締めて】
―――――エリスは助ける。絶対に助ける。
【優先すべきは、目の前の彼のこと】
【最初にその形を提示することを選んだローズは、最後に、断言するように拳を握った】
【彼女を決して、魔王と呼ぶことはない。たった今知った名を刻み込むようにして、宣言する】
【その視線は、やはりまっすぐ。折れることを許さない、蒼の眷属特有の輝きを宿した眼】
【でもふと、肩の力が抜けて、輝きが弱くなると】
【その表情は、一気に子猫の幼さを前面に出したものになる】
【有り余る不安が、隠していた奥から現れる】
ねぇ、「身を繋ぐ手段」って…?
危ないことじゃ、ないよね? 自分が壊れてでもとか、そんなことじゃないよね…?
【確かめるようにつぶやいた言葉】
【もう人として破綻してしまってなお、そのままにあり続ける基樹を、ひたすらに案じる上目遣い】
お願いだから、無理はしないで……?
【ただ眉根を寄せて、それだけを小さく、けれど強く、願う】
974 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 22:05:05.31 ID:1shcO3d0o
>>969
あ、こんばんはお邪魔してしまいましたか?だったらゴメンなさい……。
【ぼうっと鑑賞していた少女だったが話しかけられ覚醒】
【やはり訓練の邪魔をしてしまったようで申し訳なさそうに萎縮】
お久しぶりです、ガルニエさんっ。
はい、この間みたいに森で試し振りをして……で、帰る途中でガルニエさんを見つけたんです。
【えへへー、と浮かべる朗らかな笑み無垢さがそこにはあった】
【出会った時こそ恐い人という印象であったが今は違う、優しい人だと少女は感じていた】
こ、こわい事言わないで下さいよう……
実際人目を避ける為とはいえここまで来るがただでさえ恐いのに……。
【縮こまり震える、どことなく子犬のよう多分雑種】
それはそうとガルニエさんはここで、訓練……ですか?
凄いですね私なんかと住む世界が違います……ホントに軍人さんなんだ。
【僅かに肌に残るような魔翌力の残り香】
【戦闘機動、それは戦場で求められる機動故に一般人のそれとは一線を画すのだろう】
【幾ら戦闘に詳しくない少女でもそれは理解出来たようだった】
975 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/12(火) 22:06:10.93 ID:/XIEoGfs0
>>970
――――あの薬品か…………
解析し、一部複製には成功したが……あれはどうやら、我々には無用の長物だったようだな
【確かに、上がってきた報告とともに、非合法薬品である『D』も彼等の手の内に入っていた】
【しかし、結局それ以後、その薬品を活用する道と言う物は彼等の中には見出されていないらしい】
【――――天狼会の単語には反応を見せなかった事で、恐らくは彼等の認識の外にあるのだと、分かるだろう】
まぁ仕方あるまい……あまり派手に行動する訳でもない
我々の活動の基本は裏事だ…………あまり戦力を見せびらかすような真似はすまい……
【もとより、未知数に思わせるように戦力を秘匿していたのだから、過小評価を受けても当たり前だと口にする男】
【『敵を欺くにはまず味方から』と言う言葉があるが、この場合、それが上手く作用したと言えるだろうか?】
――――可及的、速やかに頼もう……今は、良くも悪くも小康状態にあるが、時間は惜しい…………
君が良いと言うのなら、今すぐにでもそちらに出向こうではないか
【青年の言葉には、首肯で答える】
【連絡を取る事に、強い意欲を見せているのが分かるだろう。変わらずの鉄面皮だが、その目には強い意志を感じさせる】
無論だ……。我らは協力関係……互いに、相互に互恵関係にあってこその同盟だ…………
だが、その話は場所を変えよう…………何時までもここで話しているのは好ましくない
【男にとっても、彼等と連絡を取る事は、ただ互いの連携を密にすると言う事だけではない、狙いがあるのだと言う】
【しかし、それをここで明言する事は避けた――――どこから誰が聞いているとも、分からないのだ】
「…………」
【女性の方は、すっと男の傍らに引き下がり、以後沈黙を守っている】
976 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 22:12:28.52 ID:d6Wm0Y6Yo
【繁華街――平日ということもあってか、人通りは疎らだ。それでも、公園なんかよりは全然多いのだが】
さて、これをどうにかしないとな……
やはり、服の代えくらいは持っておいた方がいいということか
【何やらぶつくさ呟きながら佇む女性が一人】
【艶のある黒い長髪の無駄な部分を鞭のように細く一本に纏めて後部で括り、同色の瞳はややツリ目】
【焦げ茶色のカーゴパンツを穿き、ややピッチリとした薄手の白い服は、華奢な身体のラインを無駄に強調させている】
【背には大きなリュックを背負っており、ベルトには二本の木棒を携帯した、背の高い女性だ】
【上着が胸のすぐ下から破れており、無くなっている】
【どうやら、これが原因で困っているようだが――】
ふぁっしょんせんすなんて皆無だからな……
ああ、弱った。こうなれば適当に買うか
【独り言の内容からするに】
【どうせ買うならオシャレな服を買いたいけど、センスなんてねーよバカヤロー】
【といったところだろうか】
【どの店に入ろうかと、しきりに辺りを見渡している。仏頂面で。怖い。むしろ変】
【――人ごみの中、ひとり立ち止まって】
【リュックが邪魔過ぎて、周囲の人がうっとうしそうな眼を向けて通り過ぎて行くも】
【彼女は全く気にしていない――むしろ、それどころではないといったところか】
【ともかく、このままでは誰かにぶつかってしまうこと請け合い、かもしれない】
977 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 22:18:27.55 ID:CWyacClUo
>>974
いやなに、ちょうど仕上げようと思っていたところだよ
そこにタイミング良くお前が来て、わざわざ待っていてくれた、と
……だから迷惑ではないな、むしろ嬉しくあったりもするぞ?
【ふぅ、と大きく一息吐いてから言葉を紡ぐ】
【やはり長い時間動いていたのか、汗の量も多く――それでもひどくは疲れていない辺り、何だが】
【やがて相手の言葉と笑みに一度頷いて見せ、左手・義手を腰に当てて】
ふむ……とはいえ、そういう時代だからな
機関を初めとして妙なのが多いのは確かだ、お前の前にも居る
……まあ、脅かすつもりはないよ。安心しろ、七緒。
【それは単に気休めなのか、或いは「私が此処に居るから」といった意味なのか】
【どちらにしても恐れる様子は全く無く、酷く自信が有るようで】
ああ、訓練と言っても自主的なものだが……
……実は軍人は辞め、でな。今は普通の市民、お前と同じだよ
………そういえば七緒、刀匠としての進歩はあったか?
【動きこそ以前と変りない。が、言われてみれば軍服を着ていない】
【言葉口はほんの少しだけ重く、服という象徴が消えているのは何よりの現実で】
【最も当人はそれほど気にしていないのか、眼前の少女に『その後』を尋ねてみたりして。】
978 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 22:18:31.47 ID:s0ylHEoho
>>973
うげぁ、うっかりした。
【うげぁ、なんてちょっと発音の難しそうな声を上げて顔を顰めて】
【なんだかんだで、この少年も歳相応に表情豊かだったりして】
【しかし、大切そうに名刺を仕舞う光景を見て、少し表情を緩めて】
―――頼む、俺たちももしかしたらああなっていたかも知れないから。
俺たちは、手出しができない。だからこそ、頼む。俺達に出来ることは、祈ることだけだから。
【真っ直ぐ、鋭く、堅固な意志を込めて、蛍光色が輝きを受け止める】
【壊されても壊されても、最後に残った物を芯とした、けして壊れることのない、芯を持つ瞳を】
【己の同類たる物を、エリスの救済を、祈った】
【そして、心配そうな表情と態度を受けて】
【少し眉根を寄せる。気の許す物には、余り嘘は付くのが得意ではないゆえに】
【そのため、説明をすることにした】
……簡単に言うと、体のいろんな骨がヒビだらけだったりな。
あと、火傷で汗が掛けなかったり、右肺の機能が止まってたりするんだ。
だから、ガートルッドに今、頼んでてな。
殆ど、人工物に体を入れ替える事になると思う。
ぶっちゃけた話、サイボーグっていう奴だな。
ただ、その時に哲学者の卵が邪魔になってな。
俺の場合、神経系に密接に卵の侵食がされているから。
もしかしたら、その時に手術が失敗して、死ぬ可能性も有るらしい。
そして、準備ができるのがひと月後くらい、らしいけど。
【死ぬ可能性も、有る】
【そして、確実に生身ではなくなる事も確か】
【谷山は、それでも良いと思っていた、が】
【しかし、ローズの請う言葉を、聞いて】
【いろんな人に、言われたことを思い出す。〝無理をするな〟】
【だからこそ、眉根を寄せて、困ったように笑って、口を開く】
……前向きに善処します、としか言えないかも、知れねぇな。
俺も、ガートルッドも、エリシアも、皆。
あの研究所に居る奴らは、尊厳っていう奴を、奪われている。
俺たちは、自分に価値を見出すのが、難しい人間だから。
だから、こうして自己犠牲みたいなことができちまう、らしい、からなぁ。
【どう仕様も無い、基質であると】
【己にどうしても価値を見出しにくいと、そう語った】
979 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage sage]:2011/07/12(火) 22:20:10.69 ID:3Ka8Pf7Y0
>>975
あぁそうでした、私が渡したんでした、すっかり忘れてましたよ
おや複製に成功したんですか?だったらこちらにも少し回してくれません?
ほら、忘れた頃にジワジワまた中毒者を増やせば楽しそうですしね…フフフフ
【ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべながら、手を組んでそう返答する】
【自己の快楽の為には他者の尊厳や命など容易く捨て去るような男なのであろう】
【男の返答に、一度頷くと、スーツの懐から小型の端末を取り出して、それを操作する】
では参りましょうか、支部長室へ――――
【ズ、ズズズズズズズズと空間が歪んでいき、そのまま青年と、男のみを何処かへと転送していく】
【女性はその歪みに飛び込まなければ取り残され、会計担当にさせられるだろう】
【一応、青年の分の料金はテーブルに置いてあるが、いつのまにか】
さぁてようこそ、我が水の国支部、その支部長室へ…………
改めまして………先日に水の国支部長へ就任いたしました
レギン=ハーネットで御座います、以後お見知りおきを
そしていい関係が築けますように……
【転送されたその先は――――】
【両サイドの本棚には様々な〝魔道書〟や〝古文書〟などが規則正しく置かれ】
【中央には黒いソファーが向かい合って二つとガラスのテーブルが一つ】
【奥にはいかにも管理職といった大きな木製のデスクの上に書類の束】
【デスクの社長椅子の後ろには4つの巨大なモニターがあり、デスクの脇の4つのPCに接続されている】
【部屋の隅には小さな螺旋階段があり1.5階といった部屋の上段に繋がっており】
【上段にはカプセルに入った様々な鉱石や、武具などが飾られている】
【部屋の隅には黒いソフトハットしか掛っていない帽子掛け】
【巨大モニターはリモコンで上昇し、天井に収納、ガラス張りの壁になる】
【そうして自らの素性を晒すと、丁寧にお辞儀をして、ソファーへ手を差し出す】
980 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 22:22:50.01 ID:XvU2k3Ago
>>972
【貴方のぽかーんとした表情に恥ずかしさが湧いてきたのか
こそこそ、と伸ばした手を下げ、こほん、と咳払いをし、誤魔化そうと為す
きゅぅ、と紅く染まる、彼女の白い肌、頬、それを見せまい、と斜め下へと視線を逸らし、顔を向ける】
……いえ、そんな事はございません、たまに、こうして思い出す機会が無ければ
例え、深く心に誓ったことですら、薄れていくというものでございましょう
むしろ、感謝したいくらいです……貴方様のお陰で、私の存在意義を再確認できましたが故に
――――有難う御座います、そう言っていただけますと、私の励みになりましょう
……申し訳御座いません〝仕えてもらいたい〟とは、どういう意味で?
【頭を下げると、まるで、音がなりそうなくらいに、くっきりと、彼女の姿が移り変わる
寸分の狂いも無い、角度、そのお辞儀の色は、彼女の誇りを感じさせそうな色で
頭を上げると、彼女は彼の言葉が汲み取れない、といった具合で、キョトン、と首をかしげた】
【貴方を見つめる、真紅の瞳は、どこか不思議そうな意味合いを含んだ瞳をしていて
じぃ、と覗き込むその色は、純粋な幼い少女のそれ、でもあろうか
うーん、と左手を口に当てて、考え込む、考え込む】
――――……女性に向け、申し上げる言葉では無いでしょう
もう少しオブラートに包んで発言していただきたいものです……
こう見えても女の子、でございますが故……スタイル維持には気を使っているんですよ?
【ぴょこん、と言葉の端から顔を出したのは、従者ではない、本当の彼女の色
クスリ、と表情に浮かべるのは、呆れを孕んだ、そんな微笑で
――――……そういえば、互いの名前も知らない、と考えたり、考えなかったり】
981 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 22:33:19.90 ID:zZxMuaGxo
>>978
そういえば、こっちからは渡してなかったね。
これ、パソコンのアドレスしかないけど。
【住所不定のローズは電話を持たないため、そう前置きしながら】
【中央に名前とメールアドレス、下部に蒼いラインのワンポイントが入った名刺を手渡そうとする】
【ちなみにパソコンとはもちろん、最初のゲーム体験会で製作してもらったガートルッドお手製のノートPCだ】
【ローズは趣味じゃないからといってあまり使う機会はないが、ラインとベル(+α)が更にシステム面も弄くり倒している】
【おかげででかい携帯といっても過言ではない使いやすさを誇るツールと化している。閑話休題】
【説明されていく現象一つ一つに、ローズは蒼い毛皮を更に青ざめさせてゆく】
【彼の身体に起こっている異常もさることながら、サイボーグ改造手術も尋常ではなく】
【まして、死ぬ可能性が高いとまで言われたら――――】
【でも、彼の現実を否定することはできず、受け入れることしかできなくても】
【彼がなんといっても、それしかできないのだとしても、】
【それでも、】
………あのね、基樹。
【うつむいて、表情を隠したままゆっくりと歩み寄る】
【接近すると、手入れが行き届いているのか、運動後を示す汗のにおいに混じって、まだ洗髪料の香りが漂うだろう】
【例によって足音の少ない猫足、ぽふぽふと距離を正面10センチまでつめて】
にぃね、基樹のことが大好きだったんだよ。
【おろした拳は、固く握られている】
【固すぎて、震えていた】
最初であってから、出会うたびにずっと、キミがずっとキミでい続ける姿を、ずっと見てたの。
この世界最高の戦友だ、って。
【声は不思議と低くて、感情を抑えて抑えて、押し留めるような】
………最初に出会ったあの時、キミがいった言葉、覚えてる?
悪意も絶望も否定しない、両方抱えて、善意と希望の世界を作る、って。
………にぃは、キミがそういってくれたから、ボクを諦めなかった。
キミから混入した卵のかけらと、……その後吸い上げた、いろんな人の絶望と憎悪から産まれたボクを、育てようとしてくれたんだ。
【そしてもう一歩踏み込んで、倒れこむように接近を試みた】
【腕を広げていた、左に嵌められた腕輪がりぃんと高い音を立てた、その気持ちが繋がるかもしれない、ゼロ距離への密着】
――――――ボクは、キミのおかげで生きているんだよ、基樹。
【伝えた気持ちは、唯一つ】
【―――――――『大好き』――――――――】
982 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 22:35:05.16 ID:1shcO3d0o
>>977
それなら良いのですけど……余り頑張りすぎるのも駄目ですよ?
凄い汗じゃないですか、これからの季節は水分と塩分を沢山摂らないといけませんよ!
【自分を酷使し訓練に没頭する人間程自分の限界を掴めない】
【只管に練磨して練磨し続けて結果倒れるなんて事はザラにある】
【七緒もそれは重々承知していて、だからこそガルニエが心配でもあった】
【この場に飲料水やらが無いのが非常に悔やまれる】
はい、ガルニエさんはそういう……恐い方じゃないと思ってますから
安心していますよ、大丈夫ですっ。
【全幅の信頼】
【もしかしたら七緒はガルニエに、亡き兄の影を見ているのかもしれない】
【それはガルニエという人物に対して酷く不誠実な行為だろう、その人本人として見ていないと言えるのだから……】
普通の市民は、訓練なんかしないんじゃないかなーなんて……。
あう、そこでそれを聞いちゃいますか……―――――
えっと……その、何と言いましょうか……
【ガルニエに補修してもらったあの刀の事を聞かれているようで】
【七緒はキョロキョロと視線を泳がせる、どうにも怪しい】
【なんとか誤魔化そうとしているようだが、その空気に耐えられなくなったのかやがて】
正直あんまり進歩は……はい、ゴメンなさい……。
この間ガルニエさんに補修して頂いたあの刀も、ひび割れの原因究明の為に色々していたら
……その、壊してしまって―――――ご、ごめんなさいっ!折角綺麗に補修していただいたのにっ……。
【ローマは一日にして成らず、という訳らしく】
【おまけに件の刀は壊してしまうという有様、凄い勢いで頭を下げ謝罪を始めるそれこそ何度も何度もだ】
983 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/12(火) 22:37:25.46 ID:/XIEoGfs0
>>979
――――問うが、あれを拡散させる事が、なんのメリットを生み出すのだ?
却って、足がつく事になりかねないと、私は思うのだが、な…………
【明確な返答は避け、青年の意図を探らんとする質問を飛ばす男】
【敵の戦力を殺ぐでもない、自身の戦力を高めるでもない、そうした行動に意味はあるのかと】
【あるいは、その裏に何かの作為があるのかと、探りを入れる】
む…………?
「な――――会計は後日!!」
[お、お客様!?]
【黙って空間に飲まれて行く男と、それに飛びつく様に同行する女性】
【ウェイターにも、最低限の言葉のみを残す――――女性は、男と共に行動する事を重視した】
【そして――――転送先の水の国支部 支部長室】
――――なるほど。君が支部長だったと言う事か…………これは、一杯喰わされたようだな…………
「それで、ですか…………私たちの会話に、入ってきたのは…………」
【転送先にまず目を見張り、そして青年――――レギンの名乗りに圧倒される女性】
【しかし、男の方はまだそのポーカーフェイスを崩す様子は無い。達眼した様に、落ちつき払っている】
ならば、我らも名乗らねばなるまい…………
――――ヴェイスグループの、シュバルツ=L=ヴェイスだ
「…………秘書兼、暴蜂の管理を仰せつかっております。リーナ=ヴェイセシスです…………」
【レギンの名乗りを受けて、名乗り返す二人――――シュバルツとリーナ】
さて…………では早速だが、本題に入ろう――――リーナ
「ハッ……!
――――我々は現在、機関のシズリ女史との連絡手段によって、機関との連携を図ってきました
先の『風霊統主の城』の攻略作戦におていも然りです
しかし、我々の拠点は水の国にあります……そこで、こちらの支部とも、また連絡の手段を確立したいと考えています」
【シュバルツに促され、リーナが自分たちの目的を話してゆく】
【より活動の根本部分において、緊密な連携が取れる様に。そして、単純にコネクションを増やす為に】
984 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 22:41:28.78 ID:1/b00SbJo
>>981
まあそれでも、話を辛気臭くしたい訳では無かったからな。
────〝不用意〟、だった。
【少し考えるような様子を見せて、一旦話題を変える。】
────い、いやそれは何でも無い。特に気にする事でも無いから忘れろ、な。
【誤魔化すようにしてこほん、と咳をする。】
【微妙であるが焦る様子を見せたのは、気のせいであろうか。】
【小声で「色んな意味でアホな事を抜かした…」と呟いたのは、恐らく聞こえないであろう。】
────悪いが、〝少女〟として扱っても、〝女性〟として扱う気はさらさら無いぜ。
その二つは無論、意味的に違うんで、な。
【意地悪げな笑みを浮かべて、そう返す。】
…まあ機会があれば何か奢ってやるよ、〝カロリーが高そうな奴〟なら。
【────カロリーの低い物は奢らない、とでも言っているような口振りであった。】
985 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 22:46:27.89 ID:s0ylHEoho
>>981
ん、了解、受け取った。
【名刺を受け取って、ベルトポーチに入る金属製の名刺入れに入れる】
【余談ではあるが、谷山の持つ小物は大抵武器に出来るように製作されていたりする】
【文房具一つとっても、大抵攻撃に使用できるのである。意表を付くのを重視する谷山らしいといえばらしい】
【そして、語る言葉。己の言葉に】
【目の前の、ローズが、友が青ざめていくのを見て】
【話すべきだったのか、と後悔するのとともに。話して良かった、とも思えていた】
【己の事を、これだけ親身に考えてくれる存在がいるという事が、なによりも暖かく、嬉しくて】
……ん?
【歩み寄ってくる、ローズを拒むことはなく】
【ローズのその言葉に、驚きではなく、嬉しそうな表情を浮かべる】
……そう、か。
俺も、アイツの事は大好きさ。少なくとも、あの時から、アイツと戦うこともあった。
アイツと協力することも、いろいろ有って、さ。
無二の戦友であるのは、オレにとっても同じことだ。
【己も、同じ思いをいだいていると、ローズの言葉に言葉を返す】
【思い出すのは、己の進む人生という名の旅路】
【その道筋を、高速でトレースして行き、出会いからの記憶を再生していき】
――覚えている、さ。
あれが、俺の夢だよ、あの時からずっと変わらない。
悪意と絶望が百あるなら、千の善意と希望を作りたい。
【ふわり、と密着を感じる。体には、柔らかい感覚と、人の熱】
【ああ、久方ぶりか。このぬくもりは、心地良い】
【気持ちは、確かに繋がった――――】
―――俺は、お前たちに、掬いあげられたんだぜ?ローズ。
【――――密着を、己も返す】
【返す気持ちは、ただ一つ、決まっている】
【―――――――『大好きだ』―――――――】
986 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 22:50:55.51 ID:CWyacClUo
>>982
む………、……そうかな。
まあ確かに熱中症というのは……今後は気を付けるよ
それにしても初めてだな、こういった頼られ方は
性格柄、戦力としての期待くらいはされた事はあるが……
……私はお前が思うほど、優しい人間ではないぞ?
【「まあ、別に構わんが」―――なんて言う辺り、信頼は嬉しいのだろう】
【そして、裏にある思いには気付けない。当然ではあるが、そこには僅かなネジレが生まれる】
【果たしてそれがどう作用するのか、今の段階では何ともいえないが―――。】
一理あるな。しかし、ちょっとしたスポーツと考えれば物は一緒だ
動かなければ身体はなまり、下手をすれば怪我にも………ん?
【どこの体育会系だろうか。いやそれは兎も角、泳ぐ視線にガルニエは気付いた】
【しかし、こういったところで直ぐに勘づかない辺りが市民らしくないのだろう】
【相手の少女が正直に全てを話してやっと、それを理解して―――クスリと、笑い】
こらこら、七緒……私は怖い人ではないのだろう、怒ると思うか?
全ての物は何時か壊れる。誰が作ろうとそれは一緒だ
刀も然り、壊れてしまったのなら仕方のないことだ……なんなら、また作ってもいいのだし
………まあとにかくだ、私は怒らない。だから頭なんか安々下げるな、ほら―――
【―――と、少女の動きを強引に止めるように、自らの両手を相手の肩へとやろうとして】
【それで頭を下げるなんてことを止められれば、「な?」と言い聞かせるように口を開き、右手を少女の頭へやろうとするだろう】
【やはり、以前と比べても格段に人柄が丸く暖かくなっているような、そんな感じがするだろうか。】
987 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 22:57:37.59 ID:XvU2k3Ago
>>984
【その言葉に、ほんの少し、本音を見え隠れさせる
彼女から尻尾を覗かせた本当の彼女は、貴方の言葉に反論するが如く、拗ねた表情を見せて
それでも、彼女は普段の様子で、貴方の笑みを受け止めた】
……まあ仕方の無い、というものでしょう、まだ成人してないが故、です
ですので、今は今の――――少女の私にできることを為すだけでございましょう
結局は、少女から皆、女性へとなるわけでございますし……
【平静を装って、彼女は、全くです、と付けたし、パタパタ、とメイド服の裾の汚れを叩く
何だかんだ言っているわりには、まだまだ子供であることを、認めているようにも思える
ふぅ、とついたため息は今の、彼女の状態に起因するのだろう】
【普段なら、もう少し話の主導権を握れているのであろうが
如何せん――――貴方に今回は左右されている面が多い
それを何とかしようと、思ってか……彼女は彼女を落ち着けようとする】
……では期待して、お待ちしておきましょう
あと、そこまでして貴方様は私の太った姿が見たい、とでも……?
【じとーっと、紅い瞳が、表情を崩して貴方を見つめてくる
ちょっと怒ってるのか、はたまた、本音が出ているのか
数刻、彼女に見合わぬそんな表情をした後、元の色に戻って】
――――ところで、お名前を尋ねていませんでしたね
カノンです、カノン=ラン=パトリオット、以後お見知りおきを
【左手でスカートの裾を握り、再び礼をしようとしたが、結構な回数をしている、と思ったのか
礼をするかわりに、彼女は左手を貴方へと差し出すだろう
くくっ、と150程度の低めの身長を、少しでも高く見せようと、背伸びをしつつ】
988 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage sage]:2011/07/12(火) 22:58:19.73 ID:3Ka8Pf7Y0
>>983
えっ人が無様に薬物に溺れ、もがき苦しむ様を見るのに理由がいるんですか?
まぁそれは置いてっと
いやぁ、最初は自分の素性を隠しておいた方が何かと都合がよくないですか?
下手に自分の身分を晒せばそれだけ警戒はされますし、支部長がホイホイ出歩くのもあれですしね
下っ端って事にしとけば相手もリラックスして自分の意思を吐き出せるという私なりの善意ですよ
もっとも、貴方には全くの効果もなかったようですが、率直にいいますと少々恐ろしいですよ貴方
【そう身分を隠していた理由を説明しながら社長椅子に腰かける】
【同時に、シュバルツに対する正直な感想も漏らす、同時に、余裕にかまけていた男の額に一筋の汗が下っていく】
【眉一つ動かさなかったのは少々ビビったようだ、取り繕うように笑顔を作る】
(こりゃまた厄介なお方なこって…………どれだけ主導権を握れるか…)
ええ、結構ですよ、ではこれをどうぞ
ここの支部、そして私との連絡のみが行える情報端末です、秘匿性はSS級の対ハックシステムがあります
これにより情報漏えいはほぼないといっていいでしょう
おまけといっては何ですが、支部への局地転移コードも入れておきました
これで支部への出入りも、転送で簡単に行えます、ついでに支部の全施設が使用可能な特待客IDもいれてあります
今回起こしになった貴方達二人だけの指紋認識システムです、他者には扱えません
【そういって、再程の転移に使った端末の色違いをデスクの上に置いて、差し出す】
【シュバルツには金色の、リーナにはピンクで、蛇のマスコットキャラストラップの付いた端末を渡す】
要件はまさかそれだけではありませんよね?どうぞ遠慮なく…
989 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 23:00:33.77 ID:zZxMuaGxo
>>985
【その胸に顔を埋める】
【左手はそのまま背中に回して、右手でタオルを取り出そうとして―――――やめて、右手も基樹の背へ】
【仕方がない、このまま胸でも何でも汚させてもらう、基樹にはその義務がある】
【そんなわけのわからない思考に支配されている自分に戸惑うけれど、顔を離すと見られてしまう】
【だから、基樹の胸にぐりぐり顔をこすり付ける。黒髪は相変わらず針金のようで、チクチク刺さるかもしれない】
……死んだら、許さない。
【腕にまた力を込めて、引き寄せる。既に密着しているのに、更に】
死んだら怒るし泣く、基樹が自分の価値がないなんていったらボクが泣くし怒る。
にぃ達が帰ってきたら言いつける、二人が好きだった基樹は根性なしだったって言いつける。
【酷く理不尽なことをいっている。それはわかるのに、口が止まらない】
【変だ、変だ変だ、なんだこれ】
【戸惑うローズだけど、でもなぜか、やめる気にはなれなくて】
―――――だから絶対、生きて。
【もう、委ねることしかできなくて】
【それでいいと思う自分がいた。エリシアが繋いだ気持ちが、うれしくてうれしくて仕方なかった】
【――――嗚呼、もう。】
【口で何を言ったって、イメージの中のローズはぐちゃぐちゃだ】
【『不幸にも』繋がってしまった気持ちは、谷山を死ぬことを想像して口にした以上に狂乱するイメージを伝えてしまう】
【生きて帰ってきたら、他愛ないことでも楽しくて楽しくて仕方ないイメージがずっとある】
【――――それを気付かないあたり重症である】
【だが少しの間じっとしていると、気付いてしまったのか突き飛ばすように4メートル距離を取りながら背を向け】
【インナーの下からタオルを二枚取り出すと、一枚を後ろの基樹に放って寄越し、自分の顔をむちゃくちゃに擦りあげる】
【尻尾が時々ピンと天を指しては、まとまらない気持ちを示すようにへなって揺れた】
990 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 23:07:05.74 ID:1shcO3d0o
>>986
倒れてからじゃ遅いですから十分気をつけて下さい
暫く会ってないと思ったら入院してたなんて嫌ですよ?
それは……ほら私は戦いを生業としている人種ではないですから
ガルニエさんを戦力だとかそういった見方なんてしたことないし仕方も分からないです
だから私なりに普通に接しているんですけども……私にとっては優しい方なのでそれで十分ですよ!
【普通通りに接しながらも無意識のレベルでそこに兄の姿を追う】
【少女の支えは生まれた時から兄ひとり、今やその彼はこの世におらず】
【渇望するのは寄り添う事の出来る者、それを求めるのはとても罪深く】
そうは思っていませんけど、でも……申し訳なさが先立ってしまって。
ガルニエさんはそういって下さいますけれど折角直してもらったのに壊しちゃて……。
【それは許してもらおうという思いよりも自分の才の無さに対する思いが大きい】
【自分に少しでもまともな才能があれば壊してしまったりは無かっただろう、自分の到らなさに胸が締め付けられる】
例えガルニエさんが怒らないとしても―――――……あう。
【そのままでいればやがて瞳に溜めていた涙が決壊し零れていたかもしれない】
【ふいに感じる物、掌……それは暖かく感じられ七緒は顔を上げる】
あ、あの……えっと……ありがとうございま、す。
【恥ずかしさと嬉しさからぽう、と頬を朱に染め伏し目がち】
【撫でられる事自体嫌いでない、というよりも好きでそしてそれは久しぶりで】
【そのうち浮かべるのは朗らかな笑みだった】
991 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 23:10:29.26 ID:s0ylHEoho
>>989
【チクチクと刺さる黒髪が、擽ったい】
【胸に埋まる、ローズの頭を抱えるようにして、抱き返して】
【理不尽かつ、真っ直ぐな心のそのままの言葉を、聞いて】
【只、ひたすら、聞いて、聞いて、聞いた】
【そして、口を開いて、答える】
――――ああ、死ぬもんか。
俺の価値は、まだ俺には見えないけど。
俺に向けられる思いには、価値が有ると、そう思えるから。
その思いを裏切りたくないし、俺は嘘が嫌いだ。
だから、何があっても俺は生き残るよ。
そして、一緒に組織で頑張ろうじゃねぇか、なぁ?
【死を前にして、死なぬと決意した】
【おそらく、此処から先は地獄のようなデス・マーチ】
【死に抗う道筋は、きっと辛くて苦しい。だけど〝ひとりじゃない〟から頑張れる】
【己の心に火が着いた。己の人生に道が拓けた】
【ならば、もう迷う事は無い】
【Justice in my heart】【正義は己の心に有り】
【己の進む道が、絶対の己の正義。だから、躊躇うことはない】
【目指すのは、世界平和。善意と希望で世界を埋め尽くすこと】
【きっとひとりじゃ出来ないけれど、ひとりじゃないから大丈夫だよ、多分だけれど、これは絶対だ】
【そして、ローズが慌てて距離を離し、此方にタオルを投げて横して、気がついた】
――――、だばわぁっ!?
【後ろを向いていたから、あれであるが、顔が真っ赤であった】
~~~~~~~~~~~~っ……!
【何も言えないまま、なんともくすぐったそうな表情をして身悶えて】
【此方もタオルで顔をごしごしと擦りまくっていた】
【なんだかんだで、やはり思春期。多感な年頃である】
【どうすりゃいいんっっだー!!これが今の谷山の状態であった】
992 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[saga]:2011/07/12(火) 23:15:39.75 ID:/XIEoGfs0
>>988
……愉悦か
【なんとなく、レギンの目的は読めた。それが特に生産的な目的ではないと言う事も分かった】
【その一言だけで、シュバルツはその話題に言及する事を止める】
「……確かに、先ほどはやや不用心に過ぎるくらいに、こちらもまずい対応をしてしまいました……
『敵の情報を得ようとする時は、騎士よりも兵卒の方が良い時もある』と言う、あの格言の通りですね……」
――――これでも私は、人の上に立つ者だ……そうした人間が、そう簡単にボロを出す事など許されるものではない。そうだろう?
私の揺らぎは、直接に私の部下たちに影響を与える。そしてそれは、部下たちの安全を脅かす…………
私には、それを許されない責任がある。そして、それを許さない『力』がある――――
【レギンの狙いは、確かに的を得ていた。少なくとも、リーナはその態度に惑わされ、いささか早計に自分たちの内に招き寄せてしまったのだから】
【しかし、シュバルツはあまりに規格外だった。あるべき『支配者』の姿を自分に課し、ほぼそれを実践出来ている】
【そう言う意味では、確かに組織の長として、一定以上の水準を満たしている人物と言う事が出来るだろう】
「……では、失礼します……お頭様」
うむ…………
【受け取った端末を、シュバルツにも手渡すリーナ】
【数秒間、その形状などを確認すると、すぐにそれをポケットへと仕舞い込む】
「では…………
我々としては、こちらの機能の一部開放も求めようと考えていたのですが、それを先に渡されてしまったので、次の話に入りましょう…………
――――こちらが、我々『暴蜂』との連絡用アドレスになります
こちらに上がった情報を、私が管理して『暴蜂』全員に通達します…………そちらから連絡の必要がある場合は、こちらにどうぞ……」
【言いながら、リーナは自分の名刺を差し出す。そこに、『暴蜂』との連絡に用いる事の出来るアドレスが記載されていた】
「はい…………今回の最大の目的ですが、それは我々の『V.I.C.特別区』と、こちらの『水の国支部』の、統合的な運用の検討をお願いしたいと言う物です……
具体的には、我々だけに関わらず、『暴蜂』の構成員全員に対する、ここの支部への出入り、及び一部機能の使用許可……
それに対して、我々『暴蜂』の秘密都市である『V.I.C.特別区』への、あなた方『水の国支部』の人員の自由な出入りと、一部機能の開放…………
端的に言ってしまえば、『V.I.C.特別区』と『水の国支部』の間に、互いに『出張所』の様なものを設けて、融通を効かせたいと言うのが、我々の要求です」
【――――『暴蜂』の要求は、言わば両者の半統一化】
【情報、戦力、施設――――そう言った物を融通し、互いに使いやすくする。その事が一番の目的であると言う】
【そう語るリーナの顔を、シュバルツは横目に見つめる。変わらずの鉄面皮だが、そこに微かな『感心』が宿っていた】
993 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 23:18:20.74 ID:1/b00SbJo
>>987
────存外、現状から肉体は成長しなかったりして、な。
大事なのは内面だが、いつまでも子供扱いと言うのは中々屈辱的な物があると思うぜ。
【〝高い所から見下す〟笑み。】
【────尤もその裏には「ちゃんと成長しろよ」等という感情も含まれていたりはするのだが、それは口には出さない。】
さあ、どうだろうな。
【────なんて言葉ではぐらかして。】
【目線を合わせるようにして少し屈んで、握手に答える。】
【暫くして手を離すと体勢を戻して、今度は少しバカにするような様子でぽん、と頭を軽く叩く。】
【反応を見ないままで、すれ違うかのように歩いていって、再び闇の中に姿を消す。】
また会う事が〝あるなら〟、名前はそん時に教えてやるよ。
【微かに反響する声。彼の物である事は間違い無いのだが、姿は既に消えていて】
────願わくば、〝俺の敵〟では無い事を。
【最後にこんな言葉を残して、気配が────〝風〟が去った。】
994 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 23:21:02.84 ID:CWyacClUo
>>990
【少女の言葉に「わかったわかった」と、苦笑を漏らしながら二度答える】
【病院というのは案外馴染み深いのだが、確かに訓練で倒れて入院というのは無様に過ぎる】
【今はまだ夜だから良い。ただ、昼間の活動には気を付けようと肝に銘じて】
【また更に続く相手の言葉、それにはこれといった返答がない】
【正確に言うと、出来ないのである。元来、自分にも他人にも優しさを考えたことが無かったから。】
【―――しかしガルニエは、「そうかな」と少女を受け入れる。】
【優しさ、見方を変えれば背徳か―――海面のように静かな様子で、海溝のように心を許し】
………うむ、同じ字でも謝ると感謝だったら、私は感謝される方が良い。
さてどうだ七緒、また共に刀を作らないか?
私は訓練が終わって暇だ、お前さえ良ければ幾らでも作成に力を貸せる
それに、壊れてしまった分は作ればいい……そう思うが、どうかな?
【と、少女の笑顔に応えるようにニヤリと笑い、また一つの提案をして】
【その際少し慣れた動きで相手の頭を撫で、手を離し、その掌に光の球を作り出す】
【―――もし、少女が応じて刀をつくるのなら。】
【ガルニエはその際なにも言わずに刀身へと、自らの能力を広く纏わせ】
【どのような形になるかこそ不明だが、作成に出来る限りの力を貸そうとするだろう、が―――。】
995 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 23:21:50.61 ID:zZxMuaGxo
>>991
【ここ最近泣いてばかりだったが、今日のはまた異質だ】
【何がなんだかわからないローズだったが、ひとしきり顔面摩擦して気が済むと、無言でするするとタオルをしまう】
【怒り肩。背中だけなら怒っているようにも取られるかもしれない】
【けれど決して振り向いて見せない表情は、ふにゃふにゃ笑っていた】
【変な顔だと自覚して、頬に手を当て、決して振り返らないようにしながら人差し指でびしりと基樹を指す】
聞いたからね、今言質とったからねっ!!
約束したからねーーーっ!!!
【爆発寸前な叫びを叩きつけて、そのままローズは走り去ろうとする】
【思念の残り香をひたすら少年にバカバカと叩きつけながら、蒼い疾風は路地の角を曲がる】
【すっころぶ音がした、何かが崩れる音がした、てんやわんや】
【陰に隠れてその場からは見えないだろうが、得体の知れない砂埃だけは路地の入り口から伺えよう】
【それに驚いて近づこうが、無視して後方へ消えようが、ローズが再び角から頭を出して】
………おやすみ、基樹。
【声は小さい。聞き取れないかもしれないけれど】
【あふれる気持ちで満たされた挨拶を交わして、するりと消えてゆくだろう】
【消える直前、その眼はきっと貴方の視線と交錯して】
【腕輪なしでも、偽りもないまっすぐな心情を伝えるだろう】
【今日猫は眠らない】
//お疲れ様でしたー!! かゆ……かゆ……
996 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
:2011/07/12(火) 23:23:01.05 ID:XvU2k3Ago
>>993
【それはまるで、彼女を撫でて、去っていく風が如く
言葉を返そうにも、彼の去っていった先は、影さえ残っていなくて
ただただ彼女は、彼の残香を嗅ぐことしかできない】
……また、会うことが――――また会えれば良いですね
【紡いだ言葉は、どこにも届かず、ただふわふわと浮いて
夜の雑踏の中に、消えていくだろう】
/乙でしたー!愉しかったぜー
997 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(関西地方)
[sage]:2011/07/12(火) 23:28:51.76 ID:1/b00SbJo
>>996
/お付き合いありがとうございました、お疲れ様です。
998 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage saga]:2011/07/12(火) 23:29:18.85 ID:s0ylHEoho
>>995
―――お、おお……おうっ!
【ちょっと、キョドりながらも、爆発する叫びに答えを返して】
【どしゃーん、がしゃーん、ごろごろ、どーん】
【騒がしい音が去る後に聞こえてきて、もはや無意識で歩みが進んでいき】
【ひょこっ、と顔が出てきたので、ついつい、そちらを見てしまい、また顔を真っ赤にして】
【しかしながら、声は聞こえた、必ず】
――――そっちも、いい夢を、ローズ。
【にっ、と笑みを浮かべて、銀色とエメラルドは交わり、そして、伝えあい】
【去っていく、ローズの気配が消えると、谷山も踵を返して、歩き出す】
……死なないさ、絶対。
俺は、まだ終われない。
俺は、まだ進みたい。
俺は、〝皆〟と一緒に居たい。
俺は、ローズと――――――
【最後の言葉は、つぶやかれずに】
【谷山の姿は、夜闇に消えるように、歩き去っていったのだった】
【もはや尻に火がついた。此処から先は進むだけ。躊躇うな、前へと進め、少年よ】
//乙でしたああああああああああ!
999 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
(チベット自治区)
[sage sage]:2011/07/12(火) 23:33:18.89 ID:3Ka8Pf7Y0
>>992
成程、ククっ本当に一筋縄ではいかないようだ……敵にしなくて良かったですよ
まぁそれも時と場合によりきりですがね、私個人、自らの足で行動をする方が好きなのでこういった形なだけであって
しかしこうしてお互いの素性は判明した事ですし、この事についてはここら辺でいいでしょう
【社長椅子にどっしりと構え、緩やかな口調で返答する】
【渡された名刺を、綺麗に整頓されたデスクから取り出したバインダーに入れ、軽く微笑む】
成程、それはこちらとしても願ってもないですね、技術等も共有して、よりお互いが高みに到れるでしょう
まぁもっとも?貴方がたの真の目的は共同戦線が締結された段階でのこちらの動き、裏切りなどの抑止でしょうが
それは構いませんよ、骨の髄まで見て、調べて下さい、それがこちらの誠意です
なんなら副支部長にそちらの配下を就任させても構いませんよ、手続きは簡単です
その場合はこちらの配下も一人、暴蜂に入隊させて頂きますが
【デスクの上で手を組み、そうテキパキと、若干の威圧を持った口調で提案する】
【要はお互いの手の内を探る目的の人材を相互に交換するといった提案だ】
【単なる、純粋な協力関係なら必要はないだろうが、この男は存外用心深いようだ】
1000 :
以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします
[sage]:2011/07/12(火) 23:41:18.59 ID:1shcO3d0o
>>994
うう…………。
【謝ると感謝であればどちらか、少女もそれは後者の方が良い】
【感謝する、される方が心が豊かになるから】
?…………、ガルニエさんがそう言っていただけるなら
その……私がちゃんとした刀匠になれるまで助けて、欲しいです……。
【いつか自身だけの力で刀を創りださなければいけない】
【しかしそこに辿りつくまでは遠く、誰かの助力を得てまたそうした事で得られる知識もあるだろう】
【もじもじしながらも彼女の提案に首肯する】
い、一応ですけどこの間作っていた物の……これです
この間よりも少しだけ丈夫に出来たんです、目に見えるような罅もないですし。
【思い出したように抱えていた刀を持つ、赤い鞘の刀】
【引き抜けばその刀身は赤色をした鉄、波紋は緩やかで】
【抜いた直後だからだろう切っ先から微かに火花が散っていた】
鉄の量を増やして、より高温で混ぜあわせたんです
鉄が多いので前のように刀身は透けてはいませんけど丈夫です、比較的……のレベルですけどね。
………………………。
【軽く説明して、暫くの間無言】
【その間を切り裂くようにやがて少女はこう言う】
えっと、これガルニエさんにあげます……。
その、なんと言いますかやはり他の人が私の刀を扱ってどう感じたのか知りたいんです
ガルニエさんならばこういった物を使う機会が多そうですし……あ!でもだからといって無理に戦ったりして欲しくはないんですよ?
【得たい物は違う観点、作り手の一方通行の観点以外の物】
【もしそれを得たのならまた新たな発想が生まれるかもしれない】
【今の自分が先ず欲しい物はそれだった】
【刀を鞘に仕舞い怖ず怖ずとガルニエに差し出す】
【光の球がそれにどのような影響を及ぼすかは、刀が実際に使われる場面でないので分からない】
【前回のようなボロボロの刀身ならまだしも今回は見てくれだけはまともなのだった】
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